JP2003302274A - ガスメータならびにその使用時間遮断機能解除方法および使用時間遮断予告方法 - Google Patents

ガスメータならびにその使用時間遮断機能解除方法および使用時間遮断予告方法

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JP2003302274A JP2002106357A JP2002106357A JP2003302274A JP 2003302274 A JP2003302274 A JP 2003302274A JP 2002106357 A JP2002106357 A JP 2002106357A JP 2002106357 A JP2002106357 A JP 2002106357A JP 2003302274 A JP2003302274 A JP 2003302274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス消費者やガス管理センターの利便性が向
上するガスメータならびにその使用時間遮断機能解除方
法および使用時間遮断予告方法を提供すること。 【解決手段】 ガス使用時間が予め決められた設定時間
を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮
断機能を有するガスメータであって、遮断弁開スイッチ
15kがオン操作されたことを判定する第1の判定手段
15a1−1と、遮断弁が閉状態でないことを判定する
第2の判定手段15a1−2と、ガス使用中であること
を判定する第3の判定手段15a1−3と、第1、第2
および第3の判定手段の判定結果に基づいて、使用時間
遮断機能を解除する使用時間遮断機能解除手段15a1
−5と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメータならび
にその使用時間遮断機能解除方法および使用時間遮断予
告方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、一般的なガス供給系統の概要構
成を示す図である。ガス供給系統10は、液化ガスを貯
留するためのガス容器1と、このガス容器1から流出す
るガスの圧力を調整(減圧)する圧力調整器2と、圧力
調整器2にガス配管3を介して接続されたガスメータ4
と、ガスメータ4のガス流出側に接続され、ガスを燃焼
させ熱エネルギーに変換するためのガス器具5と、ガス
メータ4とガス器具5の間に設けられ、ガス器具5への
ガスの供給/遮断を行うためのガスコック6とを備えて
構成されている。
【0003】上述のガス供給系統10において、ガスコ
ック6を開状態とすると、ガス容器1内の液化ガスは、
圧力調整器2により減圧され、ガス配管3を介してガス
メータ4に供給される。そして、ガスメータ4は、ガス
の通過体積を積算し、積算結果をその表示部に表示す
る。これと並行してガスメータ4およびガスコック6を
介してガス器具5にガスが供給されることとなる。
【0004】ガスメータ4には、ガス器具5のガスの使
用時間が異常に長い場合、ガス器具5における消し忘れ
またはガス器具5のガス閉栓の不完全閉止などによるガ
ス漏れと判断し、ガス遮断する「使用時間遮断機能」が
備わっており、さらに、ガス遮断の数分前、たとえば8
分前や5分前に、ガス遮断を行うことをガス管理センタ
ーや警報器に出力する「使用時間遮断予告機能」も備わ
っている。
【0005】上述の使用時間遮断機能が作動すると、ガ
スメータ4においてガス遮断が行われ、ガス器具5にガ
スが供給されなくなり、安全が確保される。ガス遮断後
は、メータ復帰ボタンを押して復帰処理が行われる。
【0006】図6は、復帰処理の一例を示すフローチャ
ートである。まず、遮断弁開スイッチがオンされたか否
かが判定され(ステップS21)、オンされていれば
(ステップS21のY)、ガス遮断中か否かが判定され
(ステップS22)、遮断中であれば(ステップS22
のY)、復帰処理が行われ(ステップS23)、処理が
終了する。
【0007】図7は、使用時間遮断予告処理の一例を示
すフローチャートである。まず、ガス器具5でガス使用
が開始されると、流量検出が行われ(ステップS3
1)、次いで、検出された流量値に基づいて流量区分判
定が行われ(ステップS32)、次いで、使用時間遮断
タイマーがスタートする(ステップS33)。
【0008】次いで、使用時間遮断タイマーのカウント
が、予告すべき時間、たとえばガス遮断の8分前(また
は5分前)に達したか否かが判定され(ステップS3
4)、達していれば(ステップS34のY)、ガス管理
センターや警報器に予告警報を出力して警告し(ステッ
プS35)、処理を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用時
間遮断機能はガスの消し忘れ防止等に役立つが、ガス消
費者が、消し忘れではなく、長時間にわたってガスを使
用していることを認識している場合でも、いったんガス
を止めることになり、ガス消費者の利便性に問題があ
る。
【0010】また、使用時間遮断予告機能により、ガス
消費者がガス遮断に至る前にリセットすることができる
が、警報器でガス消費者に予告するタイミングと、ガス
管理センターに予告するタイミングが同時であるため、
ガス消費者が予告を認識してリセット動作しても、必ず
ガス管理センターに予告の通報があがり、ガス管理セン
ターの業務が煩雑になるという問題がある。
【0011】そこで本発明は、上述した問題点に鑑み、
ガス消費者やガス管理センターの利便性が向上するガス
メータならびにその使用時間遮断機能解除方法および使
用時間遮断予告方法を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に
示すように、ガス使用時間が予め決められた設定時間を
超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮断
機能を有するガスメータであって、遮断弁開スイッチ1
5kがオン操作されたことを判定する第1の判定手段1
5a1−1と、遮断弁が閉状態でないことを判定する第
2の判定手段15a1−2と、ガス使用中であることを
判定する第3の判定手段15a1−3と、上記第1、第
2および第3の判定手段の判定結果に基づいて、上記使
用時間遮断機能を解除する使用時間遮断機能解除手段1
5a1−5と、を備えることを特徴とするガスメータに
存する。
【0013】請求項1記載の発明のガスメータによれ
ば、ガス使用時間が予め決められた設定時間を超えた場
合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮断機能を有
するガスメータであって、遮断弁開スイッチ15kがオ
ン操作されたことを判定する第1の判定手段15a1−
1と、遮断弁が閉状態でないことを判定する第2の判定
手段15a1−2と、ガス使用中であることを判定する
第3の判定手段15a1−3と、第1、第2および第3
の判定手段の判定結果に基づいて、使用時間遮断機能を
解除する使用時間遮断機能解除手段15a1−5と、を
備えているので、ガスをいったん止めることなく、使用
時間遮断を解除することができ、ガス消費者の利便性が
向上する。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、使用
時間遮断警報器25が接続されていることを判定する第
4の判定手段15a1−4をさらに含み、前記使用時間
遮断機能解除手段15a1−5は、前記第1、第2、第
3および第4の判定手段の判定結果に基づいて、上記使
用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項1記
載のガスメータに存する。
【0015】請求項2記載の発明のガスメータによれ
ば、使用時間遮断警報器25が接続されていることを判
定する第4の判定手段15a1−4をさらに含み、前記
使用時間遮断機能解除手段15a1−5は、前記第1、
第2、第3および第4の判定手段の判定結果に基づい
て、上記使用時間遮断機能を解除するので、使用時間遮
断警報器が接続されていない場合は使用時間遮断機能は
解除されず、保安を確保することができる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、前記
使用時間遮断機能解除手段15a1−5は、使用時間遮
断タイマー15a1−6をクリアすることにより、前記
使用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項1
または2記載のガスメータに存する。
【0017】請求項3記載の発明のガスメータによれ
ば、使用時間遮断機能解除手段15a1−5は、使用時
間遮断タイマー15a1−6をクリアすることにより、
使用時間遮断機能を解除するので、ガス使用時間が再設
定され、ガス消費者の利便性が向上する。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、前記
使用時間遮断タイマー15a1−6のカウントに基づ
き、前記使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行され
る時間の第1の所定時間前に達したことを判定する第5
の判定手段15a1−7と、上記第5の判定手段15a
1−7の判定結果に基づいて、前記使用時間遮断警報器
25に予告警報を出力する警報器警告手段15a1−1
0と、前記使用時間遮断機能解除手段15a1−5によ
る解除がないことを判定する第6の判定手段15a1−
8と、上記第6の判定手段15a1−8の判定結果およ
び前記使用時間遮断タイマー15a1−6のカウントに
基づき、前記使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行
される時間の、上記第1の所定時間より短い第2の所定
時間前に達したことを判定する第7の判定手段15a1
−9と、上記第7の判定手段15a1−9の判定結果に
基づいて、外部へ予告警報を出力する外部警告手段15
a1−11と、をさらに含むことを特徴とする請求項1
または2記載のガスメータに存する。
【0019】請求項4記載の発明のガスメータによれ
ば、使用時間遮断タイマー15a1−6のカウントに基
づき、使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行される
時間の第1の所定時間前に達したことを判定する第5の
判定手段15a1−7と、第5の判定手段15a1−7
の判定結果に基づいて、使用時間遮断警報器25に予告
警報を出力する警報器警告手段15a1−10と、使用
時間遮断機能解除手段15a1−5による解除がないこ
とを判定する第6の判定手段15a1−8と、第6の判
定手段15a1−8の判定結果および使用時間遮断タイ
マー15a1−6のカウントに基づき、使用時間遮断機
能におけるガス遮断が実行される時間の、第1の所定時
間より短い第2の所定時間前に達したことを判定する第
7の判定手段15a1−9と、第7の判定手段15a1
−9の判定結果に基づいて、外部へ予告警報を出力する
外部警告手段15a1−11と、をさらに含むので、ガ
ス管理センターへ予告警報の発呼をする前に、ガス消費
者のみに使用時間遮断予告警報を出力して注意を促し、
使用時間遮断機能を解除させることにより、ガスセンタ
ーへの発呼回数を減らし、業務が簡素化でき、また電話
料金を低減することができる。
【0020】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、ガス使用時間が予め決められた設定時
間を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間
遮断機能を有するガスメータで使用される使用時間遮断
機能解除方法であって、遮断弁開スイッチがオン操作さ
れたことを判定する第1の判定ステップと、上記遮断弁
が閉状態でないことを判定する第2の判定ステップと、
ガス使用中であることを判定する第3の判定ステップ
と、上記第1、第2および第3の判定ステップの判定結
果に基づいて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時
間遮断機能解除ステップと、を備えることを特徴とする
ガスメータの使用時間遮断機能解除方法に存する。
【0021】請求項5記載の発明のガスメータの使用時
間遮断機能解除方法によれば、ガス使用時間が予め決め
られた設定時間を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を
行う使用時間遮断機能を有するガスメータで使用される
使用時間遮断機能解除方法であって、遮断弁開スイッチ
がオン操作されたことを判定する第1の判定ステップ
と、遮断弁が閉状態でないことを判定する第2の判定ス
テップと、ガス使用中であることを判定する第3の判定
ステップと、第1、第2および第3の判定ステップの判
定結果に基づいて、使用時間遮断機能を解除する使用時
間遮断機能解除ステップと、を備えているので、ガスを
いったん止めることなく、使用時間遮断を解除すること
ができ、ガス消費者の利便性が向上する。
【0022】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の発明は、使用時間遮断警報器が接続されている
ことを判定する第4の判定ステップをさらに含み、前記
使用時間遮断機能解除ステップは、前記第1、第2、第
3および第4の判定ステップの判定結果に基づいて、上
記使用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項
5記載のガスメータの使用時間遮断機能解除方法に存す
る。
【0023】請求項6記載の発明のガスメータの使用時
間遮断機能解除方法によれば、使用時間遮断警報器が接
続されていることを判定する第4の判定ステップをさら
に含み、使用時間遮断機能解除ステップは、第1、第
2、第3および第4の判定ステップの判定結果に基づい
て、使用時間遮断機能を解除するので、使用時間遮断警
報器が接続されていない場合は使用時間遮断機能は解除
されず、保安を確保することができる。
【0024】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載の発明は、前記使用時間遮断機能解除ステップ
は、使用時間遮断タイマーをクリアすることにより、前
記使用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項
5または6記載のガスメータの使用時間遮断機能解除方
法に存する。
【0025】請求項7記載の発明のガスメータの使用時
間遮断機能解除方法によれば、使用時間遮断機能解除ス
テップは、使用時間遮断タイマーをクリアすることによ
り、使用時間遮断機能を解除するので、ガス使用時間が
再設定され、ガス消費者の利便性が向上する。
【0026】上記課題を解決するためになされた請求項
8記載の発明は、ガス使用時間が予め決められた設定時
間を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間
遮断機能を有するガスメータで使用される使用時間遮断
予告方法であって、遮断弁開スイッチがオン操作された
ことを判定する第1の判定ステップと、上記遮断弁が閉
状態でないことを判定する第2の判定ステップと、ガス
使用中であることを判定する第3の判定ステップと、上
記第1、第2および第3の判定ステップの判定結果に基
づいて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時間遮断
機能解除ステップと、使用時間遮断タイマーのカウント
に基づき、上記使用時間遮断機能におけるガス遮断が実
行される時間の第1の所定時間前に達したことを判定す
る第4の判定ステップと、上記第4の判定ステップの判
定結果に基づいて、前記使用時間遮断警報器に予告警報
を出力する警報器警告ステップと、前記使用時間遮断機
能解除ステップによる解除がないことを判定する第5の
判定ステップと、上記第5の判定ステップの判定結果お
よび前記使用時間遮断タイマーのカウントに基づき、前
記使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行される時間
の、上記第1の所定時間より短い第2の所定時間前に達
したことを判定する第6の判定ステップと、上記第6の
判定ステップの判定結果に基づいて、外部へ予告警報を
出力する外部警告ステップと、を備えることを特徴とす
るガスメータの使用時間遮断予告方法に存する。
【0027】請求項7記載の発明のガスメータの使用時
間遮断予告方法によれば、ガス使用時間が予め決められ
た設定時間を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う
使用時間遮断機能を有するガスメータで使用される使用
時間遮断予告方法であって、遮断弁開スイッチがオン操
作されたことを判定する第1の判定ステップと、遮断弁
が閉状態でないことを判定する第2の判定ステップと、
ガス使用中であることを判定する第3の判定ステップ
と、第1、第2および第3の判定ステップの判定結果に
基づいて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時間遮
断機能解除ステップと、使用時間遮断タイマーのカウン
トに基づき、使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行
される時間の第1の所定時間前に達したことを判定する
第4の判定ステップと、第4の判定ステップの判定結果
に基づいて、使用時間遮断警報器に予告警報を出力する
警報器警告ステップと、使用時間遮断機能解除ステップ
による解除がないことを判定する第5の判定ステップ
と、第5の判定ステップの判定結果および使用時間遮断
タイマーのカウントに基づき、使用時間遮断機能におけ
るガス遮断が実行される時間の、第1の所定時間より短
い第2の所定時間前に達したことを判定する第6の判定
ステップと、第6の判定ステップの判定結果に基づい
て、外部へ予告警報を出力する外部警告ステップと、を
備えているので、ガス管理センターへ予告警報の発呼を
する前に、ガス消費者のみに使用時間遮断予告警報を出
力して注意を促し、使用時間遮断機能を解除させること
により、ガスセンターへの発呼回数を減らし、業務が簡
素化でき、また電話料金を低減することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスメータの
実施の形態を、図2〜図4の図面を参照して説明する。
【0029】図2は本発明に係るガスメータの実施の形
態を示す構成図である。図2において、本発明のガスメ
ータ4は、ガスメータ4の各部に電力を供給する電源部
11と、図示しないガス供給路の配管に連通された図示
しないガス通路に設けられ、弁閉によってガス供給を遮
断する遮断弁12と、ガス通路内の圧力を感知する圧力
センサ13と、ガス通路を通じて流れるガス流に応じて
流量信号を発生する流量センサ14と、制御部としての
コントローラ15とを有して構成している。
【0030】コントローラ15は、予め定められたプロ
グラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCO
M)15aを有する。μCOM15aは、周知のよう
に、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御な
どを行う中央演算処理装置(CPU)15a1、CPU
15a1のためのプログラム等を格納した読み出し専用
のメモリであるROM15a2、各種のデータを格納す
るとともにCPU15a1の処理作業に必要なエリアを
有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM15
a3等を有して構成している。
【0031】また、コントローラ15は、遮断弁12、
圧力センサ13、流量センサ14が接続されるコネクタ
15bと、μCOM15aが出力する弁閉・弁開信号に
応じて遮断弁12を駆動するための駆動信号をコネクタ
15bを介して出力する遮断弁駆動回路15cと、コネ
クタ15bを介して入力される圧力センサ13からの圧
力信号、および流量センサ14からの流量信号をμCO
M15aを介して入力するためのインタフェース回路1
5dを有して構成している。
【0032】コントローラ15は、さらに、電源部11
からの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種デ
ータの保持が可能であり、CPU15a1の処理作業に
必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可
能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)15eと、
ガスメータ4の外部にある種々の外部機器が接続される
端子台15fと、この端子台15fを介してμCOMと
外部機器との間で信号の授受を行うためのインタフェー
ス回路15gとを有して構成している。
【0033】具体的に、コントローラ15には、端子台
15fを介して、例えば、宅内に設けられてガスに関す
る種々の表示を行うための宅内表示盤21、ガスメータ
4に対する種々の遠隔操作を行うための宅内操作器2
2、家屋内において警報レベル以上の濃度のガスを検出
して警報を発するガス警報器23、ガス警報器23と同
様の機能の他に警報レベル以上のCOガスを検知して警
報を発する第2ガス警報器・CO警報器24、使用時間
遮断の警報を発する使用時間遮断警報器25、ガスメー
タ4から電話回線などの公衆回線を介してガス販売業者
のガス管理センターとの通信を制御するためのNCU
(Network Control Unit)26が接続される。
【0034】また、コントローラ15は、μCOM15
aに接続されガス使用量の積算値や警報などの各種の情
報を表示する液晶表示器(LCD)15hと、コントロ
ーラ15内の各回路に動作電源を供給する電池15iと
を有するとともに、インタフェース回路15dを介して
μCOM15aに接続された、所定値以上の震度を感知
する感震器15nと、開弁している遮断弁12を弁閉す
る際とLPガス容器を交換した際とにオン操作される遮
断弁閉兼容器交換スイッチ15jと、閉弁した遮断弁1
2を開放する際にオン操作される遮断弁開スイッチ15
k、および、電池15iの電圧を監視し、電池15iの
電圧がコントローラ15等の動作に支障のない一定値以
下に低下したことを検出するとともに、電池15iの電
圧がコントローラ15等の動作に必要な電圧に復帰した
ことを検出する電池電圧検出回路15mを有して構成し
ている。
【0035】上述したCPU15a1は、所定時間毎に
流量センサ14から入力される流量信号に基づいて流量
を算出し、この流量の変化を継続的に監視し、所定時間
毎の流量に所定値、例えば5%以上の変化があったとき
に、何らかのガス器具が使用されたか、若しくは、ガス
器具の使用が停止されたものと判定する。
【0036】また、CPU15a1は、従来の使用時間
遮断機能を有すると共に、本発明の使用時間遮断機能の
解除処理および使用時間遮断予告処理を実行すべく、図
1の基本構成図に示す、第1の判定手段15a1−1、
第2の判定手段15a1−2、第3の判定手段15a1
−3、第4の判定手段15a1−4、使用時間遮断機能
解除手段15a1−5、使用時間遮断タイマー15a1
−6、第5の判定手段15a1−7、第6の判定手段1
5a1−8、第7の判定手段15a1−9、警報器警告
手段15a1−10および外部警告手段15a1−11
として働く。CPU15a1により実行される使用時間
遮断機能の解除処理は、基本機能として、ガス使用中
に、ガスメータのメータ復帰ボタンを押す(すなわち、
遮断弁開スイッチ15kをオン操作する)ことにより使
用時間遮断機能を解除する(たとえば、使用時間遮断タ
イマーをクリアしてリセットする)ものである。また、
この基本機能に加え、安全を確保するため、使用時間遮
断機能の解除は、使用時間遮断警報器25の接続を条件
とするものである。
【0037】次に、CPU15a1が行う本発明に係る
使用時間遮断機能解除処理について図3に示すフローチ
ャートを参照して以下に説明する。まず、遮断弁開スイ
ッチ15kがオンされたか否かが判定され(ステップS
1)、オンされていれば(ステップS1のY)、ガス遮
断中か否かが判定される(ステップS2)。この判定
は、たとえば、遮断弁12へ遮断弁駆動回路15cより
駆動信号が供給されていればガス遮断中とし、供給され
ていなければガス遮断中ではないとすることができる。
遮断中であれば(ステップS2のY)、復帰および復帰
安全確認処理が行われ(ステップS3)、処理が終了す
る。
【0038】一方、遮断中でなければ(ステップS2の
N)、ガス使用中か否かが判定され(ステップS4)、
ガス使用中でなければ処理を終了する。この判定は、た
とえば、流量センサ14から入力される流量信号に基づ
いて、流量があればガス使用中とし、流量がなければガ
ス使用中ではないとすることができる。
【0039】ガス使用中であれば(ステップS4の
Y)、次に、使用時間遮断警報器25の接続が有るか否
かを判定し(ステップS5)、接続なしであれば(ステ
ップS5のN)処理を終了する。この判定は、たとえ
ば、端子台15fの端子接続情報により行うことができ
る。一方、接続があれば(ステップS5のY)、使用時
間遮断タイマーをクリアすることにより、使用時間遮断
機能を解除し(ステップS6)、処理を終了する。
【0040】次に、CPU15a1が行う本発明に係る
使用時間遮断予告処理について図4に示すフローチャー
トを参照して以下に説明する。まず、ガス器具5でガス
使用が開始されると、流量センサ14から入力される流
量信号に基づいて、流量検出が行われ(ステップS1
1)、次いで、検出された流量値に基づいて流量区分判
定が行われ(ステップS12)、次いで、使用時間遮断
タイマーがスタートする(ステップS13)。
【0041】次いで、使用時間遮断タイマーのカウント
が、使用時間遮断機能におけるガス遮断を行う時間の、
ガス消費者へ予告すべき第1の所定時間N分前(たとえ
ば10分前)に達したか否かが判定される(ステップS
14)。達していれば(ステップS14のY)、使用時
間遮断警報器15への警告処理を行い、すなわち、使用
時間遮断警報器25を駆動し、使用時間遮断の10分前
である旨をガス消費者に報知する予告警報を発し(ステ
ップS15)、次いで処理を終了する。
【0042】次いで、使用時間遮断機能の解除があった
か否かが判定され(ステップS16)、解除されていれ
ば(ステップS16のY)、処理を終了する。この判定
は、上述の使用時間遮断機能解除処理のステップS6が
実行されているかどうかを監視することにより行われ
る。一方、解除されていなければ(ステップS16の
N)、使用時間遮断タイマーのカウントが、使用時間遮
断機能におけるガス遮断を行う時間の、外部へ使用時間
遮断予告の通報をすべき第2の所定時間前に達したか否
かが判定される(ステップS17)。この第2の所定時
間は、上述の第1の所定時間N分前より短く、たとえば
8分前(または5分前)に設定される。
【0043】使用時間遮断タイマーのカウントが第2の
所定時間前に達していれば(ステップS17のY)、外
部のガス管理センターへの警告処理を行い、すなわち、
NCU26を介して使用時間遮断の予告警報をガス管理
センターへ送信し、使用時間遮断の8分前(または5分
前)である旨を報知し(ステップS18)、次いで処理
を終了する。
【0044】以上説明したように、本発明に係るガスメ
ータは、使用時間遮断機能の迂回処理により、ガスをい
ったん止めることなく、使用時間遮断を解除することが
でき、ガス消費者の利便性が向上する。また、使用時間
遮断警報器の接続を条件とすることで、保安も確保する
ことができる。
【0045】さらに、使用時間遮断予告処理により、ガ
ス管理センターへ予告警報の発呼をする前に、ガス消費
者のみに使用時間遮断予告警報を出力して注意を促し、
警告を解除させることにより、ガスセンターへの発呼回
数を減らし、業務が簡素化でき、また電話料金を低減す
ることができる。
【0046】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0047】たとえば、上述の実施形態では、ガスメー
タ4の遮断弁開スイッチ15kのオン操作で使用時間遮
断の解除を行っているが、これに代えて、宅内操作器2
2に備わっている遮断弁開スイッチをオン操作すること
により使用時間遮断の解除を行っても良い。
【0048】また、使用時間遮断警報器25を独立的に
備えているが、これに代えて、ガス警報器23または第
2ガス警報器・CO警報器24を使用時間遮断警報器2
5と兼用し、それぞれの警報形態を区別できるように構
成しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明のガスメータによれば、ガスをいったん止めるこ
となく、使用時間遮断を解除することができ、ガス消費
者の利便性が向上する。
【0050】請求項2に記載した本発明のガスメータに
よれば、使用時間遮断警報器が接続されていない場合は
使用時間遮断機能は解除されず、保安を確保することが
できる。
【0051】請求項3に記載した本発明のガスメータに
よれば、ガス使用時間が再設定され、ガス消費者の利便
性が向上する。
【0052】請求項4に記載した本発明のガスメータに
よれば、ガス管理センターへ予告警報の発呼をする前
に、ガス消費者のみに使用時間遮断予告警報を出力して
注意を促し、使用時間遮断機能を解除させることによ
り、ガスセンターへの発呼回数を減らし、業務が簡素化
でき、また電話料金を低減することができる。
【0053】請求項5に記載した本発明のガスメータの
使用時間遮断機能解除方法によれば、ガスをいったん止
めることなく、使用時間遮断を解除することができ、ガ
ス消費者の利便性が向上する。
【0054】請求項6に記載した本発明のガスメータの
使用時間遮断機能解除方法によれば、使用時間遮断警報
器が接続されていない場合は使用時間遮断機能は解除さ
れず、保安を確保することができる。
【0055】請求項7に記載した本発明のガスメータの
使用時間遮断機能解除方法によれば、ガス使用時間が再
設定され、ガス消費者の利便性が向上する。
【0056】請求項8に記載した本発明のガスメータの
使用時間遮断予告方法によれば、ガス管理センターへ予
告警報の発呼をする前に、ガス消費者のみに使用時間遮
断予告警報を出力して注意を促し、使用時間遮断機能を
解除させることにより、ガスセンターへの発呼回数を減
らし、業務が簡素化でき、また電話料金を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスメータの基本構成を示す図であ
る。
【図2】本発明に係るガスメータの実施の形態を示す構
成図である。
【図3】図2のCPUが行う使用時間遮断機能解除処理
を示すフローチャートである。
【図4】図2のCPUが行う使用時間遮断予告処理を示
すフローチャートである。
【図5】一般的なガス供給系統の概要構成を示す図であ
る。
【図6】図5におけるガスメータが行う復帰処理の一例
を示すフローチャートである。
【図7】図5におけるガスメータが行う使用時間遮断予
告処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 遮断弁 15a1 CPU 15a1−1 第1の判定手段(CPU) 15a1−2 第2の判定手段(CPU) 15a1−3 第3の判定手段(CPU) 15a1−4 第4の判定手段(CPU) 15a1−5 使用時間遮断機能解除手段(CPU) 15a1−6 使用時間遮断タイマー(CPU) 15a1−7 第5の判定手段(CPU) 15a1−8 第6の判定手段(CPU) 15a1−9 第7の判定手段(CPU) 15a1−10 警報器警告手段(CPU) 15a1−11 外部警告手段(CPU) 15k 遮断弁開スイッチ 25 使用時間遮断警報器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CB02 CC13 CE02 CF05 CF11 3J071 AA02 BB11 BB14 CC11 CC14 EE02 EE07 EE19 EE32 EE35 FF03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス使用時間が予め決められた設定時間
    を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮
    断機能を有するガスメータであって、 遮断弁開スイッチがオン操作されたことを判定する第1
    の判定手段と、 遮断弁が閉状態でないことを判定する第2の判定手段
    と、 ガス使用中であることを判定する第3の判定手段と、 上記第1、第2および第3の判定手段の判定結果に基づ
    いて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時間遮断機
    能解除手段と、 を備えることを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 使用時間遮断警報器が接続されているこ
    とを判定する第4の判定手段をさらに含み、前記使用時
    間遮断機能解除手段は、前記第1、第2、第3および第
    4の判定手段の判定結果に基づいて、上記使用時間遮断
    機能を解除することを特徴とする請求項1記載のガスメ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記使用時間遮断機能解除手段は、使用
    時間遮断タイマーをクリアすることにより、前記使用時
    間遮断機能を解除することを特徴とする請求項1または
    2記載のガスメータ。
  4. 【請求項4】 前記使用時間遮断タイマーのカウントに
    基づき、前記使用時間遮断機能におけるガス遮断が実行
    される時間の第1の所定時間前に達したことを判定する
    第5の判定手段と、 上記第5の判定手段の判定結果に基づいて、前記使用時
    間遮断警報器に予告警報を出力する警報器警告手段と、 前記使用時間遮断機能解除手段による解除がないことを
    判定する第6の判定手段と、 上記第6の判定手段の判定結果および前記使用時間遮断
    タイマーのカウントに基づき、前記使用時間遮断機能に
    おけるガス遮断が実行される時間の、上記第1の所定時
    間より短い第2の所定時間前に達したことを判定する第
    7の判定手段と、 上記第7の判定手段の判定結果に基づいて、外部へ予告
    警報を出力する外部警告手段と、 をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    ガスメータ。
  5. 【請求項5】 ガス使用時間が予め決められた設定時間
    を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮
    断機能を有するガスメータで使用される使用時間遮断機
    能解除方法であって、 遮断弁開スイッチがオン操作されたことを判定する第1
    の判定ステップと、 上記遮断弁が閉状態でないことを判定する第2の判定ス
    テップと、 ガス使用中であることを判定する第3の判定ステップ
    と、 上記第1、第2および第3の判定ステップの判定結果に
    基づいて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時間遮
    断機能解除ステップと、 を備えることを特徴とするガスメータの使用時間遮断機
    能解除方法。
  6. 【請求項6】 使用時間遮断警報器が接続されているこ
    とを判定する第4の判定ステップをさらに含み、前記使
    用時間遮断機能解除ステップは、前記第1、第2、第3
    および第4の判定ステップの判定結果に基づいて、上記
    使用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項5
    記載のガスメータの使用時間遮断機能解除方法。
  7. 【請求項7】 前記使用時間遮断機能解除ステップは、
    使用時間遮断タイマーをクリアすることにより、前記使
    用時間遮断機能を解除することを特徴とする請求項5ま
    たは6記載のガスメータの使用時間遮断機能解除方法。
  8. 【請求項8】 ガス使用時間が予め決められた設定時間
    を超えた場合遮断弁を閉じてガス遮断を行う使用時間遮
    断機能を有するガスメータで使用される使用時間遮断予
    告方法であって、 遮断弁開スイッチがオン操作されたことを判定する第1
    の判定ステップと、 上記遮断弁が閉状態でないことを判定する第2の判定ス
    テップと、 ガス使用中であることを判定する第3の判定ステップ
    と、 上記第1、第2および第3の判定ステップの判定結果に
    基づいて、上記使用時間遮断機能を解除する使用時間遮
    断機能解除ステップと、 使用時間遮断タイマーのカウントに基づき、上記使用時
    間遮断機能におけるガス遮断が実行される時間の第1の
    所定時間前に達したことを判定する第4の判定ステップ
    と、 上記第4の判定ステップの判定結果に基づいて、前記使
    用時間遮断警報器に予告警報を出力する警報器警告ステ
    ップと、 前記使用時間遮断機能解除ステップによる解除がないこ
    とを判定する第5の判定ステップと、 上記第5の判定ステップの判定結果および前記使用時間
    遮断タイマーのカウントに基づき、前記使用時間遮断機
    能におけるガス遮断が実行される時間の、上記第1の所
    定時間より短い第2の所定時間前に達したことを判定す
    る第6の判定ステップと、 上記第6の判定ステップの判定結果に基づいて、外部へ
    予告警報を出力する外部警告ステップと、 を備えることを特徴とするガスメータの使用時間遮断予
    告方法。
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