JP3981939B2 - 化粧層付パネルを使用するコンクリ―ト壁形成方法 - Google Patents

化粧層付パネルを使用するコンクリ―ト壁形成方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧層付パネルを使用するコンクリート壁形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋コンクリート造りの住宅やビルディングにおける壁、布基礎、外構、内堀、擁壁等のコンクリート壁の表面に石積み模様やタイル貼り模様等の化粧層を形成する方法としては、ベニヤ板からなる複数の型枠を所定の空間を隔てて相対向させて支保工等で固定し、次いで該空間内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に型枠及び支保工等の不要物を取り外し、次いで硬化後のコンクリート壁面にモルタル等でラス金網を取り付け、墨出ししてからモルタル等を使用してタイル等の化粧層を貼り付け、養生してから目地仕上する方法が一般的である。
しかしながら、この方法は、現場での工程が多く工事が長期化しやすいという問題がある。特に、化粧仕上は、熟練した作業者が必要であり、また、工事の性質上、雨天の日は施工ができず、天候によりさらに工事が長期化するという問題もあった。これらの作業は、技能労働者の手作業に依存して、納まり、取り合い等に至るまできめ細かな施工を意図するため歩掛かりは大きくなり、工程は不経済にならざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、パネルに化粧層を予め形成しておくことにより現場での熟練作業者を不要とするかその延べ人数を少なくし、かつ化粧仕上期間が天候に左右されにくくしうる化粧層付パネルを使用するコンクリート壁形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、化粧仕上がなされる箇所に、合成樹脂発泡体層を含むボードの厚さ方向の片面に、バインダーと鉱物質の細骨材とからなる化粧層が積層一体化された化粧層付パネルを使用することにより、前記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明によれば、合成樹脂発泡体層を含むボードの厚さ方向の片面に、バインダーと鉱物質の細骨材とからなる化粧層が接着一体化されており、さらに該化粧層側には保護層が化粧層から剥離可能に接着されてなる化粧層付パネルを、コンクリート打込空間が形成されるように相対向して配置される複数の型枠の内の少なくとも一部に使用するとともに、該化粧層付パネルを該保護層側がコンクリート打込み空間側と反対を向くように固定し、次いで該コンクリート打込空間内にコンクリートを打設し、その後該コンクリートの硬化とともに、該化粧層付パネルをコンクリート面に接着一体化させた後、該保護層を剥離して該化粧層を露出させることを特徴とするコンクリート壁形成方法が提供される。本発明においては、合成樹脂発泡体層の熱抵抗の値が0.30m ・h・℃/kcal以上である前記化粧層付パネルを用いることが好ましい
【0005】
本発明においては、特定の化粧層付パネルを使用することにより、施工現場での熟練作業者を不要とするかその延べ人数を少なくすることができ、かつ化粧仕上期間が天候に左右されるようなことがなくなる。また、本発明で用いられる化粧層付パネルには保護層が化粧層から剥離可能に接着されているため、工事物件の引き渡し直前まで保護層を接着しておけば、それまでの間、化粧層に汚れや傷をつきにくくすることができる。また、保護層は、本発明で用いられる化粧層付パネルを接着剤を使用してコンクリート壁面に固着する際に、はみ出した接着剤による付着汚れを効果的に防止しうる。さらに、保護層はコンクリート打設時にコンクリートの漏れ出しによる付着汚れを効果的に防止しうる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる化粧層付パネルは、合成樹脂発泡体層を含むボード(以下、発泡ボードということもある)と、バインダーと鉱物質の細骨材とからなる化粧層と、保護層とから形成されている。発泡ボードとしては、ポリスチレン樹脂発泡板、ポリエチレン樹脂発泡板、ポリプロピレン樹脂発泡板、ポリ塩化ビニル樹脂発泡板、或いはポリウレタン樹脂発泡板等からなる合成樹脂発泡板の単体からなるもの、又はこの合成樹脂板の厚さ方向の少なくとも片面に合成樹脂シート或いは繊維強化合成樹脂シート等からなる補強層が積層された複合体からなるもの等が例示される。発泡ボードとしては、化粧層付パネルが捨て型枠として使用されるので、該パネルがコンクリート打設時の強い圧力に耐えられるように、該ボードのJISA 9511―1989の4.8項に規定されている曲げ試験(試験片の厚さは該ボードの厚さのままとする)に基づく最大荷重が10kgf以上であることが好ましく、15kgf以上であることがより好ましい。その最大荷重は、合成樹脂発泡板の発泡倍率(発泡体密度を基材樹脂密度で除した値)が小さくなるほど、同発泡板の厚みが厚くなるほど、同発泡板の平均気泡径が大きくなるほど、積層一体化される補強層の引張り強度が大きいほど、数値が大きくなる傾向にある。本発明で用いられる化粧層付パネルは、本発明方法以外にも、後貼りで使用することもでき、その場合であっても、本発明方法の捨て型枠として使用する場合であっても、発泡ボードを構成する合成樹脂発泡体層は、発泡倍率2〜50倍、厚み5〜150mmのものが通常は使用される。また、発泡ボードとしては、厚み5〜150mmのものが通常は使用されるが、取り扱い易さの面で厚み5〜50mmのものが好ましい。
【0007】
発泡ボードを構成する合成樹脂発泡体層としては、ポリスチレン樹脂発泡体からなるものが、発泡倍率が高くても高い曲げ強さを実現しやすく、軽量化に貢献しうるので好ましい。更に、ポリスチレン樹脂発泡板に合成樹脂シート或いは繊維強化合成樹脂シートからなる補強層が積層一体化されたものはいっそうの軽量化が可能になるのでより好ましい。ポリスチレン樹脂発泡板からなる発泡ボードの場合には、そのポリスチレン樹脂発泡板としては、発泡倍率3〜40倍(発泡体密度に換算すると0.35〜0.026g/cm3)、厚み10〜100mmのものが通常は使用され、ポリスチレン樹脂発泡板に補強層が積層一体化された発泡ボードの場合には、そのポリスチレン樹脂発泡板としては、発泡倍率5〜50倍(発泡体密度に換算すると0.21〜0.021g/cm3)、厚み5〜75mmのものが通常は使用される。
【0008】
本発明で用いられる化粧層付パネルは、本発明方法以外にも後貼りでコンクリート壁に固着することができ、それに際して接着剤(以下、接着剤Aということもある)を使用する場合や、又本発明方法における化粧層付パネルを捨て型枠として使用して打設コンクリートと接着一体化する場合には、化粧層付パネルの化粧層積層面とは反対側の面(すなわち発泡ボード面)は接着剤A又は打設コンクリートと高い接着性を示すことが要求される。そのような高い接着性は、合成樹脂発泡体層の発泡体表皮をサンダーやスライサー等で削り取ってその面に微細な凹凸を持つ気泡面を露出させておくことにより容易に得られる。またそのような高い接着性は、接着剤A又は打設コンクリートに対して優れた接着性を示すシート層を当該発泡ボード面に積層一体化することによっても容易に得られる。接着剤A又は打設コンクリートに対して優れた接着性を示すシート層としては、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、或いはガラス繊維等の有機又は無機の繊維から形成される不織布シートが最も好ましい。発泡ボードのコンクリート壁面との接着力は1.0kgf/cm以上となることが好ましく、2.0kgf/cm以上となることがより好ましい。本発明方法で用いられる化粧層付パネルとして熱抵抗の値が0.30m・h・℃/kcal以上である断熱性能の高い合成樹脂発泡体層を含むものは、住宅、オフィス、倉庫等の建物の内断熱、外断熱、内外断熱のための後貼りパネル又は捨て型枠パネルとして好適に使用される。そのようなパネルを使用すれば、化粧層付の鉄筋コンクリート造断熱壁を煩雑な工程を経ることなく低コストで容易に施工することができる。上記熱抵抗の値が0.30m・h・℃/kcalを下回るようになると断熱性能の高い(鉄筋)コンクリート造断熱壁を得ることが困難となる。このような観点から合成樹脂発泡体層の熱抵抗の値は0.40m・h・℃/kcal以上であることが好ましく、0.50m・h・℃/kcal以上であることがより好ましい。尚、上記熱抵抗値は、JIS A 1412−1994の平板熱流計法(熱流計1枚方式)により測定された値に基づくものである。
【0009】
本発明で用いられる化粧層付パネルは、発泡ボードの厚み方向の片面に、バインダーと鉱物質の細骨材とからなる化粧層が固着され、さらに該化粧層側には保護層が化粧層から剥離可能に接着されてなるものであるが、通常は化粧層を保護層上で予め製造し、それにより得られた保護層付化粧層(以下「転写シート」という)を接着剤を介して発泡ボードに固着することにより化粧層付パネルを製造することが好ましい。そうすれば、バインダーの種類と保護層の種類を適宜選択するだけで保護層を化粧層から剥離可能に接着させることができる。
【0010】
図1(A)、(B)に転写シートの説明断面図を示す。図中、3は転写シートを示し、2は化粧層、10は保護層、21はバインダー、22は細骨材を示す。転写シート3は、先ず、図1(A)に模式的に示す様に、保護層10の片面に鉱物質の細骨材22とバインダー21との混練物を塗布若しくは吹付けして保護層10上に化粧層2を形成することにより製造することができる。この場合は、不透明着色バインダー21を使用すれば、化粧層2はバインダー21により所望の模様に着色され、また透明なバインダー21を使用すれば、化粧層2中に分散する細骨材22によって所望の自然石やレンガ又はタイルその他の色彩模様が形成できる。
【0011】
また、転写シート3は、図1(B)に模式的に示すように、保護層10の片面の面域全部またはその一部に先ずバインダー21だけを塗布し、その塗布面に細骨材22を散布被覆して保護層10上に化粧層2を形成することにより製造することもできる。この際、必要に応じて細骨材の上から更にバインダー21を吹き付けることもできる。この細骨材散布による転写シート3では、透明なバインダー21を使用すれば、化粧層2に分散した細骨材22によって所望の自然石やレンガ又はタイルその他の化粧模様が発現できるが、特に、散布する細骨材の種類や色調を変えて散布することにより、化粧層2に任意所望の色彩模様を形成することができる利点がある。
【0012】
そして、保護層10の片面の面域の一部だけにバインダー21を塗布して細骨材22を散布した転写シート3では、保護層10の中でバインダー21を塗布しない面には細骨材22は付着しないので、その後、転写シート3を発泡ボードに接着剤層(以下、接着剤Bともいう)を介して固着すると、コンクリート壁面への固着後又は打設コンクリート硬化後に化粧層付パネルから保護層10を剥離すると接着剤Bが露出することになる。そこで、接着剤Bを適宜着色しておけば、露出した接着剤Bの色彩が加わった化粧層2を形成することができる。そのような着色された接着剤Bは、自然石やレンガ又はタイルその他の化粧模様間の目地に使用すると非常に便利である。また、転写シート3が透明なバインダー21を使用して細骨材22を上記した着色された接着剤Bが透視できる程度に薄く散布して製造された場合には、コンクリート壁面への固着後又は打設コンクリート硬化後に化粧層付パネル1から保護シートを剥離すると、接着剤Bの色彩が化粧層の中に下地色として透けて見えるようになる。このようにすればおもむきの変わった化粧層を形成させることができる。
【0013】
上記保護層10は、化粧層付パネルの化粧層2の汚れや傷付を防止するために存在する。そのため、保護層10は、化粧層付パネルの後貼り工事又はコンクリート打設工事が完了し、工事物件の引き渡し直前まで化粧層2に接着されていることが好ましい。しかし、最終的には保護層10を化粧層2から剥離する必要があるので保護層10は化粧層2に対して剥離可能に接着されていなければならない。化粧層2と保護層10との間の接着強度は、化粧層付パネルより、幅25mmの試験片を切り出し、JIS Z 0237に準拠して剥離試験機を使用して剥離速度300mm/分の条件にて90度剥離試験を行なって求めた値(5つの試験片に対する測定値の平均値)を基準とすると、10〜1000g/25mmであることが好ましく、30〜800g/25mmであることが更に好ましい。この剥離強度が小さすぎると保護層10が簡単に剥がれてしまい、保護層としての機能が果たせなくなる虞があり、逆にこの剥離強度が大きすぎると保護層10を化粧層2から剥離させることが困難となってしまう。
【0014】
保護層10は、剥離時に切断しにくく、バインダー21と強固に接着しないものであって、かつ剥離操作が容易となる可撓性を示す材質及び厚みのものであることが好ましい。このようなものとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなる無発泡シート又は発泡シートあるいはこれらシートからの熱成形体で、厚みが0.025〜5.0mmのものが好ましい保護層10として例示される。特に、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンからなる保護層10は、化粧層2からの剥離性が良好であるため好ましい。また、ポリオレフィンからなる密度0.45〜0.02g/cm3の発泡シート又はその熱成形体を保護層10として使用すれば化粧層2からの剥離性が良好であるうえ、化粧層に対する保護能力が高まるため好ましい。尚、紙に離型層(剥離層)をラミネートしたシートを保護層10として用いることも可能である。
上記の通り、保護層10としては、合成樹脂の無発泡シート又は発泡シートの熱成形体が使用可能である。熱成形により保護層10の化粧層側に所望の凹凸模様を形成し、上記の通りに転写シート3を製造すれば、化粧層2の表面に所望の凹凸模様を形成することが可能となるので好ましい。
【0015】
化粧層2を形成する細骨材22は、バインダー21と共に使用されて化粧層2中での模様発現素材として積極的に利用される。また、転写シート3の発泡ボード4との接着面に細骨材22による凹凸を形成しておくと、接着剤B(転写シート3と発泡ボードとを固着させるための接着剤)との接合強度を高める作用を生じる。
鉱物質の細骨材22は、天然産のものとして、火成岩、堆積岩、変成岩の粉体ないし粒体が使用でき、例えば、御影石、珪石、大理石、寒水石の粉砕骨材や川砂、桂砂、天然硬骨材等がある。人工骨材としては、ガラス、セラミックス材料(陶磁器、合成研磨材など)、アランダム、カーボランダムや高炉滓の粉体ないし粒体が利用できる。これら一種若しくは二種以上の着色若しくは無着色の粉粒体が使用される。無着色の粉粒体とは、天然産のまま粉砕された無色透明、無彩色(白色、黒色、灰色)又は有彩色の粉粒体を意味する。化粧層2に色彩模様を形成するために、特に有彩色の骨材或いは人工的に着色した骨材が使用される。着色骨材として、陶土などの粘土質材料に着色材鉱物粉を配合して焼成した後粉砕した陶磁器の粉粒体が好ましく使用される。細骨材22の粒度としては、平均粒径が0.1〜5.0mm程度のものが適当である。
【0016】
化粧層2を形成するバインダー21は、化粧層2中で細骨材22を結合するための結合剤であると同時に保護層10を剥離可能に接着する接着剤でもある。上記バインダー21としては、▲1▼アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂、スチレン樹脂等の合成樹脂、SBR、NBR等のゴム、若しくはこれらの変成物の少なくともいずれかを含む溶液系又はエマルジョン系バインダー、▲2▼エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂系バインダー、▲3▼水ガラス系バインダー又は▲4▼ポリマーセメントモルタル系バインダー等が使用可能である。特に、耐アルカリ性、耐水性等に優れ且つ扱い易い点でアクリル樹脂又は/及びEVA樹脂を含むエマルジョン系バインダーが最も好ましく採用される。当然のことながら、バインダーは細骨材22に接触させる際は粘着性の液状又はペースト状を呈し、その後は固化又は硬化して細骨材22同士を強固に結合させると同時に保護層を剥離可能に接着する。バインダーの使用量は、通常は100〜1500g/m2、好ましくは300〜900g/m2である。
細骨材22とバインダー21との配合比率は、バインダーと細骨材とを混練するものでは、細骨材100重量部に対してバインダー5〜30重量部(固形分換算)が適当である。また、化粧層2の厚みは、0.2〜5.0mmとするのが適当である。
【0017】
本発明で用いられる化粧層付パネルは、上記したようにして得られた転写シート3の化粧層2側を発泡ボード4に向けて接着剤Bを介して強固に接着させることにより得られる。上記と同じ測定に基づく化粧層2と発泡ボード4との間の剥離強度は800g/25mm以上であり、かつ保護層10と化粧層2との間の剥離強度の1.2倍以上であることが好ましく、化粧層2と発泡ボード4との間の剥離強度は1000g/25mm以上であり、かつ保護層10と化粧層2との間の剥離強度の1.4倍以上であることがより好ましい。このようにすれば化粧層2が発泡ボードから脱落しにくいものとなる。上記接着剤Bとしては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂系接着剤、水ガラス系接着剤又はポリマーセメントモルタル系接着剤等が好ましく使用される。
【0018】
次に、本発明で用いられる化粧層付パネルは本発明方法以外のコンクリート壁形成方法にも使用することができ、それについて図3を使用して説明する。当該コンクリート壁形成方法は、化粧層付パネル1を、発泡ボード4側をコンクリート壁面となる硬化後のコンクリート層14に向けて接着剤A又は/及びビスやボルト等の固定具(接着剤Aと固定具は図3では図示せず)を使用して固着し、次いで保護層10を剥離して化粧層2を露出させる方法である。このように、のコンクリート壁形成方法は、本発明で用いられる化粧層付パネル1をコンクリート壁面の化粧層が必要な箇所に後貼りし、その後、適当な時期に保護層10を図3に示す様にして矢印の方向に引っ張って剥離させるだけで簡単に化粧層付コンクリート壁を形成することができるのである。尚、接着剤Aとしては、< >アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂、スチレン樹脂等の合成樹脂、SBR、NBR等のゴム、若しくはこれらの変性物の少なくともいずれかを含む溶液系又はエマルジョン系バインダー、< >エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂系接着剤、< >水ガラス系接着剤、< >セメントコンクリートやセメントモルタルからなる接着剤、又は< >ポリマーセメントモルタル系接着剤等が使用可能である。次に、前記化粧層付パネルを使用するコンクリート壁形成方法について図2と図3を使用して説明する。当該コンクリート壁形成方法は、化粧層付パネル1を、コンクリート打込空間13が形成されるように相対向して配置される複数の型枠の内の少なくとも一部に使用するとともに、パネル1を保護層10側がコンクリート打込み空間13側と反対方向を向くように固定し、次いでコンクリート打込空間13内にコンクリートを打設し、その後コンクリートの硬化とともにパネル1をコンクリート面15に接着一体化させた後、型枠の配置に際して用いた補助部材(支保工等)を取り外すとともに、保護層10を剥離して化粧層2を露出させる方法である。最終的に取り外される支保工等の補助部材は、本発明の化粧層が形成されない箇所に使用されるベニヤ板等からなる型枠6、縦端太7、横端太8、桟木9、釘11、セパレーター12の型枠外に突出している箇所等のコンクリート壁の構築後には不要かつ取り外し可能な部材であり、これらの内のいくつかは必要に応じて使用されるものである。図2に示される様に、必要に応じて桟木9が使用される場合には、パネル1は釘11を使用して桟木9に固定されることになる。打込みされたコンクリートが硬化した後には支保工等が解体されるが、このケースでは、桟木9を取り外すと釘11は桟木9に一緒にくっついている。そのため、ボード1には釘11の除去に伴う貫通孔が形成されることになる。この際、例えばピンパネルと呼ばれる頭の小さい釘を使用すると、その貫通孔を小さく抑えることができるとともに化粧層の剥がれも効果的に防止できるので好ましい。また、パネル1とパネル1との突き当て部を合決り、実矧ぎ、合決り実矧ぎ等の加工をしておけば突き当て部からのコンクリートの漏れ出しを効果的に防止できるとともに仕上げ精度もより高くすることができる。尚、本発明方法においては、前記パネル1は、化粧層2を必要とする箇所に使用すればよく、型枠の一部のみならず全てに使用可能である。コンクリートを硬化させて支保工等を取り外した後は、図3に示すようにして保護層10を化粧層2から矢印方向に剥離させ、次いでセパレーター12等による穴がある場合にはその穴を補修すれば、化粧層2を表面に有するコンクリート壁が得られる。尚、図3中の符号14は硬化後のコンクリート層を示す。また、コンクリート壁中には実際には鉄筋が配されることになるが図2及び図3中では鉄筋は省略されている。
【0019】
【実施例】
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1
厚さ0.05mm、大きさ900×1800mmの透明なポリプロピレンフィルム(保護層10)の片面全面に、バインダー21としてEVA樹脂系エマルジョンバインダー(クラレ(株)製、固形分55wt%)を200g/m2の割合で、フローコーターにより流下塗布し、続いて骨材散布機により、平均粒径0.5mmの珪砂(細骨材22)を1kg/m2の割合で散布して乾操硬化させた。このようにして得られたシートは、保護層10が化粧層2から剥離可能に接着された転写シート3であった。
次に、密度0.050g/cm3、厚さ25mmの押出発泡ポリスチレンボード(大きさ900×1800mm)を製造し、次いで厚み0.2mmの耐衝撃性ポリスチレンシート(補強層)をそのボードの両面全面にそれぞれアクリル系接着剤を使用して積層一体化した。更にその補強層付ボードの両面全面にポリプロピレン繊維を使用して得られた目付け50g/m2、厚み0.39mmのスパンボンド不織布シート(コンクリートとの接着性の高いシート層)をそれぞれホットメルト接着剤を使用して積層一体化して発泡ボード4を得た。
【0020】
上記発泡ボード4の片側の全面に、セメントとEVA樹脂系エマルジョン(固形分55wt%)と7号桂砂と水(混合重量比10:2:10:2(粘度8000cps))とを混合して調製したポリマーセメントモルタル系接着剤5を鏝塗りし、その表面に上記転写シート3を、その化粧層2側を該接着剤5に貼着して、保持し、そのまま接着剤5を硬化させ、化粧層付パネル1を製造した。
以上のようにして得られたパネル1を図2の通り、相対向する型枠の片側面の全面に使用して鉄筋が配されたコンクリート打込空間13にコンクリートを打設してコンクリートを硬化させた。
続いて、図3に記載されたようにして保護層10を剥離し、次いでセパレーター穴等の補修をして化粧層2を表面に有するコンクリート壁を完成させた。
【0021】
実施例2
厚さ0.025mm、大きさ1000×2000mmの透明なポリプロピレンフィルム(保護層10)の片面に二丁掛けタイル模様の目地部を形成するため幅5mmのテープを貼着した後、その上から保護層10の片面の全面にバインダー21としてEVA樹脂系エマルジョンバインダー(クラレ(株)製、固形分55wt%)を300g/m2の割合で、フローコーターにより流下塗布し、続いて骨材散布機により、平均粒径0.2mmの珪砂100重量部と黒曜石1重量部との混合粉(細骨材22)を1kg/m2の割合で散布して乾操硬化させた。このようにして得られたシートは、保護層10が化粧層2から剥離可能に接着された転写シート3であった。
次に、密度0.050g/cm3、厚さ25mmの押出発泡ポリスチレンボード(大きさ1000×2000mm)を製造し、次いで厚み0.2mmの耐衝撃性ポリスチレンシート(補強層)をそのボードの両面全面にそれぞれアクリル系接着剤を使用して積層一体化した。更にその補強層付ボードの両面全面にポリプロピレン繊維を使用して得られた目付け50g/m2、厚み0.39mmのスパンボンド不織布シート(コンクリートとの接着性の高いシート層)をそれぞれホットメルト接着剤を使用して積層一体化して発泡ボード4を得た。
【0022】
上記発泡ボード4の片側の全面に、セメントとEVA樹脂系エマルジョン(固形分50wt%)と7号桂砂と水(混合比10:2:10:2(粘度8000cps))とを混合して調製したポリマーセメントモルタル系接着剤5を鏝塗りし、その表面に上記転写シート3を、その化粧層2側を該接着剤5に貼着して、保持し、そのまま接着剤5を硬化させ、化粧層付パネル1を製造した。
以上のようにして得られたパネル1を図2の通り、相対向する型枠の片側面の全面に使用して鉄筋が配されたコンクリート打込空間13にコンクリートを打設してコンクリートを硬化させた。
続いて、図3に記載されたようにして保護層10を剥離するとともに目地形成のための上記テープを剥がし、セパレーター穴等の補修をして二丁掛けタイル模様の化粧層2を表面に有するコンクリート壁を完成させた。
【0023】
実施例3
厚さ0.025mm、大きさ900×1800mmの透明なポリプロピレンフィルム(保護層10)の片面全面に、バインダー21としてEVA樹脂系エマルジョンバインダー(クラレ(株)製、固形分55wt%)を300g/m2の割合で、フローコーターにより流下塗布し、続いて骨材散布機により、粒径1.5〜2.0mmの御影石粒(細骨材22)を500g/m2の割合で散布して軽く圧着させ、更にその上に粒径0.2〜0.6mmの寒水石粒(細骨材22)を散布した後、上記塗布したバインダーを乾操硬化させた。続いて、未接着の細骨材を除去した後、上記バインダー21を水で2倍に希釈した希釈液を250g/m2の割合で、細骨材上に塗布して、乾燥硬化させ、転写シート3を得た。このようにして得られた転写シート3は、保護層10が化粧層2から剥離可能に接着されたものであった。
【0024】
次に、サーキュラーダイスからチューブ状に押出してチューブ状発泡体を挟圧して内面同士を融着せしめた密度0.105g/cm3、厚さ10mmの押出発泡ポリスチレンボード(大きさ900×1800mm)を製造し、次いでそのボードの両面に、長繊維強化ポリプロピレン樹脂シートに不織布シートが積層された積層シート(三井化学株式会社製「プレグロンLF15N/R50」)を不織布シート側が外側を向くようにしてホットメルト接着剤を使用して接着一体化し、発泡ボード4を得た。尚、「プレグロンLF15N/R50」とは、繊維径が17μmのガラス長繊維を70重量%含有する繊維強化ポリプロピレン樹脂シート2枚を繊維方向が直交するようにして積層一体化した坪量300g/m2のラミネートシートの両面に坪量約50g/m2のポリプロピレン繊維不織布をそれぞれ更にラミネートしたものである。
【0025】
上記発泡ボード4の片面の全面に、セメントとEVA樹脂系エマルジョン(固形分55wt%)と7号桂砂と水(混合比10:2:10:2(粘度8000cps))とを混合して調製したポリマーセメントモルタル系接着剤5を鏝塗りし、その表面に上記転写シート3を、その化粧層2側を該接着剤5に貼着して、保持し、そのまま接着剤5を硬化させ、化粧層付パネル1を製造した。
以上のようにして得られたパネル1を図2の通り、相対向する型枠の片側面の全面に使用して鉄筋が配されたコンクリート打込空間13にコンクリートを打設してコンクリートを硬化させた。
続いて、図3に記載されたようにして保護層10を剥離し、セパレーター穴等の補修をして化粧層2を表面に有するコンクリート壁を完成させた。
【0026】
参考例1
実施例1と同じ操作を繰り返して化粧層付パネル1を製造した。次に、予め形成しておいた鉄筋コンクリート壁面の片面全面に、セメントとEVA樹脂系エマルジョン(固形分55%)と7号桂砂と水(混合比10:2:10:2(粘度8000cps))とを混合して調製したポリマーセメントモルタル系接着剤(接着剤A)を鏝塗りし、パネル1の発泡ボード4側をその接着剤Aに向けて接着するとともにボルト止めし、接着剤Aを硬化させた。続いて、図3に記載されたようにして保護層10を剥離し、次いでボルトの頭の部分を補修して化粧層2を表面に有するコンクリート壁を完成させた。
【0027】
【発明の効果】
本発明で用いられる化粧層付パネルは、合成樹脂発泡体層を含むため、パネル重量の軽量化を図ることができ、これにより後貼り又は型枠建込みの負担が軽減できる。また、化粧仕上がなされる箇所の型枠として当該パネルを捨て型枠に使用すれば、型枠解体の負担が軽減される。更に、パネルに化粧層を予め形成しておくことにより、現場での熟練作業者を不要とするかその延べ人数を少なくすることができ、かつ化粧仕上期間が天候に左右されるようなことがなくなる。また、本発明で用いられる化粧層付パネルには保護層が化粧層から剥離可能に接着されているため、工事物件の引き渡し直前まで保護層を接着しておけば、それまでの間、化粧層に汚れや傷をつきにくくすることができる。また、保護層は、パネルの後貼り時にはみ出した接着剤等による付着汚れやコンクリート打設時にコンクリートの漏れ出しによる付着汚れを効果的に防止しうる。従って、鉄筋コンクリート造住宅またはビルディングにおける壁、布基礎、外構、内堀、擁壁等のコンクリート壁の表面に石積み模様やタイル貼り模様等の化粧層を容易に形成することができる。また、本発明で用いられるパネルとして熱抵抗の値が0.30m・h・℃/kcal以上である断熱性能の高い合成樹脂発泡体層を含むものは、住宅、オフィス、倉庫等の建物の内断熱、外断熱、内外同時断熱のための後貼りパネルとしても使用することができ、又は本発明方法における捨て型枠パネルとして好適に使用される。そのようなパネルを使用すれば、化粧層付の鉄筋コンクリート造断熱壁を煩雑な工程を経ることなく低コストで容易に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A、Bいずれも転写シートの模式的断面図である。
【図2】本発明の化粧層付パネルを使用して型枠を建込んだ一例(コンクリート打設直前の状態)を示す断面図である。
【図3】硬化後のコンクリート壁面に固着一体化された本発明の化粧層付パネルから、保護層を剥離している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 化粧層付パネル
2 化粧層
3 転写シート
4 発泡ボード
5 接着剤B
6 ベニヤ板等からなる型枠
7 縦端太
8 横端太
9 桟木
10 保護層
11 釘
12 セパレーター
13 コンクリート打込み空間
14 硬化後のコンクリート層
15 コンクリート面

Claims (2)

  1. 合成樹脂発泡体層を含むボードの厚さ方向の片面に、バインダーと鉱物質の細骨材とからなる化粧層が接着一体化されており、さらに該化粧層側には保護層が化粧層から剥離可能に接着されてなる化粧層付パネルを、コンクリート打込空間が形成されるように相対向して配置される複数の型枠の内の少なくとも一部に使用するとともに、該化粧層付パネルを該保護層側がコンクリート打込み空間側と反対を向くように固定し、次いで該コンクリート打込空間内にコンクリートを打設し、その後該コンクリートの硬化とともに該化粧層付パネルを該コンクリート面に接着一体化させた後、該保護層を剥離して該化粧層を露出させることを特徴とするコンクリート壁形成方法
  2. 合成樹脂発泡体層の熱抵抗の値が0.30m・h・℃/kcal以上である請求項1記載のコンクリート壁形成方法
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