JPH08197518A - 無機系内外装化粧板及びその製造方法 - Google Patents

無機系内外装化粧板及びその製造方法

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JPH08197518A
JPH08197518A JP1302595A JP1302595A JPH08197518A JP H08197518 A JPH08197518 A JP H08197518A JP 1302595 A JP1302595 A JP 1302595A JP 1302595 A JP1302595 A JP 1302595A JP H08197518 A JPH08197518 A JP H08197518A
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JP
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pattern
plate
inorganic
surface layer
shaped molded
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JP1302595A
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English (en)
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Takeshi Yamaguchi
武志 山口
Hideichiro Furuya
秀一郎 古家
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J C COMPOSITE KK
Original Assignee
J C COMPOSITE KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 模様、図柄等を印刷したフィルム及び染色、
捺染した織布、不織布又はエッチング、彫金した金属板
等からなる表層材をセメントモルタル若しくはコンクリ
ート、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコ
ンクリート、ポリマー繊維コンクリート又はレジンコン
クリートあるいは骨材と熱硬化型樹脂の混合物などの養
生又は加熱硬化型の無機系材料で成形した板状の内外装
材の片面に一体的に固着した無機系内外装化粧板及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 セメント、骨材、合成樹脂又は骨材、熱硬化
型樹脂よりなる無機系材料で成形した板状成形体の養生
又は加熱硬化時に、該板状成形体が未硬化の状態でその
片面又は両面に積層し圧接した模様、図柄を有する表層
材を一体固着させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機系内外装化粧板及
びその製造方法に係わり、更に詳しくは表面に所望の模
様、図柄を有し、建物の壁面や天井、間仕切りを始めそ
の他の部位に外装材や内装材として使用する無機系内外
装化粧板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外装、内装には、各種の材
料及び施工方法が用いられている。代表的なものとし
て、左官吹付仕上げ、シート張り仕上げ、ボード張り仕
上げ、タイル系張り仕上げがある。左官吹付仕上げに
は、左官によるセメントモルタル塗りや各種吹付仕上げ
がある。セメントモルタル塗りと同種のものとして、パ
ーライトモルタル塗り、テラゾモルタル塗り、石膏プラ
スター塗りもある。また、吹付仕上げには、京壁、大津
壁、漆喰、繊維壁等に見られる和壁吹付け、セメントモ
ルタル吹付けやひる石リシン吹付け等の無機吹付け、ビ
ニール系リシン吹付け、有機系模様吹付け等の有機吹付
けがある。この方法は、壁面等の表面に色彩を施すこと
はできるが、模様や図柄を形成することは原理的に不可
能である。
【0003】また、シート張り仕上げは、壁面内装での
クロス張りが代表的であり、化繊クロス、天然繊維クロ
ス、塩化ビニールクロスが用いられ、また化繊壁紙や不
織布を用いることもある。ボード張り仕上げは、化粧石
綿スレートや軽量セメント板を用いる方法であり、化粧
石綿スレートには、プリント石綿スレート、着色セメン
トスレート、塩化ビニール化粧石綿スレート、ポリエス
テル化粧石綿スレート、メラミン化粧石綿スレート等が
あり、軽量セメント板には、パーライト板、着色パーラ
イト板、石綿ひる石カルシウム板等がある。そして、タ
イル系張り仕上げは、モザイクタイルや大型タイルをセ
メントモルタル等を使って固定する方法である。
【0004】一方、コンクリート等の構造物の一般的な
仕上げ工法では、下地調整した後、その上に仕上げ塗材
を塗布したり、吹き付けたり、タイルや煉瓦を張り付け
ることで行なわれている。意匠構成の多様化により大理
石や岩石の石張り工法、樹脂製特殊型枠を使用した表面
凹凸のレリーフ模様仕上げさらに立体装飾的要素の大き
いテラコッタ仕上げなど、高度な熟練技術を要する仕上
げ法も多用されている。更に近年では、コンクリート構
造の建屋以外の土木構造物から建築現場における仮設建
物に至るまで、周囲の景観、環境との調和を考慮して様
々な工夫がなされている。
【0005】ところで、壁装材料は、紙、布、合成樹脂
類等を素材にして種類が多く、選択の自由度も大きい
が、接着剤等で壁面に貼り付ける手間が必要であり、質
量感にも乏しい。また、一般的なボード類の製造方法
は、サイロから諸原料を定量取出し、混合し、フォーミ
ング装置により、成形、プレスによる圧縮、脱型、養
生、乾燥後、塗装、模様付けを行って完成するといった
多数の工程を要し、非常に手間がかかる。また、コンク
リート表面の美装仕上げの方法では、より豪華に装飾し
て或いはより自然な模様に近づけるためには、高度な熟
練技術と多大な労力、時間を必要としていた。更に、前
述の仕上げ方法は、主流が壁材料を施工後に仕上げる方
法であり、一部プリント石綿スレートや塩化ビニール化
粧石綿スレートの如く、直接模様を印刷したり、塩化ビ
ニール、ポリエステル又はメラミン等を表面に積層して
模様を形成させたものが主体であり、表面の装飾作業に
手間がかかる。
【0006】そこで、本発明人は、特願平6−2697
37号にて、各種綺麗な模様、図柄若しくは色彩を有す
る転写シートを使用し、非常に省略化された合理的な方
法で、型枠にセメントモルタル、コンクリート、ポリマ
ーコンクリート系材料を充填して板状に成形し、養生硬
化させると同時に、基材フィルムを剥離して表面に模
様、図柄若しくは色彩を形成してなるセメントモルタ
ル、コンクリート、ポリマーコンクリート系建築用装飾
板及びその製造方法を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の特願平
6−269737号の発明は、型枠底部の定盤に、転写
シートをその転写層が上向きになるように敷設した状態
で、型枠内に材料を充填して板状成形体を成形し、その
養生硬化時に転写層が板状成形体に固着し、脱型後に転
写シートの基材フィルムを剥離して転写層を板状成形体
の表面に残すものであるため、転写層の表面側に保護皮
膜がない場合には傷付きやすく、また保護皮膜を設ける
場合には、転写シートの層構造が複雑になって転写シー
トそのものが高価なものになる。
【0008】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、模様、図柄等を印刷したフィル
ム及び染色、捺染した布及び木板又はステンレス板、ア
ルミニウム板等の金属板からなる表層材をセメントモル
タル、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコ
ンクリート、ポリマー繊維コンクリート又はレジンコン
クリートあるいは骨材と熱硬化型樹脂コンパウンドの混
合物からなる板状の内外装材の片面に一体的に固着した
無機系内外装化粧板及びその製造方法を提供する点にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、セメント、骨材、合成樹脂又は骨材、熱硬
化型樹脂よりなる無機系材料で成形した板状成形体の養
生又は加熱硬化時に、該板状成形体が未硬化の状態でそ
の片面又は両面に積層圧接した表層材を一体固着させて
なる無機系内外装化粧板を構成した。
【0010】また、セメントモルタル若しくはコンクリ
ートのような合成樹脂を含有しない養生硬化型の無機材
料を、型枠内に充填して板状成形体を成形する場合に
は、該型枠の上部又は底部の定盤に複数の小孔を設け、
真空脱水するとともに、上面からプレスして板状成形体
の余剰水と気泡を除去し、それから該板状成形体が未硬
化の状態でその上面に、模様、図柄を有する表層材を積
層し圧接し、板状成形体の養生硬化と同時に表層材を一
体固着してなる無機系内外装化粧板の製造方法を提供す
る。
【0011】そして、前記表層材として、保護膜となる
透明又は半透明の合成樹脂フィルムの片面に模様、図柄
を印刷した装飾シートを用い、この印刷面を裏側に向け
て積層されるものを用いることも可能である。また、前
記装飾シートとして、不透明の合成樹脂フィルムの片面
に模様、図柄を印刷し、その表面に保護膜を積層形成
し、印刷面を表側に向けて積層されるものを用いること
も好ましい。この場合、前記板状成形体と表層材の間に
接着剤を塗布して接着層を形成することが実用的であ
り、この接着層が着色された樹脂モルタルで形成されて
いるとより好ましいのである。
【0012】また、前記表層材として、紙、織布、不織
布又は硝子繊維織物などの通気性のある繊維素材を染
色、捺染して模様、図柄を形成したものを用いることも
可能であり、前記板状成形体に接着剤を塗布した後に積
層し圧接して固着するのである。更には、他の表層材と
しては、木板、ステンレス板、アルミニウム板、銅板、
鉄板又は石膏ボード等を用いることができる。金属板の
場合は、表面をエッチング、ホーロー焼付け、アルマイ
ト処理、化学処理等によって模様、図柄を自由に形成で
きるとともに、深絞りによる立体的、彫刻的壁面材を得
ることができる。木板の場合は、天然木、人工銘木化粧
板等、自然の木質色柄を生かすことができる。
【0013】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の無機系内外装
化粧板及びその製造方法は、セメント、骨材、合成樹脂
又は骨材、熱硬化型樹脂よりなる無機系材料で成形した
板状成形体が未硬化の状態で、該板状成形体の片面又は
両面に模様、図柄を有する表層材を積層し圧接し、板状
成形体が養生又は加熱硬化すると同時に表層材が一体的
に固着され、表面に模様、図柄を有する無機系内外装化
粧板が得られるのである。
【0014】また、セメントモルタル若しくはコンクリ
ートのように合成樹脂を含有しない板状成形体の製造方
法については、上部又は底部の定盤に複数の小孔を設け
た型枠を用い、該型枠の定盤上に濾過シートを敷設した
後、該型枠内に養生硬化型の無機系材料を充填して板状
成形体を成形し、それから型枠ごと減圧下において真空
脱水するとともに、上面からプレスすることによって、
板状成形体内の余剰水を濾過シートを通過させて、定盤
の小孔から排出し且つ気泡を除去し、それから該板状成
形体が未硬化の状態でその上面に、模様、図柄を有する
表層材を積層し圧接することによって、板状成形体の養
生硬化と同時に表層材を板状成形体の表面に一体的に固
着する方法が好ましく採用される。
【0015】本発明で使用する養生硬化型の無機系材料
としては、セメントモルタル、コンクリートも使用でき
るが、ポリマーコンクリート系材料、即ちポリマーセメ
ントコンクリート、ポリマーセメントモルタル、ポリマ
ー繊維コンクリート又はレジンコンクリートを使用した
場合には、材料自体に優れた接着性を備えているので、
表層材との接着力が高く好ましいのである。一方、骨材
と熱硬化型樹脂とからなる無機系材料を用いることも可
能であり、熱硬化型樹脂としては、フェノール樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂等が使用できる。また、表層材と
の接着性を改善するため、あるいは材料に含まれている
物質で表層材が汚染されるのを防止するため、板状成形
体の表面に接着剤を塗布した後に、表層材を積層するの
である。更に好ましくは、着色された樹脂モルタルを板
状成形体の表面に塗布した後、表層材を積層することに
よって、材料の色を隠蔽し、表層材本来の模様や図柄を
より鮮明に出すことも可能である。
【0016】前記表層材として、保護膜となる透明又は
半透明の合成樹脂フィルムの片面に模様、図柄を印刷し
た装飾シートを用い、この印刷面を裏側に向けて板状成
形体の表面に積層し、一体的に固着すると、合成樹脂フ
ィルムによって模様や図柄の印刷面が保護されるので、
印刷面が傷付き難く、耐久性が向上するのである。一
方、前記表層材として、不透明の合成樹脂フィルムの片
面に模様、図柄を印刷し、その表面に保護膜を積層形成
した装飾シートを用い、印刷面を表側に向けて板状成形
体の表面に積層し、一体的に固着すると、材料の色を不
透明な合成樹脂フィルムによって隠蔽することができ、
印刷面が鮮明に視覚され、またこの印刷面は保護膜によ
って覆われているので、傷付き難く、耐久性が向上する
のである。
【0017】また、前記表層材として、紙、織布、不織
布又は硝子繊維織物などの通気性のある繊維素材を主体
としたものを用いた場合には、印刷では表現できない自
然の模様や図柄を作り出すことができる。また、未硬化
の状態の板状成形体の材料が繊維の隙間に入り込んで接
着性に優れるが、材料に含まれる物質によって装飾シー
トが汚染されないように接着剤を塗布した後に積層し圧
接して固着する必要があり、接着剤は装飾シートの繊維
の隙間に入り込んで高い接着強度が得られる。この場合
も、接着剤として樹脂モルタルを用いると、板状成形体
の材料の色を隠蔽することができる。更に、表層材とし
て、ステンレス板、アルミニウム板、銅板、鉄板等の金
属板、天然木化粧合板、銘木単板等の木質材料、石膏ボ
ード等のボード類等を用いた場合には、それぞれの持つ
素材特性を生かすことができる。特に、金属材料は、深
絞りによる立体的、彫刻的な模様形成が可能な上に、板
状成形体が未硬化の状態で圧接できるので、凹部にも無
機系材料が混入、硬化するので非常に密着性の優れた無
機系内外装化粧板を得ることができる。
【0018】
【実施例】本発明は、セメント、骨材、合成樹脂又は骨
材、熱硬化型樹脂よりなる無機系材料で成形した板状成
形体の養生又は加熱硬化時に、該板状成形体が未硬化の
状態でその片面又は両面に積層し圧接した模様、図柄を
有する表層材を一体固着させた無機系内外装化粧板を要
旨とするものであり、無機系材料としてはセメントモル
タル若しくはコンクリート又はポリマーコンクリート系
材料又は無機系骨材と熱硬化型合成樹脂の混合物を用い
ることができる。
【0019】ここで、セメントモルタル、コンクリート
は、典型的な養生硬化型の無機系材料で、ポルトランド
セメントと骨材を主原料とした通常のものであり、その
他に公知のセメントが使用できる。また、ポリマーコン
クリート系材料として、ポリマーセメントコンクリー
ト、ポリマーセメントモルタル、ポリマー繊維コンクリ
ート又はレジンコンクリートの何れかを用いる。実際に
は、前記ポリマーコンクリート系材料は、骨材として粒
度の小さい砂を用いるのでモルタルであり、また結合剤
として混合する合成樹脂の量よりも骨材等の無機物の量
が数倍以上も多いので、無機系材料ということができ
る。
【0020】ポリマーセメントコンクリート(モルタ
ル)は、通常のセメント、合成樹脂又は合成ゴム及び骨
材を混練したものである。合成樹脂としては、アクリル
(AC)、塩素化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル
コポリマー(EVA)、スチレン・ブタジエンゴム(S
BR)、クロロプレンゴム(CR)及びニトリルゴム
(NBR)等の30〜60%エマルジョン乳化液を用い
る。骨材としては、7〜4号硅砂、川砂、人造砂及び高
炉砂を用い、セメントに対する配合比率は、骨材が7〜
4号硅砂の場合、50〜400重量%、好ましくは75
〜300重量%である。合成樹脂の配合比率は、セメン
トに対して3〜20重量%(固形分)である。
【0021】ポリマー繊維コンクリート(モルタル)
は、上記ポリマーセメントコンクリートに、耐アルカリ
性ガラス繊維、ビニロン樹脂繊維、ナイロン繊維、ポリ
エチレン樹脂繊維及びカーボン繊維より選ばれた繊維、
好ましくはガラス或いはビニロン繊維を用い、長さ5〜
20mmの集束繊維(4〜300本)を採用する。繊維
は、モルタル全重量に対して0.1〜3%混入したもの
である。
【0022】レジンコンクリートは、上記骨材にエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、メチルメタクリレート樹脂、エ
ポキシ変性ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹
脂、、メラミン樹脂、ビニールエステル変性ポリエステ
ル樹脂等の反応性樹脂を混練したものであり、好ましく
はポリエステル樹脂若しくはフェノール樹脂を混練した
ものを用いる。配合比率は、反応系樹脂:砂(4〜5
号)=1:3〜50程度である。
【0023】また、表層材としては、合成樹脂フィルム
に模様や図柄を印刷したもの、あるいは繊維を絡み合わ
せた紙、織布、不織布等を用いた装飾シートが使用でき
る。他の表層材として、ステンレス、アルミニウム、
銅、鉄等の金属板、天然木化粧合板、銘木単板等の木質
材料、石膏ボード等のボード類等を用いることも可能で
ある。金属板の場合は、エッチング、ホーロー焼付け、
アルマイト処理、化学処理等によって表面に模様、図柄
を形成したり、深絞りや彫金によって表面に立体的、彫
刻的な凹凸模様を形成する。木板の場合は、天然木、人
工銘木化粧合板等、自然の木質色柄を生かすのである。
【0024】本実施例では、表層材として、合成樹脂フ
ィルムに模様や図柄が印刷された装飾シートについて主
に説明する。この装飾シートに用いる合成樹脂フィルム
は、下記のものが使用される。
【0025】合成樹脂フィルムとしては、無機系材料と
の接着性が良好で、耐日光堅牢度、引張強度、耐摩耗性
に優れているものが好ましい。フィルムとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリ塩
化ビニリデン、ポリビニールアルコール、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、エ
チレン酢酸ビニール共重合体、アクリル、ポリ4ふっ化
エチレン、ぽりふっ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニールエーテル共重合体などが挙
げられる。
【0026】透明な合成樹脂フィルムの場合は、図1に
示すように、装飾シート1aを、透明な合成樹脂フィル
ム2の一面に印刷した印刷面3を裏にして無機系材料で
成形された未硬化の状態の板状成形体4に積層し圧接し
て一体固着すると、表面に模様や図柄を有する無機系内
外装化粧板A1が得られ、この場合、合成樹脂フィルム
2は印刷された模様、図柄の保護膜となる利点がある。
又は、図2に示すように、前記板状成形体4の表面に接
着剤を塗布して接着層5を形成した上に、前記同様に装
飾シート1aを積層し圧接して一体固着すると、板状成
形体4に装飾シート1aが強固に接着された無機系内外
装化粧板A2が得られる。ここで、接着剤として、着色
した樹脂モルタルを使用すると、板状成形体4の材料の
色を隠蔽できるので好ましい。
【0027】また、不透明な合成樹脂フィルムの場合
は、図3に示すように、装飾シート1bを、不透明な合
成樹脂フィルム2の一面に印刷した印刷面3を表にして
未硬化の状態の板状成形体4に積層し圧接して一体固着
すると無機系内外装化粧板A3が得られ、この場合、印
刷面3の表面に耐日光堅牢度、引張強度、耐摩耗性に優
れた透明又は半透明な保護膜6を形成する。又は、図4
に示すように、前記板状成形体4の表面に接着剤を塗布
して接着層5を形成した上に、前記同様に装飾シート1
bを積層し圧接して一体固着すると、板状成形体4に装
飾シート1bが強固に接着された無機系内外装化粧板A
4が得られる。この場合も、接着剤として、着色した樹
脂モルタルを使用すると、板状成形体4の材料の色を隠
蔽できるので好ましい。
【0028】模様を印刷するインクは、ロジン、フェノ
ール樹脂、アクリル樹脂、植物性乾性油、石油系溶剤等
からなるベヒクル(Vehicle)と顔料と助剤を加えて練肉
混合して製造されるが、顔料リッチの状態で使用される
のが最も望ましい。使用顔料は、酸化チタン、カーボン
ブラック、弁柄、黄鉛などの無機顔料が耐日光堅牢度、
耐アルカリ性能を有するので、主として使用し、他にフ
タロシアニングリーン、フタロシアニンブルー等の有機
顔料も使用できる。
【0029】印刷方法は、グラビア印刷、凸版印刷、平
版印刷のいずれも行えるが、主として印刷される大理石
などの天然石、タイル、高級織物等を模様としてより美
しく再現するには、色彩の濃淡を印刷インクの厚みで表
現する凹版方式のグラビア印刷が最も好適に使用され
る。
【0030】一方、表層材として、繊維を絡み合わせた
装飾シート1cを用いる場合は以下のものが使用され
る。布、綿織物の場合は、更紗(さらさ)、キャラコ、
粗布(そふ)、細布(さいふ)、天竺(てんじく)、綿
ポプリン、フロードクロス、デニム、綿小倉、綿サテン
などの無地、染色、捺染されたものを用いる。また、紙
の場合は、非塗工紙に木目、大理石模様などを印刷した
ものを用いる。それ以外に、デコラ、硝子繊維織物、不
織布なども用いることができる。
【0031】そして、図5に示すように、前記装飾シー
ト1cを無機系材料で成形された未硬化の状態の板状成
形体4に積層し圧接して一体固着すると、表面に模様や
図柄を有する無機系内外装化粧板A5が得られ、この場
合、装飾シート1cの表面に耐日光堅牢度、引張強度、
耐摩耗性に優れた透明又は半透明な保護膜6を形成す
る。この保護膜6は、板状成形体4に装飾シート1cを
固着した後、その表面に塗布して形成しても、また予め
装飾シート1cの一面に積層形成しておいても良い。又
は、図6に示すように、前記板状成形体4の表面に接着
剤を塗布して接着層5を形成した上に、前記同様に装飾
シート1cを積層し圧接して一体固着すると、板状成形
体4に装飾シート1cが強固に接着された無機系内外装
化粧板A6が得られる。この場合も、接着剤として、着
色した樹脂モルタルを使用すると、板状成形体4の材料
の色を隠蔽できるので好ましい。
【0032】このように、前記表層材として、保護膜と
なる透明又は半透明の合成樹脂フィルムの片面に模様、
図柄を印刷した装飾シートを用い、この印刷面を裏側に
向けて板状成形体の表面に積層し、一体的に固着するこ
とによって、合成樹脂フィルムが模様や図柄の印刷面を
保護するので、印刷面が傷付き難く、耐久性が向上する
のである。一方、前記表層材として、不透明の合成樹脂
フィルムの片面に模様、図柄を印刷し、その表面に保護
膜を積層形成した装飾シートを用い、印刷面を表側に向
けて板状成形体の表面に積層し、一体的に固着すると、
材料の色を不透明な合成樹脂フィルムによって隠蔽する
ことができ、印刷面が鮮明に視覚され、またこの印刷面
は保護膜によって覆われているので、傷付き難く、耐久
性が向上するのである。
【0033】また、表層材として、アルミニウム等の金
属板を用いる場合は、耐食性を確保するために、表面処
理を行う必要がある。表面処理としては、電気化学的な
手法に基づく陽極酸化処理と化学的手法による化成処理
によって自然発色被膜、電解着色被膜、染色被膜等を形
成したものを使用するのが好ましい。
【0034】板状成形体の成形については、無機系材料
がセメントモルタル、セメントコンクリートの場合、プ
レス成形前に真空脱水工程を入れる。無機系内外装化粧
板の素材となる材料の中で、セメントモルタル及びコン
クリートは、その中に合成樹脂を含有しないので、水セ
メント比が強度に大きな影響を及ぼす。即ち、水セメン
ト比が高くなれば、圧縮強度は低くなり、同時に収縮率
が大きくひび割れを起こし易く、その反対に水セメント
比が低くなれば、圧縮強度は増大し、収縮率の少ない高
品位の密実なものとなる。
【0035】図7には、真空脱水とプレス成形を行える
型枠7を示し、該型枠7は、底部の定盤8に多数の小孔
9,…を開け、その定盤8上にコンクリート中の余剰水
は通過させるが、セメント粒子を通過させない濾過シー
ト10を敷設したものである。また、型枠7の周囲の堰
板11の平面視形状は、成形する板状成形体4の形状に
応じて決定される。そして、該型枠7内に養生硬化型の
無機系材料を充填し、型枠7ごと減圧下において材料中
の余剰水を濾過シート10を通して、小孔9,…から排
水して真空脱水するのである。この真空脱水の際に、板
状成形体4の内部に有する気泡も同時に除去される。ま
た、未硬化の状態で型枠7内の板状成形体4の上面をプ
レス板12で押圧して、プレス成形して緻密な板状成形
体4を成形するのである。このプレス成形することによ
って、水セメント比が低くても所望形状の板状成形体4
を成形できるのである。
【0036】前記濾過シート10は、熱可塑性合成繊維
の高密度織物である。合成繊維としては、ポリアミド、
ポリエチレン、ポリアクリル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リオレフィンなどの繊維の撚合糸や引揃糸で構成され
る。このまま熱可塑性合成繊維の高密度織物を使用して
も良いが、これらの織物の片面をヒートカレンダーで熱
圧着したものが好ましい。熱圧着により撚合糸や引揃糸
束の表面に露出する隣接繊維同士が部分的に融着して形
成した微細な網目がセメント粒子の透過流出を阻止し、
余剰水のみを透過させるのである。また、型枠7底部の
定盤8に濾過シート10を敷設することによって、板状
成形体4の離脱が容易になる。
【0037】プレス成形した後、プレス板12を上昇さ
せて、図8に示すように、未硬化の状態の板状成形体4
の上面に前記装飾シート1を直接又は接着剤を塗布して
接着層5を形成した後、積層し、再度プレス板12にて
装飾シート1の上からプレスして、板状成形体4と装飾
シート1とを圧接し、互いに強固に固着するのである。
それから、板状成形体4の養生硬化を待って型枠7から
取り出して、目的の無機系内外装化粧板Aを得るのであ
る。
【0038】次に、無機系材料(板状成形体4)と、模
様、図柄のついた表層材(装飾シート1)との接着につ
いて説明する。無機系材料が、セメントモルタル、セメ
ントコンクリートの場合は、素材が流動性を有している
状態で、接着する装飾シートが非塗工紙、布、不織布、
硝子繊維織物のように通気性を有するものであれば、装
飾シートの凹部、繊維間の間隙にセメント粒子が流入固
化し、投錨効果、ファスナー効果が働き接着する。しか
しながら、セメント中の水酸化カルシウムなどの物質が
模様面に析出し、模様面を汚染するので、真空脱水、加
圧後、未硬化の板状成形体4の表面に接着剤を塗布し、
その上に装飾シートを積層する必要がある。この場合、
接着剤層が水酸化カルシウムなどの物質の表面への析出
を阻止する働きをする。
【0039】この場合の接着剤としては、酢酸ビニー
ル、アクリル樹脂エマルジョン型及びエポキシ系樹脂接
着剤が使用される。好ましく使用される接着剤は、接着
性に優れ、硬化時における低収縮性、耐衝撃性、引張強
度などの物理的性質に優れ、耐薬品性、耐水性、耐熱
性、耐湿性をもつエポキシ系接着剤である。このエポキ
シ樹脂としては、主剤をスミエポキシ(住友化学工業
製、ELA−115)とし、硬化剤をスミキュアー(住
友化学工業製、ML−2)とし、主剤と硬化剤を20:
15で混合し、この混合物を100g/m2 〜500g
/m2 塗布して使用する。
【0040】素材が樹脂混入モルタル類の場合は、接着
する表層材が通気性のないフィルムのようなものの場
合、セメント粒子、水酸化カルシウムなどによる模様面
の汚染もなく、素材自身の接着力によって接着するの
で、成形時に表層材を同時に接着することができる。よ
り良い接着力を必要とする場合及び素材の色を隠蔽する
ために、接着剤として着色した樹脂モルタル又は樹脂セ
メントペーストを使用する場合は、成形後、その表面に
これらを塗布し、その上に表層材を敷設して加圧接着す
る。
【0041】前記樹脂モルタル又は樹脂セメントペース
トとしては、セメントに隠蔽力の大きい顔料を配合した
アクリル樹脂、酢酸ビニール樹脂若しくはエチレン酢酸
ビニール樹脂の溶液又はエマルジョンを混入したもので
ある。
【0042】更に、接着剤として、着色樹脂モルタル又
は樹脂セメントペーストを選定した場合、物理的強度を
更に増大させるために、炭素繊維、ガラス繊維若しくは
ポリプロピレン、ビニロン、アラミド等の合成繊維の短
繊維を混入、積層一体としたものが好ましい。ここで、
前記短繊維の樹脂モルタル等への混入方法は、短繊維を
板状成形体の上面に散布した後、樹脂モルタル等を塗布
して互いに混合するか、あるいは事前に樹脂モルタルと
短繊維を混合した状態で板状成形体の上面に塗布するこ
とで行われる。
【0043】また、素材がレジンコンクリートの場合
は、例えば以下のようにして無機系内外装化粧板を製造
する。平面形状が1×2mの型枠7の内部に、フッ素系
剥離剤を塗布した後、アルミニウムエンボス板(日本軽
金属株式会社製、寸法0.5mm×1000mm×20
00mm)を敷設する。次いで、フェノール樹脂(住友
デュレズ株式会社製、PR−311):7号硅砂=1:
18の混合粉体を厚さ約2mmになるように上から散布
する。それから、ガラス繊維(日本電気硝子株式会社
製、ロービングAR2500H−200)をロービング
カッターで20mmの長さに切断しながら50g/m2
散布し、ガラス繊維層を形成する。そして、その上に、
フェノール樹脂(PR−311):砂(2〜3mm径)
=1:20の混合物を厚さ12mm散布した後、前記同
様のガラス繊維層を形成し、更に前記同様にフェノール
樹脂(PR−311)と7号硅砂の混合粉体を散布す
る。全体の厚さは約14mmである。この積層体を、温
度170℃、圧力20kg/cm 2 、時間約15分の条
件で加熱、圧縮した後、養生、冷却する。この成形板の
厚さは10mmである。最後に、型枠から取出し、余分
な耳を切断して900×1800mmの所定寸法にす
る。このようにして表面にアルミニウムエンボス板を一
体固着した無機系内外装化粧板を得た。
【0044】また、前記型枠7の堰板11の表面に、離
型シート(ジェイ.シーコンポジット株式会社製、商品
名「くりかえシート」)を貼着し、型枠内に前述の無機
系材料を充填し、養生硬化後の離型性を良くすることも
好ましい。ここで、離型シートは、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリプロピレン等のフィルムの一面に感圧性
接着剤層を塗布したものであり、この感圧性接着剤層を
堰板11に貼着する。ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リプロピレン等のフィルムは、表面エネルギーが小さ
く、ポリマーコンクリート系材料としての前記合成樹脂
混入セメントモルタル、繊維混入樹脂モルタル及びレジ
ンコンクリートと全く接着しないので、型枠の使用後の
清掃又は剥離剤を塗布したりする必要がないのである。
また、前記離型シートは、合成樹脂製フィルムの一面に
感圧性接着剤層を塗布し、その上に剥離シートを接着し
たものを用いることが施工上好ましい。そして、型枠に
離型シートを貼着する場合には、剥離シートを剥がして
感圧性接着剤層を露出させ、この感圧性接着剤層を型枠
の表面に押し当てて接着するのである。
【0045】このように、型枠の表面に離型シートを貼
着する場合には、型枠の素材に制限はなく、ラワン、べ
い松、しな、赤松、べい杉等の無垢材又は合板材料や、
鉄やアルミニウム等の金属材を用いることができる。つ
まり、ラワンやべい松以外の木材を使用すると、コンク
リートがアルカリ性を有していることによって、木材内
部の色素、樹脂、ニグニン、タンニン、糖類等が溶出し
てコンクリート中に混入し、その表面を着色したり、変
色したり或いは硬化不良を起こすのであるが、型枠の表
面に離型シートを貼着する場合にはこのような恐れがな
いのである。また、鉄やアルミニウム等の金属材でも同
様に、コンクリートとの剥離性、錆等の異物混入の問題
も剥離シートを用いることで回避できる。
【0046】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の無機系内外装化
粧板は、セメント、骨材、合成樹脂又は骨材、熱硬化型
樹脂よりなる無機系材料で成形した板状成形体が未硬化
の状態で、該板状成形体の片面又は両面に模様、図柄を
有する表層材を積層圧接し、板状成形体が養生又は加熱
硬化すると同時に表層材を一体的に固着したものである
ので、表層材と無機系材料からなる板状成形体との接着
強度が高く且つ表層材の持つ模様、図柄や素材の特性が
表面に現れた無機系内外装化粧板を安価に提供できるの
である。
【0047】また、無機系内外装化粧板の製造方法につ
いては、上部又は底部の定盤に複数の小孔を設けた型枠
を用い、該型枠の定盤上に濾過シートを敷設した後、該
型枠内に養生硬化型のセメントモルタル若しくはコンク
リート系無機材料を充填して板状成形体を成形し、真空
脱水により板状成形体の余剰水と気泡を除去し、それか
ら該板状成形体が未硬化の状態でその上面に、表層材を
積層し圧接し、板状成形体の養生硬化と同時に表層材を
一体固着してなることによって、板状成形体の養生硬化
と同時に表層材を板状成形体の表面に一体的に固着し、
緻密で強度が高い無機系内外装化粧板が安価に製造でき
る。
【0048】また、養生硬化型の無機系材料としては、
セメントモルタル若しくはコンクリートも使用できる
が、ポリマーコンクリート系材料、即ちポリマーセメン
トコンクリート、ポリマーセメントモルタル、ポリマー
繊維コンクリート又はレジンコンクリートを使用した場
合には、材料自体に優れた接着性を備えているので、表
層材との接着力が高く好ましいのである。また、板状成
形体と表層材の間に接着層を介在させることによって、
表層材との接着性を改善できるとともに、材料に含まれ
ている物質で表層材が汚染されるのを防止できる。更
に、着色された樹脂モルタルを板状成形体の表面に塗布
した後、表層材を積層することによって、材料の色を隠
蔽し、表層材本来の模様や図柄をより鮮明に出すことが
でき、綺麗な無機系内外装化粧板を製造できる。
【0049】また、前記表層材として、紙、織布、不織
布、硝子繊維織布、木板、ステンレス板、アルミニウム
板、銅板、鉄板、石膏ボード又はこれらの片面に染色、
捺染、エッチング、彫金により模様、図柄を形成したも
のを用いた場合には、印刷では表現できない自然の模様
や図柄を作り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透明な合成樹脂フィルムの表面に模様、図柄を
印刷した表層材を用いて製造した無機系内外装化粧板の
部分断面図である。
【図2】同じく表層材と板状成形体の間に接着層を介在
させて製造した無機系内外装化粧板の部分断面図であ
る。
【図3】不透明な合成樹脂フィルムの模様、図柄を印刷
した表層材を用いて製造した無機系内外装化粧板の部分
断面図である。
【図4】同じく表層材と板状成形体の間に接着層を介在
させて製造した無機系内外装化粧板の部分断面図であ
る。
【図5】繊維を絡み合わせた表層材を用いて製造した無
機系内外装化粧板の部分断面図である。
【図6】同じく表層材と板状成形体の間に接着層を介在
させて製造した無機系内外装化粧板の部分断面図であ
る。
【図7】板状成形体を真空脱水し、プレス成形する状態
を示した簡略断面図である。
【図8】板状成形体の表面に表層材を積層圧接する状態
を示した簡略断面図である。
【符号の説明】
A 無機系内外装化粧板 1,1a,1b,1c 装飾シート(表層材) 2 合成樹脂フィルム 3 印刷面 4 板状成形体 5 接着層 6 保護膜 7 型枠 8 定盤 9 小孔 10 濾過シート 11 堰板 12 プレス板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、骨材、合成樹脂又は骨材、熱
    硬化型樹脂よりなる無機系材料で成形した板状成形体の
    養生又は加熱硬化時に、該板状成形体が未硬化の状態で
    その片面又は両面に積層圧接した表層材を一体固着させ
    てなることを特徴とする無機系内外装化粧板。
  2. 【請求項2】 前記無機系材料が、セメントモルタル若
    しくはコンクリートである請求項1記載の無機系内外装
    化粧板。
  3. 【請求項3】 前記無機系材料が、ポリマーセメントモ
    ルタル、ポリマーコンクリート、ポリマー繊維コンクリ
    ート又はレジンコンクリートである請求項1記載の無機
    系内外装化粧板。
  4. 【請求項4】 前記無機系材料が、無機系骨材と熱硬化
    型合成樹脂である請求項1記載の無機系内外装化粧板。
  5. 【請求項5】 前記表層材が、紙、織布、不織布、硝子
    繊維織布、木板、ステンレス板、アルミニウム板、銅
    板、鉄板、石膏ボード又はこれらの片面に染色、捺染、
    エッチング、彫金により模様、図柄を形成し、その模
    様、図柄の面を表側に向けて積層されている請求項1記
    載の無機系内外装化粧板。
  6. 【請求項6】 前記板状成形体と表層材の間に接着層を
    形成してなる請求項1、4又は5記載の無機系内外装化
    粧板。
  7. 【請求項7】 前記接着層が着色した樹脂モルタルで形
    成されている請求項4又は6記載の無機系内外装化粧
    板。
  8. 【請求項8】 上部又は底部の定盤に複数の小孔を設け
    た型枠を用い、該型枠の定盤上に濾過シートを敷設した
    後、該型枠内に養生硬化型のセメントモルタル若しくは
    コンクリート系無機材料を充填して板状成形体を成形
    し、真空脱水により板状成形体の余剰水と気泡を除去
    し、それから該板状成形体が未硬化の状態でその上面
    に、表層材を積層し圧接し、板状成形体の養生硬化と同
    時に表層材を一体固着してなる無機系内外装化粧板の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記表層材が合成樹脂製フィルムの片面
    に模様、図柄を印刷し、その印刷面を表又は裏側に向け
    て積層されている請求項8記載の無機系内外装化粧板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 未硬化の状態の前記板状成形体の上面
    に接着剤を塗布した後、前記表層材を積層し圧接してな
    る請求項8又は9記載の無機系内外装化粧板の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記接着剤が、着色された樹脂モルタ
    ルである請求項10記載の無機系内外装化粧板の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記表層材が、紙、織布、不織布、硝
    子繊維織布、木板、ステンレス板、アルミニウム板、銅
    板、鉄板、石膏ボード又はこれらの片面に染色、捺染、
    エッチング、彫金により模様、図柄を形成し、その模
    様、図柄の面を表側に向けて積層されている請求項8又
    は10記載の無機系内外装化粧板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101238327B1 (ko) * 2010-12-06 2013-03-04 주식회사 수리산업 고강도 테라조 판의 제조장치
JP2015172172A (ja) * 2014-02-21 2015-10-01 清水建設株式会社 コンクリート着色剤、コンクリート着色方法、コンクリート及びコンクリートからなる構造物
JP2017057099A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 アイカ工業株式会社 無機質化粧材及びその製造方法
JP2019190133A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 田島ルーフィング株式会社 床材及び床材の製造方法

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