JP2535027Y2 - 自動発光カメラの露出調整装置 - Google Patents

自動発光カメラの露出調整装置

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JP2535027Y2
JP2535027Y2 JP1988087121U JP8712188U JP2535027Y2 JP 2535027 Y2 JP2535027 Y2 JP 2535027Y2 JP 1988087121 U JP1988087121 U JP 1988087121U JP 8712188 U JP8712188 U JP 8712188U JP 2535027 Y2 JP2535027 Y2 JP 2535027Y2
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exposure
switch
lens
exposure value
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武夫 小林
靖司 田畑
紀夫 沼子
克俊 永井
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、低輝度における撮影時に自動的にストロ
ボを発光させる自動発光モードを備えるカメラの露出調
整装置に関するものである。
[従来の技術] この種のカメラの場合、自動発光モードでは、測光の
結果による被写体輝度とフィルム感度とによって決定さ
れる露出値が切り換え値より低い場合に自動的にストロ
ボを発光させて撮影を行なうよう構成されている。
その際、距離データとストロボのガイドナンバーとフ
ィルム感度とに基づくフラッシュマチック演算によって
絞り値が決定され、シャッタースピードは自動発光の場
合は一定に保たれる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、フラッシュマチック演算による絞り値
の決定はガイドナンバーを不変とすると距離情報のみを
パラメータとして行なわれ、被写体輝度が考慮されない
ため、露出値が切り換え値を僅かに下回る場合には、ス
トロボ光と自然光との和によって露出量が+1Ev程度オ
ーバーとなってしまう。
[考案の目的] この考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、
露出値が切り換え値を僅かに下回る領域においても露光
量があまりオーバーとならないような自動発光カメラの
露出調整装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、閃光を発する発光管と、被写体輝度を測
定する測光手段と、被写体距離を測定する測距手段と、
装填されるフィルムのフィルム感度を検出するフィルム
感度検出手段と、前記測光手段による測光値,フィルム
感度検出手段によるフィルム感度情報等に基づいて露出
値を演算する第1の演算手段と、この第1の演算手段に
よる演算露出値と所定の基準露出値とを比較し、前記露
出値が前記基準露出値よりも小さい場合、前記発光管を
フル発光動作させる発光モードに自動的に移行する第1
の発光モード設定手段と、前記第1の演算手段による演
算露出値にかかわらず前記発光管をフル発光動作させる
発光モードに設定する第2の発光モード設定手段と、該
第1または第2の発光モード設定手段が発光モードを設
定している場合、前記測距手段による被写体距離情報に
基づいて露光時の絞り値を自動設定する露出制御手段と
を有する自動発光カメラであって、前記演算露出値の前
記基準露出値に対する変位量を算出する第2の演算手段
と、前記第1の発光モード設定手段により発光モードに
設定されている場合に、前記第2の演算手段に基づい
て、その変位量が小さいほど前記露出制御手段が設定す
る絞り値を絞り込む方向に補正する補正手段と、前記第
2の発光モード設定手段により発光モードに設定されて
いる場合に前記補正手段による補正を禁止する補正禁止
手段とを有することを特徴とする。
[実施例] 以下、この考案を図面に基づいて説明する。第2図〜
第9図はこの考案の一実施例を示したものである。
まず、第2図〜第4図に従ってこの実施例に係る自動
発光カメラの露出調整装置を搭載したカメラの外観を説
明する。
このカメラは、撮影レンズ(ズームレンズ)11とファ
インダー系21とが独立して設けられたいわゆるコンパン
トタイプのレンズシャッターカメラであり、前面にはス
トロボ22、測光用CdS23、測距装置24等が設けられてい
る。なお、撮影レンズ11はカメラボディ25に固定された
固定鏡筒26内に出没自在に設けられた可動鏡筒27内に支
持されている。
可動鏡筒27は内蔵するズームモータにより第3図に破
線で示した収納位置から実線で示したマクロ位置までの
間で変位され、撮影レンズ11の焦点距離を変化させる。
また、上面にはズームボタン兼用のシャッターボタン
28が設けられている。このシャッターボタン28は、全体
として平面形状がほぼ三角形であり、前部28aが後述す
る測光スイッチ及びレリーズスイッチの2段スイッチと
され、後側一端側28bはズームのテレスイッチ、他端側2
8cはズームのワイドスイッチとされている。これらの3
位置a,b,cはそれぞれ排他的に操作でき、一方を操作し
ている際には他の2つの位置は操作することができない
よう構成されている。
ボディの裏面には、第4図に示したようにフィルム着
脱用の裏蓋29の上方にメインスイッチ30、モードスイッ
チ31、液晶ディスプレイパネル(以下、LCDパネルとい
う)32等が設けられている。メインスイッチ30は3ポジ
ションのスライドスイッチであり、後述するロックスイ
ッチ及びマクロスイッチとして機能する。
このカメラにおいては、撮影レンズ11の焦点距離の変
化、この変化に伴う開放F値の変化、レンズが広角(ワ
イド)端にあること、望遠(テレ)端にあること、近接
撮影用のマクロ(MACRO)位置にあること、収納(LOC
K)位置にあること等の情報を自動的に検出し、これら
の情報に従って各種の制御を行っている。
そのため、レンズ移動用のカム筒の周面にコード板を
貼着し、ボディ側にこのコード板に摺接するブラシを複
数本設けている。これらの端子の導通関係から検出され
る情報はズームコードZCとして出力される。
このカメラにおいては、撮影レンズの焦点距離及びF
ナンバーを38mmF4.5〜60mmF6.7とし、ズームコードZCか
ら検出されるレンズ位置の検出段階を第1表に示す通り
15段としており、以下これら15段階をポジションコード
POSとして説明する。なお、焦点距離表示はポジション
コードPOSに対応して8段階に定められている。
POS=0は可動鏡筒27を固定鏡筒26内に収納すると共
に、図示せぬバリアーで撮影レンズ11の前面をカバーし
たロック状態であり、POS=2〜Cはズーム可能範囲、P
OS=Eは近接撮影に用いるいわゆるマクロ位置である。
ロック位置とズーム範囲の間(POS=1)、及びズーム
範囲とマクロ位置との間(POS=D)はストップ禁止範
囲とされている。
次に、上述したカメラの制御系の構成を第5図に基づ
いて説明する。
この制御系の中心となるのはメインCPU100であり、こ
れに従属する形でシャッター関係の処理を行なうサブCP
U200が4本の信号線を介して接続されている。なお、前
記メインCPU100はこの考案の第1の演算手段としての機
能を有するものであり、前記サブCPU200はこの考案の第
2の演算手段としての機能を有するものである。
メインCPU100は、メインスイッチ30の状態には関係な
く常時作動してスイッチ入力を検出しており、そのスイ
ッチ入力、あるいはカメラの状態に基づいてモータドラ
イブ回路110を介してズームモータ111、フィルムモータ
112を制御し、あるいはストロボの22の充電制御を行っ
ている。
スイッチ及び他の情報入力手段としては、 (1)メインスイッチ30のスライドレバーをロック位置
にした際にONするロックスイッチSWL、 (2)メインスイッチ30のスライドレバーをマクロ位置
にした際にONするマクロスイッチSWM、 (3)シャッターボタン28の前部28aの一段押しでONす
る測光スイッチSWS、 (4)シャッターボタン28の前部28aの二段押しでONす
るレリーズスイッチSWR、 (5)シャッターボタン28の一端側28bを押すとONする
ズームのテレスイッチSWT、 (6)シャッターボタン28の他端側28cを押すとONする
ズームのワイドスイッチSWW、 (7)コード板に摺接してズームコードZCを検出するZC
端子、 (8)フィルムのパトローネに印刷されたDxコードを検
出するDx端子が設けられている。
他方、サブCPU200は、メインCPU100から出力されるSP
H信号によって電源が投入され、シャッター関係の処理
においてのみ作動する。このサブCPU200は、シャッター
ブロック210と測光用CdS23と測距装置24とを制御し、ま
たストロボ22のトリガパルスを発生する。シャッターブ
ロックとしては、例えば特開昭60-225122号公報に記載
されるように内蔵するパルスモータによって焦点合わせ
とシャッターレリーズとを行うようなユニットが利用さ
れる。
次に、第6図〜第9図に示したフローチャートに従っ
て上述したメインCPU100に格納されたプログラムをカメ
ラの作動と共に説明する。なお、以下の説明はシャッタ
ー関係の処理を中心とし、他の部分については軽く触れ
る程度にとどめる。
《MAIN》 まず、第6図のメインフローチャートから説明する。
このメインフローはカメラの基本動作を規定するもので
あり、他の処理は種々の条件に応じてメインフローから
コール、あるいは分岐されて行なわれるものである。
メインCPU100は、ステップ(以下、S.とする)1にお
いて前述した各スイッチの状態を入力し、それらの検知
結果をメモリに格納する。
続いてS.2において、再度スイッチの状態が入力され
る。これはS.1においてメモリに格納したデータとの比
較を行なってスイッチの経時的変化を検出するための処
理である。
S.3においてはS.2で入力されたスイッチデータからロ
ックスイッチSWLの状態が判断される。ロックスイッチS
WLがONされるのはカメラを撮影に使用しない状態で保管
する場合であり、この場合はS.4においてポジションコ
ードPOSが0であるか否か、すなわち撮影レンズがロッ
ク位置にあるか否かが判断される。既にロック位置にあ
ればロックのフローへ分岐する。ロックフローはロック
スイッチがONの状態、すなわちカメラを使用しない場合
に実行され、ズーム操作や測光、測距、レリーズ等の動
作を禁止している。
レンズがロック位置にない場合にはS.5において撮影
レンズをロック位置まで収納するためのレンズ収納処理
が実行された後、ロックフローに分岐する。
ロックスイッチSWLがOFFの場合には、以下撮影のため
の準備処理が行なわれる。
まず、S.6においてマクロスイッチSWMの状態が判断さ
れる。マクロスイッチSWMがONの場合には撮影レンズが
近接距離撮影用のマクロ位置に設定する必要があるた
め、まずS.7においてポジションコードPOSがEHの値をと
るか否かが判断される。POS=EHである場合には撮影レ
ンズは既にマクロ位置にあるため、そのまま後述のS.19
へと処理が進められる。
S.7でPOS≠EHと判断された場合には、S.8においてレ
ンズを繰り出すためのレンズマクロ処理が実行された
後、メインフローのスタートへ戻る。
S.6でマクロスイッチSWMがOFFしていると判断された
場合いは、撮影レンズはPOS=2H〜CHの範囲、すなわち
ズーム領域にあることが要求されるため、まずS.9にお
いてポジションコードPOSが2H以上か否かが判断され
る。そしてPOSが2H以下(POS=OH,1H)である場合に
は、撮影レンズがロック位置、あるいはロック位置とズ
ーム領域との境界部分に位置することを意味するため、
S.10においてレンズをPOS=2Hとなるまで繰り出すレン
ズ進出処理が実行される。
続いてS.11においてポジションコードPOSがCH以下で
あるか否かが判断される。POSがCHより大きい場合に
は、撮影レンズがマクロ位置、あるいはマクロ位置とズ
ーム領域との境界部分に位置することを意味するため、
S.12においてレンズをPOS=CHとなる位置まで引き戻す
レンズ後退処理が実行される。
当初からズーム範囲にある場合及び上記S.10、S.12の
処理によってレンズがズーム領域に設定された場合、次
にS.13においてズームワイドスイッチSWWの状態が判断
される。
このスイッチSWWがONしている場合には、S.14におい
て撮影レンズがワイド端にあるか否かが判断される。撮
影レンズが既にワイド端にある場合には、それ以上ワイ
ド側へ移動できないため、S.19へと処理が進められる。
ワイド端にない場合には、S.15においてレンズをワイド
側へ移動させるワイド処理が実行される。ワイド処理で
は、ワイドスイッチがOFFするかレンズがワイド端に達
するとレンズの移動は停止され、その後メインフローの
スタートへと戻る。
S.13においてワイドスイッチSWWがOFFであると判断さ
れた場合には、S.16において今度はズームテレスイッチ
SWTの状態が判断される。
テレスイッチSWTがONしている場合には、S.17におい
てポジションコードPOSがCHであるか否かが判断され
る。POSがCHである場合には、撮影レンズは既に焦点距
離60mmのテレ端に位置することを意味するため、前述と
同様にS.19へジャンプする。
POSがCHでない場合にはS.18においてレンズをテレ側
へ移動するテレ処理が実行される。テレ処理では、テレ
スイッチSWTがOFFするかレンズがテレ端に達すると移動
が停止され、その後メインフローのスタートへと戻る。
ズームスイッチが共にONされていない場合には、S.1
9、S.20において測光スイッチSWSの変化が判断され、OF
FからONへ変化した場合には測光、測距、レリーズ処理
を行うAEAFフローへ分岐する。
測光スイッチSWSの変化が無い場合、あるいはONからO
FFへ変化した場合には、S.21においてストロボのための
充電が要求されているか否かが充電要求フラグFCHGRQ
ら判断される。このフラグが1であるとき、すなわち充
電要求がなされたている場合には、S.22において充電の
処理が行われ、S.23において充電が正常に完了したか否
かが判断される。
この結果がNGである場合、例えば電源電圧が低下して
いて所定時間内に充電か終了しなかった場合等には図示
せぬエラー処理に入る。結果がOKである場合は、充電要
求フラグFCHGRQがS.24においてクリアされ、メインフロ
ーの処理が続行される。なお、フラグFCHGRQの操作は、
メインフローの他、後述する「AEAF」のS.57、S.73にお
いて行なわれる。
S.25においては、メモリ内のスイッチデータがS.2に
おいて入力されたデータに書き換えられ、S.26において
125ms処理を停止した後、ループしてS.2へと処理が進め
られる。
《AEAF》 第7図はメインフローのS.20から分岐して処理する測
光、測距、レリーズ処理フロー「AEAF」を示したもので
ある。
この処理に入ると、まずS.50においてSPHの信号が発
せられてサブCPU200が作動を開始する。以下、サブCPU2
00はメインCPU100と間でデータの転送を行ない、メイン
CPU100は転送されたデータを処理して各種のコマンドを
出力する。
S.51においては、DX端子からDXコードが入力され、こ
れがフィルムのISO感度Sv(アペックス表示、以下同
様)に変換される。
S.52においては、ZC端子からの入力により、レンズの
ポジションコードPOSが入力され、ワイド時のFナンバ
ーを基準とした撮影時の焦点距離におけるFナンバーの
変化量αがPOSから変換して求められる。
S.53においては、例えば露出に拘らず強制的にストロ
ボを発光させる日中シンクロのモード等露出演算に関係
するモードを示すフラグがセットされる。この例では後
述する露出、フラッシュマチック(AEAF)演算時の日中
シンクロモードであるか否かの判断をしているが、その
判断はこのステップで設定されるフラグに基づいて行わ
れる。また、S.122において設定される低輝度フラグF
BVminのクリアもこのステップで行われる。
S.54においては、測距装置24によって検出した被写体
距離のデータがサブCPU200側から入力され、S.55におい
ては、上記の測距データに基づいてレンズの合焦位置を
決定するためのレンズラッチ(LL)演算の処理がコール
される。LL演算処理については後述する。
S.56においては、CdS23から入力される被写体の輝度
情報がサブCPU200側から入力され、S.57において上記各
データに基づいて露出値Ev、あるいは絞り値AVを決定す
るためのAEFM演算処理がコールされる。ここでは、スト
ロボ発光が必要であるが発光準備ができていない場合に
充電要求フラグFCHGRQが1にセットされる。
S.58においては、ロックスイッチSWL、マクロスイッ
チSWM、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRの各ス
イッチデータが入力される。
以上でデータの入力とそのデータに基づく演算を終了
し、演算結果に基づくレリーズのシーケンスへ入る。
S.59においては、レリーズロックフラグFRLOCKが1で
あるか否かが判断される。このフラグは、S.55のLL演算
処理中でレンズがズーム範囲にあって被写体が近すぎる
場合、及びレンズがマクロ位置にあって被写体が遠すぎ
る場合に1にセットされており、撮影不可を示すもので
ある。
レリーズロックフラグFRLOCKが1であると、S.60にお
いて測光スイッチSWSがONしているか否かが判断され、
これがOFFした際にS.61においてサブCPU200側のパワー
ホールドSPHをOFFし、メインフローへと戻る。
ロックフラグが0である場合には、S.62において充電
要求フラグFCHGRQが1であるか否かが判断される。この
フラグが1であるとS.61においてSPHをOFFしてメインフ
ローへと戻る。
FCHGRQが0であるとS.63においてメインCPU100におい
て演算されたレンズラッチのデータがサブCPU200へ転送
され、S.64においては露出データ、S.65におてはフラッ
シュマチックデータがそれぞれサブCPU200へ転送され
る。
S.66においては、スイッチデータの入力が行われ、そ
れに基づいて以下の判断が行われる。
まず、S.67ではレリーズスイッチSWR、S.68では測光
スイッチSWS、S.69ではロックスイッチSWLがONしている
か否かが判断される。そして、測光スイッチONでロック
スイッチOFFの状態ではレリーズスイッチがONされるま
でS.67〜S.69のループを回り続け、レリーズスイッチが
ONされた際にS.71において露出スタート信号がサブCPU2
00へ出力される。測光スイッチがOFFされ、あるいはロ
ックスイッチがONされた場合にはS.70においてSPH OFF
信号が出力され、メインフローのスタートへ戻る。
サブCPU200側では、この露出スタート信号が入力され
た際にLLデータに基づいてレンズを合焦位置まで繰り出
し、AEデータに基づいて絞り、シャッタースピードを制
御し、あるいはFMデータに基づいて絞り及びストロボを
制御し、シャッターを切る。
S.72においては、この撮影の際にストロボを発光させ
たか否かが判断され、発光させたときにはS.73において
充電のために充電要求フラグFCHGRQが1にセットされ
る。
続いて、S.74においてサブCPU200側の電源を落とすた
めのSPH OFF信号が出力され、S.75において撮影枚数カ
ウントの処理を経た後、S.76においてフィルムを1コマ
分巻き上げるワインド処理が行われる。
なお、このワインド処理については詳述しないが、正
常な巻き上げが終了すればメインフローへリターンし、
所定時間内に巻き上げが終了しない場合には巻戻し処理
が行われる。
《LL演算》 第8図はAEAF処理のS.55でコールされるレンズラッチ
(LL)処理を説明するものである。この処理は、測距に
よる被写体距離のデータに基づいて合焦のためのレンズ
繰り出し段数(レンズラッチ)を決定するものである。
S.100においては、距離情報としての転送用データ(A
Fデータ)が演算用データとしての測距ステップ(AFste
p)に変換される。
測距ステップは1〜36の36段階となっている。
第21ページの第2表は測距ステップとレンズラッチとの
関係を示したものである。表中測距ステップの右側に
は、その測距ステップがカバーする距離範囲の下限の値
が記載されている。
例えば、測距ステップ1は5m〜∞に対応し、測距ステ
ップ2は3.70〜5.00mに対応している。
リミット処理は、変換による測距ステップがこの範囲
外となった場合にこれを上限と下限との間に丸め込む処
理である。
S.101においては、マクロスイッチSWMがONしているか
否かが判断されており、撮影レンズがマクロ位置にある
かズーム範囲にあるかによってその後の処理を変えてい
る。
すなわち、ズーム撮影時のマクロ撮影時とでは合焦動
作を行うレンズ群が同一のラッチに設定されていても、
他のレンズ群との関係が異なるために合焦距離が異なる
こととなる。
従って、ズーム範囲では測距ステップ1〜18の段階に
対応して、3〜19のラッチが定められており、マクロ位
置では測距ステップ16〜36の21段階に対応して1〜19の
各ラッチが定められている。
なお、測距ステップ16〜18は、撮影レンズがズーム範
囲にある場合にもマクロ位置にある場合にも何れでもピ
ントの合った状態で撮影できるようにオーバーラップさ
れている。
さて、S.101においてマクロスイッチがOFFしていると
判断された場合には、S.102において測距ステップが18
以下であるか否かが判断される。ステップが19より大き
い場合には、撮影レンズがズーム範囲にあるとピントの
合った写真を得ることができないめ、S.103において前
述したレリーズロックフラグFRLOCKを1にセットする。
測距ステップが18以下であれば、S.104からS.106にお
いて第2表に示した対応関係でレンズラッチLLが定めら
れる。すなわち、測距ステップが1の場合はそのままLL
=1とされ、測距ステップが1より大きいときには測距
ステップに1をプラスした値がLLとして設定される。
S.101において、マクロスイッチSWMがONしているとき
には、S.107において測距ステップが16以上か否かが判
断される。測距ステップが15以下の場合には、マクロ撮
影ではピントの合った写真を撮影できないため、S.103
において前述したレリーズロックフラグFRLOCKを1にセ
ットする。
測距ステップが16以上であれば、S.108において測距
ステップから16マイナスした値をLLとして設定し、S.10
9においてラッチの最小値を1とするリミット処理を行
う。これは、測距ステップ=16の場合にはS.108の処理
によってLL=0となり、測距ステップAF=16に対応する
ラッチがなくなることを防止するためである。
このS.109の処理実行後、S.110におてLLが19以上であ
るか否かが判断する。LL≧19のときには、S.111におい
て強制的にLL=19に設定する。
《AEFM》 第9図は、測光測距を含めたレリーズ処理のサブルー
チン「AEAF」のS.57でコールされる露出、フラッシュマ
チック演算処理のサブルーチン「AEFM」を示したもので
ある。
このサブルーチンがコールされると、まずS.120にお
いてサブCPU200から転送された輝度データが輝度値Bvに
変換され、上限を11 2/4下限を2 0/4とするリミット処
理が行われる。
また、S.121においてBvが低輝度側のリミット以下で
あると判断された場合には、低輝度フラグFBVminに1が
セットされ、Bvは強制的に1 0/4に設定される。
S.123においては上記の輝度値Bvとフィルム感度Svと
の和からワイド時のFナンバーに対するFナンバーの変
化量αをマイナスとして露出値Evsを求める。
続いてS.124において自動露出の連動範囲の下限とな
る切り換え値を設定する。この値は、レンズがマクロ位
置にあるかズームのワイド側にあるか、テレ側にあるか
で異なる値となる。
以下、S.125〜S.127,S.130において、ストロボを発光
させるか否か、ストロボ発光時に露出を調整するか否か
が決定される。まず、S.125において日中シンクロモー
ドか否かが判断され、S.126で測光値が下限か否かが判
断され、日中シンクロモードの場合と測光値が下限の場
合はS.131以降のFM演算処理が実行される。この場合
は、必ずストロボが発光し、補正フラグFHOSE1は予めセ
ットされた0のままであるからストロボ光による露出の
調整は行われない。
前者の場合は被写体と背景との輝度差が大きいため、
露出を抑えると被写体がアンダーとなるからである。ま
た、後者の場合は被写体輝度がどの程度であるか把握で
きないので、この場合にも露出を抑えない方が無難だか
らである。
S.127においては、演算された露出値Evsが切り換え値
Evsminより大きいか否かが判断される。切り換え値より
大きければ、ストロボ発光が行わなくとも露出値は足り
るため、S.128においてフラッシュデータFMDに非発光の
コマンドを載せ、S.129において上限及び下限のリミッ
ト処理を行った後、コールされたAEAFフローへリターン
する。
この場合、サブCPU200は露出値Evsに基づいて絞り、
シャッタースピードを決定する。
露出値Evsが切り換え値Evsimより小さい場合にはS.13
0において補正フラグFHOSE1に1を設定し、S.131以降の
FM演算処理に入る。すなわち、自動発光切り換えの場合
は露出の調整を行う。
まず、S.131において第2表の対応関係に基づいて測
距ステップを絞り値Avに変換する。ストロボ光の影響は
被写体距離が近いほど大きくなるため、絞り値Av測距ス
テップが大きいほど、すなわち距離が近いほど大きくな
る。
S.132においては、上記の絞り値Avにフィルム感度Sv
とワイド時の開放Fナンバーに対する現在の焦点距離に
おける開放Fナンバーの差αとを加味する。
続いて、S.133において補正フラグFHOSE1の設定を判
断して1であればS.134へ処理が進められ、0であれば
S.134〜S.140の補正処理をジャンプする。
S.134においては切り換え値から露出値をマイナスし
てパラメータβを設定する。この処理に入る場合、通常
はβ>0となるが、S.135においてβ≦0と判断された
場合にはS.136においてβ=0に設定する。
また、S.137においてはβの上限を2 1/4に設定し、S.
138において次ページの第3表に示した対応関係でβを
ΔAv変換する。S.139にいおてはS.132で求めたAvsにS.1
38で求めたΔAvをプラスする。
ΔAvは正の値をとるため、この処理で絞り値は補正前
より大きくなる。
S.140では補正フラグFHOSE1がクリアされ、S.141にお
いて絞り値Avsの上限9 0/4と下限4 1/4とが限られる。
この様にして得た絞り値AvsはS.142においてFMデータ
に変換され、AEAFフローのS.65においてサブCPU200へ転
送される。サブCPU200はこのデータに基づいて絞りを制
御するため、補正が行われた場合には補正前より露光量
は低減される。
最後にS.143においてストロボの発光準備が完了して
いるか否かが判断され、完了していない場合にはS.144
において充電要求フラグFCHGRQに1がセットされ、S.12
9のEVリミットを抜けてAEAFフローへリターンする。
[効果] 以上、説明してきたようにこの考案によれば、自動発
光カメラの第1の発光モード設定手段による自動発光モ
ードにおいて、発光管の発光の可否判断を行なったうえ
で発光する場合に第1の演算手段による演算露出値の基
準露出値に対する変位量を第2の演算手段で算出させ、
前記露出手段が設定する絞り値を補正手段により前記変
位量が小さいほど絞り込む方向に補正するので、露出値
の切り換え値付近において被写体の露出がオーバーとな
ることを抑制することができる。
また、この自動発光カメラは、第1の演算手段による
演算露出値にかかわらず前記発光管をフル発光動作させ
る発光モードに設定する第2の発光モード設定手段を有
しており、この第2の発光モード設定手段により設定さ
れた発光モードにおいて前記補正手段による補正を禁止
する補正禁止手段を有しているので、日中シンクロ撮影
時に補正手段が動作することによって人物像の露出がア
ンダーとなることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の概略構成図である。 第2図〜第9図はこの考案にかかる自動発光カメラの露
出調整装置の一実施例を示したものである。 第2図〜第4図はこの装置を備えるカメラの外観を示し
たものであり、第2図は正面図、第3図は平面図、第4
図は背面図である。 第5図は制御系を示すブロック図である。 第6図〜第9図はこの実施例の自動発光カメラの露出調
整装置の機能を示すフローチャートである。 22……ストロボ 23……CdS(輝度情報) 24……測距手段(距離情報) 100……メインCPU(自動発光、絞り値決定、補正手段) 200……サブCPU
フロントページの続き (72)考案者 沼子 紀夫 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (72)考案者 永井 克俊 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−158923(JP,A) 特公 昭45−15193(JP,B1) 特公 昭47−32023(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閃光を発する発光管と、被写体輝度を測定
    する測光手段と、被写体距離を測定する測距手段と、装
    填されるフィルムのフィルム感度を検出するフィルム感
    度検出手段と、前記測光手段による測光値,フィルム感
    度検出手段によるフィルム感度情報等に基づいて露出値
    を演算する第1の演算手段と、 この第1の演算手段による演算露出値と所定の基準露出
    値とを比較し、前記露出値が前記基準露出値よりも小さ
    い場合、前記発光管をフル発光動作させる発光モードに
    自動的に移行する第1の発光モード設定手段と、 前記第1の演算手段による演算露出値にかかわらず前記
    発光管をフル発光動作させる発光モードに設定する第2
    の発光モード設定手段と、 該第1または第2の発光モード設定手段が発光モードを
    設定している場合、前記測距手段による被写体距離情報
    に基づいて露光時の絞り値を自動設定する露出制御手段
    とを有する自動発光カメラであって、 前記演算露出値の前記基準露出値に対する変位量を算出
    する第2の演算手段と、 前記第1の発光モード設定手段により発光モードに設定
    されている場合に、前記第2の演算手段の演算値に基づ
    いて、その変位量が小さいほど前記露出制御手段が設定
    する絞り値を絞り込む方向に補正する補正手段と、 前記第2の発光モード設定手段により発光モードに設定
    されている場合に前記補正手段による補正を禁止する補
    正禁止手段と を有することを特徴とする自動発光カメラの露出調整装
    置。
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