JP2012251880A - ガス遮断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスを使用していない時はガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を向上させ、ガスの使用開始を流体からすばやく検出してガス供給することで、安全性と利便性を高めたガス遮断装置を提供することを目的とする。
【解決手段】計測流路1の上流側に配置され被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段8と、開閉手段8で流路を閉じた状態でガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段9と、を備え、流量演算手段7で演算される流量が所定流量以下の場合に、開閉手段8で流路を閉じると共に、使用開始検知手段9でガス器具の使用開始が流体から検出された場合に、開閉手段8で流路を開くようにした。
【選択図】図1
【解決手段】計測流路1の上流側に配置され被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段8と、開閉手段8で流路を閉じた状態でガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段9と、を備え、流量演算手段7で演算される流量が所定流量以下の場合に、開閉手段8で流路を閉じると共に、使用開始検知手段9でガス器具の使用開始が流体から検出された場合に、開閉手段8で流路を開くようにした。
【選択図】図1
Description
本発明はガスなどの流量を超音波により計測し、ガス供給の開閉を制御してガスの安全使用を提供するガス遮断装置に関する。
従来のガス遮断装置は、ガス器具を使用していない時に、一旦、ガス流路を遮断弁で遮断し、ガス圧力検出センサを用いてガスの圧力を監視し、このガスの圧力の変動量に基づいて下流側配管でのガス漏れの有無を検査して安全性を高めている。もし、漏れ検査中にガス器具の使用が開始された場合は、ガス圧力の急激な変動あるいはガス流量の急増を検出した場合は、漏れ検査を中断して遮断弁を開成する構成となっている。
ここで、このガス遮断装置は、配管のガス漏れ検査を行う時のみ遮断弁を閉成するもので、ガス漏れ検査を行っていない時にガス漏れが発生した場合は、ガス器具の使用中と誤認してガス漏れ検査を開始できずに、ガス漏れをすばやく発見およびガスの遮断ができない可能性があることが課題となっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガスを使用していない時は開閉手段を常時閉成させてガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を向上させ、ガスの使用開始を流体からすばやく検出して開閉手段を即座に開成してガス供給し、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性を向上させ、安全性と利便性を高めたガス遮断装置を提供することを目的とする。
本発明に係るガス遮断装置は、前記の課題を解決するために、被計測流体が流れる計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波センサと、送信側に設定された前記超音波センサを駆動する送信手段と、受信側に設定された前記超音波センサで受信された超音波信号を検知する受信手段と、一方の前記超音波センサから送信された超音波信号を、他方の前記超音波センサが受信するまでの伝搬時間を計測する計時手段と、前記伝搬時間より前記被計測流体の流量を演算する流量演算手段と、前記計測流路の上流側に配置され前記被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段と、前記開閉手段で流路を閉じた状態でガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段と、を備え、前記流量演算手段で演算される流量が所定流量以下の場合に、前記開閉手段で流路を閉じると共に、前記使用開始検知手段でガス器具の使用開始が検出された場合に、前記開閉手段で流路を開くようにした構成である。
以上のように、本発明では、ガスを使用していない時は開閉手段を常時閉成させてガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を向上でき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段を即座に開成してガス供給し、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上で
きる、という効果を奏する。
きる、という効果を奏する。
第1の発明は、被計測流体が流れる計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波センサと、送信側に設定された前記超音波センサを駆動する送信手段と、受信側に設定された前記超音波センサで受信された超音波信号を検知する受信手段と、一方の前記超音波センサから送信された超音波信号を、他方の前記超音波センサが受信するまでの伝搬時間を計測する計時手段と、前記伝搬時間より前記被計測流体の流量を演算する流量演算手段と、前記計測流路の上流側に配置され前記被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段と、前記開閉手段で流路を閉じた状態でガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段と、を備え、前記流量演算手段で演算される流量が所定流量以下の場合に、前記開閉手段で流路を閉じると共に、前記使用開始検知手段でガス器具の使用開始が検出された場合に、前記開閉手段で流路を開くようにした構成のガス遮断装置である。
前記構成によれば、ガスを使用していない時は開閉手段を常時閉成させてガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を向上でき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段を即座に開成してガス供給し、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上できる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記使用開始検知手段は、流量演算手段で検出される流量が所定の増加パターンであるときに、ガス器具の使用開始と判断するようにしたものである。
前記構成によれば、超音波の伝搬計測により瞬時に微小な流量変化を連続的に高精度に計測可能であり、流量が増加するパターンを判別することでガスの使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、さらに流量計測とガスの使用開始検出を同一のセンサを利用することで、構成の簡略化と低コスト化ができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、前記開閉手段の下流側に設置され被計測流体の圧力を検出する圧力検知手段を有し、前記使用開始検知手段は、前記圧力検知手段で検出される圧力が所定の減少パターンであるときに、ガス器具の使用開始と検出するようにしたものである。
前記構成によれば、圧力検知手段により圧力が低減するパターンを判別することでガスの使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、利便性を確保できる。
前記構成によれば、圧力検知手段により圧力が低減するパターンを判別することでガスの使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、利便性を確保できる。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか1つの発明において、前記開閉手段で流路を閉じた状態で、前記流量演算手段で演算される流量が所定以上の場合にガス漏れと判断するようにしたものである。
前記構成によれば、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
第5の発明は、特に第3の発明において、前記開閉手段で流路を閉じた状態において、
前記圧力検知手段で検出される圧力変化で漏洩を検出するようにしたものである。
前記圧力検知手段で検出される圧力変化で漏洩を検出するようにしたものである。
前記構成によれば、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
第6の発明は、特に第1〜5のいずれか1つの発明において、被計測流体の流入口と流出口を備え、前記流入口から流入した被計測流体が拡大空間部を満たすように構成し、前記計測流路の流入側が前記拡大空間部に開口し、流出側が前記流出口に接続するようにしたものである。
前記構成によれば、拡大空間部に貯まったガスの量が多くなるので、ガス器具の使用開始の場合あるいはガス漏洩が発生した場合のいずれにおいても拡大空間部に貯まったガスが流出し切るまでより長い時間に亘って計測が可能となり、ガス器具の使用開始およびガス漏洩の検出精度をより一層高めることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るガス遮断装置について、図1および図2を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るガス遮断装置の一例を示すブロック図である。図2はガス遮断装置の他の構成を示す断面図である。
本発明の実施の形態1に係るガス遮断装置について、図1および図2を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るガス遮断装置の一例を示すブロック図である。図2はガス遮断装置の他の構成を示す断面図である。
[ガス遮断装置の構成]
まず、本実施の形態1に係るガス遮断装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1に係るガス遮断装置は、被計測流体が流れる計測流路1の上流と下流に配置された一対の超音波センサ2、3と、送信側に設定された超音波センサ2あるいは超音波センサ3を駆動する送信手段4と、受信側に設定された超音波センサ3あるいは超音波センサ2で受信された超音波信号を検知する受信手段5と、一方の超音波センサ2あるいは超音波センサ3から送信された超音波信号を、他方の超音波センサ3あるいは超音波センサ2が受信するまでの伝搬時間を計測する計時手段6と、前記伝搬時間より前記被計測流体の流量を演算する流量演算手段7と、計測流路1の上流側に配置され被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段8と、開閉手段8で流路を閉じた状態で下流側に設けたガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段9と、下流側に設けたガス器具や配管などのガス漏れを判断するガス漏れ検知手段10と、開閉手段8の開閉動作を制御する開閉動作制御手段11と、超音波センサ2、超音波センサ3の一方を受信側に設定し他方を送信側に設定する切替手段12と、超音波での計測を制御する計測制御手段13と、ガス漏れ検知手段10、開閉動作制御手段11および計測制御手段13を総合的に制御する流体制御手段14から構成されている。
まず、本実施の形態1に係るガス遮断装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1に係るガス遮断装置は、被計測流体が流れる計測流路1の上流と下流に配置された一対の超音波センサ2、3と、送信側に設定された超音波センサ2あるいは超音波センサ3を駆動する送信手段4と、受信側に設定された超音波センサ3あるいは超音波センサ2で受信された超音波信号を検知する受信手段5と、一方の超音波センサ2あるいは超音波センサ3から送信された超音波信号を、他方の超音波センサ3あるいは超音波センサ2が受信するまでの伝搬時間を計測する計時手段6と、前記伝搬時間より前記被計測流体の流量を演算する流量演算手段7と、計測流路1の上流側に配置され被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段8と、開閉手段8で流路を閉じた状態で下流側に設けたガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段9と、下流側に設けたガス器具や配管などのガス漏れを判断するガス漏れ検知手段10と、開閉手段8の開閉動作を制御する開閉動作制御手段11と、超音波センサ2、超音波センサ3の一方を受信側に設定し他方を送信側に設定する切替手段12と、超音波での計測を制御する計測制御手段13と、ガス漏れ検知手段10、開閉動作制御手段11および計測制御手段13を総合的に制御する流体制御手段14から構成されている。
ここで、超音波センサ2、超音波センサ3は、被測定流体の流れる計測流路1の流路軸に角度φで交わるように、対向して配置されている。
図2は計測流路1と開閉手段8との間に内容積を大きくした拡大空間部15を配置した構成を示している。図2において、計測流路1は内部に内容積および断面積を大きくした拡大空間部15を有する外箱16に内蔵されている。外箱16には被計測流体であるガスが流入する流入口17および被計測流体であるガスが流出する流出口18が設けられ、流入口17側には入口通路19を介して開閉手段8が接続され、開閉手段8の出口側が拡大空間部15に開口している。計測流路1の流入側は拡大空間部15に開口し、計測流路1
の流出側は出口通路20を介して流出口18に連通している。
の流出側は出口通路20を介して流出口18に連通している。
なお、図2では超音波センサ2、超音波センサ3は計測流路1の一方の端面側に配置されるとともに、計測流路1の他端面側に反射した超音波を受信するようにV字状に配置されたVパス構成となっている。
[ガス遮断装置の動作]
次に、前記構成のガス遮断装置の動作について説明する。計測制御手段13により切替手段12を制御して、まず超音波センサ2を送信側に、超音波センサ3を受信側に設定する。そして、送信手段4から出力される駆動信号が送信側に設定された超音波センサ2に入力され、超音波センサ2から超音波信号が発信される。発信された超音波の信号が受信側の超音波センサ3で受信されるまでの伝搬時間を計時手段6で計測する。
次に、前記構成のガス遮断装置の動作について説明する。計測制御手段13により切替手段12を制御して、まず超音波センサ2を送信側に、超音波センサ3を受信側に設定する。そして、送信手段4から出力される駆動信号が送信側に設定された超音波センサ2に入力され、超音波センサ2から超音波信号が発信される。発信された超音波の信号が受信側の超音波センサ3で受信されるまでの伝搬時間を計時手段6で計測する。
なお、この送受信動作を所定の回数(n回)だけ繰り返されたときの時間を計時手段6で求めることにより、計測精度を高めることができる。
次に、切替手段12で超音波センサ2と超音波センサ3の送受信を切り替えて、超音波センサ3を送信側、超音波センサ2を受信側に設定して超音波信号を送信し、この送受信を前述のように行い、その超音波の伝搬に要した伝搬時間を計時する。
このようにして、切替手段12により、超音波センサ2、超音波センサ3の送信側と受信側との設定を切り替え、それぞれの伝搬時間を上述のように測定し、流量演算手段7において(式1)ようにして流量Qを求める。
Q=S・v=S・L/2・cosφ{(1/t1)−(1/t2)}・・・(式1)
但し、(式1)においては、Lが超音波センサ2と超音波センサ3間の流れ方向の有効距離であり、t1が超音波センサ2から超音波センサ3への伝搬時間であり、t2が超音波センサ3から超音波センサ2への伝搬時間であり、vが被測定流体の流速であり、Sが計測流路1の断面積であり、φは超音波センサが計測流路1の軸となす角度であり、Qが流量である。このような流量計測を順次繰り返し、時間経過とともに流量を積算して積算流量を計測する。
但し、(式1)においては、Lが超音波センサ2と超音波センサ3間の流れ方向の有効距離であり、t1が超音波センサ2から超音波センサ3への伝搬時間であり、t2が超音波センサ3から超音波センサ2への伝搬時間であり、vが被測定流体の流速であり、Sが計測流路1の断面積であり、φは超音波センサが計測流路1の軸となす角度であり、Qが流量である。このような流量計測を順次繰り返し、時間経過とともに流量を積算して積算流量を計測する。
ここで、本実施の形態1に係るガス遮断装置では、流量演算手段7で流量ゼロと検出している時には下流側でのガス器具は不使用なので開閉手段8を閉成し、下流側へのガス供給を遮断することでガス漏れ防止を図り安全性を高めている。
もし、下流側でガス器具が使用されると、配管内に付与されていたガス圧により計測流路1内にガスの流れが発生する。図3は、流れ発生開始時の流量変化を横軸に経過時間T、縦軸に流量Qで流量変化特性を示したもので、流量0の状態が経過時間T1で流れが発生している。
この流れの発生時に、流量演算手段7で計測した流量の変化が図3の一点鎖線Aに示すようなガス器具の使用開始に応じた所定の増加パターンであるときは、使用開始検知手段9でガス器具が使用を開始されたと判断して、即座に流体制御手段14に使用開始の信号を送り開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を開成させ、下流側にガスを供給してガス器具の安定した運転動作を確保する。
なお、下流側で使用するガス器具を事前に登録して使用開始時の流れパターンを登録しておくことにより、ガス器具の使用開始の判別精度を向上できるのは言うまでもない。また、ガス器具の使用を停止して流量演算手段7で流量ゼロと検出して所定の時間が経過す
ると流体制御手段14は開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成させて安全性を維持させる。
ると流体制御手段14は開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成させて安全性を維持させる。
このように、ガスを使用していない時は開閉手段8を常時閉成させてガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を確保でき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段8を即座に開成してガス供給してガス器具の安定した運転を確保するとともに、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上できる。
また、瞬時に微小な流量変化を連続的に高精度に計測可能な瞬時計測機能を有する超音波式の流量計測を行うことにより、流量が増加するパターンを判別することでガス器具の使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、さらに流量計測とガスの使用開始検出を同一のセンサを利用することで、構成の簡略化と低コスト化ができる。
次に、もし下流側でガス漏れが発生した場合の流量変化パターンについて説明する。
図3の破線Bは、下流側で微小な漏れが発生した場合を示し、流量演算手段7が例えば毎時3リッター(3L/h)程度の微小な流れを計測し、使用開始検知手段9はこの微小な流れが連続して生じているのでガス器具の使用開始と判断せずに、ガス漏れ検知手段10で下流側においてガス漏れが発生したと判断し、流体制御手段14にガス漏れ発生の信号を送り開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成あるいは閉成状態を維持させる。
次に、図3の二点鎖線Cは、下流側で大きな漏れが発生した場合を示し、下流側の配管の破損や配管接続の外れ等により流量演算手段7が急激な流れの増加を計測することで、使用開始検知手段9がガス器具の使用開始と判断せずに、下流側においてガス漏れが発生したとガス漏れ検知手段10で判断し、流体制御手段14にガス漏れ発生の信号を送り開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成あるいは閉成状態を維持させる。
このように、流量演算手段7で演算される流量が所定以上の場合にガス漏れと判断するようにすることで、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
なお、使用開始検知手段9あるいはガス漏れ検知手段10は流量演算手段7で計測した流量により使用開始あるいはガス漏れを判断する場合を示したが、計時手段6での超音波の伝搬時間の変化で同様の判断が可能であるのは言うまでもない。
さらに、図2に示したように、計測流路1を収納する外箱16内に拡大空間部15を配置し、計測流路1の流入側を拡大空間部15に開口させ、拡大空間部15にガスを貯める構成として、拡大空間部に貯まったガスの量を多くすることで、ガス器具の使用開始の場合あるいはガス漏洩が発生した場合のいずれにおいても拡大空間部に貯まったガスが流出し切るまでより長い時間に亘って流量変化の計測が可能となり、ガス器具の使用開始およびガス漏洩の検出精度をより一層高めることができる。
なお、ガス漏れが発生した場合は、開閉手段8を閉成させるとともに報知手段(図示せず)により異常の発生を外部に報知することができるのは言うまでもない。
以上のように、流量演算手段7で演算される流量が所定流量以下の場合に、開閉手段8で流路を閉じると共に、使用開始検知手段9でガス器具の使用開始が検出された場合に、開閉手段8で流路を開くことで、ガスを使用していない時は開閉手段を常時閉成させてガ
スを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性をでき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段を即座に開成してガス供給し、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上できる。
スを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性をでき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段を即座に開成してガス供給し、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上できる。
また、本実施の形態1に係るガス遮断装置において、使用開始検知手段9は、流量演算手段7で検出される流量が所定の増加パターンであるときに、ガス器具の使用開始と判断する構成である。
このようにして、超音波の伝搬計測により瞬時に微小な流量変化を連続的に高精度に計測可能であり、流量が増加するパターンを判別することでガスの使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、さらに流量計測とガスの使用開始検出を同一のセンサを利用することで、構成の簡略化と低コスト化ができる。
また、本実施の形態1に係るガス遮断装置において、開閉手段8で流路を閉じた状態で、流量演算手段7で演算される流量が所定以上の場合にガス漏れと判断するようにした構成である。
このようにして、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
また、本実施の形態1に係るガス遮断装置において、被計測流体の流入口17と流出口18を備え、流入口17から流入した被計測流体が拡大空間部15を満たすように構成し、計測流路1の流入側が拡大空間部15に開口し、流出側が流出口18に接続するようにした構成である。
このようにして、拡大空間部15に貯まったガスの量を多くして、ガス器具の使用開始の場合あるいはガス漏洩が発生した場合のいずれにおいても拡大空間部15に貯まったガスが流出し切るまでより長い時間に亘って流量変化の計測が可能となり、ガス器具の使用開始およびガス漏洩の検出精度をより一層高めることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るガス遮断装置について、図4を参照して具体的に説明する。
本発明の実施の形態2に係るガス遮断装置について、図4を参照して具体的に説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係るガス遮断装置の一例を示すブロック図である。
[ガス遮断装置の構成および動作]
まず、本実施の形態2に係るガス遮断装置の構成について説明する。図4に示すように、本実施の形態2に係るガス遮断装置は、前記実施の形態1に係るガス遮断装置と基本的に同様の構成であるが、圧力検知手段21を備えている。前記実施の形態1に係るガス遮断装置と同じ構成要素は、同一番号を付しその説明は省略する。
まず、本実施の形態2に係るガス遮断装置の構成について説明する。図4に示すように、本実施の形態2に係るガス遮断装置は、前記実施の形態1に係るガス遮断装置と基本的に同様の構成であるが、圧力検知手段21を備えている。前記実施の形態1に係るガス遮断装置と同じ構成要素は、同一番号を付しその説明は省略する。
圧力検知手段21は、開閉手段8よりも下流側の被計測流体が流れる通路である計測流路1に連通させ計測流路1内の圧力を計測し、使用開始検知手段9に計測した圧力を伝えている。
次に、この構成のガス遮断装置の動作について説明する。もし、下流側でガス器具が使用されると、配管内に付与されていたガス圧Psにより計測流路1内にガスの流れが発生するとともに、開閉手段8が閉成されているため計測流路1内の圧力が減少する。図5は
、ガス器具の使用開始時の圧力変化を横軸に経過時間T、縦軸に圧力Pでその変化特性を示したもので、供給されていた所定のガス圧Psの状態が続き、経過時間T1で圧力の減少が発生している。
、ガス器具の使用開始時の圧力変化を横軸に経過時間T、縦軸に圧力Pでその変化特性を示したもので、供給されていた所定のガス圧Psの状態が続き、経過時間T1で圧力の減少が発生している。
この圧力変化の発生時に、圧力検知手段21で計測した圧力の変化が図5の一点鎖線Dに示すようなガス器具の使用開始に応じた所定の減少パターンであるときは、使用開始検知手段9でガス器具が使用を開始されたと判断して、即座に流体制御手段14に使用開始の信号を送り開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を開成させ、下流側にガスを供給してガス器具の安定した運転動作を確保する。
なお、下流側で使用するガス器具を事前に登録して使用開始時の圧力減少パターンを登録しておくことにより、ガス器具の使用開始の判別精度を向上できるのは言うまでもない。また、ガス器具の使用を停止して流量演算手段7で流量ゼロと検出し、ガスが使用されていない状態が所定の時間経過すると流体制御手段14は開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成させて安全性を維持する。
このように、ガスを使用していない時は開閉手段8を常時閉成させてガスを遮断してガス漏れを確実に防止して安全性を確保でき、ガスの使用開始は流体からすばやく検出して開閉手段8を即座に開成してガス供給してガス器具の安定した運転を確保するとともに、ガス遮断装置と器具との信号の送受信を不要として構成の簡素化による低コスト化と設置施工性の向上により利便性を向上できる。
次に、もし下流側でガス漏れが発生した場合の圧力変化パターンについて説明する。
図5の破線Eは、下流側で微小な漏れが発生した場合を示し、毎時3リッター(3L/h)程度の微小な漏れがある場合に相当する圧力減少を圧力検知手段21で計測すると、使用開始検知手段9はこの微小な圧力減少が連続して生じているのでガス器具の使用開始と判断せずに、下流側でガス漏れが発生したとガス漏れ検知手段10で判断して流体制御手段14にガス漏れ発生の信号を送り、開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成あるいは閉成状態を維持させる。
次に、図5の二点鎖線Fは、下流側で大きな漏れが発生した場合を示し、下流側の配管の破損や配管接続の外れ等により圧力検知手段21で急激な圧力の低下を計測し、使用開始検知手段9がガス器具の使用開始と判断せずに、下流側においてガス漏れが発生したとガス漏れ検知手段10で判断し、流体制御手段14にガス漏れ発生の信号を送り開閉動作制御手段11を介して開閉手段8を閉成あるいは閉成状態を維持させる。
このように、圧力検知手段21で計測される圧力が所定以下あるいは所定以上など、圧力変化をもとにガス漏れと判断することで、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
さらに、図2に示したように、計測流路1を収納する外箱16内に拡大空間部15を配置し、計測流路1の流入側を拡大空間部15に開口させ、拡大空間部15にガスを貯める構成として、拡大空間部に貯まったガスの量を多くすることで、ガス器具の使用開始の場合あるいはガス漏洩が発生した場合のいずれにおいても拡大空間部に貯まったガスが流出し切るまでより長い時間に亘って圧力変化の計測が可能となり、ガス器具の使用開始およびガス漏洩の検出精度をより一層高めることができる。
なお、ガス器具の使用開始あるいはガス漏れの発生を検出するのに、圧力検知手段21で計測される圧力変化だけでなく、実施の形態1で説明した流量演算手段7で計測される
流量変化を併用することで、判別精度をより向上できるのは言うまでもない。
流量変化を併用することで、判別精度をより向上できるのは言うまでもない。
以上のように、開閉手段8の下流側に設置され被計測流体の圧力を検出する圧力検知手段21を有し、圧力検知手段21で検出される圧力が所定の減少パターンであるときに、ガス器具の使用開始と検出するようにした構成である。
このようにして、圧力検知手段21により圧力が低減するパターンを判別することでガスの使用開始をすばやく確実に検出して開閉手段を開成対応でき、利便性を確保できる。
また、本実施の形態2に係るガス遮断装置において、開閉手段8で流路を閉じた状態において、圧力検知手段21で検出される圧力変化で漏洩を検出するようにした構成である。
このようにして、ガスを使用していない時にガス漏れが発生しても確実にガス漏れを検出して安全性を向上できる。
また、本実施の形態2に係るガス遮断装置において、被計測流体の流入口17と流出口18を備え、流入口17から流入した被計測流体が拡大空間部15を満たすように構成し、計測流路1の流入側が拡大空間部15に開口し、流出側が流出口18に接続するようにした構成である。
このようにして、拡大空間部15に貯まったガスの量を多くして、ガス器具の使用開始の場合あるいはガス漏洩が発生した場合のいずれにおいても拡大空間部15に貯まったガスが流出し切るまでより長い時間に亘って圧力変化の計測が可能となり、ガス器具の使用開始およびガス漏洩の検出精度をより一層高めることができる。
なお、本発明は前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明に係るガス遮断装置は、ガスの不使用時は開閉弁を常時閉成させ、ガスの使用開始を流体からすばやく検出して開閉弁を開成させるもので、流体を使用する分野であれば、被測定流体がどのようなものであっても好適に用いることができる。
1 計測流路
2 超音波センサ
3 超音波センサ
4 送信手段
5 受信手段
6 計時手段
7 流量演算手段
8 開閉手段
9 使用開始検知手段
10 ガス漏れ検知手段
11 開閉動作制御手段
12 切替手段
13 計測制御手段
14 流体制御手段
15 拡大空間部
17 流入口
18 流出口
21 圧力検知手段
2 超音波センサ
3 超音波センサ
4 送信手段
5 受信手段
6 計時手段
7 流量演算手段
8 開閉手段
9 使用開始検知手段
10 ガス漏れ検知手段
11 開閉動作制御手段
12 切替手段
13 計測制御手段
14 流体制御手段
15 拡大空間部
17 流入口
18 流出口
21 圧力検知手段
Claims (6)
- 被計測流体が流れる計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波センサと、
送信側に設定された前記超音波センサを駆動する送信手段と、
受信側に設定された前記超音波センサで受信された超音波信号を検知する受信手段と、
一方の前記超音波センサから送信された超音波信号を、他方の前記超音波センサが受信するまでの伝搬時間を計測する計時手段と、
前記伝搬時間より前記被計測流体の流量を演算する流量演算手段と、
前記計測流路の上流側に配置され前記被計測流体が流れる流路を開閉する開閉手段と、
前記開閉手段で流路を閉じた状態でガス器具の使用開始を検出する使用開始検知手段と、を備え、
前記流量演算手段で演算される流量が所定流量以下の場合に、前記開閉手段で流路を閉じると共に、前記使用開始検知手段でガス器具の使用開始が検出された場合に、前記開閉手段で流路を開くことを特徴とするガス遮断装置。 - 前記使用開始検知手段は、流量演算手段で検出される流量が所定の増加パターンであるときに、ガス器具の使用開始と判断する請求項1記載のガス遮断装置。
- 前記開閉手段の下流側に設置され被計測流体の圧力を検出する圧力検知手段を有し、前記使用開始検知手段は、前記圧力検知手段で検出される圧力が所定の減少パターンであるときに、ガス器具の使用開始と検出する請求項1記載のガス遮断装置。
- 前記開閉手段で流路を閉じた状態で、前記流量演算手段で演算される流量が所定以上の場合にガス漏れと判断する請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス遮断装置。
- 前記開閉手段で流路を閉じた状態において、前記圧力検知手段で検出される圧力変化で漏洩を検出する請求項3記載のガス遮断装置。
- 被計測流体の流入口と流出口を備え、前記流入口から流入した被計測流体が拡大空間部を満たすように構成し、前記計測流路の流入側が前記拡大空間部に開口し、流出側が前記流出口に接続した請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス遮断装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2011124825A JP2012251880A (ja) | 2011-06-03 | 2011-06-03 | ガス遮断装置 |
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JP2011124825A JP2012251880A (ja) | 2011-06-03 | 2011-06-03 | ガス遮断装置 |
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JP2011124825A Withdrawn JP2012251880A (ja) | 2011-06-03 | 2011-06-03 | ガス遮断装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015215115A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | パナソニック株式会社 | ガス遮断装置 |
-
2011
- 2011-06-03 JP JP2011124825A patent/JP2012251880A/ja not_active Withdrawn
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- 2012-06-01 CN CN 201220258826 patent/CN202867983U/zh not_active Expired - Fee Related
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CN202867983U (zh) | 2013-04-10 |
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