JP2009186300A - ガスメータ診断装置、該ガスメータ診断装置を備えたガスメータ、及びガスメータ診断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス流量に変化があった場合にガス圧力が変化する現象を利用し、ガスメータの流量センサーの異常(故障)を判定することが可能なガスメータ診断装置、該ガスメータ診断装置を備えたガスメータ、およびガスメータ診断方法を提供する。
【解決手段】通過ガス流量を測定する流量測定手段2で測定したガスの流量値の累積値である検針値と、圧力測定手段3で測定したガスの圧力値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出し、圧力値変化判定手段14で圧力値の変化の有無を判定する。圧力値に変化があった場合に、更に検針値変化判定手段15で前記検針値が変化しているか否かの判定を行い、検針値に変化がない場合に流量センサー判定手段16は流量センサー異常と判定する。さらに、圧力値と検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行い、流量センサー異常が続く場合に流量センサー判定手段16は流量センサー故障と判定する。
【選択図】図1
【解決手段】通過ガス流量を測定する流量測定手段2で測定したガスの流量値の累積値である検針値と、圧力測定手段3で測定したガスの圧力値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出し、圧力値変化判定手段14で圧力値の変化の有無を判定する。圧力値に変化があった場合に、更に検針値変化判定手段15で前記検針値が変化しているか否かの判定を行い、検針値に変化がない場合に流量センサー判定手段16は流量センサー異常と判定する。さらに、圧力値と検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行い、流量センサー異常が続く場合に流量センサー判定手段16は流量センサー故障と判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスメータに関し、より詳細には、ガスメータの検針値と圧力値とから、ガスメータの流量センサーの異常診断または故障診断を可能としたガスメータ診断装置、該ガスメータ診断装置を備えたガスメータ、及びガスメータ診断方法に関するものである。
従来より、消費者による燃料用ガス(以下、単に「ガス」という。)の消費量を測定するために、各消費者ごとにガスメータが設置されている。
このガスメータとしては、ガス流量を測定する測定機能に加えて、ガス流路のガス圧力を監視する機能や、外部と通信する機能や、ガス利用に係る消費者の安全を確保する保安機能を有するものが知られている。これらのガスメータの各種機能は、例えば、ガスメータに搭載されたマイクロコンピュータにより実行される。
このガスメータとしては、ガス流量を測定する測定機能に加えて、ガス流路のガス圧力を監視する機能や、外部と通信する機能や、ガス利用に係る消費者の安全を確保する保安機能を有するものが知られている。これらのガスメータの各種機能は、例えば、ガスメータに搭載されたマイクロコンピュータにより実行される。
一般的にガスメータはガス流量を測定するために流量センサーを備えている。この流量センサーとしてはMRセンサーやリードスイッチなどを用いたものが知られている。そして、ガス流路にガスが流れると流量センサーが働いてガス流量値を測定し、測定したガス流量値の累積値を検針値として記憶し、この検針値が消費者から料金を徴収する際の消費量として用いられている。
また、測定した流量値の結果等を用いて消費者の安全を脅かす異常事象の発生を判断し、異常事象があった場合などはガス流路を遮断したり警告したりするなどの保安機能が働くようにしている。
また、測定した流量値の結果等を用いて消費者の安全を脅かす異常事象の発生を判断し、異常事象があった場合などはガス流路を遮断したり警告したりするなどの保安機能が働くようにしている。
このようなガスメータとして、例えば、特許文献1には、電子式ガスメータの有する流量演算手段によって算出した流量について、複数項目のガス流量異常の発生およびその原因を具体的に特定することができるようなガス流量異常診断を可能にしたものが開示されている。
また、ガス流路のガス圧力を監視して圧力に異常があった場合などもガス流路を遮断したり警告したりするなどの保安機能が働くようにしている。このガス圧力は流量に変化があった場合やガス温度が変化した場合にも変化する。
また、通信によりガスメータの各種情報を読み出したり、設定(制御)が可能なガスメータ伝送装置が知られている。このようなガスメータ伝送装置は、中央監視部からガスメータの各種情報の読み出しや設定(制御)指令を一旦受けて、接続されているガスメータに読み出しや設定などの通信を行っている。また、ガスメータに何らかの異常や警告が発生した場合には、ガスメータからの通知を一旦受信した後、電話回線等のネットワークを介して接続されている中央監視部に通知するようになっている。
また、通信によりガスメータの各種情報を読み出したり、設定(制御)が可能なガスメータ伝送装置が知られている。このようなガスメータ伝送装置は、中央監視部からガスメータの各種情報の読み出しや設定(制御)指令を一旦受けて、接続されているガスメータに読み出しや設定などの通信を行っている。また、ガスメータに何らかの異常や警告が発生した場合には、ガスメータからの通知を一旦受信した後、電話回線等のネットワークを介して接続されている中央監視部に通知するようになっている。
しかし、流量センサーや流量センサーを含む流量測定手段に異常(故障)が発生した場合は、このような保安機能が働かなくなる恐れがある。
また、流量センサーの異常によって、検針値が実際のガス消費量と異なることとなるから、消費者からの料金徴収時にトラブルが発生する可能性がある。
特開2001−165743
また、流量センサーの異常によって、検針値が実際のガス消費量と異なることとなるから、消費者からの料金徴収時にトラブルが発生する可能性がある。
特許文献1で示したようなガスメータでは、ガスメータの流量に何かしらの異常事象が発生した場合に伝送装置を介して中央監視部へ通知することは開示されているが、これはガスメータに流れるガス流量が規定流量よりオーバーした場合やガスメータ流路の遮断時に微少な流量が流れた場合などの異常に関係したものであり、流量を測定する流量センサー自身に異常事象が発生した場合に中央監視部へ通知する事が出来ない。このように、従来技術では、ガスメータに設けられた流量センサーの異常を検知することが出来ないため、消費者の保安上好ましくない。
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、ガス流量に変化があった場合にガス圧力が変化する現象を利用し、ガスメータの流量センサーの異常(故障)を判定することが可能なガスメータ診断装置、該ガスメータ診断装置を備えたガスメータ、及びガスメータ診断方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ガスの圧力値とガスの流量値の累積値である検針値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出す読み出し手段と、該読み出し手段で取得した圧力値の変化の有無の判定を行う圧力値変化判定手段と、該圧力値変化判定手段が圧力値に変化ありと判定した場合に、前記検針値が変化しているか否かの判定を行う検針値変化判定手段と、該検針値変化判定手段が検針値変化なしと判定した場合に、流量センサー異常と判定する流量センサー判定手段とを有することを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記流量センサー判定手段が流量センサー異常と判定した場合に、前記圧力値と前記検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行い、圧力値は変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がない場合に、前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定することを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記圧力値変化判定手段は、予め定められた閾値以上の圧力値変化があった場合に、圧力値に変化ありと判定することを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの発明において、前記ガスメータ診断装置がガス流路を遮断するための指令を出す遮断弁閉指令手段をさらに有し、前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定した場合に、前記遮断弁閉指令手段がガス流路を遮断するための指令を出すことを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかの発明において、前記ガスメータ診断装置が中央監視部への通信手段をさらに有し、前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定した場合に、前記通信手段より前記流量センサーに故障が発生した旨を中央監視部へ通知することを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかの発明であるガスメータ診断装置を備えたガスメータである。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記ガスメータが、通過ガス流量を測定する流量測定手段と、該流量測定手段で測定した流量値の累積値を検針値として記憶する記憶手段と、ガスの圧力値を測定する圧力値測定手段と、ガス流路を遮断する遮断手段とを有することを特徴としたものである。
請求項8の発明は、ガスの圧力値とガスの流量値の累積値である検針値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出す読み出しステップと、該読み出しステップで取得した圧力値の変化の有無の判定を行う圧力値変化判定ステップと、該圧力値変化判定ステップで圧力値に変化ありと判定した場合に、前記検針値が変化しているか否かの判定を行う検針値変化判定ステップと、該検針値変化判定ステップで検針値変化なしと判定した場合に、流量センサー異常と判定する流量センサー異常判定ステップを備えたことを特徴としたものである。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記流量センサー判定ステップで流量センサー異常と判定した場合に、さらに前記圧力値と前記検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行うステップと、圧力値は変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がない場合に、流量センサー故障と判定する流量センサー故障判定ステップを有する事を特徴としたものである。
本発明に係るガスメータ診断装置、該ガスメータ診断装置を備えたガスメータ、及びガスメータ診断方法によれば、ガスメータに設けられた流量センサーあるいは流量測定手段の異常(故障)を検知することが可能となり、ガス消費者の安全性が図られる。また、流量センサーの異常によって、検針値が実際のガス消費量と異なるといった事態を回避できる。
図1は、本発明に係るガスメータ診断装置(以下、単に診断装置と称す)部分をガスメータと別体に構成した一実施形態を示すブロック図である。図1において、診断装置10はメータ通信部11を介してガスメータ1と接続されており、また通信部19を介して中央監視部20に接続されている。
図1では、ガスメータの診断装置10がガスメータ1と別体に構成されている例を説明するが、ガスメータ1自体が診断装置10を備えたガスメータとして構成されていてもよい。
図1では、ガスメータの診断装置10がガスメータ1と別体に構成されている例を説明するが、ガスメータ1自体が診断装置10を備えたガスメータとして構成されていてもよい。
図1において、本発明に係るガスメータ1は、流量測定手段2、圧力測定手段3、制御部4、遮断手段5、メータ通信部6などを備えている。
流量測定手段2はガス流路に設けられ通過ガス量を測定するための流量センサーを備えており、また、圧力測定手段3はガス圧力を測定するための圧力センサーを備えている。流量センサーおよび圧力センサーは、既知のものを用いることができるので、ここでは詳述しないが、流量測定手段2および圧力測定手段3からの測定値は電気信号として制御部4に通知される。
また、ガスメータ1は、図示しない感震器(感震センサー)や外部のガス漏れ警報器などとも接続されており、これらからの信号も制御部4に通知される。
流量測定手段2はガス流路に設けられ通過ガス量を測定するための流量センサーを備えており、また、圧力測定手段3はガス圧力を測定するための圧力センサーを備えている。流量センサーおよび圧力センサーは、既知のものを用いることができるので、ここでは詳述しないが、流量測定手段2および圧力測定手段3からの測定値は電気信号として制御部4に通知される。
また、ガスメータ1は、図示しない感震器(感震センサー)や外部のガス漏れ警報器などとも接続されており、これらからの信号も制御部4に通知される。
制御部4はガスメータ1の動作全体を制御するためのものであり、主として、取り込まれた各センサーからの信号等を演算処理して処理データを記憶手段8に格納したり、各種の情報を図示しない表示部 に出力したり、メータ通信部8を介して外部に出力しており、図示しないCPU、ROMやRAMからなる記憶手段8、電源となる電池、インタフェースなどから構成されている。
そして、CPUは、ROMあるいはRAMに格納されたプログラムやデータに基づいて各種の処理演算を行うことにより、種々の機能を実現している。
そして、CPUは、ROMあるいはRAMに格納されたプログラムやデータに基づいて各種の処理演算を行うことにより、種々の機能を実現している。
また、制御部4は異常判定手段7としての機能を実現しており、異常判定手段7は、流量測定手段2や圧力測定手段3からの信号を受けて、ガス流量やガス流量の変化パターンの異常、ガス圧力の異常低下などを監視している。
例えば、ガス流量に関しては、異常判定手段7は、ストーブ等の使用器具へガスを供給するガス栓の誤開放やホースが何らかの原因で外れた時に発生する異常な大流量を監視したり、異常な流量増加を監視したり、ガス器具の消し忘れなど器具を通常使用する最大使用時間より長く使用するといった異常事態を監視している。そして、これらの異常事象が発生した場合は、制御部4は遮断手段5を機能させ、ガス流路に設けられた図示しない遮断弁を弁閉させてガスの供給を停止する。
他方、流量測定手段2で測定されたガス流量値の累積値は検針値として制御部4の記憶手段8に記憶されるとともに、図示しない表示手段に表示される。そして、この検針値を消費者から料金を徴収する際の消費量として用いている。
また、ガスメータ1は電話回線などのネットワークを介して中央監視部20に通信可能に接続されており、中央監視部20から遠隔検針を行うための検針値を含むガスメータ1の各種情報の読み出しや指令を行うことが可能となっている。
また、ガスメータ1は電話回線などのネットワークを介して中央監視部20に通信可能に接続されており、中央監視部20から遠隔検針を行うための検針値を含むガスメータ1の各種情報の読み出しや指令を行うことが可能となっている。
次に、本発明の診断装置10は、メータ通信部11、制御部12、通信部19を備えている。そして、診断装置10はメータ通信部11を介してガスメータ1のメータ通信部6と接続されており、また通信部19から電話回線等のネットワークや無線を介して中央監視部20に接続されている。
制御部12は、読み出し手段13、圧力値変化判定手段14、検針値変化判定手段15、流量センサー判定手段16、通信手段17、および、遮断弁閉指令手段18を備えている。
制御部12は、図示しないCPU、ROMやRAM、インタフェースなどから構成されており、上記の各種手段は、CPUが、ROMあるいはRAMに格納された各種手段のためのプログラムやデータに基づく処理演算を行うことにより実現している点は、ガスメータ1の制御部4と同様である。
制御部12は、図示しないCPU、ROMやRAM、インタフェースなどから構成されており、上記の各種手段は、CPUが、ROMあるいはRAMに格納された各種手段のためのプログラムやデータに基づく処理演算を行うことにより実現している点は、ガスメータ1の制御部4と同様である。
なお、診断装置10はガスメータ1に組み込んで構成してもよく、その場合は、ガスメータ1の制御部4が診断装置10の各手段を実現するように機能させる。この場合、メータ通信部11が不要となるとともに、ガスメータ1のメータ通信部6が診断装置10の通信部19を兼ねることとなる。
読み出し手段13は、メータ通信部11を介してガスメータ1の圧力値と検針値とをセットで所定の時間間隔毎に定期的に読み出しを行う。また、後述するように流量センサーが異常と判定された場合は、読み出し手段13は圧力値と検針値とをセットで所定回数および所定時間連続的に読み出しを行う。
そして、圧力値変化判定手段14は、ガスメータ1から今回読み出した圧力値と前回読み出した圧力値とを比較し、予め定められた閾値以上の圧力値変化があるか否かの判定を行う。
また、検針値変化判定手段15は、ガスメータ1から今回読み出した検針値と前回読み出した検針値とを比較し、検針値に変化があるか否かの判定を行う。
そして、圧力値変化判定手段14は、ガスメータ1から今回読み出した圧力値と前回読み出した圧力値とを比較し、予め定められた閾値以上の圧力値変化があるか否かの判定を行う。
また、検針値変化判定手段15は、ガスメータ1から今回読み出した検針値と前回読み出した検針値とを比較し、検針値に変化があるか否かの判定を行う。
流量センサー判定手段16は、検針値の変化の有無によって流量センサーあるいは流量センサーを含む流量測定手段が異常か否かを判定するためのもので、ガスメータ1から今回読み出した検針値と前回読み出した検針値に変化がない場合に、流量センサー異常と判定する。
なお、本発明では、流量センサー異常とは流量センサーおよび流量センサーを含む流量測定手段の異常を意味するものである。
なお、本発明では、流量センサー異常とは流量センサーおよび流量センサーを含む流量測定手段の異常を意味するものである。
制御部4は流量センサー判定手段16が流量センサー異常と判定した場合は、読み出し手段13によって、ガスメータ1の圧力値と検針値の読み出しを所定時間内に所定回数連続して行う。そして、連続して読み出した圧力値が変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がない場合に、流量センサー判定手段16はガスメータ1の流量センサー故障と判定する。
なお、本発明では、流量センサー故障とは流量センサーおよび流量センサーを含む流量測定手段の故障を意味するものである。
なお、本発明では、流量センサー故障とは流量センサーおよび流量センサーを含む流量測定手段の故障を意味するものである。
制御部4は、流量センサー判定手段16がガスメータ1の流量センサー故障と判定した場合は、通信手段17より通信部19を介して中央監視部20にその旨の通知を行うとともに、遮断弁閉指令手段18によりメータ通信部11を介してガスメータ1の遮断弁を閉じる旨の指令を行う。
図2は、本発明おける流量センサーの故障判定に関するフローチャート図である。
図2において、ガスメータ診断装置10の制御部12の読み出し手段13は、メータ通信部11を介してガスメータ1から所定の時間間隔で定期的にガスメータ1の圧力値と検針値とをセットで読み出しを行う(ステップS1)。また、図示していないが、ガスメータ1から読み出された圧力値と検針値とは、図示していない記憶装置に記憶される。
図2において、ガスメータ診断装置10の制御部12の読み出し手段13は、メータ通信部11を介してガスメータ1から所定の時間間隔で定期的にガスメータ1の圧力値と検針値とをセットで読み出しを行う(ステップS1)。また、図示していないが、ガスメータ1から読み出された圧力値と検針値とは、図示していない記憶装置に記憶される。
次に、圧力値変化判定手段14は、ガスメータ1から今回読み出した圧力値と記憶装置に記憶されている前回読み出した圧力値との比較を行う(ステップS2)。
そして、ステップS3で前回の圧力値と今回の圧力値に変化があったか否かの判定を行い、圧力値に変化がなかった場合は、ステップS1に戻り、所定の時間後に読み出し手段13が再度圧力値と検針値とをセットで読み出す。
そして、ステップS3で前回の圧力値と今回の圧力値に変化があったか否かの判定を行い、圧力値に変化がなかった場合は、ステップS1に戻り、所定の時間後に読み出し手段13が再度圧力値と検針値とをセットで読み出す。
ステップS3で圧力値に変化があったと判定された場合は、ステップS4に進む。ここで、圧力値に変化があったか否かの判定は、予め定められた閾値以上の変化があった場合に圧力値に変化があったと判定してもよい。このようにすることにより、ガスの温度変化による圧力値の変化への影響を軽減することができる。
ステップS4では、検針値変化判定手段15が、ガスメータ1から今回読み出した検針値と記憶装置に記憶されている前回読み出した検針値との比較を行う。
そして、検針値変化判定手段15はステップS5で前回の検針値と今回の検針値に変化があったか否かの判定を行い、検針値に変化があったと判定した場合は、ステップS1に戻り、所定の時間後に読み出し手段13が再度圧力値と検針値とをセットで読み出す。
そして、検針値変化判定手段15はステップS5で前回の検針値と今回の検針値に変化があったか否かの判定を行い、検針値に変化があったと判定した場合は、ステップS1に戻り、所定の時間後に読み出し手段13が再度圧力値と検針値とをセットで読み出す。
検針値に変化がなかったと判定した場合は、ガスの圧力値が変化しているにもかかわらずガス流量の累積値に変化がないこと、すなわちガスの消費がないことになるため、流量センサーに何らかの異常が発生している恐れがあることから、流量センサー判定手段16はガスメータの流量センサー異常と判定する。図示していないが、このステップが流量異常判定ステップに相当する。
次に、ステップS6に進み、読み出し手段13によって再度ガスメータ1から圧力値と検針値とをセットで読み出す。
さらに、ステップS7に進み、圧力値変化判定手段14は再度読み出した圧力値が前回の値(前回変化があった後の圧力値)を継続しているか否かの判定を行う。
そして、継続していない場合は処理を終了する。なお、この場合は、流量センサー判定手段16による流量センサー異常の判定がリセットされる。そして、再度、流量センサー異常のための監視のために図2の開始に戻る。
さらに、ステップS7に進み、圧力値変化判定手段14は再度読み出した圧力値が前回の値(前回変化があった後の圧力値)を継続しているか否かの判定を行う。
そして、継続していない場合は処理を終了する。なお、この場合は、流量センサー判定手段16による流量センサー異常の判定がリセットされる。そして、再度、流量センサー異常のための監視のために図2の開始に戻る。
また、圧力値変化判定手段14が再度読み出した圧力値が前回の値を継続していると判定した場合は、ステップS8に進み、再度読み出した検針値が前回の検針値(前回の検針値は前々回の検針値から変化なし)から変化しているか否かを検針値変化判定手段15が比較判定する。そして、変化があった場合(ステップS8でNOの場合)は処理を終了する。なお、この場合も、流量センサー判定手段16による流量センサー異常の判定がリセットされ、再度、流量センサー異常のための監視のために図2の開始に戻る。
次に、再度読み出した検針値に変化がなかった場合は、ステップS9に進み、所定の回数および所定の時間が経過するまでステップS6からステップS8までの処理を継続する。すなわち、流量センサー判定手段16が流量センサー異常と判定した場合は、ガスメータ1の圧力値と検針値との読み出しを再度行い、圧力値が変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がないかどうかを判定し、依然として流量センサー異常と判定される場合には、この判定処理を所定回数および所定時間にわたって連続して行うようにしている。
これにより、検針値の桁上げが行われない程度の流量変化の場合には、後述するように流量センサーの故障と判定しないようにしている。
これにより、検針値の桁上げが行われない程度の流量変化の場合には、後述するように流量センサーの故障と判定しないようにしている。
そして、ステップS9で所定の回数および所定の時間が経過したら、流量センサー判定手段19はガスメータ1の流量センサーが故障しているものと判定する。このステップが、流量センサー故障判定ステップに相当する。
そして、ステップ10に進み、遮断弁閉指令手段18がメータ通信部11を介してガスメータ1の遮断弁を閉じる旨の指令を行い、ガスメータ1はガス流路を遮断する。
これにより、ガス消費者はガス機器の使用ができなくなり安全性が図られるとともに、実際のガス消費量と検針値とが異なるといった事態を回避することができる。
そして、ステップ10に進み、遮断弁閉指令手段18がメータ通信部11を介してガスメータ1の遮断弁を閉じる旨の指令を行い、ガスメータ1はガス流路を遮断する。
これにより、ガス消費者はガス機器の使用ができなくなり安全性が図られるとともに、実際のガス消費量と検針値とが異なるといった事態を回避することができる。
また、制御部12はステップS11で通信手段17を用いて通信部19を介して中央監視部に対して流量センサー故障が発生した旨の通知を行う。これにより、遠隔地にある中央監視部20からガスメータ1の流量センサーの故障を確認できる。
なお、ステップS10とステップS11の順序は特に規定はなく、また、同時処理を行ってもよい。
なお、ステップS10とステップS11の順序は特に規定はなく、また、同時処理を行ってもよい。
以上、上記の実施形態では診断装置10はガスメータ1と別体として構成した例を説明したが、診断装置10をガスメータ1に組み込み、診断装置10の機能を備えたガスメータ1として一体に構成してもよい点は、先述のとおりである。この場合、ガスメータ1の制御部4が診断装置10の制御部12の機能を兼務するようなプログラミングを行うとともに、通信部を兼用することで実現でき、構成要素が減少するため、両者を別体に構成する場合よりも全体の装置がコンパクトかつ安価で実現できることとなる。
1…ガスメータ、2…流量測定手段、3…圧力測定手段、4…制御部、5…遮断手段、6…メータ通信部、7…異常判定手段、8…記憶手段、10…ガスメータ診断装置、11…メータ通信部、12…制御部、13…読み出し手段、14…圧力値変化判定手段、15…検針値変化判定手段、16…流量センサー判定手段、17…通信手段、18…遮断弁閉指令手段、19…通信部、20…中央監視部。
Claims (9)
- ガスの圧力値とガスの流量値の累積値である検針値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出す読み出し手段と、
該読み出し手段で取得した圧力値の変化の有無の判定を行う圧力値変化判定手段と、
該圧力値変化判定手段が圧力値に変化ありと判定した場合に、前記検針値が変化しているか否かの判定を行う検針値変化判定手段と、
該検針値変化判定手段が検針値変化なしと判定した場合に、流量センサー異常と判定する流量センサー判定手段とを有することを特徴とするガスメータ診断装置。 - 前記流量センサー判定手段が流量センサー異常と判定した場合に、
前記圧力値と前記検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行い、圧力値は変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がない場合に、前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定することを特徴とする請求項1に記載のガスメータ診断装置。 - 前記圧力値変化判定手段は、予め定められた閾値以上の圧力値変化があった場合に、圧力値に変化ありと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のガスメータ診断装置。
- 前記ガスメータ診断装置がガス流路を遮断するための指令を出す遮断弁閉指令手段をさらに有し、
前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定した場合に、前記遮断弁閉指令手段がガス流路を遮断するための指令を出すことを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のガスメータ診断装置。 - 前記ガスメータ診断装置が中央監視部への通信手段をさらに有し、
前記流量センサー判定手段が流量センサー故障と判定した場合に、前記通信手段より前記流量センサーに故障が発生した旨を中央監視部へ通知することを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のガスメータ診断装置。 - 前記請求項1から5のいずれか1に記載のガスメータ診断装置を備えたガスメータ。
- 前記ガスメータが、
通過ガス流量を測定する流量測定手段と、
該流量測定手段で測定した流量値の累積値を検針値として記憶する記憶手段と、
ガスの圧力値を測定する圧力値測定手段と、
ガス流路を遮断する遮断手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のガスメータ。 - ガスの圧力値とガスの流量値の累積値である検針値とをセットにして所定の時間間隔毎に読み出す読み出しステップと、
該読み出しステップで取得した圧力値の変化の有無の判定を行う圧力値変化判定ステップと、
該圧力値変化判定ステップで圧力値に変化ありと判定した場合に、前記検針値が変化しているか否かの判定を行う検針値変化判定ステップと、
該検針値変化判定ステップで検針値変化なしと判定した場合に、流量センサー異常と判定する流量センサー異常判定ステップを備えたことを特徴とするガスメータ診断方法。 - 前記流量センサー判定ステップで流量センサー異常と判定した場合に、さらに前記圧力値と前記検針値の読み出しを所定回数および所定時間に渡って連続して行うステップと、
圧力値は変化後の値を継続しているにもかかわらず検針値に変化がない場合に、流量センサー故障と判定する流量センサー故障判定ステップを有する事を特徴とする請求項8に記載のガスメータ診断方法。
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JP2015114179A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 東京瓦斯株式会社 | ガスメータシステム、および、異常診断方法 |
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