JP5165183B2 - オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
成分(I):オレフィン系共重合体ゴム(A)100重量部及び鉱物油系ゴム用軟化剤(B)12〜200重量部の混合物(AB)30〜95重量%とポリプロピレン系樹脂(C)5〜70重量%とを含有する(但し、(AB)+(C)=100重量%とする)混合物を、ラジカル発生剤(D)の存在下で動的架橋して得られる架橋組成物。
成分(II):下記の成分(E)の重合後に成分(F)を重合することにより製造されたものであり、成分(E)30〜60重量%及び成分(F)40〜70重量%(但し、(E)と(F)との合計量を100重量%とする。)を含有し、o−ジクロロベンゼンを溶媒として用いた温度0〜140℃の間の温度上昇溶離分別において、0℃での溶出分が全溶出量に対して35〜60重量%であり、かつ、80〜100℃での溶出分が全溶出量に対して1〜5重量%であるオレフィン系熱可塑性エラストマーであって、JIS K7203に準拠して測定した曲げ弾性率が500MPa以下であり、架橋構造を有さないオレフィン系熱可塑性エラストマー。
成分(E):アイソタクチックインデックスが90%以上のプロピレン単独重合体成分
成分(F):プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロピレンと、炭素数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体成分
本発明によれば、柔軟性、ゴム弾性、引張破壊強さに優れ、軟化剤のブリードが少なく、異型押出加工性が良好で目ヤニの発生の少ないオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法を提供することができるため、本発明の工業的価値は極めて高い。
なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(1)オレフィン系共重合体ゴム(成分(A))
本発明において用いられる成分(A)のオレフィン系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)、エチレン−ブテン−非共役ジエンゴム、プロピレン−ブタジエン共重合体ゴムなどのオレフィンを主成分とする無定型ランダム共重合体の弾性体が例示できる。これらの中で、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムが好ましく、特にエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムが好ましい。このエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムの非共役ジエンとしてはジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン等が用いられ、特にエチリデンノルボルネンを用いると、得られる共重合体ゴムは適度な架橋構造を与えることができるため好ましい。
(2)鉱物油系ゴム用軟化剤(成分(B))
鉱物油系ゴム用軟化剤は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを軟化させ、柔軟性と弾性を増加させるとともに、得られる組成物の加工性、流動性を向上させる目的のために使用される。
一般に、鉱物油系ゴム用軟化剤としては、芳香族炭化水素、ナフテン系炭化水素及びパラフィン系炭化水素の混合物が用いられる。通常、全炭素量に対し、芳香族炭化水素の炭素の割合が35重量%以上のものは芳香族系オイル、ナフテン系炭化水素の炭素の割合が30重量%〜45重量%のものはナフテン系オイル、パラフィン系炭化水素の炭素の割合が50重量%以上のものはパラフィン系オイルと呼ばれる。本発明においては、パラフィン系オイルが特に好適に使用される。
(3)ポリプロピレン系樹脂(成分(C))
本発明において用いられるポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂等が例示できる。
(4)ラジカル発生剤(成分(D))
本発明において用いられるラジカル発生剤としては、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物やジクミルパーオキシド等の有機過酸化物が例示できるが、中でも有機過酸化物が好ましい。
(5)架橋助剤
本発明においては、必要に応じて架橋助剤を用いることもできる。主な架橋助剤としては、例えば、硫黄、p−キノンジオキシム、p−ジニトロソベンゼン、1,3−ジフェニルグアニジン等の過酸化物用助剤、ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート等の多官能ビニル化合物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
(6)オレフィン系熱可塑性エラストマー(成分(II))
本発明において用いられるオレフィン系熱可塑性エラストマー(成分(II))は、JIS K7203に準拠して温度23℃で測定した曲げ弾性率が500MPa以下であり、成分(E):アイソタクチックインデックスが90%以上のプロピレン単独重合体成分及び成分(F):プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロピレンと、炭素数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体成分を含有するものであることが好ましい。
成分(II)を構成する一方の成分(E)は、アイソタクチックインデックスが90%以上のプロピレン単独重合体であり、特にアイソタクチックインデックスが95%以上であるものが好ましい。また、架橋構造を有さないものであることが好ましい。前記成分(E)のアイソタクチックインデックスが90%未満では、組成物の熱可塑性エラストマーとして柔軟性と引張り特性のバランスが劣ると共に、耐熱性も劣る傾向がある。
尚、ここで、炭素数4〜8のα−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、3−メチルブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等が挙げられる。
また、本発明で得られるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性の面から、成分(II)は、ο−ジクロロベンゼンを溶媒として用いた温度0℃〜140℃の間の温度上昇溶離分別において、120℃〜130℃での溶出分が全溶出量に対して3重量%〜6重量%、好ましくは4重量%〜5重量%であるのが好ましい。尚、ここで、温度上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fractionation;TREF)とは、一般に公知の分析法である。原理的には、高温でポリマーを溶媒に完全に溶解させた後に冷却して、溶液中に存在させておいた不活性坦体の表面に薄いポリマー層を形成させる。このとき、結晶化し易い高結晶性成分から結晶化しにくい低結晶性若しくは非晶性成分の順にポリマー層が形成される。次いで、連続又は段階的に昇温すると、前記と逆に、低結晶性若しくは非晶性成分から溶出し、最後に高結晶性成分が溶出する。この各温度での溶出量と溶出温度によって描かれる溶出曲線からポリマーの組成分布を分析するものである。本発明においては、この温度上昇溶離分別における溶媒としてο−ジクロロベンゼンを使用する。
本発明の成分(II)のオレフィン系熱可塑性エラストマーは、前記成分(E)の重合後に前記成分(F)が重合されることにより製造された組成物からなることが好ましい。この逐次重合に用いられる触媒としては従来公知のものを用いることができ、例えば、有機アルミニウム化合物と、チタン原子、マグネシウム原子、ハロゲン原子及び電子供与性化合物を必須とする固体成分とからなるものを用いることができる。ここで、有機アルミニウム化合物としては、この種の重合において公知の、一般式R1 mAlX3-m(式中、R1は炭素数1〜12の炭化水素基、Xはハロゲン原子を示し、mは1〜3の数である。)で表される化合物、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等のジアルキルアルミニウムハライド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド等のアルキルアルミニウムセスキハライド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド等のアルキルアルミニウムジハライド、ジエチルアルミニウムハイドライド等のアルキルアルミニウムハイドライド等が挙げられる。
また、前記方法により製造される成分(II)の粉体粒子のベタツキ等をなくして流動性を付与するために、第一段階での成分(E)の重合後、第二段階での成分(F)の重合開始前又は重合途中に、活性水素含有化合物を、触媒の固体成分中のチタン原子に対して100倍モル〜1000倍モルで、且つ、触媒の有機アルミニウム化合物に対して2倍モル〜5倍モルの範囲で添加することが好ましい。
前記方法により製造される成分(II)は、JIS K7203に準拠して温度23℃で測定した曲げ弾性率が500MPa以下であることが必要であり、好ましくは475Mpa以下、特に好ましくは450Mpa以下である。曲げ弾性率が500MPaを超えるものを用いると、最終組成物の柔軟性が失われ、異型押出成形性も劣る傾向にある。また、当該曲げ弾性率の下限は通常50MPaである。
(6)その他の成分
本発明で最終的に得られるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物には、上記必須成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて他の任意の配合成分を配合することができる。
先ず、本発明においては、成分(A)とその100重量部当たり12〜200重量部、好ましくは20〜150重量部の成分(B)とを予備混合(油展)して混合物(AB)を調整する。
すなわち、本発明においては、上記範囲の成分(B)の使用により、柔軟性の確保と流動性の向上による加工性の改良および機械的特性の改良を同時に満足させることの可能なオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。また、上記範囲の成分(B)の使用により、動的熱処理時の発熱が抑制され、その結果、押出成形した際にブツの発生が少なく表面の平滑な成型品を得ることができる。
また、本発明においては、成分(B)の鉱物油系ゴム用軟化剤は、予めオレフィン系共重合体ゴムを油展して用いる以外に、本組成物の性能を損なわない範囲で、例えば混合物(AB)と成分(C)の合計量100重量部に対して0.01重量部以上150重量部以下、好ましくは100重量部以下の範囲で追加して配合して用いることもできる。この量を超えて配合した場合には、軟化剤のブリードが問題となることがある。
この二軸押出機を用いた製造方法の好ましい態様としては、複数の原料供給口を有する二軸押出機のより上流側の原料供給口(ホッパー)から混合物(AB)、成分(C)、及び成分(D)を含む混合物をシリンダー内に供給しながら溶融混練し、更に追加の成分(B)を該ホッパーと別個のより下流側に位置する供給口からシリンダー内に供給して、熱処理し、オレフィン系熱可塑性エラストマーを製造し、これと成分(II)を短軸押出機等を用いて溶融混練して、オレフィン系熱可塑性エラストマーを製造する方法である。または成分(II)を単にブレンドして用いても良い。
本発明で得られる熱可塑性エラストマー組成物は、通常熱可塑性エラストマーに用いられる成形方法、例えば、射出成形法、押出成形法、中空成形法、圧縮成形法等によって、又はその後の積層成形、熱成形等の二次加工によって、単独で又は他の材料との積層体として成形体とされる。そして、自動車部品(ウェザーストリップ、天井材、内装シート、バンパーモール、サイドモール、エアスポイラー、エアダクトホース、各種パッキン類等)、土木・建材部品(止水材、目地材、窓枠等)、スポーツ用品(ゴルフクラブやテニスラケットのグリップ類)、工業用部品(ホースチューブ、ガスケット等)、家電部品(ホース、パッキン類)、医療用機器部品、電線、及び雑貨等の広汎な分野での資材として用いられる。
<原材料>
成分(A):オレフィン系共重合体ゴム
油展エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン三元共重合体ゴム(エチレン含有量66重量%、エチリデンノルボルネン含量4.5重量%)、ポリプロピレン(PP)換算の重量平均分子量348,000であり、共重合体ゴム100重量部あたり40重量部のパラフィン系ゴム用軟化剤(後記)を含有する。
成分(B):鉱物油系ゴム用軟化剤
パラフィン系オイル(重量平均分子量746、40℃の動粘度382cst、流動点−15℃、引火点300℃、出光興産製「PW380」)
成分(C):ポリプロピレン系樹脂
プロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂(エチレン含有量3.1重量%、230℃、21.2N荷重のメルトフローレート0.7g/10分)
成分(D):ラジカル発生剤
2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン (以下、POXと記載する。)
架橋助剤:ジビニルベンゼン (以下、DVBと記載する。)
成分(II):オレフィン系熱可塑性エラストマー
II−1:プロピレン単独重合体からなる結晶性プロピレン系重合体ブロック45重量%と、プロピレン含有量が60重量%のプロピレン−エチレン共重合体からなる非晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック55重量%とからなるプロピレン−エチレンブロック共重合体(230℃、21.2N荷重のメルトフローレート0.8g/10分、曲げ弾性率310MPa)
II−2(比較例用):プロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂(エチレン含有量3.1重量%、230℃、21.2N荷重のメルトフローレート0.7g/10分、曲げ弾性率800MPa)
以下に本発明における評価方法を記載するが、(1)〜(3)の測定には、インラインスクリュウタイプ射出成形機(東芝機械社製「IS130」)にて、射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件で射出成形して得られたシート(横120mm、縦80mm、肉厚2mm)を使用した。
(1)硬度:JIS K6253準拠(JIS−A)
(2)引張破壊強さ:JIS K6251準拠(JIS−3号ダンベル、引張速度500mm/分)
(3)圧縮永久歪み:JIS K6262準拠(70℃、22時間、25%圧縮)
(5)表面ブリード評価:上記で作成した平ベルト状の押出成形品を7日間放置し、成形品表面のブリードを目視で評価した。評価基準は以下に示す通りである。
○:ブリードなし。
△:見た目には分かり難いが若干ベタツキ又は白化が認められる。
×:ベタツキ又は白化が認められる。
(6)異形押出成形性の評価
三菱重工製の直径40mmの単軸押出機(L/D=22、圧縮比2.8のフルフライトスクリュー)を使用し、スクリュー回転数50rpm、温度180℃にて、図1に示す形状の口金から押し出された成形品の形状を評価した。成形品の口金形状の反映性及び表面状態を目視で判定し、偏肉や、エッジ切れ等の問題がないものを良好とした。
混合物(AB)79重量%と成分(C)21重量%を用いてエラストマー組成物を製造する際に、混合物(AB)と成分(C)と混合し、ヘンシェルミキサーにて1分間ブレンドした。混合物(AB)と成分(C)の合計量100重量部に対してテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(商品名「イルガノックス1010」チバガイギー社製)0.1重量部を添加し、成分(D)としてPOX 0.3重量部、架橋助剤としてDVB 0.4重量部を添加し、更にヘンシェルミキサーにて1分間ブレンドして混合物を得た。この混合物を、2個の原料供給口、及び1個のオイル供給口を有する同方向2軸押出機(神戸製鋼社製「KTX44」、L/D=41、シリンダブロック数=11)の第1供給口へ30kg/時間の速度で投入し、110〜200℃で溶融混練することにより動的に熱処理し、同時に押出機シリンダーの途中に設けられた第2の供給口から、成分(II−1)を12.6kg/時間の速度(42重量部相当)で供給し、更に成分(B)を12.6kg/時間の速度(42重量部相当)で押出機シリンダーの途中に設けられたオイル用の供給口に供給して混練を行い、ペレット化してオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
成分(II−1)の量を82重量部相当に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
成分(II−1)の量を14重量部相当に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
押出機シリンダーの途中に設けられたオイル用の供給口からの成分(B)の供給を行わなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
成分(II−1)を成分(II−2)に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
成分(II−2)の量を14重量部相当に変更したこと以外は比較例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
成分(II−1)を混合しなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行ってオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表1に示す。
Claims (8)
- 下記の成分(I)100重量部に対し、成分(II)を5〜200重量部混合して得られるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(I):オレフィン系共重合体ゴム(A)100重量部及び鉱物油系ゴム用軟化剤(B)12〜200重量部の混合物(AB)30〜95重量%とポリプロピレン系樹脂(C)5〜70重量%とを含有する(但し、(AB)と(C)の合計量を100重量%とする。)混合物を、ラジカル発生剤(D)の存在下で動的架橋して得られる架橋組成物。
成分(II):下記の成分(E)の重合後に成分(F)を重合することにより製造されたものであり、成分(E)30〜60重量%及び成分(F)40〜70重量%(但し、(E)と(F)との合計量を100重量%とする。)を含有し、o−ジクロロベンゼンを溶媒として用いた温度0〜140℃の間の温度上昇溶離分別において、0℃での溶出分が全溶出量に対して35〜60重量%であり、かつ、80〜100℃での溶出分が全溶出量に対して1〜5重量%であるオレフィン系熱可塑性エラストマーであって、JIS K7203に準拠して測定した曲げ弾性率が500MPa以下であり、架橋構造を有さないオレフィン系熱可塑性エラストマー。
成分(E):アイソタクチックインデックスが90%以上のプロピレン単独重合体成分
成分(F):プロピレンとエチレンとを必須成分とする、プロピレンと、炭素数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体成分 - オレフィン系共重合体ゴム(A)が、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムである請求項1に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- オレフィン系共重合体ゴム(A)が、エチレン−プロピレン−非共役ジエン系共重合体ゴムである請求項1又は2に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- オレフィン系共重合体ゴム(A)が、エチレン含有量が50〜90重量%、非共役ジエン含有量が1〜30重量%であるエチレン−プロピレン−非共役ジエン系共重合体ゴムである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- ポリプロピレン系樹脂(C)が、ポリプロピレン又はプロピレン−α−オレフィン共重合体である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- ラジカル発生剤(D)が、有機過酸化物である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- 成分(I)100重量部と鉱物油系ゴム用軟化剤(B)0.1重量部以上150重量部以下との混合物100重量部に対し、成分(II)を5〜200重量部混合して得られる請求項1乃至6のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物。
- 複数の原料供給口を有する押出混練機の上流側において、混合物(AB)とポリプロピレン系樹脂(C)との混合物をラジカル発生剤(D)の存在下で動的架橋して架橋組成物を得た後、混合物(AB)及びポリプロピレン系樹脂(C)の原料供給口より下流側の原料供給口から成分(II)を押出混練機に供給して混練処理を行う請求項1乃至7のいずれか1項に記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
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