JP2008170213A - 超音波流量計 - Google Patents

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Kenji Nakano
健治 中野
Yoshitomi Sameda
芳富 鮫田
Yukio Takahashi
幸夫 鷹箸
Tadanori Maoka
忠則 真岡
Hiroto Uyama
浩人 宇山
Tatsuo Fujimoto
龍雄 藤本
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Akira Watanabe
晃 渡辺
Kenichiro Yuasa
健一郎 湯浅
Nozomi Nagai
望 長井
Sachiko Kono
祥子 甲野
Hiroshi Ishida
宏 石田
Takahito Sato
孝人 佐藤
Itsuro Hori
逸郎 堀
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Abstract

【課題】必要時のみ機器異常判断を実行し、機器異常や流量異常の誤判断を起こさない超音波流量計を提供する。
【解決手段】被計測流体が流れるガス流路10cの上流側と下流側に一定の距離を離して設置された一対の超音波振動子11a及び11bと、一対の超音波振動子の間で送受される超音波信号の伝播時間を計測する時間計測手段と、時間計測手段により計測された伝搬時間に基づいて被計測流体の流量を計測する流量計測手段とを有する超音波流量計であって、超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測する電圧計測手段と、電圧計測手段及び流量計測手段に基づき機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行う異常検出手段と、当該超音波流量計の設置状態を検出する設置状態検出手段とを備え、異常検出手段は、設置状態検出手段により検出された当該超音波流量計の設置状態に基づいて機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行うか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、設置状態に応じた機器異常判断を行う機能を有する超音波流量計に関する。
従来、流路の上流側と下流側に一定の距離をおいて一対の超音波振動子を設け、その間で相互に超音波信号の送信および受信を繰り返して行い、上流側から下流側への超音波信号の伝播積算時間と、下流側から上流側への伝搬積算時間との差に基づいて流量を求める超音波流量計が知られている。
さらに、流路にガス以外の流体が混在した状態で計測した場合、流量異常が生じていると誤判断を起こすという問題を避けるため、空気とガスとが混在した状態で発生していると判断できる間、流量異常の判断を停止させる流量計測装置もある(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に公開されている流量計測装置を組み込んだ電子式ガスメータを示す。図示の電子式ガスメータは超音波式として構成されており、ガス流路内に距離Lだけ離され、かつ、ガス流方向Yに対して角度θをなすように、互いに対向して配置された2つの音響トランスジューサTD1及びTD2を有する。
2つの音響トランスジューサTD1及びTD2は、超音波周波数で作動する例えば圧電式振動子から構成されている。ガス流路には、両音響トランスジューサTD1、TD2の上流側に弁閉によってガス流路を遮断するガス遮断弁1が設けられている。
次に、上述した図4の構成の電子式ガスメータの動作について説明する。μCOM5は、2つのトランスジューサTD1及びTD2を用いて、サンプリング時間毎にガス流速を計測し、計測したガス流速にガス流路の断面積を乗じて瞬時流量を計測する瞬時流量計測処理を行う。
今、音速をc、ガス流の流速をvとすると、トランスジューサTD1からトランスジューサTD2への超音波信号の伝搬速度は(c+vcosθ)、トランスジューサTD2からトランスジューサTD1への超音波信号の伝搬速度は(c−vcosθ)となる。従って、Lとθが既知であるときには超音波信号の双方向の伝達時間を計測することにより、流速vを求めることができる。
そして、このガス流速vにガス流路の断面積を乗じることにより瞬時流量を求めることができる。
また、μCOM5は、出荷モード解除後のガス遮断弁の復帰安全確認する復帰処理を行う。電子式ガスメータは、工場から出荷し、取付現場で取り付けられるまでの間、通常時より低電力消費状態であり、かつ、ガス遮断弁1が弁閉状態である出荷モードに設定してある。マグネットスイッチなどの操作により、この出荷モードの解除操作が行われると、μCOM5は、上述した復帰処理を開始する。その際、μCOM5は、まず、混在判断手段、停止手段として働き、出荷モード解除操作後から、超音波信号の受信状態や、超音波信号によって演算した瞬時流量に基づいて、供給ガスと空気との混在無しが検出されるまでの間、混在している状態が発生していると判断して、流量異常の判断を停止する停止処理を行う。
そして、この停止処理を抜けると、μCOM5は、異常判断手段、復帰安全確認手段として働き、流量異常の判断を再開させ、この流量異常判断に基づいて、復帰安全確認処理を行う。このように、停止処理を設けることにより、瞬時流量(=流速)を正確に計測することができない供給ガスと空気の混在中に、計測した流速に基づいて流量異常と判断され、復帰安全確認処理によって、ガス遮断弁1が弁閉されることがなくなる。従って、流量異常が発生していないにもかかわらず、出荷モード解除後のガス遮断弁1の復帰ができなくなることを防止することができる。
なお、計測異常もしくは流量変動が長時間継続するようであれば、ガスの混在に起因して計測異常や、流量変動が発生しているのではなく、実際にトランスジューサTD1及びTD2などの故障により計測異常が発生していると判断して、再び出荷モードに移行して、処理を終了する。
以上の判断方法は、供給ガスと空気の混在により流速を計測できない状態が発生している可能性が高いことに基づく。
特開2005−189216号公報
しかしながら、図4に示す超音波流量計は、マグネットスイッチなどの操作による出荷モードの解除操作が必要であり、その目的のためにのみスイッチを取り付けることは不経済である。
また、スイッチを取り付けることで、不正にスイッチを使用され、超音波流量計を動作させずにガスを使用されてしまう可能性もある。
さらに、超音波流量計の設置状態にかかわらず機器異常判断が実行されるため、消費電流の増大や超音波流量計の機器異常等の誤判断が生じる可能性もある。
例えば、超音波流量計は水平状態であるときに正しく計測できるように最適化されているため、水平状態にない場合に機器異常判断が行われると超音波流量計に機器異常が生じていると誤判断される。また、ガスが供給されていない状態で機器異常判断を行うと、空気とガスの濃度等の違いから正確な機器異常判断を行うことができず、超音波流量計機器の異常等の誤判断を行う恐れがある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、必要時のみ機器異常判断を実行し、機器異常や流量異常の誤判断を起こさない超音波流量計を提供することを課題とする。
本発明に係る超音波流量計は、上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に一定の距離を離して設置された一対の超音波振動子と、前記一対の超音波振動子の間で送受される超音波信号の伝播時間を計測する時間計測手段と、前記時間計測手段により計測された前記伝搬時間に基づいて前記被計測流体の流量を計測する流量計測手段とを有する超音波流量計であって、前記超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測する電圧計測手段と、前記電圧計測手段及び前記流量計測手段に基づき機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行う異常検出手段と、当該超音波流量計の設置状態を検出する設置状態検出手段とを備え、前記異常検出手段は、前記設置状態検出手段により検出された当該超音波流量計の設置状態に基づいて機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行うか否かを判断することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記設置状態検出手段は、傾きを検出する傾斜検出部を備え、前記傾斜検出部により検出された傾斜データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記設置状態検出手段は、圧力を検出する圧力検出部を備え、前記圧力検出部により検出された圧力データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記設置状態検出手段は、震動を検出する震動検出部を備え、前記震動検出部により検出された震動データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記設置状態検出手段は、加速度を検出する加速度検出部を備え、前記加速度検出部により検出された加速度データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明によれば、超音波流量計の設置状態を検出し、設置状態に基づいて機器異常や流量異常の検出を行うか否かを判断することができる。設置状態から機器異常判断を実行するか否かを判断することで、必要時のみ機器異常判断や流量異常判断を実行し、誤判断を起こさない超音波流量計を提供することができる。
本発明の請求項2記載の発明によれば、傾きを検出する傾斜検出部を備えているので、検出された傾斜データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。超音波流量計が水平状態にない場合には設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。さらに、通常超音波流量計は水平状態であるときに正しく計測できるように最適化されているため、水平状態の場合にのみ異常検出を行うことで、正しい判断ができる。
本発明の請求項3記載の発明によれば、圧力を検出する圧力検出部を備えているので、検出された圧力データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。検出された圧力が大気圧とほぼ同じである場合には、ガスの供給前、すなわち設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。さらに、所定のガス圧を満たす場合にのみ異常検出を行うことで、正しい判断ができる。
本発明の請求項4記載の発明によれば、震動を検出する震動検出部を備えているので、検出された震動データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。超音波流量計が震動している場合には設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。設置前であるとの判断は、超音波流量計を移動する際等に生じる震動を検出することに基づく。
本発明の請求項5記載の発明によれば、加速度を検出する加速度検出部を備えているので、検出された加速度データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。加速度が計測された場合には超音波流量計が移動中で設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。
さらに、本発明の請求項2乃至請求項5に記載の、傾斜検出部、圧力検出部、震動検出部、加速度検出部は、超音波流量計を設置後であっても超音波流量計がガスの流量を正確に計測するために適正な環境に設置されているか否かを判断するのに用いることもできる。したがって、出荷モードの解除目的にのみマグネットスイッチ等を設けるよりも経済的という利点がある。
以下、本発明の超音波流量計の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施例1のブロック図、図2は図1の制御部の詳細を示す図である。
まず、本実施の形態の構成を説明すると、本実施の形態に係る超音波流量計は、図1に示すように、ガス流入口10a、ガス流路10c、ガス流出口10b、超音波振動子11a、超音波振動子11b、遮断弁13、表示部14、傾斜センサ15、圧力センサ16、感震センサ17、加速度センサ18、及び制御部20で構成されている。
超音波振動子11aと超音波振動子11bは、被計測流体が流れるガス流路10cの上流側と下流側に一定の距離を離して設置されている。超音波振動子11aと超音波振動子11bとの間で、流体の流れの順方向および逆方向に相互に超音波を送受信する動作が繰り返し行なわれ、各方向における超音波の伝播積算時間の差に基づき流量が算出される。
傾斜センサ15は、本発明の傾斜検出部に対応し、制御部20に接続されており、超音波流量計の傾きを検出し、傾斜データとして制御部20に送る。この傾斜センサ15はどのようなものであってもよいが、1例としては、すり鉢上の中にボールが入っており、通常はオフであるが、すり鉢の角度以上に傾斜がかかるとオンし、振動時にはチャタリング(パルス:オン/オフの繰返し)がする機械センサのようなものが考えられる。
圧力センサ16は、本発明の圧力検出部に対応し、制御部20に接続されており、ガス流路10c内のガスの圧力を検出し、圧力データとして制御部20に送る。圧力センサ16もどのようなものであってもよいが、1例としては、圧電素子を利用したピエゾ型圧力センサ等が考えられる。
感震センサ17は、本発明の震動検出部に対応し、制御部20に接続されており、超音波流量計の震動を検出し、震動データとして制御部20に送る。感震センサ17もどのようなものであってもよいが、1例としては、上述したすり鉢状のセンサを用いることができる。
加速度センサ18は、本発明の加速度検出部に対応し、制御部20に接続されており、超音波流量計の加速度を検出し、加速度データとして制御部20に送る。加速度センサ18もどのようなものであってもよいが、1例としては、ばねと質量からなる系の質量部の変位を静電容量の変化を利用して検出する静電容量型加速度センサが考えられる。
制御部20は、超音波振動子11a、11bから送受される超音波信号に基づいて得られる伝播時間に基づき流量を計測する。さらに制御部20は、計測された流量データを監視し、流量データに基づいて異常が発生したと判断した場合に、遮断弁13に制御信号を送ることでガス流路10cを閉じてガスを遮断する。
表示部14は、LED,LCD等であり、制御部20からの制御信号に応じて、通常は、ガス使用積算値を表示し、ガス漏れなどの異常が生じた場合に、その旨を表すメッセージを表示する。
次に制御部20の内部構成を説明する。図2に示すように、制御部20は、伝搬時間計測部22、流量計測部24、電圧計測部25、検出部26(異常検出部26a、設置状態検出部26b)、警告部27、停止部28で構成されている。
伝搬時間計測部22は、本発明の時間計測手段に対応し、超音波振動子11a及び11b、流量計測部24に接続されており、超音波振動子11a及び11bの間で送受される超音波信号の伝播時間を計測する。
流量計測部24は、本発明の流量計測手段に対応し、伝搬時間計測部22、検出部26、表示部14に接続されている。また流量計測部24は、伝搬時間計測部22により計測された伝搬時間に基づいて被計測流体の流量を計測する。
電圧計測部25は、本発明の電圧計測手段に対応し、超音波振動子11a及び11b、検出部26に接続されており、超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測する。
検出部26は、異常検出部26aと設置状態検出部26bとからなり、流量計測部24、電圧計測部25、警告部27、停止部28に接続されている。また検出部26は、外部のセンサ類に接続されている。異常検出部26aは、本発明の異常検出手段に対応し、電圧計測部25及び流量計測部24に基づき機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行う。設置状態検出部26bは、本発明の設置状態検出手段に対応し、超音波流量計の設置状態を検出する。
警告部27は、検出部26及び表示部14に接続されている。停止部28は、検出部26及び遮断弁13に接続されている。
図3は、本実施例の形態の動作を示すフローチャート図である。図3を参照し実施例1に係る超音波流量計の動作を説明する。
最初に超音波流量計が設置前であるか否かの判定処理を行う(S101)。傾斜センサ15は、超音波流量計の傾きを検出し、傾斜データとして制御部20内部の検出部26へ送る。圧力センサ16は、ガス流路10c内に供給されるガスの圧力を検出し、圧力データとして制御部20内部の検出部26へ送る。感震センサ17は、超音波流量計の震動を検出し、震動データとして制御部20内部の検出部26へ送る。加速度センサ18は、超音波流量計の加速度を検出し、加速度データとして制御部20内部の検出部26へ送る。
検出部26内の設置状態検出部26bは、各センサから送られてきた傾斜データ、圧力データ、震動データ、加速度データに基づき設置状態を検出し、超音波流量計が設置前であるか否かを判断する。すなわち、前述した傾斜センサ15、圧力センサ16、感震センサ17、及び加速度センサ18は、設置状態検出部26bの検出機関として機能するものであり、設置状態検出部26bの一部であるということができる。
具体的には、以下のように判断する。設置状態検出部26bは、傾斜データに基づき超音波流量計が水平であるか否かを判断することができる。例として設置状態検出部26bは、超音波流量計の傾斜角が水平面に対して5度以上であるならば、水平ではない、すなわち設置前であると判断することができる。
また設置状態検出部26bは、圧力データに基づきガス流路10c内にガスが供給されたか否かを判断することができる。例として設置状態検出部26bは、圧力データに基づく値が大気圧もしくは所定の圧力以下であるならば、ガス供給前、すなわち設置前であると判断することができる。
また設置状態検出部26bは、震動データに基づき超音波流量計が震動しているか否かを判断することができる。震動している場合(例えば所定の震動量を越えている場合)には、設置状態検出部26bは、超音波流量計が移動している状態にある等の理由により震動が生じているとして、設置前であると判断することができる。
また設置状態検出部26bは、加速度データに基づき超音波流量計が加速状態にあるか否かを判断することができる。加速している場合(例えば所定の加速度を越えている場合)には、設置状態検出部26bは、超音波流量計が移動している状態にある等の理由により加速しているとして、設置前であると判断することができる。
設置状態検出部26bは、超音波流量計が設置前であるか否かの判断を行うにあたって、条件を自由に設定することができる。例えば、圧力データ、傾斜データ、震動データ、加速度データのうち、いずれか一つでも基準に満たない場合には、設置前であると判断することができる。また4種類のセンサ全てを必ずしも使う必要はなく、組み合わせは自由である。
設置状態検出部26bにより、超音波流量計が設置前であることが検出された場合、警告部27は設置前である旨の警告を行う(S103)。警告部27による警告は、どのようなものであってもよく、表示部14にメッセージを表示して警告、あるいは音や光などによる警告が考えられる。警告を行った後は、再び設置前であるか否かの判定処理(S101)に戻る。
設置状態検出部26bにより、超音波流量計が設置後であることが検出された場合、超音波流量計は流量計測モードに移行し、ガスの流量を計測する(S105)。その際、異常検出部26aは、機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行う(S107)。したがって、異常検出部26aは、設置状態検出部26bにより検出された超音波流量計の設置状態に基づいて機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行うか否かを判断することになる。
機器異常を求める場合、電圧計測部25は、超音波振動子11a又は超音波振動子11bにおける超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測し、計測結果を異常検出部26aに伝える。異常検出部26aは、伝えられた電圧レベルの計測結果に基づき異常の有無を検出する。また、異常検出部26aは、さらに傾斜センサ15、圧力センサ16、感震センサ17、加速度センサ18を監視することで、機器異常の有無を検出することもできる。
流量異常を求める場合、伝播時間計測部22は、超音波振動子11a及び11bにより送受される超音波信号の伝播時間を計測し、計測結果を流量計測部24に伝える。流量計測部24は、伝搬時間計測部22により測定された伝搬時間に基づきガス流速を求め、求められたガス流速にガス流路10cの断面積を乗じることにより瞬時流量を求める。流量計測部24はさらに、求めた流量の計測結果を異常検出部26aに伝える。異常検出部26aは、伝えられた流量の計測結果に基づき異常の有無を検出する。異常が無ければ、再び流量計測モード(S105)に戻る。
異常検出部26aにより機器異常もしくは流量異常が検出された場合、警告部27は警告を行い、停止部28は遮断弁13を閉じて被計測流体であるガスの流入出を停止させる(S109)。
警告部27による警告は、どのようなものであってもよく、表示部14にメッセージを表示して警告、あるいは音や光などによる警告が考えられる。また異常の度合いに応じて段階的に警告を行うものであってもよい。例えば異常の度合いが軽度であれば表示部14にメッセージを表示し、中度であれば警報を鳴らし、重度のときに初めて停止部28を介して遮断弁13を閉じるというものも考えられる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る超音波流量計によれば、設置状態検出部26bに基づき超音波流量計の設置状態を検出し、設置状態に基づいて機器異常や流量異常の検出を行うか否かを判断することができる。設置後にのみ異常判断を実行するため、必要時のみ機器異常判断や流量異常判断を実行し、誤判断を起こさない超音波流量計を提供することができる。また不要な動作を行わないため、消費電力を抑制する効果もある。さらに出荷モードの解除操作を行うマグネットスイッチ等を設ける必要が無いため、スイッチが不正に使用されるのを防止することができる。
また、傾きを検出する傾斜センサ15を備えているので、検出された傾斜データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。超音波流量計が水平状態にない場合には設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。さらに、通常超音波流量計は水平状態であるときに正しく計測できるように最適化されているため、水平状態の場合にのみ異常検出を行うことで、正しい判断ができる。
また、圧力を検出する圧力センサ16を備えているので、検出された圧力データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。検出された圧力が大気圧とほぼ同じである場合には、ガスの供給前、すなわち設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。さらに、所定のガス圧を満たす場合にのみ異常検出を行うことで、正しい判断ができる。
また、震動を検出する感震センサ17を備えているので、検出された震動データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。超音波流量計が震動している場合には設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。設置前であるとの判断は、超音波流量計を移動する際等に生じる震動を検出することに基づく。
また、加速度を検出する加速度センサ18を備えているので、検出された加速度データに基づいて超音波流量計の設置状態を検出することができる。加速度が計測された場合には超音波流量計が移動中で設置前であると判断し、機器異常や流量異常の検出を行わないので、誤判断を起こすこともなく、また消費電流も抑制できる。
さらに、傾斜センサ15、圧力センサ16、感震センサ17、加速度センサ18は、超音波流量計を設置後であっても超音波流量計がガスの流量を正確に計測するために適正な環境に設置されているか否かを判断するのに用いることもできる。したがって、出荷モードの解除目的にのみマグネットスイッチ等を設けるよりも経済的という利点がある。
本発明に係る超音波流量計は、ガス流量を計測することができる超音波ガスメータ等の超音波流量計に利用可能である。
本発明の実施例1の形態の超音波流量計のブロック図である。 本発明の実施例1の制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の形態の動作を示すフローチャート図である。 従来の超音波流量計の構成を示すブロック図である。
符号の説明
TD1 トランスジューサ(流速計測手段)
TD2 トランスジューサ(流速計測手段)
1 ガス遮断弁
2a トランスジューサI/F回路(流速計測手段)
2b トランスジューサI/F回路(流速計測手段)
3 送信回路(送信手段、流速計測手段)
4 受信回路(受信手段、流速計測手段)
5 μCOM
6 表示器
10a ガス流入口
10b ガス流出口
10c ガス流路
11a 超音波振動子
11b 超音波振動子
13 遮断弁
14 表示部
15 傾斜センサ
16 圧力センサ
17 感震センサ
18 加速度センサ
20 制御部
22 伝搬時間計測部
24 流量計測部
25 電圧計測部
26 検出部
26a 異常検出部
26b 設置状態検出部
27 警告部
28 停止部

Claims (5)

  1. 被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に一定の距離を離して設置された一対の超音波振動子と、
    前記一対の超音波振動子の間で送受される超音波信号の伝播時間を計測する時間計測手段と、
    前記時間計測手段により計測された前記伝搬時間に基づいて前記被計測流体の流量を計測する流量計測手段とを有する超音波流量計であって、
    前記超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測する電圧計測手段と、
    前記電圧計測手段及び前記流量計測手段に基づき機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行う異常検出手段と、
    当該超音波流量計の設置状態を検出する設置状態検出手段とを備え、
    前記異常検出手段は、前記設置状態検出手段により検出された当該超音波流量計の設置状態に基づいて機器異常と流量異常との少なくとも一方の異常の検出を行うか否かを判断することを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記設置状態検出手段は、傾きを検出する傾斜検出部を備え、前記傾斜検出部により検出された傾斜データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記設置状態検出手段は、圧力を検出する圧力検出部を備え、前記圧力検出部により検出された圧力データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波流量計。
  4. 前記設置状態検出手段は、震動を検出する震動検出部を備え、前記震動検出部により検出された震動データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の超音波流量計。
  5. 前記設置状態検出手段は、加速度を検出する加速度検出部を備え、前記加速度検出部により検出された加速度データに基づき当該超音波流量計の設置状態を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の超音波流量計。
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