JPH08195494A - 半導体装置,半導体装置の製造方法,薄膜トランジスタ,薄膜トランジスタの製造方法,表示装置 - Google Patents

半導体装置,半導体装置の製造方法,薄膜トランジスタ,薄膜トランジスタの製造方法,表示装置

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JPH08195494A
JPH08195494A JP12402895A JP12402895A JPH08195494A JP H08195494 A JPH08195494 A JP H08195494A JP 12402895 A JP12402895 A JP 12402895A JP 12402895 A JP12402895 A JP 12402895A JP H08195494 A JPH08195494 A JP H08195494A
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film
insulating film
silicon
oxide film
semiconductor device
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JP12402895A
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Hisashi Abe
寿 阿部
Eiji Taguchi
英二 田口
Nobuhiko Oda
信彦 小田
Yasuo Segawa
泰生 瀬川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温で形成可能で界面準位の小さなゲート絶縁
膜を備えた半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】透明絶縁基板1上に多結晶シリコン膜2を形成
する。UV−O3 照射,水蒸気中での酸化,酸化性ガス
雰囲気中でのRTA処理などにより、多結晶シリコン膜
2上に50〜100 Å程度の極めて薄い酸化膜3を形成す
る。酸化膜3上にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜など
の絶縁膜4を形成する。酸化膜3と絶縁膜4とでゲート
絶縁膜5が構成される。RTA法により、デバイスの全
面に一括して光を照射する。このRTA法により、多結
晶シリコン膜2と酸化膜3との界面準位の低減、絶縁膜
4の膜質の改善、多結晶シリコン膜2の結晶性の向上を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置,半導体装置
の製造方法,薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Tr
ansistor),薄膜トランジスタの製造方法,表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アクティブマトリクス方式の液晶
ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)が高
画質な表示装置として注目されている。そのアクティブ
マトリクス方式LCDの画素駆動素子(画素駆動用トラ
ンジスタ)として、透明絶縁基板上に形成された多結晶
シリコン膜を能動層に用いた薄膜トランジスタ(以下、
多結晶シリコンTFTという)の開発が進められてい
る。
【0003】多結晶シリコンTFTは、非晶質シリコン
膜を能動層に用いた薄膜トランジスタ(以下、非晶質シ
リコンTFTという)に比べ、移動度が大きく駆動能力
が高いという利点がある。そのため、多結晶シリコンT
FTを用いれば、高性能なLCDを実現できる上に、画
素部(表示部)だけでなく周辺駆動回路(ドライバ)ま
でも同一基板上に一体にして形成することができる。
【0004】従来の多結晶シリコンTFTは、1000℃程
度の高温の工程(高温プロセスと呼ばれる)を使って形
成されていた。高温プロセスは長年に渡る十分な技術的
蓄積のあるLSI技術を踏襲したものである。そのた
め、高温プロセスで形成された多結晶シリコンTFT
(高温多結晶シリコンTFTと呼ばれる)は、素子特
性,信頼性,再現性に優れている。しかし、高温プロセ
スはプロセス温度が高いため、基板には石英ガラスを使
わざるを得ない。石英ガラスは大型化に伴って著しく高
価になる上に現在のところ大型化には限りがあるため、
基板の寸法が制限を受ける。そのため、コスト的に見合
うLCDのパネルサイズは2型以下となり、ビデオカメ
ラのビューファインダ用や液晶プロジェクタ用としては
十分に使用できるものの、直視用としてはパネルサイズ
が小さすぎて使用できない。
【0005】一方、非晶質シリコンTFTは、400 ℃以
下の低温の工程を使って形成可能なため、基板に通常の
ガラスを使うことができる。通常のガラスは石英ガラス
の約1/10の価格で寸法にも制限がないが、LCD用に市
販されている高耐熱ガラス(例えば、米国Corning Inc.
製の「7059」)でも600 ℃程度の耐熱温度しかない。
【0006】そこで、基板に通常のガラス(高耐熱ガラ
ス)を使用できるように、多結晶シリコンTFTを600
℃程度以下の低温の工程(低温プロセスと呼ばれる)を
使って形成することが求められている。低温プロセスで
形成された多結晶シリコンTFTは低温多結晶シリコン
TFTと呼ばれる。低温多結晶シリコンTFTで問題と
なるのは、能動層となる多結晶シリコン膜の形成方法、
ゲート絶縁膜の形成方法、ソース・ドレイン領域の形成
方法などである。
【0007】単結晶シリコン基板上に形成される通常の
MOSトランジスタ(バルクトランジスタ)では、ゲー
ト絶縁膜として高温酸化法で形成された熱酸化膜が用い
られる。単結晶シリコン基板上に形成された熱酸化膜
は、膜質が均一で欠陥が少なく耐圧が高いことに加え、
界面準位密度(シリコン基板と熱酸化膜との界面のトラ
ップ密度)が小さいため、ゲート絶縁膜として求められ
る諸条件を満たしている。
【0008】しかし、熱酸化膜は600 ℃以下で形成する
ことができないため、低温多結晶シリコンTFTではゲ
ート絶縁膜として熱酸化膜を用いることはできない。ま
た、多結晶シリコン膜は単結晶シリコン基板のように表
面が平坦ではなく荒れており、その酸化は面方位によっ
て規定されるため、多結晶シリコン膜上に形成された熱
酸化膜の表面も荒れたものになる。ゲート絶縁膜の表面
が荒れており、その凹凸が大きいと、多結晶シリコンT
FTの素子特性が悪化してしまう。従って、低温多結晶
シリコンTFTだけでなく高温多結晶シリコンTFTに
おいても、ゲート絶縁膜として熱酸化膜を用いることは
望ましくない。
【0009】そこで、多結晶シリコンTFTでは、ゲー
ト絶縁膜として被着法で形成されたシリコン酸化膜が用
いられる。被着法にはスパッタ法,常圧CVD法,減圧
CVD法,ECR(Electron Cyclotron Resonance)プ
ラズマCVD法などがある。
【0010】スパッタ法は、真空中に基板とターゲット
を配置し、アルゴンプラズマなどによってターゲット中
の材料をたたき出して基板上に堆積させる方法である。
スパッタ法には、反応性スパッタ法と非反応性スパッタ
法とがある。反応性スパッタ法では、ターゲットとして
シリコンが用いられ、そのターゲットからたたき出され
たシリコンが基板に被着する間にガス中の酸素と反応し
て酸化シリコンが形成される。一方、非反応性スパッタ
法では、ターゲットとしてニ酸化シリコンが用いられ、
そのターゲットからたたき出されたニ酸化シリコンが基
板に直接被着する。
【0011】常圧CVD法や減圧CVD法は、チャンバ
内に材料ガスを導入し、材料ガスの化学反応によってで
きた生成物を基板上に堆積させる方法である。ECRプ
ラズマCVD法は、チャンバ内に材料ガスを導入し、そ
の材料ガスをECR現象を利用して反応させ、その反応
によってできた生成物を基板上に堆積させる方法であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】スパッタ法,常圧CV
D法,減圧CVD法によって多結晶シリコン膜上に形成
されたシリコン酸化膜は、耐圧は高いものの、界面準位
密度(多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜との界面のト
ラップ密度)が大きいという欠点がある。ゲート絶縁膜
の界面準位密度が大きくなると、多結晶シリコンTFT
の素子特性が悪化してしまう。多結晶シリコンTFTの
素子特性が悪化すると、LCDの画質が劣化することに
なる。
【0013】一方、ECRプラズマCVD法では、プラ
ズマの発生と膜の生成とが装置内の別々の領域で行われ
るため、基板が直接プラズマにさらされることはなく、
基板がダメージを受けることはない。そのため、ECR
プラズマCVD法によって多結晶シリコン膜上に形成さ
れたシリコン酸化膜は、界面準位密度が小さくなる。加
えて、ECRプラズマCVD法ではECR現象を利用す
ることで低温でも材料ガスの完全な反応を起こすことが
できるため、生成されたシリコン酸化膜の膜質は均一に
なって欠陥が少なくなり耐圧が高くなる。しかし、EC
RプラズマCVD法は現在のところ実験室段階の技術で
あって量産に結び付けるには問題が多く、スループット
を向上させるのが困難であるという欠点がある。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 1〕界面準位密度の小さな半導体装置およびその製造方
法を提供する。
【0015】2〕優れたゲート絶縁膜を備えた薄膜トラ
ンジスタおよびその製造方法を提供する。 3〕高性能な薄膜トランジスタを画素駆動素子として用
いる優れた表示装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、酸化膜と絶縁膜とから成る少なくとも2層構造の絶
縁膜を備えたことをその要旨とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、シリコン層を酸
化させて形成された酸化膜と、その上に形成された絶縁
膜とから成る少なくとも2層構造の絶縁膜を備えたこと
をその要旨とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、能動層としての
シリコン層を酸化させて形成された酸化膜と、その上に
形成された絶縁膜とから成る少なくとも2層構造の絶縁
膜を備えたことをその要旨とする。
【0019】請求項4に記載の発明は、能動層としての
シリコン層を酸化させて形成された酸化膜と、その上に
被着法で形成された絶縁膜とから成る少なくとも2層構
造のゲート絶縁膜を備えたことをその要旨とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、能動層としての
多結晶シリコン膜を酸化させて形成された酸化膜と、そ
の上に被着法で形成された絶縁膜とから成る少なくとも
2層構造のゲート絶縁膜を備えたことをその要旨とす
る。
【0021】請求項6に記載の発明は、シリコン層を酸
化させて酸化膜を形成する工程と、その酸化膜上に被着
法によって絶縁膜を堆積させる工程とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0022】請求項7に記載の発明は、RTA法により
酸化性ガス雰囲気中でシリコン膜にランプ光を照射する
ことでシリコン膜を酸化させて酸化膜を形成する工程
と、その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆積させる
工程とを備えたことをその要旨とする。
【0023】請求項8に記載の発明は、RTA法により
酸化性ガス雰囲気中でシリコン膜にランプ光を走査させ
て照射することでシリコン膜を酸化させて酸化膜を形成
する工程と、その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆
積させる工程とを備えたことをその要旨とする。
【0024】請求項9に記載の発明は、UV−O3 照射
による酸化法によりシリコン膜を酸化させて酸化膜を形
成する工程と、その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を
堆積させる工程とを備えたことをその要旨とする。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項6〜9
のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記酸化膜および絶縁膜に熱処理を行う工程を備え
たことをその要旨とする。
【0026】請求項11に記載の発明は、請求項6〜9
のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法におい
て、RTA法により前記絶縁膜の表面にランプ光を照射
する工程を備えたことをその要旨とする。
【0027】請求項12に記載の発明は、請求項6〜9
のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法におい
て、RTA法により前記絶縁膜の表面にランプ光を一括
して照射する工程を備えたことをその要旨とする。
【0028】請求項13に記載の発明は、絶縁基板上に
シリコン膜を形成する工程と、請求項6〜12のいずれ
か1項に記載の半導体装置の製造方法により、シリコン
膜上に少なくとも2層構造のゲート絶縁膜を形成する工
程と、そのゲート絶縁膜上にゲート配線を形成する工程
と、そのゲート配線を用いた自己整合技術により、シリ
コン膜にソース領域およびドレイン領域を形成する工程
とを備えたことをその要旨とする。
【0029】請求項14に記載の発明は、絶縁基板上に
シリコン膜を形成する工程と、RTA法により酸化性ガ
ス雰囲気中でシリコン膜にランプ光を照射することでシ
リコン膜を酸化させてゲート絶縁膜を形成する工程と、
そのゲート絶縁膜上にゲート配線を形成する工程と、そ
のゲート配線を用いた自己整合技術により、シリコン膜
にソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを備
えたことをその要旨とする。
【0030】請求項15に記載の発明は、請求項13ま
たは請求項14に記載の薄膜トランジスタの製造方法に
おいて、前記シリコン膜は多結晶シリコン膜または非晶
質シリコン膜であることをその要旨とする。
【0031】請求項16に記載の発明は、請求項13ま
たは請求項14に記載の薄膜トランジスタの製造方法に
おいて、前記シリコン膜は固相成長法または溶融再結晶
化法によって形成された多結晶シリコン膜であることを
その要旨とする。
【0032】請求項17に記載の発明は、請求項13〜
16のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方
法において、デバイスの全面に層間絶縁膜を形成する工
程と、その層間絶縁膜にソース領域およびドレイン領域
とコンタクトするコンタクトホールを形成する工程と、
ソース電極およびドレイン電極を形成する工程とを備え
た薄膜トランジスタの製造方法。
【0033】請求項18に記載の発明は、請求項5に記
載の薄膜トランジスタを画素駆動素子として用いる表示
装置。請求項19に記載の発明は、請求項13〜17の
いずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法によ
って製造された薄膜トランジスタを画素駆動素子として
用いる表示装置。
【0034】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、2層構造の絶
縁膜を得ることができる。請求項2に記載の発明によれ
ば、酸化膜とシリコン層との界面準位密度が小さくなる
ために、シリコン層と多層構造の絶縁膜との界面準位密
度を小さくすることができる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、能動層と
多層構造の絶縁膜との界面準位密度を小さくすることが
できる。請求項4に記載の発明によれば、被着法で形成
された絶縁膜と能動層としてのシリコン層との間に当該
シリコン層を酸化させて形成された酸化膜を設けること
により、能動層と多層構造の絶縁膜との界面準位密度を
小さくすることができる。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、被着法で
形成された絶縁膜と能動層としての多結晶シリコン膜と
の間に当該シリコン膜を酸化させて形成された酸化膜を
設けることにより、能動層と多層構造の絶縁膜との界面
準位密度を小さくすることができる。
【0037】請求項6に記載の発明によれば、酸化膜と
シリコン層との界面準位密度が小さくなるために、シリ
コン層と多層構造の絶縁膜との界面準位密度を小さくす
ることができる。
【0038】請求項7に記載の発明によれば、RTA法
により酸化性ガス雰囲気中でシリコン膜にランプ光を照
射することで、シリコン膜だけを加熱してその表面を酸
化させて酸化膜を形成することができる。従って、ラン
プ光の出力を調整すれば、シリコン膜の下層にある部材
が熱によって影響を受けることはない。
【0039】請求項8に記載の発明によれば、RTA法
により酸化性ガス雰囲気中でシリコン膜にランプ光を走
査させて照射することで、シリコン膜だけを加熱してそ
の表面を酸化させて酸化膜を形成することができる。従
って、ランプ光の出力および走査速度を調整すれば、シ
リコン膜の下層にある部材が熱によって影響を受けるこ
とはない。
【0040】請求項9に記載の発明によれば、UV−O
3 照射によってシリコン膜の下層にある部材に影響を与
えることなく酸化膜を形成することができる。請求項1
0に記載の発明によれば、酸化膜および絶縁膜に熱処理
を行うことにより、シリコン層(膜)と酸化膜との界面
準位密度の低減、絶縁膜の膜質の改善、シリコン層
(膜)の結晶性の向上を図ることができる。
【0041】請求項11に記載の発明によれば、RTA
法により絶縁膜の表面にランプ光を照射することによ
り、酸化膜および絶縁膜に熱処理が施される。その結
果、シリコン層(膜)と酸化膜との界面準位密度の低
減、絶縁膜の膜質の改善、シリコン層(膜)の結晶性の
向上を図ることができる。また、ランプ光の出力を調整
すれば、シリコン膜の下層にある部材が熱によって影響
を受けることはない。
【0042】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明と同様の作用および効果を得ることが
できる。加えて、ランプ光を一括して照射することによ
り、デバイス全体にわたって効率的な熱処理を行うこと
ができる。
【0043】請求項13に記載の発明によれば、請求項
6〜12のいずれか1項に記載の発明の作用および効果
により、優れたゲート絶縁膜を備えた薄膜トランジスタ
を形成することができる。
【0044】請求項14に記載の発明によれば、ランプ
光の出力を調整することにより、絶縁基板に影響を与え
ることなくゲート絶縁膜を形成することができ、薄膜ト
ランジスタを形成することができる。
【0045】請求項15に記載の発明によれば、多結晶
シリコン膜を能動層とする薄膜トランジスタまたは非晶
質シリコン膜を能動層とする薄膜トランジスタを得るこ
とができる。
【0046】請求項16に記載の発明によれば、多結晶
シリコン膜を低温で形成することができる。請求項17
に記載の発明によれば、薄膜トランジスタを完成させる
ことができる。
【0047】請求項18または請求項19に記載の発明
によれば、高性能な薄膜トランジスタを画素駆動素子と
して用いることにより、優れた表示装置を得ることがで
きる。また、薄膜トランジスタの製造に係る全工程を低
温プロセス化すれば、基板に耐熱温度の低い材料を用い
ることができ、安価で大面積な表示装置を得ることがで
きる。
【0048】
【実施例】以下、本発明をプレーナ型の多結晶シリコン
TFTに具体化した一実施例の製造方法を図1〜図3に
従って説明する。
【0049】工程1(図1(a)参照);透明絶縁基板
1(石英ガラス,高耐熱ガラス)上にノンドープの多結
晶シリコン膜2(膜厚;500 Å)を形成する。多結晶シ
リコン膜2の形成方法には以下のものがある。
【0050】多結晶シリコン膜2を直接形成する方
法;CVD法またはPVD法を用いる。CVD法には常
圧CVD法,減圧CVD法,プラズマCVD法,光励起
CVD法などがある。また、PVD法には蒸着法,EB
(Electron Beam )蒸着法,MBE(Molecular Beam E
pitaxy)法,スパッタ法などがある。
【0051】この中では、モノシラン(SiH4 )また
はジシラン(Si2 6 )の熱分解を利用する減圧CV
D法が一般的であり、最も高品質な多結晶シリコン膜2
を形成することができる。減圧CVD法では、処理温度
が550 ℃以下では非晶質、620 ℃以上では多結晶とな
る。
【0052】また、プラズマ中でのモノシランまたはジ
シランの熱分解を利用するプラズマCVD法も用いられ
る。プラズマCVD法の処理温度は300 ℃程度で、水素
を添加すると反応が促進されて非晶質シリコン膜が形成
される。そして、不活性ガス(ヘリウム,ネオン,アル
ゴン,クリプトン,キセノン,ラドン)を添加するとプ
ラズマが励起され、同一の処理温度でも多結晶シリコン
膜が形成される。
【0053】非晶質シリコン膜を形成した後に多結晶
化させて多結晶シリコン膜2を形成する方法;固相成長
法または溶融再結晶化法を用いる。固相成長法は、非晶
質シリコン膜に600 ℃前後で20時間前後の長時間の熱処
理を行うことにより、固体のままで多結晶化させて多結
晶シリコン膜を得る方法である。
【0054】溶融再結晶化法は、非晶質シリコン膜の表
面だけを溶融させて再結晶化を図りながら基板温度を60
0 ℃以下に保つ方法であり、レーザアニール法やRTA
(Rapid Thermal Annealing )法がある。レーザアニー
ル法は、非晶質シリコン膜の表面にレーザを照射して加
熱溶融させる方法である。RTA法は、非晶質シリコン
膜の表面にランプ光を照射して加熱溶融させる方法であ
る。
【0055】このように、固相成長法または溶融再結晶
化法を用いて基板温度が600 ℃以上にならないようにす
れば、透明絶縁基板1として高耐熱ガラスを用いること
ができる。
【0056】工程2(図1(b)参照);多結晶シリコ
ン膜2の表面を酸化させて酸化膜3(膜厚;100 Å)を
形成する。酸化膜3の形成方法には以下のものがある。 (1) UV−O3 照射による酸化法,高温酸化法(水蒸気
雰囲気中での酸化法),低温酸化法(高圧水蒸気雰囲気
中での酸化法,酸素プラズマ中での酸化法)などを用い
る。
【0057】UV−O3 照射による酸化法とは、酸素雰
囲気中で紫外線を照射することによって発生する活性な
オゾンを用いて低温で酸化を行う方法である。高温酸化
法では酸化膜3を600 ℃以下で形成することができない
が、酸化膜3の膜厚が100 Å程度と薄い場合には、透明
絶縁基板1として高耐熱ガラスを用いることができる。
ところで、高温酸化法には、乾燥酸素を用いるドライ酸
化法,湿った酸素を用いるウェット酸化法などもある
が、できるだけ低温で効率の良い酸化を行うには水蒸気
雰囲気中での酸化法が適している。
【0058】尚、UV−O3 照射による酸化法または低
温酸化法によって形成された酸化膜3の界面準位密度
は、高温酸化法によって形成された熱酸化膜と同等で、
スパッタ法,常圧CVD法,減圧CVD法などによって
形成されたシリコン酸化膜に比べて1桁以上小さくな
る。また、UV−O3 照射による酸化法または低温酸化
法によって形成された酸化膜3の膜質は均一で欠陥が少
なく、その耐圧は高温酸化法によって形成された熱酸化
膜と同等になる。
【0059】(2) 酸素,オゾン,水蒸気などの酸化性ガ
ス雰囲気中でRTA処理を行う。このRTA処理で用い
るRTA装置を図3に示す。このRTA装置11は、予
備加熱室A,処理室B,冷却室Cを備えている。各室A
〜Cにまたがってステージ12が設けられ、そのステー
ジ12上をRTA処理されるサンプル(基板1)が移動
する。予備加熱室A内では基板1が予備加熱される。処
理室B内には、円柱状のランプ(タングステンランプま
たはキセノンランプ)13と反射板14(集光光学系)
とが備えられており、前記酸化性ガス雰囲気で満たされ
ている。ランプ13から照射された光は反射板14で反
射し、基板1表面に線状に集光される(図示S)。基板
1はステージ12上を一定速度で掃引されるため、基板
1表面に線状に集光した光Sもステージ12の速度に応
じて掃引される。冷却室C内では基板1が冷却される。
【0060】このRTA処理において、多結晶シリコン
膜2は線状に集光した光Sを吸収し、温度が上昇する。
その結果、酸化性ガス雰囲気中で高温になった多結晶シ
リコン膜2の表面が熱酸化し、酸化膜3が形成される。
このとき、透明絶縁基板1は光を透過して吸収しないた
め光Sによる直接の温度上昇はなく、多結晶シリコン膜
2からの熱伝導によって温度が上昇するだけである。従
って、ランプ13の出力やステージ12の掃引速度を調
整することにより、透明絶縁基板1の温度を一定値内に
抑えたままで、多結晶シリコン膜2の温度を高めること
ができる。従って、透明絶縁基板1として高耐熱ガラス
を用いることができる。
【0061】尚、RTA処理で形成された酸化膜3の膜
質は均一で欠陥が少なく、その界面準位密度および耐圧
は、高温酸化法によって形成された熱酸化膜と同等にな
る。また、酸素<水蒸気<オゾンの順で酸化性が高くな
るため、酸化性ガスとしてはオゾンを用いた場合に最も
効率良く酸化膜3を形成することができる。
【0062】工程3(図1(c)参照);被着法によ
り、酸化膜3上に絶縁膜4(膜厚;900 Å) を形成す
る。被着法にはPVD法またはCVD法がある。CVD
法には常圧CVD法,減圧CVD法,プラズマCVD
法,ECRプラズマCVD法,光励起CVD法などがあ
る。また、PVD法には蒸着法,EB(Electron Beam
)蒸着法,MBE(Molecular Beam Epitaxy)法,ス
パッタ法などがある。そして、絶縁膜4の材質としては
シリコン酸化膜,シリコン窒化膜,シリコン窒酸化膜
(SiOx y )が用いられ、各膜を組み合わせて多層
構造にする方法もある。
【0063】スパッタ法では200 ℃以下の低温で緻密な
絶縁膜4を成膜することが可能である上に、成膜速度も
速いためスループットを向上させることができる。尚、
スパッタ法ではデバイスがプラズマ中にさらされるが、
酸化膜3が設けられているため、多結晶シリコン膜2が
ダメージを受けることはない。
【0064】CVD法によるシリコン酸化膜の形成に
は、モノシランまたはジシランの熱分解,有機オキシシ
ラン(TEOSなど)の熱分解,ハロゲン化珪素の加水
分解などを用いる。CVD法によるシリコン窒化膜の形
成には、アンモニアおよびジクロルシラン(SiH2
2 ),アンモニアおよびモノシラン,窒素およびモノ
シランなどの熱分解などを用いる。シリコン窒酸化膜は
酸化膜と窒化膜の両膜の特性をもつもので、CVD法に
よるシリコン窒化膜の形成の系に酸化窒素(N2O)を
少量導入することで形成できる。
【0065】尚、CVD法を用いた場合は、スパッタ法
を用いた場合に比べて成膜温度が高くなる上に成膜速度
が遅くなり、形成された絶縁膜4の緻密性が劣るという
欠点がある。
【0066】このように形成された絶縁膜4と酸化膜3
とでゲート絶縁膜5が形成される。次に、RTA処理に
より、デバイスの全面に一括して光を照射する。この場
合のRTA処理は、前記した酸化膜3の形成時のRTA
処理とは異なり、酸化性ガス雰囲気中で行う必要はな
く、基板1上に光を線状に集光させる必要やその光を掃
引する必要もない。すなわち、デバイスの全面に一括し
て光を照射することにより、各膜2〜4全体を一括して
加熱することができる。その結果、多結晶シリコン膜2
と酸化膜3との界面準位密度の低減、絶縁膜4の膜質の
改善、多結晶シリコン膜2の結晶性の向上を図ることが
できる。
【0067】工程4(図1(d)参照);ゲート絶縁膜
5上にゲート電極6を形成して所望の形状にパターニン
グする。ゲート電極6の材質としては、不純物がドープ
された多結晶シリコン(ドープドポリシリコン),金属
シリサイド,ポリサイド,高融点金属単体,その他の金
属などが用いられ、その形成にはCVD法またはPVD
法が用いられる。
【0068】工程5(図2参照);自己整合技術によ
り、ゲート電極6をマスクとして多結晶シリコン膜2に
ソース・ドレイン領域7を形成する。ソース・ドレイン
領域7の形成方法にも高温プロセスおよび低温プロセス
がある。高温プロセスでは、不純物をイオン注入後に高
温の熱処理を行って不純物を活性化させる。低温プロセ
スでは、ホスフィンガス(PH3 )またはジボランガス
(B2 6 )と水素ガスとの混合ガスによるイオンシャ
ワーを照射することで、特別な熱処理工程を設けること
なく不純物の注入と活性化を同時に行う。尚、低温プロ
セスでは、不純物をイオン注入後に600 ℃程度以下の低
温で数時間〜数十時間の熱処理を行うことで不純物を活
性化させる方法もある。
【0069】尚、透明絶縁基板1に高耐熱ガラスを用い
た場合には、多結晶シリコン膜2の形成時だけでなく、
ゲート絶縁膜5の形成時およびソース・ドレイン領域7
の形成時にも低温プロセスを用いなければならない。
【0070】次に、デバイスの全面に層間絶縁膜8を形
成する。層間絶縁膜8の材質としては、シリコン酸化
膜,シリケートガラス,シリコン窒化膜などが用いら
れ、その形成にはCVD法またはPVD法が用いられ
る。続いて、ソース・ドレイン領域7とコンタクトする
コンタクトホール9が層間絶縁膜8に形成され、ソース
・ドレイン電極10が形成されて多結晶シリコンTFT
106が完成する。
【0071】このように、本実施例においては、多結晶
シリコン膜2上に形成された酸化膜3と、その上に形成
された絶縁膜4とでゲート絶縁膜5が構成されている。
ゲート絶縁膜5の界面準位を規定するのは、多結晶シリ
コン膜2と接する酸化膜3である。ここで、酸化膜3の
界面準位密度は小さいため、ゲート絶縁膜5全体として
の界面準位密度も小さくなる。従って、本実施例によれ
ば、多結晶シリコンTFT106の素子特性を向上させ
ることができる。
【0072】但し、多結晶シリコン膜2は単結晶シリコ
ン基板のように表面が平坦ではなく、多結晶シリコン膜
2の酸化は面方位によって規定されるため、酸化膜3の
表面も荒れたものになる。しかし、酸化膜3の膜厚が薄
い場合には、酸化膜3の表面の凹凸を小さくすることが
できる。従って、酸化膜3の膜厚は50〜100 Åが適当で
ある。酸化膜3の膜厚がこの範囲より厚くなると、酸化
膜3の表面の凹凸が大きくなり、多結晶シリコンTFT
106の素子特性が悪化する傾向がある。反対に、酸化
膜3の膜厚がこの範囲より薄くなると、ゲート絶縁膜5
全体としての界面準位密度が大きくなり、やはり多結晶
シリコンTFT106の素子特性が悪化する傾向があ
る。
【0073】また、本実施例において、絶縁膜4の形成
にスパッタ法を用いた場合には、ゲート絶縁膜5を低温
プロセスによって高いスループットで形成することがで
きる。
【0074】さらに、ゲート絶縁膜5の形成後にRTA
処理を行うことにより、多結晶シリコンTFT106の
素子特性をさらに向上させることができる。そして、こ
のように形成された高性能の多結晶シリコンTFTをア
クティブマトリクス方式LCDの画素駆動素子として用
いれば、高画質なLCDを得ることができる。また、本
実施例において、全工程に低温プロセスを採用すれば、
透明絶縁基板1に高耐熱ガラスを用いてパネルサイズの
大きなLCDを安価に提供することができる。
【0075】次に、上記のように製造された多結晶シリ
コンTFT106を画素駆動素子として用いた透過型構
成をとるLCDの画素部の製造方法を図4に従って説明
する。
【0076】工程一;層間絶縁膜8の形成に先立ち、ス
パッタ法により、透明絶縁基板1の画素部領域上にイン
ジウム錫酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)等からな
る補助容量の蓄積電極51を形成する。
【0077】工程二;デバイスの全面に絶縁膜52を形
成する。絶縁膜52の材質としては、シリコン酸化膜,
シリケートガラス,シリコン窒化膜などが用いられ、そ
の形成にはCVD法またはPVD法が用いられる。次
に、絶縁膜52にソース・ドレイン電極10とコンタク
トするためのコンタクトホールを形成し、スパッタ法に
より、そのコンタクトホールを含むデバイスの全面にI
TO膜を形成し、そのITO膜をパターニングして表示
電極53を形成する。
【0078】工程三;多結晶シリコンTFT106が形
成された透明絶縁基板1と、表面に共通電極54が形成
された透明絶縁基板55とを相対向させ、各基板1,5
5の間に液晶を封入して液晶層56を形成する。その結
果、LCDの画素部が完成する。
【0079】図5に、本実施例のアクティブマトリック
ス方式LCDのブロック構成を示す。画素部101には
各走査線(ゲート配線)G1 …Gn,Gn+1 …Gm と各デ
ータ線(ドレイン配線)D1 …Dn,Dn+1 …Dm とが配
置されている。各ゲート配線と各ドレイン配線とはそれ
ぞれ直交し、その直交部分に画素102が設けられてい
る。そして、各ゲート配線はゲートドライバ103に接
続され、ゲート信号(走査信号)が印加されるようにな
っている。また、各ドレイン配線はドレインドライバ
(データドライバ)104に接続され、データ信号(ビ
デオ信号)が印加されるようになっている。これらのド
ライバ103,104によって周辺駆動回路部105が
構成されている。そして、各ドライバ103,104の
うち少なくともいずれか一方を画素部101と同一基板
上に形成したLCDは、一般にドライバ一体型(ドライ
バ内蔵型)LCDと呼ばれる。尚、ゲートドライバ10
3が、画素部101の両側に設けられている場合もあ
る。また、ドレインドライバ104が、画素部101の
両側に設けられている場合もある。
【0080】図6に、ゲート配線Gn とドレイン配線D
n との直交部分に設けられている画素102の等価回路
を示す。画素102は、画素駆動素子としてのTFT1
06、液晶セルLC、補助容量CS から構成される。ゲ
ート配線Gn にはTFT106のゲートが接続され、ド
レイン配線Dn にはTFT106のドレインが接続され
ている。そして、TFT106のソースには、液晶セル
LCの表示電極(画素電極)と補助容量(蓄積容量また
は付加容量)CS とが接続されている。この液晶セルL
Cと補助容量CSとにより、前記信号蓄積素子が構成さ
れる。液晶セルLCの共通電極(表示電極の反対側の電
極)には電圧Vcom が印加されている。一方、補助容量
CS において、TFT106のソースと接続される側の
電極の反対側の電極には定電圧VRが印加されている。
この液晶セルLCの共通電極は、文字どおり全ての画素
102に対して共通した電極となっている。そして、液
晶セルLCの表示電極と共通電極との間には静電容量が
形成されている。尚、補助容量CS において、TFT1
06のソースと接続される側の電極の反対側の電極は、
隣のゲート配線Gn+1と接続されている場合もある。
【0081】このように構成された画素102におい
て、ゲート配線Gn を正電圧にしてTFT106のゲー
トに正電圧を印加すると、TFT106がオンとなる。
すると、ドレイン配線Dn に印加されたデータ信号で、
液晶セルLCの静電容量と補助容量CS とが充電され
る。反対に、ゲート配線Gn を負電圧にしてTFT10
6のゲートに負電圧を印加すると、TFT106がオフ
となり、その時点でドレイン配線Dn に印加されていた
電圧が、液晶セルLCの静電容量と補助容量CS とによ
って保持される。このように、画素102へ書き込みた
いデータ信号をドレイン配線に与えてゲート配線の電圧
を制御することにより、画素102に任意のデータ信号
を保持させておくことができる。その画素102の保持
しているデータ信号に応じて液晶セルLCの透過率が変
化し、画像が表示される。
【0082】ここで、画素102の特性として重要なも
のに、書き込み特性と保持特性とがある。書き込み特性
に対して要求されるのは、画素部101の仕様から定め
られた単位時間内に、信号蓄積素子(液晶セルLCおよ
び補助容量CS )に対して所望のビデオ信号電圧を十分
に書き込むことができるかどうかという点である。ま
た、保持特性に対して要求されるのは、信号蓄積素子に
一旦書き込んだビデオ信号電圧を必要な時間だけ保持す
ることができるかどうかという点である。
【0083】補助容量CS が設けられているのは、信号
蓄積素子の静電容量を増大させて書き込み特性および保
持特性を向上させるためである。すなわち、液晶セルL
Cはその構造上、静電容量の増大には限界がある。そこ
で、補助容量CS によって液晶セルLCの静電容量の不
足分を補うわけである。
【0084】図7に、酸化膜3の膜厚を変化させた場合
における多結晶シリコンTFT106の移動度および耐
圧の変化を示す。多結晶シリコンTFT106をアクテ
ィブマトリクス方式LCDの画素駆動素子として用いる
場合、その耐圧が低いと多結晶シリコンTFT106が
動作不良を起こす。具体的には、多結晶シリコンTFT
106の耐圧は7MV/cm以上は必要である。
【0085】また、ドライバ一体型LCDにおいて、多
結晶シリコンTFT106でアクティブマトリクス方式
LCDの周辺駆動回路部105を構成する場合、その移
動度が低いと周辺駆動回路部の性能が低下し、高画質な
LCDを得ることができなくなる。移動度が低い多結晶
シリコンTFTで周辺駆動回路部105を構成した上で
高画質なLCDを得るとなると、周辺駆動回路部105
の回路規模が大きくなり過ぎてしまう。具体的には、多
結晶シリコンTFT106の移動度は60cm 2 /V・
S以上は必要である。
【0086】従って、酸化膜3の膜厚は30〜130 Åが適
当であり、望ましくは50〜100 Åである。尚、上記各実
施例は以下のように変更してもよく、その場合でも同様
の作用および効果を得ることができる。 (1)多結晶シリコン膜2を非晶質シリコン膜に置き代
え、その非晶質シリコン膜上に酸化膜3と絶縁膜4とを
順次形成する。そして、工程3のRTA処理により、そ
の非晶質シリコン膜を加熱溶融させて多結晶シリコン膜
2を形成する。
【0087】(2)酸化膜3をRTA処理で形成した場
合、工程3のRTA処理を省く。この場合には、上記実
施例に比べてゲート絶縁膜5の界面準位密度の低減効果
が劣る上に、絶縁膜4の膜質の改善および多結晶シリコ
ン膜2の結晶性の向上を図ることができなくなる反面、
製造工程を簡略化することができる。
【0088】(3)多結晶シリコンTFTの製造工程に
おいて、多結晶シリコン膜2の形成後に、水素化処理を
行うことで多結晶シリコンTFTの素子特性を向上させ
る。水素化処理とは、多結晶シリコンの結晶欠陥部分に
水素原子を結合させることにより、欠陥を減らして結晶
構造を安定化させ、電界効果移動度を高める方法であ
る。
【0089】(4)多結晶シリコン膜2におけるソース
・ドレイン領域7間のチャネル領域に相当する部分に不
純物をドーピングして多結晶シリコンTFTの閾値電圧
(Vth)を制御する。固相成長法で形成された多結晶シ
リコンTFTにおいては、nチャネルトランジスタでは
ディプレッション方向に閾値電圧がシフトし、pチャネ
ルトランジスタではエンハンスメント方向に閾値電圧が
シフトする傾向にある。特に、水素化処理を行った場合
には、その傾向がより顕著となる。この閾値電圧のシフ
トを抑えるには、チャネル領域に不純物をドーピングす
ればよい。
【0090】(5)多結晶シリコンTFTが小型化して
ゲート絶縁膜の膜厚が薄くなった場合には、絶縁膜4を
省いて酸化膜3のみでゲート絶縁膜5を構成してもよ
い。 (6)多結晶シリコンTFTではなく非晶質シリコンT
FTに適用する。
【0091】(7)プレーナ型だけでなく、逆プレーナ
型,スタガ型,逆スタガ型などあらゆる構造のTFTに
適用する。 (8)TFTだけでなく、絶縁ゲート型半導体素子全般
に適用する。また、太陽電池や光センサなどの光電変換
素子,バイポーラトランジスタ,静電誘導型トランジス
タ(SIT;Static Induction Transistor )などのシ
リコン膜を用いるあらゆる半導体装置に適用する。
【0092】(9)透明絶縁基板1をセラミックス基板
やシリコン酸化膜などの絶縁層に置き代え、LCDでは
なく密着型イメージセンサや三次元ICなどに適用す
る。 (10)TFTを、ダイナミックRAM(DRAM)の
メモリセル内の電荷転送素子やスタティックRAM(S
RAM)のメモリセル内の負荷素子などに用いる。
【0093】以上、各実施例について説明したが、各実
施例から把握できる請求項以外の技術的思想について、
以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項13〜17のいずれか1項に記載の薄膜ト
ランジスタの製造方法において、シリコン膜に水素化処
理を施した薄膜トランジスタの製造方法。
【0094】このようにすれば、シリコン膜に多結晶シ
リコン膜を用いた場合、その結晶欠陥部分に水素原子が
結合することにより、欠陥が減って結晶構造が安定化
し、電界効果移動度を高めることができる。
【0095】(ロ)請求項13〜17のいずれか1項に
記載の薄膜トランジスタの製造方法において、シリコン
膜のチャネル領域に相当する部分に不純物をドーピング
した薄膜トランジスタの製造方法。
【0096】このようにすれば、薄膜トランジスタの閾
値電圧を制御することができる。ところで、本明細書に
おいて、発明の構成に係る部材は以下のように定義され
るものとする。
【0097】(a)絶縁基板としては、石英ガラス,高
耐熱ガラス,高耐熱樹脂,セラミックスなどのあらゆる
絶縁材料による基板を含むだけでなく、表面にシリコン
酸化膜などの絶縁層を設けた金属などの導電性基板をも
含むものとする。
【0098】(b)酸化性ガスとしては、酸素だけでな
く、オゾンや水蒸気などのあらゆる酸化性ガスをも含む
ものとする。
【0099】
【発明の効果】
1〕界面準位密度の小さな半導体装置およびその製造方
法を提供することができる。
【0100】2〕優れたゲート絶縁膜を備えた薄膜トラ
ンジスタおよびその製造方法を提供することができる。 3〕高性能な薄膜トランジスタを画素駆動素子として用
いる優れた表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の製造工程を説明するための概略断面
図。
【図2】一実施例の製造工程を説明するための概略断面
図。
【図3】一実施例の製造装置の概略構成図。
【図4】LCDの画素部の製造方法を説明するための概
略断面図。
【図5】アクティブマトリックス方式LCDのブロック
構成図。
【図6】画素の等価回路図。
【図7】一実施例の作用を説明するための特性図。
【符号の説明】 1 透明絶縁基板 2 多結晶シリコン膜 3 酸化膜 4 絶縁膜 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7 ソース領域およびドレイン領域(ソース・ドレイン
領域) 8 層間絶縁膜 9 コンタクトホール 10 ソース電極およびドレイン電極(ソース・ドレイ
ン電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/316 M 21/336 H01L 29/78 627 G (72)発明者 瀬川 泰生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化膜と絶縁膜とから成る少なくとも2
    層構造の絶縁膜を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 シリコン層を酸化させて形成された酸化
    膜と、その上に形成された絶縁膜とから成る少なくとも
    2層構造の絶縁膜を備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】 能動層としてのシリコン層を酸化させて
    形成された酸化膜と、その上に形成された絶縁膜とから
    成る少なくとも2層構造の絶縁膜を備えた半導体装置。
  4. 【請求項4】 能動層としてのシリコン層を酸化させて
    形成された酸化膜と、その上に被着法で形成された絶縁
    膜とから成る少なくとも2層構造のゲート絶縁膜を備え
    た半導体装置。
  5. 【請求項5】 能動層としての多結晶シリコン膜を酸化
    させて形成された酸化膜と、その上に被着法で形成され
    た絶縁膜とから成る少なくとも2層構造のゲート絶縁膜
    を備えた薄膜トランジスタ。
  6. 【請求項6】 シリコン層を酸化させて酸化膜を形成す
    る工程と、その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆積
    させる工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 RTA法により酸化性ガス雰囲気中でシ
    リコン膜にランプ光を照射することでシリコン膜を酸化
    させて酸化膜を形成する工程と、 その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆積させる工程
    とを備えた半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 RTA法により酸化性ガス雰囲気中でシ
    リコン膜にランプ光を走査させて照射することでシリコ
    ン膜を酸化させて酸化膜を形成する工程と、 その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆積させる工程
    とを備えた半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 UV−O3 照射による酸化法によりシリ
    コン膜を酸化させて酸化膜を形成する工程と、 その酸化膜上に被着法によって絶縁膜を堆積させる工程
    とを備えた半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、前記酸化膜および絶縁
    膜に熱処理を行う工程を備えた半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、RTA法により前記絶
    縁膜の表面にランプ光を照射する工程を備えた半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項6〜9のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、RTA法により前記絶
    縁膜の表面にランプ光を一括して照射する工程を備えた
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 絶縁基板上にシリコン膜を形成する工
    程と、 請求項6〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製
    造方法により、シリコン膜上に少なくとも2層構造のゲ
    ート絶縁膜を形成する工程と、 そのゲート絶縁膜上にゲート配線を形成する工程と、 そのゲート配線を用いた自己整合技術により、シリコン
    膜にソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを
    備えた薄膜トランジスタの製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁基板上にシリコン膜を形成する工
    程と、 RTA法により酸化性ガス雰囲気中でシリコン膜にラン
    プ光を照射することでシリコン膜を酸化させてゲート絶
    縁膜を形成する工程と、 そのゲート絶縁膜上にゲート配線を形成する工程と、 そのゲート配線を用いた自己整合技術により、シリコン
    膜にソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを
    備えた薄膜トランジスタの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14に記載の
    薄膜トランジスタの製造方法において、前記シリコン膜
    は多結晶シリコン膜または非晶質シリコン膜である薄膜
    トランジスタの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項13または請求項14に記載の
    薄膜トランジスタの製造方法において、前記シリコン膜
    は固相成長法または溶融再結晶化法によって形成された
    多結晶シリコン膜である薄膜トランジスタの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のいずれか1項に記
    載の薄膜トランジスタの製造方法において、 デバイスの全面に層間絶縁膜を形成する工程と、 その層間絶縁膜にソース領域およびドレイン領域とコン
    タクトするコンタクトホールを形成する工程と、 ソース電極およびドレイン電極を形成する工程とを備え
    た薄膜トランジスタの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項5に記載の薄膜トランジスタを
    画素駆動素子として用いる表示装置。
  19. 【請求項19】 請求項13〜17のいずれか1項に記
    載の薄膜トランジスタの製造方法によって製造された薄
    膜トランジスタを画素駆動素子として用いる表示装置。
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