JPH09165481A - 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法Info
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- JPH09165481A JPH09165481A JP8270119A JP27011996A JPH09165481A JP H09165481 A JPH09165481 A JP H09165481A JP 8270119 A JP8270119 A JP 8270119A JP 27011996 A JP27011996 A JP 27011996A JP H09165481 A JPH09165481 A JP H09165481A
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- B29B7/74—Mixing; Kneading using other mixers or combinations of mixers, e.g. of dissimilar mixers ; Plant
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Abstract
の成形加工性を有しつつ、ゴム弾性に優れた熱可塑性エ
ラストマーを得る。 【解決手段】 下記の混合物を動的に熱処理する。 (a)エチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴム、(b)分子内にSiH基を2つ以上持つシリコ
ン系架橋剤、(c)ハイドロシリル化触媒、及び(d)
非晶性エラストマー
Description
マー及びその製造方法に関するものである。更に詳しく
は低温時の優れた耐衝撃性と、熱可塑性樹脂の特徴であ
る良好な成形加工性を併せ持つゴム弾性に優れた新規な
熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法に関する
ものである。
ラスチックと同様に成形できるゴム弾性材料、すなわち
熱可塑性エラストマーが自動車部品、家電部品、電線被
覆材、医療部品、雑貨、履物等の分野で用いられてい
る。熱可塑性エラストマーとしては特開昭61−340
50号公報には共重合体鎖中にビニル芳香族化合物ブロ
ック(ハードセグメント)及び共役ジエン化合物ブロッ
ク(ソフトセグメント)を交互に含有する熱可塑性エラ
ストマーがあげられている。この熱可塑性エラストマー
は各セグメントの割合を適宜変えることにより柔軟性に
富むものから、剛性のあるものまで各種の規格の製品を
製造する事ができる。しかしながら、ソフトセグメント
を多量に含む熱可塑性エラストマー組成物は、引っ張り
強度が小さく、耐熱性、流動性、耐油性が低いため、幅
の広い用途に用いることはできない。
は、モノオレフィン共重合体ゴム及びポリオレフィン樹
脂に対してゴムの架橋助剤として有機過酸化物を用いて
溶融混練を行い部分架橋を行った組成物が記載されてい
る。このような熱可塑性エラストマーは、モノオレフィ
ン共重合体ゴムが部分架橋であるため低温耐衝撃性等が
不足しており、幅広い用途に用いることができない。ま
た、架橋に用いる有機過酸化物より生ずるラジカルによ
りポリマー鎖の切断が起こり機械的強度が低下を招く。
このような欠点を解消するため、熱反応性アルキルフェ
ノール樹脂を架橋剤として用い、モノオレフィン共重合
体ゴムの架橋のみを優先的に架橋することが記載されて
いる。すなわち、ここには熱可塑性樹脂中でEPDMゴ
ムを選択的にフェノール系加硫剤で架橋させた熱可塑性
エラストマーが記載されている。かかる製法により得ら
れる熱可塑性エラストマーは、ゴム成分が完全に架橋さ
れているため、形状回復性が向上しているが、低温時の
耐衝撃性については、加硫ゴムに比べてまだ不充分であ
る。
オルガノシロキサン化合物を用いてモノオレフィン共重
合体からなるゴム成分の架橋を行った熱可塑性エラスト
マーが記載されている。しかしながら、ここに記載の熱
可塑性エラストマーのマトリックス成分は、結晶性のポ
リプロピレンやポリエチレン等であり、低温時の耐衝撃
性が加硫ゴムに比べてまだ不充分である。このように、
現状では良好な低温耐衝撃性と成形加工性を有しつつゴ
ム弾性に優れた熱可塑性エラストマーは提案されていな
い。
の優れた耐衝撃性と熱可塑性樹脂並の成形加工性を有
し、ゴム弾性に優れた熱可塑性エラストマー組成物を提
供する事にある。
ラストマー組成物の連続相の樹脂の種類及び分散ゴム相
の架橋方法について種々の検討を行ってきた。その結
果、連続相の樹脂として非晶性エラストマーを用い、こ
れに分子内にSiH基を2つ以上持つシリコン系架橋剤
により架橋したゴム成分を高分散させて得られた熱可塑
性エラストマー組成物は、優れた特性を有するという知
見を得て本発明を完成するに至った。即ち、本発明は
(a)エチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴム、(b)分子内にSiH基を2つ以上持つシリコ
ン系架橋剤、(c)ハイドロシリル化触媒、及び(d)
非晶性エラストマーからなる混合物を動的に熱処理して
なる熱可塑性エラストマー組成物及びその製造法を提供
するものである。
エチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
(a)である。α・オレフィンは炭素数3〜15のもの
が好ましい。具体的なα・オレフィンとしては、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、オクテン−1、4−
メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4
−ジメチルペンテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウ
ンデセン−1、ドデセン−1、1−トリデセン、1−テ
トラデセン、1−ペンタデセンが好ましく、入手の容易
さ、耐衝撃性改良の観点から特にプロピレンが好まし
い。
ン(DCPD)、5−(2−メチル−2−ブテニル)−
2−ノルボルネン(MBN)、5−メチレン−2−ノル
ボルネン(MNB)、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン(ENB)、メチルテトラヒドロインデン(MTH
I)、及び1,4−ヘキサジエン(HD)を用いること
が好ましい。この中で入手の容易さから、DCPD、E
NB、HDが特に好ましく、さらにこの中でジエンを最
も多く導入することが出来るENBが最も好ましい。即
ち、本発明で用いられるエチレン−α・オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴムとしては、エチレン−プロピレ
ン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴムが最も好まし
い。
比は好ましいゴム弾性を得るためには重量比で50/5
0〜90/10、さらに好適には60/40〜80/2
0が適する。ここで、用いられるゴムのムーニ粘度、M
L1+4(125℃)は10〜120、好ましくは40〜1
00である。ここで、ムーニ粘度が10未満のものはゴ
ム分子量が非常に小さいことを意味しており、架橋ゴム
の分子量が小さくなり、圧縮永久歪みが大きくなる傾向
がある。逆に120を超えたものは成形加工性が著しく
悪化する傾向があるが、ゴム成分にパラフィン系オイル
を予め溶融混練(油展)し、見掛けのムーニ粘度を12
0以下に調整を施したものが市販されており、それを用
いることもできる。また、ゴムのヨウ素価は反応性の指
標であり、値が大きいほど高活性を意味するが、本発明
で用いられるゴム種では10〜30、特に15〜30の
高活性種が好ましい。
を2つ以上持つシリコン系架橋剤(b)及びハイドロシ
リル化触媒(c)はゴム成分を架橋し、ゴム弾性を発現
させるために添加される。ここで、架橋触媒というの
は、架橋剤が架橋反応を起こすために用いられる触媒、
あるいは架橋反応を助けるような架橋助剤のことを意味
している。架橋触媒を用いることにより、実用的な速度
で架橋剤が架橋反応を起こすことができる。
系架橋剤(b)による架橋とは、SiH基のゴム成分中
の不飽和炭化水素への選択的な付加反応(ハイドロシリ
ル化)を利用したものである。架橋剤となり得るために
は2分子以上のゴムに付加することが必要条件であるか
ら分子中に2つ以上のSiH基を持つ必要がある。この
ようなシリコン系架橋剤の好ましい具体例としては、環
状オルガノハイドロジェンシロキサン(I)、線状オル
ガノハイドロジェンシロキサン(II)、四面体オルガノ
ハイドロジェンシロキサン(III)などのオルガノハイ
ドロジェンシロキサン構造を持つ化合物及び該化合物か
ら誘導された化合物を挙げることが出来る。
は多いほど好ましく、この中でも分子内にSiH基を5
個以上、より好ましくは10個以上、最も好ましくは1
5個以上持つ線状ポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン(II)を用いることが好ましい。さらに、好ましくは
II−または、II−のようなSiH基を含有するユニ
ットのみで構成されている線状オルガノハイドロジェン
シロキサンが挙げられる。
ら24のアルキル基及びアルコキシ基、フェニル基、ア
リール基、アリールオキシ基の中から選ばれた1種もし
くは2種以上の置換基、好ましくはメチル基を表し、n
は2から100好ましくは5から80、mは1から10
0、sは0から2の整数である。各置換基のRは同じも
のであっても異なっていてもよい。) このようなエラストマーを得るため、前記(b)の配合
量は、ゴム成分(a)100重量部に対して0.5〜3
0重量部、好ましくは1〜20重量部さらに好ましくは
3〜7重量部である。
イドロシリル化反応を促進する触媒であり、代表例はパ
ラジウム、ロジウム、白金などの第VIII族遷移金属ある
いはそれらの化合物、錯体が挙げられる。具体的にはジ
クロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、クロ
ロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、
塩化白金酸等がある。この中では塩化白金酸や白金のビ
ニルシロキサン錯体(カールステッド触媒)のような白
金系触媒を用いることが好ましい。
させるにあたっては液体成分に溶解して用いる方法や固
体成分に担持して用いる方法があるが、分散性、作業性
の観点からは、固体成分1種以上に担持させたものを用
いることが好ましい。具体的な方法とすれば、アルコー
ル溶媒等に溶かした状態でシリカのような固体成分に担
持させる手法がある。ここで固体成分としては吸着能力
を有することが必要であり、炭酸カルシウム、カーボン
ブラック、タルク、マイカ、硫酸バリウム、天然ケイ
酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン等の
無機フィラーがあり、この中でも合成けい酸(ホワイト
カーボン)を用いることが好ましい。担持触媒の調製法
は公知の方法を用いることが出来る。
100重量部に対して0.001〜2重量部を好適に採
用できる。配合量が下限値未満の場合には、反応速度が
遅くなり十分な架橋が起こる時間が長くなる傾向があ
り、また、上限値を越えた場合は増量する効果はほとん
どないばかりか最終製品の異物となってしまう傾向があ
る。
ー(d)は得られるエラストマー組成物の良好な低温耐
衝撃性と成形加工性を付与するために添加する。本発明
のエラストマー組成物は優れた低温耐衝撃性や良好な成
形加工性と共に、優れたゴム弾性を有しているが、この
ような相反する特徴を両立させるため、海成分としては
エチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
(a)との相溶性が良い非晶性エラストマーが好まし
く、具体的にはスチレン系ブロック共重合体又はその水
添物や、スチレン系ランダム共重合体又はその水添物
や、エチレン/α−オレフィン共重合体を用いることが
好ましい。
しては、 ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物のラ
ンダム共重合体又はその水添物が挙げられる。より具体
的に説明するとすれば、スチレン・ブタジエン共重合体
ゴム(SBR)、水添スチレン・ブタジエン共重合体ゴ
ム(HSBR)があり、特に、ゴム成分のみを選択的に
SiH基を持つ化合物で架橋を行うためには、ポリマー
内に不飽和結合をなるべく含まないことが好ましく、H
SBRが好ましい。、特にHSBRとしては成形性の観
点からスチレン含量が10〜30%でMFRが0.5〜
20g/10minのものが特に好ましく、最も好まし
くは1〜10g/10minである。
しては、少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体と
する重合体ブロックと、少なくとも1個の共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックよりなるブロック共重
合体又はその水添物を用いることが出来る。より具体的
に説明すると、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチ
レン−イソプレンブロック共重合体、水添スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体等が挙げられる。特に、ゴム
成分のみを選択的にSiH基を持つ化合物で架橋を行う
ためには、ポリマー内に不飽和結合をなるべく含まない
ことが好ましく、水添スチレン−ブタジエンブロック共
重合体、水添スチレン−イソプレンブロック共重合体等
が好ましい。
チレン−スチレン(SEBS)のようなマルチブロック
タイプの水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体、
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEP
S)のようなマルチブロックタイプの水添スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体等が特に好ましい。SEBS
やSEPSとしてはスチレン含量が20〜60%でMF
Rが160g/10min以下のものが好ましく、特に
好ましいのは、50g/10min以下である。また、
MFRが1以下のものを用いる場合には油展して用いる
ことが好ましい。
オレフィンは炭素数3〜15のものが好ましい。具体的
なα・オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、
ペンテン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−
1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ド
デセン−1、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−
ペンタデセンが好ましく、入手の容易さ、耐衝撃性改良
の観点から特にプロピレンが好ましい。即ち、本発明で
用いられるエチレン/α・オレフィン共重合体として
は、エチレン/プロピレン共重合体が最も好ましい。エ
チレン/プロピレンの組成比としては、Tgを低下さ
せ、機械強度を向上させるといった理由より、85/1
5〜50/50のものさらには70/30〜80/20
のものが好ましい。またMFRは0.5〜50g/10
minのものが好ましい。
共重合体ゴム(a)100重量部に対し10〜120重
量部の範囲内で配合され、好ましくは15〜50重量部
の範囲で配合される。120重量部を越えた配合では、
得られるエラストマー組成物のゴム弾性が悪化する傾向
があり、10重量部未満の配合では加工性が悪くなる傾
向がある。
を調整し、柔軟性を与える目的でパラフィン系オイルを
必要に応じて添加する事が出来る。用いるパラフィン系
オイルとしては、性状は37.8℃における動粘度が2
0〜500cst、流動点が−10〜−15℃および引
火点が170〜300℃を示すものが好ましい。パラフ
ィン系オイルの好ましい配合量はゴム成分(a)100
重量部に対して0〜160重量部であり、さらに好まし
くは20〜100重量部である。160重量部をこえた
配合のものは、軟化剤のブリードアウトを生じやすく、
最終製品に粘着性を生じる恐れがあり、機械的性質を低
下させる傾向がある。
マーにおいてはさらに必要に応じて、無機充填剤を配合
することも可能である。この無機充鎮剤は、増量剤とし
て製品コストの低下をはかることの利益があるばかりで
なく、品質改良(耐熱保形、難燃性付与等)に積極的効
果を付与する利点もある。無機充鎮剤としては、例えば
炭酸カルシウム、カーボンブラック、タルク、水酸化マ
グネシウム、マイカ、硫酸バリウム、天然ケイ酸、合成
けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン等があり、カ
ーボンプラックとしてはチャンネルブラック、ファーネ
スブラック等が使用できる。これらの無機充填剤のうち
タルク、炭酸カルシウムは経済的にも有利で好ましい。
ることができる。添加剤の例をあげると、造核剤、外滑
剤、内滑剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ヒンダード
フェノール系酸化防止剤、着色剤、難燃剤、シリコン系
オイル(オルガノシロキサン、シランカップリング剤
等)が該当する。また、ポリプロピレン、熱可塑性ウレ
タン樹脂のような他の熱可塑性樹脂、各種の相溶化剤を
ブレンドすることもできる。
以上持つシリコン系架橋剤(b)、ハイドロシリル化触
媒(c)及び非晶性エラストマー(d)を混合し、動的
に熱処理させる方法としては、通常の樹脂組成物、ゴム
組成物の製造に用いられる一般的な全ての方法を採用で
きる。基本的には機械的溶融混練方法であり、これらに
は単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、各種
ニーダー、ブラベンダー、ロール等が用いられる。この
際、各成分の添加順序には制限がなく、例えば、ゴム、
樹脂成分を前もってヘンシェルミキサー、ブレンダー等
の混合機で予備混合し上記の混練機で溶融混練し、次い
で架橋剤、触媒成分を添加し動的架橋したり、使用する
ゴムのスコーチ時間が十分長い場合は触媒以外の成分を
前もって溶融混練し、さらに触媒を添加し溶融混練する
等の添加方法も採用できる。また、この際溶融混練する
温度は180〜300℃、剪断速度は100〜5000
/secのなかから好適に選ぶことが出来る。特にゴム
の高分散を達成させるには、1.0〜5.5mmのクリ
アランスを有し、150〜500m/分という極めて高
い先端速度で、異方向に回転する二軸混練機によって溶
融混練することが望ましい。
物は、熱可塑性樹脂成形機を用いて所望の形状に成形す
ることが可能である。即ち、射出成形、押出成形、カレ
ンダー成形、ブロー成形等の各種の成形方法が適用可能
である。以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。
た各成分は以下の通りである。 <成分a(1):EPDM> エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
体ゴム 出光DSM株式会社製ケルタンK712 [プロピレン含量:40重量%,ムーニ粘度ML1+4(1
25℃):63,ヨウ素価:16]
体ゴム 日本合成ゴム株式会社製EP43 [プロピレン含量:43重量%,ムーニ粘度ML
1+4(100℃):47,ヨウ素価:6]
株式会社製
株式会社製
株式会社製
水和物(安田薬品社製)の3重量%2−プロパノール溶
液を調製し、この溶液10gをコロイダルシリカ(日本
アエロジル製 アエロジル200)100g中に担持さ
せて調製した。 <成分c(2):ロジウム触媒>ビス−シクロオクタジ
エンロジウム塩1gを500g中の低密度ポリエチレン
(比重0.923)中に溶融混練することにより調製し
た。
(スチレン・ブタジエン)ブロック共重合体、旭化成工
業株式会社製タフテックH1041[スチレン含量:3
0重量%,MFR(230℃)=5.0g/10分] <成分d(2):SEBS>水添ポリ(スチレン・ブ
タジエン)ブロック共重合体、旭化成工業株式会社製タ
フテックH1052[スチレン含量:30重量%,MF
R(230℃)=12g/10分]
ン−ブタジエンランダム共重合体、日本合成ゴム株式会
社製ダイナロン1320P[スチレン含量:10重量
%,MFR(230℃)=3.5g/10分] <成分d(4):HSBR>水添スチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体、日本合成ゴム株式会社製ダイナロ
ン1910P[スチレン含量:30重量%,MFR(2
30℃)=5.3g/10分]
ピレン共重合体、日本合成ゴム株式会社製EP912P
[MFR(230℃)=8.6g/10分] <成分d(6):PP>ポリプロピレン樹脂、住友化学
工業株式会社製W501 [MFR(230℃)=3.1g/10分]
ロセスオイルPW−380[パラフィン系プロセスオイ
ル、動粘度:381.6cst(40℃)、30.1(1
00℃)、平均分子量746、環分析値:CA=0%、
CN=27%、CP=73%]
除く表1記載の成分を十分ドライブレンドした後、ニー
ダにて約200℃で20分溶融混練し、ロールシート化
した後室温まで冷却し、シートペレタイザーでペレット
化し動的架橋する前の熱可塑性組成物を得た。このペレ
ットに表1記載のハイドロシリル化触媒を添加配合し、
日本製鋼所製同方向型二軸混練機TEX44を使用し
て、800/secの剪断速度で樹脂温200〜220
℃になるように溶融混練して熱可塑性エラストマー組成
物を得た。しかる後、一部は射出成形を行い、得られた
成形品について(1)〜(3)の諸物性の評価を行い、
一部は押出成形を行い(4)の成形性を評価した。全て
の成分をドライブレンドした後、、ゴムの動架橋工程を
実施し、成形可能なエラストマー組成物を得た。その
後、φ50mm,L/D=20の押出機を用いて混練温
度180℃、内径φ4.0mm、肉厚2.5mm、長さ
400mmのチューブを作成した。
を除く表2記載の成分を十分ドライブレンドした後、ニ
ーダにて約200℃で20分溶融混練し、ロールシート
化した後室温まで冷却し、シートペレタイザーでペレッ
ト化し動的架橋する前の熱可塑性組成物を得た。このペ
レットに表1,2記載のハイドロシリル化触媒を添加配
合し、株式会社神戸製鋼所製二軸混練機NCM−50を
使用して、1.6mmのクリアランスに対し、回転数が
1200rpm即ち先端速度(50mm*π*1200
rpm=188.5m/分)、樹脂温度:190〜23
0℃で溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物を得
た。しかる後、一部は射出成形を行い、得られた成形品
について(1)〜(3)の諸物性の評価を行い、一部は
押出成形を行い(4)の成形性を評価した。
P4803244号公報に記載されている配合、即ち
(c)成分としてロジウム触媒を、(d)成分として熱
可塑性樹脂のポリプロピレンを用いた例を記載した。そ
の他の条件は実施例1〜6と同じである。また、得られ
たエラストマーの評価項目を以下に示した。 (1) 硬度(JIS K6301 Aタイプ) (2) 圧縮永久歪みCS[%](JIS K6301、2
5%圧縮 25℃×100HRS、−40℃×100H
RS) (3) 低温耐衝撃性 75mm×75mm×1mm厚みの試験片を−60℃の
ドライアイス−メタノール溶液中に10分間浸漬後、デ
ュポン式落球衝撃試験を5回実施した。5回の試験のう
ち、試験後亀裂が生じなかった回数を表中に記載した。
[試験条件 錘重量:500g先端球R:3/16 落
下高さ:1m] (4) 成形性 φ50mm押出機を用いてL/D=20、C/R=3.
0のスクリュー、100mm幅×0.5mm間隙のダイ
スを用いて、混練温度200℃、回転数100rpmに
て、150×500mmのテープを作成し、目視にて表
面を観察し、直径100ミクロン以上のブツを10つ以
上観察した場合は×、2〜9つ観察した場合は△、1つ
以下のブツしか観察しなかった場合は○とした。
衝撃性にも優れながら、広い温度範囲でのゴム弾性に優
れ、なおかつ成形性にも優れていることが明らかとなっ
た。
Claims (9)
- 【請求項1】(a)エチレン−α・オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴム、(b)分子内にSiH基を2つ以
上持つシリコン系架橋剤、(c)ハイドロシリル化触
媒、及び(d)非晶性エラストマーからなる混合物を動
的に熱処理してなる熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項2】 1.0〜5.5mmのクリアランスを有
し150〜500m/分の先端速度で異方向に回転する
二軸混練機によって混練することを特徴とする請求項1
記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。 - 【請求項3】 エチレン−α・オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム(a)がエチレン−プロピレン−エチリ
デンノルボルネン共重合体ゴムである請求項1記載の熱
可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項4】 分子内にSiH基を2つ以上持つシリコ
ン系架橋剤(b)がオルガノハイドロジェンシロキサン
である請求項1又は3記載の熱可塑性エラストマー組成
物。 - 【請求項5】 ハイドロシリル化触媒(c)が、固体成
分に担持されている請求項1、3又は4記載の熱可塑性
エラストマー組成物。 - 【請求項6】 非晶性エラストマー(d)がスチレン系
ブロック共重合体及び/または、スチレン系ランダム共
重合体である請求項1、3、4又は5記載の熱可塑性エ
ラストマー組成物。 - 【請求項7】 スチレン系ブロック共重合体が水添スチ
レン・ブタジエンブロック共重合体である請求項6記載
の熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項8】 スチレン系ランダム共重合体が水添スチ
レン・ブタジエン共重合体ゴムである請求項6記載の熱
可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項9】 非晶性エラストマー(d)がエチレン/
α−オレフィン共重合体である請求項1、3、4又は5
記載の熱可塑性エラストマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27011996A JP3734898B2 (ja) | 1995-10-12 | 1996-10-11 | 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-264278 | 1995-10-12 | ||
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