JP2003228137A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003228137A
JP2003228137A JP2002025167A JP2002025167A JP2003228137A JP 2003228137 A JP2003228137 A JP 2003228137A JP 2002025167 A JP2002025167 A JP 2002025167A JP 2002025167 A JP2002025167 A JP 2002025167A JP 2003228137 A JP2003228137 A JP 2003228137A
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JP2002025167A
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Masato Ohashi
理人 大橋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱を伴う光源を用いる画像読取装置におい
て、冷却ファンを用いることなく温度上昇を有効に抑え
ることができ小型化が可能な画像読取装置を提供する。 【解決手段】 画像読取装置1は、原稿台(コンタクト
ガラス)23上の原稿に光を照射する光源(キセノンラ
ンプ)13と、光源13を載置して原稿台23の直下を
移動するキャリッジ11と、原稿台23より下の領域の
温度を検出する温度検出手段(温度センサ)50とを備
え、検出された温度情報により光源13およびキャリッ
ジ11を制御する制御部とを備え、該制御部は、定めら
れた第1の閾値以上の温度を温度検出手段50が検出し
た場合、光源13をオフにした状態でキャリッジ11を
往復移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特に、原稿読み取り時の発熱を冷却ファンなしに効
果的に抑えることができる画像読取装置に関し、さらに
特に、キセノンランプを光源とする原稿読み取り時の発
熱を冷却ファンなしに効果的に抑えることができる画像
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の画像読取部においては、
ハロゲンランプを用いたものが多かった。図1は、従来
例によるハロゲンランプを用いた画像読取装置(スキャ
ナ)の模式的横断面図である。画像読取装置について
は、主要な構成は一般に良く知られているので、詳細な
説明は省略するが、光源として一般に良く用いられるハ
ロゲンランプ(図1の符号30)を備えたタイプでは、
ハロゲンランプが点灯されて原稿を読み取る際に高熱を
発するために通常、冷却用のファン(図1の符号32)
を備える。しかしながら、冷却ファン32を備えること
によって、装置の大型化、機構の複雑化、騒音、および
塵埃が発生するなどの問題を抱えていた。例えば、防塵
フィルタ(図1の符号33)なども必要になってくる。
【0003】それに対して近年、画像読取装置において
は、光源としてキセノンランプが多く使用されてきてい
る。これは、キセノンランプの高光量化および光量安定
化がなされて、ハロゲンランプと光量においてひけをと
らなくなってきたためである。キセノンランプの特徴は
ハロゲンランプに比べて、消費電力が小さいこと、管面
温度が低いことがあげられる。管面温度が低く抑えられ
ることによって、今まで必要とされていた冷却ファンを
なくすことができるメリットが生じている。しかし、キ
セノンランプの点灯には、高周波のACが必要であり、
画像の読み取りに対してノイズの影響を与えないよう
に、点灯装置(以下インバータ)をランプ近傍に配置す
ることが望ましく、そのため、ランプを走査するキャリ
ッジ上にインバータを搭載したものが多い。高光量のキ
セノンランプは、インバータが高温になり、インバータ
の故障防止のため、その部分を有効に冷却する必要が生
じている。
【0004】また最近では、生産性をアップするため
に、走査型のキャリッジと、シートスルータイプの自動
原稿送り装置(以下ADF)とを組み合わせた構成を取
った画像読取装置が最近では増えてきている。即ち、シ
ート原稿はADFを用いて読み取り、容量のかさばる本
のようなブック原稿は原稿面にセットして、その原稿面
の下からキャリッジを走査させて読み取る。このような
ADFとキャリッジとを兼備するタイプのスキャナにお
いては、シートスルーADF利用時にキャリッジは、ほ
ぼ読み取り位置近傍に留まっている。この場合、キセノ
ンランプは上述のようにインバータを使用するが、その
インバータを搭載したキャリッジにおいては、ランプの
発熱と、インバータの発熱とで、読み取り位置近傍の温
度が著しく上昇し、読み取りスケールなどの樹脂部品が
変形したり、インバータが故障したりする問題があっ
た。
【0005】そこで、読み取り位置など特定の場所の冷
却効率を上げる手段として、特開平8−179444号
公報の発明は、ホームポジション(シートスルーAD
Fでの読み取り位置とほぼ同じ位置、以下HPと略す
る)の冷却効率を高めるため、キャリッジをHPから離
れた場所に停止させ、HPに対してファンからの冷却風
が直接当たるようにする、さらに、サーミスタを用
い、HP近傍の温度が高くなったとき、キャリッジの位
置をずらすこと、を開示している。同発明はいずれにし
ても、冷却ファンを用いて光源など発熱を伴う部品やそ
れらが置かれた場所を、効率的に冷却しようとするもの
である。しかしながら、冷却ファンをスキャナ内に設け
ると、コストが増大する、装置が大型化する、外
部の粉塵がスキャナ内部へ進入する、などといった不具
合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、発熱を伴う光源を用いる
スキャナにおいて、冷却ファンを用いることなく温度上
昇を有効に抑えることができ小型化が可能な画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原稿
台上の原稿に光を照射する光源と、該光源を載置して前
記原稿台の直下を移動するキャリッジと、前記原稿台よ
り下の領域の温度を検出する温度検出手段と、該検出さ
れた温度情報により前記光源、および前記キャリッジを
制御する制御部と、を備えた画像読取装置であって、前
記制御部は、定められた第1の閾値以上の温度を前記温
度検出手段が検出した場合、前記光源をオフにしてその
状態で前記キャリッジを往復移動させることを特徴とす
る画像読取装置である。このような構成によって、光源
がキャリッジに載置されて往復動作できるスキャナにお
いて、シートスルーADFの読み取り位置近傍などに置
かれた温度センサが、ある設定温度T1以上を検出する
と、読み取り動作を一時中断し、ランプを消してキャリ
ッジを往復移動させることによって読み取り位置近傍が
所定の温度以上にならないよう空気冷却し、熱による変
形などの不具合を防止でき、あわせて冷却ファンを不必
要として小型化、粉塵の防止、およびコストダウンが可
能な効率の高い画像読取装置を提供できる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の画像読取装
置において、前記光源が点灯装置を有するキセノンラン
プであることを特徴とする。このような構成によって、
比較的低い管面温度と、発熱を伴う点灯装置とを有する
キセノンランプを光源として使用する画像読取装置にお
いて、冷却ファン無しで効率の良い冷却効果を有する小
型化、粉塵の防止、およびコストダウンが可能な効率の
高い画像読取装置を提供できる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の画像読取装
置において、前記光源は点灯装置を有し、前記点灯装置
および前記温度検出手段が、前記キャリッジに載置され
ていることを特徴とする。このような構成によって、光
源と、その点灯装置と、温度センサとを、キャリッジ上
に搭載することによって、設定温度以上の温度が検出さ
れるとスキャナは読み取り動作を一時中断し、ランプを
消してキャリッジを往復動作させることにより、冷却フ
ァン無しに点灯装置などを効率的に冷却でき、コストダ
ウン、装置の小型化、粉塵の防止が可能となる効率の高
い画像読取装置を提供できる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の画像読取装
置において、上記光源をオフにした状態で行うキャリッ
ジの往復移動が、該往復の両方向とも可動最高速度で行
われることを特徴とする。このような構成によって、冷
却のために光源をオフにしてキャリッジを往復移動させ
る際、往復路ともキャリッジの駆動最大負荷、即ち最高
速で動作させることによって、スキャナの内部を最小の
時間で冷却することができる効率の高い画像読取装置を
提供できる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の画像読取装
置において、前記温度検出手段が、前記第1の閾値を検
出して上記の往復移動を行った結果、前記第1の閾値よ
り低く定められた第2の閾値以下の温度を検出した場
合、前記制御部が、前記キャリッジの往復移動を停止さ
せることを特徴とする。このような構成によって、冷却
のためのキャリッジの往復移動時に、温度センサが第2
の設定温度以下を検出した場合、キャリッジの動作を停
止するので、より少ないキャリッジの往復動作回数で効
率的に冷却できる効率の高い画像読取装置を提供でき
る。
【0012】請求項6の発明は、請求項1の画像読取装
置において、前記光源による照射動作が終了した後、前
記温度検出手段が、前記第1の閾値より低い第3の閾値
以上の温度を検出した場合、前記制御部が、前記光源を
オフにした状態で前記キャリッジを往復移動させること
を特徴とする。このような構成によって、一連の読み取
り動作が終了した後、温度センサによって検出した温度
が、キャリッジ冷却のための往復移動を行なう設定温度
より低い温度であっても、ある第3の設定温度以上であ
れば、キャリッジを冷却するために往復運動を行なうこ
とにより、あらかじめ空気による冷却を施しておくの
で、続いて行う連続読み取りに際しても、第1の設定温
度をこえにくくなり、それ故、読み取り動作の中断回数
を抑えることができ、効率の高い画像読取装置を提供で
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本実施の
形態を説明する。この実施の形態においてはキセノンラ
ンプを用いて説明しているが、本発明においてはそれに
限定されるものではなく、一般に発熱を伴う光源に適用
可能である。図2は、本発明の実施の形態による画像読
取装置(以下、スキャナと略する)の模式的断面図であ
る。図3は、本発明の実施の形態による画像読取装置の
動作説明図である。
【0014】スキャナ1は、キセノンランプ13および
第1ミラー12を搭載して速度v(t)で往復方向(図
中矢印AおよびB)に移動する第1キャリッジ11と、
第2ミラー17および第3ミラー18を搭載して半分の
速度v(t)/2で往復方向に走査する第2キャリッジ
16と、シートスルータイプの自動原稿送り装置(AD
F)使用時の画像を読み取る画像読み取り位置近傍の温
度を検出する温度センサ50と、ランプのインバータ1
4と、キャリッジ駆動機構(図示せず)と、レンズ19
と、CCD20と、シートスルーADF2と、制御部4
0(図3)などを備えている。ここで速度v(t)のt
は時間であり、速度が往路と復路でことなる場合があ
り、一般に時間による関数となるためである。また、第
2ミラー17を第1ミラー12の半分の速度とするの
は、ランプ13からCCD20に至る光路長を一定に保
つためである。
【0015】インバータ14とキセノンランプ13とは
図示していない給電ケーブルで接続されている。ここ
で、ADF使用時の画像読取位置とは、シートスルーA
DF用コンタクトガラス24のほぼ下部にあたる領域で
あり、ここに読み取られるべきシート原稿が送られて、
下から光源によって光を照射されて、その反射光がCC
D20によって読み取られる。ここでCCD20は、図
2の紙面に垂直に長手方向を有するライン型CCDであ
る。
【0016】第1および第2キャリッジ(符号11、1
6)は未使用時には、通常、図2に描かれている位置を
ホームポジション(HP)として、そこで停止してい
る。シートスルーADF2を使用する時、第1キャリッ
ジ11は、シェーディング板22の位置でシェーディン
グした後、シートスルーADF用コンタクトガラス24
上の画像読み取り位置で留まって、送り込まれてくる原
稿を読み取る。これらの場所は、いずれもHP近傍であ
り、ADFを用いて連続して原稿を読み取ると、HP近
傍の温度が著しく上昇する。読み取り位置近傍には温度
センサ50(例えばサーミスタ)が配設されていて、そ
の近傍領域の雰囲気の温度を測定する。測定された温度
は信号として制御部40(図3)に送られ、制御部40
は必要な制御命令を出す。
【0017】今、温度センサ50が、あらかじめ設定さ
れた第1の設定温度(第1の閾値)T1以上であると検
出すると、制御部40は送られたその信号を判定して、
読み取り動作を一時中断し、ランプ13を消したまま
で、第1キャリッジ11を往復動作させる。通常、スキ
ャナにおいては、図2に示された矢印Aが読み取り方向
であり、矢印Bがリターン方向である。上述のようにラ
ンプ13を消してキャリッジを矢印AおよびB方向に移
動する往復運動によって、ランプ13が空気により冷却
される。つまり、第1キャリッジ11がこのような往復
移動の動作を行なうことによって、読み取り位置近傍に
はキャリッジ移動動作に伴った空気の流れが発生し、冷
却のためのファンがなくても、その部分が冷却される。
また、キャリッジ11上に点灯器が配設されている場合
は、その点灯器の冷却も同時になされる。キセノンラン
プの場合、点灯器自体も温度上昇が顕著であるため、点
灯器自体も冷却される。
【0018】ここで、一般的には第2キャリッジも連動
して移動を行うことが一般的であり、また望ましい。こ
の第2キャリッジの往復運動によって、ミラーを備えて
温度上昇している第2キャリッジ自体が冷却されるだけ
でなく、該第2キャリッジの移動動作によっても空気の
流れが発生して、スキャナ内の雰囲気の冷却にも寄与す
るからである。点灯器14が図2のようにスキャナ1内
部の下の部分に配設されているときは有効に冷却され
る。また、ADFではなく、原稿台のコンタクトガラス
23上におかれた原稿(図3の符号60)を読み取る場
合でも、画像読取装置の内部の一部または全部の温度
が、ある一定温度以上に上昇した場合、上述と同様に無
点灯状態でキャリッジを往復移動させることができる。
【0019】制御部40(図3)の構成は、周知のよう
にあらかじめ設定されたプログラムにしたがって各種処
理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納し
たROM(不図示)と、処理結果やデータを記憶するR
AM(不図示)と、入出力回路(不図示)などを備え
る。
【0020】図6は、本発明の実施の形態による画像読
取装置の制御動作を示すフロー図である。判定段階71
での温度T1は温度センサ50によって検知され、判定
段階71、読取停止72、ランプOFF73、キャリッ
ジ往復動作74などの制御は、制御部40からの指令に
よって行われる。制御部からの指令や制御動作は公知で
あるので説明は省略する。
【0021】検出された原稿台下部の雰囲気の温度を、
設定されたT1から問題のない温度に下げる際に、キャ
リッジを何回往復移動させるかは、実験などで求めてお
き、その回数分キャリッジを動作させた後に、所定の位
置でキャリッジを停止する。以上の光源については、キ
セノンランプを想定して説明した。しかし、それ以外の
光源であっても発熱を伴うものについては、適用可能で
ある。
【0022】また、点灯装置がキャリッジにない場合で
も、適用可能である。例えば、インバータ14が図2に
示されるようにスキャナ内の下部に配設されている場合
でも、第1および第2キャリッジの往復移動動作によっ
て生じる空気の流れによって冷却される。また、光源が
点灯装置を有していて、その点灯装置および温度検出手
段が、前記第1キャリッジに載置されている場合を、図
4に示す。図4は、本発明の実施の形態による画像読取
装置の模式的横断面図である。スキャナ1の主な構成は
既に述べたのと同様であるが、図4に示すように、ここ
でインバータ14と温度センサ50とは第1キャリッジ
に搭載されている。
【0023】その動作は、第1キャリッジ11が速度v
(t)で往復運動し、第2ミラー17および第3ミラー
18とを搭載した第2キャリッジ16が速度v(t)/
2で往復方向に連動して移動する。第1キャリッジ11
はまず、HPから、A方向に動き、シェーディング板2
2の位置でシェーディングした後、コンタクトガラス上
の原稿の画像を読み取る。連続して原稿を読み取ると、
光源と共にインバータの温度も上昇する。
【0024】ここで、第1キャリッジ11上には、キセ
ノンランプ13、インバータ14および温度センサ50
が設置されており、温度センサ50はインバータあるい
はその近傍領域の温度を測定する。測定された温度が設
定温度T1以上であると制御部40が判定すると、制御
部40は読み取り動作を一時中断させて、ランプ13を
消し、その状態でキャリッジ11を往復動作させるよう
に制御する。キャリッジ11が、このようにランプを消
した状態で往復動作を行なうことによって、冷却ファン
が備えられていなくても、インバータは空気の流れによ
って冷却される。また、同時に、スキャナ内部のコンタ
クトガラス下部領域においても、キャリッジの往復移動
動作に伴った空気の流れが発生し、ファンが配設されて
いなくても、そこで発生した空気流によって冷却され
る。ここでは前述のように、温度センサ50は、第1キ
ャリッジ11に搭載されて、同じく該キャリッジ11上
に搭載されたインバータの周辺の温度を測定する。ここ
で温度センサ50は、インバータ14の熱に弱い電子素
子に密着した構成であってもよい。
【0025】光源をオフにした状態で行うキャリッジの
往復移動は、その往復路における両方向とも可動最高速
度で行われることが望ましい。一般に、キャリッジの移
動動作の速度は、読み取りスピードを上げて効率を高め
るため、読み取り時(往路、図2のA方向)の移動に比
べて、リターン時(復路、図2のB方向)の方が速く設
定されている。復路の早さは一般に往路の2倍から8倍
程度である。
【0026】図5は第1キャリッジの往復運動の速度線
図であり、(1)は従来例によるキャリッジの速度線図
であり、(2)は本実施の形態によるキャリッジの速度
線図である。図5の(1)においては、時間0からt1
が往路に相当し、t1からt2は復路に相当し、グラフ
で囲まれた台形部分の面積が移動距離に相当する。ま
た、1往復にかかる時間は、それぞれt2およびt4で
ある。従来例では一般に、キャリッジの駆動装置(モー
タ)の最大負荷、即ち駆動最高速度を、リターン動作時
と設定しているものが多い。
【0027】しかし、キャリッジを往復移動させてスキ
ャナ内部を冷却するタイプのものにおいては、1回の往
復動作においてできるだけキャリッジを高速で動かした
方が空気による冷却効率が高くなる。そのため、本実施
の形態ではスキャナの駆動装置を、往復路ともに最大負
荷(最高速)で移動させる。リターン時が、最大負荷
(駆動最高速度)のスキャナにおいては、往復ともリタ
ーンと同じ速度で動かせばよい。そのときの、速度線図
を図5の(2)に示す。このとき1往復にかかる時間
は、t4<t2である。こうすることによって、1回の
往復動作での冷却効率が上がるばかりでなく、1回の往
復動作に必要な時間も短縮でき、冷却効果および時間節
約の面で装置の使用効率を高めることが可能となる。
【0028】ここで、温度検出手段(センサ)が、第1
の閾値(設定温度)を検出して上記の往復移動を行った
結果、その第1の閾値より低く定められた第2の閾値以
下の温度を検出した場合、制御部40は、キャリッジの
往復移動の運動を停止させることが望ましい。
【0029】既に述べたように、温度センサが温度T1
以上であることを検出したときに、冷却のための無点灯
でのキャリッジ往復移動回数をあらかじめ設定してい
た。しかし、スキャナの設置環境などが原因して、設定
されたキャリッジの動作回数以下の動作回数ですでに、
十分に所定の温度に降下することがある。このときは、
設定された移動回数分に至るまでキャリッジが移動運動
を行う必要はない。あるいは、逆に、設定されたキャリ
ッジの動作回数だけ往復運動を行ったとしても、十分に
所定の温度にまで降下しないことがある。このときは、
引き続き読み取り動作を行なうと、温度センサによる検
出温度がT1を超えてしまい、またキャリッジを冷却す
るために往復移動動作をしなければならなくなる。そこ
で、温度センサが所定の位置の温度を検出して、その温
度がT1より低いある設定温度であるT2(第2の閾
値)に降下したとき、キャリッジを停止するように制御
すれば、余分な回数だけ往復移動しなくてもよく、最適
なキャリッジの動作回数で、相応しい温度まで冷却でき
る。このときの制御フローを、図7に記す。判定段階
(符号81、85)での温度T1およびT2は温度セン
サ50によって検知され、読取停止82、ランプOFF
83、キャリッジ往復動作84などの動作は、制御部4
0からの指令によって行われる。
【0030】さらにまた、光源による一連の照射動作が
終了した後に、温度検出手段が、第1の閾値より低い第
3の閾値以上の温度を検出した場合、制御部が、キャリ
ッジに対して光源をオフにした状態で往復移動させるよ
うな構成にしても良い。ここで第3の閾値は上記第2の
閾値より高く設定することが望ましい。今まで説明して
きた構成の装置においては、連続読み取り中に、温度セ
ンサがT1以上の温度を検知すると、連続読み取りを中
断して、冷却のためのキャリッジの往復運動を行なって
いたが、このような動作の場合、連続読み取りを中断す
るためにスキャナの生産性が落ちてしまうという問題が
ある。
【0031】そこで、温度センサによって温度を検出し
ながら、一連の読み取り動作、例えば、1枚ごと、ある
いは所定枚数ごと、あるいは一区切りの読み取り動作が
終了した後に、その温度がキャリッジを冷却するための
動作を行なう第1の設定温度T1(第1の閾値)より低
い温度であったとしても、ある設定温度T3(第3の閾
値)以上であれば、光源や点灯装置をOFFにして、キ
ャリッジを往復運動させ、スキャナ内の温度をあらかじ
め低くするようにする。このようにしてT1より低い温
度であったとしても、ある読み取り動作の終了と共に、
あらかじめ無点灯移動によって冷却しておくので、次に
読み取りを行ったとしてもT1以上に温度が上昇するこ
とが少なくなる。そのため、読み取りを中断して冷却の
ためのキャリッジ往復移動を行なう頻度が低くなり、ス
キャナの読み取り機能の向上が計れる。
【0032】この場合、連続読み取り中に温度センサが
T3を検出しても、キャリッジは冷却のために中断して
往復運動を行なわないことが望ましい。しかし、第1の
閾値T1に達したときは、キャリッジは冷却のための往
復運動を行なう設定が、採用可能である。また、移動動
作によって温度センサがT3よりも低い第4の閾値T4
以下の温度を検出した場合、キャリッジの往復移動運動
を停止することが望ましい。ここで第4の閾値は、第2
の閾値を用いることができる。このような停止動作は、
既に述べた第2の設定温度によって停止(請求項5に対
応)する構成を組み合わせたものである。この場合の制
御フローを図8に記す。図8において、冷却によるキャ
リッジの往復運動の停止は、温度がT4以下になったか
どうかの判定によって行なう。判定段階(符号92、9
5、97)での温度T1、T3およびT4は温度センサ
50によって検知される。読取停止93、ランプOFF
94、キャリッジ往復動作96などの制御は、制御部4
0からの指令によって行われる。
【0033】ここで、冷却によるキャリッジの往復運動
の停止は、温度T4の検出によって行ったが、あらかじ
め設定されていた往復移動回数で停止させても良い。あ
るいは、温度T4まで下がる前において、あるいはあら
かじめ設定した往復回数を往復し終わる前において、次
の読み取りスタートのキーが押された場合には、冷却の
往復動作を停止して読み取りを開始するように制御して
もよい。
【0034】以上の実施の形態において、空冷のための
キャリッジの往復移動運動は、第1キャリッジのみであ
っても良く、それに連動して第2キャリッジを往復移動
させても良い。冷却効果を上げるために、第2キャリッ
ジも連動して往復移動させることが望ましい。また、一
般に画像読取装置においては、両方が連動するように構
成されているので、そのまま用いるのが望ましい。本発
明の実施の形態による画像読取装置では、シートスル
ーADFを使用し、読み取り位置近傍に温度センサを備
えた装置の例、キャリッジが動いて画像を読み取る場
合に、温度センサを第1キャリッジに備えた例をあげ
た。しかし、シートスルーADFを使用し、温度セン
サを第1キャリッジに備えたタイプや、キャリッジが
動いて画像を読み取るもので、HP近傍に温度センサを
備えたものなどの組み合わせであっても、本発明に含ま
れる。また、温度センサの取り付け位置などは、実際の
構成に応じて適宜、選択すればよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、光源がキ
ャリッジに載置されて往復動作できる画像読取装置にお
いて、シートスルーADFの読み取り位置近傍などに置
かれた温度センサが、ある設定温度T1以上を検出する
と、読み取り動作を一時中断し、ランプや点灯装置など
を消してキャリッジを往復移動させることにより読み取
り位置近傍を空気冷却し、熱による変形などの不具合を
防止でき、あわせて冷却ファンが不必要な小型化、粉塵
の防止、およびコストダウンが可能な効率の高い画像読
取装置を提供できる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、発熱を伴う
点灯装置を備える比較的低い管面温度のキセノンランプ
を光源として使用する場合、冷却ファン無しで効率の良
い冷却効果を上げられる小型化、粉塵の防止、およびコ
ストダウンが可能な効率の高い画像読取装置を提供でき
る。
【0037】請求項3に係る発明によれば、光源と、そ
の点灯装置と、温度センサとを、キャリッジ上に搭載す
ることによって、ある設定温度以上の温度が検出される
とスキャナが読み取り動作を一時中断し、ランプを消し
てキャリッジを往復動作させることにより、冷却ファン
無しに点灯装置などを効率的に冷却でき、コストダウ
ン、装置の小型化、および粉塵の防止が可能となる効率
の高い画像読取装置を提供できる。
【0038】請求項4に係る発明によれば、冷却のため
に光源をオフにしてキャリッジを往復移動させる際、往
復路ともにキャリッジの駆動最大負荷(最高速)で移動
させることにより、スキャナの内部を最小の時間で有効
に冷却することができる効率の高い画像読取装置を提供
できる。
【0039】請求項5に係る発明によれば、冷却のため
のキャリッジの往復移動時に、温度センサが第2の設定
温度以下を検出した場合、キャリッジの動作を停止する
構成としたために、適切な往復動作回数で効率的に冷却
できる効率の高い画像読取装置を提供できる。
【0040】請求項6に係る発明によれば、一連の読み
取り動作が終了した後に、温度センサで検出した温度
が、キャリッジ冷却のための往復移動を行なう設定温度
より低い温度であっても、第3の設定温度以上であれ
ば、キャリッジを冷却するために往復運動を行なわせる
ことによって、あらかじめ装置に空気冷却を施しておく
ので、続いて読み取り動作を行っても、第1の設定温度
を越えにくくなり、それ故、読み取り動作の中断回数を
抑えることができ、効率の高い画像読取装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例による画像読取装置の模式的横断面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態による画像読取装置の模式
的横断面図である。
【図3】本発明の実施の形態による画像読取装置の動作
説明図である。
【図4】本発明の実施の形態による画像読取装置の模式
的横断面図である。
【図5】第1キャリッジの往復運動の速度線図であり、
(1)は従来例によるキャリッジの速度線図であり、
(2)は本実施の形態によるキャリッジの速度線図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態による画像読取装置の制御
動作を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態による画像読取装置の制御
動作を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態による画像読取装置の制御
動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置(スキャナ) 2 シートスルーADF 3 読み取り前の原稿 4 読み取り後の原稿 5 プリンタ部 11 第1キャリッジ 12 第1ミラー 13 キセノンランプ 14 インバータ 16 第2キャリッジ 17 第2ミラー 18 第3ミラー 19 レンズ 20 CCD 21 原稿スケール 22 シェーディング板 23 コンタクトガラス 24 シートスルーADF用コンタクトガラス 30 ハロゲンランプ 31 リフレクタ 32 冷却ファン 33 防塵フィルタ 40 制御部 50 温度センサ 60 原稿 A キャリッジの往路方向(読み取り方向) B キャリッジの復路方向(リターン方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上の原稿に光を照射する光源と、
    該光源を載置して前記原稿台の直下を移動するキャリッ
    ジと、前記原稿台より下の領域の温度を検出する温度検
    出手段と、該検出された温度情報により前記光源、およ
    び前記キャリッジを制御する制御部と、を備えた画像読
    取装置であって、 前記制御部は、定められた第1の閾値以上の温度を前記
    温度検出手段が検出した場合、前記光源をオフにしてそ
    の状態で前記キャリッジを往復移動させることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光源が点灯装置を有するキセノンラ
    ンプであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記光源は点灯装置を有し、前記点灯装
    置および前記温度検出手段が、前記キャリッジに載置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 上記光源をオフにした状態で行うキャリ
    ッジの往復移動が、該往復の両方向とも可動最高速度で
    行われることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段が、前記第1の閾値を
    検出して上記の往復移動を行った結果、前記第1の閾値
    より低く定められた第2の閾値以下の温度を検出した場
    合、前記制御部が、前記キャリッジの往復移動を停止さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光源による照射動作が終了した後、
    前記温度検出手段が、前記第1の閾値より低い第3の閾
    値以上の温度を検出した場合、前記制御部が、前記光源
    をオフにした状態で前記キャリッジを往復移動させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015227972A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
CN108037395A (zh) * 2017-12-26 2018-05-15 华测检测认证集团股份有限公司 多任务电子电器氙灯测试装置
JP2019195010A (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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