JPH08185335A - 電子制御ユニットのモニタ方法およびその装置 - Google Patents

電子制御ユニットのモニタ方法およびその装置

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JPH08185335A
JPH08185335A JP32591794A JP32591794A JPH08185335A JP H08185335 A JPH08185335 A JP H08185335A JP 32591794 A JP32591794 A JP 32591794A JP 32591794 A JP32591794 A JP 32591794A JP H08185335 A JPH08185335 A JP H08185335A
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dpram
control unit
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利樹 松江
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永久 藤田
Tsunehisa Okuda
恒久 奥田
Teruaki Tanioka
輝明 谷岡
Toshihiro Ishihara
敏広 石原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子制御式のエンジン等の制御対象を制御す
る電子制御ユニット1のRAMデータを外部からパソコ
ン30によりモニタする場合に、電子制御ユニット1の
制御用CPU3の高速化を図りながら、そのRAMデー
タを容易にモニタできるようにする。 【構成】 パソコン30と電子制御ユニット1との間
に、パソコン30のモニタ用CPUおよび電子制御ユニ
ット1の制御用CPU3の双方からアクセス可能なDP
RAM7,27を設け、このDPRAM7,27に対し
パソコン30側からモニタ条件を設定して、そのモニタ
条件を制御用CPU3により読み込ませ、この制御用C
PU3によりモニタサービスルーチンにてDPRAM
7,27のモニタアドレスを読み込ませてRAMデータ
をDPRAM7,27のデータエリアに書き込ませ、し
かる後に、このDPRAM7,27のモニタデータをパ
ソコン30側のモニタ用CPUにより読み込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子制御式の燃
料噴射エンジンやトランスミッション等の制御対象を制
御するための電子制御ユニットにおいてその制御データ
を試作段階等でモニタするモニタ方法およびモニタ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば車両に搭載される電子制
御式の燃料噴射エンジンにおいては、その制御のために
RAM、ROMおよび制御用CPUを有する電子制御ユ
ニットを設け、このRAMに対し各種センサで検出され
た刻々変化する吸入空気量やエンジン回転数等のデータ
を、またROMに対し制御プログラム、各種の定数や係
数等の基本となる所定の制御データをそれぞれ記憶さ
せ、この制御ユニットからの制御信号によりエンジンの
燃料噴射量等を制御するようになされている。
【0003】そして、上記RAMに記憶される各種のデ
ータは、エンジンの設計や試作の段階で、車両の加速性
や燃費、騒音等に応じた最適値を設定するためのデータ
の蓄積として設計者がモニタする必要がある。
【0004】そこで、本出願人は前に、電子制御ユニッ
トにおけるRAMデータをパソコンによりモニタするた
めに、その電子制御ユニットの端末とパソコンとを接続
するためのモニタ装置をツールとして設け、このツール
にRAMモニタ部およびその制御部を設け、ツールによ
り電子制御ユニットのRAMのデータを容易にかつ専用
的にモニタし得るようにすることを提案している(特開
平6―284161号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のも
のでは、パソコンのモニタ用CPUが電子制御ユニット
の制御用CPUに直接アクセスするので、電子制御ユニ
ットを高速化しようとすると、それに対応することがで
きないという問題があり、改良の余地があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記した電子制御ユニットに対するモ
ニタ方法およびモニタ装置の構成を変更することによ
り、電子制御ユニットが高速化されてもそれに十分に対
処できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、電子制御ユニットとそのRAMデー
タをモニタするコントローラとを2つの方向からアクセ
ス可能なDPRAM(Dual Port RAM)で
接続し、このDPRAMを介して制御用CPUとコント
ローラとの間でモニタを行うようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、制御用
CPUにより所定の制御対象を制御する電子制御ユニッ
トにおける上記制御用CPU内のRAMに記憶された制
御データを、モニタ用CPUを有するコントローラによ
りモニタするモニタ方法が前提であり、以下の構成を備
えている。
【0009】すなわち、この方法では、上記コントロー
ラのモニタ用CPUおよび電子制御ユニットの制御用C
PUの双方からアクセス可能なDPRAMを用意する。
【0010】まず、上記DPRAMに対し、コントロー
ラのモニタ用CPUが少なくともモニタ周期、モニタア
ドレス、モニタコマンドを含むモニタ条件を設定する。
【0011】次いで、制御用CPUが上記DPRAMの
モニタ条件を読み込んでモニタサービスルーチンを起動
させる。
【0012】また、制御用CPUが上記モニタサービス
ルーチンによりDPRAMのモニタアドレスを読み込ん
で、該モニタアドレスに基づき制御用CPUのRAMデ
ータをDPRAMのデータエリアに書き込む。
【0013】最後に、コントローラ側のモニタ用CPU
が上記DPRAMのモニタデータを読み込む。
【0014】請求項2の発明では、上記制御用CPUが
制御用CPUのRAMデータをDPRAMのデータエリ
アに書き込んだ処理から、最後にモニタ用CPUがDP
RAMのモニタデータを読み込むまでの処理の間に以下
の処理を行う。
【0015】すなわち、制御用CPUがDPRAMのモ
ニタチェック用データを更新する。次いで、制御用CP
UがDPRAMにインタラプトコードを書き込んでDP
RAMからコントローラ側のモニタ用CPUにインタラ
プト信号を送る。
【0016】これに対し、コントローラ側のモニタ用C
PUが上記インタラプト信号に基づいてDPRAMのモ
ニタチェック用データの更新データを読み込んでコマン
ド系又はモニタ系の何れの処理を行うかを判定する。次
いで、モニタ用CPUが上記判定結果に基づいてDPR
AMのモニタデータを読み込む。
【0017】請求項3の発明では、上記制御用CPUは
DPRAMのモニタチェック用データとしてモニタチェ
ック用カウンタをインクリメントする。
【0018】一方、モニタ用CPUはインタラプト信号
を受けたときに上記DPRAMのモニタチェック用カウ
ンタに基づいてコマンド系又はモニタ系の何れの処理を
行うかを判定する。
【0019】請求項4の発明では、上記コントローラ側
のモニタ用CPUは、インタラプト信号に基づいて読み
込んだDPRAMのモニタチェック用データがコマンド
系およびモニタ系の双方の処理を行うことと判定された
とき、モニタ系の処理を優先して行う。
【0020】請求項5の発明では、所定の制御対象を制
御する電子制御ユニット内に記憶された制御データをコ
ントローラによりモニタするようにした電子制御ユニッ
トのモニタ装置が前提である。
【0021】そして、このモニタ装置は、2つのポート
の双方からアクセス可能なDPRAMと、上記コントロ
ーラに設けられ、少なくともモニタ周期、モニタアドレ
ス、モニタコマンドを含むモニタ条件を設定して上記D
PRAMに書き込む一方、上記DPRAMのモニタデー
タを読み込むモニタ用CPUと、電子制御ユニットに設
けられ、上記DPRAMに書き込まれたモニタ設定条件
を読み込んでモニタサービスルーチンを起動させ、かつ
該モニタサービスルーチンにより上記DPRAMのモニ
タアドレスを読み込んでRAMデータをDPRAMのデ
ータエリアに書き込む制御用CPUと、上記DPRAM
と各CPUとの間を接続し、各CPUのDPRAMに対
するインタラプトコードの書込みおよび読込みを行う1
チャンネルのインタラプト用ケーブルとを備えた構成と
する。
【0022】請求項6および7の発明では、上記DPR
AMの構成を具体化したものである。すなわち、請求項
6の発明では、DPRAMは、少なくとも、モニタ用C
PUから制御用CPUに対するコマンドの処理のための
コマンドブロックと、制御用CPUのRAMデータをモ
ニタするためのモニタブロックと、各CPUによるイン
タラプトコードの書込みおよび読込みを行うためのステ
ータスブロックとに分けられている構成とする。
【0023】請求項7の発明では、上記コマンドブロッ
クは、コマンドコードの書込みおよび読込みを行うコマ
ンドエリアと、コマンドに対するオプションの書込みお
よび読込みを行うオプションエリアと、コマンドに対す
るデータを格納するデータエリアと、コマンドに対する
制御用CPUからのステータスを格納するステータスエ
リアとに分けられ、また、モニタブロックは、モニタ条
件の書込みおよび読込みを行うモニタ設定エリアと、モ
ニタアドレスの設定を行うモニタアドレスエリアと、モ
ニタデータを格納するモニタデータエリアとに分けら
れ、さらに、ステータスブロックは、所定のステータス
コードの書込みおよび読込みを行うとともに、コマンド
およびモニタの処理をカウントするステータスエリア
と、インタラプト識別コードの書込みおよび読込みを行
うとともに、インタラプトコードの書込みによりDPR
AMにインタラプト信号を出力させるインタラプトエリ
アとに分けられている構成とする。
【0024】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、電子
制御ユニットのRAMに記憶されているデータをコント
ローラでモニタするとき、DPRAMに対し、コントロ
ーラのモニタ用CPUにより少なくともモニタ周期、モ
ニタアドレス、モニタコマンドを含むモニタ条件が設定
されると、その後、制御用CPUにより上記DPRAM
のモニタ条件が読み込まれてそのモニタサービスルーチ
ンが起動され、このモニタサービスルーチンにより上記
DPRAMのモニタアドレスが読み込まれて、該アドレ
スに基づき制御用CPUのRAMデータがDPRAMの
データエリアに書き込まれる。最後に、モニタ用CPU
により上記DPRAMのモニタデータが読み込まれる。
【0025】こうしてRAMモニタ時、モニタ用CPU
は制御用CPUに対し、両者間にDPRAMを介してデ
ータの書込みおよびその読込みを行うため、制御用CP
Uは本来の制御が行われないタイミングで自由にDPR
AMにアクセスしてデータの読込みおよび書込みを行う
ことができ、制御用CPUの高速化を図りながら、その
RAMデータを容易にモニタすることができる。
【0026】請求項2又は5の発明では、上記のような
RAMモニタ時、制御用CPUによりそのRAMデータ
がDPRAMのデータエリアに書き込まれた後、制御用
CPUによりDPRAMのモニタチェック用データが更
新され、次いで、DPRAMにインタラプトコードが書
き込まれる。このことで、DPRAMからコントローラ
側のモニタ用CPUにインタラプト信号が送られ、この
インタラプト信号を受けたモニタ用CPUによりDPR
AMのモニタチェック用データの更新データが読み込ま
れてコマンド系又はモニタ系の何れの処理を行うかが判
定される。しかる後に、モニタ用CPUによりDPRA
Mのモニタデータが読み込まれる。このような制御用C
PUによるDPRAMのモニタチェック用データの更
新、およびモニタ用CPUによる同モニタチェック用デ
ータの更新データの読込みによりインタラプトに伴う処
理をソフト的に判断することで、DPRAMと各CPU
との間のインタラプト用回路が1チャンネルで済み、そ
の分、回路構成を簡単にしてコストダウン化を図ること
ができる。
【0027】請求項3の発明では、制御用CPUによ
り、DPRAMのモニタチェック用データとしてモニタ
チェック用カウンタがインクリメントされ、一方、イン
タラプト信号を受けたモニタ用CPUにより、上記DP
RAMのモニタチェック用カウンタに基づいてコマンド
系又はモニタ系の何れの処理を行うかが判定される。こ
のモニタ用チェックカウンタのカウンタ値の増加を基に
何れの処理を行うべきかを判定することで、両処理の識
別をプログラム上で容易に行うことができる。
【0028】請求項4の発明では、インタラプト信号に
基づくDPRAMのモニタチェック用データがコマンド
系およびモニタ系の双方の処理を行うことと判定された
とき、モニタ系の処理が優先して行われるので、コマン
ド系の処理を優先した場合のようにモニタデータの時系
列的な抜けが生じることはなく、刻々変化するRAMデ
ータを洩れなくモニタして解析上のずれのないデータを
得ることができる。
【0029】請求項6の発明では、上記DPRAMが、
少なくともコマンドブロック、モニタブロックおよびス
テータスブロックに分けられているので、予めコードの
書込みおよび読出しのブロックが決定されているので、
それらの処理を容易に行うことができる。
【0030】請求項7の発明では、コマンドブロックが
コマンドエリア、オプションエリア、データエリアおよ
びステータスエリアに分けられ、モニタブロックがモニ
タ設定エリア、モニタアドレスエリアおよびモニタデー
タエリアに分けられ、さらにステータスブロックがステ
ータスエリアおよびインタラプトエリアに分けられてい
るので、上記と同様に、コードの書込みおよび読出し処
理を容易に行うことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る電子制御ユニットの
調整装置又はモニタ装置としてのツールを示し、このツ
ールは制御対象の開発等の段階で使用されるもので、電
子制御ユニット1(ECU)のエバボード2と、中継手
段としての中継ボックス13と、コントローラ22とで
構成されており、そのうち、電子制御ユニット1は制御
対象に付随して設けられるが、中継ボックス13および
コントローラ22は電子制御ユニット1とは切り離して
装備される。
【0032】すなわち、図1において、電子制御ユニッ
ト1は電子制御式の燃料噴射エンジン等の所定の制御対
象を制御するもので、この電子制御ユニット1にはエバ
ボード2が搭載され、このエバボード2には制御用CP
U3、プログラムROM4、エミュレーションRAM
5、これらプログラムROM4およびエミュレーション
RAM5の切換用のメモリ切換部6、ユニット側DPR
AM7(デュアルポートRAM)、およびエバボード2
端部に位置するコネクタとしての例えば16ビットの中
継端子8が取り付けられている。
【0033】上記制御用CPU3は、制御対象に対する
本来の制御を行うとともに、その合間に該本来の制御や
他の制御よりも優先度の低い最後の優先順位でツールの
ための信号処理を行うものである。この制御用CPU3
には、図外のセンサ類により検出されて刻々変化する制
御に必要な変数を記憶するRAM(図示せず)が内蔵さ
れている。
【0034】プログラムROM4は本発明でいうROM
を構成するもので、上記制御用CPU3が制御対象の制
御を行うときに必要な制御プログラム、および各種の定
数や係数等の基本となる所定の制御データを記憶する。
一方、エミュレーションRAM5は、上記プログラムR
OM4の制御データを書き換えるために該制御データを
一時的に記憶するものである。これらプログラムROM
4およびエミュレーションRAM5は制御用CPU3に
対しデータバス9およびアドレスバス10を介して接続
されている。そして、メモリ切換部6は、制御用CPU
3からのコマンドにより上記プログラムROM4および
エミュレーションRAM5を選択切換えするもので、こ
のメモリ切換部6からROM選択信号をプログラムRO
M4に出力することで該プログラムROM4を、またR
AM選択信号をエミュレーションRAM5に出力するこ
とで該エミュレーションRAM5をそれぞれ選択するよ
うになっている。
【0035】さらに、上記ユニット側DPRAM7は通
常のRAMとは異なり、2つのポートを有していて各ポ
ートの双方向からアクセス可能なRAMで、所定の容量
(例えば32kバイト)を有する。その一方のポートは
上記データバス9およびアドレスバス10を介して制御
用CPU3に接続されている。ユニット側DPRAM7
の他方のポートは、例えば16ビットのバスを介して上
記中継端子8に接続されている。
【0036】尚、上記エバボード2上のエミュレーショ
ンRAM5、メモリ切換部6、DPRAM7および中継
端子8は、制御対象の開発段階でプログラムROM4の
制御データが確定するまで同エバボード2に設けられる
もので、このプログラムROM4のデータが決定された
制御対象の量産品に対しては、これらエミュレーション
RAM5等の搭載されていなくて制御用CPU3および
プログラムROM4のみが搭載されたエバボードが電子
制御ユニット1に装備される。
【0037】上記中継ボックス13には、そのボード端
部に配置されたパラレル通信用およびシリアル通信用の
各中継端子12,18と、通信用CPU16と、シリア
ルレシーバ/ドライバ17とが搭載されている。上記パ
ラレル通信用の中継端子12は例えば16ビットのもの
で、上記電子制御ユニット1のエバボード2上の中継端
子8に例えば16ビット(16本)の比較的短い長さ
(例えば10〜20cm)のパラレル通信ケーブル1
2,12,…を介して接続可能とされている。
【0038】上記通信用CPU16は、パラレル通信デ
ータとシリアル通信データとを変換するもので、その一
方のポートは例えば16ビットのバス15を介して上記
パラレル通信用の中継端子14に接続され、他方のポー
トは上記シリアルレシーバ/ドライバ17を介してシリ
アル通信用の中継端子18に接続されている。このシリ
アルレシーバ/ドライバ17は通信用CPU16に付設
されるもので、通信用CPU16の入/出力データを後
述するシリアル通信ケーブル20の規格に合致させるた
めのものである。また、上記シリアル通信用の中継端子
18には1本のシリアル通信ケーブル20の一端部が接
続可能とされ、このシリアル通信ケーブル20の他端は
コントローラ22に接続可能とされている。そして、中
継ボックス13においては、コントローラ22から例え
ば電流駆動型のシリアル通信データが電子制御ユニット
1に送信されたとき、通信用CPU16により、そのシ
リアル通信データをパラレル通信データに変換して電子
制御ユニット1のエバボード2上のユニット側DPRA
M7における所定のアドレスに書き込む一方、通信用C
PU16により、電子制御ユニット1のDPRAM7の
所定のアドレス上のパラレル通信データを読み込んでそ
れをシリアル通信データに変換した後、コントローラ2
2に送信するようになされている。
【0039】上記コントローラ22はI/Fボックス2
3(インタフェースボックス)とそれに接続されたパソ
コン30とを含んでなる。パソコン30は、データ解析
用(モニタ用)のCPU(図示せず)を内蔵したパソコ
ン本体31と、このパソコン本体31に接続されたディ
スプレイ33、およびキーボード等の外部入力装置32
とからなる。I/Fボックス23は、上記中継ボックス
13とシリアル通信を行うためのもので、そのボード端
部に配置されたシリアル通信用の中継端子24と、通信
用CPU26と、シリアルレシーバ/ドライバ25と、
I/Fボード側DPRAM27と、システムバス28と
が搭載されている。上記シリアル通信用の中継端子24
は、上記の如く、上記中継ボックス13のシリアル通信
用中継端子18にシリアル通信ケーブル20を介して接
続可能とされている。このシリアル通信ケーブル20
は、例えばデータを電流の大小に変換して送信する電流
駆動型のもので、そのケーブル長さは、例えば5〜6m
とされて上記各パラレル通信ケーブル12のケーブル長
よりも長く設定されている。
【0040】上記通信用CPU26は、上記中継ボック
ス13における通信用CPU16と同じもので、パラレ
ル通信データとシリアル通信データとを変換する。この
通信用CPU26の一方のポートは、該通信用CPU2
6に付設される上記シリアルレシーバ/ドライバ25を
介してシリアル通信用の中継端子24に接続されてい
る。
【0041】上記I/Fボード側DPRAM27は、上
記電子制御ユニット1におけるDPRAM7と同様に2
つのポートを有していて各ポートの双方向からアクセス
可能な所定の容量を持つRAMからなり、その一方のポ
ートに上記通信用CPU26の他方のポートが接続さ
れ、DPRAM27の他方のポートはシステムバス28
に接続されている。
【0042】また、上記I/Fボックス23のシステム
バス28は上記パソコン30に接続されており、このこ
とで、パソコン30により電子制御ユニット1のプログ
ラムROM4に記憶した制御データの書換えのためのR
OMエミュレーションや電子制御ユニット1の制御用C
PU3におけるRAMの各種データのモニタ(RAMモ
ニタ)をコマンドしたとき、そのコマンドに応じてRO
MエミュレーションやRAMモニタを行うようにしてい
る。
【0043】上記電子制御ユニット1におけるエバボー
ド2上の制御用CPU3とパソコン30とは、エバボー
ド2上のDPRAM7および中継端子8と、中継ボック
ス13上のパラレル通信用中継端子12、通信用CPU
16およびシリアル通信用中継端子18と、I/Fボッ
クス23のシリアル通信用中継端子24、通信用CPU
26、DPRAM27およびシステムバス28とを経由
する1チャンネルのインタラプト用ケーブル35によっ
て接続されており、このインタラプト用ケーブル35で
インタラプトコマンドを送受信するようにしている。
【0044】ここで、上記各DPRAM7,27の構成
について具体的に説明する。DPRAM7,27は、図
2に示すように、電子制御ユニット1に対するコマンド
処理に使用するコマンドブロックと、電子制御ユニット
1のRAMモニタに使用するモニタブロックと、パソコ
ン30からの割込み処理に使用するステータスブロック
とに割り当てられている。
【0045】上記コマンドブロックにはコマンドエリ
ア、オプションエリア、データエリアおよびステータス
エリアが割り当てられている。コマンドエリアは、パソ
コン30側から電子制御ユニット1に対してコマンドコ
ードを書き込むためのエリアで、電子制御ユニット1側
の読込みエラーを防ぐために、パソコン30側は同一の
コードを上位コード(H)および下位コード(L)に書
き込む一方、電子制御ユニット1側はそれらを2度読み
する。
【0046】オプションエリアは、コマンドに対する補
助情報としてのオプション(アドレスやデータ数等)を
格納するエリアである。また、データエリアは、コマン
ドに対するデータ(ROMデータやモニタアドレス等)
を格納するエリアである。ステータスエリアは、電子制
御ユニット1側のコマンドを処理した後、その終了結果
やエラー等のステータスのコードを格納するものであ
る。
【0047】モニタブロックにはモニタ設定エリア、モ
ニタアドレスエリアおよびモニタデータエリアが割り当
てられている。モニタ設定エリアは、モニタをON/O
FFするためのスイッチおよびチャンネル数を設定する
モニタスイッチ/チャンネル数エリアと、電子制御ユニ
ット1側で予め設定された設定値をパソコン30側から
設定する(電子制御ユニット1側でこのデータを読み込
み、モニタ周期およびトリガモードを変更する)モニタ
周期/トリガモードエリアと、モニタアドレス設定モー
ドを指定するアドレス設定モードスイッチエリアと、モ
ニタのアドレス設定モードスイッチが標準モードにある
ときにページ数(上位アドレス)を格納するページエリ
アとからなる。
【0048】モニタアドレスエリアは、チャンネル毎に
予備を含めて4バイトでモニタアドレスを指定する拡張
モードエリアと、モニタアドレスを3バイトで指定する
標準モードとからなる。モニタデータエリアは、モニタ
データを格納するエリアである。
【0049】ステータスブロックは、ステータスエリア
およびインタラプトエリアが割り当てられている。ステ
ータスエリアはステータスコードエリア、モニタステー
タスコードエリア、モニタステータスエリア、コマンド
チェック用カウンタおよびモニタチェック用カウンタか
らなる。上記ステータスコードは、コマンドで処理され
るステータスコード(リターンコード)を格納するもの
で、パソコン30側はDPRAM7,27からの割込み
を受けると、このコードで処理系を判別する。
【0050】モニタステータスコードは、モニタ処理に
おけるモニタステータスコードを格納するエリアで、パ
ソコン30側はDPRAM7,27からの割込みを受け
ると、このコードでモニタの処理系を判別する。
【0051】モニタステータスコードは、モニタサービ
スルーチン処理後のステータスを書き込むエリアであ
る。
【0052】コマンドチェック用カウンタは、パソコン
30側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、
コマンドのエラー通信回数等のチェックを行うためと、
電子制御ユニット1からのモニタ系およびコマンド系の
インタラプトとの時間差が僅かなときにパソコン30側
のインタラプト処理の優先度を決定するための情報を表
す。そして、電子制御ユニット1側では後述するコマン
ドサービスルーチンが起動され、ステータスを返す毎に
カウンタがインクリメントされる。
【0053】モニタチェック用カウンタも、パソコン3
0側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、モ
ニタのエラー等のチェックを行うためと、パソコン30
側のインタラプト処理の優先度を決定するための情報を
表す。そして、電子制御ユニット1側の後述のモニタサ
ービスルーチンが起動される毎にカウンタがインクリメ
ントされる。
【0054】一方、上記インタラプトエリアは、電子制
御ユニット1側のインタラプト信号を発生させるための
データが書き込まれるもので、電子制御ユニット1側の
コマンド、モニタの処理終了タイミングをパソコン30
側に伝えるために使用される。つまり、このインタラプ
トエリアにデータが書き込まれると、DPRAM7,2
7内でインタラプトフラグがセットされ、DPRAM
7,27からインタラプト信号が出力され、このインタ
ラプト信号は上記インタラプト用ケーブル35によりパ
ソコン30側に伝達される。このインタラプト信号を受
けたパソコン30は、コマンド系かモニタ系の何れかの
処理を実行した後、インタラプトエリアを読み込む。こ
のとき、DPRAM7,27のインタラプト信号がリセ
ットされる。このインタラプトエリアは、コマンドイン
タラプト識別コード、モニタインタラプト識別コードお
よびインタラプトコードからなる。
【0055】次に、上記電子制御ユニット1におけるプ
ログラムROM4に記憶されている制御データをパソコ
ン30側から書き換えるROMエミュレーションの方法
と、制御用CPU3のRAMに記憶されたデータをパソ
コン30側でモニタするRAMモニタの方法とについて
具体的に説明する。尚、パソコン30の解析用CPUと
電子制御ユニット1の制御用CPU3との間に2つのD
PRAM7,27および通信用CPU16,26が接続
さているが、基本的には解析用CPUおよび制御用CP
U3が各DPRAM7,27に対してアクセスやデータ
の書込み、読込み等を行うようになっており、以下の説
明では通信用CPU16,26の動作を省略して説明し
ている。
【0056】(ROMエミュレーション)このROMエ
ミュレーションを行うために、電子制御ユニット1の制
御用CPU3内に具備されている通信用プログラムとし
てのコマンドサービスルーチンを使用し、このルーチン
は、制御用CPU3で他の制御が全く行われないときに
一気に行われる。また、このエミュレーションRAM5
に対しROMデータを書き換えるときには、この変更を
開始してから確定するまでの間、制御用CPU3はプロ
グラムROM4の制御データを基に本来の制御等を行う
ようになっている。さらに、ROMエミュレーションで
は、エミュレーションRAM5に対するデータの書換え
が完了するまで、メモリ切換部6により制御用CPU3
がプログラムROM4に接続されるよう切り換えられ、
制御用CPU3はプログラムROM4のROMデータに
基づいて本来の制御を行うようになされている。
【0057】上記コマンドサービスルーチンでは、図3
に示す如く以下の処理動作を行う。すなわち、最初のス
テップS1でDPRAM7,27のコマンドブロックに
おけるコマンドエリアの上位のコマンドコード(H)
を、また次のステップS2で下位のコマンドコード
(L)をそれぞれ読み込み、ステップS3で両コマンド
コード(H),(L)同士が異なっているかどうかを判
定する(二重チェック)。この判定がYESのときに
は、ステップS5に進み、コマンドブロックのステータ
スエリアに所定のコードを書き込んだ後、ステップS1
0に進む。
【0058】一方、ステップS3の判定がNOのときに
は、ステップS4においてコマンド判別処理を行い、ス
テップS6で判別結果に応じた各コマンドの処理を行っ
た後、ステップS7でエラーが発生したか否かを判定す
る。この判定がYESのときには、ステップS8で上記
ステップS5と同様に、コマンドブロックのステータス
エリアにエラーコードを書き込んだ後、また判定がNO
のときには、ステップS9で、同ステータスエリアに所
定のコードを書き込んだ後、それぞれステップS10に
進む。このステップS10では、ステータスブロックの
ステータスエリアにおけるコマンドステータスコードに
コマンドコードの書込処理コマンドを書き込む。次のス
テップS11では、ステータスブロックのステータスエ
リアにおけるコマンドチェック用カウンタをインクリメ
ントし、ステップS12で、ステータスブロックのイン
タラプトエリアにおけるコマンドインタラプト識別コー
ドに所定コードを書き込み、最後のステップS13で、
インタラプトエリアのインタラプトコードに所定コード
を書き込んだ後、終了する。
【0059】ROMエミュレーションは以下に説明する
処理順序にて行われ、そのDPRAM7,27に対する
処理順序を図4で番号で示す。また、ROMエミュレー
ションのフローチャート図を図5に示す。
【0060】(1) まず、ツールのパソコン30側から、
ROMデータ変更のコマンドに先立ち、変更しようとす
る変更アドレスやデータ数(何バイトのデータか)等、
データ書換えのためのオプションをDPRAM7,27
のコマンドブロックにおけるオプションエリアに書き込
む(図5のステップX1)。
【0061】(2) 次いで、パソコン30側で、変更しよ
うとするROMデータをDPRAM7,27のコマンド
ブロックにおけるデータエリアに書き込む(ステップX
2)。
【0062】(3) パソコン30側がROMデータの転送
変更コマンドをDPRAM7,27のコマンドブロック
におけるコマンドエリアに書き込む(ステップX3)。
【0063】(4) パソコン30側からインタラプト用ケ
ーブル35によりDPRAM7,27のインタラプトコ
ードに所定のコードを書き込んで、DPRAM7,27
から電子制御ユニット1の制御用CPU3に割込み指令
を送った後、この割込み指令を受けた制御用CPU3が
上記DPRAM7,27のオプションエリアのコマンド
コードを読み込み、データ書換えのためのコマンドを認
識する(ステップX4)。
【0064】(5) 次いで、電子制御ユニット1の制御用
CPU3が、上記DPRAM7,27のオプションを読
み込み、変更アドレスやデータ数等のオプションを得る
(ステップX5)。
【0065】(6) 制御用CPU3は、上記読み込んだオ
プションを基に上記DPRAM7,27のコマンドブロ
ックにおけるデータエリアのデータを読み込んで、それ
らをエミュレーションRAM5上の指定されたアドレス
のデータに書き込み、ROMデータの書換えを行う(ス
テップX6,X7)。このとき、制御用CPU3の現在
の負荷(例えば電子制御ユニット1の制御対象がエンジ
ンである場合にはそのRAMに格納されているエンジン
回転数等)を読み取り、制御用CPU3の負荷から変更
可能なデータ数を読み込む。この制御用CPU3の負荷
(エンジン回転数等)と変更可能なデータ数との関係は
図6に示すように制御用CPU3の負荷が増大するほど
データ変更数が減少するように設定される。こうするこ
とで、変更データ数が増大してもその電子制御ユニット
1での処理が遅れることはなくなる。
【0066】(7) 制御用CPU3は、上記(4) 〜(6) の
処理の終了後、ステータス(処理結果)をDPRAM
7,27のコマンドブロックにおけるステータスエリア
に書き込む。このとき、例えば、正常な状態で終了した
ときと異常な状態で終了したとき(エラーコード)とで
各コードを変える(ステップX8)。
【0067】(8) 制御用CPU3がDPRAM7,27
のステータスブロックにおけるステータスエリアのコマ
ンドステータスコードに書き込む。
【0068】(9) 制御用CPU3がDPRAM7,27
のステータスブロックにおけるステータスエリアのコマ
ンドチェック用カウンタをインクリメントする。
【0069】(10)制御用CPU3は、パソコン30側に
コマンドの終了を伝えるために、DPRAM7,27の
ステータスブロックにおけるインタラプトコードエリア
に所定のデータ値を書き込む。このことで、DPRAM
7,27からインタラプト信号がパソコン30側に出力
される(ステップX9)。
【0070】(11)パソコン30側は、上記DPRAM
7,27からのインタラプト信号をインタラプト用ケー
ブル35により受けた後、DPRAM7,27の上記コ
マンドチェック用カウンタおよびモニタチェック用カウ
ンタを読み込み、コマンド系又はモニタ系の何れの処理
を行うか判別する。
【0071】(12)以下の処理(12)〜(15)は上記判別がコ
マンド系処理の場合であり、パソコン30側がDPRA
M7,27のステータスブロックにおけるステータスエ
リアのステータスコードを読み込んでコマンド処理コー
ドを判別する。また、パソコン30側の変更データ数N
tと電子制御ユニット1側の変更データNeとを比較
し、Nt>Neになるまで電子制御ユニット1での変更
データ数から残りのデータ数および先頭アドレスを求め
た後、今までの処理(1) 〜(9) を繰り返す(ステップX
10〜X13)。
【0072】(13)パソコン30側がコマンドブロックに
おけるステータスエリアのステータスを読み込んで正常
終了か異常終了かを判別する。
【0073】(14)パソコン30側がコマンドブロックに
おけるコマンドコードエリアに無処理コードを書き込
む。
【0074】(15)最後に、パソコン30側がステータス
ブロックにおけるインタラプトエリアのインタラプトコ
ードを読み込み、インタラプト信号をクリアする。
【0075】このようなROMエミュレーションに対し
て、予めパソコン30内の所定の記憶部(図示せず)に
ROMデータのアドレスに対応した、ラベル名、ラベル
タイプ、データ長、物理量変換式、有効格子数等のエミ
ュレーション情報が備えられている。
【0076】このエミュレーション情報の詳細は表1に
例示するとおりである。
【表1】
【0077】つまり、エミュレーション情報の種類はラ
ベルタイプで表され、このラベルタイプにより定数、テ
ーブル、マップ等を区別する。また、エミュレーション
情報にはラベル名が付けられ、また、定数のときにはア
ドレス番地が、またテーブルやマップのときには先頭ア
ドレスがそれぞれ示される。対象データの長さは、バイ
ト長やワード長等で表される。
【0078】ROMエミュレーションの対象とする数値
は計算機上では16進数が基本であるので、その数値を
意味のある物理量に変換するための物理量変換式が明示
される。この変換式におけるLSBとは1ビット当たり
の基本物理量であり、ofsetとは16進数上で0に
相当する物理量を表している。従って、16進数で例え
ば「4a00」というワード長の数値があり、「LSB
=0.1,ofset=10」という物理量変換式で
は、対応する物理量は次のように計算される。
【0079】 16進から10進への変換:4a00→18944 物理量の変換:18944×0.1+10=1904.4 また、テーブル、マップの1次元又は2次元の軸データ
範囲は有効格子数として表されている。
【0080】そして、ROMエミュレーション時、作業
者からコントローラ22のパソコン30における入力装
置32によりラベル名が入力されたとき、複数のエミュ
レーション情報の中から入力ラベル名に対応した情報を
検索して、その情報の定数、テーブル、マップの何れか
に応じて、パソコン30のディスプレイ33上でエミュ
レーション画面やカーソル位置を最適に設定するように
している。
【0081】具体的には、図7はパソコン30のディス
プレイ33において表す、定数(表1に示す例ではラベ
ル名「KEENG」)に関するエミュレーション設定可
能領域画面を示し、エミュレーション画面の左端上端部
に対象とするアドレスを表示するようにし、カーソルC
を移動するとアドレスの自動移動を行わせるようになっ
ている。
【0082】また、図8はテーブル(表1に示す例では
ラベル名「TDENG」)の場合を例示し、その有効格
子数(図示例では10)に応じてエミュレーション設定
可能領域を変更し、カーソルCをテーブル先頭アドレス
に移動させるようにしている。
【0083】さらに、図9はマップ(表1に示す例では
ラベル名「MDENG」)の場合を例示し、その有効格
子数(図示例では8×5)に応じてエミュレーション設
定可能領域を変更し、カーソルCをマップ先頭アドレス
に移動させる。このようにして、指定ラベルによるアド
レスの自動検索、エミュレーションアドレスへの自動移
動やエミュレーション設定可能領域の自動調整を行うよ
うにしている。
【0084】尚、後述するRAMモニタを行う場合で
も、以上の如きエミュレーション情報を利用して、ディ
スプレイ33の画面上で表示させることができる。
【0085】(RAMモニタ)このRAMモニタを行う
ために、電子制御ユニット1の制御用CPU3内に通信
用プログラムとしてのモニタサービスルーチンと、その
起動用ルーチンとが設けられている。モニタサービスル
ーチンでは、図10に示す如く以下の処理動作を行う。
【0086】すなわち、最初のステップT1でDPRA
M7,27のモニタブロックのモニタ設定エリアにおい
てモニタを開始又は停止するか否か(情報を送るかどう
か)を決定するためのモニタスイッチを読み込み、次の
ステップT2でモニタスイッチがONかどうかを判定す
る。この判定がNOつまりモニタ停止状態のときにはそ
のまま終了するが、YESのときには、ステップT3に
進んでモニタチャンネル数Nを設定し、次いで、ステッ
プT4において、チャンネル数Nのカウンタnをn=N
として設定し、ステップT5で、nチャンネル分の上
位、中位および下位のモニタアドレスをDPRAM7,
27のモニタアドレスエリアから読み込む。ステップT
6ではDPRAM7,27のモニタデータエリアにnチ
ャンネルの上位データを、またその後のステップT7で
はnチャンネルの下位データをそれぞれ書き込み、ステ
ップT8でチャンネル数のカウンタnをn−1に減算す
る。
【0087】その後、ステップT9において、nチャン
ネルの全てが終了してn≦0となったかどうかを判定す
る。この判定がNOのときには、ステップT5に戻り、
ステップT5〜T8を繰り返す。従って、ステップT5
〜T9はチャンネル数nだけ繰り返される。
【0088】そして、nチャンネル全部が終了してn≦
0となると、基本的なモニタ処理が終り、後処理に進
む。まず、ステップT10において、DPRAM7,2
7のステータスブロックにおけるステータスエリアにモ
ニタステータス(例えば正常時はモニタチャンネル数
で、異常時は所定のコード)を書き込む。次いで、ステ
ップT11で、同ステータスエリアにモニタステータス
コードを書き込み、ステップT12では、同ステータス
エリアのモニタチェック用カウンタをインクリメントす
る。このことで、モニタ処理の実行を確認する。その
後、ステップT13で、インタラプトエリアのモニタイ
ンタラプト識別コードを所定コードで書き込み、ステッ
プT14でインタラプトコードを書き込んだ後、終了す
る。
【0089】一方、モニタサービスルーチンの起動ルー
チンでは、図11および図12に示すように以下の処理
動作を行う。図11は時間同期処理を行う場合であり、
ステップU1で通常制御処理を行う。次のステップU2
でモニタ処理のタイミングが来たかどうかを判定し、こ
の判定がNOのときにはそのまま、YESのときにはス
テップU3で上記モニタサービスルーチン(図10参
照)を実行した後、それぞれステップU4に移行する。
このステップU4では、コマンド処理タイミングが来た
かどうかを判定し、この判定がNOのときにはそのま
ま、またYESのときにはステップU5で上記コマンド
サービスルーチン(図3参照)を処理した後、それぞれ
終了する。
【0090】また、図12は割込み処理開始を行う場合
を示し、ステップV1で通常制御処理を行う。次のステ
ップV2でモニタ処理のタイミングが来たかどうかを判
定し、この判定がNOのときにはそのまま、YESのと
きにはステップV3で上記モニタサービスルーチン(図
10参照)を実行した後、それぞれ終了する。
【0091】RAMモニタは以下に説明する順序で行わ
れ、基本的に、パソコン30の解析用CPUと電子制御
ユニット1の制御用CPU3との間でデータの送受を確
認しながら進めるいわゆるソフトハンドシェイク方式で
ある。尚、そのDPRAM7,27に対する処理順序を
図13で番号にて示す。
【0092】(1) まず、パソコン30側がモニタ周期デ
ータ/トリガ、アドレス設定モードスイッチ、ぺージ、
モニタアドレス、チャンネル数、モニタスイッチ等のモ
ニタコマンドを出力し、かつ、DPRAM7,27のコ
マンドブロックにおけるデータエリアに書き込む(モニ
タ条件設定ライト)。
【0093】(2) 電子制御ユニット1の制御用CPU3
は上記モニタコマンドを受けて、上記DPRAM7,2
7のコマンドブロックにおけるデータエリアの値を読み
出す。
【0094】(3) 制御用CPU3は、DPRAM7,2
7のモニタブロックにおいてコマンドに対応したモニタ
設定エリアに設定値を書き込む。
【0095】(4) 制御用CPU3がモニタサービスルー
チン起動プログラム(図11又は図12参照)にてDP
RAM7,27からモニタ設定値を読み出し、モニタサ
ービスルーチン(図10参照)を起動する。
【0096】(5) 制御用CPU3は上記モニタサービス
ルーチンにより、DPRAM7,27のモニタアドレス
エリア上でのモニタアドレスを読み込む。
【0097】(6) 次いで、制御用CPU3は、上記モニ
タアドレスに基づき、モニタデータをDPRAM7,2
7のモニタデータエリアにチャンネル数分だけ繰り返し
て書き込む。
【0098】(7) 制御用CPU3は、DPRAM7,2
7のステータスブロックにおけるステータスエリアに所
定のステータス(例えば正常終了時にはモニタデータ送
出コード、異常終了時にはモニタデータエラーコード)
を書き込む。
【0099】(8) 制御用CPU3はDPRAM7,27
のステータスブロックにおけるステータスエリアに次の
モニタステータスコードを書き込む。
【0100】(9) 制御用CPU3がDPRAM7,27
のステータスブロックにおけるステータスエリアのモニ
タチェック用カウンタをインクリメントする。
【0101】(10)制御用CPU3は、パソコン30側に
モニタ処理の終了を伝えるために、DPRAM7,27
のステータスブロックにおけるインタラプトコードエリ
アに所定のデータ値を書き込む。このことで、DPRA
M7,27からインタラプト信号がパソコン30側に出
力される。
【0102】(11)パソコン30側は、上記DPRAM
7,27からのインタラプト信号をインタラプト用ケー
ブル35により受けた後、DPRAM7,27の上記コ
マンドチェック用カウンタおよびモニタチェック用カウ
ンタを読み込み、コマンド系又はモニタ系の何れの処理
を行うか判別する。
【0103】(12)パソコン30側がDPRAM7,27
のステータスブロックにおけるステータスエリアのステ
ータスコードを読み込んでモニタ処理コードを得る。
【0104】(13)パソコン30側がコマンドブロックに
おけるステータスエリアの処理コードに基づいた処理
(モニタデータの獲得等)を行う。
【0105】(14)最後に、パソコン30側がステータス
ブロックにおけるインタラプトエリアのインタラプトコ
ードを読み込み、インタラプト信号をクリアする。 以上で1つのサンプリングを終了し、モニタスイッチが
OFFされるまで上記(4) 〜(14)の処理を繰り返す。
【0106】以上のROMエミュレーションおよびRA
Mモニタの方法についてまとめると表2に示すようにな
る。
【0107】
【表2】
【0108】電子制御ユニット1の制御用CPU3にお
いて、上記コマンドサービスルーチン(図3参照)とモ
ニタサービスルーチン(図10参照)とは非同期で動作
しているので、各々のインタラプト信号がパソコン30
側のインタラプト処理時間内に発生すると、パソコン3
0側のインタラプト処理が間に合わなくなり、エラーが
発生して、特にモニタデータの取りこぼしが懸念され
る。このため、電子制御ユニット1の制御用CPU3か
らインタラプト信号(この実施例ではLoレベル)が発
生したときのパソコン30側での処理動作を図14によ
り説明する(ROMエミュレーションの処理順序(11)お
よびRAMモニタの処理順序(11)参照)。
【0109】(1) まず、DPRAM7,27からインタ
ラプト用ケーブル35によりインタラプト信号を受け取
ると、DPRAM7,27のステータスブロックにおけ
るステータスエリアのコマンドチェック用カウンタの値
を読み込み、前回の同カウンタ値と比較する。
【0110】(2) また、同ステータスエリアのモニタチ
ェック用カウンタの値を読み込み、前回の同カウンタ値
と比較する。
【0111】(3) 上記コマンド系又はモニタ系の何れの
カウンタ値が更新されているかをチェックし、更新され
ている側の割込み処理を開始する。
【0112】(4) コマンド又はモニタ双方のカウンタ値
が更新されている場合には、モニタ系の割込み処理を優
先して行い、コマンド系のインタラプト処理は行わな
い。
【0113】具体的には、図14(a)の状態ではコマ
ンドチェックカウンタのみが更新されているので、コマ
ンド系の割込み処理を、また図14(b)の状態ではモ
ニタチェックカウンタのみが更新されているので、モニ
タ系の割込み処理をそれぞれ行う。図14(c)の状態
ではコマンドチェックカウンタおよびモニタチェックカ
ウンタの双方が更新されているので、モニタ系の割込み
処理のみを行い、コマンド系の処理は行わない。尚、こ
の未処理のコマンド系の処理は、モニタ系の割込み処理
の終了後に行う。
【0114】(ツールの故障診断)この実施例におい
て、パソコン30側からのツールの故障を診断するとき
(必要に応じて適宜行われる)の処理動作について図1
5により説明する。
【0115】図15に示すフローチャートにおいて、ま
ず、ステップW1で装置全体の診断を行い、ステップW
2で故障があるか否かを判定する。具体的には、コント
ローラ22のパソコン30を起点に中継ボックス13を
介して電子制御ユニット1へDPRAM7,27の容量
分の全アドレスに対応するデータを送信する。このデー
タを受けた電子制御ユニット1は同じ受信データをパソ
コン30に送信し、パソコン30は中継ボックス13を
介してデータを受信する。そして、パソコン30におい
て送信データと受信データとを比較し、両データの内容
が異なっているときには故障と判定する。
【0116】ステップW2の判定がNOのときには、ス
テップW13で正常と判定して後に終了するが、YES
のときには以下のステップW3〜W12で故障箇所を特
定する。すなわち、ステップW3でパソコン30とI/
Fボックス23のDPRAM27との間の故障診断を行
い、ステップW4で故障があるかどうかを判定する。具
体的には、パソコン30がDPRAM27の全アドレス
に対して診断データ(全ビットを確認できる値)を書き
込んだ後、そのDPRAM27の値を読み込み、書込み
値と比較する。そして、両値が異なるときに、パソコン
30とI/Fボックス23のDPRAM27との間が故
障している状態(DPRAM27への書込み不良や接触
不良)と判定する。
【0117】ステップW4の判定がYESのときには、
ステップW14で故障判定として、そのコードをパソコ
ン30に送った後に終了するが、NOのときには、ステ
ップW5で上記I/Fボックス23のDPRAM27と
同ボックス23の通信用CPU26との間の故障診断を
ハンドシェーク方式により行い、ステップW6で故障が
あるかどうかを判定する。その具体的動作は図16に示
すとおりであり、パソコン30側を図16(a)に、通
信用CPU26を図16(b)にそれぞれ示している。
まず、パソコン30では、図16(a)に示す如く、ス
テップW51で通信用CPU26に対し診断コマンドを
送出して、I/Fボックス23に対して診断命令を行
う。次いで、ステップW52においてI/Fボックス2
3の通信用CPU26からの送信信号(ステップW56
参照)の有無を一定時間だけ待ち、信号がないときには
ステップW55に進んで通信用CPU26の故障と判定
する。通信用CPU26からの送信信号があるときに
は、ステップW53に進み、I/Fボックス23の通信
用CPU26からの終了コマンド(ステップW58参
照)の有無を一定時間だけ待ち、信号がないときにはス
テップW55に進んで故障と判定する。一方、通信用C
PU26からの終了コマンドがあると、ステップW54
に進み、I/Fボックス23から送られた判定データを
基に通信用CPU26の故障を判定し、この判定がNO
のときには、ステップW55に進んで故障と判定して、
そのコードをパソコン30に送る一方、YESのときに
は終了する。
【0118】これに対し、図16(b)に示すように、
I/Fボックス23の通信用CPU26では、最初のス
テップW56でパソコン30から送信された信号(ステ
ップW51参照)の受信確認信号をパソコン30に送信
する診断コマンドの返答を行った後、ステップW57に
おいて、図15のステップW3の方法により故障診断を
開始し、次のステップW58で、終了コマンド、判定デ
ータをパソコン30に送信し、しかる後に終了する。
【0119】このようにしてI/Fボックス23のDP
RAM27と通信用CPU26との間の故障診断を行っ
た後は図15のステップW7に進み、I/Fボックス2
3の通信用CPU26と中継ボックス13の通信用CP
U16との間のシリアル通信ケーブル20を含む範囲の
故障診断を行い、ステップW6で故障があるかどうかを
判定する。具体的には、上記ステップW5,W6(図1
6参照)と同様に、双方の通信用CPU16,26で通
信を毎回確認しながら行うハンドシェーク方式で行う。
中継ボックス13の通信用CPU16内のRAM(図示
せず)については、図15に示すステップW3と同様に
して全アドレス領域を検査する一方、ROM(図示せ
ず)については、通信エラーとして検査する。
【0120】上記ステップW8の判定がYESのときに
は、ステップW14に進んで故障判定を行う一方、判定
がNOのときにはステップW9に進み、今度は中継ボッ
クス13の通信用CPU16と電子制御ユニット1のエ
バボード2におけるDPRAM7との間のパラレル通信
ケーブル12,12,…を含む範囲の故障診断を行い、
ステップW10で故障があるか否かを判定する。具体的
には、上記ステップW7と同様に行い、また、DPRA
M7の診断はステップW3と同様に行う。このときの診
断は中継ボックス13の通信用CPU16であり、DP
RAM7の診断用データは同通信用CPU16が持って
いる。
【0121】ステップW10の判定がYESのときには
上記ステップW14に進むが、NOのときにはステップ
W11に進み、電子制御ユニット1におけるDPRAM
7と制御用CPU3との間の故障診断を行い、ステップ
W12で故障があるか否かを判定する。この判定は、上
記ステップW7と同様に行い、また、DPRAM7の診
断はステップW3と同様に行う。このときの診断はエバ
ボード2上の制御用CPU3であり、DPRAM7の診
断用データは同制御用CPU3が持つ。
【0122】また、ステップW11,W12の診断によ
り、制御用CPU3とDPRAM7との間のみならず、
制御用CPU3とエミュレーションRAM5との間の故
障診断を行う。また、制御用CPU3によるメモリ切換
部6の切換えにより、該メモリ切換部6の故障チェック
も可能である。
【0123】上記ステップW12の判定がYESのとき
には上記ステップW14に、またNOのときにはステッ
プW13にそれぞれ進み、しかる後に終了する。
【0124】次に、上記実施例の処理動作について説明
すると、コントローラ22のパソコン30により電子制
御ユニット1のプログラムROM4の制御データを書き
換えるROMエミュレーション、又は制御用CPU3に
内蔵されたRAMのデータをパソコン30でモニタする
RAMモニタを行う際の基本的な動作は次のようにな
る。
【0125】まず、パソコン30のディスプレイ33の
画面上で各種コマンドを表示しておき、これらのデータ
を書き換えた後、パソコン30の解析用(モニタ用)C
PUによりインタラプト信号を発生させて、その解析用
CPUから電子制御ユニット1に所定のコマンドを送信
する。つまり、解析用CPUがI/Fボックス23のD
PRAM27に一方のポートからアクセスしてその所定
のコマンド領域にコマンドコードが書き込まれ、最後に
DPRAM27のインタラプトコードに所定のデータが
入ると、そのDPRAM27からインタラプト信号が発
生し、そのインタラプト信号はインタラプト用ケーブル
35を介してI/Fボックス23および中継ボックス1
3の通信用CPU26,16に伝達される。このインタ
ラプト信号を受けた通信用CPU26,16は上記I/
Fボックス23のDPRAM27に他方のポートからア
クセスしてそのコマンドコードのエリアを読み出し、そ
のデータをそのまま電子制御ユニット1のエバボード2
におけるDPRAM7のコマンドエリアに書き込む。上
記と同様にして、最後にこのDPRAM7のインタラプ
トコードに所定のデータが入り、このことでDPRAM
7からインタラプト信号が発生して制御用CPU3に割
込み指令をかける。このインタラプト信号を受けた制御
用CPU3は、所定の時期に上記DPRAM7にアクセ
スして上記書き込まれたコマンドコードを読み込んでコ
マンドの種類を認識しておき、その本来の制御が行われ
ない時期に、認識したコマンドを実行する。
【0126】一方、上記のコマンドの実行後、制御用C
PU3はDPRAM7に再度アクセスしてそのコマンド
コードに書き込み、そのインタラプトコードへのデータ
の書込みによってDPRAM7からインタラプト信号を
発生させる。このインタラプト信号はインタラプト用ケ
ーブル35を経て通信用CPU16,26に送信され、
この通信用CPU16,26によりI/Fボックス23
のDPRAM27のエリアに書き込む。以後、パソコン
30の解析用CPUのDPRAM27へのアクセスによ
り、上記とは逆のルートでコマンドの実行結果がパソコ
ン30に伝達され、このことで電子制御ユニット1がコ
マンドを受け付けたことがパソコン30側で識別され
る。
【0127】そして、この実施例では、以下の作用効果
を奏することができる。上記電子制御ユニット1および
I/Fボックス23のDPRAM7,27間でデータを
やり取りする場合、DPRAM7,27のデータは通信
用CPU16,26によりパラレル信号からシリアル信
号に変換される。つまり、例えば電子制御ユニット1の
ROMエミュレーション等のために、パソコン30から
電子制御ユニット1にアクセスするときには、パソコン
30からの信号はI/Fボックス23の通信用CPU2
6によりシリアル信号に変換された後、シリアル通信ケ
ーブル20を経て中継ボックス13の通信用CPU16
にアクセスされ、この通信用CPU16で元のパラレル
信号に戻された後にパラレル通信ケーブル12,12,
…を経て電子制御ユニット1のDPRAM7にアクセス
される。一方、逆に、電子制御ユニット1のDPRAM
7からの信号はパラレル通信ケーブル12,12,…を
経て中継ボックス13の通信用CPU16にアクセスさ
れ、その通信用CPU16でシリアル信号に変換された
後、この中継ボックス13からシリアル通信ケーブル2
0を経てI/Fボックス23の通信用CPU26に伝達
され、そこで元のパラレル信号に戻された後、パソコン
30にアクセスされる。
【0128】このとき、上記中継ボックス13とコント
ローラ22のI/Fボックス23との間はシリアル通信
ケーブル20を含むシリアル通信部により、また中継ボ
ックス13と電子制御ユニット1のエバボード2との間
はパラレル通信ケーブル12,12,…を含むパラレル
通信部によりそれぞれ接続されているので、このシリア
ル通信部で接続した部分では、パラレル通信部による接
続部分に比べ線間同士の影響によるノイズや外部からの
ノイズが乗り難くなり、その分、全体として装置の耐ノ
イズ性を向上させることができる。
【0129】しかも、上記シリアル通信部のシリアル通
信ケーブル20の長さがパラレル通信部の各パラレル通
信ケーブル12の長さよりも長いので、外部ノイズの乗
り難い部分は長くなる一方、ノイズの乗り易い部分は短
くなり、ツールの耐ノイズ性をさらに向上させることが
できる。
【0130】また、電子制御ユニット1の制御用CPU
3では、それを高速化するために、ROMエミュレーシ
ョンのためのプログラムを設ける必要がなく、それとは
別に中継ボックス13およびコントローラ22のプログ
ラムを変えるだけで済み、よって、電子制御ユニット1
をその制御用CPU3の負荷を下げつつ高速化すること
ができる。
【0131】しかも、電子制御ユニット1内にDPRA
M7が設けられていて、このDPRAM7を介して電子
制御ユニット1の制御用CPU3と中継ボックス13の
通信用CPU16との間の通信が行われるので、この中
継ボックス13の通信用CPU16から電子制御ユニッ
ト1の制御用CPU3には直接にアクセスされず、この
通信用CPU16はDPRAM7にアクセスされるよう
になり、制御用CPU3は本来の制御を行わないとき等
に必要に応じてDPRAM7にアクセスしてROMエミ
ュレーションやRAMモニタを行えばよく、その分、制
御用CPU3の制御負荷を軽減して電子制御ユニット1
の制御性を高めることができ、その高速化を良好に図る
ことができる。
【0132】尚、上記とは逆に、中継ボックス13とコ
ントローラ22との間はパラレル通信部により、また中
継ボックス13と電子制御ユニット1との間はシリアル
通信部によりそれぞれ接続するようにしても同様の作用
効果を奏することが可能である。しかし、通信用CPU
16が電子制御ユニット1に必要となり、電子制御ユニ
ット1自体のコストが増加する。そして、この実施例で
は、上記のように中継ボックス13とI/Fボックス2
3との間はシリアル通信部により、また中継ボックス1
3と電子制御ユニット1との間はパラレル通信部により
それぞれ接続することで、コストアップを招くことな
く、上記の効果が得られる。
【0133】さらに、パソコン30のデータ解析用CP
Uと電子制御ユニット1の制御用CPU3との間には1
対のDPRAM7,27および通信用CPU16,26
が接続されているので、上記ツールの故障診断の処理動
作で説明したように、これら接続されたDPRAM7,
27、通信用CPU16,26、制御用CPU3および
データ解析用CPU間のデータのやり取りを監視すれば
よく、データの授受が不良の部分を見ることで故障箇所
を明確に特定することができる。つまり、ツールの耐ノ
イズ性および電子制御ユニット1の高速化を図りなが
ら、装置の故障箇所を明確にして、メンテナンス性や作
業効率の向上を図ることができる。
【0134】また、上記電子制御ユニット1に、制御用
CPU3とアクセス可能なエミュレーションRAM5が
設けられているので、制御用CPU3は、上記の如く、
本来の制御の不要なときにエミュレーションRAM5に
アクセスしてその制御データを書き換えるROMエミュ
レーションを行えばよく、そのアクセス時間を短くで
き、制御用CPU3を高速化しても、エミュレーション
RAM5に対するアクセス時間の問題がなくなって適確
にアクセスできることとなる。このため、ツール側で
は、制御用CPU3の高速化が行われても、元のままで
ROMエミュレーションが行え、制御データ的にみてツ
ールを長く使用することができる。また、制御用CPU
3の制御負荷をさらに軽減してその一層の高速化を図る
ことができる。
【0135】また、エミュレーションRAM5が制御C
PUと一体的に電子制御ユニット1に設けられているの
で、そのエミュレーションRAM5を制御用CPU3の
制御速度に対応したものとすることで、制御用CPU3
本来の制御が妨げられず、制御用CPU3の高速化を容
易に達成することができる。
【0136】さらに、ユニット側DPRAM7が電子制
御ユニット1内に設けられているので、ROMエミュレ
ーション時に外部ノイズの影響を受け難くなり、耐ノイ
ズ性を向上させることができる。
【0137】また、上記ROMエミュレーション時にエ
ミュレーションRAM5の制御データを変更するときに
は、その間、一旦メモリ切換部6により制御用CPU3
がエミュレーションRAM5からプログラムROM4に
接続され、このプログラムROM4の制御データに基づ
いて制御用CPU3の制御対象に対する本来の制御が行
われる。従って、制御対象がエミュレーションRAM5
で変更途中の不確定な制御データに基づいて制御される
ことはなくなり、ROMエミュレーション状態でも適正
な制御を行うことができる。
【0138】また、同ROMエミュレーション時、プロ
グラムROM4の制御データを変更する変更コマンドに
先立ってDPRAM7,27のオプションエリアに所定
のコードが書き込まれ、次いで、制御用CPU3が上記
DPRAM7,27のオプションエリアのコードを読み
込んで該コードに基づき制御データを書き換えるので、
パソコン30からのDPRAM7,27へのデータの書
込み、および制御用CPU3のDPRAM7,27のデ
ータの読取りを集中して行うことができ、その書込みお
よび読取りが容易となって、制御データの書換えを迅速
に行うことができる。
【0139】一方、ROMエミュレーション時やRAM
モニタ時、制御用CPU3によりそのデータがDPRA
M7,27のデータエリアに書き込まれた後、DPRA
M7,27のチェック用データが更新され、次いで、D
PRAM7,27にインタラプトコードが書き込まれ、
DPRAM7,27からパソコン30側の解析用CPU
にインタラプト信号が送られたとき、このインタラプト
信号を受けた解析用CPUによりDPRAM7,27の
コマンドチェック用データおよびモニタチェック用デー
タの各更新データが読み込まれてコマンド系又はモニタ
系の何れの処理を行うかが判定される。しかる後に、解
析用CPUによりDPRAM7,27の処理データが読
み込まれる。具体的には、上記制御用CPU3により、
DPRAM7,27の各チェック用データとしてコマン
ド用カウンタ又はモニタチェック用カウンタがインクリ
メントされ、一方、インタラプト信号を受けた解析用C
PUにより、上記DPRAM7,27の各チェック用カ
ウンタに基づいてコマンド系又はモニタ系の何れの処理
を行うかが判定される。
【0140】このような制御用CPU3によるDPRA
M7,27の各チェック用データの更新、および解析用
CPUによる同チェック用データの更新データの読込み
によりインタラプトに伴う処理をソフト的に判断するこ
とで、DPRAM7,27と各CPUとの間のインタラ
プト用の回路が1チャンネルで済み、その分、回路構成
を簡単にしてコストダウン化を図ることができる。しか
も、この両チェックカウンタの値の増加を基に何れの処
理を行うべきかを判定することで、両処理の識別をプロ
グラム上で容易に行うことができる。
【0141】尚、インタラプト信号に基づくDPRAM
7,27のチェック用データがコマンド系およびモニタ
系の双方の処理を行うことと判定されたとき、モニタ系
の処理が優先して行われる。このことで、コマンド系の
処理を優先した場合のようにモニタデータの時系列的な
抜けが生じることはなく、刻々変化するRAMデータを
洩れなくモニタして解析上のずれのないデータを得るこ
とができる。
【0142】また、上記DPRAM7,27についてみ
ると、DPRAM7,27が、少なくともコマンドブロ
ック、モニタブロックおよびステータスブロックに分け
られているので、予めコードの書込みおよび読出しのブ
ロックが決定されているので、それらの処理を容易に行
うことができる。
【0143】また、コマンドブロックがコマンドエリ
ア、オプションエリア、データエリアおよびステータス
エリアに分けられ、モニタブロックがモニタ設定エリ
ア、モニタアドレスエリアおよびモニタデータエリアに
分けられ、さらにステータスブロックがステータスエリ
アおよびインタラプトエリアに分けられているので、上
記と同様に、コードの書込みおよび読出し処理を容易に
行うことができる。
【0144】さらに、パソコン30内の記憶部に、予
め、電子制御ユニット1のROM又はRAMの各データ
のアドレスに対応したエミュレーション情報が記憶され
ているので、上記したROMエミュレーション時又はR
AMモニタ時に、パソコン30に外部入力装置32から
ラベル名が入力されたとき、上記記憶部のエミュレーシ
ョン情報に基づいて、上記入力ラベル名に対応するアド
レスのデータがパソコン30のディスプレイ33に表示
される。すなわち、パソコン30にラベル名が入力され
たとき、パソコン30により、その入力ラベル名に対応
するアドレスのデータが16進から10進に変換され、
かつ物理量変換ファイルの変換式から物理量に変換され
る。しかる後、図7〜図9に示すように、ディスプレイ
33に表示される縦横の有効格子数が該入力ラベル名に
対応して調整される。そして、ROMエミュレーション
時には、このディスプレイ33に表示されたデータに基
づいてエミュレーションRAM5のデータを書換変更す
ればよい。従って、こうしたエミュレーション情報をパ
ソコン30側に持たせることで、データのアドレス検索
やアドレス移動等を容易に行うことができる。
【0145】また、ディスプレイ33に表示される縦横
の有効格子数が該入力ラベル名に対応して調整されるの
で、例えば仕様書の様式に対応した表示形態がディスプ
レイ33上で得られ、仕様書レベルとマッチングした画
面表示により見易くなり、作業効率をさらに向上させる
ことができる。
【0146】さらに、パソコン30に入力された入力ラ
ベル名に対応するアドレスのデータが16進から10進
に変換され、かつ物理量変換ファイルの変換式から物理
量に変換された後にディスプレイ33に表示されるの
で、意味のある実際の物理量がディスプレイ33に表示
されることとなり、作業効率の向上により有利となる。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、電子制御式の燃料噴射エンジンやトランスミッ
ション等の制御対象を制御する電子制御ユニットのRA
Mデータを外部からコントローラによりモニタする場合
に、コントローラと電子制御ユニットとの間に、コント
ローラのモニタ用CPUおよび電子制御ユニットの制御
用CPUの双方からアクセス可能なDPRAMを設け、
このDPRAMに対しコントローラ側からモニタ条件を
設定して、そのモニタ条件を制御用CPUにより読み込
ませ、この制御用CPUによりモニタサービスルーチン
にてDPRAMのモニタアドレスを読み込ませてRAM
データをDPRAMのデータエリアに書き込ませ、しか
る後に、このDPRAMのモニタデータをコントローラ
側のモニタ用CPUにより読み込ませるようにしたこと
により、制御用CPUは本来の制御が行われないタイミ
ングで自由にDPRAMにアクセスしてデータの読込み
および書込みを行うことができ、制御用CPUの高速化
およびRAMデータのモニタの容易化を図ることができ
る。
【0148】請求項2又は5の発明によると、制御用C
PUによりRAMデータをDPRAMのデータエリアに
書き込んだ後、DPRAMのモニタチェック用データを
更新し、かつDPRAMにインタラプトコードを書き込
んでDPRAMからコントローラ側のモニタ用CPUに
インタラプト信号を送り、このインタラプト信号に基づ
いてモニタ用CPUによりDPRAMのモニタチェック
用データの更新データを読み込んでコマンド系又はモニ
タ系の何れの処理を行うかを判定し、この判定結果によ
り、モニタ用CPUがDPRAMのモニタデータを読み
込むこととしたことにより、DPRAMのモニタチェッ
ク用データの更新、およびインタラプトに伴う処理をソ
フト的に判断して、DPRAMと各CPUとの間のイン
タラプト用回路を1チャンネルででき、回路構成の簡略
化等によりコストダウン化を図ることができる。
【0149】請求項3の発明によると、上記DPRAM
のモニタチェック用データとしてモニタチェック用カウ
ンタをインクリメントし、モニタ用CPUは上記DPR
AMのモニタチェック用カウンタに基づいてコマンド系
又はモニタ系の何れの処理を行うかを判定することによ
り、コマンド系又はモニタ系の処理の識別の容易化を図
ることができる。
【0150】請求項4の発明によると、DPRAMのモ
ニタチェック用データがコマンド系およびモニタ系の双
方の処理を行うと判定されたとき、モニタ系の処理を優
先して行うことにより、RAMデータを時系列的に洩れ
なくモニタして解析上のずれのない良好なデータを確実
に得ることができる。
【0151】請求項6の発明では、DPRAMが少なく
ともコマンドブロック、モニタブロックおよびステータ
スブロックに分けられている構成とした。また、請求項
7の発明では、上記コマンドブロックがコマンドエリ
ア、オプションエリア、データエリアおよびステータス
エリアに、またモニタブロックがモニタ設定エリア、モ
ニタアドレスエリアおよびモニタデータエリアに、さら
にステータスブロックがステータスエリアおよびインタ
ラプトエリアにそれぞれ分けられている構成とした。従
って、これら発明によると、予めコードの書込みおよび
読出しのブロックおよびエリアを決定して、それらの処
理の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子制御ユニットとその
ROMエミュレーションおよびRAMモニタを行うツー
ルとの構成を示すブロック図である。
【図2】DPRAMにおける各ブロックおよびそのエリ
アを示す説明図である。
【図3】コマンドサービスルーチンを示すフローチャー
ト図である。
【図4】ROMエミュレーション時のDPRAMに対す
る処理動作の順序を示す説明図である。
【図5】ROMエミュレーションの処理動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図6】ROMエミュレーション時の制御用CPUの負
荷とエミュレーションRAMに対し変更可能なデータ数
との関係を示す特性図である。
【図7】定数に関するエミュレーション設定可能領域画
面を例示する図である。
【図8】テーブルに関するエミュレーション設定可能領
域画面を例示する図である。
【図9】マップに関するエミュレーション設定可能領域
画面を例示する図である。
【図10】モニタサービスルーチンを示すフローチャー
ト図である。
【図11】モニタサービスルーチンの起動ルーチンを示
すフローチャート図である。
【図12】モニタサービスルーチンの起動ルーチンの他
の例を示す図11相当図である。
【図13】RAMモニタ時のDPRAMに対する処理動
作の順序を示す説明図である。
【図14】パソコン側のインタラプト処理動作のタイム
チャート図である。
【図15】故障判定のための全体の処理動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図16】コントロールボックスのDPRAMおよび通
信用CPU間の故障判定動作を示すフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット 2 エバボード 3 制御用CPU 4 プログラムROM(ROM) 5 エミュレーションRAM 6 メモリ切換部 7 ユニット側DPRAM 12 パラレル通信ケーブル 13 中継ボックス 16 通信用CPU 20 シリアル通信ケーブル 22 コントローラ 23 I/Fボックス 26 通信用CPU 27 DPRAM 30 パソコン 31 パソコン本体 32 外部入力装置 33 ディスプレイ 35 インタラプト用ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷岡 輝明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 石原 敏広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御用CPUにより所定の制御対象を制
    御する電子制御ユニットにおける上記制御用CPU内の
    RAMに記憶された制御データを、モニタ用CPUを有
    するコントローラによりモニタする電子制御ユニットの
    モニタ方法において、 上記コントローラのモニタ用CPUおよび電子制御ユニ
    ットの制御用CPUの双方からアクセス可能なDPRA
    Mを用意し、 上記DPRAMに対し、コントローラのモニタ用CPU
    が少なくともモニタ周期、モニタアドレス、モニタコマ
    ンドを含むモニタ条件を設定し、 制御用CPUが上記DPRAMのモニタ条件を読み込ん
    でモニタサービスルーチンを起動させ、 制御用CPUが上記モニタサービスルーチンによりDP
    RAMのモニタアドレスを読み込んで、該モニタアドレ
    スに基づき制御用CPUのRAMデータをDPRAMの
    データエリアに書き込み、 コントローラ側のモニタ用CPUが上記DPRAMのモ
    ニタデータを読み込むことを特徴とする電子制御ユニッ
    トのモニタ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 制御用CPUが制御用CPUのRAMデータをDPRA
    Mのデータエリアに書き込んだ後、 制御用CPUがDPRAMのモニタチェック用データを
    更新し、 次いで、制御用CPUがDPRAMにインタラプトコー
    ドを書き込んでDPRAMからコントローラ側のモニタ
    用CPUにインタラプト信号を送り、 コントローラ側のモニタ用CPUが上記インタラプト信
    号に基づいてDPRAMのモニタチェック用データの更
    新データを読み込んでコマンド系又はモニタ系の何れの
    処理を行うかを判定し、 モニタ用CPUは上記判定結果に基づいてDPRAMの
    モニタデータを読み込むことを特徴とする電子制御ユニ
    ットのモニタ方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 制御用CPUはDPRAMのモニタチェック用データと
    してモニタチェック用カウンタをインクリメントし、 モニタ用CPUはインタラプト信号を受けたときに上記
    DPRAMのモニタチェック用カウンタに基づいてコマ
    ンド系又はモニタ系の何れの処理を行うかを判定するこ
    とを特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 コントローラ側のモニタ用CPUは、インタラプト信号
    に基づいて読み込んだDPRAMのモニタチェック用デ
    ータがコマンド系およびモニタ系の双方の処理を行うこ
    とと判定されたとき、モニタ系の処理を優先して行うこ
    とを特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  5. 【請求項5】 所定の制御対象を制御する電子制御ユニ
    ット内に記憶された制御データをコントローラによりモ
    ニタするようにした電子制御ユニットのモニタ装置にお
    いて、 2つのポートの双方からアクセス可能なDPRAMと、 上記コントローラに設けられ、少なくともモニタ周期、
    モニタアドレス、モニタコマンドを含むモニタ条件を設
    定して上記DPRAMに書き込む一方、上記DPRAM
    のモニタデータを読み込むモニタ用CPUと、 上記電子制御ユニットに設けられ、上記DPRAMに書
    き込まれたモニタ設定条件を読み込んでモニタサービス
    ルーチンを起動させ、かつ該モニタサービスルーチンに
    より上記DPRAMのモニタアドレスを読み込んでRA
    MデータをDPRAMのデータエリアに書き込む制御用
    CPUと、 上記DPRAMと各CPUとの間を接続し、各CPUの
    DPRAMに対するインタラプトコードの書込みおよび
    読込みを行う1チャンネルのインタラプト用ケーブルと
    を備えたことを特徴とする電子制御ユニットのモニタ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電子制御ユニットのモニ
    タ装置において、 DPRAMは、少なくとも、モニタ用CPUから制御用
    CPUに対するコマンドの処理のためのコマンドブロッ
    クと、制御用CPUのRAMデータをモニタするための
    モニタブロックと、各CPUによるインタラプトコード
    の書込みおよび読込みを行うためのステータスブロック
    とに分けられていることを特徴とする電子制御ユニット
    のモニタ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電子制御ユニットのモニ
    タ装置において、 コマンドブロックは、コマンドコードの書込みおよび読
    込みを行うコマンドエリアと、コマンドに対するオプシ
    ョンの書込みおよび読込みを行うオプションエリアと、
    コマンドに対するデータを格納するデータエリアと、コ
    マンドに対する制御用CPUからのステータスを格納す
    るステータスエリアとに分けられ、 モニタブロックは、モニタ条件の書込みおよび読込みを
    行うモニタ設定エリアと、モニタアドレスの設定を行う
    モニタアドレスエリアと、モニタデータを格納するモニ
    タデータエリアとに分けられ、 ステータスブロックは、所定のステータスコードの書込
    みおよび読込みを行うとともに、コマンドおよびモニタ
    の処理をカウントするステータスエリアと、インタラプ
    ト識別コードの書込みおよび読込みを行うとともに、イ
    ンタラプトコードの書込みによりDPRAMにインタラ
    プト信号を出力させるインタラプトエリアとに分けられ
    ていることを特徴とする電子制御ユニットのモニタ装
    置。
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