JPH08179258A - 情報記録装置及び情報記録再生方法 - Google Patents

情報記録装置及び情報記録再生方法

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JPH08179258A
JPH08179258A JP32007594A JP32007594A JPH08179258A JP H08179258 A JPH08179258 A JP H08179258A JP 32007594 A JP32007594 A JP 32007594A JP 32007594 A JP32007594 A JP 32007594A JP H08179258 A JPH08179258 A JP H08179258A
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JP32007594A
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Inventor
Takehiro Yamashita
雄大 山下
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】基板2上に電極5、光導電層3を順次積層した
光センサーAと、基板6上に電極9、電界または電荷量
により情報形成が可能な情報記録層8を積層した情報記
録媒体Bとがスペーサ4を介して光軸上に対向して配置
されると共に、該光センサー及び情報記録媒体が、その
両基板側に取付けられたそれぞれの板状治具7、7によ
り固定され、かつ少なくとも一方の板状治具には光透過
孔を有するものであり、更に、両電極5、9間が電圧印
加可能に結線され、光透過孔を有する板状治具を介して
の情報露光により情報記録媒体への情報記録を可能とす
る情報記録装置において、少なくとも入射光側の板状治
具、基板及びスペーサーにおける入射光路面にそれぞれ
反射防止層1が設けられたものである。 【効果】基板等による情報光の反射を防止でき、高感度
の記録をなしうるものであり、高品質の情報記録を可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光センサーと情報記録
媒体とを対向して配置し、電圧印加時露光により露光に
応じた可視情報を情報記録媒体に記録することができる
情報記録装置及び情報記録再生方法に関し、特に、高品
質の情報記録を行うことができる情報記録装置及び情報
記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前面に電極が設けられた光導電層からな
る光センサーと、該光センサーに対向し、後面に電極が
設けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを光軸上
に配置し、両電極層間に電圧を印加しつつ露光し、入射
光学像に応じて、電荷保持層に静電電荷を記録させ、そ
の静電電荷をトナー現像するかまたは電位読み取りによ
り生成する方法は、例えば特開平1−290366号公
報、特開平1−289975号公報に記載されている。
【0003】また、前記方法における電荷保持層を熱可
塑性樹脂層とし、静電電荷を熱可塑樹脂層表面に記録し
た後加熱し、熱可塑性樹脂層表面にフロスト像を形成す
ることにより記録された静電電荷を可視化する方法は、
例えば特開平3−192288号公報に記載されてい
る。
【0004】更に、本出願人等は、前記情報記録媒体に
おける情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記同
様に電圧印加時露光し、光センサーにより形成される電
界により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記録
の再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視情
報として再生する情報記録装置及び情報記録再生方法
を、先に特願平4−3394号、特願平4−24722
号、特願平5−266646号として出願した。これに
よると、偏向板を使用しなくとも記録された情報を可視
化できる。
【0005】そして、情報記録に際しては、光センサー
と情報記録媒体をカメラ等の撮像装置に組み込むにあた
り、光センサーと情報記録媒体のそれぞれを板状治具を
使用して撮像装置に固定すると共に、例えばカラー情報
記録の場合、情報光の入射側の板状治具には、R、G、
Bの各光を入射させるための光透過孔が設けられ、この
光透過光を介してR、G、Bの画像を1枚の情報記録媒
体の異なる部分にそれぞれ記録される。
【0006】しかしながら、この情報記録方法において
は、入射光路における板状治具やスペーサ等によりハレ
ーションが生じ、これにより解像度の劣化が生じたり、
情報記録媒体に記録された画像の階調再現域が低下する
という問題があることが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光センサー
と電界または電荷量により情報形成が可能な情報記録媒
体とを対向して配置し、電圧印加時露光により露光に応
じた可視情報を情報記録媒体に記録することができる情
報記録装置及び情報記録再生方法において、記録情報の
解像性に優れ、カラー情報を記録する場合には画像の階
調再現域の低下が生じない、高品質の情報記録を行うこ
とができる情報記録装置及び情報記録再生方法の提供を
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報記録
装置は、基板上に電極、光導電層を順次積層した光セン
サーと、基板上に電極、電界または電荷量により情報形
成が可能な情報記録層を積層した情報記録媒体とがスペ
ーサを介して光軸上に対向して配置されると共に、該光
センサー及び情報記録媒体が、その両基板側に取付けら
れたそれぞれの板状治具により固定され、かつ少なくと
も一方の板状治具には光透過孔を有するものであり、更
に、両電極間が電圧印加可能に結線され、光透過孔を有
する板状治具を介しての情報露光により情報記録媒体へ
の情報記録を可能とする情報記録装置において、少なく
とも入射光側の板状治具、基板及びスペーサーにおける
入射光路面にそれぞれ反射防止層が設けられたことを特
徴とする。
【0009】本発明の第2の情報記録装置は、下部基板
上に下部電極、光導電層、誘電体層、電界または電荷量
により情報形成が可能な情報記録層、上部電極が順次積
層され、該積層体が、その両面に取付けられたそれぞれ
の板状治具により固定され、かつ少なくとも一方の板状
治具には光透過孔を有するものであり、更に、両電極が
電圧印加可能に結線され、光透過孔を有する板状治具を
介しての情報露光により情報記録層への情報記録を可能
とする情報記録装置において、少なくとも入射光側の板
状治具及び基板における入射光路面にそれぞれ反射防止
層が設けられたことを特徴とする。
【0010】上記の第1及び第2の情報記録装置におけ
る板状治具における光透過孔が、情報光を分解して得ら
れるR、G、Bをそれぞれ入射させるものであることを
特徴とする。
【0011】上記の第1及び第2の情報記録装置におけ
る情報記録層が、高分子分散型液晶からなるものである
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明の第1の情報記録装置におけ
る情報記録再生方法は、基板上に電極、光導電層を順次
積層した光センサーと、基板上に電極、電界または電荷
量により情報形成が可能な情報記録層を積層した情報記
録媒体とをスペーサを介して光軸上に対向して配置する
と共に、該光センサー及び情報記録媒体をその両基板側
に取付けられたそれぞれの板状治具により固定し、かつ
少なくとも一方の板状治具には光透過孔を設け、更に少
なくとも入射光側の板状治具、基板及びスペーサのそれ
ぞれの入射光路面に反射防止層を設け、かつ両電極間を
電圧印加可能に結線した情報記録装置に、光透過孔を有
する板状治具を介して情報露光した状態で両電極間に電
圧印加するか、或いは電圧印加した状態で光透過孔を有
する板状治具を介して情報露光して情報記録媒体へ情報
記録を行う工程、該情報記録工程の後、情報記録媒体を
取り出し、情報記録媒体に記録された情報を透過光また
は反射光により再生することを特徴とする。
【0013】更に、本発明の第2の情報記録装置におけ
る情報記録再生方法は、下部基板上に下部電極、光導電
層、誘電体層、電界または電荷量により情報形成が可能
な情報記録層、上部電極を順次積層し、かつ、該積層体
をその両面に取付けられたそれぞれの板状治具により固
定し、更に、少なくとも一方の板状治具には光透過孔を
設けると共に、少なくとも入射光側の板状治具及び基板
のそれぞれの入射光路面に反射防止層を設け、かつ両電
極が電圧印加可能に結線された情報記録装置に、光透過
孔を有する板状治具を介して情報露光して情報記録層に
情報記録を行い、次いで、情報記録層に記録された情報
を透過光または反射光からなる再生光により再生するこ
とを特徴とする。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。まず、図
1に本発明の第1の情報記録装置の断面図を示す。図
中、Aは光センサー、Bは情報記録媒体、1は反射防止
層、2、6は基板、3は光導電層、4はスペーサ、5、
9は電極、7は治具、8は情報記録層を示す。
【0015】第1の情報記録装置における光センサーA
は、基板2上に電極5、光導電層3を順次積層してな
る。光導電層には単層型のものと電荷発生層および電荷
輸送層を積層した積層型のものがある。光導電層は、一
般には光が照射されると照射部分で光誘起電荷キャリア
(電子、正孔)が発生し、それらのキャリアが層幅を移
動することができる機能を有するものである。光センサ
ーにおける電極+光導電層からなる光センサー部は、光
照射時において情報記録媒体に付与される電界または電
荷量が光照射につれて経時的に増幅され、また光照射を
終了した後でも電圧を印加し続けるとその増加した導電
性を緩和減衰的に持続し、引き続き電界または電荷量を
情報記録媒体に付与し続ける作用をより有効かつ安定的
に引き起こすことができるものである。
【0016】光導電層が単層型の場合について説明す
る。光導電層3は、無機光導電性物質または有機光導電
性物質から形成される。無機光導電性物質としてはS
e、Se−Te、ZnO、TiO2 、Si、CdS等が
挙げられ、これらを単独もしくは複数組み合わせて蒸
着、スパッタリング、CVD等により電極上に、1〜3
0μm、好ましくは3〜20μmの膜厚で積層される。
また、無機光導電性物質を微粒子として、バインダーと
しては、例えばシリコーン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビ
ニルブチラール樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジ
エン共重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、飽和
または不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、塩化
ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂等が挙げられ、それぞれバインダー樹脂を
単独または複数のものを組み合わせて使用することがで
きる。この場合樹脂1重量部に対して光導電性微粒子を
0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の割合で
分散させたものとするとよい。
【0017】また、有機光導電性物質には高分子光導電
性物質、及び低分子光導電性物質の絶縁性バインダー中
への分散物がある。高分子光導電性物質としては、例え
ばポリビニルカルバゾール(PVK)、PVKにおける
ビニル基の代わりにアリル基、アクリロキシアルキル基
のエチレン性不飽和基が含まれたポリ−N−エチレン性
不飽和基置換カルバゾール類、また、ポリ−N−アクリ
ルフェノチアジン、ポリ−N−(β−アクリロキシ)フ
ェノチアジン等のポリ−N−エチレン性不飽和基置換フ
ェノチアジン類、ポリビニルピレン等がある。なかでも
ポリ−N−エチレン性不飽和基置換カルバゾール類、特
にポリビニルカルバゾールが好ましく用いられる。
【0018】また、低分子光導電性物質としては、アル
キルアミノフェニル基等で置換されたオキサジアゾール
類、トリフェニルメタン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブ
タジエン誘導体、スチルベン誘導体等が挙げられる。ま
た、光導電層を後述する積層型光センサーで用いる電荷
発生性物質と電荷輸送性物質を1:1〜1:10、好ま
しくは1:2〜1:5の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。
【0019】これらの有機光導電性物質1重量部を、電
気絶縁性樹脂0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜
1重量部中に分散させて、皮膜形成性の有機光導電層と
してもよい。これらの有機光導電層の乾燥後の膜厚は1
〜50μmであり、好ましくは3〜20μmで電極上に
形成される。この範囲の膜厚とすることによって光セン
サーは良好な感度と画質を示す。
【0020】次に、光導電層が積層型の場合には、電極
上に電荷発生層、電荷輸送層を順次積層して形成される
もので、無機材料系光導電層と有機材料系光導電層とが
ある。まず、無機材料系における電荷発生層は、Se−
Te、硫黄や酸素等をドープしたSi等を蒸着、スパッ
タリング、CVD等により電極上に、0.05μm〜1
μmの膜厚に積層される。次いで、この電荷発生層上に
電荷輸送層として、Si、As2 Se3 、Si、メタン
等をドープしたSi等を同様にして1μm〜50μm、
好ましくは3〜20μmの膜厚に積層して形成される。
【0021】有機材料系における電荷発生層は電荷発生
性物質とバインダーからなる。電荷発生性物質として
は、ピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、アズレ
ニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウム系染料等
のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染料、フタロシ
アニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラントロン系顔料等
の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系
顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を単
独もしくは複数のものを組み合せて使用することができ
る。なお、電荷発生性物質のうち蒸着法で成膜可能なも
のは、バインダーを用いず、単独で成膜することもでき
る。
【0022】バインダーとしては、例えばシリコーン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビ
ニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げら
れ、それぞれバインダー樹脂を単独または複数のものを
組み合せて使用することができる。
【0023】これらの電荷発生剤とバインダーの混合比
は、電荷発生剤1重量部に対してバインダーを0.1〜
10重量部、好ましくは0.2〜1重量部の割合で使用
することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜厚として
0.01〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmとす
るとよく、このような膜厚とすることによって良好な感
度と画質を示す。
【0024】電荷輸送層は電荷輸送性物質とバインダー
とからなる。電荷輸送性物質は、電荷発生層で発生した
電荷の輸送特性が良い性質であり、例えば、オキサジア
ゾール系、オキサゾール系、トリアゾール系、チアゾー
ル系、トリフェニルメタン系、スチリル系、ピラゾリン
系、ヒドラゾン系、芳香族アミン系、カルバゾール系、
ポリビニルカルバゾール系、スチルベン系、エナミン
系、アジン系、トリフェニルアミン系、ブタジエン系、
多環芳香族化合物系、スチルベン二重体、ビフェニル系
等があり、ホール輸送特性の良い物質とすることが必要
である。なお、電荷輸送性物質で蒸着法で成膜可能なも
のは、バインダーを用いず、単独で成膜することもでき
る。
【0025】バインダーとしては、前記した電荷発生層
におけるバインダーと同様のもの、さらにポリアリレー
ト樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ポリ
カーボネート樹脂である。バインダーは、電荷輸送性物
質1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.1〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電
荷輸送層は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ま
しくは3〜20μmとするとよく、このような膜厚とす
ることによって良好な感度と画質が得られる。
【0026】光導電層には、電子受容性物質、増感色
素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加して
もよい。
【0027】電子受容性物質および増感色素は、ベース
電流調節作用、ベース電流安定化作用もしくは光誘起電
流増幅作用を有する。電子受容性物質としては、例えば
ニトロ置換ベンゼン類、アミノ置換ベンゼン類、ハロゲ
ン置換ベンゼン類、置換ナフタレン類、ベンゾキノン
類、ニトロ置換フルオレノン類、クロラニル類あるいは
電荷輸送性物質に列挙した化合物等が、増感色素として
はトリフェニルメタン色素、ピリリウム塩色素、キサン
テン色素、ロイコ色素等が挙げられる。
【0028】電子受容性物質、増感色素は、それぞれ光
導電性物質1重量部に対して0.001〜10重量部、
好ましくは0.01〜1重量部の割合で添加される。
0.001重量部よりも少ないと作用は示さず、10重
量部よりも多い場合には、画質に悪影響を与える。
【0029】酸化防止剤としては、フェノール系酸化防
止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤を、紫外線
吸収剤としてはサリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤を、光安定剤と
しては、紫外線安定剤、ヒンダートアミン系光安定剤等
を挙げることができる。
【0030】酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤につ
いては、単独あるいは複数を組み合わせて、光導電性物
質1重量部に対して0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜1重量部の割合で添加される。0.001
重量部よりも少ないとこれらの物質の添加の効果が得ら
れず、10重量部よりも多い場合には、画質に悪影響を
与える。積層型光センサーの場合は、電荷発生層、電荷
輸送層中にそれぞれ同様の割合で添加することができ
る。好ましくはこれらの物質は電荷発生層中に添加する
とよい。
【0031】また、電極5と光導電層3間に光誘起電流
増幅層を設けても良い。光誘起電流増幅層は、光センサ
ー中で光誘起によって発生した電流を増幅する作用や、
電極から光導電層への電荷キャリヤー注入性を制御して
情報記録媒体に実質的に印加される電圧を調節する作
用、および、電極から光導電層への電荷キャリヤー注入
性を均一化し、情報記録媒体へ記録する情報のノイズ、
ムラ等を軽減する作用を有する。第一の作用は光センサ
ーとしての記録感度の向上に効果的であり、第二の作用
は記録画像の画像濃度のコントロールに効果的であり、
さらに、第三の作用は記録画像の画質向上に効果的であ
る。
【0032】この光誘起電流増幅層は、例えばシリコー
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹
脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、ス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポ
キシ樹脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステ
ル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等を単独ま
たは複数のものを組み合せたものからなる。さらに、可
溶性ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリ
ウレア、カゼイン、ポリペプチド、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸エステル重
合体、第四級アンモニウム塩含有重合体、セルロース化
合物等を単独または複数のものを組み合わせて使用する
こともできる。特にビニルホルマール樹脂、ビニルアセ
タール樹脂、ビニルブチラール樹脂が好ましい。
【0033】光誘起電流増幅層の厚さは、0.005〜
5μm、好ましくは0.05〜0.5μmが良く、ディ
ップコーティング、ロールコーティング、スピンコーテ
ィング等の方法によって塗布することができる。0.0
05μmよりも薄いと、画像ノイズの軽減作用はなくな
り、また5μmよりも厚いと電極から電荷発生層への電
荷キャリヤー注入を妨げてしまう。
【0034】また、光誘起電流増幅層には必要に応じ
て、各種の電子受容性物質、光導電性物質、無機塩類、
有機塩類が添加され、それぞれ添加物を単独または複数
のものを組み合わせて使用することができる。電子受容
性物質としては、例えば、置換ベンゼン類、置換ナフタ
レン類、置換および無置換ベンゾキノン類、置換および
無置換ナフトキノン類、置換および無置換アントラキノ
ン類、置換フルオレノン類、クロラニル類、置換キノジ
メタン類を挙げることができる。
【0035】光導電性物質としては、前記した単層系に
おける無機と有機の光導電性物質および積層系における
電荷発生性物質を用いることができる。電荷発生性物質
としては、ピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、
アズレニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウム系
染料等のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染料、フ
タロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラントロン系
顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリ
ドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔
料を単独もしくは複数のものを組み合せて使用すること
ができる。
【0036】これらの添加物は、バインダー樹脂1重量
部に対して、0.001〜10重量部、好ましくは0.
05〜5重量部の割合で添加され、それぞれ添加物を単
独または複数のものを組み合わせて使用することがで
き、特に、置換ベンゾキノン類とアゾ顔料との組合せの
ように電子受容性化合物と有機光導電性顔料を組み合わ
せて用いることにより大きな増幅作用が得られ、好まし
い。
【0037】電極5は、光センサー側を情報光入射側と
する場合には透明とすることが必要であるが、情報記録
媒体側を情報光入射側とする場合には透明、不透明いず
れでもよい。電極は、106 Ω・cm以下の比抵抗を安
定して与える材料、例えば金、白金、亜鉛、チタン、
銅、鉄、錫等の金属薄膜導電膜、酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化タングステン、酸化バ
ナジウム等の金属酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等
の有機導電膜等を、単独あるいは二種以上の複合材料と
して用いることができる。なかでも酸化物導電体が好ま
しく、特に酸化インジウム錫(ITO)が好ましい。電
極は蒸着、スパッタリング、CVD、コーティング、メ
ッキ、ディッピング、電界重合等の方法により形成され
る。またその膜厚は電極を構成する材料の電気特性、お
よび情報記録の際の印加電圧により変化させる必要があ
るが、例えばITO膜では10〜300nm程度であ
り、光センサーとの間の全面、或いは任意のパターンに
合わせて形成される。また、二種類以上の材料を積層し
用いることもできる。
【0038】基板2は、電極同様に、光センサー側を情
報光入射側とする場合には透明とすることが必要である
が、情報記録媒体側を情報光入射側とする場合には透
明、不透明いずれでもよい。基板2は、カード、フィル
ム、テープ、ディスク等の形状を有し、光センサーを強
度的に支持するものであり、光センサーを支持すること
ができるある程度の強度を有していれば、その材質、厚
みは特に制限がない。例えば、可撓性のあるプラスチッ
クフィルム、或いはガラス、ポリエチレン、ポリプロピ
レル、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポ
リカーボネート等のプラスチックシート、カード等の剛
体が使用される。
【0039】次に、電極と光導電層とからなる光センサ
ー部における光誘起電流増幅作用について説明する。光
誘起電流とは、光照射部の電流値から光を照射しない部
分で流れる電流であるベース電流値を差し引いたもので
あり、光照射中あるいは光照射後もベース電流以上の電
流が流れるものをいう。
【0040】本発明の光センサーにおいては、情報光の
照射に伴い発生する光誘起電荷キャリアの内の全てが電
圧印加状態において光導電層の層幅方向に移動するわけ
でなく、光誘起電荷キャリアの一部が光導電層中あるい
は電極と光導電層の界面に存在するトラップサイトにト
ラップされたような状態となり、このトラップされた電
荷は経時的に蓄積され、電圧印加した状態では露光によ
り発生する光誘起電流に加えて、このトラップされた電
荷により誘起される電極からの注入電流が流れ、見かけ
の光誘起電流量を経時的に増幅させるものと考えられ
る。そして電圧を印加した状態を維持しつつ露光を終了
する場合には、露光により生じる光キャリアはただちに
減衰して消滅するが、トラップされた電荷の減衰は緩や
かであるためトラップされた電荷により誘起される電極
からの注入電流は減衰しながらも十分な量が流れるもの
と推察される。この光誘起電流は本発明の光センサーに
おける光をトリガーとした電流増幅による効果であり、
通常の感光体で予想される入射した光に起因する光誘起
電流以上の電流が流れるために、情報記録媒体に対して
効果的な光情報供与を可能とするものである。
【0041】本発明における電極と光導電層とからなる
光センサー部は、電極を含めた素子全体として半導電性
であり、流れる電流密度から暗時の比抵抗が109 〜1
13Ω・cmであることが好ましい。特に、比抵抗が1
10〜1011Ω・cmの範囲の場合で増幅作用が顕著で
ある。比抵抗が1013Ω・cmよりも大きい光センサー
では、105 〜106 V/cmの電界強度範囲では本発
明の光センサーのような増幅作用を示さない。また、比
抵抗が109 Ω・cm未満の光センサーでは、電流が非
常に多く流れ、電流によるノイズが発生しやすく好まし
くない。これに対して、一般の電子写真用で用いられて
いる感光体素子は、暗抵抗率が1014〜1016Ω・cm
のものが用いられており、本発明の光センサーは一般の
電子写真に使用してもその目的を達することができず、
また一般の電子写真用の暗抵抗率が大きな光導電層を有
する感光体素子は、本発明の目的には使用することがで
きない。
【0042】光センサーの比抵抗ρ(Ω・cm)は、電
流密度J(A/cm2 )との間に光センサーの膜厚d、
電極面積S、印加電界強度E(V/cm)とすると ρ=(E・d/J・S)×(S/d)=E/J の関係式が成立するので印加電界強度と電流密度とから
求めることができる。
【0043】情報記録媒体における情報記録層が、特
に、後述するような高分子分散型液晶である場合には、
光センサーの感度を液晶の動作電圧領域に設定すること
が必要である。すなわち、露光部において情報記録媒体
に印加される電位(明電位)と未露光部において情報記
録媒体に印加される電位(暗電位)との差であるコント
ラスト電圧を情報記録媒体における液晶の動作電圧領域
において一定の大きさをとることが必要となる。そのた
め、例えば光センサーの未露光部における液晶層に印加
される暗電位は、液晶の動作開始電位程度に設定する必
要がある。したがって、情報記録媒体の抵抗率が室温で
1010〜1013Ω・cmであり、光センサーに105
106 V/cmの電界が与えられた状態で、10-4〜1
-7A/cm2 のベース電流が生じる程度の導電性が要
求され、好ましくは10-5〜10-6A/cm2 の範囲が
よい。ベース電流が10-7A/cm2 未満の光センサー
では液晶層が露光状態でも配向せず、また10-4A/c
2 以上のベース電流での光センサーでは未露光状態で
も電圧印加と同時に電流が多く流れ、液晶が配向し、露
光したとしても未露光部との間で透過率の差が得られな
い。また、液晶によって動作電圧および範囲が異なるも
のもあるので、印加電圧および電圧印加時間を設定する
にあたっては情報記録媒体における電圧配分を考慮する
必要がある。
【0044】次に、情報記録媒体Bについて説明する。
本発明における情報記録媒体は、情報記録層8が例えば
特開平1−290366号公報、特開平1−28997
5号公報に記載されているような電荷保持層、また、例
えば特開平3−192288号公報に記載されるフロス
ト像を形成するものとすることもできるが、高分子分散
型液晶とする場合が特に好ましい。
【0045】高分子分散型液晶は液晶相中に樹脂粒子が
分散した構造を有しているが、液晶材料は、スメクチッ
ク液晶、ネマチック液晶、コレステリック液晶あるいは
これらの混合物を使用することができる。液晶として
は、その配向性を保持し、情報を永続的に保持させる、
所謂メモリー性の観点から、スメクチック液晶を使用す
るのが好ましい。
【0046】スメクチック液晶としては、液晶性を呈す
る物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シ
アノターフェニル系、フェニルエステル系、更にフッ素
系等のスメクチックA相を呈する液晶物資、強誘電性液
晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物
質、或いはスメクチックH、G、E、F等を呈する液晶
物質等が挙げられる。
【0047】樹脂粒子を形成する材料としては、例え
ば、紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマー
の状態で液晶材料と相溶性を有するもの、或いはモノマ
ー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶性
を有するものを好ましく使用できる。このような紫外線
硬化型樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と
共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶型の熱硬化性樹
脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体として
共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用し
てもよい。
【0048】液晶材料と樹脂の使用割合は、液晶の含有
率が10重量%〜90重量%、好ましくは40重量%〜
80重量%となるように使用するとよく、10重量%未
満であると情報記録により液晶相が配向しても光透過性
が低く、また、90重量%を超えると液晶のしみ出し等
の現象が生じ、画像むらが生じ好ましくない。
【0049】情報記録層の膜厚は解像性に影響を与える
ので、乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3
μm〜8μmとするとよく、高解像性を維持しつつ、動
作電圧も低くすることができる。膜厚が薄すぎると情報
記録部のコントラストが低く、また、厚すぎると動作電
圧が高くなるので好ましくない。
【0050】電極9、基板6は、光センサーにおける電
極5、基板2と同じものとできるが、情報記録媒体側か
ら情報光を入射させる場合には、情報記録媒体側の電
極、基板を透明とするとよい。
【0051】光センサーAと情報記録媒体Bとは、図1
に示すように、スペーサ4を介して積層される。スペー
サは、光センサーAと情報記録媒体Bとを一定の空隙を
有して対向配置することを目的とするもので、例えばポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリイミ
ド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリロニトリル、ポエアミド、ポリプロピレ
ン、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の
樹脂フィルムを使用して形成してもよく、また、上記の
樹脂溶液をスペーサ配置部に塗布、乾燥させて形成して
もよい。また、アルミニウム、セレン、テルル、金、白
金等の金属材料、又は無機或いは有機化合物をスペーサ
配置部に蒸着してスペーサとしてもよい。スペーサの膜
厚は光センサーと情報記録媒体との空隙距離となり、ま
た、その空隙距離は情報記録層に印加される電圧配分に
影響を与えるので、低い電圧でかつ情報記録層における
液晶の配向を可能とするためには、少なくとも100μ
m以下とするとよく、好ましくは3μm〜30μm、よ
り好ましくは6μm〜12μmと範囲とするとよい。
【0052】本発明の第1の情報記録装置は、カメラ装
置とする場合、またレーザーによる記録装置とする場合
があるが、いずれの場合においても、図1に示すよう
に、上述の光センサーと情報記録媒体とをそれぞれの基
板側で板状治具7によりそれぞれ固定し、位置合わせし
た後、スペーサを介して積層し、作製される。
【0053】板状治具7は、光センサーと情報記録媒体
を記録装置に組み込む際の固定部材であり、支持性があ
ればその材質を特に特定されるものではないが、少なく
とも一方には光透過孔を有し、情報露光の際の入射光用
とされる。光透過孔は、情報記録媒体への記録範囲を特
定するものであるが、1個または複数個とされる。特に
カラー情報記録の場合には、図2に板状治具7における
情報光入射側の平面図で示すように、フィルターにより
分解された平行なR光、G光、B光を透過させるため
に、少なくとも3個の光透過孔、即ちR光用開口11、
G光用開口12、B光用開口13が開口される。
【0054】次に、反射防止層について説明する。図1
においては、情報露光を光センサー側からとする場合で
あるが、基板による光吸収を防止するために、基板2に
おける電極とは反対側に反射防止層1が設けられる。な
お、反射防止層の代わりに、透明基板を反射防止効果を
発現しうる膜厚に調整してもよく、また、この透明基板
と反射防止層とを組み合わせ、反射防止性を付与しても
よい。
【0055】また、図1、図2に示すように、板状治具
7、スペーサ4における入射光路面には、ハレーション
防止を目的として、反射防止層1が積層される。反射防
止層1は板状治具、スペーサにおける情報光の入射光に
直交する面のみでなく、図示はしないが入射光に対して
平行な面、即ち板状治具における開口部断面図、スペー
サ断面部にも設けると更に好ましい。
【0056】反射防止層1は、例えば CaF2 、NaF 、Na
3AlF6 、LiF 、MgF2、SiO2、LaF3、NdF3、Al2O3 、Ce
F3、PbF2、MgO 、ThO2、SnO2、La2O3 、SiO 、In2O3
Nd2O3、Sb2O3 、ZrO2、CeO2、TiO2、ZnS 、Bi2O3 、ZnS
e、CdS 、Sb2S3 、CdTe、Si、Ge、Te、PbTe等を蒸着
法、スパッタ法、CVD法等により、反射防止性を発現
する膜厚に成膜される。
【0057】次に、本発明における第2の情報記録装置
について説明する。図3は、断面図により示す図であ
り、図中20は誘電体層であり、また、図1と同一符号
は同一内容を示す。また、以下、光導電層側の基板、電
極をそれぞれ下部基板、下部電極、情報記録層側電極を
上部電極と称する。
【0058】第2の情報記録装置は、第1の情報記録装
置における光センサーと情報記録媒体とを、誘電体層2
0を介して直接積層したものである。第2の情報記録装
置は、光導電層が溶媒を使用して塗布形成される場合に
特に適しており、光導電層上に情報記録層を直接塗布形
成すると、それらの相互作用により情報記録層における
液晶が溶出したり、又、情報記録層形成用の溶媒により
光導電材料が溶出することにより画像ムラを生じるの
で、これを防止することができる。また、光センサーと
情報記録媒体との一体化させ、装置の簡略化を可能とす
る。
【0059】誘電体層20の形成にあたって、光導電層
形成材料、情報記録層形成材料のいずれに対しても溶解
性を有しないことが必要であり、また導電性を有しない
ことが必要である。導電性を有する場合には、空間電荷
の拡散が生じ、解像度の劣化が生じることから、106
Ω・cm以上の電気絶縁性が要求される。また、誘電体
層は液晶層にかかる分配電圧を低下させたり、或いは解
像性を悪化させるので、膜厚は少なくとも10μm以下
の膜厚とするとよく、好ましくは0.1〜3μmとする
とよい。薄すぎると、経時的な相互作用による画像ノイ
ズの発生ばかりでなく、ピンホール等の欠陥による浸透
の問題が生じる。
【0060】誘電体層は、各層に掛かる電圧分配を考慮
した場合、薄膜化と共に誘電率の高い材料が好ましい。
誘電体層を形成する材料としては、無機材料ではSiO
2 ,TiO2 ,CeO2 ,Al2 3 ,GeO2 ,Si
3 4 ,AiN,TiN,MgF2 ,ZnS,二酸化珪
素と二酸化チタンの組み合せ、硫化亜鉛と弗化マグネシ
ウムの組み合せ、酸化アルミニウムとゲルマニウムの組
み合せ等を使用し、蒸着法、スパッタ法、化学蒸着(C
VD)法等により積層して形成するとよい。また、有機
溶剤に対して相溶性の少ない水溶性樹脂、例えばポリビ
ニルアルコール、水系ポリウレタン、水ガラス等の水溶
液を使用し、スピンコート法、ブレードコート法、ロー
ルコート法等により積層してもよい。更に、塗布可能な
フッ素樹脂を使用してもよく、この場合にはフッ素系溶
剤に溶解し、スピンコート法により塗布するか、またブ
レードコート法、ロールコート法等により積層してもよ
い。塗布可能なフッ素樹脂としては、例えば特開平4−
24722号公報等に開示されたフッ素樹脂、更に真空
系で膜形成されるポリパラキシリレン等の有機材料を好
ましく使用することができる。また、誘電体層を誘電体
ミラー層としてもよい。一般には光導電層は着色してい
るので、この場合には、情報記録層に記録された情報
を、情報記録層側から読み出し光を入射させ、反射光で
読み取る場合に適したものとできる。この積層体は、図
3に示すようにそれぞれの基板側に第1の情報記録装置
と同様に板状治具7を取付け、第2の情報記録装置とさ
れる。
【0061】第2の情報記録装置においても、第1の情
報記録装置と同様に、情報光の入射側の基板上には反射
防止層1が積層されることにより、基板による情報光の
反射を防止し、特にカラー情報記録に適したものとで
き、また、板状治具における入射光面及び開口部断面部
に反射防止層を積層することにより、ハレーション現象
の少ない情報記録ができ、高品質の情報記録装置となし
うるもである。
【0062】次に、本発明の第1および第2の情報記録
装置における情報記録方法について説明する。図4は、
本発明の第1の情報記録装置における情報記録方法を説
明するための図である。第2の情報記録装置においても
同様である。図中、21は光源、22は駆動機構を有す
るシャッター、23は電源となるパルスジェネレータ
ー、24は暗箱を示す。
【0063】光センサーと情報記録媒体を、位置合わせ
ステージ(図示せず)により位置合わせし、スペーサを
介して対向させた後、両電極間に、パルスジェネレータ
ー23により適当な電圧を印加しつつ、光源21から情
報光を入射させると、光が入射した部分の光導電層で発
生した光キャリアは、両電極により形成される電界によ
り情報記録層側の界面まで移動し、電圧の再配分が行わ
れ、情報記録層における液晶層が配向し、情報光のパタ
ーンに応じた記録が行われる。本発明の情報記録方法に
おいては面状アナログ記録が可能であり、液晶レベルで
の記録が得られるので、高解像度の記録とできる。図4
では、光センサー側から情報光を入射させたが、情報記
録媒体側から情報光を入射させてもよい。情報光の吸収
等を考慮すると、好ましくは光センサー側から情報光を
入射させるとよい。
【0064】この情報記録方法は、カメラによる場合に
は、その写真フィルムの代わりに情報記録装置を組み込
み、情報露光に際して光学的なシャッタ又は電気的なシ
ャッタを使用し、電圧印加時露光するとよい。
【0065】カラー情報を記録する場合には、プリズム
及びカラーフィルターにより光情報を、R、G、B光成
分に分離し、平行光として取り出しR、G、Bの各色用
の3個の情報記録媒体で1コマを形成することができ
る。
【0066】また、光源からの情報光をプリズム等のフ
ィルターを用いて情報光を3面に分解し、R、G、Bの
画像を1枚の情報記録媒体の異なる部分に記録すること
ができる。フィルター25は、図5に示すように、ブロ
ック25a、25b、25cから構成され、ブロック2
5aのa面、b面はダイクロイックミラーであり、a面
で青色(B)光が反射して緑色(G)光、赤色(R)光
が透過し、b面でR光が反射してG光が透過する。a面
で反射されたB光、b面で反射されたR光はそれぞれブ
ロック25b、25cで光路が直角に変更され、平行な
R光、G光、B光の画像光を取り出すことができる。こ
のような光分解装置を、上述した図4に示すカメラ等の
撮像装置内に組み込み、かつ、光センサー側の板状治具
として図2に示すものを採用することにより、カラー情
報記録を行うことができる。
【0067】また、レーザーによる記録方法としては、
光源としてはアルゴンレーザー(514.488n
m)、ヘリウム−ネオンレーザー(633nm)、半導
体レーザー(780nm、810nm等)が使用でき、
画像信号、文字信号、コード信号、線画信号に対応した
レーザー露光をスキャニングにより行うものである。画
像のようなアナログ的な記録は、レーザーの光強度を変
調して行い、文字、コード、線画のようなデジタル的な
記録は、レーザー光のON−OFF制御により行う。ま
た画像において網点形成されるものには、レーザー光に
ドットジェネレーターにON−OFF制御を行って形成
するものである。
【0068】情報記録媒体に記録された情報は、情報記
録媒体を分離し、または一体型の場合はそのままの状態
で透過光、または反射光により情報を再生すると、情報
記録部では液晶が電界方向に配向するために光は透過す
るのに対して、情報を記録していない部位においては光
は散乱し、情報記録部とのコントラストがとれる。
【0069】液晶の配向により記録された情報は、目視
による読み取りが可能な可視情報であるが、投影機によ
り拡大して読み取ることもでき、レーザースキャニン
グ、或いはCCDを用いて透過光、または反射光により
高精度で情報を読み取ることができ、必要に応じてシュ
リーレン光学系を用いることにより散乱光を防ぐことが
できる。
【0070】図6は、CCDラインセンサーを使用した
読取り装置を説明するための図で、30は光源、31は
レンズ、32はスリット、33はステッピングモータ
ー、34は棒ネジ、35はXステージ、36はレンズ、
37はCCDラインセンサー、Bは情報記録媒体を示
す。図に示すように、情報を記録した情報記録媒体Bを
Xステージ35上に固定したサンプルホルダーに装着し
た後、ステッピングモーター33で棒ネジ34を回動
し、CCDラインセンサー37の読取り周波数に合わせ
てXステージを図における矢印方向に移動させ、次い
で、光源(キセノンランプ)30からの光をレンズ3
1、スリット32を通して情報記録媒体Bに照射し、そ
の光学像をスリット32、レンズ36を通してCCDラ
インセンサー((株)東芝製、TCD106C)37に
結像させることにより、画像濃度を読み取ることができ
る。
【0071】また、情報記録媒体に記録された情報は、
図7に示す情報出力系のように、情報記録媒体をフィル
ムスキャナー41にかけて記録情報を読み取り(42は
パソコン)、その情報を昇華転写プリンター43(例え
ば、JVC社製 SP−5500)を使用して出力する
ことにより、良好な印刷物を得ることができる。
【0072】カラー情報を再生するにあたっては、R、
G、Bの各記録画像を読取り装置により読みとった後、
画像処理用のソフトウエアにより位置合わせし、重ね合
わせを行うことにより、再生できる。
【0073】情報記録媒体における記録は、液晶の配向
により可視化した状態で記録するものであるが、液晶と
樹脂との組合せを選ぶことにより、一度配向し可視化し
た情報は消去せず、メモリ性が付与される。また、等方
相転移付近の高温に加熱すると、メモリーを消去するこ
とができるので、再度の情報記録に使用することができ
る。
【0074】
【作用及び発明の効果】本発明の情報記録装置は、少な
くとも情報光入射側の基板上に反射防止層を設けること
により、基板による情報光の反射を防止でき、高感度の
記録をなしうるものであるが、特に、基板によるR光、
G光、B光のそれぞれの反射が抑えられ、カラー情報記
録にあっては、記録画像の階調再現域の低下が生じない
ものとできる。
【0075】また、情報光入射光路における板状治具、
スペーサにおける光路面等に反射防止層を設けることに
より、情報光によるハレーション現象を少なくすること
ができ、記録された画像の解像度の劣化を防止すること
ができる。
【0076】以下、実施例を説明するが、実施例中、
「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0077】
【実施例1】 (光センサーの作製)充分洗浄した厚さ1.1mmのガラ
ス基板の一方の面上に、膜厚500Å、抵抗値80Ω/
cm2 の酸化インジウム錫(ITO)膜をスパッタ法に
より成膜し、電極とした後、他方の面に膜厚1,000
Åの弗化マグネシウム(MgF2 )膜を蒸着法により積
層し、反射防止層とした。
【0078】得られたガラス基板におけるITO膜上
に、電荷発生剤として下記構造
【0079】
【化1】
【0080】を有するフルオレノンアゾ顔料(日本感光
色素社製)3部とポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイ
ロン200)1部とを、1,4−ジオキサン:シクロヘ
キサノン=1:1の混合溶媒196部に混合した後、ペ
イントシェーカーで充分分散して、塗布液を調製し、2
ミルのギャップのブレードコーターを使用して塗布し、
100℃、1時間乾燥して、膜厚0.3μmの電荷発生
層を積層した。
【0081】この電荷発生層上に、電荷輸送剤として下
記構造
【0082】
【化2】
【0083】のパラジメチルスチルベンを25部とポリ
スチレン樹脂(デンカ社製、HRM−3)5部とを1,
1,2−トリクロロエタン102部、ジクロロメタン6
8部に混合した塗布液を、ブレードコーターを使用して
塗布し、80℃、2hr乾燥して膜厚10μmの電荷輸
送層を積層し、光センサーを得た。
【0084】(情報記録媒体の作製)充分洗浄した厚さ
1.1mmのガラス基板上に、膜厚500Å、抵抗値80
Ω/cm2 のITO膜をスパッタ法により成膜し電極と
した後、その電極上に、 ・多官能モノマー(ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、東亜合成化学社製、M−400、分子量/官
能基=117) ・・・ 4部 ・光硬化開始剤(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、チバ・ガイギー社製:商品
名ダロキュア1173) ・・ 0.2部 ・スメクチック液晶(BDH社製:S−6)
・・・ 6部 ・界面活性剤(住友3M社製:商品名フロラードFC−
430)・・0.2部 を、キシレン(純正化学(株)製、試薬特級)にて固形
分30%に調整し、塗布液とし、ブレードコーターを用
いて塗布し、これを直ちに50℃、3分間乾燥し、次い
で50℃で3分間減圧乾燥させた後、直ちに500mJ
/cm2 のUV光を照射して、膜厚が6μmの情報記録
層を積層した。
【0085】得られた情報記録層切断面を熱メタノール
を用いて、液晶を抽出し、乾燥させた後、走査型電子顕
微鏡(日立製作所(株)製、S−800、10000
倍)で内部構造を観察したところ、層の表面は0.6μ
m厚(膜厚の10%)の紫外線硬化型樹脂で覆われ、層
内部には、粒径0.1μmの樹脂粒子が充填している構
造を有していることがわかった。
【0086】(第1の情報記録装置の作製)次に、得ら
れた光センサーと、情報記録媒体とを対向させ、スペー
サーとして、その一方の表面及び断面に膜厚1,000
Åの弗化マグネシウム(MgF2 )膜を蒸着法により積
層した膜厚9μmのPETフイルムを、反射防止層を積
層した面を光センサー側とすると共に反射防止層を積層
した断面部を光路側として、光センサーと情報記録媒体
との間に挟んだ。
【0087】次に、図2に示すようにその一方の表面、
更に光透過孔断面にも膜厚1,000Åの弗化マグネシ
ウム(MgF2 )膜を蒸着法により積層した板状治具
を、図1に示すように光センサーの基板側に反射防止層
を外側として取付けると共に、情報記録媒体における基
板側にも板状治具を取付け、本発明の第1の情報記録装
置とした。
【0088】(情報記録再生方法)得られた情報記録装
置を、図4に示す撮像装置に組み込み、20段の階調濃
度(反射濃度0.05〜1.95、1ステップの濃度差
0.1)を持つグレースケールを被写体として、光セン
サー側を正、情報記録媒体側を負とし、710V、50
ms電圧印加して光センサー側から画像露光した。
【0089】情報記録後、情報記録媒体を取り出し、図
6に示す画像読取り装置に取付け、光学像をCCDライ
ンセンサーに結像させ、A/D変換したデータをMachin
tosh上の画像処理ソフトphotoshop に取込み、画像読取
評価した。
【0090】比較として、上記の情報記録装置において
基板、スペーサ及び板状治具に反射防止層を設けないも
のを使用して、同様に情報記録装置を組み立てて、情報
を記録し、同様に画像濃度を評価した。その結果を図8
に示す。
【0091】図からわかるように、反射防止層を設ける
と、設けないものに比して階調再現域が広い画像が得ら
れることがわかる。このことから、本発明の第1の情報
記録装置は、ハレーションを防止することにより、階調
再現性に優れた画像が記録できることがわかる。
【0092】また、図4に示す撮像装置に図5に示す色
分解装置を組み込むと共に、上記で得られた本発明の第
1の情報記録装置を組み込み、20段の階調濃度(反射
濃度0.05〜1.95、1ステップの濃度差0.1)
を持つグレースケールを被写体として、光センサー側を
正、情報記録媒体側を負とし、710V、50ms電圧
印加して光センサー側から画像露光した。
【0093】情報記録後、情報記録媒体を取り出し、図
6に示す画像読取り装置に取付け、光学像をCCDライ
ンセンサーに結像させ、A/D変換したデータをMachin
tosh上の画像処理ソフトphotoshop に取込み、画像読取
評価した。
【0094】比較として、上記の情報記録装置において
基板、スペーサ及び板状治具に反射防止層を設けないも
のを使用して、同様に情報記録装置を組み立てて、情報
を記録し、同様に画像濃度を評価した。
【0095】その結果、反射防止層を設けた方が設けな
いものに比して階調再現域が広く、解像性に優れたカラ
ー画像が得られた。
【0096】
【実施例2】実施例1で作製した光センサーにおける光
導電層上に、含フッ素樹脂サイトップ(商品名;旭硝子
(株)製、吸水率0.01%、比抵抗1×1018Ω・c
m)をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)
に溶解し、その4.5%溶液をスピンナーで1500r
pm、20秒の条件で塗布し、80℃、1hr乾燥後、
膜厚1μmの誘電体層を形成した。
【0097】次に、この透明絶縁層上に、実施例1同様
に6μm厚の情報記録層を形成し、更にこの情報記録層
上に上部電極として膜厚500ÅのITO膜をスパッタ
法により成膜した。
【0098】この積層体における光導電層側の基板に、
実施例1と同様に、その一方の表面及び光透過孔断面に
膜厚1,000Åの弗化マグネシウム(MgF2 )膜を
蒸着法により積層した板状治具を取付けると共に、情報
記録層側における基板側にも板状治具を取付け、本発明
の第2の情報記録装置とした。
【0099】得られた情報記録装置を、図4に示す撮像
装置に組み込み、20段の階調濃度(反射濃度0.05
〜1.95、1ステップの濃度差0.1)を持つグレー
スケールを被写体として、光センサー側を正、情報記録
媒体側を負とし、600V、30ms電圧印加して光セ
ンサー側から画像露光した。
【0100】情報記録後、情報記録媒体を取り出し、図
6に示す画像読取り装置に取付け、光学像をCCDライ
ンセンサーに結像させ、A/D変換したデータをMachin
tosh上の画像処理ソフトphotoshop に取込み、画像読取
評価した。
【0101】比較として、上記の情報記録装置において
基板、スペーサ及び板状治具に反射防止層を設けないも
のを使用して、同様に情報記録装置を組み立てて、情報
を記録し、同様に画像濃度を評価した。その結果を図9
に示す。
【0102】図からわかるように、反射防止層を設ける
と、設けないものに比して階調再現域が広い画像が得ら
れることがわかる。このことから、本発明の第2の情報
記録装置は、ハレーションを防止することにより、階調
再現性に優れた画像が記録できることがわかる。
【0103】また、図4に示す撮像装置に図5に示す色
分解装置を組み込むと共に、上記で得られた本発明の第
2の情報記録装置を組み込み、20段の階調濃度(反射
濃度0.05〜1.95、1ステップの濃度差0.1)
を持つグレースケールを被写体として、光センサー側を
正、情報記録媒体側を負とし、600V、30ms電圧
印加して光センサー側から画像露光した。
【0104】情報記録後、情報記録媒体を取り出し、図
6に示す画像読取り装置に取付け、光学像をCCDライ
ンセンサーに結像させ、A/D変換したデータをMachin
tosh上の画像処理ソフトphotoshop に取込み、画像読取
評価した。
【0105】比較として、上記の情報記録装置において
基板、スペーサ及び板状治具に反射防止層を設けないも
のを使用して、同様に情報記録装置を組み立てて、情報
を記録し、同様に画像濃度を評価した。
【0106】その結果、反射防止層を設けた方が設けな
いものに比して階調再現域が広く、解像性に優れたカラ
ー画像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の情報記録装置の断面
図である。
【図2】 図2は、本発明の情報記録装置へのカラー情
報記録に使用される板状治具の一例の平面図である。
【図3】 図3は、本発明の第2の情報記録装置の断面
図である。
【図4】 図4は、本発明の情報記録装置における情報
記録方法を説明するための図である。
【図5】 図5は、本発明の情報記録装置へのカラー情
報記録に使用されるフィルターの一例を説明するための
図である。
【図6】 図6は、CCDセンサーを使用した読取り装
置を説明するための図である。
【図7】 図7は、情報出力装置の一例を説明する図で
ある。
【図8】 図8は、本発明の第1の情報記録装置と比較
用の情報記録装置における階調再現域についての評価結
果を示す図である。
【図9】 図9は、本発明の第2の情報記録装置と比較
用の情報記録装置における階調再現域についての評価結
果を示す図である。
【符号の説明】
Aは光センサー、Bは情報記録媒体、1は反射防止層、
2、6は基板、3は光導電層、4はスペーサ、5、9は
電極、7は治具、8は情報記録層、11はR光用開口、
12はG光用開口、13はB光用開口、20は誘電体
層、21は光源、22は駆動機構を有するシャッター、
23は電源となるパルスジェネレーター、24は暗箱、
25はカラーフィルター、26は情報記録媒体の異なる
部分、30は光源、31はレンズ、32はスリット、3
3はステッピングモーター、34は棒ネジ、35はXス
テージ、36はレンズ、37はCCDセンサー、41は
フィルムスキャナー41、42はパソコン、43は昇華
転写プリンターである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に電極、光導電層を順次積層した
    光センサーと、基板上に電極、電界または電荷量により
    情報形成が可能な情報記録層を積層した情報記録媒体と
    がスペーサを介して光軸上に対向して配置されると共
    に、該光センサー及び情報記録媒体が、その両基板側に
    取付けられたそれぞれの板状治具により固定され、かつ
    少なくとも一方の板状治具には光透過孔を有するもので
    あり、更に、両電極間が電圧印加可能に結線され、光透
    過孔を有する板状治具を介しての情報露光により情報記
    録媒体への情報記録を可能とする情報記録装置におい
    て、少なくとも入射光側の板状治具、基板及びスペーサ
    ーにおける入射光路面にそれぞれ反射防止層が設けられ
    たことを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 下部基板上に下部電極、光導電層、誘電
    体層、電界または電荷量により情報形成が可能な情報記
    録層、上部電極が順次積層され、該積層体が、その両面
    に取付けられたそれぞれの板状治具により固定され、か
    つ少なくとも一方の板状治具には光透過孔を有するもの
    であり、更に、両電極が電圧印加可能に結線され、光透
    過孔を有する板状治具を介しての情報露光により情報記
    録層への情報記録を可能とする情報記録装置において、
    少なくとも入射光側の板状治具及び基板における入射光
    路面にそれぞれ反射防止層が設けられたことを特徴とす
    る情報記録装置。
  3. 【請求項3】 板状治具における光透過孔が、情報光を
    分解して得られるR、G、Bをそれぞれ入射させるもの
    である請求項1、又は請求項2記載の情報記録装置。
  4. 【請求項4】 情報記録層が、高分子分散型液晶からな
    るものである請求項1、又は請求項2記載の情報記録装
    置。
  5. 【請求項5】 基板上に電極、光導電層を順次積層した
    光センサーと、基板上に電極、電界または電荷量により
    情報形成が可能な情報記録層を積層した情報記録媒体と
    をスペーサを介して光軸上に対向して配置すると共に、
    該光センサー及び情報記録媒体をその両基板側に取付け
    られたそれぞれの板状治具により固定し、かつ少なくと
    も一方の板状治具には光透過孔を設け、更に少なくとも
    入射光側の板状治具、基板及びスペーサのそれぞれの入
    射光路面に反射防止層を設け、かつ両電極間を電圧印加
    可能に結線した情報記録装置に、光透過孔を有する板状
    治具を介して情報露光した状態で両電極間に電圧印加す
    るか、或いは電圧印加した状態で光透過孔を有する板状
    治具を介して情報露光して情報記録媒体へ情報記録を行
    う工程、該情報記録工程の後、情報記録媒体を取り出
    し、情報記録媒体に記録された情報を透過光または反射
    光により再生することを特徴とする情報記録再生方法。
  6. 【請求項6】 下部基板上に下部電極、光導電層、誘電
    体層、電界または電荷量により情報形成が可能な情報記
    録層、上部電極を順次積層し、かつ、該積層体をその両
    面に取付けられたそれぞれの板状治具により固定し、更
    に、少なくとも一方の板状治具には光透過孔を設けると
    共に、少なくとも入射光側の板状治具及び基板のそれぞ
    れの入射光路面に反射防止層を設け、かつ両電極が電圧
    印加可能に結線された情報記録装置に、光透過孔を有す
    る板状治具を介して情報露光して情報記録層に情報記録
    を行い、次いで、情報記録層に記録された情報を透過光
    または反射光からなる再生光により再生することを特徴
    とする情報記録再生方法。
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