JPH08185758A - カメラの露出ロック装置 - Google Patents

カメラの露出ロック装置

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Publication number
JPH08185758A
JPH08185758A JP33984794A JP33984794A JPH08185758A JP H08185758 A JPH08185758 A JP H08185758A JP 33984794 A JP33984794 A JP 33984794A JP 33984794 A JP33984794 A JP 33984794A JP H08185758 A JPH08185758 A JP H08185758A
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JP
Japan
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exposure
switch
lock
camera
state
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33984794A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Shimada
高久 嶋田
Toshihiko Ishimura
俊彦 石村
Toshitsugu Yamamoto
敏嗣 山本
Koichi Okumura
浩一 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08185758A publication Critical patent/JPH08185758A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 露出ロックの操作の即時性に優れ、設定忘れ
がなく、また、長秒時の撮影やリモコン等を使用しての
撮影に好適なカメラの露出ロック装置を提供する。 【構成】 AEロック釦22が押されると、その瞬間の
露出値を記憶し、露出ロック状態に入り、押される状態
が解除されると元に復帰して記憶が解除される。このA
Eロック釦22は押したまま横方向にスライド可能とさ
れており、スライド後の位置では、押される状態が解除
されても元に復帰せずに露出ロック状態を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶した又は固定の露
出値でもって露光制御する機能を有したカメラの露出ロ
ック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、露出値を所定の値にロックし
て撮影を行う露出ロック(AEロック)機能を持つカメ
ラがあり、このAEロックを動作させるための操作方式
には、各種のものがある。その例として、(1)AEロ
ック釦を押している時のみAEロック状態となるもの、
(2)AEロック釦を1回押すとAEロック状態となり
再度押すと(又は一定時間経過で)ロック解除となるも
の、(3)操作レバーを切替えることによりAEロック
をON/OFFするもの、がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の押し釦方式では、AEロック釦を押しながらレ
リーズを行うことになり、AEロックの設定し忘れの危
険性はなく、即時性(操作性)も良いのであるが、長秒
時の撮影中ずっとAEロック釦を押しておく必要があ
り、また、リモコン等で離れたところから撮影ができな
いといった不具合がある。上記(2)の押し釦方式で
は、即時性があり、長秒時の撮影にも問題がなく、リモ
コン等の使用も可能であるが、設定し忘れがあり、誤作
動しやすく、また、AEロックされているかどうか分か
りにくいことから、必ず表示が必要となる。上記(3)
のレバー方式では、設定が確実であり、操作部材を見る
だけでON/OFFが分かるので、設定し忘れは少な
く、長秒時も問題がなく、また、リモコン等使用も可能
であるが、レバー操作であるためカメラをホールドした
ままでのAEロックの変更操作はやり難く即時性がない
という不具合がある。本発明は、上記問題を解決するた
めになされたものであり、露出ロック機能を動作させる
ための操作の即時性に優れ、設定忘れがなくなり、長秒
時の撮影にも問題がなく、リモコン等を使用しての撮影
が可能なカメラの露出ロック装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、露出ロック機能を動作させるためのカメラ
の露出ロック装置において、露出ロック状態に入るため
の信号を発生させるスイッチ操作部材と、スイッチ操作
部材が操作されて露出ロック状態に入った瞬間の露出値
を記憶する記憶手段と、スイッチ操作部材のスイッチが
入っている間は記憶手段に記憶された露出値に基づき露
光動作を制御する露光制御手段とを有し、スイッチ操作
部材は、押されている状態ではスライド可能で複数の位
置の状態を取り、一方の位置では、押されている時のみ
スイッチが入って押された瞬間の露出値が記憶手段に記
憶され、押される状態が解除されるとスイッチが切れて
元に復帰して記憶手段の記憶が解除され、他方の位置で
は、押される状態が解除されても元に復帰せずにスイッ
チが入った状態を保持するように構成されているもので
ある。
【0005】
【作用】上記の構成を有するカメラの露出ロック装置に
おいて、スイッチ操作部材が押されている状態ではスラ
イド可能で次の2つの位置の状態を取る。スライドさせ
る前の一方の位置では、押されている時のみスイッチが
入って押された瞬間の露出値が記憶手段に記憶され、こ
の記憶された露出値に基づき露光制御され、また、押さ
れる状態が解除されるとスイッチが切れて元に復帰して
記憶手段の記憶が解除される。スイッチ操作部材を押し
つつスライドさせた後の他方の位置では、押される状態
が解除されても元に復帰せずにスイッチが入った状態を
保持し、記憶された露出値に基づき露光制御される。
【0006】
【実施例】本発明が適用されるカメラの一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は一眼レフカメラの中
央部縦断画面である。カメラ1は、ボディ内に撮影レン
ズ(不図示)を通ってきた光(図の左側からくる光)を
上方に反射させるメインミラー2と、その光の像を結像
させる焦点板3と、ペンタプリズム4と、ファインダー
内の接眼レンズ5とを有し、撮影者は焦点板3に結像し
た像を接眼レンズ5を通して見ることができるようにな
っている。焦点板3を通過した光はペンタリズム4を通
過して測光素子6にも導かれ、測光することが可能であ
る。測光素子6は、図2に示すように、ハニカム状に分
割されており、後述する操作部材である測光モード切換
レバー21(図6)によって設定された測光モードによ
り各素子6の出力に対して重み付けを変えることによ
り、露出値を決める。本実施例では、多分割測光、中央
重点的平均測光、スポット測光の3つのモードを有して
いる。多分割測光は、測距情報をも考慮して主要被写体
に合うようにしたり、撮影シーンを判別して露出値を決
めるモードである。中央重点的平均測光は、画面の中央
部を重点に測光して露出値を決めるモードであり、スポ
ット測光は、画面の中央の1つだけの測光値から露出値
を決めるモードである。
【0007】メインミラー2は半透過になっており、撮
影レンズを通ってきた光の一部はメインミラー2を透過
して後方に配置されたサブミラー7によって下方に反射
され、測距用のモジュール8に導かれる。モジュール8
にはCCDラインセンサ9が配置されている。ラインセ
ンサ9は、図3に示すように、画面の中央部とその両側
に3箇所配置されており、これらの情報により主要被写
体を検出して、それに焦点を合わすようにしている。3
箇所から情報を用いるときは、画面上の比較的広範囲
(図3の枠の範囲)のエリアを測距できる。一方、図4
に示すように、画面の中央部の狭いエリアのみを測距す
るように切換えることも可能である。この測距エリアの
切換えを行う操作部材である測距レバー23(図6)に
ついては後述する。また、カメラ1は、焦点合わせを行
うためにレンズを駆動するためのモータを含む駆動ユニ
ット10aと、レンズを装着したときにレンズ側の駆動
部と結合されるカプラー10bとを有している。
【0008】図5、図6はカメラの前方及び後方斜視図
であり、カメラ1に設けられた各種操作部材を示してい
る。レリーズ釦11は、この釦が押し込まれていくと、
まずスイッチSW1(図7)がONとなり、設定された
測光モードに応じた測光を行ない露出値を決め、その値
を液晶等でなる表示部12に表示する。さらにレリーズ
釦11を押し込んでいくと、スイッチSW2(図7)が
ONとなり、レリーズ動作が開始され、フィルムに露光
されることになる。露出モードダイヤル13は測光モー
ドを設定するためのダイヤルであり、絞り優先モード、
シャッター速度優先モード、プログラムモード、マニュ
アルモードを撮影者が選択して使用するものである。ド
ライブモードダイヤル14は、1コマ又は連続コマ撮
影、セルフ撮影等を選択するためのもので、「LOC
K」位置にするとカメラ1はロックされ動作しなくな
る。
【0009】露出補正ダイアル15は、露出値をオーバ
ー側やアンダー側に変えるためのものである。調光補正
ダイヤル16は、フラッシュ使用時にフラッシュのの発
光量をオーバー側やアンダー側に変えるためのものであ
る。なお、露出モードダイヤル13とドライブモードダ
イヤル14、及び露出補正ダイヤル15と調光補正ダイ
ヤル16はそれぞれ同軸上に独立して回転可能なように
上下に配置されている。裏蓋開放レバー17は裏蓋を開
放するためのものであり、このレバーをスライドさせる
ことにより裏蓋を開放することができ、フィルムを出入
れすることができる。オートフォーカス/マニュアル切
換レバー18は、オートフォーカスとマニュアルとを切
換えるもので、オートフォーカス設定時には、前述のカ
プラー10bを突出させてレンズ側の駆動部と結合させ
るが、マニュアル設定時には、カプラー10bは退避さ
せられ、レンズ側との結合が断たれて、レンズ側の手動
操作部材により焦点調節ができるようになる。
【0010】測光モード切換レバー21は、前述の測光
モードを切換えるためのものであり、このレバー21を
第1の位置に設定すると中央重点的平均測光となり、第
2の位置に設定するとスポット測光となり、第3の位置
に設定すると多分割測光となる。露出ロック釦(AEロ
ック釦)22は、露出値を一時的にカメラ内蔵のメモリ
(記憶手段)に記憶させるためのスイッチ操作部材であ
る。撮影者がAEロック釦22を押している間は露出値
は記憶されたままとなり、押すのを止めると記憶は解除
される。また、撮影者がAEロック釦22を押したまま
横方向(図6の左方)にスライドさせると、その後は撮
影者がAEロック釦22を押すのを止めても、露出値は
記憶されたままとなるように構成されている。その詳細
構成は後述する。なお、測光モード切換レバー21はA
Eロック釦22の周囲で回動可能に構成されており、ど
ちらも撮影者がファインダー19を見ながらカメラ1の
グリップを握った片方の手で同時に操作ができるように
なっている。
【0011】測距レバー(AFレバー)23は、前述し
た測距範囲を切換えるためのものであり、このレバー2
3を第1の位置に設定すると、図3に示した広範囲の測
距を行い、第2の位置に設定すると図4に示した狭い範
囲の測距を行なう。AFロック釦24は、駆動ユニット
10aによるレンズ駆動を禁止し、焦点位置を固定して
おくための釦である。撮影者がAFロック釦24を押し
ている間、焦点位置は固定され、押すのを止めるとAF
ロックが解除されて、焦点合わせを続ける。なお、AF
ロック釦24もAEロック釦22と同様に、AFロック
釦24を押したまま横方向にスライドさせることにより
撮影者が押すのを止めても焦点位置を固定するように構
成してもよい。AFレバー23はAFロック釦24の回
りに回動可能なように構成されており、どちらもファイ
ンダー19を見ながら片手で同時に操作ができるように
なっている。
【0012】上記測光モード切換レバー21はAEロッ
ク釦22の周囲で回動可能に構成され、また、AFレバ
ー23はAFロック釦24の周囲で回動可能に構成され
ており、測光関係と焦点調節関係がそれぞれ集中して配
置されている。このことにより、撮影者にとってこれら
操作の要領が分かり易く、使い易いものとなっている。
すなわち、互いに機能上で関連のある測光モード切換レ
バー21とAEロック釦22の両者を近くに配置したの
で、ファインダー19をのぞきながらでもAEロック釦
22を押しながら同時に測光モード切換の操作を容易に
行え、操作の即時性がある。また、同様に、AFレバー
23とAFロック釦24の両者に関してもAFロック釦
24を押しながら同時にAFレバー23の切換もでき、
上記と同等の効果が得られる。また、AEロックとAF
ロックの両方を備える場合においても、同様な効果が得
られる。なお、上記実施例では、測光モード切換レバー
21とAFレバー23は回動するように構成している
が、スライドさせるような構成としてもよい。また、カ
メラ1には、撮影者がカメラ1に設定したモードを強制
的にリセットするためのリセットレバー25が設けられ
ており、この詳細は後述する。
【0013】図7はカメラ1の制御回路のブロック図で
ある。マイクロコンピュータ30は所定のプログラムに
従ってカメラ全体の制御を行なうものであり、測光結果
に基づいて露出値を演算し、その露出値により露光制御
を行う等の機能を持つ。AF測距部31は測距を行なう
ものであり、前述した図1のCCDラインセンサ9に相
当する。AF測距部31で得られた情報はデータバス3
5を介してマイクロコンピュータ30に入力され、マイ
クロコンピュータ30はレンズ駆動量を演算する。AF
用モータ34は前述の駆動ユニット10aに取り付けら
れているモータであり、演算されたレンズ駆動量に応じ
て通電され、レンズを駆動して焦点調節を行なう。測光
部32は、前述の測光素子6に相当し、この測光部32
で得られた情報はデータバス36を介してマイクロコン
ピュータ30に入力され、マイクロコンピュータ30は
測光モード切換レバー21による設定モードに対応して
露出値を演算する。表示部33は、前述の表示手段12
に相当する。演算された露出値はデータバス37を介し
て表示部33に送られ表示される。
【0014】スイッチSW1、SW2は前述したように
レリーズ釦11の押し込みに応じてONとなるスイッチ
であり、スイッチSW3はAEロック釦22を押し込ん
だときにONとなるスイッチである。スイッチSW4は
リセットレバー25に連動するスイッチである。これら
スイッチの他にも、各種の操作部材に対応したスイッチ
を有しており、マイクロコンピュータ30はこれらのス
イッチ状態によりカメラがどのようなモードに設定され
ているかを判断できるようになっている。
【0015】図8乃至図10は、露出ロックを行うスイ
ッチ操作部材としてのAEロック釦22部分の断面図で
ある。AEロック釦22の構成について詳述する。AE
ロック釦22の操作部22aは裏蓋40に形成された長
穴40cより突出しており、この長穴47cの方向(図
の左右方向)に移動可能となっている。可動板41は、
2か所に丸穴41a、41bを有し、この丸穴41a、
41bを裏蓋40に一体に形成されたボス40a、40
bに嵌合して図の上下方向に移動可能としている。可動
板41の中央付近(AEロック釦操作部22aのほぼ真
下)には突起部41cを有する。コイルスプリング4
2、43は、可動板41を上方に付勢している。反転ク
リック板44は、可動板41の突起部41cによって押
されると、反転してその下部に配置された基板45の表
面に設けられたパターンと接触する。この反転クリック
板44と基板45の表面パターンによりスイッチSW3
を形成しており、これらが接触したときON、離れてい
るときOFFとなる。台板46は、裏蓋40のボス40
a、40bの先端部にネジ48、49によって固定され
ている。
【0016】AEロック釦22はコイルスプリング4
2、43により付勢される可動板41を介して上方に付
勢されている。このとき、図8に示すように、AEロッ
ク釦22の一端側に設けられた凸部22bが裏蓋40の
裏側に設けられた凹部40dに入り込んでおり、AEロ
ック釦22は左方に移動できなくなっている。いま、撮
影者がAEロック釦22の操作部22aを押すと、可動
板41はコイルスプリング42、43による付勢力に抗
して下方に押され、可動板41の突起部41cによっ
て、反転クリック板44を押す。これにより、反転クリ
ック板44は反転して基板45と接触し、スイッチSW
3がONする(図9の状態)。スイッチSW3がONし
たことをマイクロコンピュータ30が検知すると、マイ
クロコンピュータ30はその瞬間の露出値(レリーズ釦
11が半押しされてスイッチSW1がONでの測光によ
り得られている)をメモリに記憶する。撮影者がAEロ
ック釦22を押している間は、露出値を記憶し続ける。
この状態からさらにレリーズ釦11が押し込まれてスイ
ッチSW2がONされると、レリーズ動作を開始し、記
憶された露出値で撮影される。
【0017】撮影者がAEロック釦22を押すのを止め
ると、可動板41はコイルスプリング42、43の付勢
力により上方へ押され、これによりAEロック釦22も
上方へ押され元の位置に復帰する。このとき、反転クリ
ック板44は可動板41の突起部41cによって押され
なくなるので、元の位置に復帰し、スイッチSW3はO
FFとなる。マイクロコンピュータ30がスイッチSW
3のOFFを検知すると露出値の記憶を解除する。
【0018】一方、図9に示すように撮影者がAEロッ
ク釦22を押した状態から、図10に示すように、AE
ロック釦22を左側へ移動させると、AEロック釦22
の凸部22bが裏蓋40の裏側40eに当接し、撮影者
がAEロック釦22を押すのを止めても、AEロック釦
22は上方へ移動できない。従って、可動板41も上方
へ移動できないため、反転クリック板44は可動板41
の突起部41cによって押されたままとなり、スイッチ
SW3のON状態は保持されることになる。
【0019】こうして、AEロック釦22を押した瞬間
の露出値が記憶され続けるので、露出ロックでの、長時
間撮影(長秒時撮影)や多数駒の撮影、さらには、リモ
コン等を使用したカメラから離れての撮影を行う時に、
容易に対応することが可能となる。露出値の記録を解除
するときは、AEロック釦22を図10において右側へ
移動させて、図9に示す状態としてAEロック釦22よ
り手を離せば、前述したように、コイルスプリング4
2、43の付勢力によってAEロック釦22は上方へ復
帰し、スイッチSW3はOFFとなって露出値の記憶は
解除される。また、上記のようにAEロック釦22は、
押されている状態でスライド可能で複数位置の状態を取
り、一方の位置では、押されている時のみスイッチが入
り、他方の位置では、押される状態が解除されてもスイ
ッチが入った状態を保持するので、露出ロック状態にな
っているか否かはAEロック釦22を見ればすぐに分か
り、露出ロックの設定し忘れが少なくなり、即時性があ
り操作性が良いという利点もある。
【0020】次に、リセットレバー25について説明す
る。このリセットレバー25をOFF位置にセットして
おけば、スイッチSW4はOFFとなっている。このと
き、カメラ1は各操作部材で設定されているモードで作
動する。リセットレバー25を図6において左側へ移動
させるとON位置にセットされる。これによりスイッチ
SW4はONとなってリセットモードとなる。このと
き、カメラ1は各操作部材で設定されているモードとは
関係なしに、予め決められたモード、又は撮影者が予め
設定したモードに変わる。従って、撮影者は各操作部材
をいちいち変更しなくても、リセットレバー25を操作
するだけで瞬時にあるモードにできるので、とっさの撮
影時などに有効となる。また、そのモードを解除するに
は、リセットレバー25を図6において右側へ移動させ
てOFF位置に戻せば解除され、各操作部材で設定され
ているモードとなり、モード変更前の状態にも即座に復
帰できる。リセットレバー25がONの間は、他の操作
部材を変更させてもこれを受け付けない。
【0021】このように本実施例では、各種モードなど
の設定・変更をダイヤルやレバー等のメカ的な操作部材
を用いて行なう構成でありながら、電気的に設定・変更
を行う構成と同じように、リセットレバー25を用い
て、即座に初期状態やユーザの所望のモードに変更で
き、また、その変更を解除すれば、即座に変更前の状態
に戻ることもできる。従って、メカ的な操作部材の操作
上の分かり易さ、使い易さの利点を残し、かつ、電気的
に行なう構成の場合のワンタッチで即座にモードを変更
できるという利点が得られる。なお、本実施例によるリ
セットレバー25はスライド式であるが、押し釦方式に
してもよい。この場合、AEロック釦22のように押し
ている間だけ、モードが変わるようにしてもよい。ま
た、一度押せばモードが変わり、さらにもう一度押すと
解除するようにしてもよい。ただし、後者の場合は、ど
ちらの状態かが分かり難いので、表示部12に、モード
が変わったどうかを表示するようにすればよい。
【0022】図11は、カメラ動作の一実施例を示すフ
ローチャートである。以下、図11を参照して説明す
る。カメラ1に電池が装填されたり、電源スイッチがO
Nされてカメラが起動されると(ステップ#1、これを
#1と記す、以下同じ)、レリーズ釦11の押し込み動
作で最初にONとなるスイッチSW1がONされるのを
待つ(#2)。スイッチSW1がONされると、マイク
ロコンピュータ30は各操作部材のスイッチ状態をチェ
ックして(#3)、カメラ1を撮影者が設定しているモ
ード状態にする。このとき、前述したリセットレバー2
5のスイッチSW4がONであればリセットモードに設
定されることになる。次に、測光モードに応じた測光を
行ない(#4)、露出値を演算し(#5)、表示部12
に表示する(#6)。この間、並行して、オートフォー
カス/マニュアル切換レバー18の設定がオートフォー
カス状態であれば測距を行ない(#7)、レンズ駆動量
を演算してモータ34に通電してレンズ駆動を行ない焦
点を調節する(#8)。
【0023】上記露出値表示、焦点調節が終了すれば、
AEロック釦22のスイッチSW3がONかOFFかを
判断し(#9)、スイッチSW3がOFFであれば、レ
リーズ釦11がさらに押し込まれてスイッチSW2がO
Nされるかどうかを判断する(#10)。スイッチSW
2がOFFであれば、再び#2に戻り、以下同様にして
#10までの動作を繰り返す。AEロック釦22が押さ
れてスイッチSW3がONされていると判断されれば
(#9・ON)、露出値は固定される(#11)。次
に、レリーズ釦11がさらに押し込まれてスイッチSW
2がONされるかどうかを判断する(#12)。スイッ
チSW2がOFFであれば#7に戻り、測距動作だけを
繰り返す。#10又は#12においてレリーズ釦22が
押されてスイッチSW2がONされたと判断されると、
レリーズ動作が行なわれ、直前に演算された露出値また
は固定された露出値で撮影が行なわれる(#13)。撮
影が終了すれば、再び#2に戻り、次の撮影準備に入る
ことになる。
【0024】図12はカメラ動作の他の実施例を示すフ
ローチャートである。カメラ1の構成自体は上記実施例
と同様であるので説明を省略する。前記実施例による図
11の#1と同様に、#21においてカメラが起動され
ると、レリーズ釦11を途中まで押し込んだときにON
となるスイッチSW1がONになったかどうかを検出し
(#22)、スイッチSW1がOFFであるときにはこ
のステップを繰り返し、スイッチSW1がONになる
か、あるいは電源スイッチが切断されてカメラ動作が終
了するのを待つ。スイッチSW1がONとなると、被写
体輝度の測光を行って、各測光エリアの測光値を記憶す
る(#23)。次に、測光で求められた輝度とカメラ1
に現在設定されている測光モードとに基づいて制御Av
(絞り値)と制御Tv(シャッタ速度)とを求める(#
24)。そして、求められた制御Avと制御Tvを表示
する(#25)。
【0025】次に、焦点検出動作を行い(#26)、そ
の検出結果に基づく焦点調節動作を行う(#27)。続
いて、レリーズ釦11を最後まで押し込んだときにON
となるスイッチSW2がONであるかどうかを判定する
(#28)。スイッチSW2がONであればシャッタレ
リーズが指示されているので、制御Avと制御Tvによ
る一連のレリーズ動作を行い(#29)、#31に進
む。スイッチSW2がOFFであれば、シャッタレリー
ズはまだ指示されていないので、#30に進み、AEロ
ック釦22の押圧によってスイッチSW3がONとなっ
ているかどうかを判定する。スイッチSW3がOFFで
あればAEロックが指示されていないか、又はAEロッ
クの解除が指示されたことになるので#31に進む。#
31では、スイッチSW1のONがまだ維持されている
かどうかが判別され、ONのままであれば、#23に戻
って、再度、測光・焦点検出動作を繰り返す。#31で
スイッチSW1がOFFになっていると判別されたとき
は、撮影動作が中止されたことを意味するので、#32
に進んで一連の動作を終了する。
【0026】また、上記#30で、スイッチSW3がO
NであればAEロックが指示されているので#24に戻
り、#23で記憶されている測光値を使って、再度、設
定されている測光モードに基づく演算を行い、制御Av
と制御Tvとを求める。スイッチSW3のONが維持さ
れ続けると、スイッチSW2がONとなってシャッタレ
リーズが行われない限り、#24〜#27の動作が繰り
返される。上記の動作において、AEロック釦22が押
されたままの状態で測光モード切換レバー21が操作さ
れると、記憶された測光値に基づいて新たに設定された
測光モードでの演算が行われることになる。
【0027】図13は図11の動作の変形例によるフロ
ーチャートである。図11と異なる点は、#12におい
てスイッチSW2がOFFであるとき、すなわちスイッ
チSW3がONとなってAEロックが指示されており、
かつシャッタレリーズが指示されていないときに、#1
4において測光モード切換レバー21が操作されたかど
うかを判定しているステップが設けられていることであ
る。測光モード切換レバー21が操作され、測光モード
が変更されたことが#14において判定されたときに
は、#4に進んで再度の測光が行われ、そのときは並行
して#7の再度の測距も行われる。続く#11において
新たに測光された結果である露出値が固定される。な
お、#14で測光モード切換レバー21が操作されたこ
とが判定されなければ、#7に戻る。このように、上記
変形例によれば、AEロック釦22が押されたままの状
態で測光モード切換レバー21が操作されると、新たに
測光をやり直してその測光値に基づいて変更後の測光モ
ードでの演算が行われる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限られず種々
の変形が可能である。例えば、図12、図13の実施例
は、AEロック釦22と測光モード切換レバー21とが
操作されたかどうかを判定して動作する場合を示した
が、AFロック釦24とAFレバー23とに関しても同
様に、AFロック釦24を押した状態でAFレバー24
を操作したときに新たに焦点位置を変更して固定するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のカメラの露出ロッ
ク装置によれば、押されている状態でスライド可能で複
数位置の状態を取り、一方の位置では、押されている時
のみスイッチが入り、他方の位置では、押される状態が
解除されてもスイッチが入った状態を保持するスイッチ
操作部材を用いているので、露出ロック状態になってい
るか否かはスイッチ操作部材を見ればすぐに分かり、露
出ロック等の設定し忘れが少なくなり、即時性があり操
作性が良く、しかも、長秒時の撮影や多数駒の撮影、さ
らにはリモコン等を使用したカメラから離れての撮影で
の露出ロックに容易に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による露出ロック装置が適用
されるカメラの中央部縦断面図である。
【図2】カメラの測光部の構成例を示す図である。
【図3】カメラの測距部の構成例を示す図である。
【図4】カメラの測距部の構成の他の例を示す図であ
る。
【図5】カメラの前方から見た斜視図である。
【図6】カメラの後方から見た斜視図である。
【図7】カメラの制御部の回路ブロック図である。
【図8】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図9】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図10】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図11】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図12】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図13】カメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
22 露出ロック釦(スイッチ操作部材) 22a 操作部 30 マイクロコンピュータ(記憶手段、露光制御手
段) 44 反転クリック板 SW3 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敏嗣 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥村 浩一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出ロック機能を動作させるためのカメ
    ラの露出ロック装置において、 露出ロック状態に入るための信号を発生させるスイッチ
    操作部材と、 前記スイッチ操作部材が操作されて露出ロック状態に入
    った瞬間の露出値を記憶する記憶手段と、 前記スイッチ操作部材のスイッチが入っている間は前記
    記憶手段に記憶された露出値に基づき露光動作を制御す
    る露光制御手段とを有し、 前記スイッチ操作部材は、押されている状態ではスライ
    ド可能で複数の位置の状態を取り、一方の位置では、押
    されている時のみスイッチが入って押された瞬間の露出
    値が前記記憶手段に記憶され、押される状態が解除され
    るとスイッチが切れて元に復帰して前記記憶手段の記憶
    が解除され、他方の位置では、押される状態が解除され
    ても元に復帰せずにスイッチが入った状態を保持するよ
    うに構成されていることを特徴とするカメラの露出ロッ
    ク装置。
JP33984794A 1994-12-28 1994-12-28 カメラの露出ロック装置 Withdrawn JPH08185758A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102503A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Fuji Shoji:Kk 遊技機
JP2007038029A (ja) * 2006-11-16 2007-02-15 Fujishoji Co Ltd 遊技機

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