JPH0712157Y2 - 自動車用シートスライド装置 - Google Patents

自動車用シートスライド装置

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JPH0712157Y2
JPH0712157Y2 JP846291U JP846291U JPH0712157Y2 JP H0712157 Y2 JPH0712157 Y2 JP H0712157Y2 JP 846291 U JP846291 U JP 846291U JP 846291 U JP846291 U JP 846291U JP H0712157 Y2 JPH0712157 Y2 JP H0712157Y2
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JP
Japan
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piece
rail
base piece
seat
upper rail
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JP846291U
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JPH0498627U (ja
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勇 財部
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Ohi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アッパーレールの横方
向の剛性を向上させた自動車用シートスライド装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用シートスライド装置とし
ては、例えば図3に示すようなものがある。(例えば、
特開昭62-238136号公報参照)
【0003】この従来の装置は、フロアに固定され、略
水平な基片(102)と、基片(102)の両側から略垂直に上方
に折曲した両側片(103)と、両側片(103)の上端から内方
に折曲した上片(104)と、上片(104)の端部から下方に折
曲した垂下片(105)とから形成された略U字状のロアレ
ール(101)に、2枚のL字状をした板材の背面を固着し
てなり、垂直な基片(107)と、基片(107)の下端から外側
に折曲した両下片(108)と、両下片(108)の端部から上方
に向かって折曲した起立片(109)とから形成された略逆
T字状のアッパーレール(105)を、ローラ(110)及びボー
ル(111)を介してロアレール(101)の長手方向に摺動自在
に嵌合して、アッパーレール(106)の基片(107)にシート
のフレームを固定することにより、シートはアッパーレ
ール(106)に前後方向に移動可能に担持されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のような、従来の
装置にあっては、アッパーレール(106)に剥離荷重が作
用した場合、アッパーレール(106)の下片(108)および起
立片(109)がロアレール(101)の上片(104)に係合するこ
とにより、アッパーレール(106)のロアレール(101)から
の剥離を阻止することができるが、シートのフレーム
が、アッパーレール(106)の、ロアレール(101)の両上片
(104)間を通って上方に突出して板厚が車両の横方向に
向く基片(107)に固着されることから、シートに横方向
への荷重が作用すると、基片(107)の横方向への弾性変
形により横方向に傾き、シートの横方向への剛性感が損
なわれたり、さらに変形が酷くなるとシートのガタ付の
原因にもなって、安定した着座姿勢が得られなくなる問
題点を有する。
【0005】本考案は、上述の問題点に鑑み、アッパー
レールの基片の板厚を厚くすることなく、アッパーレー
ルの基片の傾きを阻止して、シートを安定して支持する
ことができるようにした自動車用シートスライド装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の装置は、車体のフロア側に固定され、ほぼ
水平の基片の両側部より起立する左右の側片の先端より
内方に向かって延出する上片が形成された断面略U字状
のロアレールに、シート側に固定され、ロアレールの両
上片間を通って上方に突出するほぼ垂直の基片が形成さ
れた断面略逆T字状のアッパーレールを長手方向に摺動
自在に嵌合してなる自動車用シートスライド装置におい
て、アッパーレールの基片に、ロアレールの上片に当接
可能な抑制部材を設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】シートを介してアッパーレールの基片に横方向
への荷重が入力されると、アッパーレールの基片に配置
した抑制部材が、ロアレールの上片の上面に当接するた
め、基片の倒れが阻止されて基片の剛性を向上させるこ
とができ、シートの横振れを抑えて、常時安定した着座
姿勢を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1および図2
に基づいて説明する。(1)は、ロアレールで、ほぼ水平
の基片(2)と、基片(2)の両側部より起立する左右の側
片(3)と、両側片(3)の先端より互いに内方に向かって
延出する上片(4)と、上片(4)の内端より垂下する垂下
片(5)とからなっている。
【0009】ロアレール(1)の前後端には、取付ブラケ
ット(6)(6)がリベットまたは溶接等により固着され、
この取付ブラケット(6)(6)を、適宜のボルト、ナット
(図示略)をもって、車体のフロアに固着することによ
り、ロアレール(1)は、その長手方向を車体の前後方向
に向けて、車体のフロアに取り付けられている。なお、
図1の左方が、フロアへの取付時の前方である。
【0010】ロアレール(1)の一方の側片(3)には、複
数の矩形の係合部(7)が、長手方向に一定間隔をもって
穿設されている。
【0011】(8)は、ロアレール(1)内に内装された前
後1対のローラ(9)および左右1対のボール(10)を介し
て長手方向に摺動自在に嵌合されたアッパーレールで、
略L字状に折曲した2枚の鋼板(8a)(8a)を、背中合わ
せに接合することにより、ロアレール(1)における両上
片(4)間を通って上方に突出し、板厚が車両の横方向に
向くようにして略垂直の基片(11)と、基片(11)の下端よ
り、ロアレール(1)の基片(2)とほぼ平行をなして両側
方に向かって延出する下片(12)と、下片(12)の先端より
起立する起立片(13)とから構成されている。
【0012】アッパーレール(8)は、その基片(8a)を
シートクッション(図示略)の下部に、ボルト等によって
取り付けられることにより、シートを前後方向に移動可
能に担持する。
【0013】アッパーレール(8)に、シートまたはシー
トベルトを介して上方への剥離荷重が作用した場合は、
アッパーレール(8)の下片(12)または起立片(13)がロア
レール(1)の上片(4)に下方から係合することによっ
て、アッパーレール(8)のロアレール(1)に対する剥離
を阻止することができる。
【0014】(14)は、前方にハンドル(14a)を有して、
アッパーレール(8)とほぼ平行をなす操作軸で、アッパ
ーレール(8)の長手方向のほぼ中央の基片(11)の側面
に、基部がリベット(15)によって固着されたブラケット
(16)の先端部に筒状に形成された支持部(16a)(16b)に回
動自在に枢着されている。
【0015】(17)は、操作軸(14)の後端部に巻装された
バネで、一端が操作軸(14)に、他端がブラケット(16)に
係止されて、操作軸(14)を図2において時計方向に付勢
している。
【0016】(18)は、ブラケット(16)の支持部(16a)(16
b)間の操作軸(14)に固着されたラッチで、下方の先端に
設けた係合部(18a)が、バネ(17)の付勢力によりロアレ
ール(1)の係合孔(7)に係合することにより、ロアレー
ル(1)に対するアッパーレール(8)の長手方向の移動を
阻止してシートを所望の位置に固定することができ、ま
たハンドル(14a)を操作してバネ(17)に抗して操作軸(1
4)を反時計方向(図2において)に回動させ、係合部(18
a)を係合孔(7)から離脱させることにより、アッパーレ
ール(8)の前後動を自由にしてシートを前後に調整移動
させることができる。
【0017】アッパーレール(8)の基片(11)の前後の両
側には、ローラによって形成される抑制部材(20)が横方
向を向く軸(19)をもって、回動自在に枢着され、この抑
制部材(20)は、ロアレール(1)の上片(4)の上面に近接
し、アッパーレール(8)の基片(11)が横方向に若干でも
傾くことにより、上片(4)の上面に当接して、基片(11)
の傾きを阻止することができる。好ましくは、ロアレー
ル(1)の上片(4)の板厚を、抑制部材(20)とボール(10)
とにより隙間なく挟むことにより、基片(11)の傾きを完
全に阻止することができるとともに、アッパーレール
(8)をガタなくロアレール(1)に係合させることができ
るようにするのがよい。しかし、一般的には、組み付
け、寸法誤差等を考慮して、若干の隙間が設けられる。
【0018】シートを介してアッパーレール(8)の基片
(11)に、横方向への荷重が入力され、基片(11)が横方向
に傾こうとしても、即座に、基片(11)が傾こうとする側
の抑制部材(20)が、ロアレール(1)の上片(4)の上面に
当接するため、基片(11)の傾きは阻止される。したがっ
て、基片(11)の板厚を厚くすることなく、基片(11)の剛
性を向上させることができ、しかもアッパーレール(8)
の傾きが阻止されることから下片(12)の浮き上がりが阻
止され、下片(12)がボール(10)を介してアッパーレール
(8)の上片(4)を変形させることがない。依って、剥離
強度を向上させることができ、しかもシートの横振れを
抑えて、常時安定した着座姿勢が得られる。
【0019】
【考案の効果】アッパーレールの基片に、ロアレールの
上片に当接可能な抑制部材を設けたことにより、アッパ
ーレールの板厚を厚くして重量増を招来することなく、
アッパーレールの基片の傾きを阻止して、アッパーレー
ルの横方向へのガタ付きを阻止することができるととも
に、アッパーレールのロアレールに対する剥離強度を向
上させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のシートスライド装置の斜視
図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】従来のシートスライド装置の断面図である。
【符号の説明】
(1)ロアレール (4)上片 (7)係合孔 (8)アッパーレール (11)基片 (12)下片 (18)ラッチ (20)抑制部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロア側に固定され、ほぼ水平の
    基片の両側部より起立する左右の側片の先端より内方に
    向かって延出する上片が形成された断面略U字状のロア
    レールに、シート側に固定され、ロアレールの両上片間
    を通って上方に突出するほぼ垂直の基片が形成された断
    面略逆T字状のアッパーレールを長手方向に摺動自在に
    嵌合してなる自動車用シートスライド装置において、ア
    ッパーレールの基片に、ロアレールの上片に当接可能な
    抑制部材を設けたことを特徴とする自動車用シートスラ
    イド装置。
JP846291U 1991-01-31 1991-01-31 自動車用シートスライド装置 Expired - Lifetime JPH0712157Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0498627U JPH0498627U (ja) 1992-08-26
JPH0712157Y2 true JPH0712157Y2 (ja) 1995-03-22

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