JPH08189853A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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Publication number
JPH08189853A
JPH08189853A JP7018474A JP1847495A JPH08189853A JP H08189853 A JPH08189853 A JP H08189853A JP 7018474 A JP7018474 A JP 7018474A JP 1847495 A JP1847495 A JP 1847495A JP H08189853 A JPH08189853 A JP H08189853A
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JP
Japan
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gas
flow rate
lcd
gas meter
volatile memory
Prior art date
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Pending
Application number
JP7018474A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Otani
勉 大谷
Takashi Ueki
孝 植木
Nobuo Negoro
信夫 根来
Isao Kaneko
功 金子
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
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Publication of JPH08189853A publication Critical patent/JPH08189853A/ja
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  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常使用状態やガス漏れの発生原因の推測を
容易にする。 【構成】 ガスメータの制御部40は、CPU41、R
OM42、RAM43、不揮発性メモリ44、カレンダ
クロック45、および入出力ポート46を含む。入出力
ポート46には、LCD14を駆動するためのLCDド
ライバ51、流量計52、圧力センサ53、感震センサ
54、遮断弁55を駆動するための駆動回路56、およ
び遮断弁復帰用の復帰ボタン13等が接続されている。
不揮発性メモリ44には、ガス使用履歴を記憶するガス
使用歴テーブルとガス異常状態を記憶する状態テーブル
とが格納され、各種センサ等から得られた情報が記録さ
れる。LCD14には、ガスの積算流量、月間使用量・
ガス料金等のほか、ガス使用歴テーブルのデータを基に
合計最大流量オーバー、個別最大流量オーバー、微少漏
洩等の異常状態や、その他のガス使用状況に関する情報
が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス需要者の各家庭ごと
に設けられて各戸のガス使用量を計測表示するガスメー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の家庭用ガスメータには、通過する
ガスの流量を検出するための流量計が内蔵され、これに
よって検出されたガス流量を記憶するための記憶機構が
備えられている。この記憶機構としては従来より機械式
のカウンタが採用され、これによってガス使用量、具体
的には積算流量が記憶されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のガ
スメータでは、積算流量のみが記憶されるようになって
いたため、例えばガス漏れ等の異常状態が発生した場合
には、異常発生に至るまでのガス使用状況の履歴を知る
ことができず、事故原因の推測・究明が困難であるとい
う問題があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガス使用状況が異常であった場合や
ガス漏れが発生した場合に、ガス使用履歴情報の的確な
把握と原因の推測を容易ならしめるガスメータを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タは、ガス流量を計測するガス流量計測手段と、このガ
ス流量計測手段により計測されたガス流量を基に、積算
流量を算出する演算手段と、前記ガス流量計測手段によ
り計測された瞬間的ガス流量である瞬時流量と前記演算
手段により算出された前記積算流量とをガス使用履歴と
して記憶する不揮発性メモリとを備えている。
【0006】このガスメータでは、積算流量および瞬時
流量が不揮発性メモリに記録されるため、このガス使用
歴データを分析することにより、ガス使用状態が異常な
場合の原因究明が容易となる。
【0007】請求項2記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータに、さらに、前記ガス流量計測手段によ
る計測結果に基づいて一定時間ごとのガス使用の有無を
判定する判定手段を備えさせ、前記不揮発性メモリが前
記判定手段により判定されたガス使用時期を一定時間ご
とに記憶するように構成したものである。
【0008】このガスメータでは、一定時間ごとのガス
使用の有無が不揮発性メモリに記録されるため、後にこ
れを読み出すことにより、ガスが使用された期間を知る
ことができる。
【0009】請求項3記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータに、さらに、ガス使用状態を監視して所
定の異常状態を感知する異常感知手段を備えさせ、前記
不揮発性メモリが前記異常感知手段による感知結果をも
記憶するように構成したものである。
【0010】このガスメータでは、さらに、各種のガス
異常状態も感知されて不揮発性メモリに記録されるた
め、後からガス使用状態の異常を容易に知ることができ
る。
【0011】請求項4記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、前記異常感知手段が、少なく
とも、所定時間以上の長時間使用、所定流量以上の大流
量ガス使用、所定震度以上の地震、微少流量のガス漏
洩、および遠隔操作用電話回線の異常を感知するように
構成したものである。
【0012】請求項5記載のガスメータは、請求項2記
載のガスメータにおいて、前記不揮発性メモリが、前記
判定手段の判定結果に基づき、ガスが使用されている期
間のみ動作するように構成したものである。
【0013】このガスメータでは、ガスが使用されてい
ない期間は不揮発性メモリへの書込動作は行われないた
め、メモリと消費電力の節約となる。
【0014】請求項6記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、前記不揮発性メモリが外部か
らの制御信号によって書込禁止と書込解除の制御が行わ
れるように構成したものである。
【0015】請求項7記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータに、さらに、前記ガス流量計測手段によ
り計測されたガス流量を基に一定時間内における瞬時流
量の最大値を求める最大瞬時流量取得手段を備えさせ、
前記不揮発性メモリが前記最大瞬時流量取得手段により
求められた最大瞬時流量をも記憶するように構成したも
のである。
【0016】このガスメータでは、過去の一定期間内に
おける最大瞬時流量が記録され、後にガス使用の異常状
態の分析に供される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例に係るガスメータ
の正面外観を表わすものである。このガスメータ10
は、図2に示す制御部40等の電子回路を収容する上ケ
ース11と、ガス流量を検出するための流量計(図示せ
ず)やガス流量異常時等にガス流路を遮断するための遮
断弁等を収容するケース本体12とから構成される。上
ケース11の前面パネルには、上記の遮断弁によって遮
断されたガス流路を復帰させるための復帰ボタン13、
後述するガス使用状況に関する各種の情報を表示するた
めの液晶表示パネル(以下LCDという)14、および
LCD14の表示の切り換えを行うための月間ボタン1
5および時間使用量ボタン16が配設されている。上ケ
ース11の上部には、ガスを導入するための入側ガス管
18と、ガスを排出するための出側ガス管19とが接続
されている。
【0019】図2はガスメータ10を構成する制御部4
0およびその周辺部を表すものである。この図に示すよ
うに、制御部40は、CPU(中央処理装置)41、R
OM(リード・オンリ・メモリ)42、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)43、不揮発性メモリ44、カ
レンダクロック45および入出力ポート46を備え、こ
れらは互いにバス47によって接続されている。入出力
ポート46には、LCD14を駆動するためのLCDド
ライバ51、月間ボタン15、時間使用量ボタン16、
流量計52、圧力センサ53、感震センサ54、遮断弁
55を駆動するための駆動回路56、遮断弁55を復帰
するための復帰ボタン13、およびモデム(変復調装
置)58が接続されている。
【0020】ROM42には、CPU41が実行するた
めの制御プログラムのほか、後述するガス料金テーブル
(図4)、継続使用時間テーブル(図6)等が格納さ
れ、必要に応じCPU41によって参照されるようにな
っている。
【0021】RAM43は、CPU41が所定の処理
(ガス使用量の演算等)を行う場合のワークエリアとし
て使用されるメモリであり、例えばDRAM(ダイナミ
ック・ランダム・アクセス・メモリ)やSRAM(スタ
ティック・ランダム・アクセス・メモリ)で構成され
る。
【0022】不揮発性メモリ44は、後述する使用状態
テーブル(図5)、ガス使用歴テーブル(図7)等を記
憶するためのメモリであり、電源(図示せず)が切断さ
れた状態でもデータを保持することができると共に、随
時書込みも可能である。例えば、EEPROM(電気的
消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)等
で構成される。この不揮発性メモリ44は、外部からの
制御信号、例えば電話回線61を介してガス供給者側の
サービスセンタから送られてくる遠隔信号によって書込
禁止と書込解除の制御が行われるようになっている。
【0023】カレンダクロック45は、一定の周波数で
発振する発振器を内蔵する計時用クロックであり、時分
秒のみならず年月日の情報をもCPU41に提供する機
能を備えている。
【0024】LCD14は、図3に示すような各種の情
報を表示するためのもので、LCDドライバ51によっ
て駆動される。LCDドライバ51は、CPU41から
与えられたデータを基に必要な表示電圧を生成し、LC
D14に供給する。
【0025】月間ボタン15は、LCD14(図3)に
表示される月間のガス使用量およびガス料金を当月分か
ら先々月分までの間で切り換えるためのものであり、1
回押すごとに当月,先月,先々月,当月,……の順に表
示切換できるようになっている。また、時間使用量ボタ
ン16は、LCD14に表示される単位時間(1時間)
当たりのガス使用量および最大瞬時流量を1時間前から
3時間前までの間で切り換えるためのものであり、1回
押すごとに1時間前,2時間前,3時間前,1時間前,
……の順に表示切換できるようになっている。ここに、
瞬時流量とは30秒間に流れたガス流量をいい、(リッ
トル/30秒)または(m3 /h)で表される。そし
て、ある1時間内の最大値が最大瞬時流量である。
【0026】流量計52は、入側ガス管18から導入さ
れて出側ガス管19から排出されるガスの流量を検出す
るためのもので、例えば、いわゆるフルイディック発振
の周波数が流体の流量と関係することを利用したフルイ
ディック流量計が用いられる。なお、このフルイディッ
ク発振とは、噴流を発生させるノズルの下流側に、一対
の側壁によって流路拡大部を形成すると共に、側壁の外
側に設けられたリターンガイドによって、ノズルを通過
した流体を各側壁の外側に向かってノズルの噴出口側へ
導く一対のフィードバック流路を形成した場合に、ノズ
ルを通過した流体が一対のフィードバック流路を交互に
流れる現象である。
【0027】圧力センサ53は、出側ガス管19と遮断
弁55との間の管内に設けられ、需要家側(下流側)の
ガス圧を検出するようになっている。
【0028】感震センサ54は、例えば、皿状の支持体
の中央に置かれた鋼球が地震動によって所定の基準値以
上動いたときに電気接点がオンオフしてパルス信号を発
生するという原理を用いたもので、例えば震度5を越え
る揺れ(加速度200ガル以上)の場合に動作するよう
になっている。
【0029】駆動回路56は、ガスの使用・供給状態が
異常になった場合や感震センサ54によって震度5以上
の地震が検出された場合に、CPU41からの指示によ
って遮断弁55を駆動し、入側ガス管18と出側ガス管
19との間のガス流路を遮断するよう動作するものであ
る。
【0030】モデム58は、制御部40の内部信号を電
話回線61の伝送信号に変換する変調機能と電話回線6
1の信号を制御部40の内部信号に戻す復調機能とを備
えた送受信装置であり、需要者宅の電話機62が接続さ
れたT−NCU(端末電話回線制御装置)63を介して
電話回線61に接続されている。T−NCU63は、制
御部40と電話機62とを自動的に切り換えて電話回線
61に接続するための制御機能を備えている。
【0031】なお、以上説明した各デバイスは、図示し
ないバッテリーを電源として動作するようになってい
る。
【0032】図3はLCD14の表示例を表すものであ
る。この表示パネルの左半分領域には、上から順に、ガ
スの積算流量、月間ガス使用量およびガス料金、単位時
間当たりのガス使用量および最大瞬時流量が表示される
ようになっている。表示パネルの右半分領域には、上か
ら順に、「合計最大流量オーバー」、「個別最大流量オ
ーバー」、「継続使用時間オーバー」、「微少漏洩」、
「ガス圧低下」、「電話回線異常」、「震度オーバ
ー」、「遮断弁閉」、「ガス使用中」、「ガス不使用」
の各表示が、それぞれ以下の各状態に対応して表示され
るようになっている。
【0033】すなわち、「合計最大流量オーバー」は、
瞬時流量がガスメータの大きさ(号数)ごとに定められ
た定格値を超えた場合に表示され、「個別最大流量オー
バー」は、瞬時流量が段階的に変化した場合におけるそ
の変化量がガス器具としての常識的なガス量を上回った
場合に表示される。「継続使用時間オーバー」は、所定
時間以上の長時間使用が行われた場合、すなわち図6に
示す継続使用時間テーブルに規定される各ガス流量ごと
の許容継続使用時間を超えてガスが継続使用された場合
に表示されるものである。「微少漏洩」は、微少なガス
漏れ等の継続的なガス使用が検出された場合、具体的に
は、ガスが使用されていないという信号が1か月以上検
出されなかった場合に表示される。「ガス圧低下」は、
圧力センサ53によって得られたガス供給側の圧力が所
定レベル以下となったときに表示され、「電話回線異
常」は、電話回線61が異常な場合に表示される。「震
度オーバー」は、感震センサ54によって所定値(震度
5)以上の揺れが検知された場合に表示される。「遮断
弁閉」は、所定の事由によって遮断弁55が閉じてガス
流路が遮断された場合に表示される。ここに、所定の事
由とは、「合計最大流量オーバー」、「個別最大流量オ
ーバー」、「継続使用時間オーバー」、「震度オーバ
ー」、「ガス圧低下」のいずれかが検出された場合をい
う。「ガス使用中」は、流量計52がガスの流れを検出
(具体的には例えばフルイディック発振パルスを検出)
している期間中表示され、それ以外のときには「ガス不
使用」が表示されるようになっている。
【0034】図4は、使用されたガス流量とガス料金と
を対応付けたガス料金テーブルの内容を表すものであ
り、ROM42内に格納される。但し、料金改定に柔軟
に対応できるようにするため、不揮発性メモリ44に格
納するよう構成してもよい。
【0035】図5は、ガスの使用状態や供給状態等を示
す各種の状態パラメータを格納する状態テーブルの内容
を表すものである。このテーブルは不揮発性メモリ44
内に格納され、各状態項目ごとに、該当を示すデータ
“1”または非該当を示すデータ“0”、および各状態
の発生時刻が随時書き込まれるようになっている。
【0036】図6は、ガス流量範囲ごとに許容される継
続使用時間を規定した継続使用時間テーブルの内容を表
すものである。上記のように、ここに規定した各時間を
超えてガスが継続使用された場合には、LCD14に
「継続使用時間オーバー」が表示されるようになってい
る。
【0037】図7は、ガスの使用履歴を記録するための
ガス使用歴テーブルの内容を表すものである。このテー
ブルには、流量計52からの情報を基に、5分ごとの積
算流量が記録されると共に、各5分間における瞬時流量
(30秒間の流量)が10個ずつ記録され、また、各時
刻(5分ごと)におけるガス使用の有無が“0”(不使
用)または“1”(使用)によって記録されるようにな
っている。さらに、1時間ごとに過去1時間の最大瞬時
流量が記録される。但し、後述するように、ある5分間
におけるガス使用がゼロの場合には、その5分間に関す
る記録(積算流量および瞬時流量)は省略されるように
なっている。
【0038】次に、図8ないし図16と共に、以上のよ
うな構成のガスメータの動作を説明する。
【0039】まず、図8を参照してガス流量監視および
使用歴記録動作について説明する。CPU41は、その
内部に、瞬時流量検出の基準となる30秒タイマと積算
流量の基準となる5分タイマを有しており、これらをま
ずリセットして計時を開始する(ステップS101)。
30秒が経過(すなわち30秒タイマがタイムアップ)
すると(ステップS102;Y)、CPU41はその間
に流れたガス流量(瞬時流量)を演算により求め(ステ
ップS103)、この値を一旦RAM43に書き込む
(ステップS104)。
【0040】ここで求めた瞬時流量が所定の値(例えば
8.8m3 /h)を超えた場合は(ステップS105;
Y)、メータ定格流量を超えるものと判断してLCD1
4(図3)に「合計最大流量オーバー」を表示する(ス
テップS106)と共に、状態テーブル(図5)の「合
計最大流量オーバー」の欄に、データ“1”と検出時刻
とを書き込む(ステップS107)。一方、瞬時流量が
8.8m3 /hを超えない場合であっても(ステップS
105;N)、その値が前回の計測値に比べて急激に増
加した場合、例えば増加量が5.6m3 /hを超えた場
合には(ステップS108;Y)、異常なガス量変化と
判断してLCD14に「個別最大流量オーバー」を表示
する(ステップS109)と共に、状態テーブル(図
5)の「個別最大流量オーバー」の欄に、データ“1”
と検出時刻とを書き込む(ステップS110)。そし
て、「合計最大流量オーバー」または「個別最大流量オ
ーバー」が検出された場合には、駆動回路56によって
遮断弁55を駆動し、ガスの流路を遮断する(ステップ
S111)と共に、LCD14に「遮断弁閉」を表示す
る(ステップS112)。この場合にはその後の復帰作
業を待つこととなる。
【0041】一方、瞬時流量が8.8m3 /hを超えず
(ステップS105;N)、かつガス増加量が5.6m
3 /hを超えない場合には(ステップS108;N)、
30秒タイマをリセットする(ステップS113)。そ
して、このような処理(ステップS102〜S113)
を5分が経過(すなわち5分タイマがタイムアップ)す
るまで(ステップS114;Y)、繰り返し行う。
【0042】5分が経過すると(ステップS114;
Y)、CPU41はLCD14にその時点での積算流量
を表示する(ステップS115)と共に、不揮発性メモ
リ44の使用歴テーブルに、その積算流量と過去5分間
における瞬時流量(10個のデータ)とを書き込み(ス
テップS117)、5分タイマをリセットする(ステッ
プS118)。但し、過去5分間における全流量がゼロ
の場合、すなわち積算流量が変化しない場合には(ステ
ップS116;Y)、使用歴テーブルへの積算流量およ
び瞬時流量の書込みは行わない。これにより、ガス不使
用時における無駄なデータ書込みが回避され、不揮発性
メモリ44の節約が可能となる。
【0043】なお、図8には図示していないが、1時間
タイマを別途設け、1時間ごとに瞬時流量の最大値を、
図7に示すように、最大瞬時流量として使用歴テーブル
に書き込むようにすることも可能である。
【0044】また、図8には図示していないが、ステッ
プS107、S110、およびS117の前に、それぞ
れ、不揮発性メモリ44が書込禁止状態にあるか否かを
判定するステップを設け、書込禁止状態の場合には状態
テーブルやガス使用歴テーブルへの書込みをせずに次の
ステップに進むようにすることも可能である。
【0045】次に、図9を参照してガス圧・地震の監視
動作について説明する。CPU41は、圧力センサ53
によってガス圧を常時監視し、ガス圧が30mmH2
を超えると(ステップS201;Y)、LCD14(図
3)に「ガス圧低下」を表示する(ステップS202)
と共に、この状態を状態テーブル(図5)に記録する
(ステップS203)。
【0046】また、CPU41は、感震センサ54によ
って震度を常時監視し、最大加速度が200ガルを超え
ると(ステップS206;Y)、LCD14に「震度オ
ーバー」を表示する(ステップS208)と共に、この
状態を状態テーブルに記録する(ステップS208)。
【0047】そして、「ガス圧低下」または「震度オー
バー」が検出された場合には、遮断弁55が閉じられて
ガスの流路が遮断される(ステップS204)と共に、
LCD14に「遮断弁閉」が表示される(ステップS2
05)。この場合もその後の復帰作業を待つこととな
る。
【0048】なお、図9には図示しないが、CPU41
は電話回線61の接続状態をも監視し、その異常を検知
したときにはLCD14に「電話回線異常」を表示す
る。
【0049】次に、図10を参照して月間ガス使用量・
料金の表示動作について説明する。図3に示した月間ボ
タン15が押されると(ステップS301;Y)、CP
U41は使用歴テーブル(図7)を参照して先月末の積
算流量から現在の積算流量を差し引き(ステップS30
2)、これを当月のガス使用量としてLCD14に表示
する(ステップS303)。さらに、この当月ガス使用
量を基に図4のガス料金テーブルから該当するガス料金
を読み出し(ステップS304)、これをLCD14に
表示する(ステップS305)。ここでさらに月間ボタ
ン15が押されると(ステップS306;Y)、CPU
41は使用歴テーブルを参照して先月のガス使用量とガ
ス料金とを算出し、これをLCD14に表示する(ステ
ップS307)。そして、もう一度月間ボタン15が押
されると、再び当月の使用量とガス料金とが表示され
る。
【0050】一方、月間ボタン15が押されない場合で
あっても(ステップS301;N)、ガス供給者側の所
定のサービスセンタから電話回線61を介して遠隔信号
が送られてくると(ステップS308;Y)、月間ボタ
ン15が押された場合と同様に、当月のガス使用量とガ
ス料金が求められ、表示される(ステップS309〜S
312)。但し、この場合には、表示後、当月使用量が
電話回線61を介してサービスセンタに送られる(ステ
ップS313)。これにより、遠隔操作による検針も可
能となる。
【0051】なお、本実施例ではガス料金をガス料金テ
ーブルを参照して求めることとしたが、このほか、ガス
流量とガス料金との関係式を定めておき、この式からガ
ス料金を算出するようにしてもよい。
【0052】次に、図11を参照して時間使用量・最大
瞬時流量の表示動作について説明する。図3に示した時
間使用量ボタン16が押されると(ステップS401;
Y)、CPU41は使用歴テーブル(図7)を参照して
過去1時間のガス使用量と最大瞬時流量とを求め(ステ
ップS402)、これらをLCD14に表示する(ステ
ップS403)。ここでさらに時間使用量ボタン16が
押されると(ステップS404;Y)、使用歴テーブル
(図7)を参照して2時間前から1時間前までのガス使
用量と最大瞬時流量とをLCD14に表示する(ステッ
プS405)。さらにもう一度時間使用量ボタン16が
押されると(ステップS406;Y)、使用歴テーブル
(図7)を参照して3時間前から2時間前までのガス使
用量と最大瞬時流量とをLCD14に表示する(ステッ
プS407)。そして、もう一度時間使用量ボタン16
が押されると、過去1時間のガス使用量と最大瞬時流量
の表示に戻る(ステップS401〜S403)。
【0053】このようにして、時間使用量ボタン16が
押されるごとに、過去の単位時間当たりのガス使用量と
最大瞬時流量が順次表示されることとなる。なお、最大
瞬時流量は、時間使用量ボタン16が押された時刻を起
算点として正確に1時間前までのデータを使用歴テーブ
ル(図7)から検索して表示するようにしてもよいが、
図7に示したように、既に使用歴テーブルに各時刻ごと
に記録されている最大瞬時流量のうち時間使用量ボタン
16が押された時刻に最も近い時刻での値をそのまま読
み出して表示するようにしてもよい。
【0054】次に、図12ないし図14を参照してガス
使用の有無・微少漏洩の監視動作について説明する。C
PU41は、その内部に、ガス使用状態・不使用状態判
定用の1時間タイマと微少漏洩有無判定用の30日タイ
マを有しており、これらをまずリセットして計時を開始
する(図12ステップS501,図13ステップS60
1)。CPU41は、流量計52からのフルイディック
発振パルス(図14(b)の有無を監視し、これを感知
した場合は(図12ステップS502;Y)、LCD1
4に「ガス使用中」を表示する(ステップS503,図
14(c))と共に、不使用状態フラグをオフし(ステ
ップS504,図14(a))、ステップS501に戻
って1時間タイマをリセットする。この不使用状態フラ
グは、ガスを1時間以上使用していないことを示すフラ
グであり、例えばCPU41の内部レジスタの1つにデ
ータ“0”,“1”を書き込むことで実現される。
【0055】一方、フルイディック発振パルスを感知し
ない場合は(ステップS502;N)、LCD14に
「ガス不使用」を表示する(ステップS505,図14
(c))。そして、フルイディック発振パルスを感知し
ない状態で1時間が経過(すなわち1時間タイマがタイ
ムアップ)すると(ステップS506;Y,図14
(a),(b))、不使用状態フラグをオンしたのち
(ステップS507)、ステップS501に戻って1時
間タイマをリセットする。
【0056】このようにして、フルイディック発振パル
スが感知されない期間はLCD14に「ガス不使用」が
表示されると共に、フルイディック発振パルスが感知さ
れている期間は「ガス使用中」が表示され、さらに、少
なくとも1時間以上ガス使用が感知されない場合には、
不使用状態フラグがオンとなる。
【0057】さて、CPU41は、30日タイマをリセ
ットした後(図13ステップS601)、不使用状態フ
ラグの内容を常時チェックし、これがオンになると(ス
テップS602;Y)、ステップS601に戻って30
日タイマをリセットする。一方、不使用状態フラグがオ
フのまま(ステップS602;N)30日を経過(すな
わち30日タイマがタイムアップ)すると、CPU41
は微少なガス漏洩が存在すると判断して、LCD14に
「微少漏洩」を表示すると共に(図3)、この状態およ
びその検知時刻を状態テーブル(図5)に書き込む(ス
テップS604)。
【0058】このようにして、「合計最大流量オーバ
ー」または「個別最大流量オーバー」検出機能では検出
されないような微少なガス漏洩も検出され、その旨の記
録と表示が行われる。
【0059】次に、図15を参照して継続使用時間オー
バーの監視動作について説明する。CPU41は、その
内部に、継続使用時間タイマを有しており、これをまず
リセットした後(ステップS701)、瞬時流量(リッ
トル/30秒)からガス流量(m3 /h)を算出する
(ステップS702)。そして、この算出値を基に継続
使用時間テーブル(図6)を参照して許容される継続使
用時間tを求め(ステップS703)、これを継続使用
時間タイマにセットする。そして、今回算出されたガス
流量値が前回の値の属するレンジと異なっているか否か
を判定し、流量レンジが変更している場合は(ステップ
S704;Y)、ステップS701に戻って継続使用時
間タイマをリセットする。一方、流量レンジの変更がな
いまま(ステップS704;N)、時間tが経過した場
合には(ステップS705;Y)、LCD14に「継続
使用時間オーバー」を表示すると共に(ステップS70
6)、この状態を状態テーブル(図5)に書き込む(ス
テップS707)。そして、遮断弁55を閉じてガス流
路を遮断すると共に(ステップS708)、LCD14
に「遮断弁閉」を表示する(ステップS709)。
【0060】このように、使用ガス流量ごとに規定され
た時間を超えてガスが連続して使用された場合には、ガ
スの遮断とその旨の表示・記録が行われる。これによ
り、例えばガス器具の消し忘れ等による事故を未然に防
止することができる。
【0061】なお、以上の説明中、図10の月間ガス使
用量・料金および図11の時間使用量・最大瞬時流量の
表示は需要者等の手動ボタン操作によることとしたが、
これを自動で行うようにすることも可能である。但し、
この場合には、バッテリーの消費を抑えるため、表示を
間欠的に行うようにすることが望ましい。例えば図16
に示すように、CPU41内部に設けた表示オンタイマ
と表示オフタイマとを共にリセットしたのち(ステップ
S801)、表示オフタイマのタイムアップを待って
(ステップS802;Y)、当月使用量と料金とを算出
して表示し(ステップS803)、さらに過去1時間の
使用量と最大瞬時流量とを求めて表示する(ステップS
804)。そして、表示オンタイマがタイムアップする
まで(ステップS805;Y)、これらの表示を続け、
表示オンタイマのタイムアップによって表示をオフする
(ステップS806)。なお、図16では、月間ガス使
用量・料金と時間使用量・最大瞬時流量のみを間欠的に
表示するようにしているが、各種の状態表示(「合計最
大流量オーバー」等)をも間欠的に行うようにしてもよ
い。
【0062】また、本実施例では、ガス使用歴テーブル
(図7)から必要ないくつかのデータを抽出して表示す
ることとしたが、これに限るものではなく、例えばガス
使用の異常事態等が発生した場合に、ガス使用歴テーブ
ルの情報をすべて読み出して表示するようにすれば、過
去のガス使用状態の分析を詳細に行うことが可能とな
る。
【0063】また、本実施例では、電話回線を毎月の遠
隔検針に利用することとしたが、このほか、電話回線を
利用して各戸のガスメータの状態テーブルの内容を読み
出してサービスセンタに収集するようにすれば、膨大な
数のガスメータおよびガス使用状態の管理を集中的に行
うことができる。また、各ガスメータの不揮発性メモリ
内のガス料金テーブルの内容を遠隔操作によって変更可
能にすれば、ガス料金の改定があった場合にも迅速に対
応することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガスメータ
によれば、積算流量および瞬時流量を不揮発性メモリに
記録することとしたので、これらのガス使用歴データを
分析することにより、ガス使用状態が異常な場合の原因
究明が容易となる。
【0065】また、特に、請求項2記載のガスメータに
よれば、さらに、一定時間ごとのガス使用の有無を不揮
発性メモリに記録することとしたので、後にこれを読み
出すことにより、ガスが使用された期間を容易に知るこ
とができ、異常発生時における原因究明に有用な情報と
なる。
【0066】請求項3および請求項4記載のガスメータ
によれば、さらに、各種のガス異常状態をも感知して不
揮発性メモリに記録することとしたので、後からガス使
用状態の異常の内容を容易に知ることができ、原因究明
に大きな効果を奏する。
【0067】請求項5記載のガスメータによれば、ガス
が使用されていない期間は不揮発性メモリへの書込動作
を行わないこととしたので、メモリ容量の節約と消費電
力の節約が可能となる。特に、バッテリー駆動方式の場
合、長期間ガスが使用されないときのバッテリーの長寿
命化に大きな効果を奏する。
【0068】請求項7記載のガスメータによれば、過去
の一定期間内における最大瞬時流量を記録することとし
たので、ガス使用の異常状態の分析に有用な情報とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガスメータの正面外観
を示す図である。
【図2】図1のガスメータの要部構成を示すブロック図
である。
【図3】図1の液晶表示部(LCD)の表示例を示す図
である。
【図4】ガス料金テーブルの内容の一例を示す説明図で
ある。
【図5】不揮発性メモリに格納された状態テーブルの内
容の一例を示す説明図である。
【図6】継続使用時間テーブルの内容の一例を示す説明
図である。
【図7】不揮発性メモリに格納されたガス使用歴テーブ
ルの内容の一例を示す説明図である。
【図8】ガスの流量監視と使用歴記録の動作を示す流れ
図である。
【図9】ガス圧力・地震の監視動作を示す流れ図であ
る。
【図10】月間ガス使用量・料金の表示動作を示す流れ
図でる。
【図11】時間使用量と最大瞬時流量の表示動作を示す
流れ図である。
【図12】ガス使用の有無の監視動作を示す流れ図であ
る。
【図13】微少漏洩の監視動作を示す流れ図である。
【図14】ガス使用の有無の監視・表示の動作を示す説
明図である。
【図15】継続使用時間の監視動作を示す流れ図であ
る。
【図16】液晶表示のタイマ制御を示す流れ図である。
【符号の説明】
11 上ケース 12 ケース本体 14 LCD 41 CPU 42 ROM 43 RAM 44 不揮発性メモリ 45 カレンダクロック 46 入出力ポート 51 LCDドライバ 52 流量計 54 感震センサ 61 電話回線 63 端末電話回線制御装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流量を計測するガス流量計測手段
    と、 このガス流量計測手段により計測されたガス流量を基
    に、積算流量を算出する演算手段と、 前記ガス流量計測手段により計測された瞬間的ガス流量
    である瞬時流量と前記演算手段により算出された前記積
    算流量とをガス使用履歴として記憶する不揮発性メモリ
    とを備えたことを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記ガス流量計測手段による計測結果に
    基づき、一定時間ごとのガス使用の有無を判定する判定
    手段を備え、前記不揮発性メモリが前記判定手段により
    判定されたガス使用時期を一定時間ごとに記憶すること
    を特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  3. 【請求項3】 ガス使用状態を監視して所定の異常状態
    を感知する異常感知手段を備え、 前記不揮発性メモリが前記異常感知手段による感知結果
    をも記憶することを特徴とする請求項1記載のガスメー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記異常感知手段が、少なくとも、所定
    時間以上の長時間使用、所定流量以上の大流量ガス使
    用、所定震度以上の地震、微少流量のガス漏洩、および
    遠隔操作用電話回線の異常を感知することを特徴とする
    請求項3記載のガスメータ。
  5. 【請求項5】 前記不揮発性メモリが、前記判定手段の
    判定結果に基づき、ガスが使用されている期間のみ動作
    することを特徴とする請求項2記載のガスメータ。
  6. 【請求項6】 前記不揮発性メモリが、外部からの制御
    信号によって書込禁止と書込解除の制御が行われること
    を特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  7. 【請求項7】 前記ガス流量計測手段により計測された
    ガス流量を基に、一定時間内における瞬時流量の最大値
    を求める最大瞬時流量取得手段を備え、 前記不揮発性メモリが前記最大瞬時流量取得手段により
    求められた最大瞬時流量をも記憶することを特徴とする
    請求項1記載のガスメータ。
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