JP4547924B2 - エンジン制御プログラムのデータ適合方式、エンジン制御プログラムの適合方式、及び、メモリー制御ユニット - Google Patents
エンジン制御プログラムのデータ適合方式、エンジン制御プログラムの適合方式、及び、メモリー制御ユニット Download PDFInfo
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Description
アプリケーションソフト作動時に、チューニングを行いたいフラッシュROM22のデータ領域(データA)を外部ツール90から、エミュレーションRAM24のブロック1へ書き込む(S212)。そして、データAのフラッシュROM22上の先頭アドレスを、切換アドレスレジスタ26の対応ブロック1に格納し(S214)、切換許可レジスタ28の対応ブロック1に許可フラグをセットしをエミュレーション設定可能にする(S218)。これにより、エミュレーションRAM24をフラッシュROM22のアドレスにオーバラップさせることができ、外部ツール90からフラッシュROM22のデータAではなく、エミュレーションRAM24上のデータA’にアクセスできるようになる。これにより、フラッシュROM22上のデータを、アプリケーションソフトを動作させながら、リアルタイムにチューニングすることが可能になる
前記RAMに転送されたデータのアドレス、及び、外部ツールからのリセット後の再始動の際に前記RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの復帰要求を電気的に維持可能な記憶装置34、36、38に記憶し、
エンジンを再始動するリセットの際に、前記記憶装置34、36、38に、復帰要求が記憶されている場合には(S32:Yes)、記憶されたRAMに転送されたデータのアドレスに基づき、RAM24に維持されたデータでエンジンの制御を開始可能にする(S34、S36)。
報維持可能なRAM24にブロック単位で転送し、外部ツール90により該RAM上に転送されたデータA’を書き換えながらエンジン92を制御することで、エンジン制御プログラムのデータ適合に用いるメモリー制御ユニット20であって、
前記RAM24にブロック単位で転送されたエンジン制御プログラムのアドレスを保持し、リセットに伴い保持内容がクリアされる切換アドレスレジスタ26と、
前記RAM24に転送されたエンジン制御プログラムをブロック単位で前記外部ツール90からのアクセス可能か否かを保持し、リセットに伴い保持内容がクリアされる切換許可レジスタ28と、
前記切換アドレスレジスタ26の保持内容を電気的に維持可能な切換アドレスRAM36と、
前記切換許可レジスタ28の保持内容を電気的に維持可能な切換許可RAM38と、
エンジンを再始動するリセットの際に、RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの要求を電気的に維持可能な復帰モード要求RAM34と、を備え、
エンジンを再始動するリセットの際に、復帰モード要求RAM34に、復帰要求が記憶されている場合には(S32:Yes)、切換アドレスRAM36の保持内容を切換アドレスレジスタ26へ格納し(S34)、切換許可RAM38の保持内容を切換許可レジスタ28へ格納することで(S36)、RAM24に維持されたデータでエンジンの制御を開始可能にする。
前記RAM24に転送されたデータのアドレス、及び、外部ツールからリセット後の再始動の際に前記RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの復帰要求を電気的に情報維持可能な記憶装置(34、36、38)に記憶し、
エンジンを再始動するリセットの際に、記憶装置に、復帰復帰が記憶されている場合には(S32:Yes)、記憶されたRAMに転送されたデータのアドレスに基づき、RAMに維持されたエンジン制御プログラムでエンジン92の制御を開始可能にする。
このため、RAMに維持されている書き換えられたデータ(パラメータ)を用いてエンジンを始動することができ、書き換えられたデータ(パラメータ)によりエンジン始動が適切に行えるかを判断することが可能になる。
そして、エンジン再始動のリセットの際に、復帰モード要求RAM34に復帰要求が記憶されている場合には、切換アドレスRAM36の保持内容を切換アドレスレジスタ26へ格納し、切換許可RAM38の保持内容を切換許可レジスタ28へ格納することで、RAMに維持されたデータでエンジンの制御を開始可能にする。
これにより、RAMに維持されている書き換えられたデータ(パラメータ)を用いてエンジンを始動することができ、書き換えられたデータ(パラメータ)によりエンジン始動が適切に行えるかを判断することが可能になる。
他方、エンジン再始動のリセットの際に、復帰モード要求RAMに復帰要求が記憶されていない場合には、リセット又は電源断に伴い切換アドレスレジスタ26、切換許可レジスタ28の保持内容がクリアされる。従って、RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始することを望まない場合には、再び、ROM22のエンジン制御プログラムのデータをRAM24に転送して、データ(パラメータ)の書き換えを開始することができる。
このため、RAMに維持されている書き換えられたプログラムを用いてエンジンを始動することができ、書き換えられたプログラムによりエンジン始動が適切に行えるかを判断することが可能になる。
引き続き、本発明の第1実施形態に係るエンジン制御プログラムのデータ適合方式及びそれに用いるメモリー制御ユニット(MCU20)について説明する。
ここで、第1実施形態のエンジン制御プログラムのパラメータ調整を行う際の試験車両の構成は、図9を参照して上述した従来技術と同様であるため説明を省略する。図1は、第1実施形態のMCU20の構成を示すブロック図である。
アプリケーションソフト作動時に、チューニングを行いたいフラッシュROM22のデータ領域(データA)を外部ツール90から、エミュレーションRAM24のブロック1へ書き込む(S12)。そして、データAのフラッシュROM22上の先頭アドレス(図1の例では50000番地)を、切換アドレスレジスタ26の対応ブロック1に格納し(S14)、切換アドレスレジスタ26に格納したと同じ値を、切換アドレスRAM36へ格納する(S16)。そして、切換許可レジスタ28の対応ブロック1に許可フラグをセットしてエミュレーション設定可能にする(S18)。これにより、フラッシュROM22上の5000番地に、エミュレーションRAM24のブロック1がオーバラップされる。更に、切換アドレスレジスタ26の値を、切換許可RAM36にも書き込む(S20)。データチューニングを開始した後(S22)、最後に、復帰モード要求RAM34に、復帰要求コマンド(図2の例では、”5AA5A55A”)を書き込む(S24)。リセット後にエミュレーションの状態を復帰したくない時には、復帰要求RAM34に、復帰非要求コマンド(図2の例では”0”)を書き込んでおく。
先ず、復帰モード要求RAM34に、復帰要求コマンドが設定されているか否かを判断する(S32)。復帰要求コマンドが設定されている場合には(S32:Yes)、切換アドレスRAM36にバックアップされている値を切換アドレスレジスタ26にコピーし(S34)、切換許可RAM38にバックアップされている値を切換許可レジスタ28にコピーする(S36)。これにより、エミュレーションRAM24のデータは保持されたままなので、リセット前のエミュレーション状態に復帰する。その後、アプリケーションソフトが動作し、エミュレーションRAM24にエミュレーションされているチューニングされたデータを使用することができる。
引き続き、第2実施形態に係るエンジン制御プログラムのデータ適合方式及びそれに用いるメモリー制御ユニット(MCU20)について説明する。上述した第1実施形態では、エミュレーションRAM24にエミュレートするデータは、外部ツール90側から転送した。これに対して、第2実施形態では、外部ツール90側からデータを転送するのではなく、外部ツール90からの要求コマンドにより、MCU20内で、フラッシュROM22からエミュレーションRAM24へデータのエミュレーションを行う。
ここで、第2実施形態のエンジン制御プログラムのパラメータ調整を行う際の試験車両の構成は、図9を参照して上述した従来技術と同様であるため説明を省略する。図4は、第2実施形態のMCU20の構成を示すブロック図である。
コマンド処理プログラムでは、アプリケーションソフトから定期的にコールして要求コマンドRAM42をチェックし(S102)、要求コマンドがなければ(S102:No)、要求コマンドRAM42をクリアする(S116)。
先ず、外部ツール90は、要求アドレスRAM44にデータ転送したいフラッシュROM22のアドレスを書き込む。次に、外部ツール90は、要求ブロックRAM46にエミュレーションRAM24のどのブロックへ転送するか、ブロックナンバーを書き込む。その後、外部ツール90は、要求コマンドRAM42に転送要求コマンドを書き込む。コマンド処理プログラム側では、図5を参照して上述したように、転送要求が要求コマンドRAM42に書かれていた場合、要求アドレスRAM44と要求ブロックRAM46との情報から、当該アドレスのフラッシュROM22のデータを、エミュレーションRAM24の当該ナンバーのブロックへコピーする(S104)。最後に、処理終了を外部ツール90側に知らせるために要求コマンドRAM42をクリアする(S116)。外部ツール90は、要求コマンドRAM42がクリアされるまで(S126:Yes)、コマンドの実行中と判断し、次の処理を開始しない。
先ず、外部ツール90は、要求アドレスRAM44に切り換えたいフラッシュROM22のアドレスを書き込む。次に、外部ツール90は、要求ブロックRAM46にエミュレーションRAM24の切り換えたいブロックナンバーを書き込む。その後、外部ツール90は、要求コマンドRAM42に切換要求コマンドを書き込む。コマンド処理プログラム側では、図5を参照して上述したように、切換要求が要求コマンドRAM42に書かれている場合には(S102:Yes)、要求アドレスRAM44の値を切換アドレスレジスタ26に書き込み(S106)、切換アドレスレジスタ26の値を切換アドレスRAM36に格納する(S108)。そして、要求ブロックRAM46のブロックナンバーから、切換許可レジスタ28のオーバラップさせるエミュレーションRAM24の許可フラグをセットし(S110)、切換許可レジスタ28の値を切換許可RAM38へ格納する(S112)。最後に、処理終了を外部ツール90側に知らせるために要求コマンドRAM42をクリアする(S124)。外部ツール90は、要求コマンドRAM42がクリアされるまで(S126:Yes)、コマンドの実行中と判断し、次の処理を開始しない。
外部ツール90は、要求コマンドRAM42に復帰要求コマンドを書き込む。コマンド処理プログラム側では、図5を参照して上述したように、復帰要求が要求コマンドRAM42に書かれていた場合(S102:Yes)、復帰モード要求RAM34に復帰要求コマンドを格納し(S114)、要求コマンドRAM42をクリアする(S124)。外部ツール90は、要求コマンドRAM42がクリアされるまで(S126:Yes)、コマンドの実行中と判断し、次の処理を開始しない。これにより、図3を参照して上述した第1実施形態と同様に、フラッシュROM22に保持された復帰判定プログラムによってエミュレーション状態の復帰がリセットの際に実行される。
この処理では、外部ツール90からレジスタを直接操作させないため、誤って重要なレジスタを書き換えてしまうことを防ぐことができる。
12 演算処理部
14 信号入出力
20 MCU(メモリー制御ユニット)
22 フラッシュROM
24 エミュレーションRAM(電気的に情報維持可能なRAM)
26 切換アドレスレジスタ
28 切換許可レジスタ
30 バックアップRAM
34 復帰モード要求RAM
36 切換許可レジスタRAM
38 切換許可RAM
42 要求コマンドRAM
44 要求アドレスRAM
46 要求ブロックRAM
90 外部ツール(パーソナルコンピュータ)
92 エンジン
98 通信ライン
Claims (6)
- ROMに保持されたエンジン制御プログラムのデータを電気的に情報維持可能なRAMに転送し、外部ツールにより該RAM上に転送された該データを書き換えながらエンジンを制御することで、エンジン制御プログラムのデータ適合を図るエンジン制御プログラムのデータ適合方式であって、
前記RAMに転送されたデータのアドレス、及び、前記外部ツールからのリセット後の再始動の際に前記RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの復帰要求を電気的に維持可能な記憶装置に記憶し、
エンジンを再始動するリセットの際に、前記記憶装置に、前記復帰要求が記憶されている場合には、前記記憶されたRAMに転送されたデータのアドレスに基づき、前記RAMに維持されたデータでエンジンの制御を開始可能にすることを特徴とするエンジン制御プログラムのデータ適合方式。 - ROMに保持されたエンジン制御プログラムのデータを電気的に情報維持可能なRAMにブロック単位で転送し、外部ツールにより該RAM上に転送された該データを書き換えながらエンジンを制御することで、エンジン制御プログラムのデータ適合に用いるメモリー制御ユニットであって、
前記RAMにブロック単位で転送されたエンジン制御プログラムのアドレスを保持し、リセットに伴い保持内容がクリアされる切換アドレスレジスタと、
前記RAMに転送されたエンジン制御プログラムをブロック単位で前記外部ツールからのアクセス可能か否かを保持し、リセットに伴い保持内容がクリアされる切換許可レジスタと、
前記切換アドレスレジスタの保持内容を電気的に維持可能な切換アドレスRAMと、
前記切換許可レジスタの保持内容を電気的に維持可能な切換許可RAMと、
エンジンを再始動するリセットの際に、前記RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの復帰要求を電気的に維持可能な復帰モード要求RAMと、を備え、
前記エンジンを再始動するリセットの際に、前記復帰モード要求RAMに、前記復帰要求が記憶されている場合には、前記切換アドレスRAMの保持内容を前記切換アドレスレジスタへ格納し、前記切換許可RAMの保持内容を前記切換許可レジスタへ格納することで、前記RAMに維持されたデータでエンジンの制御を開始可能にすることを特徴とするメモリー制御ユニット。 - 前記ROMは、ブートプログラムと、復帰判定プログラムと、アプリケーションソフトとを備え、
前記エンジンを再始動するリセットの際には、前記ブートプログラムの実行後であって、前記アプリケーションソフトの実行前に、前記復帰判定プログラムに基づき、前記復帰モード要求RAMに前記復帰要求が記憶されている場合には、前記RAMに維持された前記データでエンジンの制御を開始可能にすることを特徴とする請求項2のメモリー制御ユニット。 - 前記外部ツールからの要求コマンドに応じて、前記ROMに保持されたエンジン制御プログラムのデータを前記電気的に情報維持可能なRAMに転送することを特徴とする請求項2又は請求項3のメモリー制御ユニット。
- 前記外部ツールからの要求コマンドに応じて通信処理により、前記ROMに保持されたエンジン制御プログラムのデータを前記RAMに転送することを特徴とする請求項4のメモリー制御ユニット。
- ROMに保持されたエンジン制御プログラムを電気的に情報維持可能なRAMに転送し、外部ツールにより該RAMに転送されたエンジン制御プログラムを書き換えながらエンジンを制御することで、エンジン制御プログラムの適合を図るエンジン制御プログラムの適合方式であって、
前記RAMに転送されたデータのアドレス、及び、前記外部ツールからリセット後の再始動の際に前記RAM上に維持されたデータでエンジンの制御を開始するか否かの復帰要求を電気的に情報維持可能な記憶装置に記憶し、
エンジンを再始動するリセットの際に、前記記憶装置に、前記復帰要求が記憶されている場合には、前記記憶されたRAMに転送されたデータのアドレスに基づき、前記RAMに維持されたエンジン制御プログラムでエンジンの制御を開始可能にすることを特徴とするエンジン制御プログラムの適合方式。
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JPH08185335A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-16 | Mazda Motor Corp | 電子制御ユニットのモニタ方法およびその装置 |
JPH11283387A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-15 | Fujitsu Ten Ltd | フラッシュromのオンボード書き込み装置 |
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