JPH08179444A - 原稿読取り装置の冷却装置 - Google Patents

原稿読取り装置の冷却装置

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JPH08179444A
JPH08179444A JP6337219A JP33721994A JPH08179444A JP H08179444 A JPH08179444 A JP H08179444A JP 6337219 A JP6337219 A JP 6337219A JP 33721994 A JP33721994 A JP 33721994A JP H08179444 A JPH08179444 A JP H08179444A
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JP6337219A
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Shinichi Kawahara
真一 川原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却用のファンを大型化したり、既存の読取
り装置に大幅な改造を加えることなく、スキャナに搭載
された光源からの熱がホームポジション近傍に集中する
ことを防止して冷却効果を高めるようにした原稿読取り
装置の冷却装置を提供することを目的としている。 【構成】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナを備
えた原稿読取り装置において、該スキャナによる読取り
動作の終了後に該スキャナをホームポジションから離れ
た位置に停止させるよう制御する制御部を備えた。装置
内温度を検知する温度検知手段を備え、該温度検知手段
が装置内温度が規定値を越えていることを検知した時
に、該スキャナをホームポジションから離れた位置に停
止させるよう制御する制御部を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿台固定式の原稿読取
り装置に関し、特に既存の部品構造に大幅な改造、追加
を加えることなく一部構成要素の制御方法を単純に変更
するだけでスキャナ部からの発熱の影響を低減すること
ができる原稿読取り装置の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の電子写真プロセスを利用した画像形成装置の画像読取
り装置や、画像形成部を有しない画像読取り装置にあっ
ては、固定した原稿台上に載置した原稿面を原稿台の直
下に位置するスキャナが移動しながら走査することによ
り読み取る為の構成を備えている。上記スキャナは、例
えば図2の従来例に示す様に光源1と該光源1から出射
され原稿面2で反射した光を所定方向へ導く反射ミラー
3を備えた第1走行体4と、第1走行体4と同方向に1
/2の速度で移動しつつ第1走行体4からの光を画像読
取部等に導く第2走行体5とを備えている。なお、符号
6は冷却ファン、7は原稿台(コンタクトガラス)、8
は原稿圧板、9はレンズ、10、11、12はミラー、
13は防塵ガラスである。
【0003】上記光源1としては、ハロゲンランプか蛍
光ランプが一般に用いられている。ハロゲンランプは発
熱量が多く、連続動作時に原稿読取り装置内の温度を著
しく上昇させる欠点があり、上昇温度が亢進すると、ス
キャナを駆動する為のモータ等、上昇した温度に曝され
るモータがトルク低下を惹起したり、或は操作者が原稿
を原稿台上等にセットする際に過熱した原稿台等によっ
て火傷を負う等の事態が発生する。一方、蛍光ランプ
は、発熱量が少ないため、連続動作したとしてもハロゲ
ンランプの場合のような不具合が発生しない代わりに、
ランプの温度上昇による発光光量の低下率が大きく、連
続動作によって露光光量の不足を招く。
【0004】このような事情から、ハロゲンランプ、蛍
光ランプのいずれの方式を用いた原稿読取り装置にあっ
ても、装置内の冷却が必須である。特に、最近の装置の
小型化、及び画像形成速度の高速化が急速に進行するに
つれて、温度上昇抑制のための対策の必要性が高まって
いる。しかし、実際には使用する発熱部品の性能等との
関係から、熱の発生を押えることには限界がある。この
為、現状では発生した熱を機外、或は機内に発散、或は
分散させるための冷却機構の能力向上、効率向上のため
の対策が求められている。
【0005】このような冷却装置として、特開昭56−
156843号公報には、露光手段に可動な導風板を設
け、送風機から送られてくる冷却用の空気を、露光走査
時には露光光学装置側へ送り、露光光学装置の復帰時に
は、偏向板の回動により感光体側に送ることにより、光
学装置と複写装置内を同時に冷却する様にした構成が開
示されている。しかし、この従来例は他の従来例と同様
に単に外気を機内に導入しているだけに過ぎない。この
従来例では特にファンを一つだけ用い、冷却風の方向を
切り替えることにより上側の露光ランプと下側のドラム
廻りの両方を冷却できるとしているが、実際には画像形
成部側からのトナーやオイル蒸気の侵入を防ぐ為に原稿
読取り装置を閉空間とする必要がある為、読取り装置側
と画像形成部側とを連通させることを前提とした上記冷
却構造を実現することは難しい。即ち、画像読取り装置
側と画像形成部側の冷却機構は別の系として設計される
べきであり、夫々が独立して効率化を進めるべきであ
る。
【0006】ところで、上記従来例に於ても、単一の外
気導入ファンを大型化すれば冷却能力を向上することは
可能であるが、ファンの大型化は単純にレイアウト上の
制約を招くだけで無く、風量増加に伴う騒音増大や、消
費電力増大等の不具合を招く虞れが高い。このような問
題を解決する為に、画像形成動作の停止中に、圧板又は
自動原稿送り装置を原稿台(コンタクトガラス)上から
離間させることにより、原稿台上面からの放熱を効率よ
く行う技術も提案されている。しかし、この技術に於て
も画像読取り装置内部の冷却方法は、従来例と同様にフ
ァンのみに依存した方法を採っており、スキャナのホー
ムポジション側より外気を導入し、装置内を循環させて
冷却する様にしている。
【0007】このように固定式原稿の直下をスキャナを
移動させる様にした原稿読取り装置においては、次のよ
うな理由から、ホームポジション(H.P)近傍の温度
上昇が著しくなる。即ち、原稿読取りを開始する前に露
光ランプを点灯させ、その光量が規定値に達してから走
査を開始する為、ホームポジションでの露光ランプの点
灯時間が長くなり、ホームポジションでの温度が格別に
上昇する。また、読取り対象となる原稿サイズは、A
4、B5等の小サイズの方が、A3、B4等の大サイズ
よりも多いので、露光ランプの移動範囲がホームポジシ
ョンから大きく離れることが少なく、露光ランプ点灯に
より加温される範囲はホームポジション側に偏る。とこ
ろが、図2に示す様に原稿読取り動作の停止時にはホー
ムポジションに露光ランプ1を含む第1走行体4、及び
ミラー5a,5bを含む第2走行体5が共に位置してい
る為、通風の抵抗が大きくなり、ファンにより導入した
外気による冷却はホームポジション近傍では効率よく行
われないこととなる。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、冷却用のファンを大型化したり、既存の読取り装置
に大幅な改造を加えることなく、スキャナに搭載された
光源からの熱がホームポジション近傍に集中することを
防止して冷却効果を高めるようにした原稿読取り装置の
冷却装置を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の構成】上記目的を達成するため、請求項1記載
の発明は、固定式原稿台の直下を移動するスキャナを備
えた原稿読取り装置において、該スキャナによる読取り
動作の終了後に該スキャナをホームポジションから離れ
た位置に停止させるよう制御する制御部を備えたことを
特徴とする。請求項2記載の発明は、固定式原稿台の直
下を移動するスキャナを備えた原稿読取り装置におい
て、装置内温度を検知する温度検知手段を備え、該温度
検知手段が装置内温度が規定値を越えていることを検知
した時に、該スキャナをホームポジションから離れた位
置に停止させるよう制御する制御部を備えたことを特徴
とする。
【0010】請求項3記載の発明は、固定式原稿台の直
下を移動するスキャナを備えた原稿読取り装置におい
て、該スキャナによる読取り動作が一定時間内に規定回
数以上行われた時に、該スキャナをホームポジションか
ら離れた位置に停止させるよう制御する制御部を備えた
ことを特徴とする。請求項4記載の発明では、上記制御
部は、操作者による何らかの操作が行われた時に、上記
ホームポジションから離れた位置に位置に停止していた
上記スキャナを該ホームポジションに復帰させることを
特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明では、上記制御部は、
上記スキャナが読取り動作を行った原稿のサイズ範囲外
に上記スキャナを停止させるよう制御することを特徴と
する。請求項6記載の発明は、固定式原稿台の直下を移
動するスキャナを備えた原稿読取り装置において、装置
内温度を検知する温度検知手段を備え、該温度検知手段
が装置内温度が規定値を下回ったことを検知した時に、
該スキャナをホームポジションに復帰させるよう制御す
る制御部を備えたことを特徴とする。請求項7記載の発
明では、上記制御部は、上記スキャナが上記ホームポジ
ションから離れた位置に停止してから一定時間経過した
後に、該スキャナをホームポジションに復帰させるよう
制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の作用】請求項1記載の発明は、読取り動作の終
了時にスキャナをホームポジションから離れた位置にお
いて停止させる様にしたので、原稿読取り装置内に於て
特に高温化し易いホームポジション近傍をファンにより
効率よく冷却することができる。請求項2、3記載の発
明は、装置内温度が許容限度を越えて上昇した時や、高
い頻度で読取り動作が行われた場合に、スキャナをホー
ムポジションから退避させるようにしたので、原稿読取
り装置内に於て特に高温化し易いホームポジション近傍
をファンにより効率よく冷却することができる。
【0013】請求項4では、ホームポジションから退避
した位置にあるスキャナを、操作開始に先立っていち早
くホームポジションに戻す様にしたので、次の読取り動
作への移行を速やかに行うことができる。請求項5で
は、スキャナが読取り動作を行った原稿のサイズ範囲外
(温度が比較的低い位置)に上記スキャナを停止させる
ようにしたので、より効率的にスキャナの冷却を行い、
併せて温度の高い箇所の風通しを良くして冷却効率を高
めることができる。
【0014】請求項6、7の発明では、一旦ホームポジ
ションから退避したスキャナを、一定の条件のもとでホ
ームポジションに自動的に復帰させるようにしたので、
次の読取り動作への移行を速やかに行うことができる。
【0015】
【発明の実施例】以下、本発明を図面に示した実施例に
より詳細に説明する。図1は本発明を適用する画像読取
り装置の一例の構成説明図であり、原稿台7の直下位置
を水平方向に進退移動するスキャナは、光源1と該光源
1から出射され原稿面2で反射した光を所定方向へ導く
反射ミラー3を備えた第1走行体4と、第1走行体4と
同方向に1/2の速度で移動しつつ第1走行体4からの
光を画像読取部等に導く第2走行体5とを備えている。
なお、符号6は冷却ファンでありフィルタFを備えた通
気口から外気を機内に導入する。原稿台7上の原稿2は
原稿圧板8で押えられて固定され、スキャナによる走査
を受ける。第1及び第2走行体を経て所定光路に導かれ
た原稿反射光は、レンズ9、ミラー10、11、12を
経て、防塵ガラス13を経て下方に位置する図示しない
画像形成部の感光体上に露光される。画像読取部と画像
形成部は、防塵ガラス13を介して遮蔽されている。
【0016】冷却風は、ファン6により画像読取り装置
内に導かれ、防塵フィルタFが装置内を塵埃により汚染
しないように外気中から塵埃を除去する。読取り装置内
を通過した空気は、右側面のルーバー15から外部へ排
出される。ファン6は、常時回転させる必要は無く、例
えば温度検知手段20により読取り装置内の適所の温度
をモニターし、検知温度が規定値を越えた時にファン6
を回転開始させ、それ以外の時には停止させるようにし
てもよい。また、常時に於ては、ファン6を低速回転さ
せておき、検知温度が規定値を越えた時にだけ高速回転
に切り替えるよう制御してもよい。符号21はこのよう
な各部の動作を制御する制御部である。制御部は、周知
のように予め設定されたプログラムに従って各種処理を
実行するCPUと、プログラムを格納したROMと、処
理結果やデータを記憶するRAMと、入・出力回路等を
備える。
【0017】図1では原稿反射光を直接感光体上に導い
て露光するアナログ式画像形成装置を示したが、原稿反
射光をCCDにて読取るデジタル画像形成装置に対して
も本発明の画像読取り装置の冷却装置は適用可能であ
る。従来の原稿読取り装置に於ては、読取り動作終了
後、第1及び第2の走行体(スキャナ)は、常にホーム
ポジションに復帰しており、ここで重なった状態で停止
して待機する。これに対して本発明では、制御部が、ス
キャナによる読取り動作の終了後に該スキャナをホーム
ポジションH.Pから離れた位置に停止させるよう制御
するようにした点が特徴的である。このとき、図示の様
に第1走行体4と第2走行体5は、十分な距離を隔てて
待機状態にある為、両走行体が近接して重なった状態と
はならない。この為、待機位置での通風性を妨げること
がなくなる。また、読取り動作を行っていない待機中に
ホームポジション近傍には通風を妨げる障害物がなくな
り、ホームポジション近傍のコンタクトガラスや雰囲気
を効率よく冷却することができる。第1及び第2の走行
体のホームポジションからの退避移動は、一連の読取り
動作が終了した時に、これを検知した制御部がスキャナ
の駆動モータ22を制御することにより実行する。
【0018】次に、本発明の第2の実施例では、スキャ
ナを待機中常にホームポジションから退避させるのでは
なく、室内温度が一定の許容温度(規定値)を越えた時
だけに上記退避動作を実行させるようにした点が特徴的
である。即ち、この実施例では、読取り装置内温度を検
知する温度検知手段20を装置内の適所に1個又は複数
個備え、該温度検知手段20が装置内温度が規定値を越
えていることを検知した時に、該検知信号を受けた制御
部21がモータ22に制御信号を出力して、該スキャナ
をホームポジションから離れた位置に移動させて停止さ
せるよう制御する。読取り動作中に検知温度が規定値を
越えた場合には、該スキャナによる一連の読取り動作の
終了後に該スキャナをホームポジションから離れた位置
に移動させて停止させ、待機させるよう制御する。この
ため、温度が無視できない程度に高まった状態での待機
中に、ホームポジション近傍には通風を妨げる障害物が
なくなり、ホームポジション近傍のコンタクトガラスや
雰囲気を効率よく冷却することができる。また、この実
施例ではスキャナは常にホームポジションから退避して
いる訳ではなく、次に画像読取りを行う際に、スキャナ
がホームポジションから退避した位置にある確率が第1
実施例の場合よりも低下するので、スキャナを常にホー
ムポジションに復帰させてから画像読取りを開始する場
合に比して読取りに要する時間を短縮できる。
【0019】次に、本発明の第3の実施例は、上記実施
例の様に室内温度を基準としてスキャナを退避させる必
要性を判断するのではなく、読取り動作の頻度に基づい
て行う様にした点が特徴的である。即ち、この実施例で
は、該スキャナによる読取り動作が一定時間内に規定回
数以上行われた時に、一連の読取り動作終了後に、該ス
キャナをホームポジションから離れた位置に停止させて
待機させるよう制御するようにしている。つまり、一定
時間内に規定回数以上読取りが行われた場合には、温度
も無視できない程度に上昇していることが明らかである
為、このような制御を行うのである。このため、温度が
無視できない程度に高まった状況下での待機中に、ホー
ムポジション近傍には通風を妨げる障害物がなくなり、
ホームポジション近傍のコンタクトガラスや雰囲気を効
率よく冷却することができる。また、この実施例では、
スキャナは待機時に常にホームポジションから退避して
いる訳ではなく、次に画像読取りを行う際に、スキャナ
がホームポジションから退避した位置にある確率が第1
実施例の場合よりも低下するので、スキャナを常にホー
ムポジションに復帰させてから画像読取りを開始する場
合に比して読取りに要する時間を短縮できる。
【0020】次に、上記各実施例に於てスキャナがホー
ムポジション外で待機している時に、次の原稿読取り動
作を実施しようとする場合に、操作者が読取りスタート
キーをONしてから初めてスキャナがホームポジション
に復帰し、その後読取り動作が開始されるという手順を
踏むとすれば、読取り動作に要する時間が長くなるとい
うデメリットをもたらす。そこで、本発明の第4実施例
では、操作者による何らかの操作が行われた時に、上記
ホームポジションから離れた位置に停止していた上記ス
キャナを該ホームポジションに復帰させるように制御す
ることを特徴としている。ここで、操作者による何らか
の操作とは、例えば圧板(又は自動原稿給紙装置)をコ
ンタクトガラス上から持ち上げる操作、自動原稿給紙装
置に原稿をセットする操作、コンタクトガラス上に原稿
をセットする操作、操作部のキーをONする操作(原稿
セット枚数の入力操作、コピー枚数選択操作、用紙選択
操作、拡大縮小入力操作等の読取りスタートに先行する
操作)等である。
【0021】なお、操作者が上記何らかの操作を行って
原稿読取り動作を開始させようとしたものの、スタート
直前で中止することもある。このような場合には、ホー
ムポジション復帰後、一定時間経過後に、再びスキャナ
をホームポジション外へ退避させるように制御してもよ
い。
【0022】次に、本発明の第5実施例では、上記制御
部21は、スキャナが読取り動作を行った原稿のサイズ
範囲外にスキャナを停止させるよう制御するようにして
いる。即ち、例えばA4サイズの原稿読取りを行った後
は、読取りが行われた範囲、即ち当該原稿の副走査方向
長さ(図1の左右方向長さ)の範囲が特に高温化する。
従って、スキャナが停止する位置をA4サイズの副走査
方向長さの範囲外とすることにより、冷却効率を高める
ことができる。
【0023】次に、本発明の第6実施例では、装置内温
度を検知する温度検知手段20を適所に設け、該温度検
知手段20が装置内温度が規定値を下回ったことを検知
した時に、該スキャナをホームポジションに復帰させる
よう制御したことを特徴としている。この実施例は、ス
キャナがホームポジション外に待機している時に、ホー
ムポジションその他の装置内部位の温度が十分に低下し
た場合には、待機中にそれ以上昇温する虞れがないの
で、スキャナをホームポジションに復帰させても差し支
えないという配慮に基づいている。この結果、次の原稿
読取り動作への移行が迅速化し、読取り時間の長期化を
防止できる。
【0024】これと同様の配慮から、本発明の第7実施
例では、スキャナがホームポジションから離れた位置に
停止してから一定時間経過した後に、該スキャナをホー
ムポジションに復帰させるよう制御するようにしてい
る。即ち、この実施例では、一定時間待機状態が継続す
れば、装置内温度が十分に低下しているので、ホームポ
ジションに復帰させて、次の原稿読取り動作への移行を
迅速化している。この一定時間とは、例えば予想される
最高の温度が許容温度に低下するのに要する時間であ
る。
【0025】なお、上記各実施例は夫々単独で成立する
ことは勿論であるが、各実施例を組み合わせた構成も有
効である。即ち、例えば第2実施例の検知温度が規定値
を越えた場合のホームポジション外への移動という構成
を第3実施例の規定回数以上の読取り動作があった場合
のホームポジション外への移動という構成と組み合わせ
てもよい。また、第4実施例に示した操作者の特定の操
作行為によりスキャナをホームポジションへ復帰させる
という構成は、第1実施例、第2実施例、第3実施例の
構成と夫々組み合わせてもよいし、3以上の実施例を組
み合わせてもよい。また、第5実施例の構成も先行する
他の1又は2以上の実施例の構成と組み合わせてもよ
い。また、第6実施例、第7実施例についても、先行す
る他の1又は2以上の実施例の構成と組み合わせてもよ
い。つまり、各実施例は相互矛盾しない範囲内で任意に
組み合わせることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
読取り動作の終了時にスキャナをホームポジションから
離れた位置において停止させる様にしたので、原稿読取
り装置内に於て特に高温化し易いホームポジション近傍
をファンにより効率よく冷却することができる。特に、
待機位置に於て、スキャナ同士が重なる様にして停止し
ないので、風通しが良くなり、冷却効果が高まる。
【0027】請求項2、3記載の発明は、装置内温度が
許容限度を越えて上昇した時や、高い頻度で読取り動作
が行われた場合に、スキャナをホームポジションから退
避させるようにしたので、原稿読取り装置内に於て特に
高温化し易いホームポジション近傍をファンにより効率
よく冷却することができる。
【0028】請求項4では、操作者による読取りスター
ト操作に先立って行われる何らかの操作が行われた時
に、続いて読取り動作が行われるであろうことを予測し
て、ホームポジションから退避した位置にあるスキャナ
を、スタート操作開始に先立っていち早くホームポジシ
ョンに戻す様にしたので、次の読取り動作への移行を速
やかに行うことができる。また、ホームポジションへの
復帰により多少のロスタイムがあったとしても、その量
を最小限に押えることができる。
【0029】請求項5では、スキャナが読取り動作を行
った原稿のサイズ範囲外(温度が比較的低い位置)に上
記スキャナを停止させるようにしたので、より効率的に
スキャナの冷却を行い、併せて温度の高い箇所の風通し
を良くして冷却効率を高めることができる。
【0030】請求項6の発明では、装置内の温度が規定
値を下回った時に、一旦ホームポジションから退避した
スキャナを、ホームポジションに自動的に復帰させるよ
うにしたので、冷却を効率よく行いながらも、次の読取
り動作への移行を速やかに行うことができる。
【0031】請求項7記載の発明では、ホームポジショ
ン外へスキャナが退避した後、一定時間が経過した時に
スキャナを、ホームポジションに自動的に復帰させるよ
うにしたので、冷却を効率よく行いながらも、次の読取
り動作への移行を速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原稿読取り装置の構成及び
動作を示す図。
【図2】従来の原稿読取り装置の構成説明図。
【符号の説明】
1 光源、2 原稿面、3 反射ミラー、4 第1走行
体、5 第2走行体、6冷却ファン、7 原稿台、8
原稿圧板、9 レンズ、10、11、12 ミラー、1
3 防塵ガラス、15 ルーバー、20 温度検知手
段、21 制御部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
    を備えた原稿読取り装置において、該スキャナによる読
    取り動作の終了後に該スキャナをホームポジションから
    離れた位置に停止させるよう制御する制御部を備えたこ
    とを特徴とする原稿読取り装置の冷却装置。
  2. 【請求項2】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
    を備えた原稿読取り装置において、装置内温度を検知す
    る温度検知手段を備え、該温度検知手段が装置内温度が
    規定値を越えていることを検知した時に、該スキャナを
    ホームポジションから離れた位置に停止させるよう制御
    する制御部を備えたことを特徴とする原稿読取り装置の
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
    を備えた原稿読取り装置において、該スキャナによる読
    取り動作が一定時間内に規定回数以上行われた時に、該
    スキャナをホームポジションから離れた位置に停止させ
    るよう制御する制御部を備えたことを特徴とする原稿読
    取り装置の冷却装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、操作者による何らかの操
    作が行われた時に、上記ホームポジションから離れた位
    置に位置に停止していた上記スキャナを該ホームポジシ
    ョンに復帰させることを特徴とする請求項1、2、又は
    3記載の原稿読取り装置の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部は、上記スキャナが読取り動
    作を行った原稿のサイズ範囲外に上記スキャナを停止さ
    せるよう制御することを特徴とする請求項1、2、3、
    又は4記載の原稿読取り装置の冷却装置。
  6. 【請求項6】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
    を備えた原稿読取り装置において、装置内温度を検知す
    る温度検知手段を備え、該温度検知手段が装置内温度が
    規定値を下回ったことを検知した時に、該スキャナをホ
    ームポジションに復帰させるよう制御する制御部を備え
    たことを特徴とする原稿読取り装置の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記制御部は、上記スキャナが上記ホー
    ムポジションから離れた位置に停止してから一定時間経
    過した後に、該スキャナをホームポジションに復帰させ
    るよう制御することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の原稿読取り装置の冷却装置。
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JP6337219A Pending JPH08179444A (ja) 1994-12-26 1994-12-26 原稿読取り装置の冷却装置

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JP (1) JPH08179444A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295068A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Canon Inc 画像読取装置およびその制御方法

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JP2007295068A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Canon Inc 画像読取装置およびその制御方法

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