JP2019172174A - シートスライド構造 - Google Patents

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尚人 渡辺
Naohito Watanabe
尚人 渡辺
陽一 藤井
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陽一 藤井
堀 喜久
Yoshihisa Hori
喜久 堀
貴行 小笠原
Takayuki Ogasawara
貴行 小笠原
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【課題】シンプルで耐荷重性にも優れたシートスライド構造を提供する。【解決手段】シートスライド構造2は、車体に取り付けられているロアレール20と、シート6の下部に取り付けられており、ロアレール20に摺動可能に係合しているアッパ−レール10と、ロアレール20とアッパ−レール10を囲んでいるリング5を備えている。アッパーレール10とロアレール20とリング5がシートスライド装置3に相当する。本明細書が開示するシートスライド構造2では、車体とロアレール20の間、及び、シート6とアッパーレール10の間に、リングが通過する隙間8a、8bが設けられている。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、シートをスライドさせるシートスライド装置を含むシートスライド構造に関する。
シートをスライドさせるシートスライド装置は、車体に取り付けられているロアレールと、シートの下部に取り付けられているアッパーレールを備えている。アッパ−レールはロアレールに対して摺動可能に係合している。
搭乗者を保護するシートベルトを固定するベルトアンカがシートに取り付けられている。それゆえ、車両が衝突すると、搭乗者の慣性力をベルトアンカが支えることになる。衝突時にベルトアンカに加わる荷重は、アッパーレールをロアレールから剥離させる方向に作用する。アッパーレールのロアレールからの離脱を防止する補強部材を備えたシートスライド装置が特許文献1に開示されている。特許文献1のシートスライド装置では、補強部材は、ロアレールを囲んでいるとともに、アッパーレールに固定されている。補強部材はボルトでアッパーレールに固定されている。
実開平3−53330号公報
特許文献1のシートスライド装置では、補強部材を固定するボルトが補強部材を貫通している。補強部材に強い荷重が加わると、ボルト貫通孔から破断するおそれがある。破断を防止するためにボルト貫通孔の付近では補強部材の厚みを増加させる必要がある。また、特許文献1に開示されたシートスライド装置は、製造時に、補強部材をアッパーレールにボルトで固定する作業が発生する。本明細書は、特許文献1に開示されたシートスライド装置よりもシンプルで耐荷重性にも優れたシートスライド構造を提供する。
本明細書が開示する自動車のシートスライド構造は、車体に取り付けられているロアレールと、シートの下部に取り付けられており、ロアレールに摺動可能に係合しているアッパ−レールと、ロアレールとアッパ−レールを囲んでいるリングを備えている。アッパーレールとロアレールとリングがシートスライド装置に相当する。本明細書が開示するシートスライド構造では、車体とロアレールの間、及び、シートとアッパーレールの間に、リングが通過する隙間が設けられている。即ち、本明細書が開示するシートスライド構造では、リングをボルトで固定する必要がない。リング固定用のボルトが必要無いので、リングにボルト孔も必要ない。本明細書が開示するシートスライド構造は、従来のシートスライド装置よりもシンプルで耐荷重性に優れている。
リングはアッパ−レールとロアレールの一方に固定されているとともに他方に対して摺動可能であればよい。あるいは、リングはアッパ−レールとロアレールの双方に対して摺動可能であってもよい。前者の場合は、アッパーレールの可動範囲(可動域)の長さと同じだけ、シートとアッパ−レールの間(あるいは、車体とロアレールの間)の隙間の長さが必要となる。後者の場合は、リングの移動距離をアッパーレール側の隙間とロアレール側の隙間に分散できるため、レール長手方向に沿った隙間の長さを短くすることができる。
シートスライド装置は、シートを車両前後方向にスライドさせるように取り付けられることがある。即ち、ロアレールは、長手方向が車両前後方向に一致するように車体に取り付けられることがある。その場合、アッパ−レールが可動範囲の後端に位置するときに、リングが車体とロアレールの間の隙間の後端に位置するとともに、シートとアッパ−レールの間の隙間の前端に位置するように、隙間の長さが調整されているとよい。アッパーレールが可動範囲の後端に位置するとき(即ち、シートが可動範囲の後端に位置するとき)に、リングが隙間の側面に押されて最後部へ移動する。衝突時に荷重が加わるベルトアンカはシートクッションの後部に位置する。リングが最後部へ移動することで、リングとベルトアンカの間の距離が最も短くなり、ベルトアンカに生じる荷重によってリングに作用するモーメントを最も小さくすることができる。
リングは、例えば、炭素繊維強化プラスチックで作られているとよい。そうするとリングが軽量になり、シートスライド装置の重量増がわずかで済む。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例のシートスライド構造の側面図である。 シートスライド装置の分解斜視図である。 シートスライド装置の斜視図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 シートスライド構造の部分側面図である(リングが固定されていない場合)。図5(A)は、アッパーレールが最前部に位置した状態を示しており、図5(B)は、アッパーレールが最後部に位置した状態を示している。 シートスライド構造の部分側面図である(リングがロアレールに固定されている場合)。図6(A)は、アッパーレールが最前部に位置した状態を示しており、図6(B)は、アッパーレールが最後部に位置した状態を示している。 第1変形例のシートスライド装置の斜視図である。 第2変形例のシートスライド装置の斜視図である。 第2実施例のシートスライド構造の部分側面図である。図9(A)は、アッパーレールが右端に位置した状態を示しており、図9(B)は、アッパーレールが左端に位置した状態を示している。
(第1実施例)図面を参照して第1実施例のシートスライド構造2を説明する。図1に、シートスライド構造2の側面図を示す。シートスライド構造2は、シートスライド装置3と、隙間(上隙間8a、下隙間8b)で構成される。シートスライド装置3は、シート6のシートクッション6bの下部に取り付けられるアッパーレール10と、自動車のフロアパネル4(車体)に取り付けられるロアレール20と、リング5を備えている。アッパーレール10とシートクッション6bの間には隙間(上隙間8a)が設けられており、ロアレール20とフロアパネル4の間にも隙間(下隙間8b)が設けられている。リング5は、上隙間8aと下隙間8bを通り、アッパーレール10とロアレール20を囲んでいる。
図中の座標系のF軸が車両前後方向を示しており、V軸が車両上方を示している。H軸は車両横方向を示している。+F方向が車両前方に相当し、+V方向が車両上方に相当する。細長いロアレール20は、車両前後方向(F軸方向)に平行となるように、フロアパネル4に固定されている。以下では、F軸方向をレール長手方向と称する。
符号6aはシート6のシートバックを示しており、符号7はシートベルト(不図示)を固定するベルトアンカを示している。ベルトアンカ7は、シートクッション6bの側部後方に固定されている。なお、「シートクッション6b」は、柔らかいクッション本体のほか、クッション本体を下側から支持するフレームなどを含むことに留意されたい。即ち、アッパーレール10やベルトアンカ7は、より正確には、シートクッション6bのうちのフレームに固定されている。
自動車が前方衝突すると、シートベルトを着用している着座者に慣性力が生じる。この慣性力によって、ベルトアンカ7に前方斜め上方向の荷重が加わる。その荷重は、アッパーレール10をロアレール20から上方へ離脱させるように働く。シートスライド構造2では、ベルトアンカ7の近傍でアッパーレール10とロアレール20を囲んでいるリング5が、アッパーレール10の離脱を防止する。
シートスライド装置3について説明する。図2に、シートスライド装置3の分解斜視図を示し、図3に、シートスライド装置3の斜視図を示す。図4に、図3のIV−IV線に沿った断面図を示す。なお、図2−4では、細長いアッパーレール10とロアレール20の夫々の一部を省略している。また、シートスライド装置3は、ロアレール20に対してアッパーレール10を固定するロック機構と、アッパーレール10のスライドを円滑にするローラなども備えているが、それらの図示は省略した。
ロアレール20は、一枚の金属板で作られている。ロアレール20は、フロアパネル4(車体)に取り付けられる底板21と、底板21の短手方向の両端から上方へ延びている外側板22と、外側板22の上端からレール内側へ逆U字形状に湾曲している内側板23を備えている。底板21には、フロアパネル4に固定するボルトを通す貫通孔24が設けられている。
アッパーレール10は、シートクッション6bに取り付けられる天板11と、天板11の短手方向の両端から下方へ延びている内側板12と、内側板の下端からレール外側へ湾曲している係合部13を備えている。天板11には、シートクッション6bに固定するボルトを通す貫通孔14が設けられている。
図4に示されているように、ロアレール20の内側板23と外側板22の間の空間に、アッパーレール10の係合部13が入り込むことで、アッパーレール10がロアレール20に摺動可能に係合する。
リング5は、アッパーレール10とロアレール20を囲んでいる。リング5は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で作られており、継ぎ目がない。先に述べたように、アッパーレール10に上向きの荷重が加わったとき、リング5が、アッパーレール10のロアレール20からの離脱を防止する。
リング5は、アッパーレール10とロアレール20のいずれに対しても、レール長手方向にスライドするように、アッパーレール10とロアレール20の嵌合体に対して遊嵌している。
次に、図5を参照して、アッパーレール10のスライドと、リング5の関係について説明する。図5は、シートスライド構造2の部分側面図である。図5(A)は、アッパーレール10が可動範囲の前端に位置した状態を示している。図5(B)は、アッパーレール10が可動範囲の後端に位置した状態を示している。
アッパーレール10(天板11)は、ボルト9a、9bでシートクッション6bに固定される。アッパーレール10とシートクッション6bの間をリング5が通過できるように、シートクッション6bの下部には隙間(上隙間8a)が設けられている。上隙間8aは、ボルト9a、9bの間に設けられている。上隙間8aのレール長手方向の長さを記号Laで表す。なお、図5において、記号Wは、リング5の幅(レール長手方向に沿った幅)を表している。
ロアレール20(底板21)は、ボルト9c、9dでフロアパネル4に固定される。ロアレール20とフロアパネル4の間をリング5が通過できるように、フロアパネル4には隙間(下隙間8b)が設けられている。下隙間8bは、ボルト9c、9dの間に設けられている。下隙間8bのレール長手方向の長さを記号Lbで表す。2個の隙間を区別するため、アッパーレール10とシートクッション6bの間の隙間を上隙間8aと称し、ロアレール20とフロアパネル4の間の隙間を下隙間8bと称する。
図5(A)に示すように、アッパーレール10が可動範囲の前端に位置するとき、リング5は、上隙間8aの後端に位置するとともに、下隙間8bの前端に位置する。また、図5(B)に示すように、アッパーレール10が可動範囲の後端に位置するとき、リング5は、上隙間8aの前端に位置するとともに、下隙間8bの後端に位置する。図5(A)におけるシートクッション6bの後端と図5(B)におけるシートクッション6bの後端の間の距離が、可動域の全長(即ち可動範囲Ls)を表している。図5(B)に示しているように、隙間長さLa、Lb、可動範囲Ls、リング5の幅Wの間には、La=Ls+W−Lbの関係が成立する。この関係が成立すると、アッパーレール10が可動範囲の前端に位置するとき、リング5は、上隙間8a、下隙間8bの側面に押され、必ず、上隙間8aの後端に位置するとともに、下隙間8bの前端に位置する。また、アッパーレール10が可動範囲の後端に位置するとき、リング5は、必ず、上隙間8aの前端に位置するとともに、下隙間8bの後端に位置する。
図5(B)に示したポイントPは、ベルトアンカ7(図1参照)の位置を示している。即ち、ベルトアンカ7に作用する荷重がシートクッション6bに伝わる箇所がポイントPである。そして、図5(B)の距離Cは、上隙間8aとポイントPの間の距離を表している。ポイントPに荷重が加わったとき、リング5には、モーメントが加わる。そのモーメントの腕の長さは、アッパーレール10が可動範囲Lsの後端に位置したときに最大となる。図5より、モーメントの腕の最大長は、La+C=Ls+W+C−Lbとなる。
図6に、リング5がロアレール20に対して動かない場合のシートスライド構造2aの側面図を示す。符号106がシートクッションを示しており、符号104はフロアパネルを示している。符号108aが上隙間を示しており、符号108bが下隙間を示している。記号Lcは、上隙間108aのレール長手方向の長さを表している。下隙間108bは、リング5の幅Wの長さしかなく、リング5はロアレール20に対して動かない。別言すれば、リング5は、ロアレール20に固定されている。図6(A)は、アッパーレール10が可動範囲Lsの前端に位置する状態を示しており、図6(B)は、アッパーレール10が可動範囲Lsの後端に位置する状態を示している。
図6より、アッパーレール10の可動範囲Lsと上隙間108aの長さLcとリング5の幅Wの間には、Lc=Ls+Wの関係が成立する。ポイントPに荷重が加わったとき、リング5に加わるモーメントの腕の最大長さは、Lc+C=Ls+Wとなる。
図5と図6を比較すると、次のことがわかる。可動範囲Lsが同じ場合、リング5がアッパーレール10とロアレール20のいずれに対しても摺動可能である場合(図5)、リング5がロアレール20に対して固定されている場合(図6)と比較して、上隙間の長さLaを下隙間の長さLbの分だけ短くすることができる。そして、図6の場合と比較して、図5の場合では、ベルトアンカ7に荷重が加わったときにリング5に作用するモーメントの腕の長さは、距離Lbだけ短くなる。即ち、可動範囲Lsが同じ場合、リング5がアッパーレール10とロアレール20のいずれに対しても摺動可能である場合は、ロアレール20に固定されている場合と比較して、リング5に加わるモーメントが小さくなる。すなわち、リング5は、アッパーレール10とロアレール20のいずれに対しても摺動可能であるのが良い。また、リング5は、アッパーレール10のできるだけ後に位置するのがよい。
なお、ベルトアンカ7に荷重が加わったときに、シートクッション6bからアッパーレール10が離れないように、アッパーレール10は、上隙間8aよりも後方(ボルト9aの位置)でシートクッション6bに固定されている。同様に、ベルトアンカ7に荷重が加わったときに、フロアパネル4からロアレール20が離れないように、ロアレール20は、下隙間8bよりも後方(ボルト9cの位置)でフロアパネル4に固定されている。
リング5がアッパーレール10に固定されている場合は、リング5の位置から荷重点(ポイントP)までの距離は、可動範囲におけるアッパーレールの位置に関わらずに一定となる。
図7と図8を参照して、シートスライド装置の変形例を説明する。図7は、第1変形例のシートスライド装置3aの斜視図である。図8は、第2変形例のシートスライド装置3bの斜視図である。第1、第2変形例のシートスライド装置3a、3bは、リングの形状が実施例のシートスライド装置3と異なる。リング以外の部品についてはシートスライド装置3と同じであるので説明は省略する。
第1変形例のシートスライド装置3aのリング5aは、1本の金属ワイヤで作られている。第2変形例のシートスライド装置3bのリング5bは、複数の金属ワイヤが連結されたものである。このように、アッパーレール10とロアレール20を囲むリングは、1本または複数本の金属ワイヤで作られていてもよい。そのほか、リング5は、環状の金属板であってもよい。
(第2実施例)図9を参照して、第2実施例のシートスライド構造2bを説明する。図9は、車両の後側から前側に向けてみたときの図である。第2実施例のシートスライド構造2bでは、レールの長手方向がシート(シートクッション206)の横方向(車幅方向)に一致するようにアッパーレール110がシートクッション206に取り付けられている。ロアレール120は、レール長手方向がシート(シートクッション206)の横方向(車幅方向)に一致するようにフロアパネル204に取り付けられている。図9(A)は、アッパーレール110が可動範囲の右端に位置したときの図であり、図9(B)は、アッパーレール110が可動範囲の左端に位置したときの図である。
リング5は、ロアレール120に固定されている。ロアレール120とフロアパネル204の間には、下隙間208bが設けられており、リング5は、その下隙間208bを通り、ロアレール120を囲んでいる。ロアレール120をフロアパネル204に固定するボルト9c、9dは、リング5の両側に位置している。
アッパーレール110とシートクッション206の間の上隙間208aは、シートクッション206の右端に設けられている。即ち、上隙間208aの右端は開放されている。アッパーレール110をシートクッション206に固定するボルトの一つ(ボルト9a)は、上隙間208aの左側に配置されている。図9(A)に示すように、アッパーレール110が可動範囲の右端に位置するときには、アッパーレール110とロアレール120がともにリング5に囲まれる。従って、上向きの力がアッパーレール110に加わったとき、リング5が、アッパーレール110のロアレール120からの離脱を防止する。
一方、図9(B)に示すように、アッパーレール110が可動範囲の左端に位置するときには、アッパーレール110はリング5から外れ、ロアレール120のみがリング5に囲まれる。アッパーレール110が左端に位置したときには、別の手段により、上向きの力に対してアッパーレール110がロアレール120から離脱することを防ぐ。第1変形例のシートスライド構造2bの特徴は、次のように表現できる。リング5は、アッパーレール110が可動範囲に一端(例えば右端)に位置したときにロアレール120とアッパーレール110を囲む。リング5は、アッパーレール110が可動域の他端(例えば左端)に位置したときはロアレール120のみを囲む。リング5は、ロアレール120に固定されるのではなく、アッパーレール110に固定されていてもよい。
図9と同じ構造をレールの右端に備えていてもよい。即ち、シートスライド構造は、2個のリング(第1リングと第2リング)を備えていてもよい。その場合、第1リングは、アッパーレールが可動範囲の一端(例えば右端)に位置したときにロアレールとアッパーレールの両方を囲み、アッパーレールが可動域の他端(例えば左端)に位置したときはロアレールのみを囲む。第2リングは、アッパーレールが可動範囲の一端に位置したときにロアレールのみを囲み、アッパーレールが可動域の他端に位置したときはアッパーレールとロアレールの両方を囲む。この場合、アッパーレールが右端に位置したときには、第1リングがアッパーレールの離脱を防止し、アッパーレールが左端に位置したときには、第2リングがアッパーレールの離脱を防止する。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。リング5の内側(リング5とアッパーレール10/ロアレール20の間)に、緩衝剤を配置してもよい。スライドレール装置3は、ロアレール20の長手方向が車幅方向に一致するように取り付けられてもよい。
実施例では、レールの長手方向がシートの前後方向に一致するようにシートスライド装置を配置する例を説明した。しかし、シートスライド装置は、シートに対してどのような向きで取り付けられてもよい。例えば、レールの長手方向がシートの横方向(車幅方向)に一致するようにシートスライド装置が取り付けられていてもよい。あるいは、レールの長手方向がシートに対して斜めになるようにシートスライド装置が取り付けられていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、2a、2b:シートスライド構造
3、3a、3b:シートスライド装置
4、104、204:フロアパネル
5、5a、5b:リング
6:シート
6b、106、206:シートクッション
7:ベルトアンカ
8a、108a、208a:上隙間
8b、108b、208b:下隙間
9a−9d:ボルト
10、110:アッパーレール
20、120:ロアレール

Claims (6)

  1. 車体に取り付けられているロアレールと、
    シートの下部に取り付けられており、前記ロアレールに摺動可能に係合しているアッパ−レールと、
    前記ロアレールと前記アッパ−レールを囲んでいるリングと、
    を備えており、
    前記車体と前記ロアレールの間、及び、前記シートと前記アッパーレールの間に、前記リングが通過する隙間が設けられている、シートスライド構造。
  2. 前記リングは前記アッパ−レールと前記ロアレールの一方に固定されているとともに他方に対して摺動可能である、請求項1に記載のシートスライド構造。
  3. 前記リングは前記アッパ−レールと前記ロアレールの双方に対して摺動可能である、請求項1に記載のシートスライド構造。
  4. 前記ロアレールは、長手方向が車両前後方向に一致するように車体に固定されており、
    前記アッパ−レールが可動範囲の後端に位置するときに、前記リングが前記車体と前記ロアレールの間の前記隙間の後端に位置するとともに、前記シートと前記アッパ−レールの間の前記隙間の前端に位置する、請求項1から3のいずれか1項に記載のシートスライド構造。
  5. 前記リングは、前記アッパーレールが可動範囲の一端に位置したときに前記ロアレールと前記アッパーレールを囲み、前記アッパーレールが前記可動域の他端に位置したときは前記アッパーレールと前記ロアレールの一方のみを囲む、請求項1から4のいずれか1項に記載のシートスライド構造。
  6. 2個の前記リングを備えており、
    一方の前記リングは、前記アッパーレールが可動範囲の一端に位置したときに前記ロアレールと前記アッパーレールを囲み、前記アッパーレールが前記可動域の他端に位置したときは前記アッパーレールと前記ロアレールの一方のみを囲み、
    他方の前記リングは、前記アッパーレールが可動範囲の一端に位置したときに前記ロアレールと前記アッパーレールの前記一方のみを囲み、前記アッパーレールが前記可動域の他端に位置したときは前記アッパーレールと前記ロアレールを囲む、請求項5に記載のシートスライド構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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