JPH08186464A - チップ型圧電振動子とその製造方法 - Google Patents
チップ型圧電振動子とその製造方法Info
- Publication number
- JPH08186464A JPH08186464A JP33896494A JP33896494A JPH08186464A JP H08186464 A JPH08186464 A JP H08186464A JP 33896494 A JP33896494 A JP 33896494A JP 33896494 A JP33896494 A JP 33896494A JP H08186464 A JPH08186464 A JP H08186464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube case
- conductive paste
- vibrating element
- electrodes
- piezoelectric vibrating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】圧電振動素子20の両端に、それぞれ表面及び裏
面の電極21、22に導通した導電ペーストからなる端子部
50を形成し、端子部50がチューブケース10の両端の開口
部を塞ぐようにして圧電振動素子20をチューブケース10
内に取付けるとともに、チューブケース10の両端部と端
子部50の端部を被う導電ペーストからなる外部電極60を
設ける。 【効果】気密性がよく、耐衝撃性及び接続の信頼性が向
上する。
面の電極21、22に導通した導電ペーストからなる端子部
50を形成し、端子部50がチューブケース10の両端の開口
部を塞ぐようにして圧電振動素子20をチューブケース10
内に取付けるとともに、チューブケース10の両端部と端
子部50の端部を被う導電ペーストからなる外部電極60を
設ける。 【効果】気密性がよく、耐衝撃性及び接続の信頼性が向
上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギー閉じ込め型
の厚みすべり振動を利用する圧電振動素子と筒形のチュ
ーブケースを備えたチップ型圧電振動子とその製造方法
に関するものである。
の厚みすべり振動を利用する圧電振動素子と筒形のチュ
ーブケースを備えたチップ型圧電振動子とその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のチップ型圧電振動子としては、
図4及び図5に示すように、アルミナ等からなる筒形の
チューブケース10の中に圧電振動素子20を収容し、金属
キャップ30をチューブケース10の両端に嵌め込んで固定
したものがある。圧電振動素子20の両面の電極21、22と
金属キャップ30とは、導電ペースト40によって接合され
ている。
図4及び図5に示すように、アルミナ等からなる筒形の
チューブケース10の中に圧電振動素子20を収容し、金属
キャップ30をチューブケース10の両端に嵌め込んで固定
したものがある。圧電振動素子20の両面の電極21、22と
金属キャップ30とは、導電ペースト40によって接合され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
金属キャップ30を必要とするのでコスト高になるうえ、
気密性が悪い欠点があった。電極21、22の材料に銀が使
用されるので、気密性が悪いと大気中の湿気のためにマ
イグレーションが起こり、圧電振動素子20の絶縁抵抗の
低下、短絡が生じて動作不良を招くという問題がある。
金属キャップ30とチューブケース10との隙間を接着剤で
封止して気密性を高めたものもあるが、接着工程が増え
るばかりでなく、接着剤がチューブケース10の内部に入
り込んで圧電振動素子20に付着して特性を悪化させるこ
とがあった。また、金属キャップ30の内壁に導電ペース
ト40を塗布したものをチューブケース10に嵌合してから
圧電振動素子20を挿入して組み立てていたので、電極2
1、22への導電ペースト40の広がりが一様ではなく接続
の確実性に乏しかった。電極21、22と導電ペースト40の
接合面積が少ないと、機械的な衝撃や熱衝撃によって剥
離し易くなる。それぞれの膨張係数が異なることから、
金属キャップ30と導電ペースト40の接合面も機械的な衝
撃や熱衝撃に弱い欠点があった。熱伝導率が高い金属キ
ャップ30のために、半田付け時に圧電振動素子20が高温
になり、圧電板が減極されて劣化しやすい問題もあっ
た。
金属キャップ30を必要とするのでコスト高になるうえ、
気密性が悪い欠点があった。電極21、22の材料に銀が使
用されるので、気密性が悪いと大気中の湿気のためにマ
イグレーションが起こり、圧電振動素子20の絶縁抵抗の
低下、短絡が生じて動作不良を招くという問題がある。
金属キャップ30とチューブケース10との隙間を接着剤で
封止して気密性を高めたものもあるが、接着工程が増え
るばかりでなく、接着剤がチューブケース10の内部に入
り込んで圧電振動素子20に付着して特性を悪化させるこ
とがあった。また、金属キャップ30の内壁に導電ペース
ト40を塗布したものをチューブケース10に嵌合してから
圧電振動素子20を挿入して組み立てていたので、電極2
1、22への導電ペースト40の広がりが一様ではなく接続
の確実性に乏しかった。電極21、22と導電ペースト40の
接合面積が少ないと、機械的な衝撃や熱衝撃によって剥
離し易くなる。それぞれの膨張係数が異なることから、
金属キャップ30と導電ペースト40の接合面も機械的な衝
撃や熱衝撃に弱い欠点があった。熱伝導率が高い金属キ
ャップ30のために、半田付け時に圧電振動素子20が高温
になり、圧電板が減極されて劣化しやすい問題もあっ
た。
【0004】
【発明の目的】本発明は、気密性がよく特性が安定で生
産性のよいチップ型圧電振動子とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
産性のよいチップ型圧電振動子とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電振動素子
の両端に、それぞれ表面及び裏面の電極に導通した導電
ペーストからなる端子部を形成し、この端子部がチュー
ブケースの両端の開口部を塞ぐようにして圧電振動素子
をチューブケース内に取付けるとともに、チューブケー
スの両端部と、端子部の端部を被う導電ペーストからな
る外部電極を設けた構成を特徴とする。また本発明は、
圧電振動素子の両端に導電ペーストを付着し硬化させ
て、それぞれ表面及び裏面の電極に導通した端子部を形
成し、端子部でケース両端の開口部を塞ぐ形に圧電振動
素子をチューブケースに収容した後、端子部及びチュー
ブケースの両端部に導電ペーストを付着し硬化させて外
部電極を形成するチップ型圧電振動子の製造方法を特徴
とする。
の両端に、それぞれ表面及び裏面の電極に導通した導電
ペーストからなる端子部を形成し、この端子部がチュー
ブケースの両端の開口部を塞ぐようにして圧電振動素子
をチューブケース内に取付けるとともに、チューブケー
スの両端部と、端子部の端部を被う導電ペーストからな
る外部電極を設けた構成を特徴とする。また本発明は、
圧電振動素子の両端に導電ペーストを付着し硬化させ
て、それぞれ表面及び裏面の電極に導通した端子部を形
成し、端子部でケース両端の開口部を塞ぐ形に圧電振動
素子をチューブケースに収容した後、端子部及びチュー
ブケースの両端部に導電ペーストを付着し硬化させて外
部電極を形成するチップ型圧電振動子の製造方法を特徴
とする。
【0006】
【実施例】図1は本発明のチップ型圧電振動子の一実施
例を示す正面断面図である。チューブケース10の中に取
付けた圧電振動素子20の両端には、導電ペーストからな
る端子部50が設けてある。二つの端子部50は、チューブ
ケース10の両端の開口部を塞ぐとともに、圧電振動素子
20の表面に設けられた電極21及び裏面に設けられた電極
22にそれぞれの導通している。また、これらの端子部50
の端部とチューブケース10の両端部を被う導電ペースト
からなる外部電極60を形成してある。
例を示す正面断面図である。チューブケース10の中に取
付けた圧電振動素子20の両端には、導電ペーストからな
る端子部50が設けてある。二つの端子部50は、チューブ
ケース10の両端の開口部を塞ぐとともに、圧電振動素子
20の表面に設けられた電極21及び裏面に設けられた電極
22にそれぞれの導通している。また、これらの端子部50
の端部とチューブケース10の両端部を被う導電ペースト
からなる外部電極60を形成してある。
【0007】次に、このチップ型圧電振動子の製造方法
について説明する。先ず、図2のように、圧電振動素子
20の両端に導電ペーストをディップなどの手段によって
付着させた後、乾燥して硬化させ、端子部50を形成す
る。次に、図2のようにチューブケース10の両端の開口
部を端子部50で塞ぐ形に圧電振動素子20をチューブケー
ス10の中に収容する。この後、端子部50とチューブケー
ス10の両端部に、同じくディップなどの手段によって導
電ペーストを付着し、所定の形状に成形した後、硬化さ
せて外部電極60を形成する。このようにして、図1のよ
うなチップ型圧電振動子が完成する。なお、半田ぬれ性
を向上させるために外部電極60の表面に錫を直接あるい
はニッケルの下地めっきを介してめっきしてもよい。
について説明する。先ず、図2のように、圧電振動素子
20の両端に導電ペーストをディップなどの手段によって
付着させた後、乾燥して硬化させ、端子部50を形成す
る。次に、図2のようにチューブケース10の両端の開口
部を端子部50で塞ぐ形に圧電振動素子20をチューブケー
ス10の中に収容する。この後、端子部50とチューブケー
ス10の両端部に、同じくディップなどの手段によって導
電ペーストを付着し、所定の形状に成形した後、硬化さ
せて外部電極60を形成する。このようにして、図1のよ
うなチップ型圧電振動子が完成する。なお、半田ぬれ性
を向上させるために外部電極60の表面に錫を直接あるい
はニッケルの下地めっきを介してめっきしてもよい。
【0008】
【発明の効果】本発明のチップ型圧電振動子は、金属キ
ャップを使用せず、チューブケース10の開口部の閉塞と
外部電極60の形成を導電ペーストで行うものであるの
で、気密性がよく構造が簡単で生産性がよい。あらかじ
め圧電振動素子20自体に導電ペーストを付着させて端子
部50を形成するので、電極21、22への導電ペーストの広
がり状態を確認でき、信頼性が向上する。端子部50と外
部電極60との接合面積も大きいので機械的、熱的な耐衝
撃性も改善される。
ャップを使用せず、チューブケース10の開口部の閉塞と
外部電極60の形成を導電ペーストで行うものであるの
で、気密性がよく構造が簡単で生産性がよい。あらかじ
め圧電振動素子20自体に導電ペーストを付着させて端子
部50を形成するので、電極21、22への導電ペーストの広
がり状態を確認でき、信頼性が向上する。端子部50と外
部電極60との接合面積も大きいので機械的、熱的な耐衝
撃性も改善される。
【図1】 本発明のチップ型圧電振動子の一実施例を示
す正面断面図
す正面断面図
【図2】 同、圧電振動子の第1の製造工程を示す斜視
図
図
【図3】 同、圧電振動子の第2の製造工程を示す正面
断面図
断面図
【図4】 チップ型圧電振動子の従来例を示す斜視図
【図5】 同、圧電振動子の正面断面図
10 チューブケース 20 圧電振動素子 60 外部電極
Claims (2)
- 【請求項1】 表面及び裏面に電極を形成した圧電振動
素子と、両端を開口したチューブケースとを備えたチッ
プ型圧電振動子において、 圧電振動素子の両端に、それぞれ表面及び裏面の電極に
導通した導電ペーストからなる端子部を形成し、該端子
部がチューブケースの両端の開口部を塞ぐようにして圧
電振動素子をチューブケース内に取付けるとともに、チ
ューブケースの両端部と、端子部の端部を被う導電ペー
ストからなる外部電極を設けたことを特徴とするチップ
型圧電振動子。 - 【請求項2】 請求項1のチップ型圧電振動子の製造方
法において、 圧電振動素子の両端に導電ペーストを付着し硬化させ
て、それぞれ表面及び裏面の電極に導通した端子部を形
成し、該端子部でチューブケースの両端の開口部を塞ぐ
形に圧電振動素子をチューブケースに収容した後、該端
子部及びチューブケースの両端部に導電ペーストを付着
し硬化させて外部電極を形成することを特徴とするチッ
プ型圧電振動子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33896494A JPH08186464A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チップ型圧電振動子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33896494A JPH08186464A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チップ型圧電振動子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186464A true JPH08186464A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18322996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33896494A Pending JPH08186464A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チップ型圧電振動子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186464A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005318501A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Kyocera Corp | 圧電部品 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP33896494A patent/JPH08186464A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005318501A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Kyocera Corp | 圧電部品 |
JP4693387B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2011-06-01 | 京セラ株式会社 | 圧電部品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5184043A (en) | Piezoelectric resonator | |
JPS62276820A (ja) | ヒユ−ズ付き固体電解コンデンサ | |
JPH0575372A (ja) | 圧電共振子及びその製造方法 | |
US5926084A (en) | Electric fuse and method of making the same | |
JP3439746B2 (ja) | 面実装型サージ吸収素子、及びその製造方法 | |
JPH08186464A (ja) | チップ型圧電振動子とその製造方法 | |
JPH02105710A (ja) | 水晶振動子 | |
JPS58215812A (ja) | 水晶振動子等の密封容器 | |
JPS6150413A (ja) | 圧電振動子の製造方法 | |
JP3698489B2 (ja) | 電子部品 | |
JPH06291594A (ja) | 電子部品とその製造方法 | |
JP2549911Y2 (ja) | 超音波振動子 | |
JPS5863127A (ja) | チツプ形電解コンデンサの製造方法 | |
JPH0122260Y2 (ja) | ||
JP2000022013A (ja) | 電子部品の製造方法 | |
JPH0559954U (ja) | 水晶振動子用気密端子 | |
JP2981910B2 (ja) | 樹脂封止型圧電共振子の製造方法 | |
JP3556111B2 (ja) | 電子部品用パツケージ、それを用いた電子部品組立構体および電子部品組立構体の製造方法 | |
JPS60256210A (ja) | チツプ形圧電共振子 | |
JPH01293006A (ja) | 圧電振動子 | |
JPS62166608A (ja) | 圧電共振子 | |
JP2000022012A (ja) | 電子部品装置 | |
JP3334422B2 (ja) | 振動子の製造方法 | |
JP2004071938A (ja) | 電子部品 | |
JPH0244411B2 (ja) |