JPH0644743Y2 - 自動車用シートスライド装置 - Google Patents

自動車用シートスライド装置

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JPH0644743Y2
JPH0644743Y2 JP1989148638U JP14863889U JPH0644743Y2 JP H0644743 Y2 JPH0644743 Y2 JP H0644743Y2 JP 1989148638 U JP1989148638 U JP 1989148638U JP 14863889 U JP14863889 U JP 14863889U JP H0644743 Y2 JPH0644743 Y2 JP H0644743Y2
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JP1989148638U
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JPH0386830U (ja
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初夫 早川
幹雄 本間
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のシートを前後位置調節可能に支持す
るシートスライド装置に係り、特に、ラッチ部材のガタ
を防止するとともに、噛合強度の向上を図った装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来の自動車用シートスライド装置には、例えば特開昭
62−91335号公報に開示されているようなものがある。
この装置は、アッパレール側に固着されたブラケットの
1対の支持部間に配置されるラッチ部材の板幅方向の一
端を、支持部の一方の内側端面に押し当てた状態で、作
動軸の軸部に設けられた当接部材を、支持部の外側端面
に押し付けて固定することにより、前後の1対の支持部
間に寸法誤差が生じても、ラッチ部材が、支持部間にお
いて前後動しないようにして、前後方向のガタ付きをな
くし、ガタ付き音を防止するようにしたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような従来の装置においては、当接部材を余り強
く支持部の外側端面に押し当てて固定すると、作動軸の
回動がきつくなって、円滑な回動が得られなくなる。
また、当接部材と支持部の外側端面との間に隙間がある
と、ラッチ部材が支持部間においてガタついたりして、
当接部材を作動軸に固定するための位置決めが面倒であ
り、確実にガタを防止するのは困難であった。
さらに、この装置においては、当接部材は、ラッチ部材
のガタ付きを防止する機能だけしか有しておらず、ラッ
チ部材等の噛合強度を向上させるという機能は有してい
ない。
そのため、例えば、第5図及び第6図に示すように、ロ
アレール(A)の側面に長手方向に複数の孔(B)を穿
設し、アッパレール(C)側に固着したブラケット
(D)に、長手方向を向く作動軸(G)を枢着し、この
作動軸(G)に、孔(B)に係脱しうる係合部(E1)を
有するラッチ部材(E)を固着した装置において、アッ
パレール(C)に前後方向の荷重(F)が作用すると、
その荷重を受けるラッチ部材(E)が、通常は、第5図
に示すように、作動軸(G)及びブラケット(D)の支
持部(D1)が変形して、長手方向に対して傾き、ラッチ
部材(E)の係合部(E1)と孔(B)との係合が外れ易
くなる。
そのため、その係合が外れることがないように、噛合強
度を増大させるためには、ラッチ部材(E)やブラケッ
ト(D)の板厚を厚くしたり、作動軸(G)の軸径を大
きくしたり、また、他の補強部材を追加したりする必要
があり、コストが嵩み、構成が複雑になる。
本考案は、簡単な構成で、ラッチ部材のガタ付きを防止
し、かつ噛合強度を向上させて、上述のような従来の問
題点を解決した自動車用シートスライド装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案の装置は、フロアに固
定されたロアレールに、シート側に固定されたアッパレ
ールをその長手方向に摺動可能に嵌合し、前記アッパレ
ール側に固着されたブラケットに形成された前後1対の
支持部に、長手方向を向く作動軸を枢支するとともに、
前記作動軸の前後1対の支持部間に、前記ロアレール側
に長手方向に沿って穿設された複数の係止穴に係脱可能
なラッチ部材を固着し、前記ラッチ部材の係脱により、
前記アッパレールを前後位置に調節しうるようにした自
動車用シートスライド装置において、前記作動軸の一端
を、前記一方の支持部内に所定量没入させるとともに、
前記アッパレール側に、前記一方の支持部の端部に対向
し、かつ板面が前記作動軸と直交する方向を向く阻止部
を有する阻止部材を、前記ブラケットと別体として固定
し、かつ前記阻止部の先端部に、前記一方の支持部内に
嵌入し、先端が作動軸の端面に当接することにより、ラ
ッチ部材と他方の支持部との間の間隙をなくして、前記
作動軸及びラッチ部材の軸線方向の動きを阻止するよう
にした突出部を設けたことを特徴としている。
〔作用〕
阻止部材の突出部を、支持部に嵌入させて、支持部内に
没入した作動軸の端面に当接させ、ラッチ部材の板幅の
一側縁を、支持部の内側端面に当接させた状態で、阻止
部材をアッパレールに固定することにより、ラッチ部材
は、1対の支持部間の片側に寄せられ、前後へのガタ付
きが防止され、かつブラケット、特にその支持部を補強
して、作動軸の変形を阻止し、ひいては、ラッチ部材の
傾きを阻止して、ラッチ部材と係合孔との係合を確実と
して、噛合強度を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて説明する。
(1)はロアレールで、ほぼ水平の基片(2)と、基片
(2)の両側部より起立する側片(3)と、両側片
(3)の先端より互いに内方に向かって延出する上片
(4)と、各上片(4)の内端より垂下する垂下片
(5)とからなっている。
ロアレール(1)の前後端には、取付ブラケット(6)
が、リベット又は溶接等により固着されている。この取
付ブラケット(6)を、適宜のボルト・ナット(図示
略)をもって、車体のフロアに固着することにより、ロ
アレール(1)は、その長手方向を前後方向に向けて、
車体のフロアに取付けられる。
なお、第1図の左方が、フロアへの取付時の前方であ
る。
一方の側片(3)には、複数の矩形の係止穴(7)が、
長手方向(前後方向)に一定間隔をもって穿設されてい
る。
(8)は、ロアレール(1)にローラ、ボール(図示
略)を介して摺動自在に嵌合されたアッパレールで、ほ
ぼL字状に折曲した2枚の鋼板(8a)(8a)を、背中合
わせに接合することにより、ロアレール(1)における
両上片(4)間を通って上方に突出するほぼ垂直の基片
(9)と、基片(9)の下端より、ロアレール(1)の
基片(2)とほぼ平行をなして両側方に向かって延出す
る下片(10)と、下片(10)の先端より起立する起立片
(11)とからなっている。
アッパレール(8)は、基片(9)の前後に穿設された
取付穴(9a)を利用して、シートクッション(図示略)
の下部に、ボルト等によって取付けられる。
(12)は、アッパレール(8)とほぼ平行をなす作動軸
で、アッパレール(8)の基片(9)の一側面に固着さ
れたブラケット(13)の先端部にカール状に形成された
前後1対の支持部(14a)(14b)に、回転自在に枢着さ
れている。
作動軸(12)の前後1対の支持部(14a)(14b)間に
は、ロアレール(1)の側片(3)に穿設されたいずれ
かの係止孔(7)に係合することにより、ロアレール
(1)に対するアッパレール(8)の長手方向の移動を
阻止する複数の係合部(15a)を備えるラッチ部材(1
5)の基部が固着されている。
作動軸(12)の後端部(12a)は、第3図に示すよう
に、後方の支持部(14b)内に所定量没入するよう、そ
の長さが設定されている。
ラッチ部材(15)は、アッパレール(8)の基片(9)
の一側面に基部(16a)が固着され、かつ遊端部(16b)
がラッチ部材(15)の背面に当接した板ばね(16)によ
って、係合部(15a)が係止孔(7)に完全に係合する
ように、常時付勢されている。
作動軸(12)の前端部を一側方に向けて折曲した折曲端
部(12b)には、ハンドル(12c)が固嵌されており、ハ
ンドル(12c)を、前記の板ばね(16)の力に抗して、
解除方向に回動させることにより、ラッチ部材(15)の
係合部(15a)を、係止孔(7)から離脱させることが
できるようになっている。
(17)は、上面視略L字状をなす阻止部材で、アッパレ
ール(8)の基片(9)の一側面に固定された固定部
(17a)と、この固定部(17a)の前方より後方の支持部
(14b)の外側端面に向けて板面がほぼ直角に折曲され
た阻止部(17b)と、阻止部(17b)の先端に固着され、
かつ後方の支持部(14b)の内径より僅かに細い軸径を
有して後方の支持部(14b)内に嵌入し、作動軸(12)
の後端面(12d)に当接可能な所定量前方に突出した突
出部(17c)とからなっている。
突出部(17c)の先端は、作動軸(12)の後端面(12d)
への当接時、作動軸(12)の円滑な回動を損なうことが
ないように、半球状に形成されている。
(17d)は、阻止部材(17)の外側縁に形成された補強
用のフランジである。
阻止部材(17)は、次の要領によってアッパレール
(8)に固定されることにより、ラッチ部材(15)のガ
タ付きを防止し、かつ支持部(14b)を補強して噛合強
度を向上させることができる。
すなわち、ラッチ部材(15)をブラケット(13)の支持
部(14a)(14b)間に配設して、作動軸(12)を前後の
支持部(14a)(14b)に枢着した後に、阻止部材(17)
の突出部(17c)を、後方の支持部(14b)内に後方より
嵌入させて、適宜の力で前方に押し付け、支持部(14
b)内に嵌入した突出部(17c)の先端を、作動軸(12)
の後端面(12d)に当接させて、作動軸(12)を前方に
押し付け、ラッチ部材(15)の一側縁を、前方の支持部
(14a)の内側端面に当接させて、ラッチ部材(15)と
支持部(14a)との間の間隙をなくした状態で、阻止部
材(17)の固定部(17a)を、アッパレール(8)の基
部(9)に溶着して固定する。
これにより、ラッチ部材(15)は、支持部(14a)(14
b)間において、片側に寄せられ、前方に対しては、前
方の支持部(14a)の内側端面にまた後方に対しては、
作動軸(12)を介して突出部(17c)により、前後方向
への動きが阻止され、ガタ付くことがない。
また、突出部(17c)が支持部(14b)内に嵌入して、支
持部(14b)の上下及び後方への変形が拘束されて支持
部(14b)が補強されるので、アッパレール(8)に荷
重が作用し、ラッチ部材(15)及び作動軸(12)の後端
部を介して支持部(14b)を変形させようとする力が作
用した際には、突出部(17c)がその力を受けて、支持
部(14)の変形を阻止する。
したがって、ラッチ部材(15)の傾きは阻止され、ラッ
チ部材(15)の係合部(15a)と係止穴(7)との係合
は確実なものとなって、高荷重に耐えることができ、ひ
いては、噛合強度を向上させることができる。
〔考案の効果〕
本考案によると、次のような効果を奏することができ
る。
(a)阻止部材の突出部を、作動軸の端面に当接させる
ことにより、ラッチ部材と他方の支持部との間の間隙を
なくして、ラッチ部材の前後のガタ付きを確実に防止す
ることができるとともに、ラッチ部材の係合を確実なも
のとして、噛合強度を向上させることができる。
(b)阻止部材を、ブラケットと別体としてアッパレー
ル側に取り付けるようにしたので、まずブラケットをア
ッパレールに取り付け、ブラケットの支持部に作動軸を
嵌合した後、阻止部材の突出部を作動軸の端面に当接さ
せ、ブラケットの他方の支持部と作動軸に固着したラッ
チ部材との間の間隔が、きつくなり過ぎない程度にゼロ
となるように調節しながら、阻止部材をアッパレールに
取り付けることができる。すなわち、ブラケットの他方
の支持部とラッチ部材との間のきつさ加減を調節するこ
とができる。
(c)阻止部材の阻止部の板面が作動軸と直交する方向
を向くようにし、かつ阻止部材の突出部をブラケットの
一方の支持部に嵌入させたことにより、ブラケットの支
持部の上下及び左右への変形が拘束されて、ブラケッ
ト、特にその支持部が補強される。
それによって、作動軸の端部の曲がりが阻止され、ひい
ては、ラッチ部材の傾きが阻止され、ラッチ部材とロア
レール側の係止穴との噛合い強度が向上する。
したがって、万一の車両の衝突時等に、アッパレールの
一端を上方に剥がそうとするような荷重が作用した場合
でも、作動軸の端部の曲がりを強力に阻止することがで
き、もってラッチ部材が作動軸とともに傾いて、係止穴
から外れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の全体の斜視図、 第2図は、第1図におけるA部の拡大斜視図、 第3図は、要部の側面断面図、 第4図は、阻止部材の固定前の後方から見た斜視図、 第5図及び第6図は、従来のシートスライド装置の斜視
図を示す。 (1)ロアレール、(7)係止穴 (8)アッパレール、(9)基片 (12)作動軸、(13)ブラケット (14a)(14b)支持部、(15)ラッチ部材 (15a)係合部、(16)板ばね (17)阻止部材、(17c)突出部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアに固定されたロアレールに、シート
    側に固定されたアッパレールをその長手方向に摺動可能
    に嵌合し、前記アッパレール側に固着されたブラケット
    に形成された前後1対の支持部に、長手方向を向く作動
    軸を枢支するとともに、前記作動軸の前後1対の支持部
    間に、前記ロアレール側に長手方向に沿って穿設された
    複数の係止穴に係脱可能なラッチ部材を固着し、前記ラ
    ッチ部材の係脱により、前記アッパレールを前後位置に
    調節しうるようにした自動車用シートスライド装置にお
    いて、 前記作動軸の一端を、前記一方の支持部内に所定量没入
    させるとともに、前記アッパレール側に、前記一方の支
    持部の端部に対向し、かつ板面が前記作動軸と直交する
    方向を向く阻止部を有する阻止部材を、前記ブラケット
    と別体として固定し、かつ前記阻止部の先端部に、前記
    一方の支持部内に嵌入し、先端が作動軸の端面に当接す
    ることにより、ラッチ部材と他方の支持部との間の間隙
    をなくして、前記作動軸及びラッチ部材の軸線方向の動
    きを阻止するようにした突出部を設けたことを特徴とす
    る自動車用シートスライド装置。
JP1989148638U 1989-12-26 1989-12-26 自動車用シートスライド装置 Expired - Lifetime JPH0644743Y2 (ja)

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