JP5286171B2 - ガス流量変化判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス供給源とガス器具とを接続するガス管路を流れるガスの流量の変化を検出するガス流量変化判定装置に関する。
従来、電子式のガスメータは、ガス供給源とガス器具とを接続するガス管路を流れるガスの流量を流量センサによって周期的に計測しており、ガスの現在の流量を瞬時に計測することができる。このようなガスメータによれば、流量が安定状態にあるガスの流れに対しては正確な流量を計測できる。しかし、例えば、ガスヒートポンプ(GHP)等のように間歇駆動されるガス器具がガス管路に接続されていると、ガス管路内に圧力変動が生じ、脈動が発生してガスの流量が不安定状態になり、このような状態においても上記ガスメータは瞬時に流量を計測してしまうため、精度に欠けることにもなってしまう。
一方、ガスメータにはガスの流量を計測する機能の他に、使用時間遮断機能という保安機能を有している(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。この使用時間遮断機能は、使用されている流量(即ち、所定の流量範囲ごとに区切られた流量区分)に対して継続使用時間を計測し、この継続使用時間が、予め定められた制限時間(許容使用時間)を超えた場合には、ガス供給を停止(遮断)させるという機能である。また、許容使用時間は、流量区分毎に定められており、流量変化に応じて流量区分が他の流量区分に切り替わると、継続使用時間はリセットされたのち再度計測が開始される。
上述したガスメータは、ガスの流量が不安定な状況において計測精度に問題があるので、例えば、脈動が発生したときなどに、本来、流量区分が切り替わるような流量変化がないにもかかわらず、流量変化があったことを誤って判定してしまい、これによって、流量区分が切り替わり、上記継続使用時間がリセットされて、使用されている流量の継続使用時間が許容使用時間を超えてしまい、利用者に危険が生じる恐れがあった。
そして、このような問題を解決するために、現在の流量に応じて予め定められた回数(平均母数回)の瞬時流量計測を行い、これら計測した複数の瞬時流量を平均化した値(即ち、平均値)を用いて、流量変化を判定する技術(特許文献3を参照)が開示されており、これによれば、瞬時流量の平均値を求めることにより精度を向上させて流量変化の誤判定を防ぐことができるとともに、現在の流量に応じて流量計測回数を変更し、特に、現在の流量が多いときに平均母数を小さくして流量計測回数を少なくすることで、短い判定時間で流量変化を判定することができた。また、これ以外にも、流量変化の判定に用いられる流量の変化量判定値を大きくして十分にマージンを設けた構成にすることにより、特許文献3に開示されている技術と同様に、上述したような誤判定を防ぐことができるとともに、流量計測回数を少なく(例えば、1回に)して、短い判定時間で流量変化を判定することができた。
特開2001−330493号公報 特開2001−330244号公報 特開2008−298587号公報
一般的なガス供給設備におけるガスの脈動は限定的にしか発生せず、大半のガス使用環境において、脈動はほとんど発生しないことが知られている。しかしながら、上記特許文献3に開示されている技術では、脈動の発生の有無にかかわらず、現在の流量に基づいて決定された回数(平均母数)の流量計測を行うので、脈動の発生がなくガスの流量が安定状態にある場合においても、多数回の流量計測が行われることがあり、流量変化に対する反応(即ち、判定速度)鈍くなるという問題があり、また、現在の流量が多いときには平均母数を小さくするので、このような場合に脈動が発生すると流量変化の判定精度が低下して、誤判定が生じる恐れがあった。また、流量変化の判定に用いられる流量の変化量判定値を大きくした構成においては、流量変化に対する反応(即ち、感度)が鈍くなってしまい、脈動の発生がなくガスの流量が安定状態にある場合に流量変化があっても、本来であればこの流量変化を検知して上記継続使用時間がリセットされるところ、流量変化を判定できず(即ち、誤判定)に継続使用時間がそのまま連続して計測されて許容使用時間を超えてしまい、ガス供給が誤って遮断されるという別の問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する反応を改善できるガス流量変化判定装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、図1の基本構成図に示すように、ガス管路内を流れるガスの流量を周期的に取得する流量取得手段31と、前記流量取得手段31によって連続して取得された2つの前記流量間の変化量を算出する変化量算出手段32と、前記変化量算出手段32によって算出された前記変化量と予め設定された変化量判定値との比較結果に基づいて、前記流量の変化を判定する流量変化判定手段33と、を有するガス流量変化判定装置において、前記ガスの脈動の発生の有無を検出する脈動検出手段34と、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記変化量判定値を高感度用判定値に変更し、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記変化量判定値を前記高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更する判定値変更手段35と、が設けられていることを特徴とするガス流量変化判定装置である。
請求項1に記載された発明によれば、流量変化の判定に用いられる変化量判定値が、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは高感度用判定値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値を適切な値に変更できる。
請求項に記載された発明は、上記目的を達成するために、図1の基本構成図に示すように、ガス管路内を流れるガスの流量を周期的に取得する流量取得手段31と、前記流量取得手段31によって連続して取得された2つの前記流量間の変化量を算出する変化量算出手段32と、前記変化量算出手段32によって算出された前記変化量と予め設定された変化量判定値との比較結果に基づいて、前記流量の変化を判定する流量変化判定手段33と、を有するガス流量変化判定装置において、前記流量取得手段31が、前記ガスの瞬時流量を予め設定された平均母数回計測し、これら複数の瞬時流量の平均値を算出して、該平均値を前記流量として取得する手段として設けられ、そして、前記ガスの脈動の発生の有無を検出する脈動検出手段34と、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記変化量判定値を高感度用判定値に変更し、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記変化量判定値を前記高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更する判定値変更手段35と、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記平均母数を速度重視母数値に変更し、前記脈動検出手段34によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記平均母数を前記速度重視母数値より大きい精度重視母数値に変更する平均母数変更手段36と、が設けられていることを特徴とするガス流量変化判定装置である。
請求項に記載された発明によれば、流量変化の判定に用いられる変化量判定値が、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは高感度用判定値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値を適切な値に変更できる。また、平均母数回計測した複数の瞬時流量の平均値を流量変化の判定に用いる流量として取得するとともに、上記平均母数が、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは速度重視母数値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは速度重視母数値より大きい精度重視母数値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて平均母数を適切な値に変更できる。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、図2の基本構成図に示すように、前記脈動検出手段34が、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれにおいて、各脈動検出期間で生じた前記流量の変動量を計測する脈動検出期間変動量計測手段34aと、前記脈動検出期間の期間終了毎に、前記脈動検出期間変動量計測手段34aによって計測された前記変動量と予め設定された脈動検出期間変動量判定値との比較結果に基づいて、前記脈動検出期間における前記脈動の発生の有無を検出する変動量脈動検出手段34bと、を有していることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明によれば、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれにおいて生じた流量の変動量を計測したのち、該脈動検出期間の期間終了毎に、前記変動量と脈動検出期間変動量判定値との比較結果に基づき、該脈動検出期間における脈動の発生の有無を検出するので、脈動検出期間における流量の変動量に基づいて、脈動の発生の有無を検出できる。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、図3の基本構成図に示すように、前記脈動検出手段34が、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれを所定の分割数に分割した複数の分割期間において、各分割期間で生じた前記流量の変動量を計測する分割期間変動量計測手段34cと、前記分割期間の期間終了毎に、前記分割期間変動量計測手段34cによって計測された前記変動量と予め設定された分割期間変動量判定値との比較結果に基づいて、該分割期間における前記流量が安定状態か不安定状態かを判定する流量状態判定手段34dと、前記流量状態判定手段34dによって前記流量が不安定状態と判定された前記分割期間の数を計数する不安定状態計数手段34eと、前記不安定状態計数手段34eによる計数に応じて、前記脈動検出期間の分割数に対する前記流量が不安定状態と判定された前記分割期間の数の比率を算出する不安定状態比率算出手段34fと、前記不安定状態比率算出手段34fによって算出された前記比率と予め設定された比率判定値との比較結果に基づいて、前記脈動検出期間における前記脈動の有無を検出する不安定状態比率脈動検出手段34gと、を有していることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明によれば、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれを所定の分割数に分割した複数の分割期間のそれぞれにおいて生じた流量の変動量を計測したのち、該分割期間の期間終了毎に、該変動量に基づいて該分割期間におけるガスの流量が安定状態か不安定状態かを判定し、そして、不安定状態と判定された分割期間の数を計数するとともに、該計数に応じて、前記脈動検出期間の分割数に対する不安定状態と判定された分割期間の数の比率を算出して、この比率と比率判定値との比較結果に基づき、該脈動検出期間における脈動の有無を検出するので、脈動検出期間における流量の不安定状態の比率に基づいて、脈動の有無を検出できる。
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値を適切な値に変更できるので、脈動が発生していないことが検出されたときは、変化量判定値を小さい値の高感度用判定値に変更して、流量の変化に対する感度を高めることができるとともに、脈動が発生したことが検出されたときは、変化量判定値を、高感度用判定値より大きい値の低感度用判定値に変更して、脈動の影響による流量の変化の誤判定を防止できる。したがって、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する感度(反応)を改善できる。
請求項に記載された発明によれば、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値及び平均母数のそれぞれを適切な値に変更できるので、より一層、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する反応を改善できる。
請求項に記載された発明によれば、脈動検出期間における流量の変動量に基づいて、脈動の発生の有無を検出できるので、例えば、脈動検出期間を比較的短い時間に設定することにより、変化量判定値及び/又は平均母数を迅速に変更できる。
請求項に記載された発明によれば、脈動検出期間における流量の不安定状態の比率に基づいて、脈動の有無を検出できるので、例えば、脈動検出期間を、1日〜数日などの比較的長い時間に設定することにより、希にしか発生しない脈動発生状況の変化(即ち、流量の状態の変化)によって生じる不必要な変化量判定値及び/又は平均母数の変更を回避できる。
本発明のガス流量変化判定装置の基本構成を示す図である。 図1の脈動検出手段の基本構成の一例を示す図である。 図1の脈動検出手段の基本構成の他の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のガスメータの要部ブロック図である。 図4のガスメータのCPUにおける本発明に係る判定値変更処理の一例を示すフローチャートである。 図4のガスメータのCPUにおける本発明に係る脈動検出処理の一例を示すフローチャートである。 図4のガスメータのCPUにおける流量変化判定処理及び使用時間遮断処理の一例を示すフローチャートである。 図4のガスメータのCPUにおける本発明に係る判定値変更処理の他の一例を示すフローチャートである。 図4のガスメータのCPUにおける本発明に係る脈動検出処理の他の一例を示すフローチャートである。 図9の続きのフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明のガス流量変化判定装置の第1の実施形態としてのガスメータについて、図4〜図7を参照して説明する。このガスメータ(図中、符号1で示す)は、図示しないガス管路を流れるガスの流量を測定する機能とともに、上述の使用時間遮断機能を有する。また、ガスメータ1は、時系列的に連続する所定の長さの脈動検出期間における流量の変動量から脈動の発生の有無を検出して、ガスの流量変化の判定に用いる変化量判定値を変更する機能を有する。
図4にガスメータ1の要部ブロック図を示す。ガスメータ1は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)2と、流量検出部70と、遮断部80と、を備えている。マイコン2は、所定の処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU30と、CPU30が行う処理が記述された処理プログラムや各種判定値などを格納したROM40と、CPU30での各種処理過程で利用するワークエリア(各種データを格納するデータ記憶エリア等)を有するRAM50と、ガスの継続使用時間等の計時に用いられるタイマ60と、を備えており、これら各要素はバスラインによって接続されている。
流量検出部70は、図示しないガス管路(即ち、ガス流路)を流れるガスの瞬時流量を計測することができる周知の超音波センサ等の流量センサからなる。流量検出部70は、マイコン2からの計測要求信号に応じて、又は、自律して、周期的にガスの瞬時流量を計測し、この計測した瞬時流量に応じた流量信号をマイコン2に向けて出力する。なお、超音波センサは前記特許文献1、特許文献2と同様に、ガス流路中を伝搬する超音波信号の信号伝搬時間から瞬時流量を検出するものである。また、遮断部80はガス管路に設置された遮断弁及びこの遮断弁を駆動する駆動回路などで構成されており、マイコン2から出力される制御信号に応じて駆動回路が遮断弁を駆動してガス管路を開閉し、ガスの供給又は遮断を行う。
CPU30は、ROM40に格納された処理プログラムを実行することにより、流量取得手段、変化量算出手段、流量変化判定手段、脈動検出手段(脈動検出期間変動量計測手段、変動量脈動検出手段)、及び、判定値変更手段、などの各種手段として機能する。
ROM40には、(1)脈動検出期間における瞬時流量の計測回数の上限到達判定に用いられる計測回数上限判定値、(2)脈動検出期間における瞬時流量の変動量の判定に用いられる脈動検出期間変動量判定値、(3)脈動検出期間において脈動が発生していないことが検出されたときに、ガスの流量変化の判定に用いられる変化量判定値としての高感度用判定値、及び、(4)脈動検出期間において脈動が発生したことが検知されたときに、ガスの流量変化の判定に用いられる変化量判定値としての低感度用判定値(但し、低感度用判定値>高感度用判定値)、(5)流量区分毎の許容使用時間(制限時間)、などの各種判定値やパラメータが格納されている。なお、上記流量検出部70における瞬時流量の計測周期に上記計測回数上限判定値を乗じた値が脈動検出期間の長さになるように、それぞれの値が設定されている。
また、RAM50には、(1)脈動検出期間における瞬時流量の計測回数を計数した流量計測回数が格納される領域(流量計測回数C)、(2)脈動検出期間における瞬時流量の最大値が格納される領域(最大値Qmax)、及び、(3)脈動検出期間における瞬時流量の最小値が格納される領域(最小値Qmin)、(4)ガスの流量変化の判定に用いられる判定値が格納される領域(変化量判定値X)、(5)直前に取得した流量を格納する領域(直前流量Vpre)、などの各種データの格納領域が設けられている。
以下、CPU30によって実行される本発明に係る脈動検出処理及び判定値変更処理の一例を、図5、図6のフローチャートを参照して説明する。
ガスメータ1が備えるマイコン2のCPU30は、ガスメータ1に電源が投入されると、例えば、流量検出部70に対する自律動作のための制御信号の送信や、各種データの格納領域の初期化など、所定の初期化処理を行ったのち、ステップS100に進む。
ステップS100では、脈動検出処理を行う。脈動検出処理は、サブステップとしてのステップS110〜S200より構成される。
ステップS110では、流量計測回数Cを初期化(即ち、C=0)する。また、直前の脈動検出期間内に検出された流量の最大値Qmax及び最小値Qminを初期化する。そして、ステップS120に進む。
ステップS120では、流量検出部70から受信した流量信号に基づいて瞬時流量Qを取得する。そして、ステップS130に進む。
ステップS130では、ステップS120で取得した瞬時流量Qと最大値Qmaxとを比較し、瞬時流量Qが最大値Qmaxより大きいときはステップS140に進み(S130でY)、瞬時流量Qが最大値Qmax以下のときはステップS150に進む(S130でN)。
ステップS140では、瞬時流量Qを最大値Qmaxに格納して、最大値Qmaxを更新する。そして、ステップS170に進む。
ステップS150では、瞬時流量Qと最小値Qminとを比較し、瞬時流量Qが最小値Qminより小さいときはステップS160に進み(S150でY)、瞬時流量Qが最小値Qmin以上のときはステップS170に進む(S150でN)。
ステップS160では、瞬時流量Qを最小値Qminに格納して、最小値Qminを更新する。そして、ステップS170に進む。
ステップS170では、流量計測回数Cを1増加する。そして、ステップS180に進む。
ステップS180では、流量計測回数Cと計測回数上限判定値とを比較し、流量計測回数Cが計測回数上限判定値を超えていたときは、当該脈動検出期間が終了(経過)したものとして、ステップS190に進み(S180でY)、流量計測回数Cが計測回数上限判定値以下のときは、当該脈動検出期間が終了せずに継続しているものとして、ステップS120に戻り(S180でN)、再度、瞬時流量Qの取得を行う。即ち、周期的に計測される瞬時流量Qの計測回数に基づいて脈動検出期間の計時を行っている。
ステップS190では、最大値Qmaxから最小値Qminを差し引いて、脈動検出期間における瞬時流量の変動量Dを算出する。そして、ステップS200に進む。
ステップS200では、ステップS190で算出した瞬時流量の変動量Dと脈動検出期間変動量判定値とを比較して、変動量Dが脈動検出期間変動量判定値以上のときは、脈動検出期間において脈動が発生したことが検出されたものとし、変動量Dが脈動検出期間変動量判定値より小さいときは、脈動検出期間において脈動が発生していないことが検出されたものとして、脈動検出処理(S100)を終了する。
ステップS310では、ステップS100の脈動検出処理における脈動の発生の有無の検出を判定し、脈動が発生したことが検出されたものと判定したときは、ステップS320に進み(S310でY)、脈動が発生していないことが検出されたものと判定したときは、ステップS330に進む(S310でN)。
ステップS320では、変化量判定値Xに低感度用判定値を設定(格納)する。そして、ステップS100に戻り、上述した脈動検出処理から再度実行する。
ステップS330では、変化量判定値Xに高感度用判定値を設定(格納)する。そして、ステップS100に戻り、上述した脈動検出処理から再度実行する。
上述したステップS100は、請求項中の脈動検出手段に相当し、ステップS110〜S190は、請求項中の脈動検出期間変動量計測手段に相当し、ステップS200は、変動量脈動検出手段に相当し、ステップS310〜S330は、請求項中の判定値変更手段に相当する。
また、上述したフローチャートにおいて、脈動検出期間は、周期的に計測される瞬時流量Qの計測回数に基づいて計時(脈動検出期間の終了判定)を行っているが、これに限定されるものではなく、タイマ60を用いて計時を行ってもよい。また、ステップS100の脈動検出処理は、脈動検出期間における脈動の発生の有無を検出するものであり、該処理が終了して、変化量判定値を設定したのち、再度脈動検出処理が実行される。即ち、脈動検出処理は繰り返し実行されるので、複数の脈動検出期間が時系列的に連続している。
また、CPU30は、上述した脈動検出処理及び判定値変更処理と並行して、流量変化判定処理及び使用時間遮断処理を実行する。これら、流量変化判定処理及び使用時間遮断処理の一例を、図7のフローチャートを参照して説明する。
ガスメータ1が備えるマイコン2のCPU30は、ガスメータ1に電源が投入されると、所定の初期化処理を行ったのち、上述した脈動検出処理及び判定値変更処理と並行して、ステップS510に進む。
ステップS510では、使用されている流量(即ち、流量区分)に対する継続使用時間を計時するタイマTを初期化した後、計時を開始する。そして、ステップS520に進む。
ステップS520では、流量Vを取得する。この流量Vとして、流量検出部70から受信した流量信号に基づいて取得した瞬時流量Qを用いる。この構成以外にも、瞬時流量Qを所定の平均母数回取得して、これら複数の瞬時流量Qの平均値を算出し、この平均値を流量Vとしてもよい。このように流量Vとして、複数の瞬時流量Qの平均値を用いることにより、流量の乱れ(脈動)の影響を回避して精度を向上できる。そして、ステップS530に進む。
ステップS525では、ステップS520で取得した流量Vと直前流量Vpreとの差分を算出し、流量Vに対する該差分の比率(即ち、直前流量からの流量変化率であり、以下、流量の変化量Hという)を算出する。そして、取得した流量Vを、直前流量Vpreに格納した後、ステップS530に進む。なお、流量の変化量Hとして、ステップS520で取得した流量Vと、直前に計測した複数回の流量(1つ前(直前)の流量、2つ前の流量、・・)と、の差分の平均値を算出し、流量Vに対する該差分の平均値の比率を算出して用いてもよく、または、流量の変化量Hとして、上記流量の差分を用いてもよく、ガスメータの構成に適したものを用いることができる。
ステップS530では、ステップS525で算出した変化量Hと変化量判定値X(即ち、高感度用判定値又は低感度用判定値)と比較する。そして、変化量Hが変化量判定値X以上のときは、使用されている流量に変化があった(即ち、流量区分の切り替えあり)ものとして、ステップS510に戻って(S530でY)継続使用時間をリセットし、変化量Hが変化量判定値Xより小さいときは、使用されている流量に変化がない(即ち、流量区分の切り替えなし)ものとして、タイマTの計時を継続しつつステップS540に進む(S530でN)。
ステップS540では、タイマTと使用されている流量に対して予め定められた許容使用時間とを比較し、タイマTが許容使用時間を超えていたときは、ステップS550に進み(S540でY)、タイマTが許容使用時間以下のときは、ステップS520に戻り(S540でN)、再度、流量Vの取得を行う。
ステップS550では、遮断部80に対してガスを遮断するための制御信号を送信する。遮断部80は、この制御信号に基づき、駆動回路により遮断弁を駆動してガス管路を閉じて、ガスを遮断する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
上述したステップS520は、請求項中の流量取得手段に相当し、ステップS525は、請求項中の変化量算出手段に相当し、ステップS530は、請求項中の流量変化判定手段に相当する。
次に、上述したガスメータ1の本発明に係る脈動検出処理及び判定値変更処理における動作(作用)の一例を以下に説明する。
ガスメータ1における脈動検出期間は48秒に設定されている。ROM40には、高感度用判定値として5%、低感度用判定値として30%、脈動検出期間変動量判定値として3L/秒、瞬時流量Qの計測回数上限判定値として24、がそれぞれ格納されている。ガスメータ1の流量検出部70は2秒周期で瞬時流量Qを計測する。
ガスメータ1は、ガス管路を流れるガスの瞬時流量Qを計測して(S120)、脈動検出期間における瞬時流量Qの最大値及び最小値を取得し(S130〜S160)、脈動検出期間の期間終了毎(S180でY)に、これら最大値及び最小値から脈動検出期間における瞬時流量Qの変動量Dを算出する(S190)。そして、この変動量Dが、脈動が発生したことを示す値だったとき(D≧3L/秒、S200でY)、流量変化の判定に用いられる変化量判定値Xに低感度用判定値を設定し(S320)、この変動量Dが、脈動が発生していないことを示す値だったとき(D<3L/秒、S200でN)、変化量判定値Xに高感度用判定値を設定する(S330)。これにより、現在の脈動検出期間では、1つ前(直前)の脈動検出期間における流量の変動量に基づく脈動の発生の有無の検出によって選択された変化量判定値を用いて、取得した流量Vの流量変化の判定が行われる(S530)。
本実施形態によれば、CPU30によって、流量変化の判定に用いられる変化量判定値Xが、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは高感度用判定値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値を適切な値に変更できる。
また、CPU30によって、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれにおいて生じた流量の変動量Dを計測(算出)したのち、該脈動検出期間の期間終了毎に、前記変動量と脈動検出期間変動量判定値との比較結果に基づき、該脈動検出期間における脈動の発生の有無を検出するので、脈動検出期間における流量の変動量に基づいて、脈動の発生の有無を検出できる。
以上より、本発明によれば、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値Xを適切な値に変更できるので、脈動が発生していないことが検出されたときは、変化量判定値Xを小さい値の高感度用判定値に変更して、流量の変化に対する感度を高めることができるとともに、脈動が発生したことが検出されたときは、変化量判定値Xを、高感度用判定値より大きい値の低感度用判定値に変更して、脈動の影響による流量の変化の誤判定を防止できる。したがって、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する感度(反応)を改善できる。
また、脈動検出期間における流量の変動量Dに基づいて、脈動の発生の有無を検出できるので、例えば、脈動検出期間を比較的短い時間に設定することにより、変化量判定値を迅速に変更できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明のガス流量変化判定装置の第2の実施形態としてのガスメータについて、図4、図8〜図10を参照して説明する。このガスメータ(図中、符号1Aで示す)は、上述した第1の実施形態のガスメータ1と同じく、図示しないガス管路を流れるガスの流量を測定する機能とともに、上述の使用時間遮断機能を有する。また、ガスメータ1Aは、時系列的に連続する脈動検出期間において、ガス流量が不安定状態となる比率から脈動の発生の有無を検出して、ガスの流量変化の判定に用いる変化量判定値を変更する機能を有する。
図4にガスメータ1Aの要部ブロック図を示す。ガスメータ1Aは、上述した第1の実施形態のガスメータ1と同様に、マイクロコンピュータ(マイコン)2と、流量検出部70と、遮断部80と、を備えている。マイコン2は、所定の処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU30と、CPU30が行う処理が記述された処理プログラムや各種判定値などを格納したROM40と、CPU30での各種処理過程で利用するワークエリア(各種データを格納するデータ記憶エリア等)を有するRAM50と、ガスの継続使用時間等の計時に用いられるタイマ60と、を備えており、これら各要素はバスラインによって接続されている。流量検出部70及び遮断部80は、上述した第1の実施形態と同一であるため説明を省略する。
CPU30は、ROM40に格納された処理プログラムを実行することにより、流量取得手段、変化量算出手段、流量変化判定手段、脈動検出手段(分割期間変動量計測手段、流量状態判定手段、不安定状態計数手段、不安定状態比率算出手段、不安定状態比率脈動検出手段)、及び、判定値変更手段、などの各種手段として機能する。
ROM40には、(1)分割期間における瞬時流量の計測回数の上限到達判定に用いられる計測回数上限判定値、(2)分割期間における瞬時流量の変動量の判定に用いられる分割期間変動量判定値、(3)脈動検出期間の分割数、(4)脈動検出期間の分割数に対する不安定状態と判定された分割期間の数の比率の判定に用いられる比率判定値、(5)脈動検出期間において脈動が発生していないことが検出されたときに、ガスの流量変化の判定に用いられる変化量判定値としての高感度用判定値、及び、(6)脈動検出期間において脈動が発生したことが検出されたときに、ガスの流量変化の判定に用いられる変化量判定値としての低感度用判定値(但し、低感度用判定値>高感度用判定値)、(7)流量区分毎の許容使用時間(制限時間)、などの各種判定値やパラメータが格納されている。なお、本実施形態においては、上記流量検出部70における瞬時流量の計測周期に上記計測回数上限判定を乗じた値が分割期間の長さになり、この分割期間に上記分割数を乗じた値が脈動検出期間の長さになるように、それぞれの値が設定されている。
また、RAM50には、(1)分割期間における瞬時流量の計測回数を計数した流量計測回数が格納される領域(流量計測回数C)、(2)分割期間における瞬時流量の最大値が格納される領域(最大値Qmax)、及び、(3)分割期間における瞬時流量の最小値が格納される領域(最小値Qmin)、(4)ガスの流量変化の判定に用いられる判定値が格納される領域(変化量判定値X)、(5)直前に取得した流量を格納する領域(直前流量Vpre)、(6)流量が不安定状態と判定された分割期間の数が格納される領域(不安定分割期間数F)などの情報格納領域が設けられている。
以下、CPU30によって実行される本発明に係る脈動検出処理及び判定値変更処理の他の一例を、図8〜図10のフローチャートを参照して説明する。
ガスメータ1Aが備えるマイコン2のCPU30は、ガスメータ1Aに電源が投入されると、例えば、流量検出部70に対する自律動作のための制御信号の送信や、各種データの格納領域の初期化など、所定の初期化処理を行ったのち、ステップT100に進む。
ステップT100では、脈動検出処理を行う。脈動検出処理は、サブステップとしてのステップT105〜T240により構成される。
ステップT105では、不安定分割期間数Fを初期化(即ち、F=0)にするとともに、脈動検出期間として1日(24時間)を計時する1日タイマを初期化して、計時を開始する。そして、ステップT110に進む。
ステップT110では、流量計測回数Cを初期化(即ち、C=0)する。また、直前の分割期間内に検出された流量の最大値Qmax及び最小値Qminを初期化する。そして、ステップT120に進む。
ステップT120では、流量検出部70から受信した流量信号に基づいて瞬時流量Qを取得する。そして、ステップT130に進む。
ステップT130では、ステップT120で取得した瞬時流量Qと最大値Qmaxとを比較し、瞬時流量Qが最大値Qmaxより大きいときはステップT140に進み(T130でY)、瞬時流量Qが最大値Qmax以下のときはステップT150に進む(T130でN)。
ステップT140では、瞬時流量Qを最大値Qmaxに格納して、最大値Qmaxを更新する。そして、ステップT170に進む。
ステップT150では、瞬時流量Qと最小値Qminとを比較し、瞬時流量Qが最小値Qminより小さいときはステップT160に進み(T150でY)、瞬時流量Qが最小値Qmin以上のときはステップT170に進む(T150でN)。
ステップT160では、瞬時流量Qを最小値Qminに格納して、最小値Qminを更新する。そして、ステップT170に進む。
ステップT170では、流量計測回数Cを1増加する。そして、ステップT180に進む。
ステップT180では、流量計測回数Cと計測回数上限判定値とを比較し、流量計測回数Cが計測回数上限判定値を超えていたときは、当該分割期間が終了(経過)したものとして、ステップT190に進み(T180でY)、流量計測回数Cが計測回数上限判定値以下のときは、当該分割期間が終了せずに継続しているものとして、ステップT120に戻り(T180でN)、再度、瞬時流量Qの取得を行う。即ち、周期的に計測される瞬時流量Qの計測回数に基づいて分割期間の計時を行っている。
ステップT190では、最大値Qmaxから最小値Qminを差し引いて、分割期間における瞬時流量の変動量Dを算出する。そして、ステップT200に進む。
ステップT200では、ステップT190で算出した瞬時流量の変動量Dと分割期間変動量判定値とを比較して、変動量Dが分割期間変動量判定値以上のときは、分割期間における流量状態が不安定状態だったものと判定して、ステップT210に進み(T200でY)、変動量Dが分割期間変動量判定値より小さいときは、分割期間における流量状態が安定状態だったものと判定して、ステップT220に進む(T200でN)。
ステップT210では、不安定分割期間数Fを1増加する。そして、ステップT220に進む。
ステップT220では、不安定分割期間数Fを脈動検出期間の分割数で除して、分割数に対する不安定分割期間数の比率Rを算出する。そして、ステップT230に進む。
ステップT230では、ステップT220で算出した比率Rと比率判定値とを比較し、比率Rが比率判定値以上のときは、脈動検出期間において脈動が発生したことが検出されたものとして、脈動検出処理(T100)を終了し(T230でY)、比率Rが比率判定値より小さいときは、ステップT240に進む(T230でN)。
ステップT240では、1日タイマによる計時が1日を経過したかを判定し、1日が経過したときは、脈動検出期間において脈動が発生していないことが検出されたものとして、脈動検出処理(T100)を終了し(T240でY)、1日が経過していないときは、ステップT110に戻り、上述した処理を再度実行する。
ステップT310では、ステップT100の脈動検出処理における脈動の発生の有無の検出を判定し、脈動が発生したことが検出されたものと判定したときは、ステップT320に進み(T310でY)、脈動が発生していないことが検出されたものと判定したときは、ステップT330に進む(T310でN)。
ステップT320では、変化量判定値Xに低感度用判定値を設定(格納)する。そして、ステップT340に進む。
ステップT330では、変化量判定値Xに高感度用判定値を設定(格納)する。そして、ステップT100に戻り、上述した脈動検出処理から再度実行する。
ステップT340では、1日タイマによる計時が1日を経過したかを判定し、1日が経過するまで判定を繰り返し(T340でN)、1日が経過したときは、ステップT100に戻り、上述した脈動検出処理から再度実行する。
上述したステップT100は、請求項中の脈動検出手段に相当し、ステップT110〜S190は、請求項中の分割期間変動量計測手段に相当し、ステップT200は、請求項中の流量状態判定手段に相当し、ステップT210は、請求項中の不安定状態計数手段に相当し、ステップT220は、不安定状態比率算出手段に相当し、ステップT230、T240は、請求項中の不安定状態比率脈動検出手段に相当し、ステップT310〜T330は、請求項中の判定値変更手段に相当する。
また、上述したフローチャートにおいて、脈動検出期間は、周期的に計測される瞬時流量Qの計測回数に基づいて計時(脈動検出期間の終了判定)を行っているが、これに限定されるものではなく、タイマ60を用いて計時を行ってもよい。また、ステップT100の脈動検出処理は、脈動検出期間における脈動の発生の有無を検出するものであり、該処理が終了して、変化量判定値を設定したのち、再度脈動検出処理が実行される。即ち、脈動検出処理は繰り返し実行されるので、複数の脈動検出期間が時系列的に連続している。
また、CPU30は、上述した脈動検出処理及び判定値変更処理と並行して、流量変化判定処理及び使用時間遮断処理を実行する。これら、流量変化判定処理及び使用時間遮断処理については、第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
次に、上述したガスメータ1Aの本発明に係る脈動検出処理及び判定値変更処理における動作(作用)の一例を以下に説明する。
ガスメータ1Aにおける脈動検出期間は1日に設定されている。ROM40には、高感度用判定値として5%、低感度用判定値として30%、分割期間変動量判定値として3L/秒、脈動検出期間の分割数が96、瞬時流量Qの計測回数上限判定値として450、比率判定値として25%、がそれぞれ格納されている。ガスメータ1の流量検出部70は2秒周期で瞬時流量Qを計測する。つまり、分割期間の長さは15分に設定されている(15分=2秒×450=24時間/96)。
ガスメータ1Aは、ガス管路を流れるガスの瞬時流量Qを計測して(T120)、脈動検出期間を所定の分割数に分割した複数の分割期間における瞬時流量Qの最大値及び最小値を取得し(T130〜T160)、分割期間の期間終了毎(T180でY)に、これら最大値及び最小値から分割期間における瞬時流量Qの変動量Dを算出する(T190)。そして、この変動量Dが、流量が不安定状態だったことを示す値だったとき(D≧3L/秒、S200でY)、該分割期間を、流量が不安定状態だった分割期間として計数する(T210)。そして、脈動検出期間に対する流量が不安定状態だった分割期間の比率Rを算出する(T220)。
この比率Rが、脈動が発生したことを示す値だったとき(R≧25%、T230でY)、流量変化の判定に用いられる変化量判定値Xに低感度用判定値を設定(T320)したのち、脈動検出期間の残時間の経過を待つ(T340)。または、この比率Rが、脈動が発生していないことを示す値だったとき(R<25%、T230でN)で且つ脈動検出期間が経過したとき(T240でY)、変化量判定値Xに高感度用判定値を設定する(T330)。そして、不安定状態の比率に応じて選択された変化量判定値を用いて、取得した流量Vの流量変化の判定が行われる(T530)。
つまり、脈動検出期間において流量の不安定状態の比率が高まったときは、即時に低感度用判定値に切り替えて、現在の脈動検出期間とこれに続く脈動検出期間とにおいて、低感度用判定値を用いた流量変化の判定が行われ、または、現在の脈動検出期間が経過した時点で脈動の不安定状態の比率が低下したことが確認されると、高感度用判定値に切り替えて、続く脈動検出期間において、高感度用判定値を用いた流量変化の判定が行われる。
本実施形態によれば、流量変化の判定に用いられる変化量判定値Xが、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは高感度用判定値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値を適切な値に変更できる。
また、時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれを所定の分割数に分割した複数の分割期間のそれぞれにおいて生じた流量の変動量Dを計測したのち、該分割期間の期間終了毎に、変動量Dに基づいて該分割期間におけるガスの流量が安定状態か不安定状態かを判定し、そして、不安定状態と判定された分割期間の数を計数するとともに、該計数に応じて、前記脈動検出期間の分割数に対する不安定状態と判定された分割期間の数の比率Rを算出して、この比率Rと比率判定値との比較結果に基づき、該脈動検出期間における脈動の有無を検出するので、脈動検出期間における流量の不安定状態の比率に基づいて、脈動の有無を検出できる。
以上より、本発明によれば、脈動の発生の有無に応じて変化量判定値Xを適切な値に変更できるので、脈動が発生していないことが検出されたときは、変化量判定値Xを小さい値の高感度用判定値に変更して、流量の変化に対する感度を高めることができるとともに、脈動が発生したことが検出されたときは、変化量判定値Xを、高感度用判定値より大きい値の低感度用判定値に変更して、脈動の影響による流量の変化の誤判定を防止できる。したがって、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する感度(反応)を改善できる。
また、脈動検出期間における流量の不安定状態の比率に基づいて、脈動の有無を検出できるので、例えば、脈動検出期間を、1日〜数日などの比較的長い時間に設定することにより、希にしか発生しない脈動発生状況の変化(即ち、流量の状態の変化)によって生じる不必要な変化量判定値Xの変更を回避できる。
上述した各実施形態では、脈動検出期間における脈動の発生の有無を検出して、変化量判定値Xを変更するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すフローチャートのステップS520において、瞬時流量Qを所定の平均母数回取得して、これら複数の瞬時流量Qの平均値を算出し、該平均値を流量Vとするものとし、そして、図5に示すフローチャートのステップS320(又は、図8のステップT320)において、低感度用判定値の設定に代えて又は該設定とともに、RAM50に予め設けた平均母数の格納領域(平均母数Y)に、精度重視母数値を設定し、ステップS330(又は、図8のステップT330)において、高感度用判定値の設定に代えて又は該設定とともに、平均母数Yに速度重視母数値(但し、速度重視母数値<精度重視母数値)を設定するようにしてもよい。この場合、ROM40には、これら精度重視母数値及び速度重視母数値が予め格納されている。また、例えば、流量検出部70は2秒周期で瞬時流量Qを計測する構成において、精度重視母数値として32、速度重視母数値として8、などが格納される。
このようにすることで、CPU30によって、平均母数回計測した複数の瞬時流量Qの平均値を流量変化の判定に用いる流量Vとして取得するとともに、上記平均母数が、ガスの脈動の有無の検出結果に基づき、脈動が発生していないことが検出されたときは速度重視母数値に変更され、脈動が発生したことが検出されたときは速度重視母数値より大きい精度重視母数値に変更されるので、脈動の発生の有無に応じて平均母数を適切な値に変更できる。なお、上記動作から明らかなように、CPU30は、平均母数変更手段としても機能する。
そして、脈動の発生の有無に応じて平均母数を適切な値に変更できると、脈動が発生していないことが検出されたときは、平均母数を小さい値の速度重視母数値に変更して、流量の変化に対する判定速度を向上させることができるとともに、脈動が発生したことが検出されたときは、平均母数を速度重視母数値より大きい精度重視母数値に変更して、流量の精度を高めて、脈動の影響による流量の変化の誤判定を防止できる。したがって、ガスの流量変化の誤判定を防止するとともに、脈動が発生していないときの流量変化に対する判定速度(反応)を改善できる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1、1A ガスメータ(ガス流量変化判定装置)
2 マイクロコンピュータ
30 CPU(流量取得手段、変化量算出手段、流量変化判定手段、脈動検出手段、判定値変更手段、平均母数変更手段、脈動検出期間変動量計測手段、変動量脈動検出手段、分割期間変動量計測手段、流量状態判定手段、不安定状態計数手段、不安定状態比率算出手段、不安定状態比率脈動検出手段)
40 ROM
50 RAM
60 タイマ
70 流量検出部
80 遮断部

Claims (4)

  1. ガス管路内を流れるガスの流量を周期的に取得する流量取得手段と、前記流量取得手段によって連続して取得された2つの前記流量間の変化量を算出する変化量算出手段と、前記変化量算出手段によって算出された前記変化量と予め設定された変化量判定値との比較結果に基づいて、前記流量の変化を判定する流量変化判定手段と、を有するガス流量変化判定装置において、
    前記ガスの脈動の発生の有無を検出する脈動検出手段と、
    前記脈動検出手段によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記変化量判定値を高感度用判定値に変更し、前記脈動検出手段によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記変化量判定値を前記高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更する判定値変更手段と、が設けられている
    ことを特徴とするガス流量変化判定装置。
  2. ガス管路内を流れるガスの流量を周期的に取得する流量取得手段と、前記流量取得手段によって連続して取得された2つの前記流量間の変化量を算出する変化量算出手段と、前記変化量算出手段によって算出された前記変化量と予め設定された変化量判定値との比較結果に基づいて、前記流量の変化を判定する流量変化判定手段と、を有するガス流量変化判定装置において、
    前記流量取得手段が、前記ガスの瞬時流量を予め設定された平均母数回計測し、これら複数の瞬時流量の平均値を算出して、該平均値を前記流量として取得する手段として設けられ、そして、
    前記ガスの脈動の発生の有無を検出する脈動検出手段と、
    前記脈動検出手段によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記変化量判定値を高感度用判定値に変更し、前記脈動検出手段によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記変化量判定値を前記高感度用判定値より大きい低感度用判定値に変更する判定値変更手段と、
    前記脈動検出手段によって前記脈動が発生していないことが検出されたとき、前記平均母数を速度重視母数値に変更し、前記脈動検出手段によって前記脈動が発生したことが検出されたとき、前記平均母数を前記速度重視母数値より大きい精度重視母数値に変更する平均母数変更手段と、が設けられている
    ことを特徴とするガス流量変化判定装置。
  3. 前記脈動検出手段が、
    時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれにおいて、各脈動検出期間で生じた前記流量の変動量を計測する脈動検出期間変動量計測手段と、
    前記脈動検出期間の期間終了毎に、前記脈動検出期間変動量計測手段によって計測された前記変動量と予め設定された脈動検出期間変動量判定値との比較結果に基づいて、前記脈動検出期間における前記脈動の発生の有無を検出する変動量脈動検出手段と、を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス流量変化判定装置。
  4. 前記脈動検出手段が、
    時系列的に連続する複数の脈動検出期間のそれぞれを所定の分割数に分割した複数の分割期間において、各分割期間で生じた前記流量の変動量を計測する分割期間変動量計測手段と、
    前記分割期間の期間終了毎に、前記分割期間変動量計測手段によって計測された前記変動量と予め設定された分割期間変動量判定値との比較結果に基づいて、該分割期間における前記流量が安定状態か不安定状態かを判定する流量状態判定手段と、
    前記流量状態判定手段によって前記流量が不安定状態と判定された前記分割期間の数を計数する不安定状態計数手段と、
    前記不安定状態計数手段による計数に応じて、前記脈動検出期間の分割数に対する前記流量が不安定状態と判定された前記分割期間の数の比率を算出する不安定状態比率算出手段と、
    前記不安定状態比率算出手段によって算出された前記比率と予め設定された比率判定値との比較結果に基づいて、前記脈動検出期間における前記脈動の有無を検出する不安定状態比率脈動検出手段と、を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス流量変化判定装置。
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