JPH08183373A - シートレール装置 - Google Patents

シートレール装置

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JPH08183373A
JPH08183373A JP1552195A JP1552195A JPH08183373A JP H08183373 A JPH08183373 A JP H08183373A JP 1552195 A JP1552195 A JP 1552195A JP 1552195 A JP1552195 A JP 1552195A JP H08183373 A JPH08183373 A JP H08183373A
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fixed rail
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Mitsunao Kawamura
光直 河村
雅博 ▲富▼田
Masahiro Tomita
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリングのみで可動レールを安定して支持
し得ると共に、製造し易く、安全性の高いシートレール
装置を提供する。 【構成】 可動レール20と固定レール30との各曲げ
部分が、90度を大きく越えて曲げられていないので、
加工し易く、また、該曲げ部分にて破損の生じることが
ない。更に、固定レール30の第1フック部30dと第
2フック部30fとの先端が下側を指向するように曲げ
られているため、車両の事故時にシートに取り付けられ
た可動レール20に上方への大きな力が加わっても、該
可動レール20が固定レール30から抜離し難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートの前後位
置を調整するためのシートレール装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シートレール装置は、可動レールと固定
レールとから通常成り、可動レールが固定レール上を摺
動し得るように形成されている。この可動レールを摺動
可能にするため、固定レールを略C字断面とし、そし
て、可動レールを逆T字断面とし、可動レールの下側に
ローラを配置し、その上側にベアリングを配置したもの
が現在多く用いられている。ここで、製造コストの逓減
等を目的として、ローラを廃止し、ベアリングのみで可
動レールを支持する構造が、実公平6−27472号、
或いは、実開昭63−42439号等に提案されてい
る。該実開昭63−42439号には、図10に示すよ
うに、略C字断面の固定レール130と、逆T字断面の
可動レール120の間に、ベアリング受部120g、1
30gを設け、第1ベアリング42と第2ベアリング4
4とによって可動レール120を転動可能に支持する構
成が示されている。この構成においては、乗員がシート
に腰掛けたときの荷重を、第1、第2ベアリング42、
44の側面で支持することになるため、「がた」が比較
的発生し易いという課題があった。
【0003】かかる課題に対応するため、図11に示す
ような構成が更に提案されている。このシートレール装
置では、可動レール120の上面に水平部120aを形
成し、この両端を下方に曲げて第1、第2垂直部120
b、120cを形成し、第1垂直部120bの下端に第
1ベアリング受部120dを形成する。そして、第2垂
直部120cの下端を曲げて支持部120eを構成し、
この支持部120eの先端に第2ベアリング受部120
fを形成している。他方、固定レール130には、下面
に平行部130aを形成し、この平行部130aの両端
を曲げて第1、第2延在部130b,130cを形成
し、この第1延在部130bの先端に第1フック部13
0dを形成し、第2延在部130cの先端に第2フック
部130eを形成している。ここで、乗員の荷重が加わ
ったときに、第1、第2ベアリング42、44で発生す
る反発力を矢印Wで、反対に、事故等により上向きに可
動レールが引っ張られたときに発生する反発力を矢印U
として示す。このシートレール装置においては、乗員の
荷重が主として第1ベアリング42へ上方から加わるた
め、シートレール装置に「がた」が発生し難く、上述し
た課題を解決している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すシートレール装置においては、第1垂直部120
bの下端に、第1ベアリング受部120dを形成する際
に図中に示すL部を、また、第2ベアリング受部120
fを形成する際に、図中に示すK部を大きく曲げなけれ
ばならないため、加工が難しい。また、外側に大きな力
が加わった際に該L部、K部において破損が生じ易く、
この破損を避けるため、高張鋼が使用できないという問
題があった。また、可動レール120の第1ベアリング
受部120dと、第2ベアリング受部120fとが、第
1、第2ベアリングから振動を受けた際に、水平部12
0aに撓みが発生し、この水平部120aにはシートへ
の固定部材(図示せず)が取り付けられるため、この撓
みがシート側に伝わり易いという課題があった。更に、
第1フック部130dは第1ベアリング受部120dの
上方に略水平に延在しているが、事故等により上向きに
可動レールが引っ張られたとき、該第1フック部130
dは上方へ曲がり易く、第1ベアリング受部120dと
の係合を維持し得ないことも予想された。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、ベアリ
ングのみで可動レールを安定して支持し得ると共に、製
造し易く、安全性の高いシートレール装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1のシートレール装置は、一枚の金属製板材
を曲げて構成される固定レール30と第1板材22及び
第2板材24から構成される可動レール20とから成
り、介在する第1ベアリング42と第2ベアリング44
とによって該可動レール20が摺動可能に固定レール3
0に支持され、前記可動レール20の第1板材22が、
車両の床部と垂直に上方を指向して延在する第1垂直部
22aと、該第1垂直部22aの下端を外側にほぼ直角
に曲げて成る第1水平部22bと、前記第1ベアリング
42を該固定レール30の移動方向に転動可能に支持す
ると共に内方の上側から外側の下方へ押圧する、該第1
水平部22bの外端に位置する第1ベアリング受部22
cとから構成され、前記可動レール20の第2板材24
が、前記第1板材22の第1垂直部22aと当着される
第2垂直部24aと、該第2垂直部24aの下端であっ
て、且つ、第1水平部22bよりも上方に位置し、該第
1水平部22bと反対の外側に該第2垂直部24aの端
部をほぼ直角に曲げてなる第2水平部24bと、該第2
水平部24bの端部を上方を指向するように曲げてなる
支持部24cと、前記第2ベアリング44を該固定レー
ル30の移動方向に転動可能に支持すると共に内方の下
側から外側の上方へ押圧する、支持部24cの上端に形
成された第2ベアリング受部24dとから構成され、固
定レール30が、車両の床部と平行な平行部30aと、
平行部30aの第1板材22側の端部を上方に曲げてな
る第1延在部30bと、平行部30aの第2板材24側
の端部を上方に曲げてなる第2延在部30cと、第2延
在部30cの端部を内方の上側を指向するように90°
以下曲げてなる第3延在部30eと、から構成され、該
固定レール30の平行部30aと第1延在部30bとの
間の曲げられた部分に、前記第1ベアリング受部22c
から押圧された第1ベアリング42を転動可能に支持
し、該第2延在部30cと第3延在部30eとの間の曲
げられた部分に、前記第2ベアリング受部24dから押
圧された第2ベアリング44を転動可能に支持すること
を特徴とする。
【0007】また、請求項2のシートレール装置では、
請求項1において、前記固定レール30の第1延在部3
0bの端部を、緩やかに曲げて前記第1ベアリング受部
22cの上に位置すると共に先端が内方の下側を指向す
る第1フック部30dを形成し、第3延在部30eの端
部を、緩やかに曲げて先端が下側を指向する第2フック
部30fを形成したことを特徴とする。
【0008】上記の目的を達成するため、請求項3のシ
ートレール装置は、一枚の金属製板材を曲げて構成され
る固定レール30と第1板材22及び第2板材24から
構成される可動レール20とから成り、介在する第1ベ
アリング42と第2ベアリング44とによって該可動レ
ール20が摺動可能に固定レール30に支持され、前記
可動レール20の第1板材22が、車両の床部と垂直に
上方を指向して延在する第1垂直部22aと、該第1垂
直部22aの下端を外側にほぼ直角に曲げて成る第1水
平部22bと、前記第1ベアリング42を該固定レール
30の移動方向に転動可能に支持すると共に内方の上側
から外側の下方へ押圧する、該第1水平部22bの外端
に位置する第1ベアリング受部22cとから構成され、
前記可動レール20の第2板材24が、前記第1板材2
2の第1垂直部22aと当着される第2垂直部24a
と、該第2垂直部24aの下端であって、且つ、第1水
平部22bよりも上方に位置し、該第1水平部22bと
反対の外側に該第2垂直部24aの端部をほぼ直角に曲
げてなる第2水平部24bと、該第2水平部24bの端
部を上方を指向するように曲げてなる支持部24cと、
前記第2ベアリング44を該固定レール30の移動方向
に転動可能に支持すると共に内方の下側から外側の上方
へ押圧する、支持部24cの上端に形成された第2ベア
リング受部24dとから構成され、固定レール30が、
車両の床部と平行な平行部30aと、平行部30aの第
1板材22側の端部を上方に曲げてなる第1延在部30
bと、平行部30aの第2板材24側の端部を上方に曲
げてなる第2延在部30cと、第2延在部30cの端部
を内側に曲げてなる第3延在部30eと、から構成さ
れ、該固定レール30の平行部30aと第1延在部30
bとの間の曲げられた部分に、前記第1ベアリング受部
22cから押圧された第1ベアリング42を転動可能に
支持し、該第2延在部30cと第3延在部30eとの間
の曲げられた部分に、前記第2ベアリング受部24dか
ら押圧された第2ベアリング44を転動可能に支持する
ことを特徴とする。
【0009】また、請求項4のシートレール装置では、
請求項3において、前記固定レール30の第1延在部3
0bの端部を、曲げて前記第1ベアリング受部22cの
上に位置すると共に先端が下側を指向する第1フック部
30dを形成し、第3延在部30eの端部を、曲げて先
端が下側を指向する第2フック部30fを形成したこと
を特徴とする。
【0010】上記の目的を達成するため、請求項5のシ
ートレール装置は、一枚の金属製板材を曲げて構成され
る固定レール30と一枚の金属製板材を曲げて構成され
る可動レール20とから成り、介在する第1ベアリング
42と第2ベアリング44とによって該可動レール20
が摺動可能に固定レール30に支持されるシートレール
装置であって、前記可動レール20が、車両の床部と垂
直に上方を指向して延在する垂直部20aと、該垂直部
20aの下端に形成され、前記第1ベアリング42を該
固定レール30の移動方向に転動可能に支持すると共に
内方の上側から一方の外側の下方へ押圧する第1ベアリ
ング受部20bと、該第1ベアリング受部20bから他
方の外側を指向して、車両の床部とほぼ水平に配置され
る水平部20cと、水平部20cの端部を上方に曲げて
なる支持部20dと、前記第2ベアリング44を該固定
レール30の移動方向に転動可能に支持すると共に内方
の下側から外側の上方へ押圧する、支持部24cの上端
に形成された第2ベアリング受部20dとから構成さ
れ、固定レール30が、車両の床部と平行な平行部30
aと、平行部30aの一方の端部を上方に曲げてなる第
1延在部30bと、平行部30aの他方の外側の端部を
上方に曲げてなる第2延在部30cと、第2延在部30
cの端部を内側へ指向するように曲げてなる第3延在部
30eと、から構成され、該固定レール30の平行部3
0aと第1延在部30bとの間の曲げられた部分に、前
記第1ベアリング受部20bから押圧された第1ベアリ
ング42を転動可能に支持し、該第2延在部30cと第
3延在部30eとの間の曲げられた部分に、前記第2ベ
アリング受部20eから押圧された第2ベアリング44
を転動可能に支持することを特徴とする。
【0011】また、請求項6のシートレール装置では、
請求項5において、前記可動レール20の垂直部20a
に、先端が上方を指向する第3フック部70bが形成さ
れたフック部材70が当着され、第1延在部30bの上
端に、前記フック部材70の第3フック部70bと係合
可能に形成され先端が下側を指向する第1フック部30
dが形成され、第3延在部30eの先端に、下側を指向
するように曲げられた第2フック部30fが形成されて
いることを特徴とする。
【0012】
【作用・効果】上記のように構成された請求項1のシー
トレール装置では、可動レール20と固定レール30と
の各曲げ部分が、90度を大きく越えて曲げられていな
いので、加工し易く、また、該曲げ部分にて破損の生じ
ることがない。更に、可動レール20が、第1板材22
と第2板材24とから構成されるため、第1板材22と
第2板材24を接合する位置を調整することにより、固
定レール30及び第1、第2ベアリング44に対する精
度調整を行い得る。
【0013】また更に、可動レール20を構成する第1
板材22の第1垂直部22aから直角に曲げて成る第1
水平部22bの先端に第1ベアリング受部22cを形成
し、第1水平部22bに第1ベアリング42からのテン
ションを加えて撓ませる。同様に、第2板材24の第2
垂直部24aから直角に曲げて第2水平部24bを形成
し、該第2水平部24bを曲げた支持部24cの先端に
第2ベアリング受部24dを形成し、該第2水平部24
b及び支持部24cに第2ベアリング44からのテンシ
ョンを加えて撓ませる。従って、第1、第2板材22,
24の第1、第2垂直部22a、24aは、第1、第2
ベアリング42,44からの力で撓むことがないため、
外力が加わってもシートを安定して保持することが可能
となる。
【0014】また、請求項2のシートレール装置では、
固定レール30の第1フック部30dと第2フック部3
0fとの先端が下側を指向するように曲げられているた
め、車両の事故時にシートに取り付けられた可動レール
20に上方への大きな力が加わっても、該可動レール2
0が固定レール30から抜離し難く非常に安全性が高
い。
【0015】上記のように構成された請求項3のシート
レール装置では、可動レール20と固定レール30との
各曲げ部分が、90度を大きく越えて曲げられていない
ので、加工し易く、また、該曲げ部分にて破損の生じる
ことがない。更に、可動レール20が、第1板材22と
第2板材24とから構成されるため、第1板材22と第
2板材24を接合する位置を調整することにより、固定
レール30及び第1、第2ベアリング44に対する精度
調整を行い得る。
【0016】また更に、可動レール20を構成する第1
板材22の第1垂直部22aから直角に曲げて成る第1
水平部22bの先端に第1ベアリング受部22cを形成
し、第1水平部22bに第1ベアリング42からのテン
ションを加えて撓ませる。同様に、第2板材24の第2
垂直部24aから直角に曲げて第2水平部24bを形成
し、該第2水平部24bを曲げた支持部24cの先端に
第2ベアリング受部24dを形成し、該第2水平部24
b及び支持部24cに第2ベアリングからのテンション
を加えて撓ませる。従って、第1、第2板材22、24
の第1、第2垂直部22a,24aは、第1、第2ベア
リング42,44からの力で撓むことがないため、外力
が加わってもシートを安定して保持することが可能とな
る。
【0017】また、請求項4のシートレール装置では、
固定レール30の第1フック部30dと第2フック部3
0fとの先端が下側を指向するように曲げられているた
め、車両の事故時にシートに取り付けられた可動レール
20に上方への大きな力が加わっても、該可動レール2
0が固定レール30から抜離し難く非常に安全性が高
い。
【0018】上記のように構成された請求項5のシート
レール装置では、可動レール20と固定レール30との
各曲げ部分が、90度を大きく越えて曲げられていない
ので、加工し易く、また、該曲げ部分にて破損の生じる
ことがない。また、可動レール20が一枚の金属製板材
から成るため廉価に構成できる。
【0019】更に、第1ベアリング受部20bから水平
に配置される水平部20cと、該水平部20cを垂直に
曲げた支持部20dの上端に形成された第2ベアリング
受部20eとの間に、第1ベアリング42と第2ベアリ
ング44とを支持する構造を取り、該水平部20cと支
持部20dとの間が大きく撓み得るため、高い精度で形
成しなくて、第1ベアリング42と第2ベアリング44
とを強固に支持することができる。また、このように第
1ベアリング42と第2ベアリング44とに加わったテ
ンションにより、該水平部20cと支持部20dとを撓
ませるようにしているため、可動レール20の垂直部2
0aが、第2ベアリング44からの力で撓むことがな
く、外力が加わってもシートを安定して保持することが
できる。
【0020】また、請求項6のシートレール装置では、
先端が上方を指向する第3フック部70bが形成された
フック部材70が可動レール20の垂直部20aに当着
されいる。他方、固定レール30の第1フック部30d
と第2フック部30fとの先端が下側を指向するように
曲げられている。このため、車両の事故時にシートに取
り付けられた可動レール20に上方への大きな力が加わ
っても、これらフック部30d,30f,70bが係合
するため、該可動レール20が固定レール30から抜離
し難く非常に安全性が高い。
【0021】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例に係
るシートレール装置の側面を示し、図2は、図1のA−
A断面を示している。該シートレール装置では、固定レ
ール30に可動レール20が、第1ベアリング42及び
第2ベアリング44によって摺動可能に支持されてい
る。固定レール30の下面には、車両の床部に該固定レ
ール30を固定するための取り付け具60a、60bが
配置されている。また、可動レール20の上部には、ア
ンカー板46が取り付けられており、該アンカー板46
の中央部には、アンカー孔46aが形成され、図示しな
いシートベルトのアンカーが接続されるようになってい
る。また、該可動レール20の側部には、シートを固定
するための第1、第2シート固定板47、49と、可動
レール20を固定レール30に固定するためのロック機
構50が取り付けられている。ロック機構50は、図示
しない把手によって軸56に取り付けられたロック爪5
4(図2参照)が回動し得るように構成されており、該
ロック爪54を固定レール30側に形成されたロック歯
52と歯合させることにより、可動レール20が固定さ
れる。なお、該ロック爪54は、図1に示すバネ58に
より常には図2中の時計方向へ付勢されロック状態を保
っている。該ロック爪54を把手によって半時計方向に
回動することにより(図中点線で示す)、ロック解除が
成されて可動レール20の前後方向の調整が行い得るよ
うになる。
【0022】図2に示すシートレール装置の要部を示す
図3を参照して第1実施例のシートレール装置を更に詳
細に説明する。図3に示すように、固定レール30は一
枚の金属製板材を曲げて構成されている。また、可動レ
ール20は、第1板材22と第2板材24との一対の金
属製板材から構成されている。このシートレール装置
は、上下に変位した第1ベアリング42と第2ベアリン
グ44とによって、該可動レール20が摺動可能に固定
レール30に支持されるよう構成されている。
【0023】該可動レール20の第1板材22は、車両
の床部と垂直に上方を指向して延在する第1垂直部22
aと、該第1垂直部22aの下端をほぼ直角に曲げて成
る第1水平部22bと、該第1水平部22bの外端に位
置する第1ベアリング受部22cとから構成されてい
る。第1ベアリング受部22cには、該第1ベアリング
42を該固定レール30の移動方向に転動可能に支持す
ると共に内方の上側から外側の下方へ押圧するよう、ベ
アリングの外周に沿った曲面が形成されている。
【0024】他方、該可動レール20の第2板材24
は、車両の床部と垂直に上方を指向して延在する第1垂
直部24aと、該第2垂直部24aの下端をほぼ直角に
曲げてなる第2水平部24bと、該第2水平部24bの
端部を内側の上方を指向するように緩やかに曲げてなる
支持部24cと、支持部24cの上端に形成された第2
ベアリング受部24dとから構成されている。第2ベア
リング受部24dには、第2ベアリング44を固定レー
ル30の移動方向に転動可能に支持すると共に内方の下
側から外側の上方へ押圧するよう、ベアリングの外周に
沿った曲面が形成され、その先端が上方を指向するよう
に成されている。第1板材22と第2板材24とは、第
1水平部22bよりも第2水平部24bが上方に位置す
るように、第1垂直部22aと第2垂直部24aとを背
中合わせに溶接されている。なお、この溶接の際に、第
1板材22と第2板材24とを接合する位置を調整する
ことにより、固定レール30及び第1、第2ベアリング
44に対する精度調整を行うことができる。
【0025】固定レール30は、車両の床部と平行な平
行部30aと、平行部30aの第1板材22側の端部を
上方に曲げてなる第1延在部30bと、平行部30aの
第2板材24側の端部を上方に曲げてなる第2延在部3
0cと、第2延在部30cの端部を内方の上側を指向す
るように90°以下緩やかに曲げてなる第3延在部30
eと、から構成される。更に、固定レール30の第1延
在部30bの端部には、前記第1ベアリング受部22c
の上に位置すると共に先端が内方の下側を指向する第1
フック部30dが緩やかに曲げられることにより形成さ
れ、また、第3延在部30eの端部には、先端を下側に
指向させる第2フック部30fが緩やかに曲げられるこ
とにより形成されている。このシートレール装置では、
平行部30aと第1延在部30bとの間の曲げられた部
分に、該第1ベアリング受部22cから押圧された第1
ベアリング42を転動可能に支持させ、同様に、該第2
延在部30cと第3延在部30eとの間の曲げられた部
分に、該第2ベアリング受部24dから押圧された第2
ベアリング44を転動可能に支持させている。
【0026】以下に第1実施例のシートレール装置の効
果について説明する。このシートレール装置では、可動
レール20と固定レール30との各曲げ部分が、90度
を大きく越えて曲げられておらず、また、90度を越え
る曲げ部分では緩やかに曲げられているので、加工し易
く、該曲げ部分にて破損の生じることがない。このよう
に曲げ部分で破損が生じないので、高張鋼を用いること
が可能である。
【0027】また更に、このシートレール装置では、第
1ベアリング42からのテンションを第1水平部22b
に加えて撓ませ、同様に、第2ベアリング44からのテ
ンションを該第2水平部24b及び支持部24cに加え
て撓ませるように構成することにより、可動レール20
を固定レール30に対して滑らかに移動し得るようにし
ている。他方、第1、第2板材22,24の第1、第2
垂直部22a、24aは、第1、第2ベアリング42,
44からの力で撓むことがないようにしている。従っ
て、外力が加わってもシートを安定して保持することが
可能となる。更に、乗員の荷重が主として第1ベアリン
グ42へ上方から加わるため、シートレール装置に「が
た」が発生し難くい(図3中、乗員の荷重が加わったと
きに、第1、第2ベアリング42、44で発生する反発
力を矢印Wで、反対に、事故等により上向きに可動レー
ル20が引っ張られたときに発生する反発力を矢印Uと
して示す)。
【0028】そして、第1実施例のシートレール装置で
は、固定レール30の第2延在部30cを長く形成して
あるため、固定レール30側でも第2ベアリング44で
発生するテンションを吸収することができる。更に、第
1ベアリング42と第2ベアリング44との中心を結ぶ
線Sが、車両の床(水平方向R)に対して45度以上に
角度を大きくしてあるため、可動レール20が図中に示
すF方向に揺動しても倒れ難い。また、この角度を大き
くすることにより平行部30aの幅を狭くでき、幅の限
られた車両床面に対しても容易に取り付け得る。
【0029】また、このシートレール装置では、車両の
事故時にシートに取り付けられた可動レール20が上方
に引っ張られても、先端が内方の下側を指向するように
曲げられた第1フック部30dと第1ベアリング受部2
2cとが、また、先端が下側を指向するように曲げられ
た第2フック部30fと第2ベアリング受部24dとが
係合するため、可動レール20が固定レール30から抜
離し難く、シートの横転が発生しないため非常に安全性
が高い。
【0030】次に、本発明の第2実施例について、図4
乃至図6を参照して説明する。なお、第1実施例で参照
したのと同様な部材については、同一の参照符号を用い
ると共にその説明を省略する。図4は、本発明の第2実
施例に係るシートレール装置の側面を示し、図5は、図
1のB−B断面を示している。この第2実施例のロック
機構50について先ず説明する。
【0031】ロック機構50は、可動レール20側に取
り付けられた一対のフランジ板57に軸56が枢支さ
れ、該軸56には、先端にロック爪54の形成されたロ
ック板53が取り付けられている。他方、固定レール3
0の側面にはロック歯52が形成されている。また、該
固定レール30の側面に沿って、ラッチ板55が配設さ
れており、該ラッチ板55の下側にはロック歯55aが
形成されている。ロック機構50は、図示しない把手に
よって軸56に取り付けられたロック板53を回動さ
せ、ロック板53のロック爪54をラッチ板55のロッ
ク歯55aと固定レール30のロック歯52とに歯合さ
せることにより、可動レール20を固定させる。なお、
該ロック爪54は、バネ58により常には図5中の反時
計方向へ付勢されロック状態を保っている。該ロック爪
54を把手によって時計方向に回動することによりロッ
ク解除が成され、可動レール20の前後方向の調整が行
い得るようになる。
【0032】次に、図5に示すシートレール装置の要部
を示す図6を参照して第2実施例のシートレール装置を
更に詳細に説明する。図6に示すように、固定レール3
0は一枚の金属製板材を曲げて構成されている。また、
可動レール20は、第1板材22と第2板材24との一
対の金属製板材から構成されている。このシートレール
装置は、第1実施例と同様に、上下に変位した第1ベア
リング42と第2ベアリング44とによって、該可動レ
ール20が摺動可能に固定レール30に支持されるよう
構成されている。
【0033】該可動レール20の第1板材22は、車両
の床部と垂直に上方を指向して延在する第1垂直部22
aと、該第1垂直部22aの下端をほぼ直角に曲げて成
る第1水平部22bと、該第1水平部22bの外端に位
置する第1ベアリング受部22cとから構成されてい
る。第1ベアリング受部22cには、第1ベアリング4
2を固定レール30の移動方向に転動可能に支持すると
共に、内方の上側から外側の下方へ押圧するよう、ベア
リングの外周に沿った曲面が形成され、その先端が上方
を指向するようにされている。
【0034】他方、該可動レール20の第2板材24
は、車両の床部と垂直に上方を指向して延在する第1垂
直部24aと、該第2垂直部24aの下端をほぼ直角に
曲げてなる第2水平部24bと、該第2水平部24bの
端部を上方を指向するように曲げてなる支持部24c
と、支持部24cの上端に形成された第2ベアリング受
部24dとから構成されている。第2ベアリング受部2
4dには、第2ベアリング44を固定レール30の移動
方向に転動可能に支持すると共に、内方の下側から外側
の上方へ押圧するよう、ベアリングの外周に沿った曲面
が形成されている。第1板材22と第2板材24とは、
第1水平部22bよりも第2水平部24bが上方に位置
するように、第1垂直部22aと第2垂直部24aとを
背中合わせに溶接されている。なお、この溶接の際に、
第1板材22と第2板材24を接合する位置を調整する
ことにより、固定レール30及び第1、第2ベアリング
44に対する精度調整を行うことができる。
【0035】固定レール30は、車両の床部と平行な平
行部30aと、平行部30aの第1板材22側の端部を
上方に曲げてなる第1延在部30bと、平行部30aの
第2板材24側の端部を上方に曲げてなる第2延在部3
0cと、第2延在部30cの端部を平行部30aと略平
行になるよう曲げてなる第3延在部30eと、から構成
される。更に、第1延在部30bの端部には、前記第1
ベアリング受部22cの上に位置すると共に先端が下側
を指向する第1フック部30dが形成され、また、第3
延在部30eの端部には、先端を下側へ指向する第2フ
ック部30fが形成されている。本実施例のシートレー
ル装置では、平行部30aと第1延在部30bとの間の
曲げられた部分に、該第1ベアリング受部22cから押
圧された第1ベアリング42を転動可能に支持させ、同
様に、該第2延在部30cと第3延在部30eとの間の
曲げられた部分に、該第2ベアリング受部24dから押
圧された第2ベアリング44を転動可能に支持させてい
る。
【0036】以下に第2実施例のシートレール装置の効
果について説明する。このシートレール装置では、可動
レール20と固定レール30との各曲げ部分が、90度
を大きく越えて曲げられていないので、加工し易く、該
曲げ部分にて破損の生じることがない。このように曲げ
部分に破損が生じないので高張鋼を用いることが可能で
ある。
【0037】また、このシートレール装置では、第1ベ
アリング42からのテンションを第1水平部22bに加
えて撓ませ、同様に、第2ベアリング44からのテンシ
ョンを該第2水平部24b及び支持部24cに加えて撓
ませるように構成することにより、可動レール20を固
定レール30に対して滑らかに移動し得るようにし、ま
た、第1、第2板材22,24の第1、第2垂直部22
a、24aは、第1、第2ベアリング42,44からの
力で撓むことがないようにしている。従って、外力が加
わってもシートを安定して保持することが可能となる。
更に、乗員の荷重が主として第1ベアリング42へ上方
から加わるため、シートレール装置に「がた」が発生し
難くい(図6中、乗員の荷重が加わったときに、第1、
第2ベアリング42、44で発生する反発力を矢印W
で、反対に、事故等により上向きに可動レール20が引
っ張られたときに発生する反発力を矢印Uとして示
す)。
【0038】そして、このシートレール装置では、車両
の事故時にシートに取り付けられた可動レール20が上
方に引っ張られても、先端が下側を指向する第1フック
部30dと第1ベアリング受部22cとが、また、先端
が下側を指向する第2フック部30fと第2ベアリング
受部24dとが係合するため、可動レール20が固定レ
ール30から抜離し難く、シートの横転が発生しないた
め非常に安全性が高い。更に、第2実施例のシートレー
ル装置では、固定レール30の平行部30aと第3フッ
ク部30eとが平行に形成されているため、可動レール
20を上方へ引っ張る上記荷重に対して第1実施例より
も更に強い。
【0039】ここで、本発明の第3実施例について、図
7乃至図9を参照して説明する。なお、第1、第2実施
例で参照したのと同様な部材については、同一の参照符
号を用いると共にその説明を省略する。図7は、本発明
の第3実施例に係るシートレール装置の側面を示し、図
8は、図7のC−C断面を示している。まず、この第3
実施例のロック機構50について説明する。
【0040】このロック機構50は、可動レール20側
に取り付けられた一対のフランジ板57に軸56が枢支
され、該軸56には、先端にロック爪54の形成された
ロック板53が取り付けられている。他方、固定レール
30の側面にはロック歯52が、また、該可動レール2
0の対応する側面にはロック歯51が形成されている。
ロック機構50は、図示しない把手によって軸56に取
り付けられたロック板53を回動させ、ロック板53の
ロック爪54を固定レール30のロック歯52と可動レ
ール20のロック爪51とに歯合させることにより、可
動レール20を固定させる。なお、該ロック爪54は、
バネ58により常には図8中の反時計方向へ付勢されロ
ック状態を保っている。該ロック爪54を把手によって
時計方向に回動することによりロック解除が成され、可
動レール20の前後方向の調整が行い得るようになる。
【0041】次に、図8に示すシートレール装置の要部
を示す図9を参照して第3実施例のシートレール装置を
更に詳細に説明する。図9に示すように、固定レール3
0は一枚の金属製板材を曲げて構成される。また、可動
レール20は、第1、第2実施例と異なり、一枚の金属
製板材を曲げて構成される。このシートレール装置は、
上下に変位した第1ベアリング42と第2ベアリング4
4とによって、該可動レール20が摺動可能に固定レー
ル30に支持されるよう構成されている。
【0042】該可動レール20は、車両の床部と垂直に
上方を指向して延在する垂直部20aと、該垂直部20
aの下端に形成された第1ベアリング受部20bと、車
両の床部とほぼ水平に配置される水平部20cと、水平
部20cの端部を上方に曲げてなる支持部20dと、支
持部24cの上端に形成された第2ベアリング受部20
eとから構成されている。第1ベアリング受部20bに
は、該第1ベアリング42を該固定レール30の移動方
向に転動可能に支持すると共に、内方の上側から外側の
下方へ押圧するように、ベアリングの外周に沿った曲面
が形成されている。同様に、第2ベアリング受部20e
には、該第2ベアリング44を該固定レール30の移動
方向に転動可能に支持すると共に、内方の下側から外側
の上方へ押圧するように、ベアリングの外周に沿った曲
面が形成されている。
【0043】固定レール30は、車両の床部と平行な平
行部30aと、平行部30aの一方の端部を上方に曲げ
てなる第1延在部30bと、平行部30aの他方の端部
を上方に曲げてなる第2延在部30cと、第2延在部3
0cの端部を内側に指向するよう曲げてなる第3延在部
30eと、第3延在部30eの先端を下側を指向するよ
うに曲げてなる第2フック部30fと、第1延在部30
bの上端を外側に曲げた後にU字状に曲げた第1フック
部30dと、から構成されている。一方、該可動レール
20の垂直部20aには、フック部材70の垂直部70
aが溶接されている。該フック部材70には、固定レー
ル30の第1フック部30dと係合可能な第3フック部
70bが形成されている。
【0044】この第3実施例のシートレール装置では、
該固定レール30の平行部30aと第1延在部30bと
の間の曲げられた部分に、該第1ベアリング受部20b
から押圧された第1ベアリング42を転動可能に支持さ
せ、同様に、該第2延在部30cと第3延在部30eと
の間の曲げられた部分に、該第2ベアリング受部20e
から押圧された第2ベアリング44を転動可能に支持さ
せている。なお、この第3実施例では、アンカー板46
と、第3フック部70bが形成されたフック部材70と
を別々に可動レール20に取り付けるが、この代わり
に、該アンカー板46を下方へ延在させ第3フック部を
形成することにより、フック部材70を廃止することも
可能である。
【0045】ここで、第3実施例の効果について説明す
る。このシートレール装置では、可動レール20と固定
レール30との各曲げ部分が、90度を大きく越えて曲
げられておらず、また、90度を越える曲げ部分では緩
やかに曲げられているので、加工し易く、また、該曲げ
部分にて破損の生じることがない。また、可動レール2
0が一枚の金属製板材から成るため廉価に構成できる。
なお、フック部材70が、可動レール20に取り付けら
れるが、この長さは、事故時に張力が加わる部分のみで
よいため、図7に示すように固定レール30の約半分に
形成されている。
【0046】更に、第1ベアリング42と第2ベアリン
グ44との間に加わるテンションにより、水平部20c
と支持部20dとの間が大きく撓み得るよう構成されて
いるため、高い精度で形成しなくても、第1ベアリング
42と第2ベアリング44とを強固に支持することがで
きる。また、このように、第1ベアリング42と第2ベ
アリング44との間に加わるテンションにより、水平部
20cと支持部20dとが撓むよう構成されているた
め、可動レール20を固定レール30に対して滑らかに
移動し得る。他方、可動レール20の垂直部20aは、
第2ベアリング44からの力で撓むことがないため、外
力が加わってもシートを安定して保持することができ
る。更に、乗員の荷重が主として第1ベアリング42へ
上から加わるため、シートレール装置に「がた」が発生
し難くい(図9中、乗員の荷重が加わったときに、第
1、第2ベアリング42、44で発生する反発力を矢印
Wで、反対に、事故等により上向きに可動レール20が
引っ張られたときに発生する反発力を矢印Uとして示
す)。
【0047】そして、このシートレール装置では、車両
の事故時にシートに取り付けられた可動レール20が上
方へ引っ張られた際に、先端が上方を指向する第3フッ
ク部70bと、先端が下側を指向する第1フック部30
dとが係合し、第2ベアリング受部20eと、先端が下
側を指向する第2フック部30fとが係合するため、該
可動レール20が固定レール30から抜離し難く非常に
安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシートレール装置の
側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るシートレール装置の
側面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図5の要部断面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係るシートレール装置の
側面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】図8の要部断面図である。
【図10】従来技術のシートレール装置の断面図であ
る。
【図11】従来技術のシートレール装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
20 可動レール 22 第1板材 24 第2板材 30 固定レール 42 第1ベアリング 44 第2ベアリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の金属製板材を曲げて構成される固
    定レールと第1板材及び第2板材から構成される可動レ
    ールとから成り、介在する第1ベアリングと第2ベアリ
    ングとによって該可動レールが摺動可能に固定レールに
    支持されるシートレール装置であって、 前記可動レールの第1板材が、車両の床部と垂直に上方
    を指向して延在する第1垂直部と、該第1垂直部の下端
    を外側にほぼ直角に曲げて成る第1水平部と、前記第1
    ベアリングを該固定レールの移動方向に転動可能に支持
    すると共に内方の上側から外側の下方へ押圧する、該第
    1水平部の外端に位置する第1ベアリング受部とから構
    成され、 前記可動レールの第2板材が、前記第1板材の第1垂直
    部と当着される第2垂直部と、該第2垂直部の下端であ
    って、且つ、第1水平部よりも上方に位置し、該第1水
    平部と反対の外側に該第2垂直部の端部をほぼ直角に曲
    げてなる第2水平部と、該第2水平部の端部を上方を指
    向するように曲げてなる支持部と、前記第2ベアリング
    を該固定レールの移動方向に転動可能に支持すると共に
    内方の下側から外側の上方へ押圧する、支持部の上端に
    形成された第2ベアリング受部とから構成され、 固定レールが、車両の床部と平行な平行部と、平行部の
    第1板材側の端部を上方に曲げてなる第1延在部と、平
    行部の第2板材側の端部を上方に曲げてなる第2延在部
    と、第2延在部の端部を内方の上側を指向するように9
    0°以下曲げてなる第3延在部と、から構成され、 該固定レールの平行部と第1延在部との間の曲げられた
    部分に、前記第1ベアリング受部から押圧された第1ベ
    アリングを転動可能に支持し、 該第2延在部と第3延在部との間の曲げられた部分に、
    前記第2ベアリング受部から押圧された第2ベアリング
    を転動可能に支持することを特徴とするシートレール装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定レールの第1延在部の端部を、
    緩やかに曲げて前記第1ベアリング受部の上に位置する
    と共に先端が内方の下側を指向する第1フック部を形成
    し、第3延在部の端部を、緩やかに曲げて先端が下側を
    指向する第2フック部を形成したことを特徴とする請求
    項1のシートレール装置。
  3. 【請求項3】 一枚の金属製板材を曲げて構成される固
    定レールと第1板材及び第2板材から構成される可動レ
    ールとから成り、介在する第1ベアリングと第2ベアリ
    ングとによって該可動レールが摺動可能に固定レールに
    支持されるシートレール装置であって、 前記可動レールの第1板材が、車両の床部と垂直に上方
    を指向して延在する第1垂直部と、該第1垂直部の下端
    を外側にほぼ直角に曲げて成る第1水平部と、前記第1
    ベアリングを該固定レールの移動方向に転動可能に支持
    すると共に内方の上側から外側の下方へ押圧する、該第
    1水平部の外端に位置する第1ベアリング受部とから構
    成され、 前記可動レールの第2板材が、前記第1板材の第1垂直
    部と当着される第2垂直部と、該第2垂直部の下端であ
    って、且つ、第1水平部よりも上方に位置し、該第1水
    平部と反対の外側に該第2垂直部の端部をほぼ直角に曲
    げてなる第2水平部と、該第2水平部の端部を上方を指
    向するように曲げてなる支持部と、前記第2ベアリング
    を該固定レールの移動方向に転動可能に支持すると共に
    内方の下側から外側の上方へ押圧する、支持部の上端に
    形成された第2ベアリング受部とから構成され、 固定レールが、車両の床部と平行な平行部と、平行部の
    第1板材側の端部を上方に曲げてなる第1延在部と、平
    行部の第2板材側の端部を上方に曲げてなる第2延在部
    と、第2延在部3の端部を内側に曲げてなる第3延在部
    と、から構成され、 該固定レールの平行部と第1延在部との間の曲げられた
    部分に、前記第1ベアリング受部から押圧された第1ベ
    アリングを転動可能に支持し、 該第2延在部と第3延在部との間の曲げられた部分に、
    前記第2ベアリング受部から押圧された第2ベアリング
    を転動可能に支持することを特徴とするシートレール装
    置。
  4. 【請求項4】 前記固定レールの第1延在部の端部を、
    曲げて前記第1ベアリング受部の上に位置すると共に先
    端が下側を指向する第1フック部を形成し、第3延在部
    の端部を、曲げて先端が下側を指向する第2フック部を
    形成したことを特徴とする請求項3のシートレール装
    置。
  5. 【請求項5】 一枚の金属製板材を曲げて構成される固
    定レールと一枚の金属製板材を曲げて構成される可動レ
    ールとから成り、介在する第1ベアリングと第2ベアリ
    ングとによって該可動レールが摺動可能に固定レールに
    支持されるシートレール装置であって、 前記可動レールが、車両の床部と垂直に上方を指向して
    延在する垂直部と、該垂直部の下端に形成され、前記第
    1ベアリングを該固定レールの移動方向に転動可能に支
    持すると共に内方の上側から一方の外側の下方へ押圧す
    る第1ベアリング受部と、該第1ベアリング受部から他
    方の外側を指向して、車両の床部とほぼ水平に配置され
    る水平部と、水平部の端部を上方に曲げてなる支持部
    と、前記第2ベアリングを該固定レールの移動方向に転
    動可能に支持すると共に内方の下側から外側の上方へ押
    圧する、支持部の上端に形成された第2ベアリング受部
    とから構成され、 固定レールが、車両の床部と平行な平行部と、平行部の
    一方の端部を上方に曲げてなる第1延在部と、平行部の
    他方の外側の端部を上方に曲げてなる第2延在部と、第
    2延在部の端部を内側へ指向するように曲げてなる第3
    延在部と、から構成され、 該固定レールの平行部と第1延在部との間の曲げられた
    部分に、前記第1ベアリング受部から押圧された第1ベ
    アリングを転動可能に支持し、 該第2延在部と第3延在部との間の曲げられた部分に、
    前記第2ベアリング受部から押圧された第2ベアリング
    を転動可能に支持することを特徴とするシートレール装
    置。
  6. 【請求項6】 前記可動レールの垂直部に、先端が上方
    を指向する第3フック部が形成されたフック部材が当着
    され、第1延在部の上端に、前記フック部材の第3フッ
    ク部と係合可能に形成され先端が下側を指向する第1フ
    ック部が形成され、第3延在部の先端に、下側を指向す
    るように曲げられた第2フック部が形成されていること
    を特徴とする請求項5のシートレール装置。
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