JP3334422B2 - 振動子の製造方法 - Google Patents

振動子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水晶等の振動子の製造方
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種振動子は、振動板と、この
振動板の表、裏面を覆うとともに、その外周部で前記振
動板の外周部を挟持した第1、第2のカバーとを備え、
前記振動板は、前記第1、第2のカバーによる挟持部内
方に舌片状の振動部を有し、この振動部の表、裏面には
励振用電極を形成していた。そして、これらの表、裏面
の励振用電極からはそれぞれ振動部の根元部分を介して
リード電極を引出し、これら表、裏のリード電極は前記
第1、第2のカバーの少なくとも一方に設けた貫通孔を
介してその外面側に設けた外部電極に電気的に接続して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で問題とな
るのは、貫通孔に設けた導体を介して上記のごとくリー
ド電極と外部電極を確実に接続することができなくなる
ことがあるということであった。
【0004】すなわち従来の上記貫通孔内の導電体は、
貫通孔の振動板とは反対側の開口部からスパッタ、ある
いは蒸着により、この貫通孔内、およびリード電極部に
まで形成されたものであるが、このようにスパッタや蒸
着により貫通孔内に形成されたものは薄膜状体であるの
で、貫通孔の振動板側の開口部と振動板のリード電極部
間の隙間には確実に成膜されぬことがあり、この結果と
して上述のごとくこの薄膜による導体を介して外部電極
とリード電極を確実に接続することができなくなること
があったのである。
【0005】そこで本発明は貫通孔内の導電体を介して
外部電極とリード電極を確実に接続することができるよ
うにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、振動板と、この振動板の表、裏面を
覆うとともに、その外周部で前記振動板の外周部を挟持
した第1、第2のカバーとを備え、前記振動板は、前記
第1、第2のカバーによる挟持部内方に舌片状の振動部
を有し、この振動部の表、裏面には励振用電極を形成
し、これらの表、裏面の励振用電極からはそれぞれ振動
部の根元部分を介してリード電極を引出し、これら表、
裏のリード電極は前記第1、あるいは第2のカバーの貫
通孔内に設けた導電体を介してそれぞれ前記第1のカバ
ーの上面側、あるいは第2のカバーの下面側に設けた第
1、第2の外部電極と導通させた振動子において、前記
導電体は、有機溶媒と導電性金属微粒子を含有したゲル
状体を貫通孔の振動板側開口部内に入れ、次に加熱によ
りゲル状体から有機溶媒を蒸散させるとともに導電性
属微粒子を溶融させ封口体を形成し、次に、スパッタも
しくは蒸着にて少なくとも前記封口体の表面にはんだを
形成したものである。
【0007】
【作用】そして以上の構成によれば、貫通孔の振動板側
の開口部を、導電性金属微粒子を溶融させた導電体で封
口したものであるので、この導電性金属微粒子の溶融に
より貫通孔内は確実に封口されるだけでなく、この溶融
により導電体の一部は振動板のリード電極にも確実に到
達し、この導電体を介して外部電極と振動板のリード電
極を確実に接続することができるようになる。
【0008】
【実施例】図1において1は振動板で、板厚100μm
の水晶板で構成されている。振動板1の表、裏面には、
板厚400μmの水晶板よりなるカバー2,3が水晶同
士の直接接合により接合されている。尚、この図1にお
ける4,5は外部電極で、カバー3の裏面の対角線部分
に配置されている。前記振動板1は、図2及び図3に示
すように、その内方にU字状の切溝6が形成され、これ
により舌片状の振動部7が形成されている。この振動部
7の表、裏面には、励振用電極8,9が形成され、各々
振動部7の根元部分10を介してそのリード電極11,
12が引き出されている。この内リード電極11の端部
は、図2から図5に示すごとく、振動板1をスルーホー
ル13により貫通し、その後図3に示すごとく振動部7
の側方を通って根元部10の反対側に延長されて接続部
14を形成している。またリード電極12は、根元部1
0側において接続部15を形成している。そしてこれら
の接続部14,15に対応するカバー3に形成された貫
通孔16,17内の導電体18と導電膜18aを介して
各々外部電極4,5に接続されている。尚カバー2,3
は、その外周部で振動板1の表、裏面の外周部を挟持
し、また水晶同士の接続接合により接合一体化されてい
るものであるが、それは振動板1の切溝6の外周部にお
いて、接合されているのであってリード電極11が振動
部7の側方を通過している部分については、その外方に
おいてカバー3と接合されている。そして、このように
振動板1の裏面側において、振動部7の側方に、リード
電極11を形成するために、図5、図6から明らかなよ
うに、振動板1は、カバー2,3との挟持部分だけを板
厚を厚くし、振動部7及びリード電極11,12を形成
する部分などは、エッチングによりその板厚を薄くして
いる。図4は、このエッチング工程後の振動板1を明確
に表しており、枠線19に対応する裏面部分がエッチン
グによりその板厚が薄くなっているのである。また、こ
の枠線19の外周部分がカバー2,3によって挟持接合
される部分であり、この図4からも明らかなように、振
動板1の長手方向側の挟持幅20は、短方向の挟持幅2
1よりも広くしている。
【0009】また図3のごとくリード電極11を振動部
7の側方に設けたので、当然のこととして、振動部7
は、振動板1の中心部より一方側へずれている。
【0010】尚、根元部分10における切溝6の切込み
は図4のごとく、半円形状となっており、これにより過
大な衝撃が加わった際にも、クラックが生じにくくなる
のである。
【0011】上記構成において導電体18と導電膜18
aの形成は次の様にして行う。
【0012】先ず金、または白金またはパラジウム等の
貴金属の超微粒子の表面に、導電性ペースト用として用
いられている有機溶媒を付着被覆させることによりゲル
状体を作成し、次に図7のごとく貫通孔16,17を上
方にして、貫通孔16,17の振動板1側の開口部内に
このゲル状体18Aを入れる。
【0013】そして水晶板で作成された振動子1、カバ
ー2,3の変性温度より低い温度である300℃で10
分間加熱する。するとゲル状体18A内の有機溶媒は貫
通孔16,17外へと蒸散され、またこのゲル状体18
A内の貴金属超微粒子が溶融し、これにより貫通孔1
6,17の振動子1側の開口が完全に封口されるととも
に、その一部が金製のリード電極11,12の接続部1
4,15に溶融一体化され、導電接続も行われる。
【0014】次に図8のごとく図7の状態とは反転させ
てスパッタや蒸着により貫通孔16,17内からカバー
3外まで導電膜18aを延出して設ける。そしてこの導
電膜18aの延長端部が図1における外部電極4,5と
なっているのである。
【0015】なお図8の次工程では図9に示すごとく再
び反転させてはんだ18bを貫通孔16,17の導電膜
18a上に充填し、これらの貫通孔16,17の封口と
導電体としての強度アップを図っている。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、振動板と、この
振動板の表、裏面を覆うとともに、その外周部で前記振
動板の外周部を挟持した第1、第2のカバーとを備え、
前記振動板は、前記第1、第2のカバーによる挟持部内
方に舌片状の振動部を有し、この振動部の表、裏面には
励振用電極を形成し、これらの表、裏面の励振用電極か
らはそれぞれ振動部の根元部分を介してリード電極を引
出し、これら表、裏のリード電極は前記第1、あるいは
第2のカバーの貫通孔内に設けた導電体を介してそれぞ
れ前記第1のカバーの上面側、あるいは第2のカバーの
下面側に設けた第1、第2の外部電極と導通させた振動
子において、前記導電体は、有機溶媒と導電性金属微粒
子を含有したゲル状体を貫通孔の振動板側開口部内に入
れ、次に加熱によりゲル状体から有機溶媒を蒸散させる
とともに導電性金属微粒子を溶融させ封口体を形成し、
次に、スパッタもしくは蒸着にて少なくとも前記封口体
の表面にはんだを形成したものである。
【0017】そして以上の構成によれば、貫通孔の振動
板側の開口部を導電性金属微粒子を溶融させた導体で封
口したものであるので、この導電性金属微粒子の溶融に
より貫通孔内は確実に封口されるだけでなく、この溶融
により導体の一部は振動板のリード電極にも確実に到達
し、この導体を介して外部電極と振動板のリード電極を
確実に接続することができる振動子の製造方法を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図
【図2】その分解斜視図
【図3】その分解斜視図
【図4】振動板の上面図
【図5】図4の振動板にカバー2,3を接合した振動子
のA−A断面図
【図6】図4の振動板にカバー2,3を接合した振動子
のB−B断面図
【図7】貫通孔16部の断面図
【図8】貫通孔16部の断面図
【図9】貫通孔16部の断面図
【符号の説明】
1 振動板 2 カバー 3 カバー 4 外部電極 5 外部電極 7 振動部 9 励振用電極 10 根元部 11 リード電極 12 リード電極 14 接続部 15 接続部 16 貫通孔 17 貫通孔 18 導電体 18a 導電膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/19 H03H 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、この振動板の表、裏面を覆う
    とともに、その外周部で前記振動板の外周部を挟持した
    第1、第2のカバーとを備え、前記振動板は、前記第
    1、第2のカバーによる挟持部内方に舌片状の振動部を
    有し、この振動部の表、裏面には励振用電極を形成し、
    これらの表、裏面の励振用電極からはそれぞれ振動部の
    根元部分を介してリード電極を引出し、これら表、裏の
    リード電極は前記第1、あるいは第2のカバーの貫通孔
    内に設けた導電体を介してそれぞれ前記第1のカバーの
    上面側、あるいは第2のカバーの下面側に設けた第1、
    第2の外部電極と導通させた振動子において、前記導電
    体は、有機溶媒と導電性金属微粒子を含有したゲル状体
    を貫通孔の振動板側開口部内に入れ、次に加熱によりゲ
    ル状体から有機溶媒を蒸散させるとともに導電性金属微
    粒子を溶融させ封口体を形成し、次に、スパッタもしく
    は蒸着にて少なくとも前記封口体の表面にはんだを形成
    する振動子の製造方法
  2. 【請求項2】 振動板として水晶を用いるとともに、ゲ
    ル状体の加熱温度は水晶の変性温度よりも低い温度とし
    た請求項1に記載の振動子の製造方法。
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