JPH0818904B2 - ▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents
▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法Info
- Publication number
- JPH0818904B2 JPH0818904B2 JP63274171A JP27417188A JPH0818904B2 JP H0818904 B2 JPH0818904 B2 JP H0818904B2 JP 63274171 A JP63274171 A JP 63274171A JP 27417188 A JP27417188 A JP 27417188A JP H0818904 B2 JPH0818904 B2 JP H0818904B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iii
- crystal
- single crystal
- compound semiconductor
- semiconductor single
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体封止チョクラルスキー法(以下、「LE
C法」という)によるIII−V族化合物半導体単結晶の製
造方法に関する。
C法」という)によるIII−V族化合物半導体単結晶の製
造方法に関する。
[従来の技術] 一般に、GaAs,InP,GaP,InAs等のIII−V族化合物半導
体は、揮発性物質であるV族元素を含むため、融液(溶
融原料)からV族元素が蒸発し易い。そこで、III−V
族化合物半導体単結晶の製造方法としては、V族元素の
蒸発を防止できるLEC法が工業的に利用されている。
体は、揮発性物質であるV族元素を含むため、融液(溶
融原料)からV族元素が蒸発し易い。そこで、III−V
族化合物半導体単結晶の製造方法としては、V族元素の
蒸発を防止できるLEC法が工業的に利用されている。
LEC法は、原料をるつぼ内に入れるとともに、その原
料を液体封止液で封止し、これをN2ガスや不活性ガス等
の高圧ガス雰囲気とした高圧容器内で加圧し、原料を加
熱して溶融し、融液に種結晶を浸漬し、るつぼと種結晶
とを相対的に回転させながら種結晶を一定速度で引き上
げることにより、結晶を製造するものである。このLEC
法によれば、融液の表面を不活性物質である液体封止剤
で覆い、さらに高圧の不活性ガス等雰囲気中で結晶を成
長させるために、揮発性物質であるV族元素が融液から
蒸発するのを防止できるもので、従来、液体封止剤とし
ては、アンドープのB2O3が用いられていた。
料を液体封止液で封止し、これをN2ガスや不活性ガス等
の高圧ガス雰囲気とした高圧容器内で加圧し、原料を加
熱して溶融し、融液に種結晶を浸漬し、るつぼと種結晶
とを相対的に回転させながら種結晶を一定速度で引き上
げることにより、結晶を製造するものである。このLEC
法によれば、融液の表面を不活性物質である液体封止剤
で覆い、さらに高圧の不活性ガス等雰囲気中で結晶を成
長させるために、揮発性物質であるV族元素が融液から
蒸発するのを防止できるもので、従来、液体封止剤とし
ては、アンドープのB2O3が用いられていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、アンドープのB2O3は、引上げ結晶とのぬれ性
が悪く、引上げた結晶の表面が分解し易いために、転位
密度が高くなるという問題があった。また、アンドープ
のB2O3は、透明であるため、融液からの熱輻射による熱
の放散が大きく、単結晶引上げ時の熱環境の制御が難し
い。したがって、引上げ結晶に双晶や多結晶が発生し易
く、単結晶化率が低くなってしまうという問題があっ
た。
が悪く、引上げた結晶の表面が分解し易いために、転位
密度が高くなるという問題があった。また、アンドープ
のB2O3は、透明であるため、融液からの熱輻射による熱
の放散が大きく、単結晶引上げ時の熱環境の制御が難し
い。したがって、引上げ結晶に双晶や多結晶が発生し易
く、単結晶化率が低くなってしまうという問題があっ
た。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、転位密度の低減を図ることができ、単結晶化率を高
めることができるIII−V族化合物半導体単結晶の製造
方法を提供することを目的とする。
で、転位密度の低減を図ることができ、単結晶化率を高
めることができるIII−V族化合物半導体単結晶の製造
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、LEC法によっ
てIII−V族化合物半導体単結晶を製造するにあたり、I
II族のリン酸塩を、液体封止剤が半透明または不透明と
なる量だけ添加したB2O3液体封止剤として用いることと
した。
てIII−V族化合物半導体単結晶を製造するにあたり、I
II族のリン酸塩を、液体封止剤が半透明または不透明と
なる量だけ添加したB2O3液体封止剤として用いることと
した。
[作用] 上記III−V族化合物半導体単結晶の製造方法によれ
ば、B2O3にIII族のリン酸塩を、液体封止剤が半透明ま
たは不透明となる量だけ添加しているので、液体封止剤
の粘性が増加する。また、液体封止剤は、半透明または
不透明になる。
ば、B2O3にIII族のリン酸塩を、液体封止剤が半透明ま
たは不透明となる量だけ添加しているので、液体封止剤
の粘性が増加する。また、液体封止剤は、半透明または
不透明になる。
したがって、結晶を引上げた際にB2O3の一部が結晶表
面に付着し易くなり、結晶表面の分解を防止でき、転位
密度の低減を図ることができる。また、融液からの熱輻
射による熱の放散を抑制でき、結晶育成時の潜熱が結晶
と融液の固液界面を通して結晶を伝わって外方に放散し
易くなり、双晶や多結晶化を抑制し易く、単結晶化率を
高めることができる。
面に付着し易くなり、結晶表面の分解を防止でき、転位
密度の低減を図ることができる。また、融液からの熱輻
射による熱の放散を抑制でき、結晶育成時の潜熱が結晶
と融液の固液界面を通して結晶を伝わって外方に放散し
易くなり、双晶や多結晶化を抑制し易く、単結晶化率を
高めることができる。
[実施例] 本実施例は、LEC法によりGaAs単結晶の育成を行っ
た。
た。
液体封止剤として、市販のアンドープB2O3600gに高純
度(5N)のGaPO4を0.4mol%添加し、約100℃にて融解、
攪拌することにより、B2O3−GaPO4二元系を作成した。
通常のB2O3は透明であるのに対し、作成した二元系の液
体封止剤は、橙色の不透明であった、次に、この液体封
止剤を高純度(7N)のAs及びGa計4kgとともにpBN製のる
つぼに仕込み、加熱を行った。加熱の途中で液体封止剤
が溶解し、原料のAsおよびGaを封止し、その後、AsとGa
とが反応してGaAsとなった。GaAsが融解したところで、
種結晶を融液に浸漬し、回転しつつ結晶の引上げを行っ
た。
度(5N)のGaPO4を0.4mol%添加し、約100℃にて融解、
攪拌することにより、B2O3−GaPO4二元系を作成した。
通常のB2O3は透明であるのに対し、作成した二元系の液
体封止剤は、橙色の不透明であった、次に、この液体封
止剤を高純度(7N)のAs及びGa計4kgとともにpBN製のる
つぼに仕込み、加熱を行った。加熱の途中で液体封止剤
が溶解し、原料のAsおよびGaを封止し、その後、AsとGa
とが反応してGaAsとなった。GaAsが融解したところで、
種結晶を融液に浸漬し、回転しつつ結晶の引上げを行っ
た。
育成した結晶は単結晶であり、SSMSによる分析の結
果、引上げ結晶中からP等の不純物は検出されず、高純
度の結晶であることが判った。また、従来のようにアン
ドープB2O3を液体封止剤した例では、転位密度が5×10
4cm-2であったのに対し、本実施例で得た引上げ結晶の
転位密度は1×104cm-2であり、転位密度が低減した。
さらに、本実施例では、従来のような双晶や多結晶化が
生じなくなり、単結晶をほぼ100%の割合で得ることが
可能となった。
果、引上げ結晶中からP等の不純物は検出されず、高純
度の結晶であることが判った。また、従来のようにアン
ドープB2O3を液体封止剤した例では、転位密度が5×10
4cm-2であったのに対し、本実施例で得た引上げ結晶の
転位密度は1×104cm-2であり、転位密度が低減した。
さらに、本実施例では、従来のような双晶や多結晶化が
生じなくなり、単結晶をほぼ100%の割合で得ることが
可能となった。
なお、上記実施例では、B2O3にリン酸塩としてGaPO4
を添加した例を示したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、その他のリン酸塩を添加してもよ
い。例えば、AlPO4,BPO4,BiPO4等もそれぞれ数mol%添
加することにより、不透明となり、上記実施例と同様の
効果が得られ、CrPO4,FePO4でも同様の効果が得られ
た。
を添加した例を示したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、その他のリン酸塩を添加してもよ
い。例えば、AlPO4,BPO4,BiPO4等もそれぞれ数mol%添
加することにより、不透明となり、上記実施例と同様の
効果が得られ、CrPO4,FePO4でも同様の効果が得られ
た。
[発明の効果] 以上のように、本発明のIII−V族化合物半導体単結
晶の製造方法によれば、III族のリン酸塩を、液体封止
液が半透明または不透明となる量だけ添加したB2O3を液
体封止剤として用いるので、B2O3と引上げ結晶とのぬれ
性が良くなり、引上げ結晶表面の分解を防止でき、結晶
の転位密度を低減することができる。また、液体封止剤
は半透明または不透明となるので、双晶や多結晶の発生
を抑制でき、単結晶化率を高めることができる。
晶の製造方法によれば、III族のリン酸塩を、液体封止
液が半透明または不透明となる量だけ添加したB2O3を液
体封止剤として用いるので、B2O3と引上げ結晶とのぬれ
性が良くなり、引上げ結晶表面の分解を防止でき、結晶
の転位密度を低減することができる。また、液体封止剤
は半透明または不透明となるので、双晶や多結晶の発生
を抑制でき、単結晶化率を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−201096(JP,A) 特開 昭63−11597(JP,A) 特開 昭61−286298(JP,A) 特開 昭61−14193(JP,A) 特開 昭58−60693(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】液体封止チョクラルスキー法によってIII
−V族化合物半導体単結晶を製造するにあたり、III族
のリン酸塩を、液体封止剤が半透明または不透明となる
量だけ添加したB2O3を液体封止剤として用いることを特
徴とするIII−V族化合物半導体単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63274171A JPH0818904B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63274171A JPH0818904B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02120297A JPH02120297A (ja) | 1990-05-08 |
JPH0818904B2 true JPH0818904B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=17538028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63274171A Expired - Lifetime JPH0818904B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0818904B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5729182B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2015-06-03 | 株式会社リコー | n型III族窒化物単結晶の製造方法、n型III族窒化物単結晶および結晶基板 |
JP6282497B2 (ja) | 2014-03-19 | 2018-02-21 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両のハンドルマウント構造 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018635B2 (ja) * | 1981-10-02 | 1985-05-11 | 日本電信電話株式会社 | 封止剤 |
JPS6114193A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-22 | Toshiba Corp | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
JPS61286298A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 単結晶の育成方法 |
JP2527718B2 (ja) * | 1986-06-30 | 1996-08-28 | 三菱化学株式会社 | 液体カプセル引き上げ法用封止剤及び単結晶の成長方法 |
JPS63201096A (ja) * | 1987-02-13 | 1988-08-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 化合物半導体結晶の製造方法 |
-
1988
- 1988-10-28 JP JP63274171A patent/JPH0818904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02120297A (ja) | 1990-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0751242B1 (en) | Process for bulk crystal growth | |
JP4120016B2 (ja) | 半絶縁性GaAs単結晶の製造方法 | |
US3623905A (en) | Gallium compounds with reduced silicon contamination and a method of manufacturing them | |
JPH0818904B2 (ja) | ▲iii▼−▲v▼族化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPH0234597A (ja) | 水平ブリッジマン法によるGaAs単結晶の成長方法 | |
US3615205A (en) | Method for the synthesis and growth of high purity iii{14 v semiconductor compositions in bulk | |
JPH0543679B2 (ja) | ||
JPS61197499A (ja) | 無機化合物単結晶の成長方法 | |
JPS6270298A (ja) | リン化インジウム単結晶の製造方法 | |
JPS6355195A (ja) | 無機化合物単結晶の成長方法 | |
JP2887978B2 (ja) | Iii−v族化合物半導体組成物の合成方法 | |
JP2003146791A (ja) | 化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPS6230697A (ja) | GaAs単結晶の製造法 | |
JPS6153186A (ja) | 抵抗加熱用ヒ−タ | |
JPS6389497A (ja) | 珪素添加ガリウム砒素単結晶の製造方法 | |
JPS623097A (ja) | 3−v族化合物半導体混晶の製造方法 | |
JP2873449B2 (ja) | 化合物半導体浮遊帯融解単結晶成長方法 | |
JPH0761917B2 (ja) | InP化合物半導体多結晶合成方法 | |
JPS6036397A (ja) | 化合物単結晶育成装置 | |
JPS623408Y2 (ja) | ||
JPH10167874A (ja) | 化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPH0772120B2 (ja) | Crドープ半絶縁性砒化ガリウム結晶の製造方法 | |
JPS62191500A (ja) | 砒化ガリウム化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPH0222200A (ja) | 3−5族化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPH02129099A (ja) | ZnSe単結晶の成長方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 Year of fee payment: 13 |