JP5154282B2 - 流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスのような流体の流量を計測する流量計に関するものである。
近年、ガスメータにおいてガスの使用量を計測するために超音波流量計を採用することが考えられている。このような超音波流量計は、流路を通過する流体の瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔から求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えた流量計の代表例となる。
以下の説明では、主に超音波流量計について説明する。超音波流量計は、良く知られているように、流体が通過する流量の流路を交差するように、流路に交差させて一対の超音波センサを対向して配置し、これら一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間を求め、一対の伝播時間から流路を通過する流体の瞬時流量を求め、積算流量を演算して表示部に表示する(特許文献1)。
超音波流量計には、図2に示すような液晶表示部が備えられる。この流量表示部には、積算流量表示部51と流量パイロット表示部52が備えられる。積算流量表示部51は積算流量を表示する表示部であり、流量パイロット表示部52は、現在、流量が流れているか否かを表示するためのものである。
この流量パイロット表示は、流量計であるガスメータの取付け時に正常にガスメータが取り付けられ、逆付けのようなことがないかを確認するために用いられたり、不在宅でガス漏れ警報器が吹鳴しているときに、ガス供給事業者の係員がガスメータ上流側のメータガス栓を手動閉栓するかの判断に用いたりする。
従来は、30秒毎の瞬時流量の平均値(2秒毎の間欠動作の場合、15回分の瞬時流量の平均値となり30秒毎に更新される)が一定の閾値、たとえば、4.5L(リットル)/hを越える場合は、流量パイロット表示部52を点灯することで表示状態とし、4.5L/hを超えない場合は消灯することで非表示状態としていた。
特開2005−098794号公報
ところで、隣家の大型給湯器の使用開始や、パイプライン網のガバナ制御等の理由で、供給圧力が一時的に変動した際、流量計の下流側でガス不使用の時でもメータ内にガスの流れが発生する場合がある。
上述のように、30秒(すなわち15回)の瞬時流量の平均値で流量パイロット表示の表示状態/非表示状態の切換えを判断する場合において、15回のうち、1回でも100L/hの流れを検知した場合、残りは全て0L/hでも、平均値は6.6L/hとなり、閾値を越え、表示状態に切り替わってしまう。すなわち、ガス不使用時でもガスが流れていることを示す表示がなされてしまい、顧客の誤解を生む等の不都合を生じる。
また、30秒毎にパイロット表示の表示状態/非表示状態の切換えが行われるため、後述する図4でも破線で示すように、応答速度が遅いという問題点もある。すなわち、ガス機器を使用し始めた際、パイロット表示が表示状態となるまでに最大30秒の遅れが生じ、また、ガス機器の使用を終了した際、パイロット表示が非表示状態となるまでに最大30秒の遅れが生じる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、流量パイロット表示の表示状態/非表示状態の切換え精度を上げた流量計を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る、流路を通過する流体の瞬時流量を間欠駆動間隔おきに間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と前記間欠駆動間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えた流量計の特徴構成は、
前記流量計測部に一対の超音波センサを備え、前記一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間に基づいて、前記流路を通過する流体の瞬時流量を求める超音波流量計であり、
前記間欠駆動間隔が、瞬時流量を求めるために一対の前記超音波センサを駆動する間隔であり、
所定期間に計測される瞬時流量の代表流量である第一判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
前記非表示状態から前記表示状態への切換え流量閾値である第一表示流量閾値と、前記表示状態から前記非表示状態への切換え流量閾値である非表示流量閾値とが異ならせてあり、前記第一表示流量閾値が、前記非表示流量閾値より大きく、下流側に設けられる流体消費機器の運転開始に伴って消費される流量の下限値に関連つけられ、それより小さい値に設定され、
前記第一判定流量が、所定期間に計測される瞬時流量の移動平均値であって、前記間欠駆動間隔毎に求められることにある。
この流量計は、第一判定流量を第一表示流量閾値、非表示閾値と比較することで、流量パイロット表示の表示/非表示が実行される。ここで、非表示閾値と第一表示流量閾値の関係は、後者が前者より大きい閾値とされ、第一表示流量閾値は、下流側に設けられる流体消費機器の運転開始に伴って消費される流量の下限値に関連つけられ、それより小さい値として決定される。結果、流量パイロット表示の表示側への表示変更において、下流側に設けられる流体消費機器の運転開始に対応し、上流側からの外乱の影響を避けた状態で表示切換えを実現できる。
前記第一判定流量としては、瞬時流量の間欠駆動間隔毎に求められる瞬時流量の移動平均値とする。この構成の場合、瞬時流量の間欠駆動間隔毎に移動平均値を得ることができるため、流量パイロット表示の表示状態/非表示状態の切換えを遅れなく適切なものとできる。
また、瞬時流量の計測に関しては、流量計測部に一対の超音波センサを備え、これら一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間に基づいて、流路を通過する流体の瞬時流量を求める超音波流量計とすることで、比較的簡易な構成で、高精度の流量計測を実現できる。
さらに、前記第一表示流量閾値より流量の小さい側に設定される第二表示流量閾値を備え、前記切換え手段が、前記第一判定流量が前記第一表示流量閾値より小さい非表示状態において、所定期間に計測される瞬時流量の代表値が前記第二表示流量閾値より大きい場合に、非表示状態を表示状態に切換える構成とされることが好ましい。
第一表示流量閾値と非表示閾値とを異ならせるヒステリシスを持たせる構成を採用した場合、流量ゼロで、流量パイロット表示が非表示状態であるときから、たとえば、微小なガス漏れが発生して継続すると、瞬時流量の平均はある時点で0から微小流量値となりそのまま継続し、どのタイミングでも第一判定流量>第一表示流量閾値の条件を満たせず、流量パイロット表示が表示されない問題が発生する可能性がある。そこで、第二表示流量閾値を設定しておき、この流量閾値を第二判定流量(例えば所定期間の瞬時流量の最小値)が超える場合に、流量パイロット表示を表示状態に切換える構成を採用することで、上記問題を解消できる。
前記非表示流量閾値を、流量計が流量計の下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量とすることができる。このように構成することで、流路を通過する流量が、流量計が前記流量計より下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量を下回るまで、流量パイロット表示を維持することができる。
前記第二表示流量閾値を、流量計が流量計より下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量とすることができる。このように構成することで、流路を通過する流量が、第一表示流量閾値より小さく流量計が流量計より下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量を上回っている状態において、流量パイロット表示を適切に表示できる。
前記第二判定流量としては、瞬時流量の間欠駆動間隔毎に求められる瞬時流量の最小値とすることができる。この構成の場合、流量パイロット表示が非表示状態であるときから、たとえば、微小なガス漏れが発生した場合でも、流量パイロット表示の非表示状態から表示状態への切換えを適切なものとできる。
さて、瞬時流量の計測に関しては、流量計測部に一対の超音波センサを備え、これら一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間に基づいて、流路を通過する流体の瞬時流量を求める超音波流量計とすることで、比較的簡易な構成で、高精度の流量計測を実現できる。
本発明の実施の形態について、超音波式ガスメータを例にとって、以下、図面に基づいて説明する。図1は、本願に係る当該超音波式ガスメータ10の概略構造を示す概略構造図であり、図2は超音波ガスメータ10の表面に設けられている表示部50の表示状態を示す図である。
超音波式ガスメータ10は、ガスGが供給される各ガス需要家に対して設けられ、一次的には各ガス需要家に供給される総ガス流量の計測の用を果たす。さらに、供給側で異常なガスGの使用状態を確認した場合(例えば、所定値以上の流量が長時間にわたって使用し続けられている場合)は、ガス供給を遮断すべく緊急遮断を行えるように構成されている。
超音波式ガスメータ10は、ガスGが通過する流路1に遮断弁2と流量計測部3とを設けてあり、遮断弁2を駆動する遮断弁駆動回路7、流量計測部3に配設される一対の超音波センサ3a,3bを所定のシーケンスに従って駆動する超音波センサ駆動回路8が備えられている。これら遮断弁駆動回路7及び超音波駆動回路8は、制御部40からの駆動制御指令に従って働くように構成されるとともに、超音波駆動回路8は、超音波センサ3a,3bからの計測結果を制御部40に戻すように構成されている。また、表示部50及び記憶部60が備えられており、制御部40で得られた流量情報が表示部50に表示される構成が採用されるとともに、記憶部60に流量情報を記憶することで、下記する所定の処理を実行できるように構成されている。前記制御部40は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)を主構成要素として構成されている。このマイコンは、主な処理として、瞬時流量検出処理、積算流量演算処理、パイロット表示情報の生成処理及び遮断弁2に対する遮断情報の生成処理を実行するように構成されている。
図示する例では遮断弁2を流路1において計測流路部3の上流側に配置してある。
遮断弁2は制御部40に備えられる遮断情報生成手段45で発生される遮断情報により遮断弁駆動回路7により遮断される。この遮断情報生成手段45は、所定値以上の流量が長時間にわたって使用し続けられている場合に、遮断情報を生成する。
表示部50は、具体的には液晶表示部として構成されており、図2に示すように積算流量表示部51と、流量パイロット表示部52とを備えて構成されている。積算流量表示部51には、制御部40において積算された、総ガス流量が表示される。一方、流量パイロット表示部52は、制御部40で発生するパイロット表示情報に従って、流路1を通過する流量が有る場合に点灯され(表示状態)、流量が無い場合に消灯される(非表示状態)。
〔瞬時流量計測〕
流量計測部3には、上流側部位と下流側部位とにそれぞれ超音波の送受波を行う超音波センサ3a,3bが配置されている。これら一対の超音波センサ3a,3bは、流路1を挟んで互いに対向し、且つ超音波センサ3a,3bの間で送受される超音波の進行方向
と流体が流路1を通過する方向とが角度θをなして交差するように配置されている。
瞬時流量の計測には、上流側の超音波センサ3aから下流側の超音波センサ3bに向かって超音波を送波したときの超音波の伝播時間t1と、下流側の超音波センサ3bから上流側の超音波センサ3aに向かって超音波を送波したときの超音波の伝播時間t2とを用いる。いま、両超音波センサ3a,3bの間の距離をd、流体の流速をv、音速をcとすると、以下の関係が得られる。
(c+v・cosθ)t1=(c−v・cosθ)t2=d
したがって、流速vは以下のように表すことができる。
v=(d/2cosθ){(1/t1)−(1/t2)}
このようにして求めた流速vに計測流路部1の断面積Sを乗じた値が瞬時流量qになる。
つまり、瞬時流量qは次式で表される。
q=v・S
制御部40には、瞬時流量検出手段41が備えられており、所定タイミングで駆動制御指令を発生し、超音波センサ駆動回路8を働かせる。超音波センサ駆動回路は、各超音波センサ3a,3bをそれぞれ送波側として超音波を送受波する動作を1組として駆動し、得られた計測結果を制御部40に返し、瞬時流量検出手段41は上記式に従って、1組の動作毎に瞬時流量qを演算導出する。
上記の瞬時流量計測は間欠的に実行する。通常この間欠駆動間隔は1〜5秒程度に設定される。
〔積算流量演算〕
制御部40には、積算流量演算手段42が備えられており、間欠駆動間隔に瞬時流量qに乗じたものを積算していくことによって積算流量Qが求められる。このようにして求められる積算流量Qはメータの設置以降、流路1を通過した流体の総量(ガスGの使用量)に相当する。この積算流量Qの情報が、表示部50に送られ、積算流量表示部51に表示される。
〔流量パイロット表示〕
以下、パイロット表示情報のON・OFFに関して説明する。
このパイロット表示情報は、経時的に制御部40へ送られてくる瞬時流量qを時間領域で移動平均し、得られる瞬時流量qの移動平均値Qaveもしくは各瞬時流量qを閾値と比較することで、パイロット情報生成手段43により発生される。閾値としては、第一表示流量閾値Qth1、第二表示流量閾値Qth2及び非表示流量閾値Qth0が予め記憶部60に記憶格納されている。ここで、第一表示流量閾値Qth1及び非表示流量閾値Qth0は、図3に示す処理フローにおいて詳細に説明するように、瞬時流量の移動平均値Qmave30と比較される。一方、第二表示流量閾値Qth2は、各瞬時流量q(=Qbuf(i))と比較される。本願にあっては、所定期間に計測される瞬時流量qを個別に記憶するメモリ領域61が確保されており、付属して備えられるレジスタ(図示せず)において先入れ先出し方式で、直近所定期間の各瞬時流量Qbuf(i)がこのメモリ領域61に個別に記憶される。下記する例では、この瞬時流量Qbuf(i)を記憶するメモリ領域61として、2秒毎に計測される30秒分の瞬時流量qを記憶するため、15の領域が設けられている。
制御部40では、瞬時流量Qbuf(i)の移動平均値Qmave30(流路を所定期間に通過する流量の代表流量である第一判定流量の一例)が、第一表示流量閾値Qth1より大きい場合に、パイロット表示情報をONとする。本願では、パイロット表示情報がONとなり、流量パイロット表示がなされている状態を「表示状態」と呼ぶ。一方、瞬時流量の移動平均値Qmave30が、非表示流量閾値Qth0より小さい場合に、パイロット表示情報をOFFとする。パイロット表示情報がOFFとされ、流量パイロット表示がなされていない状態を「非表示状態」と呼ぶ。
従って、制御部40には、第一判定流量Qmave30に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段44が備えられている。
そして、非表示状態から表示状態への切換え流量閾値である第一表示流量閾値Qth1と、表示状態から非表示状態への切換え流量閾値である非表示流量閾値Qth0は異ならせてあり、第一表示流量閾値Qth1が、非表示流量閾値Qth0より大きく設定されている。一例としては、第一表示流量閾値Qth1を50L/hと、非表示流量閾値Qth0を3L/hとして設定できる。ここで、非表示流量閾値Qth0は、ガスメータ10において流量計より下流側で漏洩ありと判断する境界値流量である。一方、第一表示流量閾値Qth1は、非表示流量閾値Qth0より大きく、下流側に設けられる流体消費機器の運転開始に伴って消費される流量の下限値(通常80〜100L/h)に関連つけられ(この下限値より30〜50L/h小流量側に設定)、それより小さい値である。
次に、第二表示流量閾値Qth2に関して説明すると、この閾値は、第一表示流量閾値Qth1より流量の小さい側に設定される閾値であり、第一判定流量Qmaveが第一表示流量閾値Qth1より小さい非表示状態において、第二表示流量閾値Qth2より大きい瞬時流量が所定期間、例えば30秒に渡って流れた場合に、非表示状態を表示状態に切換えるための閾値である。従って、この閾値判定も先に説明した切換え手段44が実行する。
この判定が必要となるのは、上記のように、第一表示流量閾値Qth1と非表示閾値Qth0とを異ならせるヒステリシスを持たせる構成を採用した場合、流量ゼロで、流量パイロット表示が非表示状態から、たとえば、微小なガス漏れが発生して継続すると、瞬時流量の移動平均Qmaveはある時点で0から微小流量値となりそのまま継続し、どのタイミングでも瞬時流量の移動平均Qmave>第一表示流量閾値Qth1の条件を満たせず、流量パイロット表示が表示状態に切換らないためである。一例としては、第二表示流量閾値Qth2を3L/hとできる。この第二表示流量閾値Qth2は微小流量を問題とするため、下流側で漏洩ありと判断する下限の境界値に関連つけられた流量である。この第二表示流量閾値Qth2としては、3L/hとできる他、余裕をみて、1.5L/hあるいは2.0L/hとしてもよい。又、3L/h〜1.5L/hの範囲内の値ともできる。
このような処理を加えても問題がないのは、上流側パイプライン網のガバナ制御等の理由で、供給圧力が一時的に変動した際、ガス不使用時でもメータ内にガスの流れが発生するが、多くの場合それは数秒程度の一時的なものであり、30秒間(15回分の瞬時流量)継続して流れることはないからである。
以下、図3に基づいて、パイロット表示情報の発生・停止について、具体的に説明する。このフローに入る前提として、瞬時流量の計測、移動平均化が、瞬時流量の測定タイミング毎に実行され、図3に示すフローに入る。
説明では、瞬時流量qを各別に記憶するメモリ領域61に記憶された瞬時流量をQbuf(1)〜Qbuf(15)とする。これら瞬時流量Qbuf(1)〜Qbuf(15)は、先に説明したように先入れ先出し方式で各領域に格納された、現在から15個前までの瞬時流量qである。これら記憶された15個の瞬時流量Qbuf(1)〜Qbuf(15)に基づいて、その時点での、直近30秒の移動平均値Qmave30が求められている。閾値は、第一表示流量閾値Qth1を50L/h、第二表示流量閾値Qth2を3L/h及び非表示流量閾値Qth0を3L/hとしている。
図3に示すフローに入ると、現在の流量パイロット表示のON,OFF状態が判定される(#1)。流量パイロット表示がされていない非表示状態であったときは(#1:no)、第一表示流量閾値Qth1を用い、Qmave30>Qth1であれば(#2:yes),流量パイロット表示を表示状態に切換える(#5)。Qmave30≦Qth1であれば(#2:no)、流量パイロット表示を非表示状態のまま継続する。
流量パイロット表示が、表示状態であったときは(#1:yes)、非表示流量閾値Qth0を用い(#3)、Qmave30>Qth0であれば(#3:yes)、流量パイロット表示を表示状態のまま維持し(#5)、Qmave30>Qth0でなければ(#3:no)、下記するステップ#4の判定を経て流量パイロット表示を非表示状態に切換える。
さて、流量パイロット表示が、非表示状態であり(#1:no)、第一表示流量閾値Qth1を用い、Qmave30≦Qth1である状態であった場合(#2:no)直近15回分の瞬時流量Qbuf(1)〜Qbuf(15)の最小値が第二表示流量閾値Qth2以上であれば(#4:yes)、流量パイロット表示を表示状態に切換える(#5)。直近15回分の瞬時流量Qbuf(1)〜Qbuf(15)の何れもが第二表示流量閾値Qth2未満であれば(#4:no)、流量パイロット表示を非表示状態のまま継続する(#6)。このようにして、良好な表示状態を確保することができる。
図4に、瞬時流量(細実線)、瞬時流量の各計測時点において求められる移動平均値Qmave30に基づいた流量パイロット表示のON(表示状態),OFF(非表示状態)の判断結果(太実線)、及び従来行っていた30秒毎に求めた平均値に基づく流量パイロット表示のON,OFFの判断結果(点線)を示した。この図に示す判断結果は、流量パイロット表示のON,OFF間の閾値を、同一の閾値(表示流量閾値と非表示閾値とが同一)4.5L/hとして行ったものである。このように移動平均値Qmave30を使用すると、瞬時流量(細実線)が0L/hから増大すると直ぐにONとなり、瞬時流量が0L/hとなってから従来のもの(点線)よりも早くOFFとなっている。従って、移動平均値Qmave30を使用するだけで、ON、OFF表示を遅れなく適正に行うことができることが判る。
図5に、瞬時流量(細実線)、図3に示す閾値にヒステリシスを持たせた場合の、移動平均値Qmave30に基づく流量パイロット表示のON,OFFの判断結果(太実線)、及び閾値にヒステリシスを持たせなかった場合の流量パイロット表示のON,OFFの判断結果(点線)を示した。ヒステリシスを持たせないもの(点線)では、38000〜39000や、39000以降に誤ってONとなっているが、上記した構成ではOFFに維持されている。従って、閾値にヒステリシスを持たせることで、流量パイロット誤表示を抑制できることが判る
流量パイロット表示の表示状態/非表示状態の切換え精度を上げた流量計を提供することができた。
超音波式ガスメータの構成を示す図 表示部における表示状態を示す図 流量パイロット表示の処理フローを示す図 瞬時流量の移動平均値に基づく流量パイロット表示の状態を示す図 表示流量閾値と非表示流量閾値との間にヒステリシスを設定した場合の流量パイロット表示の状態を示す図
符号の説明
1 流路
3 流量計測部
40 制御部
41 切換え手段
50 表示部
51 積算流量表示部
52 流量パイロット表示部

Claims (5)

  1. 流路を通過する流体の瞬時流量を間欠駆動間隔おきに間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と前記間欠駆動間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えた流量計であって、
    前記流量計測部に一対の超音波センサを備え、前記一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間に基づいて、前記流路を通過する流体の瞬時流量を求める超音波流量計であり、
    前記間欠駆動間隔が、瞬時流量を求めるために一対の前記超音波センサを駆動する間隔であり、
    所定期間に計測される瞬時流量の代表流量である第一判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
    前記非表示状態から前記表示状態への切換え流量閾値である第一表示流量閾値と、前記表示状態から前記非表示状態への切換え流量閾値である非表示流量閾値とが異ならせてあり、前記第一表示流量閾値が、前記非表示流量閾値より大きく、下流側に設けられる流体消費機器の運転開始に伴って消費される流量の下限値に関連つけられ、それより小さい値に設定され、
    前記第一判定流量が、所定期間に計測される瞬時流量の移動平均値であって、前記間欠駆動間隔毎に求められる流量計。
  2. 前記第一表示流量閾値より流量の小さい側に設定される第二表示流量閾値を備え、前記切換え手段が、前記第一判定流量が前記第一表示流量閾値より小さい非表示状態において、所定期間に計測される瞬時流量の代表流量である第二判定流量が前記第二表示流量閾値より大きい場合に、非表示状態を表示状態に切換える請求項1記載の流量計。
  3. 前記非表示流量閾値が、下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量である請求項1又は2記載の流量計。
  4. 前記第二表示流量閾値が、下流側で漏洩ありと判断する境界値に関連つけられた流量である請求項2記載の流量計。
  5. 前記第二判定流量が、所定期間に計測される瞬時流量の最小値であって、前記間欠駆動間隔毎に求められる請求項2記載の流量計
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