JP2001261890A - ポリエーテル含有ゴム混合物 - Google Patents

ポリエーテル含有ゴム混合物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、改良された加工挙動を持つゴム混
合物と、加硫ゴム製造のため、特に高強化、高耐摩耗性
成形品製造のため、好ましくは低い転がり抵抗および高
い耐摩耗性を有するタイヤ製造のためのゴム混合物の使
用を提供する。 【解決手段】 100質量部の使用ゴムの総量に対し
て、0.05〜25質量部の特殊なポリエーテルと、1
〜500質量部のフィラーと任意に他のゴム用補助物質
および/または架橋剤とを含むゴム混合物、並びにその
ゴム混合物を含む加硫ゴム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊なポリエーテ
ルを含有し改良された加工挙動を持つゴム混合物と、加
硫ゴム製造のため、特に高強化、高耐摩耗性成形品製造
のため、好ましくは低い転がり抵抗および高い耐摩耗性
を有するタイヤ製造のためのゴム混合物の使用を提供す
る。
【0002】
【従来の技術】多くの解決法が、低い転がり抵抗を有す
るタイヤの製造のために提案されている。ある種の多硫
化シランがシリカ含有加硫ゴムのための強化用添加剤と
して DE-A-2 255 577 および DE-A-4 435 311、EP-A1-0
670 347 および 米国特許第 4,709,065 号に記載され
ている。しかしながら、これらの特許に記載された多硫
化シランをシリカ含有加硫ゴムのための強化用添加剤と
して使用することの欠点は、許容できる加工性を得るた
めには、比較的多量の高価なポリスルフィド硫化物が必
要となることである。
【0003】シリカ含有ゴム混合物の加工性改良のため
に、脂肪酸エステル、脂肪酸塩または鉱油のような他の
添加剤が提案されている。記載される添加剤は、流れ性
を向上させるが、大きく伸張(例えば100〜300
%)したときのモジュラスを減少させ、フィラーの強化
効果を減少させるという欠点を有する。
【0004】さらに、ポリアルコールおよびポリグリコ
ールをゴム混合物に加えることが可能であることが知ら
れている。例えば、EP-A1-0 869 145 および EP-A1-0 7
38 755 は、あるポリエチレンオキシドを含むゴム混合
物を記載する。しかし、本発明の特殊な構造のポリエー
テルは開示されていなかった。これらの特許における開
示によれば、記載されるポリエチレンオキシドは、未加
硫ゴム混合物の加工性をほとんど改良しないが、主とし
て加硫ゴムの特性、特に帯電防止性および磨耗挙動に働
きかける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、発明の目的
は、添加することによりゴム混合物の流れ性を改良し、
改良された特性、特にタイヤの場合での耐摩耗性、転が
り抵抗および濡れスキッド抵抗に関して改良された特性
を有する加硫ゴムを与える添加剤を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、明らか
にゴム混合物の流れ性を改良し、良好な強化特性、好都
合な動的制動および良好な磨耗特性を有する加硫ゴムを
導く特殊なポリエーテルを見出した。
【0007】その結果、本発明は次のゴム混合物を提供
する:100質量部の使用ゴムの総量に対して0.05
〜25質量部の範囲の構造式(I)のポリエーテルと、
【化3】 〔式中、R1およびR2は独立に、水素またはC1〜C4
ルキル基を表し、R3およびR4は独立に、水素またはC
1〜C6アルキル基を表し、R5およびR6の少なくとも1
つがC1〜C18アルキル基、C7〜C22アルキルアリール
基またはC7〜C22アリールアルキル基であることを条
件に、R5およびR 6は独立に、水素、C1〜C18アルキ
ル基、C7〜C22アルキルアリール基、C7〜C22アリー
ルアルキル基、-CH2-OH基または-CHR4-(-O-C
HR1-CHR2-)m-OH基を表し、nおよびmは独立
に、1〜10の、好ましくは1〜5の整数を表す。〕、
1〜500質量部の範囲のフィラーと任意に他のゴム用
補助物質および/または架橋剤とを含むゴム混合物。
【0008】(発明の詳細な説明)ポリエーテル(I)
の好ましい例は、192〜1500の範囲、好ましくは
192〜約700の範囲の分子量を有し、ヒドロキシル
基1モルにつき0.7〜10モルの範囲のエチレンオキ
シドおよび/またはプロピレンオキシドを有するネオペ
ンチルグリコールまたはトリメチロールプロパンの付加
および重付加化合物である。ネオペンチルグリコールま
たはトリメチロールプロパン中のヒドロキシル基1モル
につき0.7〜7モルの範囲のエチレンオキシドおよび
/またはプロピレンオキシドを有する付加および重付加
化合物が好ましく、トリメチロールプロパン中のヒドロ
キシル基1モルにつき0.7〜3モルの範囲のエチレン
オキシドおよび/またはプロピレンオキシドを有する対
応する付加および重付加生成物が最も好ましい。
【0009】この種の付加および重付加生成物の調製法
は、先行技術(Houben-Weyl、Methoden der organische
n Chemie、第 XIV/2 巻、Thieme Verlag、Stuttgart、1
963年、第436〜440頁、第450頁)中にある。この種のポ
リエーテルはまた商業的に入手できる。好適なポリエー
テルは、例えば、Bayer AG 製 Desmophen(登録商標) 55
0 U および Desmophen(登録商標) 4011 T である。ポリ
エチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドまたは
これらの混合ポリエーテルは製造法のため、好ましくは
混合物として使用される。
【0010】100質量部の使用ゴムの総量に対して、
0.3〜15質量部の、好ましくは1〜10質量部の範
囲の量のポリエーテル(I)を、本発明のゴム混合物に
加える。
【0011】本発明のゴム混合物の調製のために使用さ
れるゴムは、天然ゴムおよび合成ゴムを含む。好ましい
合成ゴムは、例えば、W. Hofmann、Kautschuktechnolgi
e、Genter Verlag、Stuttgart、1980年 に記載されてい
る。そのようなゴムはとりわけ次のようなものを含む: BR ポリブタジエン ABR ブタジエン/C1〜C4-アルキルアクリレー
トコポリマー CR ポリクロロプレン IR ポリイソプレン SBR スチレン含有量が1〜60wt%の範囲、好
ましくは20〜50wt%の範囲にあるスチレン/ブタ
ジエンコポリマー IIR イソブチレン/イソプレンコポリマー NBR アクリロニトリル含有量が5〜60wt%の
範囲、好ましくは10〜40wt%の範囲にあるブタジ
エン/アクリロニトリルコポリマー HNBR 部分水素化または完全水素化NBRゴム EPDM エチレン/プロピレン/ジエンコポリマー およびこれらゴムの混合物。
【0012】天然ゴム、エマルションSBRおよび溶液
SBRの混合物並びにポリブタジエンゴムは、自動車両
用タイヤの製造のために重要である。ビニル含有量が2
0〜60wt%の範囲である溶液SBRゴムの使用並び
に、ニッケル、コバルト、チタンおよび/またはネオジ
ムを基礎とする触媒を用いて調製された1,4-シス高含
有量(>90%)ポリブタジエンゴム、さらにビニル含
有量が75%までのポリブタジエンゴム、および記載し
た溶液SBRとポリブタジエンゴムとの混合物の使用
が、本発明のゴム混合物の使用について特に重要であ
る。最も好ましいものは、結合した官能基、特にヒドロ
キシル基および/またはカルボキシル基の付加濃度を有
する対応する溶液SBRとポリブタジエンゴムである。
ヒドロキシル基および/またはカルボキシル基の好まし
い濃度は、ゴムに対して0.05〜3wt%の範囲であ
る。本発明の最も好ましいゴムは、例えばドイツ特許出
願 DE-A1-198 32 549、DE-A1-198 52 648、DE-A1-199 1
4 848、DE-A1-199 20 788、DE-A1-199 20 814 および D
E-A2.653.144 および EP-A1-0 464 478 に記載されてお
り、これらの特許は米国での慣習により本出願に参照資
料として含まれる。
【0013】本発明のゴム混合物は、100質量部のゴ
ムの総量に対して0.1〜300質量部の範囲の幅広い
種類のフィラーを含むことができる。好適なフィラー
は、主として酸化物フィラーおよび/またはケイ酸塩フ
ィラーおよび/またはカーボンブラックである。酸化物
フィラーおよび/またはケイ酸塩フィラーが好ましい。
【0014】次のものが最も好ましい。 ・高分散シリカ。その調製は、例えばケイ酸塩溶液の沈
殿またはハロゲン化ケイ素の火炎加水分解による。その
比表面積は5〜1000m2/gの範囲、好ましくは2
0〜400m2/gの範囲である(BET表面積)。そ
の一次粒子寸法は10〜400nmの範囲である。シリ
カはまた任意に、Al、Mg、Ca、Ba、Zn、Z
r、Ti酸化物のような他の金属酸化物との混合酸化物
であってもよい。 ・合成ケイ酸塩。例えばケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウムまたはケイ酸カルシウムのようなケイ酸アル
カリ土類金属など。そのBET表面積は20〜400m
2/gの範囲であり、その一次粒子径は10〜400n
mの範囲である。 ・天然シリカ。例えばカオリンおよび他の天然に産出す
るシリカなど。 ・ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット、ロープな
ど)またはガラスミクロビーズ。 ・金属酸化物。例えば酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化アルミニウムなど。 ・金属炭酸塩。例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸亜鉛など。 ・金属水酸化物。例えば水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウムなど。
【0015】記載したフィラーは100質量部の使用ゴ
ムに対して、好ましくは5〜200質量部の範囲の量
で、より好ましくは10〜150質量部の範囲の量で使
用される。
【0016】上述のように、カーボンブラックもまたフ
ィラーとして好適である。カーボンブラックは、ランプ
ブラック法、ファーネスブラック法またはガスブラック
法により調製され、一般に20〜200m2/gのBE
T表面積を有し、例えばSAF、ISAF、HAF、F
EFまたはGPFカーボンブラックなどがある。
【0017】最も好ましい実施態様において本発明のゴ
ム混合物は、少なくとも1つのゴムに加えて、100質
量部の使用ゴムに対して各0.5〜10質量部のポリヒ
ドロキシル化合物(I)、10〜100質量部の酸化物
フィラーまたはケイ酸塩フィラーおよび5〜50質量部
のカーボンブラックを含む。
【0018】加硫ゴムを調製するために、既知で通例用
いられるゴム用補助物質を本発明のゴム混合物に加える
ことができ、それらは特に加硫促進剤、酸化防止剤、熱
安定剤、耐光剤、オゾン劣化防止剤、加工助剤、可塑
剤、粘着付与剤、発泡剤、着色剤、顔料、ワックス、エ
キステンダー、有機酸、遅延剤、金属酸化物、架橋剤お
よび活性剤である。これに関して、I. Franta、Elastom
ers and Rubber Compounding Materials、Elsevier 198
9年、第325〜494頁が参照される。
【0019】ゴム用助剤は、通常の量で用いられ、とり
わけ最終用途に依存する。通常量は、使用ゴムの総量に
対して0.1〜50wt%の範囲である。
【0020】さらに、硫黄、硫黄供与体または過酸化物
のような既知の架橋剤もまた加硫ゴムの調製に用いるこ
とができる。さらに、メルカプトベンズチアゾール、グ
アニジン、チウラム、ジチオカルバメート、チオウレア
および/またはチオカルバメートのような加硫促進剤も
また当然に、本発明のゴム混合物に加えても良い。加硫
促進剤および架橋剤は、使用ゴムの総量に対して0.1
〜10wt%の範囲の量で、好ましくは0.1〜5wt
%の範囲の量で用いられる。
【0021】好ましい実施態様において本発明のゴム混
合物はまた、記載したゴム、フィラー、ポリエーテル
(I)、ゴム用助剤および架橋剤に加えて、0.2〜4
質量部の範囲の脂肪族、シクロ脂肪族および/または芳
香族C6〜C36カルボン酸の亜鉛塩、例えば獣脂脂肪
酸、オレイン酸または安息香酸の亜鉛塩を含む。さら
に、最も好ましい実施態様において、100質量部の使
用ゴムに対して0.5〜15質量部の範囲の硫黄含有シ
リルエーテルもまた、フィラー活性剤として加えられ、
それらは特に DE-A-2 141 159 および DE-A-2 255 577
に記載されているようなビス-(トリアルコキシシリル-
アルキル)-ポリスリフィド、DE-A-4 425 311 および EP
-A1-0 670 347 に記載されているようなオリゴマーおよ
び/またはポリマー硫黄含有シリルエーテル並びにさら
に DE-A-195 44 469 に記載されているようなメルカプ
ト-アルキルトリアルコキシシラン、メルカプトプロピ
ルトリエトキシシランおよび/またはチオシアナトアル
キルシリルエーテルである。
【0022】本発明のゴム混合物は、混合装置、特にロ
ール、密閉式ミキサーおよび混合押出機のような通例の
装置を用いて調製することができる。
【0023】本発明のゴム混合物の加硫は、100〜2
00℃の、好ましくは130〜180℃の温度範囲で、
任意に10〜200barの圧力範囲で、通例どおりに
行うことができる。
【0024】本発明のポリエーテル(I)を含むゴム混
合物は特に、著しく高い流れ性、高い加工信頼性、およ
び改良された加硫反応速度により特徴づけられ、モジュ
ラスについて比較的高い値を有する加硫ゴムを提供す
る。その結果、それらは、高強化、高耐摩耗性成形品を
経済的に製造するために特に好適である。
【0025】次に掲げるものも、特に成形品として例示
できる:ケーブル外装、ホース、伝導ベルト、コンベヤ
ーベルト、ロール被覆、タイヤ、靴底、シール環および
制動要素。最も好ましいものは、低転がり抵抗を有する
タイヤトレッドの製造のために本発明のゴム混合物を使
用することである。
【0026】以下、本発明の好ましい態様を記載する。 A.前記ゴム混合物が、100質量部の使用ゴムに対し
て0.1〜300質量部の無機フィラーおよび/または
有機フィラーを含む請求項1に記載のゴム混合物。 B.前記フィラーが酸化物フィラー若しくはケイ酸塩フ
ィラーおよびカーボンブラックまたはこれらの混合物か
らなる群から選ばれる請求項1に記載のゴム混合物。 C.前記フィラーが1つまたはそれ以上の20〜400
2/gの比表面積を有する沈降シリカおよび/若しく
は沈降ケイ酸塩またはこれらの混合物を含む前記B項に
記載のゴム混合物。 D.前記ゴム混合物が100質量部の使用ゴムに対して
0.1〜300質量部の無機フィラーおよび/または有
機フィラーを含む請求項3に記載の加硫ゴム。 E.前記フィラーが酸化物フィラー若しくはケイ酸塩フ
ィラーおよびカーボンブラックまたはこれらの混合物か
らなる群から選ばれる請求項3に記載の加硫ゴム。 F.前記フィラーが1つまたはそれ以上の20〜400
2/gの比表面積を有する沈降シリカおよび/若しく
は沈降ケイ酸塩またはこれらの混合物を含む前記E項に
記載の加硫ゴム。 G.前記加硫ゴムがタイヤである請求項3に記載の加硫
ゴム。 H.前記加硫ゴムがタイヤトレッドである請求項3に記
載の加硫ゴム。
【0027】発明を以下の実施例によりさらに説明する
が、発明をそれら実施例に限定する意図は無い。実施例
において他に明記がなければ、すべての部およびパーセ
ンテージは質量による。
【0028】
【実施例】ポリエーテルは、Houben-Weyl、Methoden de
r organischen Chemie、第 XIV/2巻、Thieme Verlag、S
tuttgart、1963年、第436〜440頁、第450頁に従って、
対応するアルコールまたはフェノールから調製すること
ができる。量に関するデータは、質量部として示す。ム
ーニー粘度の測定は、DIN 53 523 に記載されているよ
うに行った。
【0029】実施例1〜9 次のゴム混合物を、300ml密閉式ミキサー内で調製
した(35rpm、開始温度120℃、混合時間5
分)。トリメチロールプロパンとエチレンオキシドとの
付加物(ヒドロキシル基1当量につき、1.3モル、
2.5モルおよび4モルのエチレンオキシド)およびト
リメチロールプロパンとプロピレンオキシドとの付加物
(ヒドロキシル基1当量につき1モルのプロピレンオキ
シド)を、本発明のポリエーテルとして、先行技術のさ
まざまなポリエーテルと比較した。
【0030】
【表1】
【表2】
【0031】実施例10〜15 次のゴム混合物を、300ml密閉式ミキサー内で調製
した(55rpm、開始温度100℃、混合時間7分、
最終温度130℃)。EP-A1-0 974 616 に従って100
質量部の溶液SBR Buna(登録商標) VSL 5020-0 と2
質量部のメルカプトエタノールおよび0.233質量部
のジラウリルペルオキシドとをシクロヘキサン中80℃
で反応させ、37.5質量部の芳香族鉱油 Mobilsol K
(Mobil Oil 製)を用いて増量することによって、使用
したヒドロキシル-S-SBRゴムを得た。混合物の組成
および結果を表3に示す。
【0032】
【表3】 * 例えば、Weber & Schaner、Hamburg 20095 から入手
可能。
【0033】次いで、次の化合物をゴムローラーで混合
した(50℃)。
【表4】
【0034】測定した混合物の粘度から、通例のポリエ
チレンオキシドポリエーテルは実質的に粘度低下の効果
を有さず、本発明のポリエーテルは粘度低下の点で特別
な地位を有し、かなり有効な流動性促進剤であることが
示される。
【0035】実施例16〜19 次のゴム混合物を、1.5l密閉式ミキサー内で調製し
た(70rpm、開始温度80℃、最終温度140
℃)。EP-A1-0 974 616 に従って100質量部の溶液S
BR Buna VSL 5020-0 と1.15質量部のメルカプト
エタノールおよび0.15質量部の Trigonox 29-C50
(炭化水素中1,1-ジ(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,
5-トリメチルシクロヘキサン50wt%溶液、供給
者:Akzo Nobel Chemicals GmbH)とを110℃で反応
させ、21質量部の芳香族鉱油 Mobilsol K(Mobil Oil
製)を用いて増量することによって、使用したヒドロ
キシル-L-SBRゴムを得た。混合物の組成および結果
を表5に示す。分子量1,000を有するポリプロピレ
ングリコールポリエーテル(比較ポリエーテルB)およ
びソルビトール由来多官能性ポリプロピレングリコール
/エチレングリコールポリエーテル(比較ポリエーテル
C)を、比較物質として用いた。
【0036】
【表5】
【0037】押出操作:90℃の温度、1.4ccm/
秒の速度でフラット台形型ノズル(最大高4mm、幅5
0mm)を用いて、ゴム混合物を押し出した。 押出物の外観: 比較例16、17、18 ぎざぎざ状の縁、粗くてむらのある表面。 実施例19 なめらかな縁、 なめらかで均一な表面。
【0038】ゴム混合物を、20分間170℃で加硫し
た。次の加硫ゴム特性が得られた。
【0039】
【表6】
【0040】発明は例証の目的のために上述において詳
細に記載されたが、そのような詳細は単に例証の目的の
ためだけであると理解されるべきであり、請求項により
制限され得る場合を除き、本発明の意図および目的から
外れることなく当業者によりその中で変形することがで
きるものと理解されるべきである。
フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン−ヨーゼフ・ヴァイデンハウプト ドイツ連邦共和国50259プルハイム、カン トシュトラーセ6アー番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100質量部の使用ゴムの総量に対し
    て、0.05〜25質量部の次式で示されるポリエーテ
    ルと、 【化1】 〔式中、R1およびR2は独立に、水素またはC1〜C4
    ルキル基を表し、 R3およびR4は独立に、水素またはC1〜C6アルキル基
    を表し、 R5およびR6の少なくとも1つがC1〜C18アルキル
    基、C7〜C22アルキルアリール基またはC7〜C22アリ
    ールアルキル基であることを条件に、R5およびR 6は独
    立に、水素、C1〜C18アルキル基、C7〜C22アルキル
    アリール基、C7〜C22アリールアルキル基、-CH2-O
    H基または-CHR4-(-O-CHR1-CHR2-)m-OH基
    を表し、 nおよびmは独立に、1〜10の整数を表す。〕、1〜
    500質量部のフィラーと任意に他のゴム用補助物質お
    よび/または架橋剤とを含むゴム混合物。
  2. 【請求項2】 100質量部の使用ゴムの総量に対し
    て、ネオペンチルグリコールおよび/またはトリメチロ
    ールプロパン中のヒドロキシル基1モルにつき0.7〜
    7モルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオ
    キシドの付加および重付加化合物を0.3〜15質量部
    含むゴム混合物。
  3. 【請求項3】 100質量部の使用ゴムの総量に対し
    て、0.05〜25質量部の次式で示されるポリエーテ
    ルと、 【化2】 〔式中、R1およびR2は独立に、水素またはC1〜C4
    ルキル基を表し、 R3およびR4は独立に、水素またはC1〜C6アルキル基
    を表し、 R5およびR6の少なくとも1つがC1〜C18アルキル
    基、C7〜C22アルキルアリール基またはC7〜C22アリ
    ールアルキル基であることを条件に、R5およびR 6は独
    立に、水素、C1〜C18アルキル基、C7〜C22アルキル
    アリール基、C7〜C22アリールアルキル基、-CH2-O
    H基または-CHR4-(-O-CHR1-CHR2-)m-OH基
    を表し、 nおよびmは独立に、1〜10の整数を表す。〕、1〜
    500質量部のフィラーと任意に他のゴム用補助物質お
    よび/または架橋剤とを含むゴム混合物を含む加硫ゴ
    ム。
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