JPH09208017A - ファイルフォルダの自動格納装置における入庫制御方法 - Google Patents

ファイルフォルダの自動格納装置における入庫制御方法

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JPH09208017A
JPH09208017A JP1629596A JP1629596A JPH09208017A JP H09208017 A JPH09208017 A JP H09208017A JP 1629596 A JP1629596 A JP 1629596A JP 1629596 A JP1629596 A JP 1629596A JP H09208017 A JPH09208017 A JP H09208017A
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Application number
JP1629596A
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Mototsugu Mikami
基次 三上
Yuji Yamashita
雄二 山下
Kazushi Kuwabara
一志 桑原
Koji Saeki
幸治 佐伯
Masashi Okazaki
正史 岡崎
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Kumahira Safe Co Inc
Original Assignee
Kumahira Safe Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】格納保管棚の特定のファイルフォルダ背幅種類
の格納場所が満杯になっても、当該ファイルフォルダが
エラーフォルダとして排出されることなく、自動的に他
のファイルフォルダ背幅種類の格納場所に格納できるよ
うにする。 【解決手段】格納保管棚の多数の棚板に予め設定したフ
ァイルフォルダの各背幅種類に合った一定間隔で多数の
吊り金具を並設し、ファイルフォルダの背幅種類毎に格
納保管棚の格納場所を予め設定し、受渡し装置が台車か
らファイルフォルダを取り出すと、当該ファイルフォル
ダの背幅種類を検出し、格納保管棚の当該ファイルフォ
ルダ背幅種類の格納場所に空き位置があるか判定し、当
該ファイルフォルダ背幅種類の格納場所に空き位置がな
い場合には、当該ファイルフォルダ背幅種類と異なる背
幅種類の格納場所の空き位置の吊り金具に当該ファイル
フォルダを吊り下げ収納してなることを特徴とするファ
イルフォルダの自動格納装置における入庫制御方法とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルテ等を収納す
るファイルフォルダを、台車から自動的に取り出し、格
納収納棚へ収納するファイルフォルダの自動格納装置に
おける入庫制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吊下げ式のファイルフォルダの格納保管
棚は一般的に、ファイルフォルダ厚さの区分毎に分類し
て、複数のグループに振り分け、該複数のグループ毎に
格納保管棚の上面に配列した吊り金具の間隔を異なら
せ、それぞれの吊り金具にファイルフォルダの保持具を
係合させて配列して収納していた。この場合、ファイル
フォルダは厚さの区分毎に背幅種類が異なり、例えば、
8ミリ用、15ミリ用、20ミリ用、30ミリ用の背幅
種類となり、それに応じて、格納保管棚の格納場所も背
幅が8ミリ用、15ミリ用、20ミリ用、30ミリ用の
グループに振り分けられていた。そして、台車から取り
出したファイルフォルダの背幅種類を検出し、当該ファ
イルフォルダを格納保管棚の当該背幅種類の格納場所に
収納していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなファイルフォルダの入庫制御方法では、格納保管棚
の特定のファイルフォルダ背幅種類の格納場所が満杯に
なって、当該ファイルフォルダ背幅種類の格納場所の吊
り金具に空きがない場合には、当該背幅種類のファイル
フォルダは格納場所がなく、エラーとみなされ、排出さ
れてしまった。更に、ファイルフォルダの背幅種類毎の
数と、格納保管棚の背幅種類毎の格納場所の数が大きく
相違すると、エラーとみなされ排出されるファイルフォ
ルダが著しく増加し、ファイルフォルダの自動格納装置
が円滑に機能しないという非常に困難な事態が発生し
た。
【0004】そこで、本発明は、格納保管棚の特定のフ
ァイルフォルダ背幅種類の格納場所が満杯になっても、
自動的に他のファイルフォルダ背幅種類の格納場所に格
納できるようにし、以て上述した課題を解決したファイ
ルフォルダの自動格納装置における入庫制御方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、カルテ等を収納したファイ
ルフォルダを受渡し装置により搬送用の台車から取り出
し、該取り出したファイルフォルダを格納保管棚の多数
の棚板に並設された吊り金具の所定箇所に吊り下げ収納
するファイルフォルダの自動格納装置における入庫制御
方法において、前記格納保管棚の多数の棚板に予め設定
したファイルフォルダの各背幅種類に合った一定間隔で
多数の吊り金具を並設し、前記台車から取り出したファ
イルフォルダの背幅種類に対応する厚さ分だけ吊り金具
の数を1個のファイルフォルダにより専有して収納可能
とし、ファイルフォルダの背幅種類毎に格納保管棚の格
納場所を予め設定し、前記受渡し装置が台車からファイ
ルフォルダを取り出すと、当該ファイルフォルダの背幅
種類を検出し、格納保管棚の当該ファイルフォルダ背幅
種類の格納場所に空き位置があるか判定し、当該ファイ
ルフォルダ背幅種類の格納場所に空き位置がある場合に
は、当該ファイルフォルダを当該ファイルフォルダ背幅
種類の格納場所の空き位置の吊り金具に吊り下げ収納す
ると共に、当該ファイルフォルダ背幅種類の格納場所に
空き位置がない場合には、他のファイルフォルダ背幅種
類の格納場所の空き位置状況に基づいて、当該ファイル
フォルダ背幅種類より背幅の大きい種類の格納場所の空
き位置の吊り金具に当該ファイルフォルダを吊り下げ収
納するか、又は当該ファイルフォルダ背幅種類より背幅
の小さい種類の格納場所の連続する複数の空き位置の吊
り金具に当該ファイルフォルダを吊り下げ収納してなる
ことを特徴とするファイルフォルダの自動格納装置にお
ける入庫制御方法とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明を適
用したファイルフォルダの自動格納装置の一実施例につ
いて説明する。図2に示すように、ファイルフォルダの
自動格納装置1は、後述するファイルフォルダ9を格納
するための並設された一対の格納保管棚3,3を有して
いる。該一対の格納保管棚3,3間には格納保管棚3の
前面に沿って移動するように移動柱5が上下レール間に
移動可能に配設され、該移動柱5には台車7に吊り下げ
られているファイルフォルダ9を取り出し、格納保管棚
3の所定箇所に受渡し格納する受渡し装置6が昇降自在
に取付けられている。
【0007】また、図3は格納保管棚3,3の支柱1
0,10,…間に固設された各段の棚板11と、該棚板
11に横方向に移動可能に取付けられファイルフォルダ
9を保持するための多数の吊り金具12,12,…の正
面図であり、吊り金具12は一定間隔で配設されてい
る。
【0008】また、図4はファイルフォルダ9及び棚板
11に取付けられた吊り金具12の一部を切り欠いて示
した斜視図である。図4に示すように、ファイルフォル
ダ9は、所定の厚みを持ってその前端部及び後端部に係
止孔16,16を有する細長い係止体15と、該係止体
15の下端にその上端が固着されたカルテ等を収納する
ための収納体17とから形成されている。該収納体17
は適度な可撓性を有する部材よりなり、収納される物品
の量によってはその胴体部分が膨らんで厚み(正味厚)
が可変となるようになっている。このようなファイルフ
ォルダ9は、収納される内容物またはその量によって収
納体17の背幅が異なる各種背幅厚のものが用意されて
おり、本実施例においては厚みが薄い順から8ミリ用、
15ミリ用、20ミリ用、30ミリ用の各種背幅厚のフ
ァイルフォルダ9が用意されて、収納する物品またはそ
の量によって適当な背幅厚のファイルフォルダ9を使い
分けることができるようになっている。そして、ファイ
ルフォルダ9の収納体17の一側面には、当該ファイル
フォルダ固有のコードを表すバーコード18が付されて
いる。
【0009】また、ファイルフォルダ9を吊り下げ保持
する吊り金具12は、格納保管棚3の奥行き方向に吊下
態様にてかつ格納保管棚3の奥行き方向に直交する方向
(以下、格納保管棚の横方向と称する)に摺動可能に取
付けられる係合部19と、該係合部19の下方に連結さ
れファイルフォルダ9を吊り下げ保持するためのファイ
ルフォルダ保持部20とから形成されている。該係合部
19は、格納保管棚3の棚板11の前部を覆うように把
持する把持部19aと、棚板11の後端部の断面コ字状
の下面を挟持する挟持部19bと、把持部19a及び挟
持部19bの前後を連結する連結部19cとからなって
いる。そして、把持部19aの前部には、前記受渡し装
置6の位置決めを行うための小マーク22及び所定個数
の保持金具毎に付される大マーク23が付されている。
【0010】また、吊り金具12のファイルフォルダ保
持部20は、ファイルフォルダ9の収納体17を通過さ
せるスリット部20aと、該スリット部20aに進入す
るファイルフォルダを案内するためのスリット部20a
先端の両側にテーパー状に形成された案内部20b,2
0bと、スリット部20aの基端に進入したファイルフ
ォルダ9の係止体15下端の狭隘部をその両側から挟み
込んで係止するための係止部20cとを有している。
【0011】また、図5は格納保管棚3に各種背幅のフ
ァイルフォルダ9が収納された状態を示す部分正面図で
あり、同図に示すように、格納保管棚3の多数の棚板1
1,11,…には多数の吊り金具12,12,…がファ
イルフォルダ背幅最小厚に合った一定間隔(ここでは、
8ミリ間隔)で並設されており、予め背幅8ミリ用、1
5ミリ用、20ミリ用、30ミリ用の格納場所が所定の
割合で割り当てられ、台車7から取り出したファイルフ
ォルダ9の背幅厚みに対応する厚さ分だけ吊り金具12
の数を1個のファイルフォルダ9が専有し格納するよう
になっている。なお、台車7にも格納保管棚3と同様に
複数の棚板11,11及び多数の吊り金具12,12,
…が配設されている。
【0012】次に、受渡し装置6について、図6乃至図
8を参照して説明する。受渡し装置6は、台車7又は格
納保管棚3の吊り金具12に吊り下げられ格納されてい
るファイルフォルダ9を受渡し装置6内に引き込み、該
ファイルフォルダ9を受渡し装置6から格納保管棚3又
は台車7の吊り金具12に差し込んで収納するための装
置である。
【0013】受渡し装置6は、図6及び図7に示すよう
に、吊り金具12の固有のマーク22,23を読み取る
吊り金具マーク検出センサ25,25、当該吊り金具に
ファイルフォルダが有るか無いかを判別するファイルフ
ォルダ有無センサ26、ファイルフォルダ9を挟持又は
開放するチャッキング機構30、該チャッキング機構3
0が載置されたテーブルを搬送する搬送機構40、該チ
ャッキング機構30及び搬送機構40により受渡し装置
6内に引き込まれたファイルフォルダ9自体の厚み、す
なわち背幅種類を検知する背幅種類の検知装置50、フ
ァイルフォルダ9をその両側から挟み込んで、ファイル
フォルダ9の収納体17の曲がり等の変形を矯正し、格
納保管棚3又は台車7の吊り金具12に確実にファイル
フォルダ9が差し込まれるようにファイルフォルダ9の
先導となってこのファイルフォルダ9とともに空き位置
の吊り金具12に進出可能な一対のフラップ61,61
を有するファイルフォルダ挟持機構60及びフラップ引
込み機構70、該ファイルフォルダ挟持機構60のフラ
ップ61,61で挟持されたファイルフォルダ9の正味
厚みを検出する図示せぬ正味厚検出装置、受渡し装置6
内に引き込まれたファイルフォルダ9の固有のバーコー
ド18を読み取るファイルフォルダ・バーコードリーダ
80とから概略構成されている。
【0014】なお、図7中、82は引き込まれたファイ
ルフォルダ9の係止体15によって光路が遮断されるこ
とにより当該ファイルフォルダ9の引き込みを検知する
ファイルフォルダの引き込み検知センサ、83は受渡し
装置6に取り込まれたファイルフォルダ9が受渡し装置
6からはみ出ていないかを検知するファイルフォルダの
はみ出し検知センサである。
【0015】また、図6に示すように、受渡し装置6の
チャッキング機構30はテーブル41上に載置されてお
り、該テーブル41はスライドブロック42a,42
b,42cに摺動可能に嵌合するスライドレール43,
43上を前後にスライドする。受渡し装置6の後端部に
は、チャッキング機構30及びテーブル41を移動させ
る駆動モータ45が配設されており、該駆動モータ45
の回転が、モータプーリ、ベルト、プーリ46を介して
ネジ軸47に伝達され、該ネジ軸47に螺合する螺合ブ
ロック48が移動してバネ49を介して前記スライドブ
ロック42bを押すことにより、テーブル41及びチャ
ッキング機構30を格納保管棚3又は台車7の吊り金具
12側に押し付けるようになっている。
【0016】この前後にスライドするテーブル41上の
前端部にファイルフォルダ9を把持する一対の把持部3
1,31が配設されている。該把持部31,31は相互
に接触する方向に弾性部材等によって付勢され、その先
端がカギ状に形成され、その後端がテーパー状にかつ固
定ネジにより固定されている。そして、テーブル41の
前進によりカギ状の先端部が、吊り金具12に吊り下げ
られているファイルフォルダ9の係止体15を両側から
挟持するように進出して係止孔16に係合し、この状態
にて駆動モータ45を駆動させてテーブル41を後退さ
せることにより、ファイルフォルダ9が受渡し装置6内
に引き込まれるようになっている。また、逆に、吊り金
具12へのファイルフォルダ9の差し込みが終了する
と、把持部31,31を開口して後退させるが、該把持
部31,31の開口は弾性部材の付勢力に抗して開口駆
動モータ33等により行うことができる。
【0017】次に、受渡し装置6内に取り込まれたファ
イルフォルダ9の背幅種類(8ミリ厚、15ミリ厚、2
0ミリ厚、30ミリ厚)を検知するための背幅種類の検
知装置50を、図7及び図8に示して説明する。受渡し
装置6内に取り込まれたファイルフォルダ9は、背幅種
類の検知装置50に進入して、背幅種類が検知される。
すなわち、取り込まれたファイルフォルダ9の収納体1
7が一対のガイド51,51間に進入すると、該ガイド
51,51がバネ52の付勢力に抗して相互に拡開し、
一方のガイドには一対の背幅種類検知センサ53,53
間の図示せぬ凹部を通過する舌片状の羽根を有するドグ
55が固設されており、ガイド51,51が左右にスラ
イドして離間すると、この離間した距離分だけ背幅種類
検知センサ53,53とドグ55との相互の位置にズレ
が生じ、このズレにより当該ファイルフォルダ9の背幅
種類を検知するようになっている。
【0018】なお、背幅種類の検知装置50として、図
面に示される方法の他、一般に知られる厚み測定装置、
例えば、ファイルフォルダ9の両側から挟圧させて測定
するもの、ファイルフォルダ9の進入に対して回転エン
コーダを使用するもの等を用いることもできる。更に、
ファイルフォルダ背幅種類の検知方法として、図面に示
される方法の他、ファイルフォルダに個別認識マーク
(孔、白黒マーク、バーコードラベル等)を付して、該
個別認識マークをセンサにより検知することにより背幅
種類を判別することも可能である。
【0019】また、図6及び図7に示すように、ファイ
ルフォルダ9を挟み込む一対のフラップ61,61は、
その上端において、それぞれフラップレールに摺動可能
に吊下態様にて設けられて前後に移動可能となってい
る。従って、それぞれのフラップ61,61は、フラッ
プレールを支軸としてフレア状に広がり、中に挟み込ん
だファイルフォルダ9の収納体17の側面に沿って当該
ファイルフォルダ9の収納体17を挟持するようになっ
ている。このフレア状に広がるフラップ61,61の相
互間の幅の狭い上端部には、その下端部よりも前方に張
り出す突出部61a,61aが形成されており、吊り金
具12へファイルフォルダ9を差し込む際に、ファイル
フォルダ9をフラップ61,61で挟持したまま突出部
61a,61aが目的とする吊り金具12の真下の隙間
に入り込み、挟持したファイルフォルダ9もろとも両隣
のファイルフォルダ9,9間に進入させるようになって
いる。
【0020】次に、台車7からファイルフォルダ9を取
り出し、格納保管棚3に収納する手順を説明する。先
ず、図示せぬ制御装置からの指令により、受渡し装置6
の吊り金具マーク検出センサ25,25が台車7の吊り
金具12の固有のマーク22,23を読み取り、所定の
吊り金具12の前方で移動柱5及び受渡し装置6が駆動
停止し、受渡し装置6のファイルフォルダ有無センサ2
6が所定の吊り金具12に目的とするファイルフォルダ
9が有るか否かを判別し、吊り金具12にファイルフォ
ルダ9が有る場合には、搬送機構40を作動させてチャ
ッキング機構30を進出させ、チャッキング機構30の
把持部31,31をファイルフォルダ9の係止体15の
係止孔16に係合させ、把持部31,31がファイルフ
ォルダ9を挟持した状態で搬送機構40により後退さ
せ、ファイルフォルダ9はファイルフォルダレール4
7,47(図6及び図7参照)上を予め拡開されている
フラップ61,61間に進入して受渡し装置6内に取り
込まれる。なお、ファイルフォルダ9を受渡し装置6内
に取り込む際には、前記フラップ61,61は受渡し装
置6の箱体より突出しない。
【0021】そして、受渡し装置6のチャッキング機構
30にて把持されたファイルフォルダ9は、係止体15
の下端が一対のファイルフォルダレール47,47間に
引き込まれて吊下げられるが、この引き込む際に、背幅
種類の検知装置50によりファイルフォルダ9の背幅種
類が検知され、ファイルフォルダ・バーコードリーダ8
0により当該ファイルフォルダ9の固有のバーコード1
8が読み取られる。そして、ファイルフォルダ挟持機構
60が作動して、一対のフラップ61,61によりファ
イルフォルダ9の収納体17を挟持するが、この際、図
示せぬ正味厚検出装置によりファイルフォルダ9の正味
厚みが検出される。
【0022】そして、正味厚検出装置により検出された
ファイルフォルダの正味厚みが、ファイルフォルダ背幅
種類毎に定められている収納可能規定厚以内であれば、
当該背幅種類により格納保管棚へ収納すると共に、ファ
イルフォルダの正味厚みがファイルフォルダ背幅種類毎
に定められている収納可能規定厚を越えていれば、当該
ファイルフォルダはエラーフォルダとして図示せぬエラ
ーフォルダ排出ステーションに排出されるようになって
いる。
【0023】そして、制御装置からの指令により、移動
柱5及び受渡し装置6が移動し、受渡し装置6の吊り金
具マーク検出センサ25,25が格納保管棚3の吊り金
具12の固有のマーク22,23を読み取り、所定の吊
り金具12の前方で移動柱5及び受渡し装置6が駆動停
止し、受渡し装置6のファイルフォルダ有無センサ26
が所定の吊り金具12が空きか否かを判別し、吊り金具
12が空きの場合には、搬送機構40を作動させ、受渡
し装置6内のファイルフォルダ9をフラップ61,61
で挟持したまま、フラップの突出部61a,61aが目
的とする吊り金具12の真下の隙間に入り込み、挟持し
たファイルフォルダ9もろとも両隣のファイルフォルダ
9,9間に入り込み、この時点でファイルフォルダ9の
収納体17の上端狭部はスリット部20aに少し入り込
んだ状態にあり、次いでファイルフォルダ9の前進を一
旦止め、この位置でフラップ61,61を相互に拡開さ
せてファイルフォルダ9の挟持を解除し、そして搬送機
構40を作動させてチャッキング機構30を更に進出さ
せ、ファイルフォルダ9の係止体15下端を吊り金具1
2のファイルフォルダ保持部20の係止部20cにその
両側から挟み込んで係止させ、これによりファイルフォ
ルダ9の差し込みが終了する。
【0024】そして、チャッキング機構30の把持部3
1,31を開口させ、把持部31,31とファイルフォ
ルダ9の係止体15の係止孔16との係合を解除し、搬
送機構40を作動させてチャッキング機構30を受渡し
装置6内に後退させ、かつフラップ引込み機構70を作
動させて受渡し装置6の箱体より突出したフラップ6
1,61を受渡し装置6内に引き込む。
【0025】次に、本発明のファイルフォルダの自動格
納装置における入庫制御方法について図1に示す入庫フ
ローチャートに沿って説明する。格納保管棚3は、ファ
イルフォルダ9の背幅種類に応じて、例えば8ミリ用は
50パーセント、15ミリ用は30パーセント、20ミ
リ用は10パーセント、30ミリ用は10パーセントの
格納場所が予め割当てられているものとする。また、最
大背幅(本実施例では30ミリ)のファイルフォルダ
は、格納保管棚3の最小背幅(本実施例では8ミリ)の
棚ピッチに3空きアドレスのスペースで入庫可能とする
(図5参照)。
【0026】先ず、制御装置からの指令により、入庫が
スタートすると(ステップ101)、受渡し装置6内の
ファイルフォルダ9の背幅種類が背幅種類の検知装置5
0により検知され、当該ファイルフォルダの背幅は8ミ
リ、15ミリ、20ミリ、30ミリのいずれかであるか
識別される(ステップ102)。そして、受渡し装置6
の背幅種類の検知装置50により検知された当該ファイ
ルフォルダの背幅種類は、入庫する当該ファイルフォル
ダ背幅種類の棚(格納場所)に空きアドレスがあるか否
かが制御装置により判別され(ステップ103)、入庫
する当該ファイルフォルダ背幅種類の棚に空きアドレス
がある(YES)場合には、格納保管棚3の当該ファイ
ルフォルダ背幅種類の棚に当該ファイルフォルダを入庫
させ(ステップ104)、入庫を終了する(ステップ1
05)。
【0027】また、ステップ103で入庫する当該ファ
イルフォルダ背幅種類の棚に空きアドレスがない(N
O)場合には、入庫するファイルフォルダ背幅種類より
背幅の大きい種類の棚に空きアドレスがあるか否かが判
別され(ステップ106)、例えば、当該ファイルフォ
ルダ背幅種類が15ミリだとすると、20ミリ用、30
ミリ用と背幅の小さいものから大きいものへと順次空き
アドレスを探す。そして、ステップ106で入庫するフ
ァイルフォルダ背幅種類より背幅の大きい種類の棚に空
きアドレスがある(YES)場合には、前記ステップ1
04に移行して格納保管棚3の空きアドレスのあるファ
イルフォルダ背幅種類の棚に当該ファイルフォルダを入
庫させ、入庫を終了する。
【0028】また、ステップ106で入庫するファイル
フォルダ背幅種類より背幅の大きい種類の棚に空きアド
レスがない(NO)場合には、入庫するファイルフォル
ダ背幅種類より背幅の小さい種類の棚に空きアドレスが
続けて3つ以上あるか否かが判別され(ステップ10
7)、入庫するファイルフォルダ背幅種類より背幅の小
さい種類の棚に空きアドレスが続けて3つ以上ある(Y
ES)場合には、続けて3つある空きアドレスの中央に
当該ファイルフォルダを入庫させ(ステップ108)、
入庫を終了する。一方、ステップ107で入庫するファ
イルフォルダ背幅種類より背幅の小さい種類の棚に空き
アドレスが続けて3つ以上ない(NO)場合には、当該
ファイルフォルダはエラーフォルダであるとして、エラ
ーフォルダ排出ステーションに排出され(ステップ10
9)、入庫を終了する。例えば、当該ファイルフォルダ
背幅種類が20ミリだとすると、8ミリ用の棚に空きア
ドレスが続けて2つしかない場合には、背幅20ミリの
ファイルフォルダは入庫不可とされ、エラーフォルダ排
出ステーションに排出されることになる。
【0029】なお、入庫するファイルフォルダ背幅種類
の棚に空きアドレスがなく、入庫するファイルフォルダ
背幅種類より背幅の大きい種類の棚、及び入庫するファ
イルフォルダ背幅種類より背幅の小さい種類の棚にも空
きアドレスがある場合には、それぞれの空きアドレスの
状況に基づいて、制御装置がいづれの背幅種類の棚の空
きアドレスに当該ファイルフォルダを入庫させるか決定
するので、ステップ107の次にステップ106がくる
場合もある。
【0030】従って、受渡し装置内に引き込まれたファ
イルフォルダの背幅種類が背幅種類の検知装置50によ
り検知され、入庫する当該ファイルフォルダ背幅種類の
棚に当該ファイルフォルダを入庫させるので、ファイル
フォルダが背幅の小さい種類の棚に間違って入庫させら
れることはなく、ファイルフォルダが入庫に際して両隣
のファイルフォルダにぶつかって破損する虞はない。ま
た、当該ファイルフォルダ背幅種類の棚(格納場所)が
満杯になって空きアドレスがない場合でも、当該ファイ
ルフォルダ背幅種類のファイルフォルダが収納可能な他
のファイルフォルダ背幅種類の棚の空きアドレスの吊り
金具に吊り下げ収納することができるので、従来のよう
にエラーとみなされ排出されるファイルフォルダを大幅
に削減でき、ファイルフォルダの自動格納装置が円滑に
機能することができる。また、特定のファイルフォルダ
背幅種類の棚が満杯になって空きアドレスがない場合で
も、当該背幅種類のファイルフォルダが収納可能な他の
ファイルフォルダ背幅種類の棚の空きアドレスの吊り金
具に吊り下げ収納することができるので、格納保管棚に
利用されない無駄なスペースが少なく、格納保管棚の効
率的な利用が図れる。
【0031】なお、上述実施例では、並設された吊り金
具12,12,…に大マーク23と小マーク22を交互
に付し、受渡し装置6に該大マーク23及び該小マーク
22を読み取る吊り金具マーク検出センサ25,25を
設けたが、これに限定されるわけではなく、大マーク2
3と小マーク22を判別する上部の吊り金具マーク検出
センサ25を省いてもよく、全てを小マーク22とし、
該小マーク22を読み取る単一の吊り金具マーク検出セ
ンサ25としてもよい。また、上述実施例では、ファイ
ルフォルダ9の背幅種類を8ミリ厚、15ミリ厚、20
ミリ厚、30ミリ厚としたが、これに限らず、他の背幅
厚としてもよいことは勿論である。更に、上述実施例で
は、一対の格納保管棚としたが、これに限定されるわけ
ではなく、1個の格納保管棚でも、3個、4個等、他の
個数の格納保管棚でもよいことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定のファイルフォルダ背幅種類の格納場所が満杯にな
って空き位置がない場合でも、当該ファイルフォルダ背
幅種類のファイルフォルダが収納可能な他のファイルフ
ォルダ背幅種類の格納場所の空き位置の吊り金具に吊り
下げ収納することができるので、従来のようにエラーと
みなされ排出されるファイルフォルダを大幅に削減で
き、ファイルフォルダの自動格納装置を円滑に機能させ
ることができる。また、特定のファイルフォルダ背幅種
類の格納場所が満杯になって空き位置がない場合でも、
当該背幅種類のファイルフォルダが収納可能な他のファ
イルフォルダ背幅種類の格納場所の空き位置の吊り金具
に吊り下げ収納することができるので、格納保管棚に利
用されない無駄なスペースが少なく、格納保管棚の効率
的な利用が図れる。更に、格納保管棚の多数の棚板に予
め設定したファイルフォルダの各背幅種類に合った一定
間隔で多数の吊り金具を並設し、かつファイルフォルダ
の背幅種類毎の数の大きな変動に対しても、それに対応
して格納保管棚の背幅種類毎の格納場所を速やかに変動
させることが可能なので、ファイルフォルダの背幅種類
毎の数の変動に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるファイルフォルダの自動格納装置
における入庫制御方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明を適用したファイルフォルダの自動格納
装置の全体を示す台車と格納保管棚の斜視図である。
【図3】格納保管棚の棚板に取り付けられた多数の吊り
金具の正面図である。
【図4】ファイルフォルダ及び棚板に取り付けられた吊
り金具の一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図5】格納保管棚に各種背幅のファイルフォルダが収
納された状態を示す部分正面図である。
【図6】受渡し装置の概略的な構造を示す斜視図であ
る。
【図7】受渡し装置の背幅種類の検知装置を示す正面図
である。
【図8】受渡し装置の背幅種類の検知装置を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 ファイルフォルダの自動格納装置 3 格納保管棚 5 移動柱 6 受渡し装置 7 台車 9 ファイルフォルダ 10 支柱 11 棚板 12 吊り金具 15 係止体 16 係止孔 17 収納体 18 バーコード 19 係合部 19a 把持部 19b 挟持部 19c 連結部 20 ファイルフォルダ保持部 20a スリット部 20b 案内部 20c 係止部 22 小マーク 23 大マーク 25,25 吊り金具マーク検出センサ 26 ファイルフォルダ有無センサ 30 チャッキング機構 40 搬送機構 50 背幅種類の検知装置 60 ファイルフォルダ挟持機構 61,61 フラップ 80 ファイルフォルダ・バーコードリーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルテ等を収納したファイルフォルダを
    受渡し装置により搬送用の台車から取り出し、該取り出
    したファイルフォルダを格納保管棚の多数の棚板に並設
    された吊り金具の所定箇所に吊り下げ収納するファイル
    フォルダの自動格納装置における入庫制御方法におい
    て、 前記格納保管棚の多数の棚板に予め設定したファイルフ
    ォルダの各背幅種類に合った一定間隔で多数の吊り金具
    を並設し、前記台車から取り出したファイルフォルダの
    背幅種類に対応する厚さ分だけ吊り金具の数を1個のフ
    ァイルフォルダにより専有して収納可能とし、ファイル
    フォルダの背幅種類毎に格納保管棚の格納場所を予め設
    定し、前記受渡し装置が台車からファイルフォルダを取
    り出すと、当該ファイルフォルダの背幅種類を検出し、
    格納保管棚の当該ファイルフォルダ背幅種類の格納場所
    に空き位置があるか判定し、当該ファイルフォルダ背幅
    種類の格納場所に空き位置がある場合には、当該ファイ
    ルフォルダを当該ファイルフォルダ背幅種類の格納場所
    の空き位置の吊り金具に吊り下げ収納すると共に、当該
    ファイルフォルダ背幅種類の格納場所に空き位置がない
    場合には、他のファイルフォルダ背幅種類の格納場所の
    空き位置状況に基づいて、当該ファイルフォルダ背幅種
    類より背幅の大きい種類の格納場所の空き位置の吊り金
    具に当該ファイルフォルダを吊り下げ収納するか、又は
    当該ファイルフォルダ背幅種類より背幅の小さい種類の
    格納場所の連続する複数の空き位置の吊り金具に当該フ
    ァイルフォルダを吊り下げ収納してなることを特徴とす
    るファイルフォルダの自動格納装置における入庫制御方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107997405A (zh) * 2017-12-28 2018-05-08 深圳市海思睿科技有限公司 一种新型文件存储箱及文件管理方法
CN108069181A (zh) * 2017-12-28 2018-05-25 深圳市海思睿科技有限公司 一种文件存储箱的文件存取控制系统及方法

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