JP6140000B2 - 車両用リアシート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3人掛けのベンチシートをシートスライド装置に組み付けた車両用リアシート装置に関する。
従来のベンチシート、シートベルトアンカー、シートスライド装置を備えた車両用リアシート装置としては、例えば、ベンチシートは、並列する3つの座部を備えたシートクッションであり、シートクッションは、中央の座部の両側部に対応する位置に一対のフレーム材が設けられているものであり、シートベルトアンカーは、シートクッションの各フレーム材に取り付けられた座部用のものであるシートスライド装置は、一対の可動レール、一対の固定レール、一対のレッグ部材を備えている。一対の可動レールには、各フレーム材がそれぞれ固定される。一対の固定レールは、各レッグ部材を介して車体フロアに固定されるとともに、各可動レールを摺動可能に支持している。レッグ部材の第1キャッチブラケットに、フレーム材に取り付けられた第2キャッチブラケットの係合片が、シートベルトアンカーによる荷重入力により係合可能となっているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開03/091061号公報
しかしながら、このような関連する技術にあっては、前記車両用リアシート装置においては、所定の強度を保つように様々な部材を追加すると、部品代が嵩むことで原価が高騰し、また、シートの重量が増加するという課題を有する。
本発明は、シートの原価高騰及び重量増を抑制しつつ適切な乗員拘束性の得られるシートベルト取付構造を備えた車両用リアシート装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、中央座部と前記中央座部を挟んで左右両側に設けられた一側座部及び他側座部とを含むシートクッションを備えた3人掛けのベンチシートと、前記中央座部の両側部に対応して備えられた第1及び第2の中央フレーム材と、
車体のフロアに第1キャッチブラケットを有するレッグ部材を介し前後に延在して固定された第1及び第2の固定レールと、
前記第1の中央フレーム材に固定されると共に前記第1の固定レールに摺動可能に取り付けられた第1の可動レールと、
前記第2の中央フレーム材に固定されると共に前記第2の固定レールに摺動可能に取り付けられた第2の可動レールと、
を含むシートスライド装置
前記フロアと前記第2の固定レールとの間に介在する前記レッグ部材の前記第1キャッチブラケットに係合可能な係合片を有し、前記中央座部用のシートベルトアンカーと締結された第2キャッチブラケット,
及び前記第2キャッチブラケットから前記車体の前方向に延在して前記第2の中央フレーム材に固定されたアームを備え
前記アームは、
前方側の延長部において前記第2の中央フレーム材に固定されると共に、
前記延長部と前記第2キャッチブラケットとの間に形成され、前記シートベルトアンカーに前方への衝撃荷重が負荷された際に、前記第2キャッチブラケットを前記第1キャッチブラケットと係合する方向に変形させるモーメントを発生させる切り欠き状の易変形部と、を有していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記シートベルトアンカーと前記レッグ部材との間に、前記レッグ部材の第1キャッチブラケットに係合可能な係合片を有する第2キャッチブラケットからアームを前後方向に延在させると共に前記中央フレーム材に固定しているため、各シートベルトアンカーに衝撃荷重が入力された際に、第2キャッチブラケットにアームを設けたことで、より大きなモーメントが第2キャッチブラケットに発生し、容易にシートスライド装置に第2キャッチブラケットが係合することになり、フレーム材の変形が生じることなく耐衝撃構造を容易に構成することができる。また、アームを第2キャッチブラケットから延在させて設けるだけでこのような耐衝撃構造を構成することができるので、リアシート装置の原価高騰及び重量増を抑制しつつ適切な乗員拘束性が得られる、という効果を有する。
また、請求項記載の発明によれば、車体に衝撃荷重が加わってシートベルトに前方への衝撃荷重が負荷された場合、易変形部から第2キャッチブラケットの変形がより容易に発生しやすくなり、シートスライド装置に、第2キャッチブラケットがより係合することになり、フレーム材の変形が生じることなく耐衝撃構造を容易に構成することができる、という効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用リアシート装置の、クッション部分を省略したフレーム構造の斜視図である。 図1の車両用リアシート装置のシートベルトの懸架状態を説明するための模式図である。 図1の車両用リアシート装置の要部の分解斜視図である。 図1の車両用リアシート装置の一方のベース部材側の第2キャッチブラケットの係合状態を説明するための断面図である。 図1の車両用リアシート装置に衝撃荷重が負加されたときの負荷方向を説明するための模式図である。 図3のレッグ部材と第2キャッチブラケットと一方のベース部材との関係を示す分解斜視図である。 図5の通常時の実施形態の作用を説明する断面図である。 図5の衝撃荷重の負荷時の実施形態の作用を説明する断面図である。 図5に示す第2キャッチブラケット周りの拡大斜視図である。
シートの原価高騰及び重量増を抑制しつつ適切な乗員拘束性の得られるシートベルト取付構造を備えた車両用リアシート装置を提供する、という目的を、以下の構成により実現した。すなわち、中央座部と前記中央座部を挟んで左右両側に設けられた一側座部及び他側座部とを含むシートクッションを備えた3人掛けのベンチシートと、前記中央座部の両側部に対応する前記シートクッションの2個の中央フレーム材のうちの第1の中央フレーム材に設けられた前記中央座部の一側用及び前記一側座部用の第1及び第2のシートベルトアンカーと、前記2個の中央フレーム材のうちの第2の中央フレーム材に設けられた前記中央座部の他側用及び前記他側座部用の第3及び第4のシートベルトアンカーと、車体のフロアに固定され、第1キャッチブラケットを有するレッグ部材と、前記レッグ部材を介して前記フロアに固定される第1及び第2の固定レールと、前記第1及び第2の固定レールに摺動可能に取り付けられて前記第1及び第2の中央フレーム材に固定される第1及び第2の可動レールとを含むシートスライド装置と、前記レッグ部材の前記第1キャッチブラケットに係合可能な係合片を有する第2キャッチブラケットと、前記第1乃至第4のシートベルトアンカーと前記レッグ部材との間に設けられ且つ前記第2キャッチブラケットから前記車体の前方向に延在すると共に前記中央フレーム材に固定されたアームと、を備えることで、実現した。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用リアシート装置1のクッション部分を省略したフレーム構造の斜視図である。車両用リアシート装置1は、ベンチシート2と、4個のシートベルトアンカーA、B、C、Dと、シートスライド装置3とを備える。
ベンチシート2は、中央座部4と中央座部4を挟んで左右両側に設けられる一側座部5および他側座部6とを有するシートクッション7と、中央背部8と中央背部8を挟んで左右両側に設けられる一側背部9および他側背部10とを有するシートバック11とを備える。シートクッション7とシートバック11とは、中央部がリクライニングデバイス12、12を介して連結されると共に両側端が枢支部13、13を介して枢支されている。シートクッション7は、フレーム枠16とフレーム枠16に懸架された帯状の保形部材14、14とを備える。シートバック11は、フレーム枠17とフレーム枠17に懸架された線状の保形部材15とを備える。
4個のシートベルトアンカーA、B、C、Dは、中央座部4の両側部に対応するシートクッション7の2個の中央フレーム材E、F(図2参照)にそれぞれ2個ずつ設けられる。すなわち、一方の中央フレーム材Eには、中央座部4の一側用のシートベルトアンカーAと一側座部5用のシートベルトアンカーBとが設けられており、他方の中央フレーム材Fには、中央座部4の他側用のシートベルトアンカーDと他側座部6用のシートベルトアンカーCとが設けられている。図2において、符号a、b、cは、乗員を示している。
シートベルトアンカーA、B、Cは、それぞれシートベルト18、19、20のタング(図示せず)がそれぞれ嵌合するバックルとして構成されており、シートベルトアンカーDは、シートベルト18の一端18aの固定端として構成されている。シートベルト18の他端18bは、シートバック11の他側背部10に設けられた取付部21(図1参照)に固定されたリトラクタ22(図2参照)に巻き取られている。シートベルト19および20は、一端19a、20aが車体の両サイドシル(図示せず)にそれぞれ固定されると共に、他端19b、20bが車体の両リヤピラー(図示せず)に固定されたリトラクタ(図示せず)にそれぞれ巻き取られて取り付けられている。シートベルト18の他端18bは、車体の天井(図示せず)に固定されていても良い。
中央フレーム材E、Fは、リクライニングデバイス12を構成する2個のベース部材23、24およびベース部材23、24を可動レール29に取り付けるための「中央フレーム材」としてのボックスブラケット30、31で構成されている。ベース部材23、24は、それぞれ略L字形状に形成されており、起立片23a、24a及び下部片23b、24bを有する。ベース部材23、24は、起立片23a、24aの上端にシートバック11に連結する連結ブラケット25、26をリクライニング機構(図示せず)を介して組み付けてリクライニングデバイス12を構成している(図3参照)。起立片23a、24aは、その下部外側部分がシートクッション7の後部側のフレーム枠16に溶接で固定されている。ベース部材23、24は、下部片23b、24bがシートスライド装置3に固定して取り付けられている。シートクッション7の前部側のフレーム枠16は、ブラケット44を介して可動レール29に溶接で固定されている(図1参照)。
シートスライド装置3は、2個のレッグ部材27、27を介して車体フロア(図示せず)に前後に延在して固定された2個の固定レール28、28と、各固定レール28、28に前後方向に摺動可能に取り付けられてベース部材23、24の各々に固定された可動レール29、29とを備える。
ベース部材23、24のシートスライド装置3への固定は、ボックスブラケット30、31を介して行われる。図3に示すように、ボックスブラケット30、31は、可動レール29、29のねじ孔32に螺合する固定ねじ33aを収容するねじ収容凹部(図3および図9参照)が形成された平面部30a、31aと、平面部30a、31aの両側壁30b、31b、30c、31cとを有してコ字形断面に形成されている。固定ねじ33aをねじ孔32に螺合して平面部30a、31aを固定することにより、ボックスブラケット30、31が可動レール29に固定される。ボックスブラケット30、31の一方の側壁30b、31bに下部片23b、24bをあてがって固定ねじ33bで固定することにより、ベース部材23、24がシートスライド装置3に固される。
シートベルトアンカーAは、図3に示すように、ボックスブラケット30の側壁30cに固定されて取り付けられている。シートベルトアンカーBは、図3に示すように、ベース部材23の下部片23bに固定されて取り付けられている。シートベルトアンカーCは、図3に示すように、ベース部材24の下部片24bに固定されて取り付けられている。シートベルトアンカーDは、図3、図4、図9に示すように、ボックスブラケット31の側壁31cに固定ボルト41により固定されて取り付けられている。また、シートスライド装置3は、可動レール29、29の固定レール28、28へのロックを解除するためのロックレバー50、ロック解除ベルト51を備える。
レッグ部材27と、ベース部材23、24と、ボックスブラケット30、31とからなる中央フレーム材E、Fには、相互に係合する第1及び第2キャッチブラケット34、35、39、40が設けられると共に、衝撃荷重の負荷を受けた際に可動レール29に当接する補強ロッド42が設けられる。
具体的には、図3、図4に示すように、レッグ部材27,27の各々には、その両側に下方に開口する第1キャッチブラケット34、35が設けられている。第1キャッチブラケット34、35は、それぞれシートスライド装置3の外側および内側に位置して、長さ方向に沿って溝状に形成されている。一方の第1キャッチブラケット(内側の第1キャッチブラケット)35が他方の第1キャッチブラケット(外側の第1キャッチブラケット)34よりも長めに形成されている。
図3、図4に示すように、ベース部材24には、その下部片24bのコ字形断面側の下辺に突出形成した、一方のレッグ部材27の第1キャッチブラケット35に外側から係合する係合片39aを有する第2キャッチブラケット39が設けられている。ボックスブラケット31の側壁31cには、一方のレッグ部材27の第1キャッチブラケット34に外側から係合する係合片40aを突出形成した第2キャッチブラケット40が、シートベルトアンカーDと共に固定ボルト41により締結固定されている。図4に示すように、ベース部材24には、シートベルトアンカーCを設置するための突起24cが設けられている。図6に示すように、第2キャッチブラケット40には、固定ボルト41を挿通させる貫通孔40bが設けられている。
図3、図7、図8に示すように、ベース部材24には、その下部片24bのコ字形断面側の下辺に突出形成した、他方のレッグ部材27の第1キャッチブラケット35に外側から係合する係合片39aを有する第2キャッチブラケット39が設けられている。ボックスブラケット31の側壁31cには、他方のレッグ部材27の第1キャッチブラケット34に外側から係合する係合片40aを突出形成した第2キャッチブラケット40が、シートベルトアンカーDと共に固定ボルト41により締結固定されている。ベース部材23には、シートベルトアンカーBを設置するための突起(図示せず)が設けられている。第2キャッチブラケット39には、固定ボルト(図示せず)を挿通させる貫通孔(図示せず)が設けられている。
このように、各第2キャッチブラケット39、40は、それぞれシートベルトアンカーA、B、C、Dに近接させて設けられている。このうち、図6〜8に示すように、第1キャッチブラケット34、35には、その頂部に長さ方向に沿って複数の係合孔45が形成されている。第2キャッチブラケット39、40には、その係合片39a、40aの先端部に長さ方向に沿って複数の係合突起46が形成されている。このように、上方向の負荷F1(図13参照)に対して係合突起46が係合孔45に係合して第1キャッチブラケット34、35に対する第2キャッチブラケット39、40の移動が規制されるようになっている。さらに、図3、6、9に示すように、第2キャッチブラケット40には、前後方向の前方に延在するアーム47が一体に設けられている。図9に示すように、アーム47は、その前方側の延長部47aで中央フレーム材Fであるボックスブラケット31の側壁31cに溶接Wにより固定されている。第2キャッチブラケット40の延長部47aとアーム47との間には、例えば幅5ミリメートル、深さ9.3ミリメートルの切り欠き状の易変形部48が形成されている。易変形部48の形成位置は、固定ボルト41の挿入可能な貫通孔40bから例えば52.5ミリメートルの位置である。第2キャッチブラケット40の全長は、例えば142ミリメートルである。
ベース部材23、24には、下方向の負荷に対して可動レール29に当接してそれ以上の下方向移動を規制する補強ロッド42が掛け渡されて固定されている。補強ロッド42は、図3に示すように、角筒材であり、その中央寄りの一側面にL字状に折曲形成した2個のブラケット43、43が溶接により固定されている。補強ロッド42は、2個のブラケット43、43を介してベース部材23、24の先端に固定されている。すなわち、一方のブラケット43は、ベース部材23の下部片23bの外側に重ねられて固定ねじ33bによる締結によりボックスブラケット30の側壁30bに固定されている。他方のブラケット43は、ベース部材24の下部片24bの外側に重ねられて固定ねじ33bによる締結によりボックスブラケット31の側壁31bに固定されている(図1参照)。
第2キャッチブラケット40から一体に前方に延びて前後方向に延在するアーム47が、中央フレーム材Fに固定されていることにより、シートベルトアンカーDに衝撃荷重が入力された時に、第2キャッチブラケット40にアーム47を設けたことで、より大きなモーメントが第2キャッチブラケット40に発生し、容易にシートスライド装置3に第2キャッチブラケット40が係合することになる。このため、フレーム材Fの変形が生じることのない耐衝撃構造を容易に構成することができる。また、アーム47を第2キャッチブラケット40から延在させて設けるだけでこのような耐衝撃構造とすることができるので、リアシート装置1の原価高騰及び重量増を抑制しつつ適切な乗員拘束性を得ることができる。
また、第2キャッチブラケット40の延長部47aとアーム47との間には、易変形部48が形成されている。これにより、車体に衝撃荷重G2が加わってシートベルト18に前方への衝撃荷重G1が負荷された場合、易変形部48から第2キャッチブラケット40の変形がより容易に発生しやすくなる。このため、シートスライド装置3に第2キャッチブラケット40がより容易に係合することになり、フレーム材Fの変形が生じることなく耐衝撃構造を容易に構成することができる。
ベンチシート2は、シートクッション7の中央座部4の両側部に対応するベース部材23、24を介してシートスライド装置3に固定される。これにより、シートスライド装置3への固定構造が各座部4、5、6の中央部に位置するのを避けることができる。このため、各座部4、5、6のクッション性が良好に保たれて、ひいては居住性の改善を図ることができる。
さらに、シートスライド装置3の設置個所もシートクッション7の中央寄りとすることができる。これにより、シートスライド装置3を構成するレッグ部材27、27がドア側に位置するのを避けることができる。このため、レッグ部材27、27が乗降の際に邪魔になることが無く、ひいては乗降性の改善を図ることができる。
シートベルトアンカーA、B、C、Dは、リクライニングデバイス12を構成する各ベース部材23、24にそれぞれ2個ずつ設けられており、かつ各ベース部材23、24は、シートスライド装置3を構成する可動レール29に固定されている。これにより、各シートベルトアンカーA、B、C、Dに入力される衝撃荷重G1は、シートスライド装置3を介して車体に伝達されることになる。このため、構造の複雑さを伴うことなく耐衝撃構造を容易に構成することができ、ひいてはフレーム構造の複雑さおよびシートの重量増を抑制することができる。この衝撃荷重G1の車体への伝達は、ベース部材23、24の高剛性とが相まって的確に行われる。
図5に示すように、車体に衝撃荷重G2が加わってシートベルト18、19、20に前方への衝撃荷重G1が負荷された場合、ベンチシート2のシートクッション7は、その後部側(シートバック11側)に上方負荷F1が負荷されると共に、その前部側に下方負荷F2が負荷される。
上方負荷F1に対しては、第2キャッチブラケット39、40の第1キャッチブラケット34、35への係合により耐えることができる。下方負荷F2に対しては、補強ロッド42の可動レール29への当接により耐えることができる。これにより適切な乗員拘束性を図ることができる。
図5、図7及び図8は、本実施形態の作用を説明する図である。図7は、衝撃荷重の無い通常の状態における、第1キャッチブラケット34、35と第2キャッチブラケット39、40との位置関係を示す図である。即ち、第2キャッチブラケット39、40の係合片39a、40aが第1キャッチブラケット34、35に単に係合しているだけで、これら第2キャッチブラケット39、40と第1キャッチブラケット34、35とは、相互移動可能となっている。図8は、シートベルト18、19、20に前方への衝撃荷重G1(図5参照)が負荷された際の第1キャッチブラケット34、35と第2キャッチブラケット39、40との位置関係を示す図である。即ち、衝撃荷重G1の負荷時では、シートクッション7の後部側の上方負荷F1(図5参照)により、第2キャッチブラケット39、40が上方へ移動し、係合突起46が係合孔45に係合して第1キャッチブラケット34、35に対する第2キャッチブラケット39、40の移動が規制されている。
このように、車体に衝撃荷重G2が加わってシートベルト18、19、20に前方への衝撃荷重G1が負荷された場合、ベンチシート2のシートクッション7は、その後部側に上方負荷F1が負荷される。そして、この上方負荷F1により係合突起46が係合孔45に係合して第1キャッチブラケット34、35に対する第2キャッチブラケット39、40の移動を規制することができる。これにより、より適切な乗員拘束性を図ることができる。
上記実施形態では、ベース部材24の第2キャッチブラケット40にのみアーム47を設ける構成としたが、ベース部材23の図示しない第2キャッチブラケットにもアームを一体に設けてもよい。この場合、第2キャッチブラケットのアームは、第2キャッチブラケット40のアーム47と同様の構成とすることができ、その作用や効果もアーム47と同様のものを有する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。本実施形態では、自動車の座席として説明したが、乗り物として自動車に限らず、航空機、船舶、車両などの座席でも良い。
1 車両用リアシート装置
2 ベンチシート
3 シートスライド装置
4 中央座部
5 一側座部
6 他側座部
7 シートクッション
27 レッグ部材
28 固定レール
29 可動レール
30 第1中央フレーム材
31 第2中央フレーム材
34、35 第1キャッチブラケット
39、40 第2キャッチブラケット
39a、40a 第2キャッチブラケットの係合片
47 アーム
47a アームの延長部
48 易変形部
A、B、C、D シートベルトアンカー
E、F シートクッションの中央フレーム材

Claims (1)

  1. 中央座部と前記中央座部を挟んで左右両側に設けられた一側座部及び他側座部とを含むシートクッションを備えた3人掛けのベンチシートと、前記中央座部の両側部に対応して備えられた第1及び第2の中央フレーム材と、
    車体のフロアに第1キャッチブラケットを有するレッグ部材を介し前後に延在して固定された第1及び第2の固定レールと、
    前記第1の中央フレーム材に固定されると共に前記第1の固定レールに摺動可能に取り付けられた第1の可動レールと、
    前記第2の中央フレーム材に固定されると共に前記第2の固定レールに摺動可能に取り付けられた第2の可動レールと、
    を含むシートスライド装置
    前記フロアと前記第2の固定レールとの間に介在する前記レッグ部材の前記第1キャッチブラケットに係合可能な係合片を有し、前記中央座部用のシートベルトアンカーと締結された第2キャッチブラケット,
    及び前記第2キャッチブラケットから前記車体の前方向に延在して前記第2の中央フレーム材に固定されたアームを備え
    前記アームは、
    前方側の延長部において前記第2の中央フレーム材に固定されると共に、
    前記延長部と前記第2キャッチブラケットとの間に形成され、前記シートベルトアンカーに前方への衝撃荷重が負荷された際に、前記第2キャッチブラケットを前記第1キャッチブラケットと係合する方向に変形させるモーメントを発生させる切り欠き状の易変形部と、を有している車両用リアシート装置。
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