JP6634536B1 - メータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脈動流の発生を確実に検知して保安機能の信頼性を向上させる。【解決手段】メータ装置1は、ユーザによる流体の使用量を計測するメータ本体10を含むメータ装置であって、流体が流れる流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて流路に配置され、流体の流量を計測する第1及び第2フローセンサ21及び22と、メータ本体10の動作を制御する制御部18と、を備え、第1及び第2フローセンサ21及び22は、それぞれでの流量の計測結果である第1及び第2計測結果を制御部18へそれぞれ出力し、制御部18は、第1及び第2計測結果に基づいて、流路で発生する流体の脈動流と、流量の計測ばらつきとを判別する。【選択図】図1

Description

本発明は、メータ装置に関する。
ガスメータ及び水道メータ等の、ユーザによる流体の使用量を計測するメータは、流体の流れ等に異常が有ると流体の流路を遮断して安全を確保し得る保安機能を備えている。この種のメータでは、周辺に設置されたポンプ等の影響により流路において脈動流が発生すると、脈動流に伴って流体の流量が変動し、保安機能の誤動作を招く可能性がある。このため、脈動流の発生を確実に検知することは重要である。
特許文献1には、超音波センサからの測定結果によりガスの脈動流を判断するガス保安装置が開示されている。特許文献1に開示されたガス保安装置は、下流から上流方向に超音波が進む場合の送信から受信までの時間差t1から、上流から下流方向に超音波が進む場合の送信から受信までの時間差t2を引いた結果が、負の値と正の値を含む場合に、脈動流が発生していると判断する。
特許4516978号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたガス保安装置は、上述の時間差t1及び時間差t2という超音波の伝播時間差を用いて脈動流の発生有無を判断しているに過ぎない。このため、特許文献1に開示されたガス保安装置は、脈動流の具体的な波形を特定することが容易ではなく、脈動流の発生を確実に判断して保安機能を正常に動作させる点において改善の余地がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明の課題の一例は、脈動流の発生を確実に検知して保安機能の信頼性を向上させることである。
本発明によるメータ装置は、ユーザによる流体の使用量を計測するメータ本体を含むメータ装置であって、前記流体が流れる流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて前記流路に配置され、前記流体の流量を計測する第1及び第2フローセンサと、前記メータ本体の動作を制御する制御部と、を備え、前記第1及び第2フローセンサは、互いに略同一の時期に前記流量を計測して、それぞれでの前記流量の計測結果である第1及び第2計測結果を前記制御部へそれぞれ出力し、前記制御部は、前記第1計測結果の波形と前記第2計測結果の波形とを比較することによって、両者が概ね同じ波形であって位相をシフトした関係にあることを判別して、前記流路での前記流体の脈動流の発生を判断する。
前記メータ装置において、前記制御部は、前記第1計測結果の波形と前記第2計測結果の波形が概ね同じ波形であって概ね同じ位相を有することを判別して、前記流路での前記流体の漏洩の発生を判断する。
前記メータ装置において、前記制御部は、前記脈動流が発生している場合、前記メータ本体の計測結果が無効となるよう設定する。
前記メータ装置において、前記第1及び第2フローセンサは、継手及びバルブの少なくとも1つを跨いで配置される。
前記メータ装置において、前記第1及び第2フローセンサのそれぞれは、MEMS型のフローセンサにより構成される。
本発明に係るメータ装置は、脈動流の発生を確実に検知して保安機能の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係るメータ装置の構成を模式的に示す図である。 脈動流が発生した場合におけるフローセンサの計測結果の波形を示す図である。 漏洩が発生した場合におけるフローセンサの計測結果の波形を示す図である。 実施形態1に係る脈動流判別処理の流れを示す図である。 実施形態2に係るメータ装置の構成を模式的に示す図である。 漏洩箇所とフローセンサとの位置関係を説明するための図を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[メータ装置の構成]
図1は、本発明の実施形態1に係るメータ装置1の構成を模式的に示す図である。図1(a)は、メータ装置1の全体構成を示す図である。図1(b)は、フローセンサ20の配置構成を示す図である。
メータ装置1は、ユーザによる流体の使用量を計測する装置である。流体の使用量は、所定期間中にユーザにより使用された流体の流量の積算値であってよい。メータ装置1の計測対象の流体は、例えば、都市ガス若しくはプロパンガス等の気体、又は、水道水等の液体であってよい。メータ装置1は、ガスメータ又は水道メータ等を含む装置であってよい。図1(a)には、メータ装置1の具体例として、ガスメータを含む装置が示されている。図1(a)に示されたメータ装置1は、ガスメータとしてのメータ本体10と、計測対象の流体であるガスの流量を計測するフローセンサ20とを備える。
メータ本体10の筐体10a内には、ガスが流れる内部流路11が設けられる。内部流路11は、ガスの流入口11aが継手4を介して一次側配管2へ連結され、ガスの流出口11bが継手4を介して二次側配管3へ連結される。一次側配管2には、ガス栓としてのバルブ5が設けられる。
メータ本体10は、圧力センサ12と、感震器13と、遮断弁14と、通信部15と、報知部16と、超音波流量計17と、制御部18とを備える。
圧力センサ12は、内部流路11を流れるガスの圧力を計測し、計測結果を制御部18へ出力する。感震器13は、所定震度以上の地震が発生したことを感知し、感知した結果を制御部18へ出力する。遮断弁14は、ガスの流れ状態又はメータ本体10の動作状態等に異常が有る場合に内部流路11におけるガスの流れを遮断する。通信部15は、保安員の情報端末、他のメータ本体10又は監視センタ等との間で無線通信を行う。報知部16は、ガスの流れ状態又はメータ本体10の動作状態等を報知する。
超音波流量計17は、ユーザによるガスの使用量を求めるために、内部流路11を流れるガスの流量を計測し、計測結果を制御部18へ出力する。具体的には、超音波流量計17は、内部流路11の上流側及び下流側から内部流路11を挟んで互いに対向するように配置された超音波センサ17a及び17bにより構成される。超音波センサ17a及び17bは、それぞれの一方から他方へ向けて超音波を送信し、送信された超音波が他方で受信されると、受信された超音波を示す信号を制御部18へ出力する。更に、超音波センサ17a及び17bは、それぞれの他方から一方へ向けて超音波を送信し、送信された超音波が一方で受信されると、受信された超音波を示す信号を制御部18へ出力する。
制御部18は、メータ本体10の各構成要素を統括的に制御し、メータ本体10の動作を制御する制御ユニットである。制御部18は、プロセッサ及び記憶装置を含むと共に、ガス使用量の検針機能並びにメータ本体10の監視機能及び保安機能が実装されたプログラムを含んで構成される。
特に、制御部18は、超音波流量計17の計測結果に基づいて、ユーザによるガスの使用量を計算する。具体的には、制御部18は、超音波センサ17a及び17bのそれぞれから出力された上述の信号に基づいて、超音波センサ17a及び17bの一方から送信された超音波が他方へ到達するまでの到達時間と、他方から送信された超音波が一方へ到達するまでの到達時間とを計算する。そして、制御部18は、これらの到達時間の差分に基づいて、内部流路11を流れるガスの流速を計算し、この流速からガスの流量を計算することができる。それにより、制御部18は、ユーザによるガスの使用量を計算することができる。
また、制御部18は、圧力センサ12、感震器13又は超音波流量計17の計測結果に基づいて、予め定められた保安機能による処理を実行する。具体的には、制御部18は、圧力センサ12の計測結果が許容範囲を超えたことを示す場合、その旨を報知部16にて報知すると共に通信部15にて監視センタへ通知し、ガスの流れが遮断されるよう遮断弁14を閉じる。加えて、制御部18は、感震器13の計測結果が所定震度以上の地震が発生したことを示す場合も、遮断弁14、通信部15及び報知部16にて同様の処理を行う。更に、制御部18は、超音波流量計17の計測結果が、許容範囲を超えた流量のガスが流れたこと示す場合、又は、許容範囲を超えた時間に亘ってガスが流れたこと示す場合も、遮断弁14、通信部15及び報知部16にて同様の処理を行う。それにより、制御部18は、ガスの流れ状態及びメータ本体10の動作状態を監視すると共に、メータ本体10及びその周辺の安全を確保することができる。なお、保安機能による処理として記載した上述の処理は、あくまで本発明に係る保安機能による処理の一例であって、本発明に係る保安機能による処理は、上述の処理に限られない。
フローセンサ20は、ガスの流量を計測するセンサである。具体的には、フローセンサ20は、図1(b)に示されるように、ガスの流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて配置された第1及び第2フローセンサ21及び22により構成される。第1フローセンサ21は、内部流路11において第2フローセンサ22よりも上流側に配置されてよい。
第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)型のフローセンサにより構成されてよい。例えば、第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれは、ガスの流れ方向に沿って配置された複数のサーモパイルと、複数のサーモパイルの間に存在するガスに温度分布を与えるヒータとを含んで構成されてよい。そして、第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれは、この温度分布の変動を複数のサーモパイルにて計測することによって、内部流路11を流れるガスの流速を計算し、この流速からガスの流量を計算することができる。第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれは、超音波流量計17よりも微小な流量を計測可能なセンサであり得る。なお、第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれは、MEMS型のフローセンサ以外のフローセンサによって構成されてもよい。
ここで、本実施形態では、第1フローセンサ21におけるガスの流量の計測結果を「第1計測結果」とも称し、第2フローセンサ22におけるガスの流量の計測結果を「第2計測結果」とも称する。更に、本実施形態では、第1計測結果の波形を「第1計測波形」とも称し、第2計測結果の波形を「第2計測波形」とも称する。第1及び第2計測波形は、それぞれ、第1及び第2計測結果の推移を示す波形であり得る。
第1及び第2フローセンサ21及び22は、それぞれでの流量の計測結果である第1及び第2計測結果を、制御部18へそれぞれ出力する。第1及び第2フローセンサ21及び22は、互いに略同一の時期にガス流量を計測して、第1及び第2計測結果を制御部18へそれぞれ出力してよい。
図2は、脈動流が発生した場合におけるフローセンサ20の計測結果の波形を示す図である。図2(a)は、第1フローセンサ21による第1計測波形を示し、図2(b)は、第2フローセンサ22による第2計測波形を示す。図3は、漏洩が発生した場合におけるフローセンサの計測結果の波形を示す図である。図3(a)は、第1フローセンサ21による第1計測波形を示し、図3(b)は、第2フローセンサ22による第2計測波形を示す。なお、図2(a)〜図3(b)において、縦軸及び横軸は、それぞれ、ガスの流量軸及び時間軸を示す。
制御部18は、第1及び第2フローセンサ21及び22から出力された第1及び第2計測結果に基づいて、ガスの脈動流と、流路からのガスの漏洩とを判別することができる。ガスの脈動流は、圧力伝搬による流れであり、縦波の形態で伝搬し、流路内で流量の偏りが生じる流れである。ガスの漏洩による流れは、流路内の気体分子が固まりとして移動するような流れであり、流路内で流量の偏りがあまり生じない流れである。
具体的には、制御部18は、第1及び第2フローセンサ21及び22によって計測されたガスの流量を示す第1及び第2計測結果を取得する。この際に取得される第1計測結果と第2計測結果とは互いに略同一の時期に計測された結果であってよい。そして、制御部18は、取得された第1及び第2計測結果のそれぞれを時系列順に特定し、第1及び第2計測結果の推移をそれぞれ示した波形である第1及び第2計測波形をそれぞれ特定する。そして、制御部18は、互いに略同一の時期に計測された第1計測波形と第2計測波形とを比較することによって、ガスの脈動流と漏洩による流れとを判別することができる。
例えば、脈動流が発生した場合、第1計測波形が図2(a)のような波形を示す際、第2計測波形は図2(b)のような波形を示し得る。すなわち、脈動流が発生した場合、第1計測波形と第2計測波形とは、両者共に、大きな振幅で周期的に変動する波形を示す。そして、第1計測波形と第2計測波形とは、互いに概ね同じ形状であり位相をシフトした関係にある。図2(a)及び図2(b)では、第2計測波形の位相が第1計測波形に対してΔtだけシフトしている様子が示されている。なお、第1計測波形と第2計測波形とが概ね同じ形状であるとは、第1計測波形の振幅(又は波高)及び周波数と、第2計測波形の振幅(又は波高)及び周波数とが概ね同じであることであってよい。第1計測波形と第2計測波形とが位相をシフトした関係にあるとは、第1計測波形と第2計測波形とが時間軸方向にシフトした関係にあることである。この場合の第1計測波形と第2計測波形との位相差は、第1フローセンサ21と第2フローセンサ22との間隔に依存する。第1計測波形に対する第2計測波形のシフト方向が時間軸の正方向である場合、脈動流の進行方向は、一次側配管2から二次側配管3へ向かう方向であると推定され得る。
また、例えば、漏洩が発生した場合、第1計測波形が図3(a)のような波形を示す際、第2計測波形は図3(b)のような波形を示し得る。すなわち、漏洩が発生した場合、第1計測波形と第2計測波形とは、互いに概ね同じ形状であり概ね同じ位相を有する。
このように、第1及び第2計測波形は、ガスの脈動流と漏洩による流れとの違いにより異なる波形を示し得る。よって、制御部18は、第1及び第2フローセンサ21及び22から出力された第1及び第2計測結果に基づいて、ガスの脈動流と漏洩による流れとを判別することができる。
[脈動流判別処理]
図4は、実施形態1に係る脈動流判別処理の流れを示す図である。
本実施形態では、制御部18によって行われる、ガスの脈動流と漏洩による流れとを判別する処理を、「脈動流判別処理」とも称する。
ステップ401において、制御部18は、第1及び第2フローセンサ21及び22によって計測されたガスの流量を示す第1及び第2計測結果をそれぞれ取得する。この際に取得される第1計測結果と第2計測結果とは互いに略同一の時期に計測された結果であってよい。
ステップ402において、制御部18は、取得された第1及び第2計測結果に基づいて、第1及び第2計測結果の推移をそれぞれ示した波形である第1及び第2計測波形をそれぞれ特定する。
ステップ403において、制御部18は、特定された第1計測波形と第2計測波形とを比較する。
ステップ404において、制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状であって位相をシフトした関係にあるか否かを判断する。制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状であって位相をシフトした関係にある場合、ステップ405へ移行する。一方、制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状でないか、位相をシフトした関係にない場合、ステップ408へ移行する。
ステップ405において、制御部18は、内部流路11、一次側配管2及び二次側配管3を含むガスの流路において脈動流が発生したと判断する。すなわち、制御部18は、第1及び第2計測波形における振幅の変動は、脈動流の発生に伴う流量の変動であると判断する。
ステップ406において、制御部18は、脈動流の波形を推定する。この際、制御部18は、脈動流の波形が第1及び第2計測波形のような波形であると推定してよい。より詳細には、制御部18は、脈動流の振幅及び周波数が、第1及び第2計測波形の振幅及び周波数であると推定してよい。
ステップ407において、制御部18は、超音波流量計17の計測結果が無効となるよう設定する。すなわち、制御部18は、脈動流の発生に伴ってガスの流量が変動する場合には、超音波流量計17の計測結果が、保安機能による処理において採用されないよう設定する。更に、制御部18は、脈動流の発生に伴ってガスの流量が変動する場合には、超音波流量計17の計測結果が、ガス使用量に積算されないよう設定してもよい。なお、超音波流量計17の計測結果がガス使用量に積算されないよう設定することは、超音波流量計17の計測間隔を通常よりも長くすることに相当し得る。ステップ407の後、制御部18は、脈動流判別処理を終了する。
ステップ408において、制御部18は、ガスの脈動流が発生していないと判断する。
ステップ409において、制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状であって概ね同じ位相を有するか否かを判断する。制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状であって概ね同じ位相を有する場合、ステップ410へ移行する。一方、制御部18は、第1及び第2計測波形が互いに概ね同じ形状でないか、概ね同じ位相を有しない場合、ステップ412へ移行する。
ステップ410において、制御部18は、内部流路11、一次側配管2及び二次側配管3を含むガスの流路においてガスの漏洩が発生したと判断する。すなわち、制御部18は、第1及び第2計測波形における振幅の変動は、漏洩の発生に伴う流量の変動であると判断する。
ステップ411において、制御部18は、保安機能による処理を実行する。具体的には、制御部18は、ガスの漏洩が発生した場合、遮断弁14を閉じる等の保安上必要な処理を実行すると共に、漏洩が発生した旨を通信部15にて通知し、報知部16にて報知する。なお、漏洩が発生した場合、制御部18は、超音波流量計17の計測結果がガス使用量に積算されないよう設定してもよい。ステップ411の後、制御部18は、脈動流判別処理を終了する。
ステップ412において、制御部18は、第1及び第2計測波形のそれぞれの振幅が許容範囲以内か否かを判断する。具体的には、制御部18は、第1及び第2計測波形のそれぞれの波高が許容範囲以内か否かを判断してよい。この許容範囲は、保安上の観点と、フローセンサ20の計測精度の観点とを考慮して予め定められた流量の範囲である。制御部18は、第1及び第2計測波形のそれぞれの振幅が許容範囲を超えている場合、ステップ413へ移行する。一方、制御部18は、第1及び第2計測波形のそれぞれの振幅が許容範囲以内である場合、第1及び第2計測波形における振幅の変動は計測結果のばらつきであると判断し、脈動流判別処理を終了する。この場合、超音波流量計17の計測結果は、保安機能による処理において採用されると共に、ガス使用量に積算され得る。
ステップ413において、制御部18は、脈動流及び漏洩以外の事象が発生していると判断する。ステップ413の後、制御部18は、ステップ411へ移行する。ステップ411へ移行すると、制御部18は、例えば、圧力センサ12、感震器13又は超音波流量計17の計測結果を確認し、ガスの流れ状態又はメータ本体10の動作状態に異常が有るか否かを判断する。そして、制御部18は、異常が有る場合、遮断弁14を閉じる等の保安上必要な処理を実行すると共に、異常が有る旨を通信部15にて通知し、報知部16にて報知する。なお、異常が有る場合、制御部18は、超音波流量計17の計測結果がガス使用量に積算されないよう設定してもよい。一方、制御部18は、異常が無い場合、ガスの流れ状態及びメータ本体10の動作状態を引き続き監視し、脈動流判別処理を終了する。異常が無い場合、超音波流量計17の計測結果は、ガス使用量に積算され得る。
[作用効果]
以上のように、実施形態1に係るメータ装置1は、ガスが流れる流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて流路に配置され、ガスの流量を計測する第1及び第2フローセンサ21及び22を備える。このため、実施形態1に係るメータ装置1は、ガスの流量が変動していても、第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれの計測結果に基づいて、この変動が脈動流の発生に伴う変動であるか、漏洩の発生に伴う変動であるかを判別することができる。そのため、実施形態1に係るメータ装置1は、脈動流の発生を確実に検知することができる共に、脈動流の波形を推定することができる。それにより、実施形態1に係るメータ装置1は、ガスの流量が変動しても、保安機能による処理において、ガスの流れ状態又はメータ本体10の動作状態に異常が有るか否かを適切に判断することができ、異常が無いにも関わらず遮断弁14を閉じる等の誤動作を抑制することができる。そして、実施形態1に係るメータ装置1は、脈動流の発生に伴って変動するガスの流量が、ユーザのガス使用量に誤って積算されてしまうことを抑制することができる。よって、実施形態1に係るメータ装置1は、ガス使用量の検針機能及び保安機能の信頼性を向上させることができる。
更に、実施形態1に係るメータ装置1は、互いに略同一の時期に計測された第1計測結果の波形と第2計測結果の波形とを比較することによって、脈動流と漏洩による流れとを判別する。このため、実施形態1に係るメータ装置1は、第1計測波形と第2計測波形との位相差の有無を特定することによって、脈動流と漏洩による流れとを簡単に判別することができる。それにより、実施形態1に係るメータ装置1は、脈動流の発生を簡単且つ確実に検知することができる共に、脈動流の波形を簡単に推定することができる。よって、実施形態1に係るメータ装置1は、ガス使用量の検針機能及び保安機能の信頼性を簡単に向上させることができる。
更に、実施形態1に係るメータ装置1は、脈動流が発生している場合、超音波流量計17の計測結果、すなわちメータ本体10の計測結果を無効とする。このため、実施形態1に係るメータ装置1は、脈動流の発生に伴って変動するガスの流量を、保安機能による処理及びガス使用量の積算処理において、確実に不採用とすることができる。よって、実施形態1に係るメータ装置1は、ガス使用量の検針機能及び保安機能の信頼性を更に向上させることができる。
更に、実施形態1に係るメータ装置1は、第1及び第2フローセンサ21及び22のそれぞれがMEMS型のフローセンサにより構成される。このため、実施形態1に係るメータ装置1では、ガスの流量の微小な変動も正確に計測することができるため、脈動流の発生をより正確に検知することができる共に、脈動流の波形をより正確に推定することができる。よって、実施形態1に係るメータ装置1は、ガス使用量の検針機能及び保安機能の信頼性を更に向上させることができる。
[他の実施形態]
実施形態2に係るメータ装置1について説明する。実施形態2に係るメータ装置1の説明において、実施形態1に係るメータ装置1と同様の構成及び動作に係る説明については、重複する説明となるため省略する。
図5は、実施形態2に係るメータ装置の構成を模式的に示す図である。図6は、漏洩箇所とフローセンサ20との位置関係を説明するための図を示す。図6(a)は、漏洩箇所が第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置しない場合を示す。図6(b)は、漏洩箇所が第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置する場合を示す。
ガスの漏洩が発生した際、漏洩箇所とフローセンサ20との位置関係によっては、第1計測波形と第2計測波形との関係が変わることがある。すなわち、図6(a)に示されるように、漏洩箇所が第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置しない場合と、図6(b)に示されるように、漏洩箇所が第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置する場合とでは、第1計測波形と第2計測波形との関係が変わることがある。具体的には、漏洩箇所が、図6(b)に示されるように、第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置する場合、第2計測波形は、第1計測波形と形状及び位相が概ね同じであるが、第1計測波形よりも流量軸の負方向へ僅かにシフトすることがある。そこで、実施形態2に係るメータ装置1では、第1及び第2計測波形が、概ね同じ形状であって概ね同じ位相を有し、且つ、流量軸方向にシフトした関係にある場合、ガスの漏洩箇所が、第1及び第2フローセンサ21及び22の間に位置すると判断してよい。
また、継手4及びバルブ5は、配管同士の連結部分であることから、非連結部分に比べてガスが漏洩し易い。そこで、実施形態2に係るメータ装置1では、第1及び第2フローセンサ21及び22が、継手4及びバルブ5の少なくとも1つを跨いで配置されてよい。すなわち、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて配置され、且つ、継手4及びバルブ5の少なくとも1つが第1及び第2フローセンサ21及び22の間隔に位置するように配置されてよい。
このようなことから、実施形態2に係るメータ装置1では、第1及び第2計測波形に基づいて、ガスの漏洩の発生有無だけでなく、ガスの漏洩箇所を検知することができる。しかも、実施形態2に係るメータ装置1では、ガスが漏洩し易い箇所を跨いで第1及び第2フローセンサ21及び22を配置するため、ガスの漏洩が発生しても、その旨を迅速に検知して、保安機能による処理を実行することができる。よって、実施形態2に係るメータ装置1では、保安機能の信頼性を更に向上させることができる。
なお、図5では、第1及び第2フローセンサ21及び22が、一次側配管2に設けられたバルブ5を跨いで、一次側配管2に沿って配置される例が示されているが、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、この配置に限定されない。例えば、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、一次側配管2とメータ本体10とを連結する継手4を跨いで配置されてよい。また、例えば、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、二次側配管3とメータ本体10とを連結する継手4を跨いで配置されてよい。また、例えば、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、二次側配管3に設けられた不図示のバルブを跨いで配置されてよい。また、例えば、実施形態2に係る第1及び第2フローセンサ21及び22は、内部流路11に設けられたバルブである遮断弁14を跨いで配置されてよい。
[その他]
上述の実施形態において、メータ本体10は、通信部15を備えた構成として説明されているが、通信部15を備えていなくてもよい。また、メータ本体10は、ユーザによるガスの使用量を計測するために超音波流量計17を備える構成として説明されているが、超音波流量計17の代わりに膜式の流量計を備える構成であってもよい。
上述の実施形態において、メータ装置1は、特許請求の範囲に記載された「メータ装置」の一例に該当する。メータ本体10は、特許請求の範囲に記載された「メータ本体」の一例に該当する。第1フローセンサ21は、特許請求の範囲に記載された「第1フローセンサ」の一例に該当する。第2フローセンサ22は、特許請求の範囲に記載された「第2フローセンサ」の一例に該当する。制御部18は、特許請求の範囲に記載された「制御部」の一例に該当する。継手4は、特許請求の範囲に記載された「継手」の一例に該当する。バルブ5及び遮断弁14は、特許請求の範囲に記載された「バルブ」の一例に該当する。
上述の実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用することができる。上述の実施形態は、本発明の内容を限定するものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない程度に変更を加えることができる。
上述の実施形態及び特許請求の範囲で使用される用語は、限定的でない用語として解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「含むものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「備える」という用語は、「備えるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 メータ装置
2 一次側配管
3 二次側配管
4 継手
5 バルブ
10 メータ本体
10a 筐体
11 内部流路
11a 流入口
11b 流出口
12 圧力センサ
13 感震器
14 遮断弁
15 通信部
16 報知部
17 超音波流量計
17a 超音波センサ
17b 超音波センサ
18 制御部
20 フローセンサ
21 第1フローセンサ
22 第2フローセンサ

Claims (5)

  1. ユーザによる流体の使用量を計測するメータ本体を含むメータ装置であって、
    前記流体が流れる流路の延びる方向に沿って互いに間隔をあけて前記流路に配置され、前記流体の流量を計測する第1及び第2フローセンサと、
    前記メータ本体の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1及び第2フローセンサは、互いに略同一の時期に前記流量を計測して、それぞれでの前記流量の計測結果である第1及び第2計測結果を前記制御部へそれぞれ出力し、
    前記制御部は、前記第1計測結果の波形と前記第2計測結果の波形とを比較することによって、両者が概ね同じ波形であって位相をシフトした関係にあることを判別して、前記流路での前記流体の脈動流の発生を判断することを特徴とするメータ装置。
  2. 前記制御部は、前記第1計測結果の波形と前記第2計測結果の波形が概ね同じ波形であって概ね同じ位相を有することを判別して、前記流路での前記流体の漏洩の発生を判断することを特徴とする請求項1記載のメータ装置。
  3. 前記制御部は、前記脈動流が発生している場合、前記メータ本体の計測結果が無効となるよう設定する、請求項1又は2に記載のメータ装置。
  4. 前記第1及び第2フローセンサは、継手及びバルブの少なくとも1つを跨いで配置される、請求項1〜3の何れか一項に記載のメータ装置。
  5. 前記第1及び第2フローセンサのそれぞれは、MEMS型のフローセンサにより構成される、請求項1〜4の何れか一項に記載のメータ装置。
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