JPH08183887A - ポリプロピレン系樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物及びその製造方法

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JPH08183887A
JPH08183887A JP34054094A JP34054094A JPH08183887A JP H08183887 A JPH08183887 A JP H08183887A JP 34054094 A JP34054094 A JP 34054094A JP 34054094 A JP34054094 A JP 34054094A JP H08183887 A JPH08183887 A JP H08183887A
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polypropylene resin
propylene
ethylene
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JP34054094A
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Akiko Saihata
明子 才畑
Haruyuki Kudo
治幸 工藤
Katsuharu Tagashira
克春 田頭
Shimako Matsumoto
志磨子 松本
Hirotaka Takoshi
宏孝 田越
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリプロピレン樹脂と相溶性の高い樹脂成分
のみからなる樹脂組成物であって、サラミ構造の持つポ
リプロピレン系樹脂組成物の提供。 【構成】 成分A:ポリプロピレン系樹脂98〜50重
量%;成分B:ゴム1〜49重量%及び成分C:架橋性
樹脂組成物1〜40重量%からなり、成分Cが、(1)
プロピレン系重合体に、不飽和カルボン酸をグラフト変
性した変性ポリプロピレン樹脂及び(2)酸と反応しう
る官能基を少なくとも2個以上有する反応性化合物から
なり、変性ポリプロピレン樹脂(1)中の酸に対し、こ
れと反応しうる反応性化合物のモル比が、0.01〜1
0の樹脂組成物であって、且つ成分Aが連続相を形成
し、その連続相中にB成分が第1分散相として存在し、
さらにその分散相中に成分Cが分散した第2分散相を形
成しているポリプロピレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサラミ構造を有するポリ
プロピレン系樹脂組成物に関するものである。この組成
物は各種構造部材または機構部品として幅広く利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンの物性改良を目的とし
て、ポリオレフィン樹脂を成分のマトリックス相(連続
相、海)として、第1分散相(島)−第2分散相(湖)
の構造を有する樹脂組成物の開発が盛んに行われてい
る。そのような例として、ポリオレフィン樹脂を成分の
主体として、これにポリアミド樹脂を複合させた海(連
続相=ポリオレフィン樹脂)−島(第1分散相=ポリア
ミド樹脂)−湖(第2分散相=ポリオレフィン)の分散
形態を持ついわゆるサラミ構造を呈する組成物(特開平
4−363349号)や、熱可塑性結晶性オレフィン重
合体のマトリックス(連続相)と、該マトリックス中に
分散している熱可塑性エラストマー重合体よりなる第1
分散相からなり、この第1分散相が、その構成重合体よ
りも高剛性の熱可塑性重合体(但しマトリックスとして
の熱可塑性オレフィン重合体とは異なる熱可塑性重合
体)よりなる第2分散相を分散させたオレフィン重合体
組成物(特開平4−202247号)等が挙げられる。
【0003】しかし、いずれの場合でも分散相を形成す
る成分が、ポリプロピレンとの相溶性の低い樹脂を用い
ているため、両樹脂の特性を生かした材料が得られてい
ない。相溶性の低さを解決する手段として、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレンゴム等を極性のモノマー
(無水マレイン酸等)で変性する手段があるが、組成物
の機械物性(剛性、耐衝撃性等)が悪化するためやは
り、満足する材料が得られていない。また、ポリアミド
を用いた系では、水分の影響を受けやすいという欠点も
ある。
【0004】相溶性、耐水性等の問題を回避するため
に、ポリプロピレン樹脂との相溶性の高い樹脂成分のみ
を用いてサラミ構造を形成させようとした場合には、各
樹脂成分の相溶性が高すぎるために、分散相を形成する
ことができず互いに混和してしまう。これらのことか
ら、これまで同一樹脂に由来する成分からなる組成物を
用いた、サラミ構造を有する材料は得られていないのが
実情であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、互いに相溶
性の高い樹脂組成物でサラミ構造を有する樹脂組成物を
提供すること、すなわちポリプロピレン樹脂と相溶性の
高い樹脂成分のみからなる樹脂組成物であって、サラミ
構造の持つ優れた物性を発現でききるポリプロピレン系
樹脂組成物及びその製造法の開発を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を
有するポリプロピレン系樹脂組成物を特定の条件下で製
造することにより上記課題を解決しうることを見出し、
本発明に至ったものである。
【0007】すなわち本発明は、成分A:プロピレンの
単独重合体及び/またはプロピレンとエチレンもしくは
他のα−オレフィンとの共重合体であるポリプロピレン
系樹脂98〜50重量%、成分B:ゴム1〜49重量%
及び成分C:架橋性樹脂組成物1〜40重量%からな
り、成分Cである架橋性樹脂組成物が、(1)プロピレ
ンの単独重合体またはプロピレンと他のα−オレフィン
との共重合体に、少なくとも1種の不飽和カルボン酸ま
たはその酸無水物誘導体をグラフト変性した変性ポリプ
ロピレン樹脂及び(2)不飽和カルボン酸またはその酸
無水物誘導体と反応しうる官能基を分子内に少なくとも
2個以上有する反応性化合物からなり、変性ポリプロピ
レン樹脂(1)中の不飽和カルボン酸またはその酸無水
物誘導体に由来する単位に対し、これと反応しうる反応
性化合物のモル比が、0.01〜10の範囲である樹脂
組成物であって、且つ成分Aが連続相を形成し、その連
続相中にB成分が分散相(第1分散相)として存在し、
さらにその分散相中に成分Cが分散した分散相(第2分
散相)を形成している分散形態を有することを特徴とす
る、ポリプロピレン系樹脂組成物。成分Cの架橋性樹脂
組成物が(1)変性ポリプロピレン樹脂、(2)反応性
化合物及び(3)反応促進剤からなり、(3)反応促進
剤が、(1)変性ポリプロピレン樹脂100重量部に対
し、0.001〜20重量部からなるポリプロピレン系
樹脂組成物及び成分B及び成分Cを10:90〜90:
10の重量割合で混練した後、該混練物と成分Aを22
0℃以下の温度で混練するポリプロピレン系樹脂組成物
の製造方法を開発することにより上記の目的を達成し
た。
【0008】本発明によって提供されるポリプロピレン
系樹脂組成物は、成分Aのポリプロピレン系樹脂を成分
の主体とし、これに成分Bのゴムを複合させたポリマー
アロイであって、さらにそれらは海(連続相=ポリプロ
ピレン系樹脂)−島(第1分散相=ゴム)−湖(第2分
散相=架橋性樹脂組成物)の分散形態を有するいわゆる
サラミ構造を形成するものである。
【0009】本発明における成分Aのポリプロピレン系
樹脂としては、プロピレンの単独重合体、またはプロピ
レンに少量のエチレンまたはブテン−1等のα−オレフ
ィンを共重合したいわゆるランダムポリプロピレン、ま
たは複数のリアクターを用いて逐次重合によって製造さ
れるいわゆるエチレン(またはα−オレフィン)・プロ
ピレンブロック共重合体あるいはこれらを組み合わせた
組成物を使用することができる。またこれらの重合時に
少量のジエン類、例えば1,9−デカジエン、1,5−
ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、イソプレン、
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等を加え共
重合したものも用いることができる。
【0010】本発明における成分Bのゴムとしては、ポ
リオレフィン系ゴム、スチレン系ゴム、天然ゴム、イソ
プレンゴム、ブチルゴムのような非極性のゴムを使用す
ることもできる。ポリオレフィン系ゴムとしてはチーグ
ラー系触媒を用いて、エチレンとα−オレフィンまたは
それらと非共役ジエンを共重合することによって得られ
るエチレン−α−オレフィン系共重合体を挙げることが
できる。かかるエチレン−α−オレフィン共重合体の共
重合モノマーとして用いられるα−オレフィンは、炭素
数3〜12のα−オレフィンであり、具体例としては、
プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン−1等を挙げることができ、好ましくはプロピレ
ン及びブテン−1が用いられる。これらのα−オレフィ
ンは単独でも、あるいは2種以上を併せて用いることも
できる。
【0011】また、α−オレフィンと共に非共役ジエン
を共重合させることも可能であり、かかる非共役ジエン
としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジ
エン、5−メチル−2,5−ノルボルナジエン、5−メ
チレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、5−イソプロピロリデン−2−ノルボルネ
ン、5−(1−ブテニル)−2−ノルボルネン、シクロ
オクタジエン、ビニルシクロヘキセン、6−メチル−
4,7,8,9−テトラヒドロインデン、トランス−
1,2−ジビニルシクロブタン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,6−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,
9−デカンジエン、3,6−ジメチル−1,7−オクタ
ジエン、4,5−ジメチル−1,7−オクタジエン、
1,4,7−オクタトリエン、5−メチル−1,8−ノ
ナジエン等が挙げられる。このようなエチレンとα−オ
レフィンまたはさらに非共役ジエンを共重合したポリオ
レフィン系ゴムの具体例としては、エチレン・プロピレ
ン共重合体ゴム、エチレン・ブテン共重合体ゴム、エチ
レン・プロピレン、非共役ジエン共重合体ゴムを挙げる
ことができる。これらオレフィン系ゴム中のエチレン含
有量は、30〜80重量%のものが好適に用いられる。
【0012】また、本発明における成分Bのゴムとして
は、モノアルケニル芳香族−共役ジエンブロック共重合
体及びその水添物を挙げることもできる。モノアルケニ
ル芳香族モノマーとしては、スチレン、o−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチ
レン、1,3−ジメチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルト
ルエン等が挙げられるが、特にスチレンが好ましい。共
役ジエンとしては4〜8個の炭化水素を有するものであ
って、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタ
ジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1、3−ブ
タンジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジ
エン等が挙げられる。このような共役ジエンの混合物も
使用しうる。特に好ましい共役ジエンとしては、1,3
−ブタジエン、イソプレンが挙げられる。モノアルケニ
ル芳香族−共役ジエンブロック共重合体及びその水添物
の具体例としては、スチレン−ブタジエン(ジブロッ
ク)、スチレン−ブタジエン、スチレン(トリブロッ
ク)、スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン
(テトラブロック)共重合体及びこれらの水添物が挙げ
られる。
【0013】本発明における成分Cである架橋性樹脂組
成物を構成する変性ポリプロピレン樹脂(1)を得るた
めに用いられるプロピレン系樹脂としては、プロピレン
の単独重合体またはプロピレンに少量のエチレンまたは
ブテン−1等のα−オレフィンを共重合したいわゆるラ
ンダムポリプロピレン、または複数のリアクターを用い
て逐次重合によって製造されるいわゆるエチレン・プロ
ピレンブロック共重合体、あるいはこれらを組み合わせ
た組成物を供することができる。またこれらの重合時に
少量のジエン類、例えば1,9−デカジエン、1,5−
ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、イソプレン、
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等を加え共
重合したものも用いることができる。
【0014】本発明における成分Cである架橋性樹脂組
成物を構成する変性ポリプロピレン樹脂(1)を得るた
めに用いられる不飽和カルボン酸及び/またはその酸無
水物誘導体(以後これらを不飽和カルボン酸化合物とい
う)としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水エンディック酸、無水シトラコン酸、1−ブテ
ン−3,4−ジカルボン酸無水物、炭素数が多くとも1
8である末端に2重結合を有するアルケニル無水コハク
酸等を挙げることができる。これらは2種類以上を同時
に使用しても差し支えない。このうちマレイン酸、イタ
コン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸が好適に用い
られる。
【0015】本発明における成分Cの架橋性樹脂組成物
を構成する変性ポリプロピレン樹脂(1)において、該
樹脂中の不飽和カルボン酸化合物に由来する単位は0.
01〜2重量%であり、好ましくは0.03〜1.5重
量%の範囲であり、更に好ましくは0.05〜1.0重
量%の範囲である。不飽和カルボン酸化合物に由来する
単位が0.01重量%よりも少なくなると、変性ポリプ
ロピレン樹脂(1)と反応性化合物(2)間の架橋が起
こりにくく、粒子状の第2分散相の形成が不充分とな
る。また、該不飽和カルボン酸化合物に由来する単位が
2重量%を超えると、得られる架橋性樹脂組成物の架橋
度が高すぎて、第2分散相として分散が困難となる。
【0016】本発明に用いる変性ポリプロピレン樹脂
(1)を製造するにあたっては、通常知られているとこ
ろの種々の方法が利用できる。前記の変性ポリプロピレ
ン樹脂(1)を得るために用いられるプロピレン系樹脂
を溶媒に溶解して溶液とし、ラジカル開始剤と不飽和カ
ルボン酸化合物を混合して反応させる溶液グラフト法、
溶媒を使用せず、押出機内で変性する溶融グラフト法、
電子線等を利用する放射線グラフト等法が利用できる。
さらに未反応の不飽和カルボン酸化合物を除去する意味
で、グラフト変性後に、溶剤洗浄もしくは温水等によ
り、未反応物、反応副生物等を除去する工程を経ること
ができる。本発明に関わる変性ポリプロピレン樹脂
(1)のMFR(JIS K−7210)としては、
0.1〜1000g/10分の範囲が好ましい。この範
囲外では本発明の目的に合致した組成物が得られない。
【0017】本発明において用いられる成分Cの架橋性
樹脂組成物を構成する反応性化合物(2)としては、成
分C中の変性ポリプロピレン樹脂(1)に結合した不飽
和カルボン酸化合物と反応しうる官能基を持つ化合物で
ある。そのような化合物としては、分子内に2個以上の
官能基、すなわち少なくとも2個以上の水酸基もしくは
同一の分子内に多くとも1個のアミノ基と少なくとも1
個の水酸基を有する多官能化合物が挙げられる。
【0018】分子内に2個以上の水酸基を有する多価ア
ルコールとしては、具体的には、例えばエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール等のグリコール類、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール等の
ジオール類や一般式(I) (R1a C(CH2 OH)b ‥‥‥‥ (I) (式中、R1 は水素、炭素原子数1〜12個の鎖状ある
いは環状アルキル基またはアラルキル基を表し、bは2
から4の整数を表し且つa+b=4を満足するように選
択される。)で示されるポリメチロール化合物、すなわ
ちジメチロールエタン、ジメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ベンタエリ
スリトール等の他ジトリメチロールプロパン、ジペンタ
エリスリトール等のポリメチロール化合物を挙げること
ができる。
【0019】また、下記一般式(II) HO−CH2 CH(OH)CH2 O[CH2 CH(OH)CH2 O)]c −H ‥‥‥‥ (II) (式中、cは1から10の整数である。)で示されるグ
リセリン化合物、すなわちグリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリ
ン、オクタグリセリン、デカグリセリン等を挙げること
ができる。更に、アルビトール、ソルビトール、キシロ
ース、アラビノール、グルコース、ガラクトース、ソル
ボース、フルクトース、パラチノース、マルトトリオー
ス、マレジトース等の糖類;水酸基を複数個有するポリ
オレフィン系オリゴマー、エチレン−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート共重合体等の分子内に複数個の水
酸基を有する重合体などが挙げられる。また、以上に述
べた多価アルコール化合物にエチレンオキシドまたはプ
ロピレンオキシドを付加させた構造を有するポリオキシ
アルキレン化合物、及びこれらと有機カルボン酸化合物
とを脱水縮合して得られるポリエステル等を用いること
もできる。
【0020】前記のようなポリオキシアルキレン化合物
は、トリメチロールプロパンにプロピレンオキシドを付
加した化合物、トリメチロールプロパンにエチレンオキ
シドを付加した化合物、ペンタエリスリトールにエチレ
ンオキシドを付加した化合物、ジグリセリンにプロピレ
ンオキシドを付加させた化合物、テトラグリセリンにエ
チレンオキシドを付加させた化合物、デカグリセリンに
プロピレンオキシドを付加させた化合物、1,3−ジヒ
ドロキシプロパン、2,2−ジメチル−1,3−ジヒド
ロキシプロパン、トリメチロールエタン、1,1,1−
トリメチロールプロパン、1,1,1−トリメチロール
ヘキサン、1,1,1−トリメチロールドデカン、2−
シクロヘキシル−2−メチロール−1,3−ジヒドロキ
シプロパン、2−(p−メチルフェニル)−2−メチロ
ール−1,3−ジヒドロキシプロパン、ペンタエリスリ
トール、グリセリン、ジグリセリン、ヘキサグリセリ
ン、オクタグリセリン、デカグリセリン等にエチレンオ
キシドもしくはプロピレンオキシドを付加反応させた化
合物が挙げられる。
【0021】また、前記のポリグリセリンエステルとし
ては、具体的には、例えばグリセリンモノステアレー
ト、グリセリンモノオレエート、グリセリンモノラウレ
ート、グリセリンモノカプリレート、グリセリンモノヘ
キサノエート、グリセリンモノフェネチルエステル、グ
リセリンモノプロピオネート、ジグリセリンモノステア
レート、ジグリセリンジステアレート、ジグリセリンモ
ノオレエート、ジグリセリンモノヘキサノエート、ジグ
リセリンジオクタノエート、テトラグリセリンモノステ
アレート、テトラグリセリントリステアレート、テトラ
グリセリンテトラステアレート、テトラグリセリントリ
ヘキサノエート、テトラグリセリンモノフェネチルエス
テル、ヘキサグリセリンモノステアレート、ヘキサグリ
セリンジステアレート、ヘキサグリセリンペンタステア
レート、ヘキサグリセリントリオレエート、ヘキサグリ
セリンモノラウレート、ヘキサグリセリンペンタラウレ
ート、デカグリセリンモノステアレート、デカグリセリ
ンオクタステアレート、デカグリセリンペンタオレエー
ト、デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリンジ
ラウレート、ペンタデカグリセリンジステアレート、ペ
ンタデカグリセリンデカオレエート、オクタデカグリセ
リンテトラステアレート等のポリグリセリンエステル;
ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノカプリ
レート、ソルビタンモノヘキサノエート、ソルビタンモ
ノフェネチルエステル、ソルビタンモノプロピオネー
ト、ソルビタントリステアレート、ソルビタンテトラス
テアレート等のソルビタンアルキルエステルが挙げられ
る。
【0022】以上に挙げた多価アルコール類のうち好ま
しいものは、一般式(I)で表されるポリメチロール化
合物、あるいは一般式(II)で表されるグリセリン化合
物、もしくは一般式(I)及び一般式(II)で表される
化合物にエチレンオキシド、もしくはプロピレンオキシ
ドを付加させた構造を有するポリオキシアルキレン化合
物である。
【0023】本発明に関わる反応性化合物(2)のその
他の例としては、アミノ基と水酸基の両方を有する化合
物も挙げることもできる。アミノ基を有する場合には、
反応性化合物1分子中に含まれるアミノ基は、多くとも
1個である。例えばエタノールアミン、3−アミノ−1
−プロパノール、DL−2−アミノ−1−プロパノー
ル、DL−1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ
−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−
アミノ−1−ペンタノール、DL−2−アミノ−1−ペ
ンタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、2−(2
−アミノエトキシ)エタノールなどが用いられる。これ
らの化合物は2種類以上同時に併用しても差し支えな
い。
【0024】本発明に関する成分Cである架橋性樹脂組
成物を構成する成分として、変性ポリプロピレン樹脂
(1)及び反応性化合物(2)と共に、反応促進剤
(3)を用いることもできる。これは変性ポリプロピレ
ン樹脂(1)中の不飽和カルボン酸化合物に由来する単
位に含まれるカルボニル基を活性化し、反応性化合物
(2)中の官能基との反応をより促進させることを目的
に加えるものである。
【0025】そのような反応促進剤(3)としては種々
なものがあるが、その一例として有機カルボン酸の金属
塩が挙げられる。有機カルボン酸の金属塩としては、炭
素原子数1〜30の脂肪酸の金属塩、例えば酢酸、酪
酸、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン
酸等と周期表のIA族、IIA族、IIB族、 IIIB族の金
属(例えばLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Al
等)との塩が挙げられる。更に具体例を示せば、酢酸リ
チウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸アル
ミニウム、酪酸カリウム、酪酸カルシウム、酪酸亜鉛、
オクタン酸ナトリウム、オクタン酸カルシウム、デカン
酸カリウム、デカン酸マグネシウム、デカン酸亜鉛、ラ
ウリン酸リチウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸
カルシウム、ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カ
リウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸アルミ
ニウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸亜鉛、
パルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、
ステアリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、オレイン酸ナトリウム、ベヘン酸ナトリ
ウム等を挙げることができる。これらのうち、ラウリン
酸リチウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カルシ
ウム、ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カリウ
ム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸アルミニウ
ム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸亜鉛、パル
ミチン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステ
アリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、オレイン酸ナトリウム等が好適である。
【0026】他の反応促進剤(3)の例としては、カル
ボン酸の金属塩構造を有する樹脂がある。このような樹
脂としては、エチレンとラジカル重合性不飽和カルボン
酸のIA族、IIA族、IIB族、 IIIB族の金属(例えば
Li、Na、K、Mg、Ca、Zn、Al等)塩とを共
重合した構造を有するもの、あるいはエチレンとラジカ
ル重合性カルボン酸の金属塩と他のラジカル重合性不飽
和カルボン酸及び/またはその誘導体とを多元共重合し
た構造を有するものが挙げられる。
【0027】更に、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂
にラジカル重合性不飽和カルボン酸の金属塩(遊離の不
飽和カルボン酸を重合し、その後に中和してもよい。)
をグラフト重合させた構造を有するもの、ポリオレフィ
ン系樹脂にラジカル重合性カルボン酸の金属塩と他のラ
ジカル重合性不飽和カルボン酸及び/またはその誘導体
を同時に共グラフト重合した構造を有するものが挙げら
れる。ここで用いられるラジカル重合性不飽和カルボン
酸及びその誘導体の例としては、(メタ)アクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、マレイン酸モノメチル、フマル
酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、フマル酸モノエ
チル、マレイン酸モノブチル、フマル酸モノブチル、
(メタ)アクリル酸メチル、マレイン酸ジメチル、フマ
ル酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジブチル等を挙げる
ことができる。
【0028】本発明の反応促進剤(3)の他の例として
は、三級アミン化合物を挙げることができる。ここで用
いられる三級アミン化合物の具体例としては、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリオ
クタデシルアミン、ジメチルエチルアミン、メチルジオ
クチルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジエチルシク
ロヘキシルアミン、N,N−ジエチル−4−メチルシク
ロヘキシルアミン、ジエチルシクロドデシルアミン、
N,N−ジエチル−1−アダマンタナミン、1−メチル
ピロリジン、1−エチルピロリジン、1−エチルピペリ
ジン、キヌクジリン、トリフェニルアミン、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジメチル−m−フェネチアジン、4−t−ブチル−N,
N−ジメチルアニリン等が挙げられる。
【0029】反応促進剤(3)のその他の例としては、
四級アンモニウム塩を挙げることができる。ここで用い
られる四級アンモニウム塩としては、例えばテトラメチ
ルアンモニウムテトラフルオロボレート、テトラメチル
アンモニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラメチ
ルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブ
ロミド、テトラエチルアンモニウムヨージド、メチルト
リ−n−ブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルア
ンモニウムブロミド、テトラヘキシルアンモニウムブロ
ミド、テトラヘプチルアンモニウムブロミド、フェニル
トリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチル
アンモニウムクロリド等が挙げられる。
【0030】更に、IIA族、IIB族、 IIIB族の金属の
水酸化物またはIIA族、IIB族の金属のハロゲン化物を
反応促進剤(3)として用いることができる。ここでII
A族、IIB族、 IIIB族の金属の水酸化物としては、例
えば水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム等が挙げられ、IIA族、IIB族の金属のハロ
ゲン化物としては、例えば塩化カルシウム、臭化カルシ
ウム、塩化マグネシウム等を挙げることができる。
【0031】更に、オキソ酸とIA族、IIA族、IIB
族、 IIIB族の金属の塩を反応促進剤(3)として用い
ることができる。その具体例としては、硝酸ナトリウ
ム、硝酸カルシウム、硝酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硝
酸アルミニウム、燐酸ナトリウム、燐酸カルシウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸アル
ミニウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、沃素酸
ナトリウム等が挙げられる。その他、LiBF4 、Na
BF4 、KBF4 、NaPF6 、KPR6 、NaPCl
6 、KPCl6 、NaFeCl4 、NaSnCl4 、N
aSbF6 、KSbF6 、NaAsF6 、KAsCl6
等のルイス酸のアルカリ金属塩も反応促進剤(3)とし
て使用することができる。
【0032】以上に例示した反応促進剤(3)のうち、
有機カルボン酸の金属塩が好適に用いられる。また、上
記の各種反応促進剤(3)を必要に応じて2種類以上併
用することもできる。
【0033】本発明に関する成分Cである架橋性樹脂組
成物を構成する各成分の配合量は、変性ポリプロピレン
樹脂(1)中の不飽和カルボン酸化合物に由来する単位
に対し、反応性化合物(2)のモル比が、0.01〜1
0の範囲、好ましくは、0.1〜8の範囲、更に好まし
くは、0.3〜5の範囲になるように決められる。反応
性化合物のモル比が0.01を下回る範囲あるいは10
を上回る範囲で配合された場合には、得られる架橋性樹
脂組成物の架橋度が小さくなりすぎるために好ましくな
い。
【0034】また、反応促進剤(3)の配合量は、変性
ポリプロピレン樹脂(1)100重量部に対して、0.
001〜20重量部の範囲、好ましくは0.005〜1
5重量部の範囲、より好ましくは0.01〜10重量部
の範囲である。反応促進剤(3)の配合量が0.001
より小さい場合は、変性ポリプロピレン樹脂(1)中の
不飽和カルボン酸化合物に由来する単位と、反応性化合
物(2)の官能基との反応を促進する効果が殆ど得られ
ない。一方、反応促進剤を20重量部を超えて使用して
も、もはやそれ以上反応を促進する効果は望めず、経済
的にも好ましくない。
【0035】以上に述べた成分A、成分B及び成分Cか
らなる得られるポリプロピレン系樹脂組成物は、成分A
が連続相(海)を形成し、その連続相中に成分Bが第1
分散相(島)を形成し、更にその第1分散相中に成分C
が第2分散相(湖)を形成する、いわゆるサラミ構造を
形成するという特徴を持つ。このような相構造を得るた
めに、各成分の配合比は、一般的に、成分Bと第2分散
相を形成する成分Cの混合重量比は90:10〜10:
90、好ましくは80:20〜20:80の範囲の中か
ら選ばれる。
【0036】本発明に関わるポリプロピレン系樹脂組成
物を構成する成分A、成分B及び成分Cの配合量につい
て規定するならば、成分Aであるポリプロピレン系樹脂
は、98〜50重量%の範囲、好ましくは90〜50重
量%の範囲、更に好ましくは90〜60重量%であり、
成分Bであるゴムは1〜49重量%の範囲、好ましくは
5〜40重量%の範囲、より好ましくは5〜30重量%
の範囲である。すなわち本発明の成分Aと、成分Cを内
包した成分Bからなる第1分散相の割合は、98:2〜
50:50、更に好ましくは90:10〜60:40で
ある。
【0037】成分Aの量が98重量%を超えては、もは
や成分B及び成分Cを加えることの意味が実質的に失わ
れ、逆に50重量%よりも少ない場合には、成分Bが第
1分散相を形成することが困難となり本発明の目的を達
成できない。成分Bの量が49重量%を超えては、成分
Bが第1分散相を形成することが困難となり、逆に1重
量%より少なくなっては、実質的に物性改良効果がほと
んどなく、成分Bを加える意味がなくなるため、好まし
くない。成分Cの量が40重量%を超えては、成分Cが
第2分散相を形成することが困難となり、逆に1重量%
より少ない場合には、成分Cを加える意味が失われ実質
的に物性改良効果がほとんどなくなる。
【0038】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は単
独で使用してもよいが、用途や目的によっては該樹脂組
成物の特徴を失わない範囲で、他の熱可塑性樹脂を配合
した樹脂組成物として使用することも可能である。配合
可能な他のポリオレフィン系樹脂としては、高密度ポリ
エチレン、エチレンとブテン−1、ヘキセン−1等のα
−オレフィンを共重合した低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンがある。また、その他にも
目的によっては、ポリメタクリル酸メチル樹脂等の樹脂
を用いることも可能である。中でも本発明に好適に用い
られるものとしては220℃以下で混練可能な樹脂が好
ましく、特に成分Aとして挙げられているポリプロピレ
ン系樹脂が挙げられる。
【0039】また、本発明に関するポリプロピレン系樹
脂組成物には、該組成物の特徴を損なわない範囲で各種
の添加剤、配合剤、充填剤を使用することが可能であ
る。これらを具体的に示せば、酸化防止剤(耐熱安定
剤)、紫外線吸収剤(光安定剤)、耐電防止剤、防曇
剤、難燃剤、滑剤(スリップ剤、アンチブロッキング
剤)、核剤、ガラスフィラー等の無機充填剤、有機充填
剤、補強剤、着色剤(染料、顔料)発泡剤、香料等が挙
げられる。
【0040】また、本発明のプロピレン系樹脂組成物に
は、無機充填剤を併用することができ、任意の製造、成
形過程において添加することができる。無機充填剤を具
体的に例示すると、粉末状充填剤、例えばアルミナ、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、亜鉛華等の酸化物;
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸
マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化錫水和物、酸化
アルミニウム水和物等の水和金属酸化物;炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩;タルク、クレー、ベ
ントナイト、アタパルジャイト等の珪酸塩;ホウ酸バリ
ウム、ホウ酸亜鉛等のホウ酸塩;燐酸アルミニウム、ト
リポリ燐酸ナトリウム等の燐酸塩;石膏等の硫酸鉛;及
びこれらの2種以上の混合物;繊維状充填剤、例えばガ
ラス繊維、チタン酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊
維、金属炭化物繊維、金属硬化物繊維等;その他、ガラ
スビーズ、ガラスバルーン、シラスバルーン等の球状
物、ガラス粉末、ガラスフレーク、マイカ等を挙げるこ
とができる。またこれら無機充填剤の表面をシラン系化
合物、例えばビニルトリメトキシシラン、2−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、2−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン等で表面処理しておいてもよい。
【0041】本発明のプロピレン系樹脂組成物を製造す
るにあたり、本樹脂組成物が呈する特異な分散形態を形
成させようとする場合は、まず第一工程において、成分
Cである架橋性樹脂組成物の構成成分である変性ポリオ
レフィン樹脂(1)と反応性化合物(2)、更に必要に
応じて反応促進剤(3)を特定の割合で混合したもの
を、ゴム状成分Bのゴムに対して、前記の配合比で配合
し前駆的組成物を得る。この前駆的組成物を得る際の混
練温度は、次の第二工程よりも高い温度範囲、好ましく
は220℃以上の温度範囲で選定される。混練温度がこ
れより低い温度では、成分Cの架橋性樹脂組成物の粘度
が高くなりすぎるために、成分Bのゴム中に分散させる
ことが困難となるので好ましくない。
【0042】このようにして得られる前駆的組成物は、
成分Bの中に成分Cがその中に分散していわゆる海−島
の分散相を有する組成物となっている。
【0043】ついでこの前駆的組成物と成分Aのポリプ
ロピレン系樹脂とを前記の割合で混練することにより、
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物が製造される。成
分A及び前駆的組成物の混練温度は、成分Aであるポリ
プロピレン系樹脂の流動化温度以上、220℃以下の温
度の範囲で選定される。混練温度がこの温度範囲を超え
る場合には、前駆的組成物中の成分Cである架橋性樹脂
組成物の流動性が高くなり、成分B中に分散していた成
分Cが成分A中に相容化し易くなり、結果的に成分Cが
第2分散相を形成することが困難になる。
【0044】この樹脂組成物の製造法には、通常知られ
ている種々の樹脂の混練方法を用いることができる。そ
の具体的方法を例示すれば、各成分を溶融状態で混合す
る方法、すなわち一般に用いられている加圧ニーダー、
ロール、バンバリーミキサー、スタティックミキサー、
スクリュー式押出機等を用いる方法を挙げることができ
る。
【0045】例示した本発明のポリプロピレン系樹脂組
成物の製造方法は、二つの工程をふまえているが、これ
は一度押出機等の溶融混合装置により成分B及び成分C
よりなる前駆的組成物を造粒し、更に最終の組成物を得
るために再度押出機等の溶融混合装置により混練して製
造する意図を満たしている方法、つまり夫々の目的を持
った二つの工程を包含していれば、いかなる方法によっ
ても製造することができる。例えば2台以上の押出機等
の溶融混合装置を組み合わせて、一方において成分Aで
あるポリプロピレン系樹脂を溶融しておいて、そこへ別
途製造した成分B及び成分Cよりなる前駆的組成物を供
給するといった形で連続的に製造する方法や多機能型反
応押出機一台で製造することも可能である。本発明のポ
リプロピレン系樹脂組成物は、従来公知の任意の成形加
工方法、例えば射出成形法、押出成形法などによって各
種形状の成形物に容易に加工できる。
【0046】
【作用】以上のように、成分A、成分B及び成分Cを段
階的に異なる温度で混練することにより、本発明の第1
及び第2分散相を有するポリプロピレン系樹脂組成物が
得られる。この分散相の形成機構は必ずしも明らかでな
いが、次のように推察している。成分Cである架橋性樹
脂組成物は、220℃以下の温度では、反応性化合物
(2)中の官能基と、変性ポリプロピレン樹脂(1)中
の官能基が反応して、架橋構造を形成しているが、22
0℃より高い温度では、この架橋構造が失われ、再び流
動性を持つという極めて特異な性質を有している。この
ため、成分Cの流動可能な温度である220℃より高い
温度で、成分Bと混練することにより、成分Cは容易に
成分B中に分散し、冷却することによって、反応性化合
物(2)と変性ポリプロピレン樹脂(1)中の官能基が
再び反応して架橋構造を形成し、相(第2分散相)を形
成する。このようにして得られた前駆的組成物は、22
0℃以下の温度であれば、成分Bは流動可能であるが、
成分Cは実質的にほとんど流動しない。このような温度
条件で、成分B及び成分Cからなる前駆的組成物と成分
Aを混練することにより、成分Cの架橋構造(湖)が保
たれたまま、成分Aを連続相(海)として、成分B及び
成分Cからなる前駆的組成物が分散相(第1分散相:
島)となるいわゆるサラミ構造を有するポリプロピレン
系樹脂組成物が得られるものと推定している。
【0047】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。本発明はこれらの実施例に何ら制約されるもの
ではない。 物性評価試験片の作製 プロピレン系樹脂組成物を東芝機械社射出成形機(IS
−170FII)を用いて、温度200℃、金型冷却温
度50℃で試験片を作製した。得られた試験片を相対湿
度50%、温度23℃の恒温室に2日間放置し、状態調
整を行った。 曲げ弾性率の測定 ASTM D 790に従って行った。 IZOD衝撃試験(ノッチつき) JIS K 6758に従って行った。
【0048】成分Cの架橋性樹脂組成物を構成する変性
ポリプロピレン(1)として、表1に示すものを使用し
た。また、成分Cの架橋性樹脂組成物の製造方法を参考
例にて示す。
【0049】
【表1】 a)ショウアロマーMA510(昭和電工(株)製ポリプロピレン、MFR 0.5g/10分、密度(JIS K−7112)0.9 g/cm3 :プロピレン単独重合体) b)ショウアロマーMK511(昭和電工(株)製ポリプロピレン、MFR 17g/10分、密度(JIS K−7112)0.9 g/cm3 :ブロック重合体) c)MFR:JIS K−7210 表1 条件14
【0050】(参考例1)変性ポリプロピレン(1)と
してのER1 100重量部に対して、反応性化合物
(2)としてのトリメチロールプロパンのプロピレンオ
キシド付加体(旭電化(株)製、T−400;分子量4
00)1.0重量部を加え、20mmφスクリューを有
する同方向2軸押出機を使い、樹脂温度240℃で混
練、ペレタイズした。得られた架橋性樹脂組成物R−1
のMFR(JIS K−7210 表1条件14)は、
30.6g/10分であった。
【0051】(参考例2〜4及び比較参考例1〜4)変
性ポリプロピレン(1)、反応性化合物(2)及び反応
促進剤(3)として表2に示す物質を同じく表2に示す
配合比で参考例1と同様に混練、ペレタイズして架橋性
樹脂組成物R2〜R9を得た。
【0052】
【表2】
【0053】(実施例1)成分Cとして参考例1で得ら
れた架橋性樹脂組成物R−1 50重量%及び成分Bと
してゴム(昭和電工・デュポン(株)製、ノーデル10
70、ムーニー粘度(ML1+4 、121℃)70)50
重量%をブラベンダーを用い樹脂温度230℃で混練
し、前駆的組成物を得た。
【0054】次に成分Aであるポリプロピレン系樹脂
(昭和電工(株)製、ショウアロマーMA810B、M
FR30g/10分、密度0.9g/cm3 )60重量
%及び上記の前駆的組成物40重量%をブラベンダーを
用い、樹脂温度210℃で混練してポリプロピレン系樹
脂組成物を得た。
【0055】得られたポリプロピレン系樹脂組成物の分
散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、該組
成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形成してい
ることが確認された。得られた写真を図1に示す。
【0056】(実施例2)ポリプロピレン系樹脂として
ショウアロマーMA810B、架橋性樹脂組成物R−
1、ゴムとしてノーデル1070の分量を表3に示すよ
うに変えた以外は実施例1と同様に行った。得られたポ
リプロピレン系樹脂組成物の分散状態を透過型電子顕微
鏡を用いて観察した結果、該組成物は、サラミ構造を形
成していることが確認された。
【0057】(実施例3)まず、参考例2で得られた架
橋性樹脂組成物R−2 25重量%及び成分Bであるゴ
ムとして(三井石化(株)製、タフマーP−0480、
MFR(190℃、ASTM D1238)1.1g/
10分、密度0.88g/cm3 )75重量%を20m
mφ同方向2軸押出機を用い樹脂温度230℃で混練
し、前駆的組成物を得た。
【0058】次に成分Aであるポリプロピレン系樹脂と
してショウアロマーMA510 60重量%及び上記の
前駆的組成物40重量%を20mmφ同方向2軸押出機
を用い、樹脂温度170℃で混練してポリプロピレン系
樹脂組成物を得た。
【0059】得られたポリプロピレン系樹脂組成物の分
散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、該組
成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形成してい
ることが確認された。
【0060】(実施例4)ポリプロピレン系樹脂、架橋
性樹脂組成物、ゴムの種類及び量比を表3のように変え
る以外は実施例3と同様に行った。いずれの場合もサラ
ミ構造が形成されていることが確認された。
【0061】(実施例5)まず、参考例4で得られた架
橋性樹脂組成物R−4 33重量%及び成分Bであるゴ
ムとして(旭化成(株)製、タフテックH1052、M
FR(230℃ASTM D128)12.0g/10
分)67重量%を20mmφ同方向2軸押出機を用い樹
脂温度240℃で混練し、前駆的組成物を得た。次に成
分Aであるポリプロピレン系樹脂として(昭和電工
(株)製、ショウアロマーMK511、MFR17g/
10分、密度0.9g/cm3 )70重量%及び上記の
前駆的組成物30重量%を20mmφ同方向2軸押出機
を用い、樹脂温度210℃で混練してポリプロピレン系
樹脂組成物を得た。得られたポリプロピレン系樹脂組成
物の分散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結
果、該組成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形
成していることが確認された。
【0062】(実施例6)ポリプロピレン系樹脂、架橋
製樹脂組成物、ゴムの種類及び量比を表3のように変え
る以外は実施例5と同様に行った。いずれの場合もサラ
ミ構造が形成されていることが確認された。それぞれの
物性を表4に示す。
【0063】(比較例1)比較参考例1で得られた架橋
性樹脂組成物R−6 50重量%及び成分Bであるゴム
として、EPDM 50重量%を20mmφ同方向2軸
押出機を用い樹脂温度240℃で混練し、前駆的組成物
を得た。
【0064】次に成分Aであるポリプロピレン系樹脂と
してショウアロマーMA810B60重量%及び上記の
前駆的組成物40重量%を20mmφ同方向2軸押出機
を用い、樹脂温度210℃で混練してポリプロピレン系
樹脂組成物を得た。
【0065】得られたポリプロピレン系樹脂組成物の分
散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、該組
成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形成してい
ないことが確認された。
【0066】(比較例2〜4)ポリプロピレン系樹脂、
架橋性樹脂組成物、ゴムの種類、量比を表3のように変
える以外は比較例1と同様に行った。いずれの場合もサ
ラミ構造は形成されなかった。
【0067】(比較例5)まず、参考例1で得られた架
橋性樹脂組成物R−1 50重量%及び成分Bであるゴ
ムとして、EPDM 50重量%を20mmφ同方向2
軸押出機を用い樹脂温度220℃で混練し前駆的組成物
を得た。
【0068】次に成分Aであるポリプロピレン系樹脂と
してショウアロマーMA810B60重量%及び上記の
前駆的組成物40重量%を20mmφ同方向2軸押出機
を用い、樹脂温度230℃で混練してポリプロピレン系
樹脂組成物を得た。
【0069】得られたポリプロピレン系樹脂組成物の分
散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、該組
成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形成してい
ないことが確認された。
【0070】(比較例6)まず、参考例1で得られた架
橋性樹脂組成物R−1 50重量%及び成分Bであるポ
リオレフィン系ゴムとして、タフマーP−0480 5
0重量%を20mmφ同方向2軸押出機を用い樹脂温度
170℃で混練し前駆的組成物を得た。
【0071】次に成分Aであるポリプロピレン系樹脂と
してショウアロマーMA810B20重量%及び上記の
前駆的組成物80重量%を20mmφ同方向2軸押出機
を用い、樹脂温度210℃で混練してポリプロピレン系
樹脂組成物を得た。
【0072】得られたポリプロピレン系樹脂組成物の分
散状態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、該組
成物は、海−島−湖のいわゆるサラミ構造を形成してい
ないことが確認された。
【0073】これら実施例及び比較例の配合割合、得ら
れたポリプロピレン系樹脂組成物の電子顕微鏡観察の結
果を表3に、これら樹脂組成物の曲げ弾性率、耐衝撃性
試験結果を表4に示す。
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】 曲げ弾性率:JIS K−7203に従って測定(25℃) アイゾット衝撃試験(ノッチ付):JIS K−7110に従って測定 (25℃)
【0076】
【発明の効果】本発明によるポリプロピレン系樹脂組成
物は、類似の樹脂に由来する成分を原料として、ポリプ
ロピレン系樹脂からなる連続相(海)、ポリオレフィン
系ゴムからなる第1分散相(島)、及び架橋性樹脂組成
物(湖)の相構造いわゆるサラミ構造を形成させること
ができる。この結果、耐衝撃性を向上させると曲げ弾性
率が低下する傾向はあっても、従来のポリプロピレン系
樹脂組成組成物に比して高い耐衝撃強度を有しながら、
高い曲げ弾性率を有する樹脂組成物を得ることができ
た。本樹脂組成物は家電材料、自動車材料等の各種工業
材料用に広範に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例(EPDM);A、実施例(EPR);
B、実施例(SEBS);C、比較例(EPDM);
a、比較例(EPR);b及び比較例(SEBS);c
で得たプロピレン系樹脂組成物の耐衝撃強度(アイゾッ
ト)及び曲げ弾性率の関係を示す。
【図2】実施例1で得たポリプロピレン系樹脂組成物の
透過型電子顕微鏡写真を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 志磨子 大分県大分市大字中ノ洲2昭和電工株式会 社大分研究所内 (72)発明者 田越 宏孝 大分県大分市大字中ノ洲2昭和電工株式会 社大分研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分A:プロピレンの単独重合体及び/
    またはプロピレンとエチレンもしくは他のα−オレフィ
    ンとの共重合体であるポリプロピレン系樹脂98〜50
    重量%、成分B:ゴム1〜49重量%及び成分C:架橋
    性樹脂組成物1〜40重量%からなり、成分Cである架
    橋性樹脂組成物が、(1)プロピレンの単独重合体また
    はプロピレンとエチレンまたは他のα−オレフィンとの
    共重合体に、少なくとも1種の不飽和カルボン酸または
    その酸無水物誘導体をグラフト変性した変性ポリプロピ
    レン樹脂及び(2)不飽和カルボン酸またはその酸無水
    物誘導体と反応しうる官能基を分子内に少なくとも2個
    以上有する反応性化合物からなり、変性ポリプロピレン
    樹脂(1)中の不飽和カルボン酸またはその酸無水物誘
    導体に由来する単位に対し、これと反応しうる反応性化
    合物のモル比が、0.01〜10の範囲である樹脂組成
    物であって、且つ成分Aが連続相を形成し、その連続相
    中にB成分が分散相(第1分散相)として存在し、さら
    にその分散相中に成分Cが分散した分散相(第2分散
    相)を形成している分散形態を有することを特徴とす
    る、ポリプロピレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 成分Cの架橋性樹脂組成物が(1)変性
    ポリプロピレン樹脂、(2)反応性化合物及び(3)反
    応促進剤からなり、(3)反応促進剤が、(1)変性ポ
    リプロピレン樹脂100重量部に対し、0.001〜2
    0重量部からなる請求項1記載のポリプロピレン系樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 成分Cの架橋性樹脂組成物を構成する反
    応性化合物(2)における官能基が水酸基またはアミノ
    基から選ばれる官能基であって、且つアミノ基を有する
    場合には反応性化合物一分子中に含まれるアミノ基が多
    くとも1個である請求項1〜2記載のポリプロピレン系
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 成分Cの架橋性樹脂組成物を構成する反
    応性化合物(2)が下記一般式(I) (R1a C(CH2 OH)b ‥‥‥‥ (I) (式中、R1 は水素、炭素原子数1〜12個の鎖状ある
    いは環状アルキル基またはアラルキル基を表し、bは2
    から4の整数を表し且つa+b=4を満足するように選
    択される。)で示されるポリメチロール化合物、もしく
    は下記一般式(II) HO−CH2 CH(OH)CH2 O[CH2 CH(OH)CH2 O)]c −H ‥‥‥‥ (II) (式中、cは1から10の整数である。)で示されるグ
    リセリン化合物、または上記一般式(I)あるいは(I
    I)で表される化合物にエチレンオキシドまたはプロピ
    レンオキシドを付加させた構造を有するポリオキシアル
    キレン化合物である請求項1〜2記載のポリプロピレン
    系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 成分Bであるゴムがエチレン・プロピレ
    ン共重合体、エチレン・ブテン共重合体、エチレン・α
    −オレフィン・非共役系ジエン共重合体モノアルケニル
    芳香族炭化水素−共役ジエンブロック共重合体、または
    モノアルケニル芳香族炭化水素−共役ジエンブロック共
    重合体の水添物である請求項1〜4記載のポリプロピレ
    ン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 成分B及び成分Cを10:90〜90:
    10の重量割合で混練した後、該混練物と成分Aを22
    0℃以下の温度で混練することを特徴とするポリプロピ
    レン系樹脂組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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