JPH073382Y2 - カメラの露出制御装置 - Google Patents

カメラの露出制御装置

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JPH073382Y2
JPH073382Y2 JP1988102114U JP10211488U JPH073382Y2 JP H073382 Y2 JPH073382 Y2 JP H073382Y2 JP 1988102114 U JP1988102114 U JP 1988102114U JP 10211488 U JP10211488 U JP 10211488U JP H073382 Y2 JPH073382 Y2 JP H073382Y2
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靖司 田畑
紀夫 沼子
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、被写体が測光範囲より暗い(アンダー)場
合にも適正な撮影が可能なカメラの露出制御装置に関す
るものである。
[従来技術] 従来から、カメラには、被写体の輝度値Bvとフィルム感
度の値ISOとを演算して露出値Evを算出し、この露出値
に基づいてシャッター速度や絞りを調整して適正露出が
得られるようにして適正な撮影が出来るようにしたもの
がある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来のものにあっては、例えば第9図に
示すように、受光素子等の関係から測光範囲が決まって
いる(例えば輝度値Bvでは2〜11の範囲,ライトバリュ
ーLvでは7〜16の範囲)ことから、被写体の輝度値Bvが
2以下である場合には、輝度値Bvは強制的に2と測定さ
れる。この値に基づいて露出値Evを算出した場合に、現
実の輝度値Bvに対応した露出値Evより高くなってしま
う。そして、その適正でない露出値Evに基づいてシャッ
ター速度と絞り値を設定した場合には、露出がアンダー
となり、適正な撮影が行えない。特に、第9図に示すよ
うに、フィルム感度ISOが200では範囲h1,400では範囲
h2,800では範囲h3,1600では範囲h4等の部分は、フィル
ム自体の特性としては、輝度値Bvが2以下でも適正な撮
影が可能であるが、測光範囲の下限の輝度値が2である
ため、それ以下ではそのような高感度フィルムを使用し
てもアンダーな撮影しかできない、という問題点があっ
た。
[課題を解決するための手段] この考案は、かかる課題に着目してなされたもので、第
1図に示すように、測光手段1により検出された被写体
の輝度値とフィルム感度の値とを露出値算出手段3によ
り演算して露出値を算出し、該露出値に基づいて露出関
係部材4を調整して適正露出が得られるようにしたカメ
ラにおいて、前記測光手段1にて測定された輝度値が、
測光可能な範囲の下限の低輝度値である場合に、該測定
された輝度値をこの輝度値より低い値に補正する補正手
段2を設け、該輝度値に基づいて前記露出値算出手段3
で露出値を算出するようにしたカメラの露出制御装置と
したことを特徴としている。
[作用] かかる手段によれば、測光手段1により測光された輝度
値が測光可能な範囲の下限の低輝度値である場合には、
補正手段2により、測定された輝度値より低い値に補正
する。
この値とフィルム感度とを露出値算出手段3にて演算す
ることにより、露出値を算出する。
このようにすれば、実際の測光範囲の下限は、輝度値が
例えば2までであるのにも拘らず、2以下の補正された
値まで測光できるかの如く処理されて、露出値が算出さ
れることとなる。従って、実際の輝度値が測光範囲の下
限より、小さい場合でも、従来より、低輝度側に連動範
囲が広がり、それだけ適正な撮影が行われることとな
る。
このようにすると、実際の輝度値が測光範囲の下限値と
等しい場合でも、所定値だけ補正されることから露出オ
ーバーとなってしまう。しかし、一般にネガカラーフィ
ルムの露出の許容範囲(ラチチュード)は、適正露出に
対して露出アンダー側に1EV,露出オーバー側に2〜3EV
が許容され、露出オーバー側の方が許容範囲が広い。従
って、多少露出オーバーとなってもアンダーとなる場合
と比べ、フィルムラチチュードにより適正な撮影を行う
ことができる。
[実施例] 以下、この考案を実施例に基づいて説明する。
第2図ないし第10図は、この考案の一実施例を示すもの
である。
まず、第2図ないし第4図に従って、この実施例にかか
る露出制御装置を装備したカメラの外観を説明する。
このカメラは、撮影レンズ(ズームレンズ)11とファイ
ンダー系21とが独立して設けられたいわゆるコンパクト
タイプのレンズシャッターカメラであり、全面には、ス
トロボ22,測光用CdS23,測距装置24等が設けられてい
る。なお、撮影レンズ11はカメラボディ25に固定された
固定鏡筒26内に出没自在に設けられた可動鏡筒27内に支
持されている。
可動鏡筒27は、内蔵するズームモータ(図示省略)によ
り第3図に破線で示した収納位置から実線で示したマク
ロ位置までの間で変位され、撮影レンズ11の焦点距離を
変化させる。
また、上面には、ズームボタン兼用のシャッターボタン
28が設けられている。このシャッターボタン28は、全体
として平面形状が略三角形であり、前部28aが後述する
測光スイッチ及びレリーズスイッチの2段スイッチとさ
れ、後側の一端側28bはズームのテレスイッチ、他端側2
8cはズームのワイドスイッチとされている。これらの3
位置a,b,cは、一方を操作している場合には、他の2つ
の位置は操作することができないように構成されてい
る。
ボディの裏面には、第4図に示したように、フィルム着
脱用の裏蓋29の上方にメインスイッチ30,モードスイッ
チ31,液晶ディスプレイパネル(以下、「LCDパネル」と
いう)32等が設けられている。メインスイッチ30は、3
ポジションのスライドスイッチであり、後述するロック
スイッチ及びマクロスイッチとして機能する。
このカメラにおいては、撮影レンズ11の焦点距離の変
化、この変化に伴う開放F値の変化、レンズが広角(ワ
イド)端にあること、望遠(テレ)端にあること、接近
撮影用のマクロ(MACRO)位置にあると、収納(LOCK)
位置にあること等の情報を自動的に検出し、これらの情
報に従って各種の制御を行っている。
そのため、レンズ移動用のカム筒の周面にコード板を貼
着し、ボディ側にこのコード板に摺接するブラシを複数
本設けている。これらの端子の導通関係から検出される
情報はズームコードZCとして出力される。このズームコ
ードZCから検出されるレンズ位置の検出段階を15段階と
しており、以下これら15段階をポジションコードPOSと
して説明する。
次に、上述したカメラの制御系の構成を第5図に基づい
て説明する。
この制御回路の中心となるのは、メインCPU100であり、
これに従属する形でシャッター関係の処理を行うサブCP
U200が4本の信号線を介して接続されている。
メインCPU100は、電池がカメラに収納されている限り常
時作動して、各スイッチからの信号を検出するようにな
っており、この信号、あるいはカメラの状態に基づいて
モータドライブ回路110を介してズームモータ111,フィ
ルムモータ112を制御し、又、ストロボ22の充電制御を
行なうようにしている。
スイッチ及び他の情報入力手段としては、 (1)メインスイッチ30のスライドレバーをロック位置
にした際にONするロックスイッチSWL, (2)メインスイッチ30のスライドレバーをマクロ位置
のした際にONするマクロスイッチSWM, (3)シャッターボタン28の前部28aの一段押しでONす
る測光スイッチSWS, (4)シャッターボタン28の前部28aの二段押しでONす
るレリーズスイッチSWR、 (5)シャッターボタン28の一端側28bを押すとONする
ズームのテレスイッチSWT、 (6)シャッターボタン28の他端側28cを押すとONする
ズームのワイドスイッチSWW、 (7)レンズ移動環に設けられているコード板(不図
示)に摺接してズームコードZCを検出するZC端子、 (8)フィルムのパトローネに印刷されたDxコードを検
出するDx端子が設けられている。
他方、サブCPU200は、メインCPU100から出力されるSPH
信号によって電源が投入され、シャッター関係の処理に
おいてのみ作動する。
このサブCPU200は、シャッターブロック210と測光用CdS
23と測距装置24とを制御し、又、ストロボ22のトリガパ
ルスを発生する。シャッターブロックとしては、例えば
特開昭60−225122号公報に記載されたように内蔵するパ
ルスモータによって焦点合せとシャッターレリーズとを
行うようなユニットが利用されている。
次に、第6図〜第8図に示すフローチャートに従って、
上述したメインCPU100に格納されたプログラムをカメラ
の作動と共に説明する。なお、以下の説明は、シャッタ
ー関係の処理を中心として他の部分については軽く触れ
る程度とする。
〈MAIN〉 まず、第6図のメインフローチャートから説明する。こ
のメインフローはカメラの基本動作を規定するものであ
り、他の処理は種々の条件に応じてメインフローからコ
ール、又は、分岐されて行われるものである。
ステップ(以下、「S.」という)1においては、前述し
た各スイッチの状態が入力され、メインCPU100はそれら
検知結果をメモリに格納する。
続いて、S.2において、再度スイッチの状態が入力され
る。これはS.1において、メモリに格納したデータとの
比較を行ってスイッチの動的変化を検出するための処理
である。
S.3においては、S.2で入力されたスイッチデータからロ
ックスイッチSWLの状態が判断される。ロックスイッチS
WLがONされるのはカメラを撮影に使用しない状態で保管
する場合であり、この場合は、S.4においてポジションP
OSが0であるか否か、即ち、撮影レンズがロック位置に
あるか否かが判断される。
既に、ロック位置にあれば、S.5へ処理が進められ、ロ
ックフローチャートへ分岐する。ロックフローではロッ
クスイッチがONの状態である場合に、ズーム操作や測
光,測距,レリーズ等の動作を禁止しているフローであ
る。
レンズがロック位置にない場合には、S.6において、撮
影レンズをロック位置まで収納するためのレンズ収納処
理が実行された後、ロック処理に入る。
ロックスイッチSWLがOFFの場合には、以下、撮影準備の
ための処理が行われる。
まず、S.7において、撮影レンズを所定の位置に設定す
るための処理が行われる。詳細は省略する。
そして、ズームスイッチが共にONされていない場合に
は、S.8,S.9において測光スイッチSWSの変化が判断さ
れ、OFFからONへ変化した場合には、S.10において後述
する測光,測距,レリーズ処理を行うフロー「AEAT」へ
分岐する。
測光スイッチSWSの変化がない場合、又はONからOFFに変
化した場合には、S.11において、ストロボ充電が要求さ
れているか否かが充電要求フラグFCHGRQから判断され
る。
このフラグが1であるとき、即ち充電要求が成されてい
る場合には、S.12において充電の処理が行われ、S.13に
おいて充電が正常に完了したか否かが判断される。この
判断の結果がNGである場合、例えば電源電圧が低下して
いて所定時間内に充電が終了しなかった場合等には、図
示せぬエラー処理に入る。判断の結果がOKである場合
は、充電要求フラグFCHGRQがS.15においてクリアされ、
メインフローの処理が続行される。なお、フラグFCHGRQ
の操作は、メインフローの他、後述する「AEAF」のS.12
において行われる。
S.16においては、メモリ内のスイッチデータがS.2にお
いて入力されたデータに書き換えられ、S.17において12
5 処理を停止した後、ループしてS.2へと処理が進め
られる。
〈AEAF〉 第7図は、メインフローのS.9で分岐して実効される測
光,測距,レリーズ処理のフロー「AEAF」を示したもの
である。
この処理に入ると、まずS.50においてSPHの信号が発せ
られてサブCPU200が作動を開始する。
以下、サブCPU200は、メインCPU100との間でデータの転
送を行い、メインCPU100は転送されたデータを処理して
各種のコマンドを出力する。
S.51においては、Dx端子からDxコードが入力され、これ
がフィルムのISO感度Sv(アペックス表示)に変換され
る。
S.52においては、ZC端子からの入力により、レンズのポ
ジションコードPOSが入力され、ワイド時のFナンバー
を基準とした撮影時の焦点距離におけるFナンバーの変
化量αがPOSから変換して求められる。
S.53においては、ストロボモード等露出演算に関係する
モードを示すフラグがセットされる。また、S.103にお
いて設定される低輝度フラグFBvminのクリアもこのステ
ップで行われる。
S.54においては、測距装置24によって検出した被写体距
離のデータがサブCPU200側から入力される。
S.55においては、上記の測距データに基づいてレンズの
合焦位置を決定するためのレンズラッチ(LL)演算の処
理がコールされる。
S.56においては、測光用CdS23から入力される被写体の
輝度情報がサブCPU200から入力され、S.57において、上
記各データに基づいて露出値Ev,又は絞り値Avを決定す
るためのAEFM演算処理がコールされる。
以上でデータの入力とそのデータに基づく演算を終了
し、演算結果に基づくレリーズのシーケンスへ入る。
S.59においては、レリーズロックフラグFRLOCKが1であ
るか否かが判断される。このフラグは、S.55のLL演算処
理においてレンズがズーム範囲にあって被写体が近すぎ
る場合、及びレンズがマクロ位置にあって被写体が遠す
ぎる場合に合焦不能を示すために1にセットされるもの
である。
レリーズロックフラグFRLOCKが1であると、S.60におい
て、測光スイッチSWSがONしているか否かが判断され、
これがOFFした際にS.16においてサブCPU200側のパワー
ホールドSPHをOFFしてメインフローへと戻る。
レリーズロックフラグFRLOCKが0である場合には、S.62
において充電要求フラグFCHGRQが1であるか否かが判断
される。このフラグが1であるとS.61において、パワー
ホールドSPHをOFFしてメインフローへと戻る。
充電要求フラグFCHGRQが0であると、S.63において演算
されたレンズラッチのデータ(LLデータ)がサブCPU200
へ転送され、S.64においては露出データ(AEデータ),
S.65においてはフラッシュマチックデータ(FMデータ)
がそれぞれサブCPU200へ転送される。
まず、S.67では、レリーズスイッチSWR,S.68では測光ス
イッチSWS,S.69では、ロックスイッチSWLがONしている
か否かが判断される。そして、測光スイッチONでロック
スイッチOFFの状態では、レリーズスイッチがONされる
までS.67〜S.69のループを回り続け、レリーズスイッチ
がONされた際に、S.71において露出スタート信号がサブ
CPU200へ出力される。
ところで、測光スイッチがOFFされ、又はロックスイッ
チがONされた場合には、S.70において、SPH OFF信号が
出力され、メインフローへ分岐する。
サブCPU200では、この露出スタート信号が入力された際
にLLデータに基づいてレンズを合焦位置まで繰り出し、
AEデータに基づいて絞り及びシャッタースピードを制御
し、又は、FMデータに基づいてストロボを制御し、シャ
ッターを切る。
S.72においては、この撮影の際にストロボを発光させた
か否かが判断され、発光させたときには、S.73において
充電のために充電要求フラグFCHGRQが1にセットされ
る。
続いて、S.74においてサブCPU200側の電源を落すための
SPH OFF信号が出力され、S.75において、撮影枚数カウ
ントの処理を経た後、S.76において、フィルムを1コマ
分巻き上げるワインド処理へ分岐する。
なお、このワインド処理については、詳述しないが、正
常な巻き上げが終了すれば、メインフローへ分岐し、所
定時間内にまきあげが終了しない場合には巻戻し処理が
行われる。
〈AEFM演算〉 第8図は測光測距を含めたレリーズ処理のフロー「AEA
F」のS.57でコールされる露出、フラッシュマチック演
算処理のサブルーチン「AEFM」を示したものである。
この演算がコールされると、まず、S.100において、サ
ブCPU200から転送された輝度データが輝度値Bvに変換さ
れ、次いで、S.101で、輝度値Bvの下限のデータ20/4に
リミット処理される。そして、S.102で、輝度値Bvが測
光範囲の下限(20/4)以下か否か判定される。実際の輝
度値Bvが2以下である場合でも、受光素子等の関係から
2以下の測定はできず、測光される輝度値Bvとしては2
以下はすべて2として測定されてしまう。
下限以下であると判断された場合には、S.103で、低輝
度フラグFBvminが1セットされ、輝度値Bvは強制的に10
/4に設定される。下限以上であれば、そのままS.104の
処理が進められる。
次に、S.104によって、輝度値Bvが上限を112/4とするリ
ミット処理が行われる。
S.105で、アペックス演算を行う。すなわち、上記輝度
値Bvとフィルム感度Svとの和からワイド時のFナンバー
に対するFナンバーの変化量αをマイナスして露出値Ev
sを求める。
このEvs値は、レンズをワイド状態に換算した値とな
る。
続いて、S.106〜S.108にて、自動露出の連動範囲の下限
となる切換え値を設定する。
つまり、まずS.106で、露出値の下限(Evs min)を70/4
に設定する。
S.107で、次の表から、ストロボがONかOFFかが判定され
る。
表によれば、FSTBOFFは、ストロボモードがOFFの場合に
のみ1,ストロボモードがAUTO又はONの時には0となり、
FSTBONは、ストロボモードがONの時にのみ1,ストロボモ
ードがAUTO又はOFFの時に0となる。
これに基づいて、上記S.107でFSTBOFFがNOの時は、S.10
8で露出値の下限Evs minが92/4に書き換えられる。
FSTBOFFがYESの時は、露出値の下限Evs minが70/4のま
まS.109に移行する。
次いで、S.109,S.115〜S.117において、ストロボを実際
使用するか否かの判定を行なう。S.109では、表からFST
BONのフラグが1の場合、S.110で、FM演算(フラッシュ
マチック演算)が実行される。ここでは、被写体距離と
フィルム感度とストロボのガイドナンバーより適正露出
の得られるFナンバーを演算することにより、自動的に
適正露出が得られるようにしている。
続いてS.111で、ストロボが発光可能か否かを判断し、
不可能であれば、S.112で充電要求フラグFCHGRGを1に
設定し、S.113およびS.114において、露出値Evsの下限
および上限のリミット処理を行った後、コールされたAE
AFフローのS.57へリターンする。
一方、前記S.109で、FSTBONが0の場合には、S.115にお
いて輝度値Bvが低輝度値Bvminか否かが判断される。
YESであれば、S.116をジャンプし、S.117でFSTBOFFが1
か0かが判断され、0であれば、前記S.110のFM演算の
処理が実行される。
NOであれば、算出された露出値Evsの値が、下限の露出
値Evsmin(70/4又は92/4)以上か否かが判断される。切
換え値(70/4又は92/4)より大きければストロボ発光を
行わなくても露光量は足りるため、S.118において、フ
ラッシュマチックデータFMDに非発光のコマンドNFLを載
せる。そして、サブCPU200は露出値Evsに基づいて露出
関係部材としての絞りやシャッターを調整して、絞り値
やシャッタースピードを制御する。
露出値Evsが下限値Evsminより小さい場合には、S.117に
おいて、FSTBOFFがYESかNOかの判定を行う。
NOであれば、前記S.110のFM演算を実行する。
YESであれば、前記S.118の処理を実行する。
上記AEFM演算のS.102およびS.103で輝度値Bvが20/4以下
の場合には、低輝度フラグFBvminを1に設定すると共
に、輝度値Bv10/4に補正することにより、実際の測光範
囲の下限は、輝度値Bvが2まであるのにも拘らず、1ま
で測光できるかの如く後の処理が進み、適正な露出値Ev
sが算出されることとなる。従って、実際の輝度値Bvが
測光範囲の下限より、小さい場合でも、従来より、第9
図中斜線に示す部分だけ連動範囲が広がり、低輝度の場
合でもそれだけ適正な撮影が行われることとなる。
このようにすると、実際の輝度値Bvが2の場合でも1に
補正されてしまい露出オーバーとなってしまう。しか
し、一般にフィルムの露出の許容範囲(ラチチュード)
は、第10図に示すように、適正露出(範囲a)に対して
露出アンダー側に1EV(範囲b),露出オーバー側に2
〜3EV(範囲c)が許容され、露出オーバー側の方が許
容範囲が広い。第10図中縦軸には現像後のフィルムの濃
度D,横軸には露出量の対数を示す。このフィルムのラチ
チュードにより、多少露出オーバーとなってもアンダー
となる場合よりは適正な撮影を行うことができる。
なお、この実施例では、輝度値Bvを10/4に補正するよう
にしたが、これ以下に設定できることは勿論である。但
し、この補正値は、フィルムのラチチュードを考慮し
て、適正な撮影が行える範囲内とするため、露出オーバ
ー値があまり大きくならないように設定する必要があ
る。
[考案の効果] 以上説明してきたように、この考案によれば、測光範囲
の下限より低輝度の被写体でも、輝度値を補正して露出
値を算出するようにしているため、実際の輝度値に応じ
た露出制御を行うことができる、という実用上有益な効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のクレーム対応図、第2図ないし第10
図はこの考案にかかるカメラの露出制御装置の一実施例
を示す図で、第2図ないし第4図は同装置を装備したカ
メラの外観を示したものであり、第2図は正面図、第3
図は平面図、第4図は背面図、第5図は制御回路のブロ
ック図、第6図はメインのフローチャート、第7図はAE
AFのフローチャート、第8図はAEFM演算のフローチャー
ト、第9図はフィルム感度,被写体の明るさ並びに露出
値の関係を示すグラフ図、第10図はフィルムのラチチュ
ードを示すグラフ図である。 1…測光手段 2…補正手段 3…露出値演算手段 4…露出関係部材 23…測光用CdS(測光手段) 100…メインCPU 200…サブCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 永井 克俊 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−228230(JP,A) 特開 昭51−79346(JP,A) 特開 昭63−229442(JP,A) 実開 昭62−123633(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測光手段により検出された被写体の輝度値
    とフィルム感度の値とを露出値算出手段により演算して
    露出値を算出し、該露出値に基づいて露出関係部材を調
    整して適正露出が得られるようにしたカメラにおいて、 前記測光手段にて測定された輝度値が、測光可能な範囲
    の下限の低輝度値である場合に、該測定された輝度値を
    この値より低い値に補正する補正手段を設け、該輝度値
    に基づいて前記露出値算出手段で露出値を算出するよう
    にしたことを特徴とするカメラの露出制御装置。
JP1988102114U 1988-08-01 1988-08-01 カメラの露出制御装置 Expired - Lifetime JPH073382Y2 (ja)

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JPH0820663B2 (ja) * 1983-09-20 1996-03-04 株式会社ニコン 絞り込み測光方式の自動露出制御装置

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