JP4767384B2 - 遮断原因推定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮断原因推定装置に関し、詳細には、ガスメータが、該ガスメータの内部のガス通路を流れるガスの流量に基づいて所定の遮断条件が成立していると判定し、前記ガス通路を遮断した場合に、該ガス通路の遮断に至る原因を推定する遮断原因推定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なガス供給系統の概要構成を図8を参照して説明する。
【0003】
ガス供給系統10は、液化ガスを貯留するためのガス容器1と、このガス容器1から流出するガスの圧力を後述のガスメータ4の流出口側圧力が基準圧力に相当するように調整(減圧)する圧力調整器2と、圧力調整器2にガス配管3を介して接続されたガスを燃焼させ熱エネルギーに変換するためのガス器具5と、ガス器具5へのガスの供給/遮断を行うためのガスコック6とを備えて構成されている。
【0004】
次に概要動作を説明する。
【0005】
ガスコック6を開状態とすると、ガス容器1内の液化ガスは、圧力調整器2により減圧され、ガス配管3を介してガスメータ4に供給される。そして、このガスメータ4は、ガスの通過体積を積算し、この積算結果をその表示部に表示する。これと並行してガスメータ4及びガスコック6を介してガス器具5にガスが供給されることとなる。
【0006】
上述したガス供給系統においてガスメータ4は、その通過流量に応じて流量信号を発する微差圧センサ、熱フローセンサ、超音波トランスデューサなどの流量測定手段から送られる流量信号に基づいてガスの流量を計測し、その流量に基づいて合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断などの遮断条件が成立しているか否かの判定を行い、遮断条件が成立しているとの判定結果に応じてガス通路を自動的に遮断する機能を有して構成されている。
【0007】
なお、合計流量遮断とは、設置先のガス器具5の合計ガス消費量が、自動設定された遮断値を越えた場合に、元栓の誤開放やゴムホースの抜け等による大量のガス漏れと判断してガスを遮断する方法である。また、増加流量遮断とは、ガスの流量が増加したとき、設置先のガス器具5のうち、最大消費器具に比べて異常に大きい流量の増加があった場合に、元栓の誤開放やゴムホースの抜け等によるガス漏れと判断してガスを遮断する方法である。さらに、使用時間遮断とは、ガス器具5の使用時間が異常に長い場合に、ガス器具5の消し忘れ、又は器具栓の不完全閉止などによるガス漏れと判定してガスを遮断する方法である。
【0008】
また、ガスメータ4において遮断が生じるということは、安全に係わることであるため、ガス販売業者はその遮断原因を迅速に究明し、その遮断原因を早期に解決する必要があった。そこで、上述したガスメータ4では、遮断条件の成立に応じてガス通路を遮断した後、その遮断条件を表示部に表示するとともに、その遮断条件を、前回、前々回などの過去の所定回数分の遮断条件としてガスメータ4の記憶部していた。さらに、遮断条件の詳細条件である遮断区分を、遮断条件毎に上記記憶部に記憶していた。
【0009】
例えば、ガスメータ4において、遮断条件が合計流量遮断、かつ、遮断区分が区分Lによって遮断が行われると、上記表示部には合計流量遮断を示す表示が行われ、上記記憶部に記憶されている遮断条件は、最後が合計流量遮断、前回が増加流量遮断、前々回が使用時間遮断と更新されるとともに、合計流量遮断の遮断区分は、最後が区分L、前回が区分M、前々回が区分Sと更新される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のガスメータ4において遮断が生じた場合、ガス販売業者が現地にてその遮断原因を究明するために、表示器などにガスメータ4の記憶部から読み出した遮断条件や遮断区分を表示させ、この表示された遮断条件や遮断区分に基づいて遮断原因を特定しなければならなかった。しかしながら、遮断原因を究明する際には、遮断に至った過程を特定することが重要であるが、表示された遮断条件や遮断区分のみに基づいて遮断に至った過程を特定することは困難であったため、遮断原因を特定するのに時間を要してしまい、ガスメータにおける遮断原因を早期に解決することが困難であった。
【0011】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、ガスメータにおける遮断原因の速やかな究明に貢献することができる遮断原因推定装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の遮断原因推定装置は、図1の基本構成図に示すように、ガスメータが、該ガスメータの内部のガス通路を流れるガスの流量に基づいて所定の遮断条件が成立していると判定し、前記ガス通路を遮断した場合に、該ガス通路の遮断に至る原因を推定する遮断原因推定装置であって、 所定時間毎に計測される流量が、所定量変化した時の変化流量を個別流量データとして登録し、前記個別流量データと前記個別流量データを登録した時刻を時系列的に流量情報として記憶する流量情報記憶手段15e1と、前記ガスメータの前記遮断条件が成立しているとの判定結果に応じて、前記遮断に至った過程を解析するための遮断情報として、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断などの遮断条件と遮断区分を示す遮断要因データと、遮断が発生した時刻を示す遮断時刻データと、前記流量情報記憶手段15e1に記憶している個別流量データ及び登録された時刻とを、生成する遮断情報生成手段15a11と、前記遮断情報生成手段15a11が生成した前記遮断情報に基づいて遮断の原因となった個別流量データと使用時間データを特定して、その結果を遮断原因推定情報として生成する遮断原因推定情報生成手段15a12と、前記遮断原因推定情報生成手段15a12が生成した前記遮断原因推定情報を出力する遮断原因推定情報出力手段15a13と、を備えることを特徴とする。
【0013】
上記請求項1に記載した本発明の遮断原因推定装置によれば、ガスメータの内部のガス通路を流れるガスの流量に基づいて所定の遮断条件が成立しているとのガスメータの判定結果に応じて、ガス通路の遮断に至った過程を解析するための遮断情報が、流量情報記憶手段15e1に記憶している流量情報に基づいて遮断情報生成手段15a11によって生成される。そして、遮断原因推定情報生成手段15a12によって遮断情報に基づいて遮断原因が推定され、その推定結果が遮断原因推定情報として生成される。そして、この遮断原因推定情報は、遮断原因推定情報出力手段15a13によって出力される。よって、遮断原因推定装置によって、ガス通路の遮断に至った過程を解析するための遮断情報が、時系列的に記憶された流量情報に基づいて生成され、この遮断情報に基づいて遮断原因が推定され、その推定結果が遮断原因推定情報として生成され出力されるので、この出力される遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定させることができる。従って、ガスメータに遮断が発生したときに、その遮断原因の特定に要する時間を低減させることができるので、ガスメータにおける遮断原因の早期に究明することができる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の遮断原因推定装置において、前記遮断原因推定情報出力手段15a13が出力した前記遮断原因推定情報を取り込む遮断原因推定情報取込手段26aと、前記遮断原因推定情報取込手段26aで取り込んだ前記遮断原因推定情報を表示する表示手段26bと、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記請求項2に記載した本発明の遮断原因推定装置によれば、遮断原因推定情報取込手段26aによって、遮断原因推定情報出力手段15a13が出力した遮断原因推定情報が取り込まれる。そして、この取り込んだ遮断原因推定情報が表示手段26bに表示される。よって、遮断原因推定情報出力手段15a13が出力した遮断原因推定情報が表示手段26bに表示されるので、表示手段26bに表示された遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータの設置先にて、ガスメータの遮断原因を容易に特定することができるので、ガスメータにおける遮断原因を早期に究明することができる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1または2に記載の遮断原因推定装置において、前記遮断情報生成手段15a11が生成した過去所定回数分の前記遮断情報を記憶する遮断情報記憶手段15e2をさらに備え、前記遮断原因推定情報生成手段15a12は、前記遮断情報記憶手段15e2が記憶している前記遮断情報に基づいて前記遮断原因を推定することを特徴とする。
【0017】
上記請求項に記載した本発明の遮断原因推定装置によれば、遮断原因推定情報生成手段15a12によって、遮断情報記憶手段15e2が記憶している前記遮断情報に基づいて前記遮断原因が推定される。よって、遮断原因推定情報生成手段15a12によって、さらに遮断情報記憶手段15e2に記憶されている過去所定回数分の遮断情報に基づいて遮断原因を推定して遮断原因推定情報が生成されるので、遮断原因推定情報に過去所定回数分の遮断情報が反映されることとなり、この遮断原因推定情報に基づいて遮断原因を解析することで、より正確に遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータに遮断が発生したときに、そのガスメータにおける過去所定回数分の遮断に基づいて遮断原因を特定することができるので、推定精度をより一層向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遮断原因推定装置をガスメータに適用した一実施の形態を、図2〜図7の図面を参照して説明する。
【0019】
図2は本発明に係る遮断原因推定装置の概略構成を示す構成図であり、図3は図2のEEPROMのメモリマップの一実施の形態を示す図であり、図4は図2のCPUが行う遮断原因推定処理の一例を示すフローチャートであり、図5は図4中の合計流量遮断推定処理の一例を示すフローチャートであり、図6は図4中の増加流量遮断推定処理の一例を示すフローチャートであり、図7は図4中の使用時間遮断推定処理の一例を示すフローチャートである。
【0020】
図2において、ガスメータ4は、ガスメータ4に電力を供給する電源部11、図示しないガス供給路の配管に連通された図示しないガス通路に設けられ弁閉によってガス供給を遮断する遮断弁12、上記ガス通路内の圧力を感知する圧力センサ13、上記ガス通路を通じて流れるガス流に応じて流量信号を発生する流量センサ14、及び制御部としてのコントローラ15を有して構成している。
【0021】
コントローラ15は、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)15aを有する。μCOM15aは、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)15a1、CPU15a1のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM15a2、各種のデータを格納するとともにCPU15a1の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM15a3等を有して構成している。
【0022】
また、コントローラ15は、遮断弁12、圧力センサ13、流量センサ14が接続されるコネクタ15bと、μCOM15aが出力する弁閉・弁開信号に応じて遮断弁12を駆動するための駆動信号をコネクタ15bを介して出力する遮断弁駆動回路15cと、コネクタ15bを介して入力される圧力センサ13からの圧力信号、及び流量センサ14からの流量信号をμCOM15aを介して入力するためのインタフェース回路15dを有して構成している。
【0023】
コントローラ15はさらに、電源部11からの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種データの保持が可能であり、CPU15a1の処理作業に必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)15eと、ガスメータ4の外部にある種々の外部機器が接続される端子台15fと、この端子台15fを介してμCOMと外部機器との間で信号の授受を行うためのインタフェース回路15gとを有して構成している。
【0024】
具体的に、コントローラ15には、端子台15fを介して、例えば、宅内に設けられてガスに関する種々の表示を行うための宅内表示盤21、ガスメータ4に対する種々の遠隔操作を行うための宅内操作器22、家屋内において警報レベル以上の濃度のガスを検出して警報をガス警報器23、ガス警報器23と同様の機能の他に警報レベル以上のCOガスを検知して警報を発する第2ガス警報器・CO警報器24、複数のLPガス容器を自動的に切り替える自動切替式圧力調整器の切替動作に応じた信号を発する自動切替調整器等25、ガスメータ4から遮断原因推定情報を取り込み(遮断原因推定情報取込手段)、取り込んだ遮断原因推定情報を表示手段である表示部に表示する表示器26が接続される。
【0025】
なお、この表示器26の代わりに電話回線などの公衆回線を介してガス販売業者の管理センタとの通信を制御するためのNCU(Network Control Unit)を接続し、遮断原因推定情報を管理センタのパソコンなどに表示することもできる。
【0026】
また、コントローラ15は、μCOM15aに接続されガス使用量の積算値や警報などの各種の情報を表示する液晶表示器(LCD)15hと、コントローラ15内の各回路に動作電源を供給する電池15iとを有するとともに、インタフェース回路15dを介してμCOM15aに接続された、所定値以上の震度を感知する感震器15nと、開弁している遮断弁12を弁閉する際とLPガス容器を交換した際とにオン操作される遮断弁閉兼容器交換スイッチ15jと、閉弁した遮断弁12を開放する際にオン操作される遮断弁開スイッチ15k、及び、電池15iの電圧を監視し、電池15iの電圧がコントローラ15等の動作に支障のない一定値以下に低下したことを検出するとともに、電池15iの電圧がコントローラ15等の動作に必要な電圧に復帰したことを検出する電池電圧検出回路15mを有して構成している。
【0027】
上述したCPU15a1は、所定時間毎に流量センサ14から入力される流量信号に基づいて流量を算出し、この流量の変化を継続的に監視し、所定時間毎の流量に所定値、例えば5%以上の変化があったときに、何らかのガス器具が使用されたか、若しくは、ガス器具の使用が停止されたものと判定し、その変化流量が個別流量データとして生成するとともに、その変化流量を検出した時刻を個別流量登録時刻データとして生成し、個別流量データと個別流量登録時刻データを流量情報としてEEPROM15eに格納している。
【0028】
次に、図3を参照して図2のEEPROM15eのメモリマップの一実施の形態を説明する。
【0029】
図3において、EEPROM15eは、流量情報記憶手段である流量情報格納エリア15e1と、遮断情報記憶手段である遮断情報格納エリア15e2と、CPU15a1によって生成される遮断原因推定情報が格納される遮断原因推定情報格納エリア15e3とを有して構成されている。
【0030】
流量情報格納エリア15e1には、CPU15a1によって生成される流量情報が時系列的に格納され、各流量情報は上記個別流量データと上記個別流量登録時刻データを有して構成している。
【0031】
遮断情報格納エリア15e2には、遮断に応じてCPU15a1によって生成される遮断に至った過程を解析するための遮断情報と、前回の遮断時に生成された前回遮断情報と、前々回の遮断時に生成された前々回遮断情報などの各種データが格納される格納エリアを有して構成されている。なお、遮断が生じると、CPU15a1によってその時に格納されている前回遮断情報が前々回遮断情報として記憶され、遮断情報が前回遮断情報として記憶され、遮断情報が生成される。
【0032】
また、遮断情報は、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断などの遮断条件とその詳細条件である遮断区分を示す遮断要因データと、遮断が発生した時刻を示す遮断時刻データと、遮断時に流量情報格納エリア15e1に格納されている中で最大の個別流量である個別流量1データと、その2番目に大きな個別流量である個別流量2データと、3番目に大きな個別流量である個別流量3データと、遮断時の合計流量である合計流量データと、個別流量1データに応じた登録時刻である個別流量1登録時刻データと、個別流量2データに応じた登録時刻である個別流量2登録時刻データと、個別流量3データに応じた登録時刻である個別流量3登録時刻データとを有して構成している。なお、前回遮断情報及び前々回遮断情報についても、遮断情報と同様の構成となっている。
【0033】
次に、図2に示すCPU15a1が行う本発明に係る遮断原因推定処理の一例を、図4〜図7のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図4に示す遮断原因推定処理は、ガスメータ4が備えるスイッチの所定操作(例えば、遮断弁開スイッチ15kを2回押すなど)に応じて、上位モジュールから呼び出されることを前提としている。
【0034】
図4に示すステップS100において、遮断情報取込処理が実行されることで、EEPROM15eに格納されている遮断情報がRAM15a3に取り込まれ、その後ステップS200に進む。そして、ステップS200において、遮断情報の遮断要因データに基づいて合計流量遮断か否かが判定される。遮断要因データが合計流量遮断であると判定された場合は(ステップS200でY)、ステップS300に進む。
【0035】
ステップS300において、合計流量遮断推定処理が実行されることで、図5に示す合計流量遮断推定処理が呼び出され、合計流量遮断推定処理によって合計流量遮断に対する遮断原因が推定され、その推定結果に基づいて遮断原因推定情報が生成されて復帰した後、ステップS900に進む。
【0036】
ここで、ステップS300によって呼び出される合計流量遮断推定処理について、図5を参照して以下に説明する。
【0037】
図5に示すステップS301において、カウンタIIセット処理が実行されることで、RAM15a3のカウンタIIに1が格納されるとともに、個別積算流量がクリアされ、その後ステップS302に進む。
【0038】
ステップS302において、個別流量取込処理が実行されることで、カウンタIIが1のとき遮断情報の個別流量1データ、カウンタIIが2のとき遮断情報の個別流量2データというように、カウンタIIに応じた遮断情報の個別流量データがRAM15a3に取り込まれ、その後ステップS303に進む。そして、ステップS303において、個別積算流量算出処理が実行されることで、RAM15a3の個別積算流量にカウンタIIに応じた個別流量データが加算され、その後ステップS304に進む。
【0039】
ステップS304において、RAM15a3の個別積算流量が、ROM15a2に予め格納されている合計流量遮断値より大きいか否かが判定される。個別積算流量が合計流量遮断値より大きいと判定された場合は(ステップS304でY)、図4に示すステップS300に復帰する。一方、個別積算流量が合計流量遮断値より大きくないと判定された場合は(ステップS304でN)、ステップS305に進む。
【0040】
ステップS305において、使用時間算出処理が実行されることで、遮断情報の遮断時刻データとカウンタIIに応じた個別流量登録時刻データとの差が使用時間データとしてRAM15a3に算出され、その後ステップS306に進む。そして、ステップS306において、遮断原因推定情報生成処理が実行されることで、カウンタIIに応じた遮断情報の個別流量データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され、その後ステップS307に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報生成処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報生成手段として機能している。
【0041】
ステップS307において、遮断原因推定情報表示処理が実行されることで、RAM15a3に生成した遮断原因推定情報が表示器26に出力され、その後ステップS308に進む。そして、この出力された遮断原因推定情報は、表示器26の表示部に表示される。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報表示処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報出力手段として機能している。
【0042】
ステップS308において、カウンタIIインクリメント処理が実行されることで、RAM15a3のカウンタIIがインクリメントされ、その後ステップS309に進む。そして、ステップS309において、RAM15a3のカウンタIIがROM15a2に予め格納されている個別流量記憶数より大きいか否かが判定される。ここで、個別流量記憶数とは、遮断情報が有する個別流量データの個数を示し、ステップS309の判定処理によって、全ての個別流量データに対する処理が終了したか否かを判定している。
【0043】
ステップS309でカウンタIIが個別流量記憶数より大きくない、つまり、全ての個別流量データに対する処理が終了していないと判定された場合は(ステップS309でN)、ステップS302に戻り、次の個別流量データに対する一連の処理が実行される。一方、ステップS309でカウンタIIが個別流量記憶数より大きい、つまり、全ての個別流量データに対する処理が終了したと判定された場合は(ステップS309でY)、図4に示すステップS300に復帰する。
【0044】
また、図4に示すステップS200で、遮断情報の遮断要因データが合計流量遮断ではないと判定された場合は(ステップS200でN)、ステップS400に進む。そして、ステップS400において、遮断情報の遮断要因データに基づいて増加流量遮断か否かが判定される。遮断要因データが増加流量遮断であると判定された場合は(ステップS400でY)、ステップS500に進む。
【0045】
ステップS500において、増加流量遮断推定処理が実行されることで、図6に示す増加流量遮断推定処理が呼び出され、増加流量遮断推定処理によって増加流量遮断に対する遮断原因が推定され、その推定結果に基づいて遮断原因推定情報が生成されて復帰した後、ステップS900に進む。
【0046】
ここで、ステップS500によって呼び出される増加流量遮断推定処理について、図6を参照して以下に説明する。
【0047】
図6に示すステップS501において、最大個別流量取込処理が実行されることで、遮断情報の最大個別流量である個別流量1データがRAM15a3に取り込まれ、その後ステップS502に進む。そして、ステップS502において、最大個別流量の使用時間算出処理が実行されることで、遮断情報の遮断時刻データと個別流量1登録時刻データとの差が使用時間データとしてRAM15a3に算出され、その後ステップS503に進む。
【0048】
ステップS503において、遮断原因推定情報生成処理が実行されることで、遮断情報の個別流量1データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され、その後ステップS504に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報生成処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報生成手段として機能している。
【0049】
ステップS504において、遮断原因推定情報表示処理が実行されることで、RAM15a3に生成した遮断原因推定情報が表示器26に出力され、その後図4に示すステップS500に復帰する。そして、この出力された遮断原因推定情報は、表示器26の表示部に表示される。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報表示処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報出力手段として機能している。
【0050】
また、図4に示すステップS400で、遮断情報の遮断要因データが増加流量遮断ではないと判定された場合は(ステップS400でN)、ステップS600に進む。そして、ステップS600において、遮断情報の遮断要因データに基づいて使用時間遮断か否かが判定される。遮断要因データが使用時間遮断であると判定された場合は(ステップS600でY)、ステップS700に進む。
【0051】
ステップS700において、使用時間遮断推定処理が実行されることで、図7に示す使用時間遮断推定処理が呼び出され、使用時間遮断推定処理によって使用時間遮断に対する遮断原因が推定され、その推定結果に基づいて遮断原因推定情報が生成されて復帰した後、ステップS900に進む。
【0052】
ここで、ステップS700によって呼び出される使用時間遮断推定処理について、図7を参照して以下に説明する。
【0053】
図7に示すステップS701において、カウンタIセット処理が実行されることで、RAM15a3のカウンタIに1が格納され、その後ステップS702に進む。そして、ステップS702において、流量範囲設定処理が実行されることで、遮断情報の遮断要因データに示された遮断区分に基づいて、その遮断区分に応じた流量範囲が設定され、その後ステップS703に進む。
【0054】
ステップS703において、個別流量取込処理が実行されることで、カウンタIが1のとき遮断情報の個別流量1データ、カウンタIが2のとき遮断情報の個別流量2データというように、カウンタIに応じた遮断情報の個別流量データがRAM15a3に取り込まれ、その後ステップS704に進む。
【0055】
ステップS704において、取り込んだ個別流量データが流量範囲内か否かが判定される。個別流量データが流量範囲内ではないと判定された場合は(ステップS704でN)、ステップS709に進む。一方、個別流量データが流量範囲内であると判定された場合は(ステップS704でY)、ステップS705に進む。
【0056】
ステップS705において、使用時間算出処理が実行されることで、遮断情報の遮断時刻データとカウンタIに応じた個別流量登録時刻データとの差が使用時間データとしてRAM15a3に算出され、その後ステップS706に進む。そして、ステップS706において、使用時間データがROM15a2に予め格納されている使用時間閾値以上であるか否かが判定される。使用時間データが使用時間閾値以上ではないと判定された場合は(ステップS706でN)、ステップS709に進む。一方、使用時間データが使用時間閾値以上であると判定された場合は(ステップS706でY)、ステップS707に進む。
【0057】
ステップS707において、遮断原因推定情報生成処理が実行されることで、カウンタIに応じた遮断情報の個別流量データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され、その後ステップS708に進む。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報生成処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報生成手段として機能している。
【0058】
ステップS708において、遮断原因推定情報表示処理が実行されることで、RAM15a3に生成した遮断原因推定情報が表示器26に出力され、その後ステップS709に進む。そして、この出力された遮断原因推定情報は、表示器26の表示部に表示される。よって、以上の説明からも明らかなように、遮断原因推定情報表示処理が特許請求の範囲に記載の遮断原因推定情報出力手段として機能している。
【0059】
ステップS709において、カウンタIインクリメント処理が実行されることで、RAM15a3のカウンタIがインクリメントされ、その後ステップS710に進む。そして、ステップS710において、RAM15a3のカウンタIがROM15a2に予め格納されている個別流量記憶数より大きいか否かが判定される。ここで、個別流量記憶数とは、遮断情報が有する個別流量データの個数を示し、ステップS710の判定処理によって、全ての個別流量データに対する処理が終了したか否かを判定している。
【0060】
ステップS710でカウンタIが個別流量記憶数より大きくない、つまり、全ての個別流量データに対する処理が終了していないと判定された場合は(ステップS710でN)、ステップS703に戻り、次の個別流量データに対する一連の処理が実行される。一方、ステップS710でカウンタIIが個別流量記憶数より大きい、つまり、全ての個別流量データに対する処理が終了したと判定された場合は(ステップS710でY)、図4に示すステップS700に復帰する。
【0061】
また、図4に示すステップS600で、遮断情報の遮断要因データが使用時間遮断ではない、つまり、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断の何れでもないと判定された場合は(ステップS600でN)、ステップS800に進む。そして、ステップS800において、遮断事象表示処理が実行されることで、RAM15a3に遮断情報の遮断要因データと遮断時刻データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され、この遮断原因推定情報が表示器26に出力され、その後ステップS900に進む。そして、この出力された遮断原因推定情報は、表示器26の表示部に表示される。
【0062】
ステップS900において、遮断原因推定情報記憶処理が実行されることで、RAM15a3に格納されている遮断原因推定情報がEEPROM15eの遮断原因推定情報格納エリア15e3に格納され、その後、上位モジュールに復帰する。
【0063】
よって、以上の説明からも明らかなように、CPU15a1が特許請求の範囲に記載の遮断情報生成手段、遮断原因推定情報生成手段、遮断原因推定情報出力手段として機能している。
【0064】
次に、上述した構成による本実施の形態の動作(作用)の一例を以下に説明する。
【0065】
ガスメータ(遮断原因推定装置)4において、所定時間毎に流量センサ14から入力される流量信号に基づいて流量が算出され、この流量の変化を継続的に監視し、所定時間毎の流量に所定値、例えば5%以上の変化があったときに、何らかのガス器具が使用されたか、若しくは、ガス器具の使用が停止されたものと判定し、その変化流量が個別流量データとして生成されるとともに、その変化流量を検出した時刻が個別流量登録時刻データとして生成され、この個別流量データと個別流量登録時刻データが流量情報として時系列的にEEPROM15eに格納される。そして、ガスの流量に基づいて所定の遮断条件が成立していると判定されると、遮断弁12によってガス通路が遮断されるとともに、この遮断に至った過程を解析するための遮断情報がEEPROM15eに生成される。
【0066】
その後、ガスメータ4のスイッチの所定操作(例えば、遮断弁開スイッチ15kを2回押すなど)が検出されると、EEPROM15eから遮断情報がRAM15a3に取り込まれ(ステップS100)、この遮断情報の遮断要因データが、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断のどの遮断条件かが判定される(ステップS200、S400、S600)。
【0067】
遮断情報の遮断要因データが合計流量遮断と判定された場合(ステップS200でY)、合計流量遮断推定処理によって、遮断情報の個別流量データの大きい順に処理が実行される。まず、取り込まれた個別流量1データがRAM15a3の個別積算流量に加算される(ステップS302〜S303)。そして、この個別積算流量が合計流量遮断値より大きくない場合(ステップS304でN)、遮断時刻データとその個別流量1データの個別流量1登録時刻データとの差によって使用時間データが算出される(ステップS305)。
【0068】
そして、個別流量1データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され(ステップS306)、この遮断原因推定情報が表示器26に出力されることで、遮断原因推定情報が表示器26の表示部に表示される(ステップS307)。そして、個別流量2データ、個別流量3データに対しても一連の処理が実行され、全ての個別流量データに対する処理が終了すると(ステップS309でY)、RAM15a3に格納されている遮断原因推定情報がEEPROM15eの遮断原因推定情報格納エリア15e3に格納される(ステップS900)。
【0069】
よって、遮断情報の遮断要因データが合計流量遮断の場合は、遮断情報の個別流量データの大きい順に個別積算流量として積算し、この個別積算流量が合計流量遮断値より大きくなるまでの個別流量データとその使用時間データに基づいて、合計流量遮断の遮断原因を推定することができるので、表示器26に遮断原因推定情報として表示される個別流量データとその使用時間データに基づいて、合計流量遮断の原因を速やかに特定することができる。
【0070】
また、遮断情報の遮断要因データが増加流量遮断と判定された場合(ステップS400でY)、増加流量遮断推定処理によって、遮断情報の最大の個別流量データに基づいて処理が実行される。まず、遮断情報の最大の個別流量1データが取り込まれ(ステップS501)、遮断情報の遮断時刻データとその個別流量データの個別流量登録時刻データとの差によって使用時間データが算出される(ステップS502)。
【0071】
そして、遮断情報中の最大の個別流量1データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され(ステップS503)、この遮断原因推定情報が表示器26に出力されることで、遮断原因推定情報が表示器26の表示部に表示される(ステップS504)。そして、RAM15a3に格納されている遮断原因推定情報がEEPROM15eの遮断原因推定情報格納エリア15e3に格納される(ステップS900)。
【0072】
よって、遮断情報の遮断要因データが増加流量遮断の場合は、最大の個別流量データとその使用時間データに基づいて、増加流量遮断の遮断原因を推定することができるので、表示器26に遮断原因推定情報として表示される最大の個別流量データとその使用時間データに基づいて、増加流量遮断の原因を速やかに特定することができる。
【0073】
さらに、遮断情報の遮断要因データが使用時間遮断と判定された場合(ステップS600でY)、使用時間遮断推定処理によって、遮断情報の個別流量データの大きい順に処理が実行される。まず、遮断情報の遮断要因データに示された遮断区分に応じた流量範囲が設定され(ステップS702)、個別流量1データがRAM15a3に取り込まれる(ステップS703)。そして、この個別流量1データが流量範囲内である場合(ステップS704でY)、遮断情報の遮断時刻データとその個別流量データの個別流量登録時刻データとの差によって使用時間データが算出される(ステップS705)。
【0074】
そして、この使用時間データが使用時間閾値以上の場合に(ステップS706でY)、個別流量1データと算出した使用時間データに基づいて遮断原因推定情報がRAM15a3に生成され(ステップS707)、この遮断原因推定情報が表示器26に出力されることで、遮断原因推定情報が表示器26の表示部に表示される(ステップS708)。そして、個別流量2データ、個別流量3データに対しても一連の処理が実行され、全ての個別流量データに対する処理が終了すると(ステップS710でY)、RAM15a3に格納されている遮断原因推定情報がEEPROM15eの遮断原因推定情報格納エリア15e3に格納される(ステップS900)。
【0075】
よって、遮断情報の遮断要因データが使用時間遮断の場合は、遮断情報の遮断要因データで示される遮断区分に応じた流量範囲内の個別流量データ、かつ、その個別流量データに対応する使用時間データが使用時間閾値以上のときに、使用時間遮断の遮断原因と推定することができるので、表示器26に遮断原因推定情報として表示される個別流量データとその使用時間データに基づいて、使用時間遮断の原因を速やかに特定することができる。
【0076】
ここで、例えば、遮断情報の遮断要因データが「使用時間遮断,区分7」、遮断時刻データが「990721 16:16:15」、個別流量1データが「1000[l/h]」、個別流量2データが「500[l/h]」、個別流量3データが「100[l/h]」、合計流量データが「1600[l/h]」、個別流量1登録時刻データ「990721 16:10:15」、個別流量2登録時刻データ「990721 16:05:10」、個別流量3登録時刻データ「990721 15:30:20」の場合、遮断の原因が個別流量3データにあると推定されると、遮断原因推定情報として表示器26の表示部に、「3番目の個別流量=100[l/h],使用時間=45:55」と表示される。
【0077】
以上説明したように、本発明に係るガスメータ(遮断原因推定装置)4によって、ガス通路の遮断に至った過程を解析するための遮断情報が、時系列的に記憶された流量情報に基づいて生成され、この遮断情報に基づいて遮断原因が推定され、その推定結果が遮断原因推定情報として生成され出力されるので、この出力される遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータ4に遮断が発生したときに、その遮断原因の特定に要する時間を低減させることができるので、ガスメータ4における遮断原因を早期に究明することができる。
【0078】
また、出力した遮断原因推定情報は表示器(表示手段)26に表示されるので、表示された遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。よって、ガスメータ4の設置先にて、ガスメータ4の遮断原因を容易に特定することができるので、ガスメータ4における遮断原因を早期に究明することが可能となり、遮断原因の早期解決に貢献することができる。
【0079】
さらに、生成した遮断原因推定情報は、個別流量データと使用時間データとを有して構成されているので、この個別流量データと使用時間データとに基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータ4に遮断が発生したときに、その遮断原因の特定に要する時間を低減させることができるので、ガスメータ4における遮断原因を早期に究明することが可能となり、遮断原因の早期解決に貢献することができる。
【0080】
また、個別流量データは、ガスの流量に所定値を越える変化があったときの変化流量なので、この個別流量データに基づいて使用しているガス器具を特定することができる。よって、ガスメータの設置先で複数のガス器具を使用している場合は、遮断原因推定情報として表示された個別流量データに基づいて遮断原因となったガス器具を特定することができる。
【0081】
なお、上述した本実施の形態では、遮断時に生成した遮断情報のみで遮断原因推定情報を生成する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、EEPROM(遮断情報記憶手段)15e2に記憶されている過去所定回数分(3回分)の遮断情報に基づいて、遮断原因を推定して遮断原因推定情報を生成することもできる。その結果、遮断原因推定情報に過去所定回数分の遮断情報が反映されることとなり、この遮断原因推定情報に基づいて遮断原因を解析することで、より正確に遮断原因を容易に特定することができる。その結果、ガスメータ4に遮断が発生したときに、そのガスメータ4における過去所定回数分の遮断に基づいて遮断原因を特定することができるので、推定精度をより一層向上させることができる。
【0082】
また、上述した本実施の形態では、遮断原因推定装置をガスメータ4とそのガスメータ4に接続された表示器26によって実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、種々異なる実施の形態として遮断原因推定装置を実現させることができる。
【0083】
例えば、ガスメータ4と宅内表示盤21、ガスメータ4と宅内操作器22などの組み合わせによって遮断原因推定装置を実現させることもできる。また、遮断原因推定装置をガスメータ4のみで実現する場合は、特許請求の範囲に記載の遮断情報推定情報取込手段をCPU15a1、表示手段をLCD15hとしてそれぞれ機能させることで対応することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の遮断原因推定装置によれば、遮断原因推定装置によって、ガス通路の遮断に至った過程を解析するための遮断情報が、時系列的に記憶された流量情報に基づいて生成され、この遮断情報に基づいて遮断原因が推定され、その推定結果が遮断原因推定情報として生成され出力されるので、この出力される遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。また、遮断原因推定情報生成手段が生成する遮断原因推定情報は、個別流量データと使用時間データとを有して構成されているので、この個別流量データと使用時間データとに基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータに遮断が発生したときに、その遮断原因の特定に要する時間を低減させることができるので、ガスメータにおける遮断原因を早期に究明することが可能となり、遮断原因の早期解決に貢献することができるという効果を奏する。また、個別流量データは、ガスの変化流量に関するデータなので、この個別流量データに基づいて使用しているガス器具を特定することができる。よって、ガスメータの設置先で複数のガス器具を使用している場合、遮断原因推定情報として表示された個別流量データに基づいて遮断原因となったガス器具を特定することができるという効果も奏する。
【0085】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、遮断原因推定情報出力手段が出力した遮断原因推定情報が表示手段に表示されるので、表示手段に表示された遮断原因推定情報に基づいて、遮断原因を容易に特定することができる。よって、ガスメータの設置先にて、ガスメータの遮断原因を容易に特定することができるので、ガスメータにおける遮断原因を早期に究明することが可能となり、遮断原因の早期解決に貢献することができるという効果を奏する。
【0086】
請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、遮断原因推定情報生成手段によって、さらに遮断情報記憶手段に記憶されている過去所定回数分の遮断情報に基づいて遮断原因を推定して遮断原因推定情報が生成されるので、遮断原因推定情報に過去所定回数分の遮断情報が反映されることとなり、この遮断原因推定情報に基づいて遮断原因を解析することで、より正確に遮断原因を容易に特定することができる。従って、ガスメータに遮断が発生したときに、そのガスメータにおける過去所定回数分の遮断に基づいて遮断原因を特定することができるので、推定精度をより一層向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遮断原因推定装置の基本構成を示す図である。
【図2】 本発明に係る遮断原因推定装置の概略構成を示す構成図である。
【図3】 図2のEEPROMのメモリマップの一実施の形態を示す図である。
【図4】 図2のCPUが行う遮断原因推定処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】 図4中の合計流量遮断推定処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】 図4中の増加流量遮断推定処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】 図4中の使用時間遮断推定処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】 一般的なガス供給系統の概要構成を示す図である。
【符号の説明】
15a11 遮断情報生成手段(CPU)
15a12 遮断原因推定情報生成手段(CPU)
15a13 遮断原因推定情報出力手段(CPU)
15e1 流量情報記憶手段(EEPROM)
15e2 遮断情報記憶手段(EEPROM)
26a 遮断原因推定情報取込手段(表示器)
26b 表示手段(表示器)

Claims (3)

  1. ガスメータが、該ガスメータの内部のガス通路を流れるガスの流量に基づいて所定の遮断条件が成立していると判定し、前記ガス通路を遮断した場合に、該ガス通路の遮断に至る原因を推定する遮断原因推定装置であって、
    所定時間毎に計測される流量が、所定量変化した時の変化流量を個別流量データとして登録し、前記個別流量データと前記個別流量データを登録した時刻を時系列的に流量情報として記憶する流量情報記憶手段と、
    前記ガスメータの前記遮断条件が成立しているとの判定結果に応じて、前記遮断に至った過程を解析するための遮断情報として、合計流量遮断、増加流量遮断及び使用時間遮断の遮断条件と遮断区分を示す遮断要因データと、遮断が発生した時刻を示す遮断時刻データと、前記流量情報記憶手段に記憶している個別流量データ及び登録された時刻とを、生成する遮断情報生成手段と、
    前記遮断情報生成手段が生成した前記遮断情報に基づいて遮断の原因となった個別流量データと使用時間データを特定して、その結果を遮断原因推定情報として生成する遮断原因推定情報生成手段と、
    前記遮断原因推定情報生成手段が生成した前記遮断原因推定情報を出力する遮断原因推定情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする遮断原因推定装置。
  2. 前記遮断原因推定情報出力手段が出力した前記遮断原因推定情報を取り込む遮断原因推定情報取込手段と、
    前記遮断原因推定情報取込手段で取り込んだ前記遮断原因推定情報を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の遮断原因推定装置。
  3. 前記遮断情報生成手段が生成した過去所定回数分の前記遮断情報を記憶する遮断情報記憶手段をさらに備え、
    前記遮断原因推定情報生成手段は、前記遮断情報記憶手段が記憶している前記遮断情報に基づいて前記遮断原因を推定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遮断原因推定装置。
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