JP3367540B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3367540B2
JP3367540B2 JP33984894A JP33984894A JP3367540B2 JP 3367540 B2 JP3367540 B2 JP 3367540B2 JP 33984894 A JP33984894 A JP 33984894A JP 33984894 A JP33984894 A JP 33984894A JP 3367540 B2 JP3367540 B2 JP 3367540B2
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高久 嶋田
俊彦 石村
敏嗣 山本
浩一 奥村
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ミノルタ株式会社
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測光モード又は測距エ
リアの切換えを行うカメラの操作装置及びカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの測光に関する操作部材と
して、露出ロック(AEロック)をON/OFFさせる
ためのAEロック操作釦と、測光モードを多分割測光や
スポット測光等に切換るための測光モード切換レバーを
設けたものが知られている。これらのAEロック操作釦
とモード切換レバーとは、現状の製品では、互いに離れ
たところに設けられており、AEロック操作釦はカメラ
のグリップを握った手の指で押せる位置に設けられてい
るため操作性が良いが、測光モード切換レバーはカメラ
のグリップを握ったままで操作できるようにはなってい
ない。また、測光モードの切換を、切換レバーではなく
操作釦を押しつつダイヤルを回すことにより行うように
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の操作部材では、カメラのグリップを握ったまま、そ
の手で測光モード切換レバーを操作できないため、撮影
態勢に入ってファインダをのぞきながら即座に該測光モ
ード切換レバーを切換えるといった操作はできなかっ
た。また、上記後者の操作部材は、操作性が上記前者の
ものより劣り、また、どのような測光モードがあるか一
目で分かるようにはなっていない。さらには、オートフ
ォーカスのための測距エリアを切換える測距エリア切換
レバーと、オートフォーカスを途中で停止させるための
押し釦スイッチ(AFロック)との関係についても、カ
メラのグリップを握ったまま、その手で一方の部材は操
作できても他方の部材を操作できるようになっておら
ず、同様な問題を有していた。本発明は、上記問題を解
決するためになされたものであり、測光モード又はオー
トフォーカスの測距エリアを切換える切換部材と、この
測光モード又はオートフォーカス動作に関連して操作さ
れるAEロック又はAFロック等を行うスイッチ部材の
両者を即時性をもって操作することができ、操作性が良
く、しかも、分かり易いカメラの操作装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、測光範囲に関するモード又は焦点検出エリ
アの切換えが可能なカメラにおいて、測光範囲に関する
モードを切換え、又は焦点検出エリアを切換える切換レ
バーと、記切換レバーにより設定された測光範囲に関
するモードに応じて演算した測光値を記憶手段に記憶さ
せ、又は上記切換レバーにより設定された焦点検出エリ
アに応じて行われるオートフォーカス動作を途中で停止
させるための押し釦スイッチとを有し、上記切換レバー
上記押し釦スイッチの周囲を回動するように配置した
ものである。請求項2の発明は、請求項1記載のカメラ
の操作装置において、上記測光範囲に関するモードは中
央重点的平均測光、スポット測光、多分割測光の各モー
ドを含むようにしたものである。請求項3の発明は、
リップを有するとともに、測光モード又は焦点検出エリ
アの切換えが可能なカメラにおいて、測光モードを切換
え、又は焦点検出エリアを切換える切換レバーと、
切換レバーにより設定された測光モードに応じて演算し
た測光値を記憶手段に記憶させ、又は上記切換えレバー
により設定された焦点検出エリアに応じて行われるオー
トフォーカス動作を途中で停止させるための押し釦スイ
ッチとを有し、上記切換レバー上記押し釦は、上記切
換えレバーが上記押し釦スイッチの周囲を回動するよう
構成されるとともに、上記グリップをカメラ後方から保
持する指により操作される位置に配置されたものであ
る。請求項4の発明は、測光モードと焦点検出エリアの
双方が切換え可能であり、上記切換レバーは、測光モー
ドを切換える第1の切換えレバーと、焦点検出エリアを
切換える第2の切換えレバーとからなり、上記押し釦ス
イッチは、上記第1の切換えレバーにより設定された測
光モードに応じて演算した測光値を記憶手段に記憶させ
るための第1の押し釦スイッチと、上記第2の切換えレ
バーにより設定された焦点検出エリアに応じて行われる
オートフォーカス動作を途中で停止させるための第2の
押し釦スイッチとからなり、上記第1の切換えレバーと
上記第1の押し釦スイッチが下方、上記第2の切換えレ
バーと上記第2の押し釦スイッチが上方に配置され、上
記第1の切換えレバーはカメラの略左右方向に操作さ
、上記第2の切換えレバーはカメラの略上下方向に操
作されるよう、それぞれ配置されているようにしたもの
である。
【0005】
【作用】上記の構成のカメラにおいて、切換レバーと押
し釦スイッチとが近傍に配置されているので、切換レバ
ーによる測光モードの切換えと、押し釦スイッチによる
測光モードに応じての測光値を記憶させる動作(AEロ
ック)とを、撮影態勢にあっても即座に、また同時にで
も行え、しかも両者は互いに関連のある機能であり、理
解し易い。また、切換レバーによるオートフォーカスの
ための測距エリアの切換えと、押し釦スイッチによるオ
ートフォーカス動作を途中で停止させる動作(AFロッ
ク)とに関しても、同等の作用が得られる。
【0006】
【実施例】本発明が適用されるカメラの一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は一眼レフカメラの中
央部縦断画面である。カメラ1は、ボディ内に撮影レン
ズ(不図示)を通ってきた光(図の左側からくる光)を
上方に反射させるメインミラー2と、その光の像を結像
させる焦点板3と、ペンタプリズム4と、ファインダー
内の接眼レンズ5とを有し、撮影者は焦点板3に結像し
た像を接眼レンズ5を通して見ることができるようにな
っている。焦点板3を通過した光はペンタリズム4を通
過して測光素子6にも導かれ、測光することが可能であ
る。測光素子6は、図2に示すように、ハニカム状に分
割されており、後述する操作部材である測光モード切換
レバー21(図6)によって設定された測光モードによ
り各素子6の出力に対して重み付けを変えることによ
り、露出値を決める。本実施例では、多分割測光、中央
重点的平均測光、スポット測光の3つのモードを有して
いる。多分割測光は、測距情報をも考慮して主要被写体
に合うようにしたり、撮影シーンを判別して露出値を決
めるモードである。中央重点的平均測光は、画面の中央
部を重点に測光して露出値を決めるモードであり、スポ
ット測光は、画面の中央の1つだけの測光値から露出値
を決めるモードである。
【0007】メインミラー2は半透過になっており、撮
影レンズを通ってきた光の一部はメインミラー2を透過
して後方に配置されたサブミラー7によって下方に反射
され、測距用のモジュール8に導かれる。モジュール8
にはCCDラインセンサ9が配置されている。ラインセ
ンサ9は、図3に示すように、画面の中央部とその両側
に3箇所配置されており、これらの情報により主要被写
体を検出して、それに焦点を合わすようにしている。3
箇所から情報を用いるときは、画面上の比較的広範囲
(図3の枠の範囲)のエリアを測距できる。一方、図4
に示すように、画面の中央部の狭いエリアのみを測距す
るように切換えることも可能である。この測距エリアの
切換えを行う操作部材である測距レバー23(図6)に
ついては後述する。また、カメラ1は、焦点合わせを行
うためにレンズを駆動するためのモータを含む駆動ユニ
ット10aと、レンズを装着したときにレンズ側の駆動
部と結合されるカプラー10bとを有している。
【0008】図5、図6はカメラの前方及び後方斜視図
であり、カメラ1に設けられた各種操作部材を示してい
る。レリーズ釦11は、この釦が押し込まれていくと、
まずスイッチSW1(図7)がONとなり、設定された
測光モードに応じた測光を行ない露出値を決め、その値
を液晶等でなる表示部12に表示する。さらにレリーズ
釦11を押し込んでいくと、スイッチSW2(図7)が
ONとなり、レリーズ動作が開始され、フィルムに露光
されることになる。露出モードダイヤル13は測光モー
ドを設定するためのダイヤルであり、絞り優先モード、
シャッター速度優先モード、プログラムモード、マニュ
アルモードを撮影者が選択して使用するものである。ド
ライブモードダイヤル14は、1コマ又は連続コマ撮
影、セルフ撮影等を選択するためのもので、「LOC
K」位置にするとカメラ1はロックされ動作しなくな
る。
【0009】露出補正ダイアル15は、露出値をオーバ
ー側やアンダー側に変えるためのものである。調光補正
ダイヤル16は、フラッシュ使用時にフラッシュのの発
光量をオーバー側やアンダー側に変えるためのものであ
る。なお、露出モードダイヤル13とドライブモードダ
イヤル14、及び露出補正ダイヤル15と調光補正ダイ
ヤル16はそれぞれ同軸上に独立して回転可能なように
上下に配置されている。裏蓋開放レバー17は裏蓋を開
放するためのものであり、このレバーをスライドさせる
ことにより裏蓋を開放することができ、フィルムを出入
れすることができる。オートフォーカス/マニュアル切
換レバー18は、オートフォーカスとマニュアルとを切
換えるもので、オートフォーカス設定時には、前述のカ
プラー10bを突出させてレンズ側の駆動部と結合させ
るが、マニュアル設定時には、カプラー10bは退避さ
せられ、レンズ側との結合が断たれて、レンズ側の手動
操作部材により焦点調節ができるようになる。
【0010】測光モード切換レバー21は、前述の測光
モードを切換えるためのものであり、このレバー21を
第1の位置に設定すると中央重点的平均測光となり、第
2の位置に設定するとスポット測光となり、第3の位置
に設定すると多分割測光となる。露出ロック釦(AEロ
ック釦)22は、露出値を一時的にカメラ内蔵のメモリ
(記憶手段)に記憶させるためのスイッチ操作部材であ
る。撮影者がAEロック釦22を押している間は露出値
は記憶されたままとなり、押すのを止めると記憶は解除
される。また、撮影者がAEロック釦22を押したまま
横方向(図6の左方)にスライドさせると、その後は撮
影者がAEロック釦22を押すのを止めても、露出値は
記憶されたままとなるように構成されている。その詳細
構成は後述する。なお、測光モード切換レバー21はA
Eロック釦22の周囲で回動可能に構成されており、ど
ちらも撮影者がファインダー19を見ながらカメラ1の
グリップを握った片方の手で同時に操作ができるように
なっている。
【0011】測距レバー(AFレバー)23は、前述し
た測距範囲を切換えるためのものであり、このレバー2
3を第1の位置に設定すると、図3に示した広範囲の測
距を行い、第2の位置に設定すると図4に示した狭い範
囲の測距を行なう。AFロック釦24は、駆動ユニット
10aによるレンズ駆動を禁止し、焦点位置を固定して
おくための釦である。撮影者がAFロック釦24を押し
ている間、焦点位置は固定され、押すのを止めるとAF
ロックが解除されて、焦点合わせを続ける。なお、AF
ロック釦24もAEロック釦22と同様に、AFロック
釦24を押したまま横方向にスライドさせることにより
撮影者が押すのを止めても焦点位置を固定するように構
成してもよい。AFレバー23はAFロック釦24の回
りに回動可能なように構成されており、どちらもファイ
ンダー19を見ながら片手で同時に操作ができるように
なっている。
【0012】上記測光モード切換レバー21はAEロッ
ク釦22の周囲で回動可能に構成され、また、AFレバ
ー23はAFロック釦24の周囲で回動可能に構成され
ており、測光関係と焦点調節関係がそれぞれ集中して配
置されている。このことにより、撮影者にとってこれら
操作の要領が分かり易く、使い易いものとなっている。
すなわち、互いに機能上で関連のある測光モード切換レ
バー21とAEロック釦22の両者を近くに配置したの
で、ファインダー19をのぞきながらでもAEロック釦
22を押しながら同時に測光モード切換の操作を容易に
行え、操作の即時性がある。また、同様に、AFレバー
23とAFロック釦24の両者に関してもAFロック釦
24を押しながら同時にAFレバー23の切換もでき、
上記と同等の効果が得られる。また、AEロックとAF
ロックの両方を備える場合においても、同様な効果が得
られる。なお、上記実施例では、測光モード切換レバー
21とAFレバー23は回動するように構成している
が、スライドさせるような構成としてもよい。また、カ
メラ1には、撮影者がカメラ1に設定したモードを強制
的にリセットするためのリセットレバー25が設けられ
ており、この詳細は後述する。
【0013】図7はカメラ1の制御回路のブロック図で
ある。マイクロコンピュータ30は所定のプログラムに
従ってカメラ全体の制御を行なうものであり、測光結果
に基づいて露出値を演算し、その露出値により露光制御
を行う等の機能を持つ。AF測距部31は測距を行なう
ものであり、前述した図1のCCDラインセンサ9に相
当する。AF測距部31で得られた情報はデータバス3
5を介してマイクロコンピュータ30に入力され、マイ
クロコンピュータ30はレンズ駆動量を演算する。AF
用モータ34は前述の駆動ユニット10aに取り付けら
れているモータであり、演算されたレンズ駆動量に応じ
て通電され、レンズを駆動して焦点調節を行なう。測光
部32は、前述の測光素子6に相当し、この測光部32
で得られた情報はデータバス36を介してマイクロコン
ピュータ30に入力され、マイクロコンピュータ30は
測光モード切換レバー21による設定モードに対応して
露出値を演算する。表示部33は、前述の表示手段12
に相当する。演算された露出値はデータバス37を介し
て表示部33に送られ表示される。
【0014】スイッチSW1、SW2は前述したように
レリーズ釦11の押し込みに応じてONとなるスイッチ
であり、スイッチSW3はAEロック釦22を押し込ん
だときにONとなるスイッチである。スイッチSW4は
リセットレバー25に連動するスイッチである。これら
スイッチの他にも、各種の操作部材に対応したスイッチ
を有しており、マイクロコンピュータ30はこれらのス
イッチ状態によりカメラがどのようなモードに設定され
ているかを判断できるようになっている。
【0015】図8乃至図10は、露出ロックを行うスイ
ッチ操作部材としてのAEロック釦22部分の断面図で
ある。AEロック釦22の構成について詳述する。AE
ロック釦22の操作部22aは裏蓋40に形成された長
穴40cより突出しており、この長穴47cの方向(図
の左右方向)に移動可能となっている。可動板41は、
2か所に丸穴41a、41bを有し、この丸穴41a、
41bを裏蓋40に一体に形成されたボス40a、40
bに嵌合して図の上下方向に移動可能としている。可動
板41の中央付近(AEロック釦操作部22aのほぼ真
下)には突起部41cを有する。コイルスプリング4
2、43は、可動板41を上方に付勢している。反転ク
リック板44は、可動板41の突起部41cによって押
されると、反転してその下部に配置された基板45の表
面に設けられたパターンと接触する。この反転クリック
板44と基板45の表面パターンによりスイッチSW3
を形成しており、これらが接触したときON、離れてい
るときOFFとなる。台板46は、裏蓋40のボス40
a、40bの先端部にネジ48、49によって固定され
ている。
【0016】AEロック釦22はコイルスプリング4
2、43により付勢される可動板41を介して上方に付
勢されている。このとき、図8に示すように、AEロッ
ク釦22の一端側に設けられた凸部22bが裏蓋40の
裏側に設けられた凹部40dに入り込んでおり、AEロ
ック釦22は左方に移動できなくなっている。いま、撮
影者がAEロック釦22の操作部22aを押すと、可動
板41はコイルスプリング42、43による付勢力に抗
して下方に押され、可動板41の突起部41cによっ
て、反転クリック板44を押す。これにより、反転クリ
ック板44は反転して基板45と接触し、スイッチSW
3がONする(図9の状態)。スイッチSW3がONし
たことをマイクロコンピュータ30が検知すると、マイ
クロコンピュータ30はその瞬間の露出値(レリーズ釦
11が半押しされてスイッチSW1がONでの測光によ
り得られている)をメモリに記憶する。撮影者がAEロ
ック釦22を押している間は、露出値を記憶し続ける。
この状態からさらにレリーズ釦11が押し込まれてスイ
ッチSW2がONされると、レリーズ動作を開始し、記
憶された露出値で撮影される。
【0017】撮影者がAEロック釦22を押すのを止め
ると、可動板41はコイルスプリング42、43の付勢
力により上方へ押され、これによりAEロック釦22も
上方へ押され元の位置に復帰する。このとき、反転クリ
ック板44は可動板41の突起部41cによって押され
なくなるので、元の位置に復帰し、スイッチSW3はO
FFとなる。マイクロコンピュータ30がスイッチSW
3のOFFを検知すると露出値の記憶を解除する。
【0018】一方、図9に示すように撮影者がAEロッ
ク釦22を押した状態から、図10に示すように、AE
ロック釦22を左側へ移動させると、AEロック釦22
の凸部22bが裏蓋40の裏側40eに当接し、撮影者
がAEロック釦22を押すのを止めても、AEロック釦
22は上方へ移動できない。従って、可動板41も上方
へ移動できないため、反転クリック板44は可動板41
の突起部41cによって押されたままとなり、スイッチ
SW3のON状態は保持されることになる。
【0019】こうして、AEロック釦22を押した瞬間
の露出値が記憶され続けるので、露出ロックでの、長時
間撮影(長秒時撮影)や多数駒の撮影、さらには、リモ
コン等を使用したカメラから離れての撮影を行う時に、
容易に対応することが可能となる。露出値の記録を解除
するときは、AEロック釦22を図10において右側へ
移動させて、図9に示す状態としてAEロック釦22よ
り手を離せば、前述したように、コイルスプリング4
2、43の付勢力によってAEロック釦22は上方へ復
帰し、スイッチSW3はOFFとなって露出値の記憶は
解除される。また、上記のようにAEロック釦22は、
押されている状態でスライド可能で複数位置の状態を取
り、一方の位置では、押されている時のみスイッチが入
り、他方の位置では、押される状態が解除されてもスイ
ッチが入った状態を保持するので、露出ロック状態にな
っているか否かはAEロック釦22を見ればすぐに分か
り、露出ロックの設定し忘れが少なくなり、即時性があ
り操作性が良いという利点もある。
【0020】次に、リセットレバー25について説明す
る。このリセットレバー25をOFF位置にセットして
おけば、スイッチSW4はOFFとなっている。このと
き、カメラ1は各操作部材で設定されているモードで作
動する。リセットレバー25を図6において左側へ移動
させるとON位置にセットされる。これによりスイッチ
SW4はONとなってリセットモードとなる。このと
き、カメラ1は各操作部材で設定されているモードとは
関係なしに、予め決められたモード、又は撮影者が予め
設定したモードに変わる。従って、撮影者は各操作部材
をいちいち変更しなくても、リセットレバー25を操作
するだけで瞬時にあるモードにできるので、とっさの撮
影時などに有効となる。また、そのモードを解除するに
は、リセットレバー25を図6において右側へ移動させ
てOFF位置に戻せば解除され、各操作部材で設定され
ているモードとなり、モード変更前の状態にも即座に復
帰できる。リセットレバー25がONの間は、他の操作
部材を変更させてもこれを受け付けない。
【0021】このように本実施例では、各種モードなど
の設定・変更をダイヤルやレバー等のメカ的な操作部材
を用いて行なう構成でありながら、電気的に設定・変更
を行う構成と同じように、リセットレバー25を用い
て、即座に初期状態やユーザの所望のモードに変更で
き、また、その変更を解除すれば、即座に変更前の状態
に戻ることもできる。従って、メカ的な操作部材の操作
上の分かり易さ、使い易さの利点を残し、かつ、電気的
に行なう構成の場合のワンタッチで即座にモードを変更
できるという利点が得られる。なお、本実施例によるリ
セットレバー25はスライド式であるが、押し釦方式に
してもよい。この場合、AEロック釦22のように押し
ている間だけ、モードが変わるようにしてもよい。ま
た、一度押せばモードが変わり、さらにもう一度押すと
解除するようにしてもよい。ただし、後者の場合は、ど
ちらの状態かが分かり難いので、表示部12に、モード
が変わったどうかを表示するようにすればよい。
【0022】図11は、カメラ動作の一実施例を示すフ
ローチャートである。以下、図11を参照して説明す
る。カメラ1に電池が装填されたり、電源スイッチがO
Nされてカメラが起動されると(ステップ#1、これを
#1と記す、以下同じ)、レリーズ釦11の押し込み動
作で最初にONとなるスイッチSW1がONされるのを
待つ(#2)。スイッチSW1がONされると、マイク
ロコンピュータ30は各操作部材のスイッチ状態をチェ
ックして(#3)、カメラ1を撮影者が設定しているモ
ード状態にする。このとき、前述したリセットレバー2
5のスイッチSW4がONであればリセットモードに設
定されることになる。次に、測光モードに応じた測光を
行ない(#4)、露出値を演算し(#5)、表示部12
に表示する(#6)。この間、並行して、オートフォー
カス/マニュアル切換レバー18の設定がオートフォー
カス状態であれば測距を行ない(#7)、レンズ駆動量
を演算してモータ34に通電してレンズ駆動を行ない焦
点を調節する(#8)。
【0023】上記露出値表示、焦点調節が終了すれば、
AEロック釦22のスイッチSW3がONかOFFかを
判断し(#9)、スイッチSW3がOFFであれば、レ
リーズ釦11がさらに押し込まれてスイッチSW2がO
Nされるかどうかを判断する(#10)。スイッチSW
2がOFFであれば、再び#2に戻り、以下同様にして
#10までの動作を繰り返す。AEロック釦22が押さ
れてスイッチSW3がONされていると判断されれば
(#9・ON)、露出値は固定される(#11)。次
に、レリーズ釦11がさらに押し込まれてスイッチSW
2がONされるかどうかを判断する(#12)。スイッ
チSW2がOFFであれば#7に戻り、測距動作だけを
繰り返す。#10又は#12においてレリーズ釦22が
押されてスイッチSW2がONされたと判断されると、
レリーズ動作が行なわれ、直前に演算された露出値また
は固定された露出値で撮影が行なわれる(#13)。撮
影が終了すれば、再び#2に戻り、次の撮影準備に入る
ことになる。
【0024】図12はカメラ動作の他の実施例を示すフ
ローチャートである。カメラ1の構成自体は上記実施例
と同様であるので説明を省略する。前記実施例による図
11の#1と同様に、#21においてカメラが起動され
ると、レリーズ釦11を途中まで押し込んだときにON
となるスイッチSW1がONになったかどうかを検出し
(#22)、スイッチSW1がOFFであるときにはこ
のステップを繰り返し、スイッチSW1がONになる
か、あるいは電源スイッチが切断されてカメラ動作が終
了するのを待つ。スイッチSW1がONとなると、被写
体輝度の測光を行って、各測光エリアの測光値を記憶す
る(#23)。次に、測光で求められた輝度とカメラ1
に現在設定されている測光モードとに基づいて制御Av
(絞り値)と制御Tv(シャッタ速度)とを求める(#
24)。そして、求められた制御Avと制御Tvを表示
する(#25)。
【0025】次に、焦点検出動作を行い(#26)、そ
の検出結果に基づく焦点調節動作を行う(#27)。続
いて、レリーズ釦11を最後まで押し込んだときにON
となるスイッチSW2がONであるかどうかを判定する
(#28)。スイッチSW2がONであればシャッタレ
リーズが指示されているので、制御Avと制御Tvによ
る一連のレリーズ動作を行い(#29)、#31に進
む。スイッチSW2がOFFであれば、シャッタレリー
ズはまだ指示されていないので、#30に進み、AEロ
ック釦22の押圧によってスイッチSW3がONとなっ
ているかどうかを判定する。スイッチSW3がOFFで
あればAEロックが指示されていないか、又はAEロッ
クの解除が指示されたことになるので#31に進む。#
31では、スイッチSW1のONがまだ維持されている
かどうかが判別され、ONのままであれば、#23に戻
って、再度、測光・焦点検出動作を繰り返す。#31で
スイッチSW1がOFFになっていると判別されたとき
は、撮影動作が中止されたことを意味するので、#32
に進んで一連の動作を終了する。
【0026】また、上記#30で、スイッチSW3がO
NであればAEロックが指示されているので#24に戻
り、#23で記憶されている測光値を使って、再度、設
定されている測光モードに基づく演算を行い、制御Av
と制御Tvとを求める。スイッチSW3のONが維持さ
れ続けると、スイッチSW2がONとなってシャッタレ
リーズが行われない限り、#24〜#27の動作が繰り
返される。上記の動作において、AEロック釦22が押
されたままの状態で測光モード切換レバー21が操作さ
れると、記憶された測光値に基づいて新たに設定された
測光モードでの演算が行われることになる。
【0027】図13は図11の動作の変形例によるフロ
ーチャートである。図11と異なる点は、#12におい
てスイッチSW2がOFFであるとき、すなわちスイッ
チSW3がONとなってAEロックが指示されており、
かつシャッタレリーズが指示されていないときに、#1
4において測光モード切換レバー21が操作されたかど
うかを判定しているステップが設けられていることであ
る。測光モード切換レバー21が操作され、測光モード
が変更されたことが#14において判定されたときに
は、#4に進んで再度の測光が行われ、そのときは並行
して#7の再度の測距も行われる。続く#11において
新たに測光された結果である露出値が固定される。な
お、#14で測光モード切換レバー21が操作されたこ
とが判定されなければ、#7に戻る。このように、上記
変形例によれば、AEロック釦22が押されたままの状
態で測光モード切換レバー21が操作されると、新たに
測光をやり直してその測光値に基づいて変更後の測光モ
ードでの演算が行われる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限られず種々
の変形が可能である。例えば、図12、図13の実施例
は、AEロック釦22と測光モード切換レバー21とが
操作されたかどうかを判定して動作する場合を示した
が、AFロック釦24とAFレバー23とに関しても同
様に、AFロック釦24を押した状態でAFレバー24
を操作したときに新たに焦点位置を変更して固定するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のカメラによれば、
互いに関連のある測光モードの切換えを行う部材とAE
ロックを行う部材の両者を近くに配置したので、AEロ
ック部材を押しながら同時に測光モード切換もできると
いった操作ができ、操作の即時性があり、また、操作を
覚えやすく分かり易い。しかも、ファインダーをのぞき
ながらでも即座に、かつ間違いなく操作することができ
る。また、AFエリアの切換を行う部材とAFロックを
行う部材の両者に関しても同様に、AFロック部材を押
しながら同時にAFエリアの切換もできるといった操作
ができ、上記と同等の効果が得られる。また、AEロッ
クとAFロックの両方を備える場合においても、同様な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による露出ロック装置が適用
されるカメラの中央部縦断面図である。
【図2】カメラの測光部の構成例を示す図である。
【図3】カメラの測距部の構成例を示す図である。
【図4】カメラの測距部の構成の他の例を示す図であ
る。
【図5】カメラの前方から見た斜視図である。
【図6】カメラの後方から見た斜視図である。
【図7】カメラの制御部の回路ブロック図である。
【図8】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図9】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図10】カメラの露出ロック釦の断面図である。
【図11】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図12】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図13】カメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 測光モード切換レバー 22 露出ロック釦(押し釦スイッチ) 23 測距レバー(測距エリア切換えレバー) 24 AFロック釦(押し釦スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敏嗣 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥村 浩一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−21938(JP,A) 特開 昭59−34524(JP,A) 実開 昭62−30249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/00,3/00,13/36 G02B 7/11,7/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測光範囲に関するモード又は焦点検出
    リアの切換えが可能なカメラにおいて、 測光範囲に関するモードを切換え、又は焦点検出エリア
    を切換える切換レバーと、 記切換レバーにより設定された測光範囲に関するモー
    ドに応じて演算した測光値を記憶手段に記憶させ、又は
    上記切換レバーにより設定された焦点検出エリアに応じ
    て行われるオートフォーカス動作を途中で停止させるた
    めの押し釦スイッチとを有し、 上記切換レバー上記押し釦スイッチの周囲を回動する
    ように配置したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記測光範囲に関するモードは中央重点
    的平均測光、スポット測光、多分割測光の各モードを含
    むことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 グリップを有するとともに、測光モード
    又は焦点検出エリアの切換えが可能なカメラにおいて、 測光モードを切換え、又は焦点検出エリアを切換える切
    換レバーと、 記切換レバーにより設定された測光モードに応じて演
    算した測光値を記憶手段に記憶させ、又は上記切換えレ
    バーにより設定された焦点検出エリアに応じて行われる
    オートフォーカス動作を途中で停止させるための押し釦
    スイッチとを有し、 上記切換レバー上記押し釦は、上記切換えレバーが上
    記押し釦スイッチの周囲を回動するよう構成されるとと
    もに、上記グリップをカメラ後方から保持する指により
    操作される位置に配置されたことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 測光モードと焦点検出エリアの双方が切
    換え可能であり、 上記切換レバーは、測光モードを切換える第1の切換え
    レバーと、焦点検出エリアを切換える第2の切換えレバ
    ーとからなり、 上記 押し釦スイッチは、上記第1の切換えレバーにより
    設定された測光モードに応じて演算した測光値を記憶手
    段に記憶させるための第1の押し釦スイッチと、上記第
    2の切換えレバーにより設定された焦点検出エリアに応
    じて行われるオ ートフォーカス動作を途中で停止させる
    ための第2の押し釦スイッチとからなり、 上記第1の切換えレバーと上記第1の押し釦スイッチが
    下方、上記第2の切換えレバーと上記第2の押し釦スイ
    ッチが上方に配置され、上記第1の切換えレバーはカメ
    ラの略左右方向に操作され、上記第2の切換えレバーは
    カメラの略上下方向に操作されるよう、それぞれ配置さ
    れていることを特徴とする 請求項3記載のカメラ。
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