JPH08175613A - ホルダの自動格納管理装置 - Google Patents

ホルダの自動格納管理装置

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JPH08175613A
JPH08175613A JP32498394A JP32498394A JPH08175613A JP H08175613 A JPH08175613 A JP H08175613A JP 32498394 A JP32498394 A JP 32498394A JP 32498394 A JP32498394 A JP 32498394A JP H08175613 A JPH08175613 A JP H08175613A
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Akito Yamashita
章人 山下
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佳久男 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挟持搬送手段18にてホルダ2を台車から取
り出すとき、規定厚さ以上の厚みのホルダ2を円滑に元
に戻すようにする。 【構成】 左右一対の差し込み板付きリストアガイド手
段21を、挟持搬送手段の前進動に応じて選択的に前移
動可能に設ける一方、ケース内へ後退動するホルダ2の
厚み検出手段61にて規定厚み以上であると判断される
とき(S271)、挟持搬送手段18のケース内方向へ
の後退距離を検出するタイマー108にて後退距離がホ
ルダ吊懸方向長さ以下と判断すると(ステップS27
5,yes )、挟持搬送手段18をそのまま元に戻す(ス
テップS277)。後退距離がホルダ吊懸方向の長さを
越えるときは(ステップS275,no)、挟持搬送手段
18によるホルダの挟持を一旦解除させ後退待機位置に
後退させた後、リストアガイド手段とホルダとを前進さ
せるように制御する(ステップS278〜ステップS2
82)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルテ等のシートやカ
ード、書類を複数枚収納できるファイルホルダ(以下、
単にホルダという)を、自動的に取り出し、または格納
するためのホルダの自動格納管理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特公昭60−5296
1号公報において、病院におけるカルテ等の多数のシー
トやカードを分類して格納する場合、これらのカード類
を折り畳み式のホルダ(下端にまち部を有し、左右一対
のカバー表紙の上端に張出補強体を固着した吊懸式のも
の)に一旦収納し、このホルダを、多数の吊懸レールが
並列して設けられた収納棚ユニットの前面に沿って移動
する搬送ユニットにて収納棚ユニットにおける所定の収
納箇所に対して自動的に格納し、または取り出す装置を
提案した。
【0003】そして、前記公報では、搬送ユニット内に
は、ホルダの収納棚ユニットの前面と反対側面の挿入口
から挿入されたホルダの厚みが一定の基準値以上のもの
を検出するための接触式のセンサを設け、この一定基準
値以上の厚さのホルダは元の挿入側に戻し、一定基準値
以下の厚さのホルダは収納棚ユニット方向に送り出すこ
とを提案している。
【0004】この先行技術では、搬送ユニットを挟んで
収納棚ユニットと対峙する側にホルダを作業者が挿入す
る挿入部が位置するものであり、作業者が一々ホルダを
搬送ユニットの挿入口に入れる必要があり、しかも搬送
ユニットは1つのホルダを取り込めば、収納棚ユニット
の空の吊懸箇所に送り出した後、再度挿入部に帰ってく
るまでの時間待機していなければならないから、作業者
の人件費が膨大になるという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、先に特願平5−31
9372号において、台車に格納すべき多数のホルダを
予め吊懸けしておき、収納棚ユニットの下部に、当該収
納棚ユニットの前面と台車の前面とが同じ方向を向くよ
うに、前記台車を入庫し、この台車及び収納棚ユニット
の前面に沿って移動可能な搬送ユニットのケース内に
は、開閉回動する左右一対の挟持爪体を備えてホルダの
上部を挟持するように構成した挟持搬送手段を、搬送ユ
ニットの前面出入口及び前記吊懸箇所に対して前後移動
するように設け、前記出入口には、先端の間隔が狭くな
るように回動付勢された左右一対の差し込み板からなる
リストアガイド手段を設け、前記ケース内には、ホルダ
を収納するための複数の収納箱を前記出入口に対して横
方向に選択的に移動可能に設け、後退位置における前記
挟持搬送手段に退避可能に設けた押圧ローラにて前記リ
ストアガイド手段に設けた押圧ブロックの後面に当接さ
せて、挟持搬送手段の前進動にてリストアガイド手段を
前記ホルダの吊懸箇所に向かって前進させ、且つ繰り出
すホルダにて前記左右一対の差し込み板の間隔を押し広
げるように構成することを提案した。
【0006】また、この搬送ユニット内には、ホルダを
取り込む(引き込む)途次にホルダの幅寸法(厚み)を
検出する接触式の厚み検出手段とホルダのIDコード読
み取り手段とを設ける一方、収納棚ユニットにおけるホ
ルダの厚みの範囲に応じた収納区画に収納することを提
案した。この装置によれば、作業者は台車にホルダを吊
懸けする作業と台車の入庫作業だけで済み、その後のホ
ルダの入庫作業を自動化(無人化)でき、作業者の手間
が大幅に省略できるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構成に
おいても、厚みが一定の限度を越えたホルダを収納する
と、搬送ユニット内でつかえたり、収納棚の箇所の吊懸
箇所で隣接するホルダとつかえたりして、自動格納取り
出し作業に支障を来すという問題がある。この場合、前
記先行技術のように、厚みが基準値以上のホルダを台車
に戻すとしても、そのホルダの奥行き寸法に相当する距
離だけ吊懸箇所から抜き出した後では、隣接して吊懸け
られているホルダに支えて戻せなくなるという問題もあ
った。
【0008】他方、前記構成におけるリストアガイド手
段が前進する必要があるのは、搬送ユニットの収納箱内
に取り込んだホルダを、収納棚等における吊懸箇所に既
に複数のホルダが吊懸られている隙間内に、繰り出して
(送り出して)吊懸けする場合である。即ち、この場合
には、ホルダを繰り出す直前に、リストアガイド手段に
おける左右一対の差し込み板の先端を、その左右間隔が
狭い状態で、前記吊懸すべき箇所の左右に隣接するホル
ダの間(隙間)に差し込み、次いで挟持搬送手段にてホ
ルダを繰り出すものである。
【0009】そこで、本発明では、厚みが一定の限度を
越えたホルダを入庫部に戻す場合に、前記リストアガイ
ド手段を利用して円滑に戻すことができるようにして、
前記問題を解決し、ホルダの格納または取り出し作業を
確実にできるようにしたホルダ自動格納管理装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のホルダ自動格納管理装置は、入庫部等にお
ける適宜間隔にて並列状に吊懸られたホルダの吊懸箇所
の前面に沿って移動自在な搬送ユニットのケース内の上
部に、ホルダの上部を挟持する挟持搬送手段を、ケース
に設けた出入口と外部のホルダの吊懸箇所とに対して前
後移動するように設け、前記出入口には、先端の間隔が
狭くなるように回動付勢された左右一対の差し込み板か
らなるリストアガイド手段を、挟持搬送手段の後退待機
位置からの前進動に応じて選択的に前移動可能に設ける
一方、ケース内へ後退移動するホルダの厚みを検出する
厚み検出手段を設けてなるホルダの自動格納管理装置に
おいて、前記挟持搬送手段のケース内方向への後退距離
を検出する検出手段を設け、前記厚み検出手段にて規定
厚み以上であると判断されるとき、前記後退距離がホル
ダの吊懸方向の長さ以下であれば、前記挟持搬送手段を
そのまま前進動させるように制御する一方、前記後退距
離がホルダの吊懸方向の長さを越えるときは、挟持搬送
手段によるホルダの挟持を一旦解除したまま後退待機位
置まで後退させた後、前記リストアガイド手段とホルダ
とを前進させるように制御するようにした制御手段を設
けたものである。
【0011】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明すると、図1は、病院等におけるカルテを収納するフ
ァイルホルダ等の偏平矩形状のホルダ2を格納するため
の複数の収納棚ユニット1と、該各収納棚ユニット1の
一側に設けた出庫部併用の入庫部13内の台車12の前
面と収納棚ユニット1の前面とに沿って移動する搬送ユ
ニット3とからなるホルダの自動取り出し格納倉庫の一
部破断斜視図である。前記2つの収納棚ユニット1,1
間には、レールに沿って移動するスタッカークレーン1
0を配置し、該スタッカークレーン10におけるコラム
11に沿って搬送ユニット3が上下動する。各収納棚ユ
ニット1内の前面側には、ホルダ2を収納した台車12
を入れる入庫部13が設けられ(図2参照)、少なくと
も一方の収納棚ユニット1の前面にはホルダ2を1つづ
つ緊急に取り出しするための緊急出庫部14が設けられ
ている。
【0012】なお、図1の実施例では、左右一対の収納
棚ユニット1,1に対して1つの搬送ユニット3を備え
た1セットのみを示したが、このセットが複数並設され
たものであっても良い。また、前記実施例では、入庫部
13が出庫部と併用されているが、ホルダ2を収納棚ユ
ニット1から取り出して外部に放出する手段として、収
納棚ユニット1の別箇所に前記搬送ユニット3からホル
ダ2を排出する出庫口を設け、この出庫口にベルトコン
ベヤ等の搬送手段を設けることで、出庫部を構成するよ
うにしても良いのである。
【0013】ホルダ2は、図4〜図7に示すように、合
成樹脂製または紙製の左右一対のカバー表紙2a,2b
を中途で折り畳んで底まち部2cを設け、前記左右一対
のカバー表紙2a,2bの上端には、前後長手の合成樹
脂製等の張出補強体6,6を接着剤等にて一体的に固着
したものである。この張出補強体6,6の前後部位に
は、後に詳述する搬送ユニット3におけるホルダ移送用
の挟持爪体39,39が係脱するための係合孔7が穿設
されている。また、一方のカバー表紙2aには当該ホル
ダ2を特定するためのIDコードの一種であるバーコー
ドを記入した紙片8aを収納するポケット部8を備え、
バーコードを後述するバーコード読取機29からの検査
用レーザ光がバーコード紙片の表面に直接照射できるよ
うにした透かし孔8bが穿設されている(図7参照)。
【0014】各収納棚ユニット1には上下複数段の棚板
4を有し、各棚板4の下面側には、一定間隔P1にて吊
支レール体5を配設してあり、この隣接する2つの吊支
レール体5,5間に、各ホルダ2の上端部である張出補
強部6を吊懸支持するようにした吊懸箇所を構成するも
のである(図4及び図5参照)。なお、前記台車12に
も上下複数段の棚板4を有し、各棚板4の下面側等に前
記と同じ構成の吊支レール体5を並設してあり、作業者
は任意にホルダ2を差し込み吊懸する。また、一方の収
納棚ユニット1内には、バーコード読み取り不良、厚み
検出不能、格納不良等のホルダ2を一時的に保管する臨
時保管部16が設けられている。
【0015】次に、図8〜図20を参照しながら、搬送
ユニット3の構成について説明すると、搬送ユニット3
における箱型のケース17の前面は1つの出入口として
開放され、1つのホルダ2の上端部である張出補強体6
の係合孔7に挟持係合するホルダ掴み装置としての挟持
搬送手段18を、前記入出庫部13における台車12内
または収納棚ユニット1における吊懸箇所に対して前後
(矢印A方向及びB方向)に移動するように、前記出入
口とケース17内とにわたって設ける一方、ケース17
内には、ホルダ2の張出補強体6を1つづつ吊懸支持す
るための複数の収納箱19a,19b(実施例では2
つ)を並設し、この2つの収納箱19a,19bを前記
出入口に対して前記挟持搬送手段18の移動方向と平面
視で直交するように、収納箱移動手段にて選択的に移動
可能に構成する(図8及び図11参照)。
【0016】さらに、ケース17における出入口には、
収納箱19aまたは19bから吊懸箇所に対してホルダ
2を繰り出す(送り出す)とき、吊懸箇所における隣接
するホルダ2の上下中途部を横方向に偏位させて繰り出
すべきホルダ2の収納隙間を確保するための左右一対の
差し込み板21,21からなるリストアガイド手段20
を設ける(図8、図9及び図16参照)。
【0017】図8〜図10から理解できるように、リス
トアガイド手段20は前記出入口近傍に配置し、収納箱
19a,19bはその奥側に配置し、その前面が開放さ
れている。本実施例では、2つの収納箱19a,19b
が一体として移動するように連結され、ケース17の底
面のレール22,22に摺動自在に載置され、ケース1
7の後部に固定された一方向回転する横移動用モータ2
3とリンク24とからなる収納箱移動手段を介して矢印
C方向及びD方向に往復移動できる空間がある。なお、
この移動を検出するための横移動センサ25a,25b
がケース17後部に配置されている。
【0018】各収納箱19a,19bの上端には、各ホ
ルダ2における張出補強体6が摺動載置できる左右一対
の載置ガイドレール26,26が設けられている。ケー
ス17の出入口には、左右一対のL字状のブラケット2
7,27に左右対の前ガイドレール28,28が固定さ
れており、ホルダ2が矢印C方向及びD方向に移動した
とき各収納箱19a,19bにおける載置ガイドレール
26,26と前記前ガイドレール28,28との位相が
一致して、ホルダ2が通り抜け可能となるように構成さ
れている。
【0019】また、図11に示すように、ケース17の
一側に設けたホルダ識別手段であるバーコード読み取り
機29からの検出用の光は各収納箱19a,19bの側
面に穿設された孔30a,30bを通過して各収納箱1
9a,19b内のホルダ2におけるバーコード(IDコ
ード、識別コード)を読取るのに用いられる。さらに、
ケース17の左右両側に設けた光透過型センサ31a,
31bにてケース17内のホルダ2の有無を検出する。
【0020】本実施例では、台車12または収納棚ユニ
ット1における吊懸箇所から搬送ユニット2内にホルダ
2を取り込むときには、バーコード読取り機29から遠
い側の収納箱19aに対して最初にホルダ2を収納し、
次いで近い側の収納箱19bに対して収納する。これに
より、全てのホルダ2おけるバーコードを読取ることが
できる。搬送ユニット2から外に排出(送り出し)する
ときには、前記バーコード読取り機29に近い側の収納
箱19bのホルダ2から開始する。換言すると、先入
れ、後出し形式となる。収納箱は3個以上10個程度で
あっても良い。
【0021】図12〜図14に示すホルダ掴み装置とし
ての挟持搬送手段18は、ケース17内の上部に設けた
前後長手のレール32に摺動自在に載置され、前記載置
ガイドレール26,26と前記前ガイドレール28,2
8との上方にわたって往復移動するものである。挟持搬
送手段18における本体ブロック18aの一側に設けた
係止部33に固定したチェン34はチェンスプロケット
35,35及び駆動モータ36の駆動チェンスプロケッ
ト37に巻掛けられ、駆動モータ36の正回転及び逆回
転にて、図8及び図9に示すように、前進位置から後退
待機位置まで移動可能である。本体ブロック18aの前
面側には、前記載置ガイドレール26,26及び前ガイ
ドレール28,28間の上方に沿って移動する左右一対
の案内固定爪38,38とその下方で狭拡回動(開閉回
動)する左右一対の挟持爪体39,39とが備えられて
いる。
【0022】図12〜図14に示すように、挟持爪体3
9,39は各々一体的に回転する歯車対40,40にて
互いに連動回動し、一方の挟持爪体39の基端側に連結
した係合ピン41は、回動アクチュエータとしての回動
型電磁ソレノイド42により所定角度だけ往復回動する
アーム42aの長孔状の係合部42bに嵌合しており、
ケース17の上板下面に前後長手方向に配置した供給電
線(図示せず)から本体ブロック18a上面に突設した
一対の給電子43,43を介して移動する回動型電磁ソ
レノイド42に常時電力供給される。
【0023】回動型電磁ソレノイド42が非励磁状態で
は内蔵する付勢ばねの力により、図10の実線で示すよ
うに左右一対の挟持爪体39,39の先端爪部39a,
39aが閉じている。このとき、前記係合ピン41を中
心にして前記回動アーム42aの回動中心42cと前記
一方の挟持爪体39の回動中心39bとの挟角θはほぼ
90度をなすように選定する。これにより、ホルダ2を
掴むように先端爪部39a,39aが係合孔7内で閉じ
たまま本体ブロック18aを図12の矢印B方向に後退
させるとき、ホルダ2と吊支レール体5との摺動抵抗力
にて左右両挟持爪体39,39の先端爪部39a,39
aが開こうとする外力が作用しても、前記挟角θがほぼ
直角であるため、係合ピン41が長孔状の係合部42b
内でその孔の幅方向に動けなくなり、従って、先端爪部
39a,39aの開き動を確実に阻止できる。
【0024】なお、回動型電磁ソレノイド42を励磁す
れば、回動アーム42aが回動して左右一対の挟持爪体
39,39の先端爪部39a,39aが開く。符号44
は挟持爪体39,39の先端爪部39a,39aの開き
位置を規制すためのストッパーである。さらに、本体ブ
ロック18aの一側には、横軸45にて上下回動可能に
支持された側面視L字状のラッチレバー46の先端に
は、押圧ブロック59に押し当ててリストアガイド手段
20を一定距離L1(図9参照)だけ前進させるための
押圧ローラ47と、その押圧を解除するための案内ロー
ラ48とが設けられており、付勢ばね49にて下向き付
勢されている(図13参照)。
【0025】次に、図8〜図10、図14、図16、図
22及び図23を参照しながら、リストアガイド手段2
0の構成について説明する。リストアガイド手段20
は、ケース17内面に設けた前後長手の上下及び左右対
(合計4本)のコ字状ガイドレール50に沿ってコロ5
2を介して移動する4本の移動梁51と、該各移動梁5
1に枢軸53を介して左右回動する4本のアーム54
と、これらの右上下アーム54及び左上下アーム54の
各々先端に跨がって固着された左右対の差し込み板2
1,21とからなり、下側の左右の移動梁51,51は
連結ブラケット55にて剛性を有するように補強されて
いる。そして、各アーム54は枢軸53箇所に遊嵌した
捩じりばねにて左右一対の差し込み板21,21の先端
側が閉じる方向に付勢され、且つ、移動梁51,51に
固定したストッパー片56,56にて前記左右の差し込
み板21,21の先端の左右間隔が、ホルダ2の上部側
の厚みより若干大きい間隔で保持されるように規制され
ている。また、ケース17に一端を係止した復帰ばね5
7にて移動梁51を後退方向(矢印B方向)に移動する
ように付勢されている。符号58はその後退位置を規制
し、その移動の衝撃力を緩和するためのダンパーであ
る。
【0026】前記挟持搬送手段18の本体ブロック18
aひいては挟持爪体39が後退待機位置から矢印A方向
に前進するとき、ラッチレバー46の押圧ローラ47が
一方の移動梁51の後端に設けた押圧ブロック59の垂
直状後端面に当接して前方に押し出す。そして、ケース
17の内面またはガイドレール50に固定した山形案内
ブロック60に前記ラッチレバー46の案内ローラ48
が乗ると、当該ラッチレバー46は横軸45を中心にし
て上向き回動し、押圧ローラ47と押圧ブロック59と
の係合が解除されるので、差し込み板21,21は距離
L1だけ前進した後、復帰ばね57の力にて後退する
(図9及び図16参照)。挟持搬送手段18の後退時
に、ラッチレバー46における押圧ローラ47が押圧ブ
ロック59における後方に向けて高い傾斜状の前端面に
乗り上げることができるので、当該押圧ブロック59の
後方に位置すれば、挟持爪体39は前述の後退待機位置
に戻ることができる。
【0027】次に、図8、図10、図17及び図18を
参照しながらホルダ2の厚みを検出するための厚み検出
手段61について説明する。本実施例における厚み検出
手段61は、図10に示すように、前記リストアガイド
手段20における左右対の差し込み板21,21と収納
箱19a,19bとの間の空間に配置されるものであっ
て、左右一対の縦軸62,62と一体的に左右回動可能
に装着された縦長のセンサ体63a,63bと、搬送挟
持手段18により吊懸箇所から収納箱方向にホルダ2を
取り込むときこのホルダ2の左右両カバー表紙2a,2
bに接触することにより回動する両センサ体63a,6
3bのうちの一方または双方の回動角度を検出するため
のロータリエンコーダ64とからなる。ロータリエンコ
ーダ64の検出値からホルダ2の左右両カバー表紙2
a,2b間の間隔のうち最も厚い部分の厚みを換算し検
出するものである。
【0028】本実施例では、ホルダ2が接当する程度が
異なることにより左右両センサ体63a,63bの回動
角度が食い違っていてもその回動角度の総和から、ホル
ダ2の厚みを正確に検出できるようにしたものである。
加算手段は、図17に示すように、一方のセンサ体63
bが取付けられた縦軸62は、ケース17に固定された
支持ブラケット65に回動自在に支持されており、縦軸
62の下端には、センサ体63bと一体的に回動するよ
うにしたリンク板66が取付けられている。このリンク
板66にはラック67と左右長手の案内溝68とが設け
られている。他方のセンサ体63aと一体的に回動する
縦軸62は、上下対の支持ブラケット板69,69に対
して回動可能に嵌挿され、この上下支持ブラケット板6
9,69は、連結体70に取付けられている。
【0029】連結体70の基部は、復帰ばね71付きの
ピン軸72を介して支持ブラケット73に左右回動可能
に装着され、支持ブラケット73はケース17に固定さ
れている。縦軸62と一体的に回動する第1歯車74は
上支持ブラケット板69に回転可能に支持された第2歯
車75を介して第3歯車76を回動させる。この第3歯
車76にはロータリエンコーダ64が取りつけられてい
る。前記縦軸62の下端にて一体的に回動するように装
着された第4歯車77は前記リンク板66におけるラッ
ク67に噛み合うように配置されている。そして、前記
縦軸62の下端はリンク板66における案内溝68に嵌
挿されて外れ不能となっている。
【0030】なお、支持ブラケット板69、連結体70
及び支持ブラケット73は、一方の差し込み板21の基
部側に穿設された通過孔内に位置して、この差し込み板
21の回動時に互いに干渉しないように構成されてい
る。前記の構成により、矢印B方向に取り込まれるホル
ダ2の左右の厚みにて、左右両センサ体63a,63b
が図17及び図18に示すE,E′方向に回動する。右
センサ体63bの回動にてリンク板66が回動するが、
左センサ体63aにおける縦軸62の下端が案内溝68
に嵌まっているので、その縦軸62における第4歯車7
7とリンク板66におけるラック67との噛み合いは外
れない。
【0031】従って、右センサ体63bの回動及び/ま
たは左センサ体63a自体の回動にて、第4歯車77が
回動し、その回動角度は縦軸62、第1歯車74、第2
歯車75を介して第3歯車76に伝達されるので、この
回動角度をロータリエンコーダ64にて読取ることがで
きるのである。このようにして、右センサ体63bの回
動角度と左センサ体63aの回動角度の総和量をロータ
リエンコーダ64が検出することができるから、左右両
のセンサ体63a,63bに対するホルダ2の当たり
(接触)が偏っていても、その厚みを正確に検出するこ
とができるのである。他の実施例として、前記第1歯車
74〜第3歯車76を介在することなく、第4歯車77
の回動角度をロータリエンコーダ64にて検出するよう
にしても良いし、各センサ体63a,63bごとにロー
タリエンコーダ64,64を装着してその両者の検出値
を加算してホルダ2の厚みを正確に検出するようにして
も良い。
【0032】なお、ホルダ2の厚みを検出するのは、入
庫部13内にて台車12から搬送ユニット3方向にホル
ダ2を移し代える(取り込む)ときのみ実行すれば良
い。ホルダ2を収納箱19a,19bから外に排出する
ときにも、左右両センサ体63a,63bがF,F′方
向に回動するが、この排出モード(繰り出しモード)の
ときには、検出値を出力しないように、またはその検出
値データを記憶しないようにすれば良い。
【0033】次に、図15及び図19〜図21を参照し
つつ、前記リストアガイド手段20の前進を実行する状
態と前進させない状態とに選択する選択手段について説
明する。図15、図19及び図20に示すように、ケー
ス17の一側(挟持搬送手段18の配置に近い側)に
は、押圧ブロック59の近傍に、選択駆動アクチュエー
タとしての回動型電磁ソレノイド86の作動により姿勢
が変化する側面視台形状の選択ブロック85を配置す
る。この姿勢選択は、選択ブロック85が略直立状にな
って、前記案内ローラ48の通過経路内に位置するリス
トアガイド前進阻止姿勢と、前記選択ブロック85が傾
斜して前記案内ローラ48の通過経路から外れてリスト
アガイド前進許容姿勢との2者選択である。
【0034】前記選択手段は、ケース17に穿設した窓
孔92を囲むように、ケース17の外側面に固定した支
持ケース87に一対のブラケット88,88を固定し、
該一対のブラケット88,88には、前記回動型電磁ソ
レノイド86を、その回動軸86aが案内ローラ48の
通過経路と平行状となるように固定する。そして、前記
一対のブロック88、88に回動支軸89を介して回動
可能に軸支された選択ブロック85の基端部材85a
を、前記回動型電磁ソレノイド86の回動軸86aと一
体的に回動するアーム90にピン91を介して連結され
ている。
【0035】この選択手段の構成により、回動型電磁ソ
レノイド86が励磁されると、図20においてアーム9
0が時計回りに回動して、図20の実線で示すように、
選択ブロック85が直立する。そうすると、後退待機位
置にある挟持搬送手段18が前進するとき、本体ブロッ
ク18aに横軸45回りに上下回動可能なラッチレバー
46に取付けられた押圧ローラ47が押圧ブロック59
の後面に当接する以前に、同じくラッチレバー46に取
付けられた案内ローラ48が前記直立した選択ブロック
85の上面に乗り上げて、押圧ローラ47が押圧ブロッ
ク59の後面から退避し、押圧ブロックを介してリスト
アガイド手段20が前進するのを阻止する。
【0036】反対に、回動型電磁ソレノイド86を非励
磁状態にすると、内蔵するバネ力により、前記アーム9
0が半時計回りに回動して図20の二点鎖線で示すよう
に選択ブロック85は傾動し、当該選択ブロック85は
案内ローラ48の通過経路から外れるから、ラッチレバ
ー46は水平状となり、押圧ローラ47が押圧ブロック
59の後面に接近可能となり、挟持搬送手段18の前進
につれて、リストアガイド手段20が前進するのを許容
するのである。
【0037】次に、本発明の自動格納管理制御装置10
0について説明する。図25はこの自動格納管理制御装
置100の機能ブロック図を示し、符号101は地上局
中央処理装置(ホストコンピュータ)で、前記スタッカ
ークレーン10に搭載した搬送部コントローラ102と
の間で光通信等により各種データ、指令信号等を互いに
転送するようにしている。地上局中央処理装置101
は、病院の受付等のパーソナルコンピュータ103と接
続し、キーボード104や表示装置(CRT)等の入出
力装置、記憶手段としてのハードディスクドライバ等の
データ記憶装置105を接続している。また、台車12
の入庫要求や出庫要求を操作パネル15から指令し、そ
の信号を上位装置である地上局中央処理装置101を介
して搬送部コントローラ102に伝達する。
【0038】搬送部コントローラ102は後述する入出
庫管理の制御を実行するものであり、また制御プログラ
ムを記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)や、ホル
ダ2の限界厚さのデータ等の各種データを記憶させる随
時読み書き可能メモリ(RAM)を備え、入力インター
フェイス(図示せず)を介して、前記バーコード読取機
29、厚み検出手段61のロータリエンコーダ64、ケ
ース17の出入口等の上面に設けたホルダ在庫確認セン
サ106、吊懸位置検出用センサ107、挟持搬送手段
18の後退距離を時間に換算して検出するための距離検
出手段としてのタイマー108、挟持搬送手段18の前
進停止位置を検出するための前進停止センサ109、挟
持搬送手段18の後退待機位置を検出するための後退待
機位置センサ110、及びホルダ2を収納箱19a又は
19b内に取り込むべく挟持搬送手段18を後退させた
位置を検出するための取込み完了位置センサ111の各
信号(検出信号)が入力される。なお、これらセンサ1
09、110、111の配置位置は図24に示す。ま
た、図示しないが、スタッカークレーン10の水平方向
の移動位置を検出するセンサ及び搬送ユニット3が上下
動する高さ位置センサ等からも入力信号を得る。
【0039】光反射式センサであるホルダ在庫確認セン
サ106は、吊支レール体5に吊懸られたホルダ2の張
出補強体6の傾斜状前端面に光照射したときの反射光の
強弱によって、ホルダ2の有無を検出する。また、吊支
レール体5の前端支持部5aに設けたスリット内面にア
ルミ反射箔等の光反射体5bを貼着しておき、この光反
射体5bに向けて同じくケース17出入口上部に設けた
光反射式の吊懸位置検出用センサ107によりホルダ2
の吊懸すべき位置を検出するものである。
【0040】搬送部コントローラ102の出力インター
フェイスには、スタッカークレーン10の走行駆動モー
タの駆動回路112、搬送ユニット3の昇降モータ駆動
回路113、搬送ユニット3の出入口の向きを180度
水平回動させるためのターンモータ駆動回路114、搬
送ユニット3における収納箱19a,19baを横方向
に移動させる横移動用モータ23のための駆動回路11
5、挟持搬送手段18を前後移動させるための駆動モー
タ36の駆動回路116、挟持爪体39を開閉作動させ
るための回動型電磁ソレノイド42の駆動回路117及
び前記リストアガイド手段21を前進させるのを阻止す
るか許容するかの選択手段における選択アクチュエータ
としての回動型電磁ソレノイド86の駆動回路118に
接続して所定の指令信号を出力する。
【0041】次に、図8〜図23を参照しつつ、入庫部
13内の台車12から搬送ユニット3へのホルダ2取り
込み(移し代え)操作手順について説明する。準備段階
として、搬送ユニット3における挟持搬送手段18を後
退待機位置(収納箱より後方)に停止させておき(図9
の二点鎖線参照)、横移動用モータ23を作動させて空
状態の収納箱19a,19bを矢印D方向に移動させ、
バーコード読取機29より遠い側の収納箱19aがセン
サ体63a,63b間に位置するようにセットする。
【0042】入庫部13内の台車12の前面に位置させ
た搬送ユニット3を、吊懸られたホルダ2の並列方向に
走行させ、搬送ユニット3のケース17上に設けたホル
ダ在庫確認センサ106にてホルダ2の有無を検出し、
ホルダ2の前にて搬送ユニット3の出入口の左右両差し
込み板21,21がホルダ2を左右両側に挟むような位
置にて搬送ユニット3を停止させる。
【0043】次いで、この状態で挟持搬送手段18を出
入口方向(矢印A方向)に前進させる。このとき、前記
選択手段における選択ブロック85は直立状態に姿勢保
持しておく。すると、リストアガイド手段20における
移動梁51後端の押圧ブロック59はラッチレバー46
の押圧ローラ47にて押し出すことがないので、差し込
み板2,21は前進しない。
【0044】そのまま挟持搬送手段18は矢印A方向に
前進し、本体ブロック18aにおける開いた状態の挟持
爪体39,39がホルダ2における係合孔7の箇所に来
ると、本体ブロック18aの前進を停止させると共に電
磁ソレノイド42を非励磁させ、両挟持爪体39,39
を閉じる。次いで、本体ブロック18aを矢印B方向に
後退させる。左右の差し込み板21,21の先端の左右
間隔が、ホルダ2の上部側の厚みより若干大きい間隔で
保持されるように規制されているから、左右の差し込み
板21,21の上部側間隔内にホルダ2が導入される
と、円滑に引き込むことができる。そして、ホルダ2が
左右両センサ体63a,63bに接当して回動させるこ
とより、当該ホルダ2の厚みを検出する(図22参
照)。また、このホルダ2の後退中に、収納箱19a内
のホルダ2を特定するためバーコード読取り機29にて
バーコードを読み取り検出する。ホルダ2上端の張出補
強体6が収納箱19a上の載置ガイドレール26にすっ
かり載ると、挟持爪体39,39を開き、2冊目のホル
ダ2を取り込むために本体ブロック18aを後退待機位
置まで一旦後退させる。
【0045】次いで、横移動用モータ23を作動させ、
収納箱19a,19bを矢印C方向に移動させ、収納箱
19bが出入口と対面するようにセットし、前記と同様
の動作にて他方の収納箱19b内に別のホルダ2を取り
込むのである。この場合、前述のように、2冊目のホル
ダ2を他方の収納箱19bにと取り込むべく、本体ブロ
ック18aを後退待機位置まで後退させるから、次の前
進時に、リストアガイド手段20における移動梁51後
端の押圧ブロック59はラッチレバー46の押圧ローラ
47にて押し出して差し込み板21,21が出入口から
飛び出すことがないように、前記選択ブロック85を直
立状に保持する必要がある。これらの動作は収納棚ユニ
ット1から搬送ユニット3にホルダ2を取り込むときも
同様の手順で実行される。
【0046】次に、図26及び図27のフローチャート
を参照しながら、前記制御手段としての搬送部コントロ
ーラ102により、入庫部13内の台車12から搬送ユ
ニット3へのホルダ2取り込み時、前記厚み検出手段6
1によるホルダ2の厚さの検出値が一定の基準値以上に
なった場合の処理する操作について説明する。図26は
メインフローチャートであり、スタートに続き、一対の
挟持爪体39を開き回動させた挟持搬送手段18を前進
停止センサ109の検出位置まで前進させる(ステップ
S261)。
【0047】次に、前記タイマー108のカウントを0
にリセットする(ステップS262)。そして、挟持爪
体39を閉じてその先端爪部をホルダ2の係合孔7に嵌
合し、挟持搬送手段18の後退を開始させる(ステップ
S263)。前記後退開始と同時にタイマー108のカ
ウントを開始する(ステップS264)。次に厚み検出
値が規定値(最大限界値)以上か未満か等による厚みオ
ーバー処理を実行する(ステップS265)。
【0048】ところで、厚み検出手段61によるホルダ
2の厚さ検出は、挟持搬送手段18によりホルダ2をケ
ース19aまたは19b内に取り込み(引き込み)つつ
実行するものであり、ホルダ2内に収納された物品の位
置によって、ホルダ2の長さ方向(吊支レール体5の長
さ方向)のどの位置で最大厚さが検出されるか不特定で
ある。
【0049】そして、ホルダ2の幅方向の厚さが規定値
以上のものを、搬送ユニット3内に引き込むと、ケース
19aまたは19bの内面等の各種部品と接触したり衝
突する等して、後に取り出せなくなる等の不具合いや、
収納棚2の吊支レール体5に吊懸するとき、隣接するホ
ルダ2と衝突する等の不具合があるので、このように太
い厚みのホルダ2は入庫すべきでないが、作業者が台車
12にホルダ2を吊懸するとき、その厚みの限度を検定
すれば、入庫作業に手間取ることになる。そこで、作業
者によらず、搬送ユニット3に設けた厚み検出手段を利
用して、入庫可能なホルダを自動的に判別し、厚みの大
きいホルダについては台車12に確実に戻すことで、ホ
ルダ2の自動格納作業を的確に管理できるのである。
【0050】そのため、台車12における吊支レール体
5からホルダ2を搬送ユニット3内に取り込む(引き込
む)とき、当該ホルダ2の引き込み方向の後部側の厚さ
が規定値より大きいと判断しても、台車12に確実に戻
すことができるようにする。。図27は前記の要望に鑑
みて考えられた厚みオーバー処理のサブルーチンフロー
チャートを示す。
【0051】スタートに続き、ステップS271で、厚
みオーバーであるか否かを判別する。ステップS271
からステップS274は、時間で換算したホルダ2の後
退距離の一定間隔ごとにホルダの厚みを検出してもその
厚みが規定値未満であるときの処理であって、厚みが規
定値より小さいと判断された場合(ステップS271,
no)、タイマーの計時TTを適宜数(実施例では1秒)
だけインクリメントして(ステップS272)、挟持搬
送手段18が引き込み完了位置まで来ていない時(ステ
ップS273,no)には、再度厚み検出を実行すること
を繰り返す。そして、厚みが規定値未満のまま、挟持搬
送手段18が引き込み完了位置まで来れば(ステップS
273、yes )、挟持搬送手段18をの後退を停止すれ
ば良い。
【0052】前記ステップS271にて厚みオーバーで
あると判断されたとき、前記挟持搬送手段18の後退距
離が、ホルダ2の長さL2(吊支レール体5の長手方向
に沿った長さ)未満であるか否かを、タイマーの計時T
T<TKTにて判別する(ステップS275)。ここ
で、時間TKTは前記長さL2に対応する値である。T
T<TKTであるとき(ステップS275,yes )、挟
持搬送手段18の後退動を一旦停止し(ステップS27
7)、次にそのまま挟持搬送手段18を前進しさせて、
引き込み中のホルダ2を、再度吊支レール体5の奥側に
戻すのである(ステップS278)。換言すると、ホル
ダ2の後端が隣接して吊懸られているホルダ2の前縁よ
りも吊支レール体5の奥側に位置するときには、前記隣
接して吊懸けられているホルダ2の側面と摺接している
から、そのまま引き込み中のホルダ2を吊支レール体5
の奥方向に戻しても、支障がない。
【0053】他方、TT≧TKTであるとき(ステップ
S275,no)、即ち引き込み中のホルダ2の後端が隣
接して吊懸られているホルダ2の前縁よりも吊支レール
体5の前側に位置するときには、この厚み(幅寸法)の
大きい(厚みが規定値以上の)ホルダ2をそのまま吊支
レール5体の奥側に戻すと、隣接する吊懸けられたホル
ダ2の前縁に衝突して戻せなくなる。従って、ステップ
S279にて、挟持搬送手段18の後退動を一旦停止
し、左右一対の挟持爪体39,39の先端側を開き、ホ
ルダ2をこれ以上搬送ユニット3内に引き込まないよう
にし、次いで、挟持搬送手段18を後退待機位置まで後
退させる(ステップS280)。この状態で、前記選択
アクチュエータ86を作動させて選択ブロック85を前
記案内ローラ48の通過経路内に位置させ(ステップS
281)、それから挟持搬送手段18を前進させると
(ステップS282)、リストアガイド手段21におけ
る左右の差し込み板20,20が距離L1だけ前進し、
前記吊支レール体5,5に吊懸けられて隣接するホルダ
が吊懸られている隙間内に、リストアガイド手段21に
おける左右一対の差し込み板20,20の先端を、その
左右間隔が狭い状態で差し込み、次いで挟持搬送手段1
8にてホルダ2を押し出すので、隣接するホルダ2に衝
突することなく、元の吊懸け位置に戻すことができるの
である。
【0054】なお、移動梁51と共にリストアガイド手
段20が距離L1だけ前進すると、図15に示すよう
に、ラッチレバー46の案内ローラ48が山形案内ブロ
ック60に乗り上げる。すると、前記押圧ローラ47と
押圧ブロック59との係合が外れ、復帰ばね57力にて
リストアガイド手段20は図16の矢印B方向に後退す
る。
【0055】また、挟持搬送手段18を前進するとき、
挟持爪体39,39にてホルダ3を掴むようにしても良
いことはいうまでもない。次に、搬送ユニット3から収
納棚ユニット1の吊支レール体5,5の間にホルダ2を
格納(差し込む)動作手順について説明する。本体ブロ
ック18aを後退待機位置まで後退させた状態で、収納
箱19bが出入口と対面するようにセットし、次いで、
本体ブロック18aを矢印A方向に前進させ、一旦停止
の後、両挟持爪体39,39を閉じて係合孔7に係合さ
せ、さらに本体ブロック18aを前進させる。これによ
り、ホルダ2の端部にて左右両センサ体63a,63b
間を押し広げる(図23参照)。
【0056】このとき、選択手段における選択ブロック
85を傾斜状に姿勢保持しておけば、案内ローラ48は
前記選択ブロック85を乗り上げないから、ラッチレバ
ー46は水平状態のまま前進し、押圧ローラ47にて押
圧ブロック59の後面を押し、移動梁51と共にリスト
アガイド手段20を距離L1だけ前進させ、略同時に前
記ラッチレバー26にて押圧ブロック59を押すので、
リストアガイド手段20は前進し、左右両差し込み板2
1,21が収納棚ユニット1における吊懸箇所方向に前
進し、所定のホルダ2の収納箇所の左右間隔を確保する
ようになる。
【0057】従って、この収納箇所に隣接して既に吊支
レール体5,5にホルダ2が存在しているときには、こ
の左右両側のホルダ2,2を横方向に偏位させて収納
(格納)すべきホルダ2を挿入し易いようにするのであ
る。なお、移動梁51と共にリストアガイド手段20が
距離L1だけ前進すると、図15に示すように、ラッチ
レバー46の案内ローラ48が山形案内ブロック60に
乗り上げる。すると、前記押圧ローラ47と押圧ブロッ
ク59との係合が外れ、復帰ばね57力にてリストアガ
イド手段20は図16の矢印B方向に後退する。
【0058】なお、本体ブロック18が最前進した位置
で停止すると、ホルダ2は収納棚ユニット1における吊
支レール体5,5に吊支された状態となるので、挟持爪
体39,39を開き、本体ブロック18aを後退待機位
置まで後退させる。次いで、横移動用モータ23を作動
させ、収納箱19a,19bを矢印C方向に移動させ、
収納箱19aが出入口と対面するようにセットし、前記
と同様の動作にて他方の収納箱19a内に別のホルダ2
を送り出すのである。この動作は搬送ユニット3から台
車12にホルダ2を排出(出庫)するときも同様の手順
で実行される。
【0059】前記実施例では、前記選択手段における選
択ブロック85は直立状態と傾斜状態とに姿勢変更する
ように構成したが、前後移動式電磁ソレノイドなどのア
クチュエータを使用して、選択ブロック85が直立状態
のまま、案内ローラ48の通過経路内に位置する前進位
置と、案内ローラ48の通過経路外に位置する後退待機
位置とに選択的に姿勢変更するように構成しても良い。
【0060】また、挟持搬送手段18の前後移動距離を
検出する検出手段は、駆動モータ36等の回転数から換
算する手段であっても良いし、挟持搬送手段18の移動
方向に沿って並設したリニアエンコーダであっても良
い。
【0061】
【発明の作用・効果】前述したように、本発明のホルダ
の自動格納管理装置は、入庫部等における適宜間隔にて
並列状に吊懸けられたホルダの吊懸箇所の前面に沿って
移動自在な搬送ユニットのケース内の上部に、ホルダの
上部を挟持する挟持搬送手段を、ケースに設けた出入口
と外部のホルダの吊懸箇所とに対して前後移動するよう
に設け、前記出入口には、先端の間隔が狭くなるように
回動付勢された左右一対の差し込み板からなるリストア
ガイド手段を、挟持搬送手段の後退待機位置からの前進
動に応じて選択的に前移動可能に設ける一方、ケース内
へ後退移動するホルダの厚みを検出する厚み検出手段を
設けてなるホルダの自動格納管理装置において、前記挟
持搬送手段のケース内方向への後退距離を検出する検出
手段を設け、前記厚み検出手段にて規定厚み以上である
と判断されるとき、制御手段により、前記後退距離がホ
ルダの吊懸方向の長さ以下であれば、前記挟持搬送手段
をそのまま前進動させるように制御するので、規定厚さ
以上のホルダの側面と吊懸けられている隣接したホルダ
の側面とが摺接したまま、元の吊懸箇所に戻すことがで
きて何ら支障ない。
【0062】一方、前記後退距離がホルダの吊懸方向の
長さを越えるときは、挟持搬送手段によるホルダの挟持
を一旦解除したまま後退待機位置まで後退させた後、前
記リストアガイド手段とホルダとを前進させるように制
御するので、リストアガイド手段における左右一対の差
し込み板が,その先端の間隔が狭以上体で隣接する吊懸
箇所のホルダの側面の隙間に進入した状態で一旦引き込
んだホルダを戻すことになり、戻し移動するホルダの端
部と隣接するホルダの端部とが衝突しつかえることがな
く円滑に元に戻すことができる。従って、その後のホル
ダの格納作業に支障を来さないという効果を奏するので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホルダの自動取り出し格納装置の一部破断斜視
図である。
【図2】収納棚ユニットの正面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視図である。
【図4】ホルダの吊懸箇所の側断面図である。
【図5】図4のV−V線矢視断面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視図である。
【図7】ホルダ及び吊支レール体の斜視図である。
【図8】搬送ユニットを示す図9の VIII −VIII線矢視
平面図である。
【図9】搬送ユニットを示す図8のIX−IX線矢視側断面
図である。
【図10】図9のX−X線矢視で示す搬送ユニットの正
面図である。
【図11】図9のXI−XI矢視断面図である。
【図12】挟持搬送手段における本体ブロックの平面図
である。
【図13】図12のXIII −XIII 線矢視断面図であ
る。
【図14】本体ブロックの正面図である。
【図15】リストアガイド手段の前進時の作用説明図で
ある。
【図16】リストアガイド手段の斜視図である。
【図17】厚み検出手段の部品斜視図である。
【図18】厚み検出手段の作用説明図である。
【図19】選択手段の平面図である。
【図20】図19のXX−XX線矢視断面図である。
【図21】挟持搬送手段の退避位置における押圧ローラ
及び案内ローラと、押圧ブロック及び選択ブロックとの
位置関係を示す側面図である。
【図22】ホルダ取り込み時の作用説明図である。
【図23】ホルダ送り出し時の挟持搬送手段とリストア
ガイド手段との位置関係を示す作用説明図である。
【図24】挟持搬送手段の前後移動位置検出用のセンサ
位置を示す図である。
【図25】制御手段の機能ブロック図である。
【図26】制御のメインフローチャートである。
【図27】厚みオーバー時の処理のサブルーチンフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 収納棚ユニット 2 ホルダ 3 搬送ユニット 5 吊支レール体 18 挟持搬送手段 20 リストアガイド手段 21、21 差し込み板 36 駆動モータ 51 移動梁 59 押圧ブロック 46 ラッチレバー 47 押圧ローラ 48 案内ローラ 85 選択ブロック 86 回動型電磁ソレノイド 108 タイマー 109 前進停止センサ 110 後退待機位置センサ 111 取り込み完了位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 19/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入庫部等における適宜間隔にて並列状に
    吊懸けられたホルダの吊懸箇所の前面に沿って移動自在
    な搬送ユニットのケース内の上部に、ホルダの上部を挟
    持する挟持搬送手段を、ケースに設けた出入口と外部の
    ホルダの吊懸箇所とに対して前後移動するように設け、
    前記出入口には、先端の間隔が狭くなるように回動付勢
    された左右一対の差し込み板からなるリストアガイド手
    段を、挟持搬送手段の後退待機位置からの前進動に応じ
    て選択的に前移動可能に設ける一方、ケース内へ後退移
    動するホルダの厚みを検出する厚み検出手段を設けてな
    るホルダの自動格納管理装置において、前記挟持搬送手
    段のケース内方向への後退距離を検出する検出手段を設
    け、前記厚み検出手段にて規定厚み以上であると判断さ
    れるとき、前記後退距離がホルダの吊懸方向の長さ以下
    であれば、前記挟持搬送手段をそのまま前進動させるよ
    うに制御する一方、前記後退距離がホルダの吊懸方向の
    長さを越えるときは、挟持搬送手段によるホルダの挟持
    を一旦解除したまま後退待機位置まで後退させた後、前
    記リストアガイド手段とホルダとを前進させるように制
    御するようにした制御手段を設けたことを特徴とするホ
    ルダの自動格納管理装置。
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CN115955801A (zh) * 2023-03-10 2023-04-11 陕西盛禾汇达网络科技有限公司 悬挂式网络安全服务器机柜

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