JP5138445B2 - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ Download PDF

Info

Publication number
JP5138445B2
JP5138445B2 JP2008093790A JP2008093790A JP5138445B2 JP 5138445 B2 JP5138445 B2 JP 5138445B2 JP 2008093790 A JP2008093790 A JP 2008093790A JP 2008093790 A JP2008093790 A JP 2008093790A JP 5138445 B2 JP5138445 B2 JP 5138445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
switching
display state
registration
flaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008093790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009244214A (ja
Inventor
泰宏 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2008093790A priority Critical patent/JP5138445B2/ja
Publication of JP2009244214A publication Critical patent/JP2009244214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138445B2 publication Critical patent/JP5138445B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、ガスを計測するガスメータに関するものである。
近年、ガスメータにおいてガスの使用量を計測するために超音波流量計を採用することが考えられている。このようなガスメータは、流路を通過する流体の瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えて構成される。
以下の説明では、主に超音波流量計を備えたガスメータについて説明する。超音波流量計は、良く知られているように、流体が通過する流量の流路を交差するように、流路に交差させて一対の超音波センサを対向して配置し、これら一対の超音波センサ間を相互に伝播する超音波の伝播時間を求め、一対の伝播時間から流路を通過する流体の瞬時流量を求め、積算流量を演算して表示部に表示する(特許文献1)。
ガスメータには、図2に示すような液晶表示部が備えられる。この流量表示部には、積算流量表示部51と流量パイロット表示部52が備えられる。積算流量表示部51は積算流量を表示する表示部であり、流量パイロット表示部52は、現在、流量が流れているか否かを表示するためのものである。
この流量パイロット表示は、流量計であるガスメータの取付け時に正常にガスメータが取り付けられ、逆付けのようなことがないかを確認するために用いられたり、ガス漏れ警報器が吹鳴しているときに、ガスメータ上流側のメータガス栓を手動閉栓するかの判断に用いたりする。
従来は、30秒毎の瞬時流量の平均値(2秒毎の間欠動作の場合、15ケの瞬時流量の平均値となる)が一定の閾値、たとえば、4.5L(リットル)/hを越える場合は、流量パイロット表示部52を点灯し、4.5L/hを超えない場合は消灯することで実現していた。
さて、この種のガスメータが設置される環境において、ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が成されることがある。このように口火登録をしておくことで、口火の燃焼維持に必要な微小流量のガス供給が長時間に渡って続く場合も、不要にメータ側で漏洩の警報を発するのを避けることができる(特許文献2、3)。
特開2005−098794 号公報 特願昭60−288918号公報 特願平8−270494号公報
ところで、隣家の大型給湯器の使用開始や、上流側パイプライン網のガバナ制御等の理由で、供給圧力が一時的に変動した際、この外乱により下流側でガス不使用時でもメータ内にガスの大きな流れが発生する場合がある。
また、10L/h程度の口火(小火、種火)を連続的に使用している場合、流量パイロット表示は継続的にONとなることが好ましいが、上述の理由で、ノイズとしてガスの供給方向とは逆方向の大きな流れが瞬間的に発生することがあり、このようなノイズとして1回でも、−100L/hの瞬時流量を計測した場合、平均値は(−100+10・14)/15=2.7L/hとなり、先に紹介した閾値(4.5L/h)を下回ってしまい、ガス使用時でもガスが流れていないことを示す表示となってしまう不都合を生じる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、口火登録がされた場合でも、流量パイロット表示のON/OFFの精度を上げた流量計を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る、流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔から求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータの第1特徴構成は、
ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が前記切換え閾値より小さいことを前記口火非登録時切換え条件として非表示状態に切換え、
前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が前記切換え閾値より小さく、且つ前記所定期間内に通過する流量の最大値、最小値の差が所定値以下であることを前記口火登録時切換え条件として前記非表示状態に切換えることにある。
この構成にあっては、切換えを切換え閾値との比較で行うが、口火非登録時切換え条件については、この閾値判定のみを適用し、口火登録時切換え条件としては、この閾値判定に加えて、流量の変動幅が一定以内にあることも条件とする。このようにすることで、外乱による大きな流量変動がなく、確実に流量がゼロであることを条件として、流量パイロット表示の停止を実行することができる。
この流量変動幅に関する条件を付加する場合に、口火登録において、口火の燃焼状態で必要となるガス流量(口火流量)が登録可能に構成され、流量変動幅の代表指標となる前記所定値が口火の燃焼状態で必要となるガス流量に基づいて設定されることが好ましい。このような構成を採用することで、口火流量の大きさに応じて、流量変動がなく、確実に流量がゼロであることを判別し、流量パイロット表示の停止を実行することができる。
上記目的を達成するための本発明に係る、流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータの第2特徴構成は、
ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が第一切換え閾値より小さいことを前記口火非登録時切換え条件として非表示状態に切換え、
前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記第一切換え閾値より小さい第二切換え閾値より、前記判定流量が小さいことを前記口火登録時切換え条件として非表示状態に切換えることにある。
第一切換え閾値より小さい第二切換え閾値より、判定流量が小さいことを条件として非表示状態に切換える構成とすることで、口火登録がある場合も流量がゼロであることを厳格に判別し、流量パイロット表示の停止を実行することができる。
上記目的を達成するための本発明に係る、流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータの第3特徴構成は、
ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
前記判定流量が前記所定期間内の平均流量であり、
前記判定流量が前記切換え閾値より小さい条件を前記口火登録時切換え条件及び前記口火非登録時切換え条件として、前記非表示状態から前記表示状態へ切換え、
前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて判定の対象とする前記平均流量を得るための第一所定期間に対して、前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて判定の対象とする前記平均流量を得るための第二所定期間が長く設定されていることにある。
口火登録がされている場合の第一所定期間を、口火登録がされていない場合の第二所定期間より長くすることで、平均化を行う処理におけるサンプル数を増加することができ、外乱の影響を希釈化して、検出誤差を解消し、適切な流量パイロット表示の停止を行える。
この構成において、口火登録に関し、口火の燃焼状態で必要となるガス流量(口火流量)も登録される構成を採用する場合は、第二所定期間が口火流量に基づいて設定されることが好ましい。この場合も、口火流量の大きさに応じて、検出誤差を解消し、適切な流量パイロット表示の停止を行える。
本発明の実施の形態について、超音波式ガスメータを例にとって、以下、図面に基づいて説明する。図1は、本願に係る当該超音波式ガスメータ10の概略構造を示す概略構造図であり、図2は超音波ガスメータ10の表面に設けられている表示部50の表示状態を示す図である。
超音波式ガスメータ10は、ガスGが供給される各ガス需要家に対して設けられ、一次的には各ガス需要家に供給される総ガス流量の計測の用を果たす。さらに、供給側で異常なガスGの使用状態を確認した場合(例えば、所定の流量が非常な長期間にわたって供給し続けられている場合)は、ガス供給を遮断すべく緊急遮断を行えるように構成されている。
超音波式ガスメータ10は、ガスGが通過する流路1に遮断弁2と流量計測部3とを設けてあり、遮断弁2を駆動する遮断弁駆動回路7、流量計測部3に配設される一対の超音波センサ3a,3bを所定のシーケンスに従って駆動する超音波センサ駆動回路8が備えられている。これら遮断弁駆動回路7及び超音波駆動回路8は、制御部40からの駆動制御指令に従って働くように構成されるとともに、超音波駆動回路8は、超音波センサ3a,3bからの計測結果を制御部40に戻すように構成されている。また、表示部50及び記憶部60が備えられており、制御部40で得られた流量情報が表示部50に表示される構成が採用されるとともに、記憶部60に流量情報を記憶することで、下記する所定の処理を実行できるように構成されている。前記制御部40は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)を主構成要素として構成されている。このマイコンは、主な処理として、瞬時流量検出処理、積算流量演算処理、パイロット表示情報の生成処理及び遮断弁2に対する遮断情報の生成処理を実行するように構成されている。
図示する例では遮断弁2を流路1において計測流路部3の上流側に配置してある。
遮断弁2は制御部40に備えられる遮断情報生成手段45で発生される遮断情報により遮断弁駆動回路7により遮断される。この遮断情報生成手段45は、所定の流量が非常な長期にわたって供給し続けられる場合に、遮断情報を生成する。
表示部50は、具体的には液晶表示部として構成されており、図2に示すように積算流量表示部51と、流量パイロット表示部52とを備えて構成されている。積算流量表示部51には、制御部40において積算された、流体の総量(ガスの使用量)が表示される。一方、流量パイロット表示部52は、制御部40で発生するパイロット表示情報に従って、流路1を通過する流量が有る場合にON(表示有り)され、流量が無い場合にOFF(表示無し)とされる。
〔瞬時流量計測〕
流量計測部3には、上流側部位と下流側部位とにそれぞれ超音波の送受波を行う超音波センサ3a,3bが配置されている。これら一対の超音波センサ3a,3bは、流路1を挟んで互いに対向し、且つ超音波センサ3a,3bの間で送受される超音波の進行方向
と流体が流路1を通過する方向とが角度θをなして交差するように配置されている。
瞬時流量の計測には、上流側の超音波センサ3aから下流側の超音波センサ3bに向かって超音波を送波したときの超音波の伝播時間t1と、下流側の超音波センサ3bから上流側の超音波センサ3aに向かって超音波を送波したときの超音波の伝播時間t2とを用いる。いま、両超音波センサ3a,3bの間の距離をd、流体の流速をv、音速をcとすると、以下の関係が得られる。
(c+v・cosθ)t1=(c−v・cosθ)t2=d
したがって、流速vは以下のように表すことができる。
v=(d/2cosθ){(1/t1)−(1/t2)}
このようにして求めた流速vに計測流路部1の断面積Sを乗じた値が瞬時流量qになる。
つまり、瞬時流量qは次式で表される。
q=v・S
制御部40には、瞬時流量検出手段41が備えられており、所定タイミングで駆動制御指令を発生し、超音波センサ駆動回路7を働かせる。超音波センサ駆動回路8は、各超音波センサ3a,3bをそれぞれ送波側として超音波を送受波する動作を1組として駆動し、得られた結果を制御部40に返し、瞬時流量検出手段41は上記式に従って、1組の動作毎に瞬時流量qを演算導出する。
上記の瞬時流量計測は間欠的に実行する。通常この間欠計測の間隔は1〜5秒程度に設定される。
〔積算流量演算〕
制御部40には、積算流量演算手段42が備えられており、瞬時流量qは間欠的に計測されるが、瞬時流量qを求めた時間間隔を瞬時流量qに乗じることによって積算流量Qが求められる。このようにして求めた積算流量Qをメータ使用開始から積算した流量積算値は流路1を通過した流体の総量(ガスGの使用量)に相当する。この流体の総量(ガスGの使用量)情報が、表示部50に送られ、積算流量表示部51に表示される。
〔流量パイロット表示〕
以下、パイロット表示情報の発生(ON情報)・停止(OFF情報)に関して説明する。
このパイロット表示情報は、経時的に制御部40へ送られてくる瞬時流量qを時間領域で移動平均し、得られる瞬時流量qの移動平均値Qmaveもしくは各瞬時流量qを閾値と比較することで、パイロット情報生成手段43により発生される。閾値Qthが予め記憶部60に記憶格納されている。ここで、閾値Qthは、瞬時流量qの移動平均値Qmaveと比較される。従って、所定期間に計測される瞬時流量qを個別に記憶するメモリ領域61が確保されており、付属して備えられるレジスタ(図示せず)において先入れ先出し方式で直近所定期間の瞬時流量qが各メモリ領域61に個別に記憶される。この瞬時流量qを記憶するメモリ領域61として、2秒毎に計測される30秒或いは120秒分の瞬時流量を記憶するため、15或いは60の領域が設けられている。
制御部40では、瞬時流量qの移動平均値Qmaveが、切換え閾値Qthより大きい場合に、パイロット表示情報を発生する。即ちOFFからONとする。本願では、パイロット表示情報が発生され、流量パイロット表示がなされている状態を「表示状態」と呼ぶ。一方、瞬時流量qの移動平均値Qmaveが、切換え閾値Qthより小さい場合に、パイロット表示情報を停止する。即ちONからOFFとする。パイロット表示情報が停止され、流量パイロット表示がなされていない状態を「非表示状態」と呼ぶ。
従って、制御部40には、判定流量Qmaveに基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段44が備えられている。
〔口火登録〕
ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成されている。この口火登録が登録された場合、記憶部60の口火登録領域62に、登録の有無の他、口火の燃焼状態で必要となるガス流量である口火流量も登録可能に構成されている。
口火登録がされた場合とされていない場合との流量パイロット表示判定
前記切換え手段44におけるパイロット表示情報の発生(OFF→ON)と、停止(ON→OFF)は、先にも示したように判定流量Qmaveと閾値Qthとの比較によるものとされるが、本願に係るガスメータにあっては、口火登録がされた場合の切換え条件である口火登録時切換え条件と、口火登録がされていない場合の切換え条件である口火非登録時切換え条件とが異ならせてある。
さらに詳細には、流量パイロット表示に関して、切換え手段44におけるパイロット表示情報の発生(OFF→ON)に関しては、口火登録時切換え条件と口火非登録時切換え条件とは同一とされているが、切換え手段44におけるパイロット表示情報の停止(ON→OFF)に関しては、口火登録時切換え条件が口火非登録時切換え条件より厳しくされている。従って、口火登録がされている場合、所定の口火流量が流れていることを確実に確認するため流量パイロット表示が表示されている状況では、容易に消灯されることがない。
1 流量パイロット表示の開始条件
流量パイロット表示の発生に関しては、口火登録時切換え条件と口火非登録時切換え条件は同一であり、共に、切換え閾値として4.5L/hが採用されている。即ち、判定流量Qmaveがこの切換え閾値を超えた場合に、パイロット表示情報が発生される。
2 流量パイロット表示の停止条件
本願にあっては、この条件として、3種の条件を紹介する。
その一の条件は、先に説明した判定流量Qmaveと切換え閾値Qthとの比較に加えて、流量qの変動幅に関する条件を付加するものであり、その二の条件は、切換え閾値Qth自体を異ならせるものであり、その三の条件は、移動平均のサンプル数を変更するものである。
条件1
この条件1では、口火登録がされていない場合は、判定流量Qmaveが切換え閾値Qthより小さいことを条件として非表示状態に切換え、口火登録がされている場合は、判定流量Qmaveが切換え閾値Qthより小さく、且つ所定期間内に通過する流量qの最大値qmax、最小値qminの差が所定値以下であることを条件とする。ここで、所定期間は30秒としており、その期間の移動平均を判定流量Qave30、最大値qmax30、最小値qmin30と記載している。
具体的には、以下の構成を採用している。
口火登録時切換え条件: Qmave30≦4.5L/h、且つ
qmax30−qmin30≦10L/h
口火非登録時切換え条件: Qmave30≦4.5L/h
図3に、この条件に従った、表示ONからOFFへの判定フローを示した。
ここで、瞬時流量の変動幅(所定期間内の最大値qmaxと最小値qmin30の差)を10L/hとしている意味であるが、この基準は、表示ONからOFFに切換えるべきではないときに切換えるような誤判定を生じる可能性がある外乱が入ったときには、ONを継続することを意図している。
即ち、本例の場合、移動平均は2秒毎に計測される15個のサンプリングを用いて計算しており、切換え閾値Qthは4.5L/hである。
外乱が一回だけ入り、その外乱流量をQn、口火流量をQk、切換え閾値をQth、移動平均のサンプル数をnとした場合、下式が成立している間は、前記誤判定は生じない。
Qn+(n−1)・Qk≧Qth・n
この条件に関して、例えば、5.5L/hの口火流量が流れているとき、上記10L/hの条件では、1回マイナス側に外乱的に流量がきたとき、−4.5L/hまでしか許容しないこととなるが、
−4.5+5.5・14=72.5≧4.5・15=67.5
を満足でき、判定の的確性を示している。
一方、50L/hの口火流量が流れている場合、許容できる外乱的な流量をxL/hとすると、
x+50・14≧4.5・15
を満足することが、判定の的確性を示す。
この場合、xは−632.5となり、流量の変動幅はこの程度まで許容できることとなる。
結果、口火登録において、口火の燃焼状態で必要となるガス流量を登録しておき、その流量に応じて、先の
Qn+(n−1)・Qk≧Qth・n
を満足するように、瞬時流量の変動許容幅である所定値を設定することもできる。
この場合、前記登録口火流量が小さい場合は前記所定値を小さくし、前記登録口火流量が大きい場合は前記所定値を大きくすることとなる。
条件2
この条件2では、前記口火登録がされていない場合は、判定流量Qmaveが第一切換え閾値Qth1より小さいことを条件として非表示状態に切換え、口火登録がされている場合は、第一切換え閾値Qth1より小さい第二切換え閾値Qth2より判定流量Qmaveが小さいことを条件として非表示状態に切換える。
具体的には、第一口火登録閾値Qth1は4.5L/hであり、第二口火登録閾値Qth2は3.0L/hとできる。
図4に、この条件に従った、表示ONからOFFへの判定フローを示した。
条件3
この条件3では、口火登録がされている場合は、いない場合の判定の対象とする判定流量Qmaveを得るための第一所定期間T1に対して、判定の対象とする判定流量Qmaveを得るための第二所定期間T2を長く設定する。本願のような間欠的に瞬時流量qを計測するガスメータでは、一定間隔で流量が計測されるため、期間が長いことは、サンプル数が増加し、誤差が吸収されていることを意味する。
具体的には、口火登録がされていない場合は第一所定期間T1として30秒を採用し、口火登録がされている場合は第二所定期間T2として120秒を採用する。このようにして、精度を上げることができる。
即ち、
口火登録時切換え条件: Qmave120≦4.5L/h
口火非登録時切換え条件: Qmave30≦4.5L/h
とする。
図5に、この条件に従った、表示ONからOFFへの判定フローを示した。
上記の条件を採用できる理由について以下説明する。
外乱の頻度が十分すくないとき、想定される外乱流量をQnとすれば、移動平均のサンプル数nは以下の条件とすることができる。
Qn+(n−1)・Qk≧Qth・n
ここでは、判定に用いる期間内に外乱は1回だけ入るものと考えており、口火流量をQk、切換え閾値をQth、移動平均のサンプル数をnとしている。
具体的には、登録口火流量が5.5L/hで、切換え閾値が4.5L/h、想定される外乱流量Qnが−50L/hである場合、
−50+(n−1)・5.5≧4.5・n
n≧55.5
となり、サンプル数nは55回以上あれば誤判定は生じないこととなる。
余裕を持って、nを60に設定したとき、サンプリング間隔は2秒毎であれば、120秒の移動平均流量Qmave120を用いれば良い。

口火流量が50L/hと大きい場合、同様に計算すると、
−50+(n−1)・50≧4.5・n
n≧2.2
となり、サンプル数は2〜3回で十分ということになる。

結果、口火登録において、口火の燃焼状態で必要となるガス流量を登録しておき、その流量と想定される外乱流量Qnに応じて、先の
Qn+(n−1)・Qk≧Qth・n
を満足するように、移動平均を求めるためのサンプル数n、すなわち判定流量Qmaveを得るための第二所定期間T2を設定することもできる。
この場合、前記登録口火流量が小さい場合は前記所定期間を大きくし、前記登録口火流量が大きい場合は前記所定期間を小さくすることとなる。
これまで説明してきた流量計としては、超音波流量計である例を示したが、本願は、瞬時流量を計測可能な任意の流量計に適用できる。即ち、ガス流をターゲットでフルイディック発振させその振動周波数から流速を検出するフルイディックメータや、従来型の膜式流量計であってもパルス信号の間隔が従来よりも狭く2秒以下の間隔でパルス信号が出力されるものでも良い。或いは、熱線からの温度分布がガス流量に応じて変化したのを検出する熱線式流量計であってもよい。
流量パイロット表示のON/OFFの精度を上げた流量計を提供することができた。
超音波式ガスメータの構成を示す図 表示部における表示状態を示す図 流量パイロット表示のOFF操作の処理フローを示す図 流量パイロット表示のOFF操作の処理フローを示す図 流量パイロット表示のOFF操作の処理フローを示す図
符号の説明
1 流路
3 流量計測部
40 制御部
41 切換え手段
50 表示部
51 積算流量表示部
52 流量パイロット表示部

Claims (5)

  1. 流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータであって、
    ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
    前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
    前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
    前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
    前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が前記切換え閾値より小さいことを前記口火非登録時切換え条件として非表示状態に切換え、
    前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が前記切換え閾値より小さく、且つ前記所定期間内に通過する流量の最大値、最小値の差が所定値以下であることを前記口火登録時切換え条件として前記非表示状態に切換えるガスメータ。
  2. 前記口火登録において、口火の燃焼状態で必要となるガス流量が登録可能に構成され、前記所定値が前記口火の燃焼状態で必要となるガス流量に基づいて設定される請求項1記載のガスメータ。
  3. 流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータであって、
    ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
    前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
    前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
    前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
    前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記判定流量が第一切換え閾値より小さいことを前記口火非登録時切換え条件として非表示状態に切換え、
    前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて、前記第一切換え閾値より小さい第二切換え閾値より、前記判定流量が小さいことを前記口火登録時切換え条件として非表示状態に切換えるガスメータ。
  4. 流路を通過するガスの瞬時流量を間欠的に計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測された瞬時流量と計測間隔とから求まる積算流量を表示する積算流量表示部とを備えたガスメータであって、
    ガス供給の対象となるガス機器として口火により着火される口火着火型ガス機器が含まれる場合に、ガス供給の対象として少なくとも口火着火型ガス機器の存在を登録する口火登録が可能に構成され、
    前記流路を所定期間に通過する流量である判定流量に基づいて、流路を通過する流量が有る場合に目視認識可能な流量パイロット表示を行う表示状態と、流量が無い場合に前記流量パイロット表示を行わない非表示状態とに切換える切換え手段を備え、
    前記口火登録がされた場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火登録時切換え条件と、前記口火登録がされていない場合において前記切換え手段が前記表示状態と前記非表示状態とに切換える切換え条件である口火非登録時切換え条件とがあり、
    前記切換え手段は、前記判定流量と前記表示状態と前記非表示状態との切換え閾値とを比較して切換えを実行する構成で、
    前記判定流量が前記所定期間内の平均流量であり、
    前記判定流量が前記切換え閾値より小さい条件を前記口火登録時切換え条件及び前記口火非登録時切換え条件として、前記非表示状態から前記表示状態へ切換え、
    前記口火登録がされていない場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて判定の対象とする前記平均流量を得るための第一所定期間に対して、前記口火登録がされている場合における前記表示状態から前記非表示状態への切換えにおいて判定の対象とする前記平均流量を得るための第二所定期間が長く設定されているガスメータ。
  5. 前記口火登録において、口火の燃焼状態で必要となるガス流量が登録可能に構成され、前記第二所定期間が前記口火の燃焼状態で必要となるガス流量に基づいて設定される請求項記載のガスメータ。
JP2008093790A 2008-03-31 2008-03-31 ガスメータ Expired - Fee Related JP5138445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093790A JP5138445B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ガスメータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093790A JP5138445B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ガスメータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009244214A JP2009244214A (ja) 2009-10-22
JP5138445B2 true JP5138445B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41306257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008093790A Expired - Fee Related JP5138445B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ガスメータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138445B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3388050B2 (ja) * 1995-02-10 2003-03-17 東京瓦斯株式会社 ガスメータ
JP2004170083A (ja) * 2002-11-15 2004-06-17 Yazaki Corp ガス流量計
JP4449424B2 (ja) * 2003-11-10 2010-04-14 パナソニック株式会社 ガス遮断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009244214A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5305518B2 (ja) ガス遮断装置
EP2249132B1 (en) Flowmeter
JP5758066B2 (ja) 超音波式ガスメータ
US8548754B2 (en) Flowmeter
JP5138445B2 (ja) ガスメータ
JP2000028404A (ja) 流体制御装置およびその流体制御装置を備えた流量計測装置
JP5154282B2 (ja) 流量計
JPH1164055A (ja) 流量計測装置
JP2008170213A (ja) 超音波流量計
JP3464391B2 (ja) 推量式流量計
JP3783831B2 (ja) 流量計測方法および流量計測装置ならびにガスメータ
JP5451483B2 (ja) 流量計
JP6634536B1 (ja) メータ装置
JP2000193506A (ja) ガス保安装置
JP5231842B2 (ja) 流量計
JP2002357362A (ja) 給湯器
JP2008020187A (ja) 流体制御装置およびその流体制御装置を備えた流量計測装置
JP6250316B2 (ja) 超音波式ガスメータ
JP5617185B2 (ja) ガス遮断装置
JP4089035B2 (ja) ガス遮断装置
JP2009092548A (ja) ガス遮断装置
JP2001296162A (ja) ガス保安装置
JP2012251880A (ja) ガス遮断装置
JP4883161B2 (ja) 流体制御装置
JP4157342B2 (ja) 流体供給路における安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees