JP3257483B2 - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP3257483B2
JP3257483B2 JP30223797A JP30223797A JP3257483B2 JP 3257483 B2 JP3257483 B2 JP 3257483B2 JP 30223797 A JP30223797 A JP 30223797A JP 30223797 A JP30223797 A JP 30223797A JP 3257483 B2 JP3257483 B2 JP 3257483B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスメータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のガスメータにおいては、ガス漏れ
等が発生した場合には大きな災害となることを防ぐため
に、そのようなガス漏れなどの異常事態の発生を電子的
なセンサおよび演算手段(CRUなどのプロセッサを用
いて構築された演算回路系など)を用いて検知する、防
災用のいわゆる監視システム(監視手段)が付設されて
いる。
【0003】また近年では、計測されたガス流量をデー
タ化してマイコンシステムのような演算手段を用いて電
子的に演算処理してガスの積算流量(積算利用量)を算
出し表示する、いわゆるマイコンガスメータが開発され
ており、また実際に利用されている。
【0004】このような監視手段や積算流量演算手段
は、いずれもそのデータ処理を行なう際に用いられる演
算ルールが与えられており、その演算ルールに基づいて
それぞれ各種の演算を実行するものであることは言うま
でもないが、そのような演算ルールは各機能の特質やそ
の設定値等に対応して、適宜に最適な演算ルールとして
決定されて利用されている。そしてそのような演算ルー
ルは、一般にそのルールを設定あるいは設定変更する際
に、専用の設定入力用の機器つまりいわゆる設定器と呼
ばれるような入力専用装置を用いて、ガス会社あるいは
ガス管理システムの設定・メンテナンスの担当者等が入
力していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような専用の設定器を用いない限りはそのガスメータの
各種設定の入力や変更ができないのでその運用が不便な
場合があるという問題があった。そして特に近年では多
種類のガスメータが利用されているので、上記のような
1つの種類のガスメータごとに専用の設定器が必要であ
ると、その専用性つまり特殊性の故に、種類の異なるガ
スメータに対しては他の種類の設定器は利用できないこ
とになるなど、その運用が極めて不便なものとなる。ま
た、仮に同じ機能を有する2種類のガスメータ間で設定
操作方式などを統一すれば良いといった方策も考えられ
るが、その場合には、今度はその種類の異なる2種類の
ガスメータどうしで、その内部に用いられる演算用のC
PUなどが支持するロジックやデータプロセス方式など
についてまでも統一しなければ実際上はそのような方策
は機能しないのであるから極めて大掛かりな仕様変更が
必要であり、実際には実現不可能と言える。
【0006】しかも、従来の設定器をそれ専用のガスメ
ータに接続して設定変更を行なう場合などには、その設
定器とガスメータとを信号配線接続用のプラグ付き配線
などで接続しなければならないが、この操作は実際には
極めて煩雑であって、近年のますます機能が複雑化・多
様化するガスメータにおいてはそれに対応するために外
部接続用端子が10個以上も配列されているので、それ
らのうちでどの端子が度の機能入力用の端子であるかを
覚えるあるいは確認することは容易ではなく、作業者の
人的ミス発生の原因ともなり得るという問題がある。
【0007】例えば、間違った端子に接続して入力操作
を行なった場合などには、作業者はそれを確認すること
がないままに設定変更を済ませたものと思い込んだまま
の状態でガスメータの使用を開始させることになり、間
違った設定でそのガスメータが用いられてしまうことに
なる。
【0008】しかも、そのような設定器で設定変更を行
なった場合、そのときの設定変更の履歴については、そ
れ以後は全く残らない。しかしそのような設定変更自体
に間違いがあった場合や、その設定内容が間違った内容
のものであった場合などもあり得るので、そのような場
合には商取引用の計量器でもあるガスメータにおいては
正しい設定に基づいた正規の使用量や料金などを再度算
出することが要請されるので、どの時点でどのような設
定変更が為されたかについての情報つまり設定およびそ
の変更の履歴の情報が必要となるが、従来のガスメータ
ではそのような履歴の情報を記録していないので、それ
を得ることが不可能であるという問題があった。そして
そのような履歴を残すためには、従来の専用設定器およ
びガスメータを用いる場合では、その設定器の内部に例
えばRAMのような記憶素子とそれを制御する制御回路
等を用いた設定書替履歴の記録手段を付設して、その記
憶手段に前記の設定を書き替えた履歴の情報を記録させ
ておくという方策も案出されるが、しかしその記録手段
に記録されるデータとしては、1つのガスメータに対応
したデータだけが記録されるわけではなく、しかも1つ
の管理エリアを管轄する設定器は1個のみとは限らない
ので、必ずしも1つの設定器内に1つのガスメータに関
する設定書き替えの記録の全てが記録されるとは限らな
い。従って、従来の設定器を用いたガスメータのシステ
ムでは、1つのガスメータにおける設定の履歴を時系列
的に正確に記録することは極めて困難であるという問題
があった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
成されたもので、ガスメータと別体の設定器を用いるこ
と無く、ガスメータの各種機能に関する設定の変更を簡
易に行なうことが可能で、しかもそれを不正に変更され
ることを防ぐことができ、かつその全ての設定変更の時
系列的な履歴を全く欠損無く正確に記録することがで
き、また必要となればそれを表示出力することが可能で
あるガスメータを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明のガスメ
ータは、ガスメータの外殻筐体内部を通過するガスの流
量を計測するガス流量計測手段と、前記計測されたガス
流量を予め定められた演算ルールに基づいて積算するガ
ス流量積算手段と、少なくとも前記ガス流量の積算値を
表示する表示手段と、前記演算ルールを情報として記録
しておき、該記録されているルールに基づいて、前記ガ
ス流量積算手段の動作を制御する制御手段とを有するガ
スメータにおいて、前記制御手段に用いられる前記演算
ルールを情報として保持するルール記憶手段と、前記ル
ール記憶手段に保持されている前記ルールを書き替えて
新たに前記ルール記憶手段に記録させるルール書替手段
と、前記ルールを書き替える命令を入力するための入力
手段であって、前記外殻筐体の前面の少なくとも一部分
を前記前面側から覆うように着脱可能に設置される蓋体
で覆われる位置に配設された入力手段を、さらに具備す
ることを特徴としている。
【0011】即ち、まず第1に、本発明に係る入力手段
はガスメータの外殻筐体(つまりガスメータのボディ)
の前面の着脱可能に設置される蓋体で覆われる位置に配
設されており、またルール書替手段等もガスメータ側に
具備しているので、従来の別体の設定器を用いて入力さ
れていた設定あるいは設定変更の情報は、このガスメー
タ前面に配設された入力手段を用いて入力することがで
きる。これにより、従来のような別体の設定器を用いな
くとも良くなるので、その設定器とガスメータ側の接続
端子との間の極めて煩雑で接続ミスを誘発しやすい接続
操作を全く解消することができ、ガスメータの計量器と
しての最も基本的な機能であるガス流量積算の演算ルー
ルに関する設定の変更を、簡易かつ確実に行なうことが
可能となる。
【0012】また、第2に、本発明のガスメータは、ガ
スメータの外殻筐体内部を通過するガスの流量を予め定
められた計測ルールに基づいて計測するガス流量計測手
段と、前記計測されたガス流量を予め定められた演算ル
ールに基づいて積算するガス流量積算手段と、前記ガス
の物理的状態を検知して該状態が異常状態であるか否か
を予め定められた判定ルールに基づいて判定するガス状
態監視手段と、前記ガス状態監視手段によって前記異常
が発生したことが判定されると前記ガスの導通を遮断又
は抑制するガス遮断手段と、少なくとも前記ガス流量の
積算値を予め定められた表示ルールに基づいて表示する
表示手段と、前記計測ルールおよび前記演算ルールおよ
び前記判定ルールおよび前記表示ルールのうち少なくと
もいずれか1つのルールを情報として記録しておき、該
記録されているルールに基づいて、前記ガス流量計測手
段および前記ガス流量積算手段および前記ガス状態監視
手段および前記表示手段のうち少なくともいずれか1つ
の動作を制御する制御手段とを有するガスメータにおい
て、前記制御手段に用いられる前記計測ルールおよび前
記演算ルールおよび前記判定ルールおよび前記表示ルー
ルのうち少なくともいずれか1種類(乃至全部の種類)
のルールを情報として保持するルール記憶手段と、前記
ルール記憶手段に保持されている前記ルールを書き替え
て新たに前記ルール記憶手段に記録させるルール書替手
段と、前記ルールを書き替える命令を入力するための入
力手段であって、前記外殻筐体の前面の少なくとも一部
分を前記前面側から覆うように着脱可能に設置される蓋
体で覆われる位置に配置された入力手段とを、さらに具
備することを特徴としている。
【0013】即ち、本発明に係る入力手段はガスメータ
の外殻筐体つまりボディの前面の着脱可能に設置される
蓋体で覆われる位置に配設されており、またルール書替
手段等もガスメータ側に具備しているので、従来の別体
の設定器を用いて入力されていた設定の情報あるいは設
定変更の情報は、このガスメータ前面に配設された入力
手段を用いて入力することができる。これにより、従来
のような別体の設定器を用いなくとも良くなるので、そ
の設定器とガスメータ側の接続端子との間の極めて煩雑
で接続ミスを誘発しやすい接続操作を全く解消すること
ができ、ガスメータの流量演算機能やガスの状態監視機
能など各種の機能を制御するためのルールに関する設定
の変更を、簡易かつ確実に行なうことが可能となる。
【0014】また、第3に、本発明のガスメータは、上
記第1又は第2記載のガスメータにおいて、前記ルール
を書き替える命令が入力されると、前記命令の内容を該
命令が入力された年月日および時刻の情報と共に時系列
的に入力履歴情報として記録し、前記入力手段を介して
前記入力履歴情報の読み出し命令が入力されると前記入
力履歴情報を読み出して前記表示手段に出力する書替入
力履歴記録/読出手段を、さらに具備することを特徴と
するガスメータである。
【0015】即ち、この書替入力履歴記録/読出手段に
よって、過去の全ての設定内容やその設定の変更などの
情報を、時系列的な履歴として全く欠損無く正確に記録
し、また必要となればそれを表示出力することが可能と
なる。そしてこれは従来のガスメータとは別体の設定器
を用いる場合には不可能だったことである。しかも、こ
の本発明に係る第3記載の技術のように各ガスメータご
とにその設定書き替えの入力履歴を個別に分散して記録
することによって、従来の設定器ではその履歴を記録す
るために莫大な量のメモリ容量が必要であったものが、
本発明の技術では1個の小容量の記憶素子内に十分な余
裕で記録することが可能となる。例えば従来の設定器1
個あたりがその管轄エリア内の200軒のガスメータの
設定書替履歴データを記録する場合と比べて、本発明に
係る技術によれば1/200あるいはそれ以下の容量で
済むことになる。何となれば、設定器1個で前記の20
0軒分の履歴データを記録する場合には、本発明の技術
の場合と比べて少なくともその1軒ごとのデータを区別
するための認識データがさらに200軒分余分に必要と
なるのであるから、その軒数の多さとあいまって、従来
の設定器の場合では必要な記憶容量は、発明のガスメー
タの場合と比べて、格段に多量な記憶容量が必要となっ
ていたことが分かる。換言すれば、本発明はこのような
記憶容量の節約の点についても、従来の技術と比べて飛
躍的な節約効果を得ることができるという利点を備えて
いると言える。
【0016】また、第4に、本発明のガスメータは、上
記第1乃至第3いずれかに記載のガスメータにおいて、
前記ルールを読み出す命令が前記入力手段を介して入力
されると、該時点で前記ルール記憶手段に保持されてい
る前記ルールを読み出して前記表示手段に出力する保持
ルール読出手段を、さらに具備することを特徴としてい
る。
【0017】即ち、本発明に係るガスメータが現時点で
採用している各種ルールの内容がどのようなものである
かについての情報を確認することが必要となる場合があ
る。そこで、そのような場合には、上記の本発明に係る
保持ルール読出手段によってその時点で前記ルール記憶
手段に保持されていて各種機能の制御や演算用などに採
用されている前記各種ルールを読み出して、前記表示手
段に出力することができる。こうして、その時点で採用
されているルールつまり設定内容を確認することがで
き、確実に正確な設定を採用してガスメータとしての正
規の動作を実行させることができる。
【0018】また、第5に、上記第1乃至第4いずれか
に記載のガスメータにおいて、前記入力手段はテンキー
を具備した入力手段であって、前記ルール書替手段は、
前記テンキーにおける個々のキー押下の組み合せおよび
順序に基づいて前記命令の内容が一義的に定まるよう
に、予め入力ルールが定められているルール書替手段で
あることを特徴とするガスメータである。
【0019】即ち、テンキー入力パネルという一般的に
普及しているハードウェアとしての入力手段を、本発明
に係る入力手段のヒューマンインタフェースとして好適
に利用することができる。また、第6に、上記第1乃至
第5いずれかに記載のガスメータにおいて、前記ルール
書替手段は、予め定められていたパスワードが前記入力
手段を介して入力された場合にのみ前記命令の入力を受
け付けるルール書替手段であることを特徴とするガスメ
ータである。
【0020】即ち、ガスメータは一般に屋外に設置され
るものであるから、仮に前記の蓋体が開けられて入力手
段を操作されるなどして不正に設定変更が為される場合
や、子供等の悪戯などにより事故的に前記の入力手段を
介して入力が為される場合なども考えられる。そこで、
そのような場合には、上記第6記載の言わばセキュリテ
ィ機能によって、パスワードが入力されない限りはその
ときの入力は受け付けないようにすることで、前記のよ
うな故意の不正な設定変更操作や事故的な入力等による
設定変更が為されることを、確実に防ぐことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスメータの
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明に係るガスメータの主要部の構成を示す図である。ま
た図2は、各種機能の制御ルールや演算用ルールの情報
の書き替えを中心としたその動作の主要部を示す概要フ
ローチャートである。そして図3は、本発明に係るガス
メータを前面から見たその外観の概要を示す図であっ
て、(a)はその蓋体102を閉じた状態を、また
(b)はその蓋体102を開いた状態を、それぞれ示す
図である。
【0022】このガスメータは、ガスメータの外殻筐体
101つまりそのアルミダイキャスト等で形成されたガ
スメータ本体のボディの内部で、ガス導通経路等(図示
省略)を通過するガスの流量を予め定められた計測ルー
ルに基づいて計測するガス流量計測手段1と、前記計測
されたガス流量を予め定められた演算ルールに基づいて
積算するガス流量積算手段2と、前記ガスの物理的状態
を検知してその状態が異常状態であるか否かを予め定め
られた判定ルールに基づいて判定するガス状態監視手段
3と、前記ガス状態監視手段3によって前記異常が発生
したことが判定されると前記ガスの導通を遮断又は抑制
するガス遮断手段4と、少なくとも前記ガス流量の積算
値を予め定められた表示ルールに基づいて表示する表示
手段5と、前記計測ルールおよび前記演算ルールおよび
前記判定ルールおよび前記表示ルールのうち少なくとも
いずれか1つのルールを情報として記録しておき、その
記録されているルールに基づいて、前記ガス流量計測手
段1および前記ガス流量積算手段2および前記ガス状態
監視手段3および前記表示手段5のうち少なくともいず
れか1つの動作を制御する制御手段6とを有している。
【0023】前記のガス流量計測手段1としては、例え
ば膜方式の機械的な計測手段でも良く、あるいは超音波
計測方式や渦流量計方式や差圧流量計測方式あるいはタ
ービン流量計測方式などのいわゆる推量方式の計測手段
を用いても良い。また、前記のガス状態監視手段3とし
ては、従来から提案されておりまた一般に用いられてい
るような、圧力式微少漏洩検知、調整圧力異常検知、閉
塞圧力異常検知などを監視する手段がそれに該当する。
また、前記の演算ルールおよび判定ルール等としては、
例えば従来から提案されておりまた一般に用いられてい
るような、ガス機器の口火使用時の微少流量を検知する
際に、その微少流量がガス漏洩等として判定されること
の無いように、そのガスメータの異常状態を判定するた
めの数値範囲にその口火使用時の流量が含まれないよう
にするために、その口火使用時の微少流量を登録する口
火流量登録の情報や、流量遮断を行なう際の設定値範囲
の下限値の情報つまりいわゆる合計流量遮断値や増加流
量遮断値の情報や、継続使用時間の上限値設定の情報な
どが、それに該当する。また、前記の計測ルールや演算
ルールのうちで特にガス流量積算値の演算用の方に用い
られるルールとしては、例えば超音波計測方式の場合を
一例に取ると、その超音波計測方式の計測センサで計測
されたガス流速あるいはガス流中を伝搬する超音波の伝
搬時間に基づいてそのときのガス流量値を演算するため
に用いられる演算則などが、それに該当するものである
ことは言うまでもない。
【0024】ここまでの概要構成は、従来の一般的なガ
スメータおよびその機能と同様であって構わない。そし
て、本発明に係るガスメータはさらに、前記制御手段6
に用いられる前記計測ルールおよび前記演算ルールおよ
び前記判定ルールおよび前記表示ルールを情報として保
持するルール記憶手段7と、前記ルール記憶手段7に保
持されている前記ルールを書き替えて新たに前記ルール
記憶手段7に記録させるルール書替手段8と、前記ルー
ルを書き替える命令を入力するための入力手段9であっ
て、前記外殻筐体101の前面の少なくとも一部分を前
記前面側から覆うように着脱可能に設置される蓋体10
2で覆われる位置に配置された入力手段9とを具備して
いる。
【0025】そしてさらには、前記ルールを書き替える
命令が入力されると、前記命令の内容をその命令が入力
された年月日および時刻の情報と共に時系列的に入力履
歴情報として記録し、ガスメータの外部から(ガスメー
タの管理を行なう作業者等によって)前記入力手段9を
介して前記入力履歴情報内容の読み出し命令が入力され
ると前記入力履歴情報を読み出して前記表示手段5に出
力する書替入力履歴記録/読出手段10と、前記ルール
を読み出す命令が前記入力手段9を介して入力されると
その時点で前記ルール記憶手段7に保持されている前記
ルールを読み出して前記表示手段5に出力する保持ルー
ル読出手段11とを、さらに具備している。前記の入力
履歴情報の内容としては、例えば合計流量遮断値の設定
値自体とその書き換えが成された年月日および時刻とを
対応付けて記録した情報や、増加流量遮断値の設定値自
体とその書き換えが成された年月日および時刻とを対応
付けて記録した情報、あるいはガスの物理的状態に以上
が発生するなどして遮断動作が行なわれたことの履歴つ
まり遮断履歴の年月日および時刻の情報などが、前記の
履歴を残すべき内容として好適である。
【0026】そして前記の入力手段はさらに、テンキー
103を具備した入力手段であって、また前記のルール
書替手段8はさらに、前記テンキー103における個々
のキーの押下される組み合せおよび順序に基づいて前記
命令の内容が一義的に定まるように予め入力ルールが定
められている。例えば前記ルール記憶手段7に保持され
ているルールを読み出す動作の命令に対応する入力とし
て0−1−2−3−4−0の順番および数字の組み合わ
せで入力操作が行なわれたときにのみ、そのルールを読
み出す動作が実行されるといったルールで、入力とそれ
が示す命令内容とが一対一の対応関係に設定されてい
る。そしてさらには、予め定められていたパスワードが
前記入力手段を介して入力された場合にのみ前記命令の
入力を受け付ける言わばセキュリティ機能を具備してい
る。なお、蓋体102はガスメータ外郭筐体101本体
に対してネジ108で固定されており、前記の書き替え
等が必要となればそのネジ108を外してこの蓋体10
2を開けることができ、それに覆われていた入力手段9
つまりテンキー103を前面から操作可能となる。
【0027】また、前記のガス状態監視手段3は、ガス
の圧力、流速、流量、温度、密度など、ガスの各種物理
的状態を検出するセンサ類に接続されており、例えば圧
力センサ(図示省略)のような個々のセンサ104から
検出された前記各種の物理的状態のデータに基づいて、
既述のようなガスメータ内部あるいはその上流側や下流
側の配管またはガス機器や調整器等に、異常状態が発生
しているか否かを判定する。
【0028】また、前記の表示手段5としては、本実施
形態においてはドットマトリックスタイプの液晶表示パ
ネル105およびその駆動回路系(図示省略)を用い
て、既述の一般的な積算流量値の表示および本発明に係
る保持ルール読出手段11によって読み出された保持中
のルールの情報や書替入力履歴記録/読出手段10によ
って読み出された書き替え履歴の情報を表示するものと
した。
【0029】また、前記の蓋体102に通常覆われてい
る部分には、前記のテンキー103の横のスペースに接
続端子106の配列形成された接続端子台107が配置
されており、外部との通信用等の通信線がその接続端子
106と接続可能となっている。ただしこの接続端子台
107は、このガスメータが外部との通信等を行なわな
いいわゆるスタンドアローンで用いられる場合などに
は、不要であることは言うまでもない。
【0030】次に、本発明に係るガスメータの動作をそ
の各種ルールの書き替え動作を中心として述べる。ま
ず、このガスメータが所定の設置場所に設置されて動作
が開始され、初期設定として既述の各種設定(ルール)
の情報が入力手段9を介して入力される(s1)。
【0031】そしてその入力された初期設定の情報は、
ルール書替手段8によってルール記憶手段7に記憶(保
持)される(s2)。またこのとき、書替入力履歴記録
/読出手段10は、第1回目の設定入力が成されたこと
を、その入力が成された時点の年月日および時刻の情報
と共に記録する(s3)。
【0032】続いて、前記の入力されて保持されている
各種設定(各種ルール)に基づいて、既述のようなこの
ガスメータとしての各種機能を作動開始する(s4)。
そして、入力手段9を介して、予め定められている正し
いパスワードが入力された後(s5のY)、前記の保持
中の設定つまりルールを読み出す命令が入力されると
(s6のY)、保持ルール読出手段11はその時点で前
記のルール記憶手段7に保持されているルールを読み出
して、表示手段5に出力(表示)する(s7)。
【0033】あるいは、前記の正しいパスワードの入力
の後に、前記の保持中のルールを変更する命令およびそ
の変更すべき新たなルールが入力されると(s8の
Y)、ルール書替手段8はその入力された新たなルール
を前記のルール記憶手段7に新たに記憶させて、設定
(ルール)の書き替えを行なう(s9)。
【0034】あるいは、入力手段9を介して、前記の書
替入力履歴記録/読出手段10に保持中の入力履歴情報
の読み出し命令が入力されると(s10のY)、書替入
力履歴記録/読出手段10は、その入力履歴情報を読み
出して表示手段5に出力(表示)する(s11)。
【0035】そして上記のs5〜s11の動作はこのガ
スメータが耐用年数を過ぎるなどして使用終了されるま
で継続される。なお、上記のような各種ルールの書き替
えや記憶の読み出し等の命令が入力されてそれが実行さ
れている間以外の期間は、図示は省略したが通常のガス
メータとしての機能が継続されていることは言うまでも
ない。
【0036】なお、上記のガス流量積算手段2、ガス状
態監視手段3、制御手段6、ルール記憶手段7、ルール
書替手段8、書替入力履歴記録/読出手段10、保持ル
ール読出手段11の各手段の特にデータプロセス機能を
司る部分、つまり図1に符号200を付して一点鎖線で
囲んで示した部分については、マイコン(マイクロコン
ピュータ)のようなCPUを用いて構築することができ
る。そしてこの場合には、そのマイコン(CPU)自体
の制御機能を制御手段6として用いることができる。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、ガスメータと別体の設定器を用いること
無く、ガスメータの各種機能に関する設定の変更を簡易
に行なうことが可能で、しかもそれを不正に変更される
ことを防ぐことができ、かつその全ての設定変更の時系
列的な履歴を全く欠損無く正確に記録することができ、
また必要となればそれを表示出力することが可能である
ガスメータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスメータの主要部の構成を示す
図である。
【図2】本発明に係るガスメータの各種機能の制御ルー
ルや演算用ルールの情報の書き替えを中心としたその動
作の主要部を示す概要フローチャートである。
【図3】本発明に係るガスメータを前面から見たその外
観の概要を示す図である。
【符号の説明】
1…ガス流量計測手段 2…ガス流量積算手段 3…ガス状態監視手段 4…ガス遮断手段 5…表示手段 6…制御手段 7…ルール記憶手段 8…ルール書替手段 9…入力手段 10…書替入力履歴記録/読出手段 11…保持ルール読出手段 101…外郭筐体 102…蓋体 103…テンキー 104…センサ 105…液晶表示パネル 106…接続端子 107…接続端子台

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータの外殻筐体内部を通過するガ
    スの流量を計測するガス流量計測手段と、前記計測され
    たガス流量を予め定められた演算ルールに基づいて積算
    するガス流量積算手段と、少なくとも前記ガス流量の積
    算値を表示する表示手段と、前記演算ルールを情報とし
    て記録しておき、該記録されているルールに基づいて、
    前記ガス流量積算手段の動作を制御する制御手段とを有
    するガスメータにおいて、 前記制御手段に用いられる前記演算ルールを情報として
    保持するルール記憶手段と、 前記ルール記憶手段に保持されている前記ルールを書き
    替えて新たに前記ルール記憶手段に記録させるルール書
    替手段と、 前記ルールを書き替える命令を入力するための入力手段
    であって、前記外殻筐体の前面の少なくとも一部分を前
    記前面側から覆うように着脱可能に設置される蓋体で覆
    われる位置に配置された入力手段とを備えたことを特徴
    とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 ガスメータの外殻筐体内部を通過するガ
    スの流量を予め定められた計測ルールに基づいて計測す
    るガス流量計測手段と、前記計測されたガス流量を予め
    定められた演算ルールに基づいて積算するガス流量積算
    手段と、前記ガスの物理的状態を検知して該状態が異常
    状態であるか否かを予め定められた判定ルールに基づい
    て判定するガス状態監視手段と、前記ガス状態監視手段
    によって前記異常が発生したことが判定されると前記ガ
    スの導通を遮断又は抑制するガス遮断手段と、少なくと
    も前記ガス流量の積算値を予め定められた表示ルールに
    基づいて表示する表示手段と、前記計測ルールおよび前
    記演算ルールおよび前記判定ルールおよび前記表示ルー
    ルのうち少なくともいずれか1つのルールを情報として
    記録しておき、該記録されているルールに基づいて、前
    記ガス流量計測手段および前記ガス流量積算手段および
    前記ガス状態監視手段および前記表示手段のうち少なく
    ともいずれか1つの動作を制御する制御手段とを有する
    ガスメータにおいて、 前記制御手段に用いられる前記計測ルールおよび前記演
    算ルールおよび前記判定ルールおよび前記表示ルールの
    うち少なくともいずれか一種類を情報として保持するル
    ール記憶手段と、 前記ルール記憶手段に保持されている前記ルールを書き
    替えて新たに前記ルール記憶手段に記録させるルール書
    替手段と、 前記ルールを書き替える命令を入力するための入力手段
    であって、前記外殻筐体の前面の少なくとも一部分を前
    記前面側から覆うように着脱可能に設置される蓋体で覆
    われる位置に配置された入力手段とを備えたことを特徴
    とするガスメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガスメータにおい
    て、 前記ルールを書き替える命令が入力されると、前記命令
    の内容を該命令が入力された年月日および時刻の情報と
    共に時系列的に入力履歴情報として記録し、前記入力手
    段を介して前記入力履歴情報の読み出し命令が入力され
    ると前記入力履歴情報を読み出して前記表示手段に出力
    する書替入力履歴記録/読出手段を、さらに具備するこ
    とを特徴とするガスメータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載のガスメ
    ータにおいて、 前記ルールを読み出す命令が前記入力手段を介して入力
    されると、該時点で前記ルール記憶手段に保持されてい
    る前記ルールを読み出して前記表示手段に出力する保持
    ルール読出手段を、さらに具備することを特徴とするガ
    スメータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載のガスメ
    ータにおいて、 前記入力手段は、テンキーを具備した入力手段であっ
    て、 前記ルール書替手段は、前記テンキーにおける個々のキ
    ー押下の組み合せおよび順序に基づいて前記命令の内容
    が一義的に定まるように、予め入力ルールが定められて
    いるルール書替手段であることを特徴とするガスメー
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載のガスメ
    ータにおいて、 前記ルール書替手段は、予め定められていたパスワード
    が前記入力手段を介して入力された場合にのみ前記命令
    の入力を受け付けるルール書替手段であることを特徴と
    するガスメータ。
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