JP3443525B2 - ファイルホルダの自動入出庫装置 - Google Patents
ファイルホルダの自動入出庫装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療カルテ、各
種の書類などの用紙を綴じ込み収納するファイルホルダ
を収納保管して自動的に入出庫する装置に係り、特に、
バーコードによりファイルホルダの種別を判別する技術
に関する。 【0002】 【従来の技術】書類などを挟み込んで搬送するために用
いるファイルホルダは、その書類の内容や種別などを識
別するためにバーコードが取り付けられることがある。
その場合の、バーコードの取り付け位置はファイルホル
ダの表紙や裏表紙であることが多い。 【0003】また、このようなファイルホルダを自動的
に搬送するファイルホルダの自動入出庫装置では、収納
容積を有効に活用するために、ファイルホルダはその背
表紙を下向きにして立てた姿勢で収納されるとともに、
搬送ユニットに収納される際も同じ姿勢で搬送するよう
にしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ファイルホル
ダを立て向き姿勢で搬送する関係上、ファイルホルダの
置き方によっては、自動入出庫装置に配備されているバ
ーコード・リーダーが表紙あるいは裏表紙のいずれか一
方側にのみ取り付けられたバーコードしか読み取ること
ができず、その種類を読み取ることができなくなる恐れ
があった。また、このような不具合を解消するために
は、入庫時におけるファイルホルダの向きを正しく規制
する必要があり、そのための処理が煩雑になるものであ
った。 【0005】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたものであって、ファイルホルダの置き方にかかわら
ず、バーコードを確実に読み取ることができて搬送効率
の向上にも有効となるファイルホルダを用いた自動入出
庫装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために次のような構成をとる。 【0007】(削除) 【0008】(削除) 【0009】(削除) 【0010】請求項1に係る発明のファイルホルダの自
動入出庫装置は、挟み込んだ書類などの種類を判別する
バーコードが取り付けられたファイルホルダを収納する
収納ラックと、収納ラックの間でファイルホルダを搬送
する搬送ユニットと、搬送ユニットに収納されたファイ
ルホルダのバーコードを読み取るバーコード・リーダー
とを備えたファイルホルダの自動入出庫装置において、
前記搬送ユニットには、前記バーコードをファイルホル
ダの背表紙部分の長手方向のほぼ中央部位に取 り付けた
ファイルホルダの収納位置における中央部位の下方に、
前記バーコード・リーダーを備えてあることを特徴とす
るものである。 【0011】 【作用】本発明の作用は次のとおりである。 【0012】(削除) 【0013】(削除) 【0014】(削除) 【0015】請求項1に係る発明の構成によると、背表
紙を下向きにした立て姿勢で搬送ユニットに収納して搬
送する場合に、ファイルホルダがどのような方向から収
納部に収納されてきても、このファイルホルダのバーコ
ードは収納部のほぼ中央部に位置するので、これを正し
く読み取ることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を説明する。 【0017】図1の全体側面図、および、図2の全体平
面図に示すように、本発明のファイルホルダの自動入出
庫装置は、基本的には、一定間隔をもって対向配備され
た一対の収納ラック1と、両収納ラック1の間に形成さ
れた通路2を前後水平に移動する搬送台車3と、この搬
送台車3に上下動可能に装備された搬送ユニット4とで
構成されている。なお、以後の説明において、搬送台車
3の移動方向を前後方向、収納ラック1の対向する方向
を左右方向と呼称する。 【0018】収納ラック1は、上下多段の棚状に区切ら
れるとともに、各段ごとに図8,9に示す形状の仕切り
板5が所定間隔おきに装備されて、ファイルホルダFを
通路2側から抜き差し可能に収納する収納部6(図8)
が上下多段に、かつ、前後に多数並して形成された構造
となっている。 【0019】図8に示すように、各棚段には通路側と奥
側にそれぞれフレーム7が前後水平に架設されるととも
に、両フレーム7の上面に亘って棚板8が載置固定され
る。前記フレーム7と棚板8には、その長手方向(図で
は紙面表裏方向)に適当ピッチでスリット9,10が形
成されている。他方、仕切り板5の上辺には上部係止突
片5aが形成されるとともに、仕切り板5の下辺には、
切り込みsを備えた下部係止突片5bが形成されてお
り、上部係止突片5aをフレーム7のスリット9に差し
込み係合するとともに、下部係止突片5bをスリット1
0に挿入するとともに切り込みs(図9参照)を介して
棚板8に係止することで、各仕切り板5を上下のフレー
ム7に亘って支持させるよう構成されている。なお、フ
レーム7と仕切り板5との係合箇所にはゴム材11が貼
付けられて、仕切り板5のガタつきが阻止されるように
なっている。また、隣接する仕切り板5の間に形成され
る収納部6の幅は、収納するファイルホルダFの種類に
合わせて複数種類準備される。 【0020】図12に示すように、前記ファイルホルダ
Fは、表紙fa、裏表紙fb、および、背表紙fcを、
透明あるいは略透明の樹脂材で一体成型したのものであ
り、裏表紙fbの内面の奥部には書類12を綴じ込み保
持するクランプ13が開閉自在に付設されるととに、表
紙faと裏表紙fbにおける先端側隅部の内面に設けた
樹脂製のホック14a,14bによって、図13に示す
ように、表紙faと裏表紙fbとを閉じ状態に保持でき
るようになっている。また、このファイルホルダFの背
表紙fcの両端部近くには、後述するように、前記搬送
ユニット4によって出し入れする際に利用される係止孔
15が形成されている。さらに、図11に示すように、
背表紙fcの長手方向中央部位における内面には薄板材
16の両端が接着されて、ホルダの種類、厚さ、書類の
内容、患者のID(カルテの場合)、収納部の番号、な
どの情報を記したバーコードラベル17を側方から差し
込み収容するポケット(収納部)18が形成されてい
る。このような構成のファイルホルダFは、隣接する仕
切り板5の間に形成された前記収納部6に、背表紙fc
を下向きにした縦姿勢で収納されて、棚板8上に載置さ
れる。 【0021】図3に示すように、前記搬送台車3は、下
部走行部21と、前記搬送ユニット4を上下動可能に案
内するよう下部走行部21から立設された案内フレーム
22と、この案内フレー22の上端に備えられた上部走
行部23とから構成されている。そして、下部走行部2
1には、前記通路2の下部に沿って敷設された下部レー
ル24の上面を転動する前後一対の走行ローラ25と、
下部レール24に左右から作用する前後2組のガイドロ
ーラ26が備えられるとともに、上部走行部23には、
前記通路2の上部に沿って架設された上部レール27に
左右から作用する前後2組のガイドローラ28が備えら
れ、搬送台車3が下部レール24および上部レール27
に沿って前後水平に移動するよう構成されている。 【0022】また、搬送台車3には、歯付きベルト29
を介してモータ30に連動連結された歯付きプーリ31
が備えられるとともに、下部レール24に沿って配備さ
れて両端が固定された歯付きベルト32が前記歯付きプ
ーリ31に前後のガイドプーリ33を介して巻き掛けら
れており、歯付きプーリ31が正逆に回転駆動されるこ
とで搬送台車3が前後に往復駆動走行されるようになっ
ている。 【0023】また、図3,4に示すように、前記案内フ
レーム22の上下には、2本の歯付きベルト34が縦回
し状態に巻回張設されるとともに、この歯付きベルト3
4を巻回した歯付きプーリ35が、歯付きベルト36を
介してモータ37に連動連結されている。そして、前記
搬送ユニット4が、案内フレーム22に沿って上下動可
能に案内支持されるとともに前記歯付きベルト34の前
面側部分に連結されており、歯付きプーリ35が正逆に
回転駆動されることで搬送ユニット4が駆動昇降される
ようになっている。なお、歯付きベルト34の後面側部
分にはバランス・ウエイト38が取り付けられて、モー
タ駆動負荷の軽減が図られている。 【0024】次に、前記搬送ユニット4の詳細な構造に
ついて説明する。 【0025】図5,6に示すように、この搬送ユニット
4の背部には、前記歯付きベルト50に連結されるベー
スフレーム41が備えられており、このベースフレーム
41の前面下部に、ファイルホルダ出し入れ用の係止機
構42が備えられるとともに、ベースフレーム41の前
面上部にホルダ保持機構43が備えられている。 【0026】前記係止機構42は、ベースフレーム41
の前面の左右水平に配備されたレール44に沿って水平
横移動可能に支持された可動枠45と、この可動枠45
に対して左右一対のガイド軸46を介してピッキング・
ヘッド47が上下にスライド移動可能に支持されてい
る。また、ベースフレーム41の前面には、モータ48
によって駆動される歯付きプーリ49が備えられるとと
もに、この歯付きプーリ49に巻回された歯付きベルト
50が左右水平に巻き掛けられ、この歯付きベルト50
の水平移動部分に前記可動枠45が連結されており、歯
付きプーリ49の正逆転駆動によって可動枠45が水平
に左右移動されるようになっている。また、ピッキング
・ヘッド47はバネ51によって常に下方にスライド付
勢されるとともに、電磁ソレノイド52によって駆動上
昇されるようになっており、その上面には、左右一対の
係止ピン53が突設されている。なお、可動枠45の左
右ストロークエンドへの到達がフォトセンサ54によっ
て規制されるとともに、ピッキング・ヘッド47の昇降
作動がフォトセンサ55で検知されるようになってい
る。 【0027】また、ベースフレーム41の前面には、前
記係止機構42を上方から覆う上カバー57と、係止機
構42を前方から覆う前カバー58とが備えられ、上カ
バー57の前端と前カバー58の上端との間に、前記ピ
ッキング・ヘッド47の係止ピン53が出退および左右
移動するスリット59がカバー横幅全体に亘って形成さ
れている。 【0028】また、前記スリット59の左右両端近くに
は、このスリット59を挟んで対向するように、縦軸心
周りで遊転自在な固定案内ローラ60と可動案内ローラ
61が前後一対づつ配備されている。ここで、前固定案
内ローラ60は、前記前カバー58の上面の左右両端近
くに立設されるとともに、可動案内ローラ61は、上カ
バー57の上面に支点a周りに水平揺動自在に配備した
揺動アーム62の一端に立設され、かつ、この揺動アー
ム62は、可動案内ローラ61が固定案内ローラ60に
接近する方向にバネ63によって揺動付勢されている。 【0029】図5,6,7に示すように、前記ホルダ保
持機構43は、前記ベースフレーム41の上部前面に固
着された中抜き状の周枠64と、この周枠64の内部で
前後移動可能に支持された可動枠65とから構成されて
いる。この可動枠65も中抜き状に構成されており、ベ
ースフレーム41と周枠64の前部とに亘って前後水平
に架設されされた左右一対のガイド軸66に沿って前後
水平移動可能に支持されている。また、ベースフレーム
41から前方に向けて片持ち状に延出した固定支軸67
に作用するリニアモータ68が可動枠65の後部に備え
られており、リニアモータ68の正逆作動によって可動
枠65全体が前後に水平移動されるようになっている。 【0030】前記可動枠65には、ホルダ保持空間Pを
もって対向配備された前後一対のホルダ保持板71が前
後2組設けられるとともに、可動枠65の左右外側には
それぞれ左右一対の保持アーム72,73が前後2組備
えられている。各保持アーム72,73は上部支点bを
中心に前後揺動可能に配備されるとともに、その支軸7
2a,73aを介して左右の保持アーム72,73が夫
々一体揺動するよう構成されている。そして、各保持ア
ーム72,73の下端部には、前記ホルダ保持板71に
形成した開口71aを通してホルダ保持空間Pに出退す
る保持片72b,73bが備えられるとともに、この保
持片72b,73bがホルダ保持空間Pに突入する方向
に各保持アーム72,73がバネ74,75によって揺
動付勢されている。 【0031】また、左側の保持アーム72からは操作ア
ーム部72cが後方に向けて延出されるとともに、右側
の保持アーム73からは操作アーム部73cが前方に向
けて延出され、各操作アーム部72c,73cの先端部
に備えたカムフォロア・ローラ72d,73dに対向す
るように、モータ76,77によって駆動されるカム7
8,79が配備されている。上記構成によると、カム7
8,79が回転してその大径部がカムフォロア・ローラ
72d,73dに作用することで各操作アーム部72
c,73cが押し下げられ、保持アーム72,73がバ
ネ74,75に抗して強制揺動されて、保持片72b,
73bがホルダ保持空間Pから離脱されるのである。 【0032】また、この可動枠65の上部左右にも、前
記固定案内ローラ61および可動案内ローラ62と同様
に構成された固定案内ローラ81および可動案内ローラ
82がステー83を介して装備されている。 【0033】本発明に係るファイルホルダの自動入出庫
装置は以上のように構成されており、以下のその作動に
ついて説明する。 【0034】所定のファイルホルダの出庫指令が入力さ
れると、搬送台車3の前後移動および搬送ユニット4の
昇降制御によって、搬送ユニット4が所望のファイルホ
ルダFが収納された収納部6の前まで移動される。 【0035】次に、ピッキング・ヘッド47が付勢下降
された状態で、所定の収納部6に向けて進出され、そこ
に収納されたファイルホルダFの通路側端部の下方に入
り込むまで移動する。 【0036】次に、電磁ソレノイド52が通電されてピ
ッキング・ヘッド47が上昇され、先端の係止ピン53
をファイルホルダFの背表紙fcに形成されている通路
側の係止孔15に下方より突入させる。この場合、前記
係止孔15は、図10に示すようにピン径より大きい角
孔部15aとこれに続く半円状孔15bとで形成されて
おり、前記係止ピン53は先ず角孔部15aに突入され
ることになり、ファイルホルダFの収納位置に多少の誤
差があっても、係止ピン53は正しく係止孔15に突入
されることになる。 【0037】次に、係止機構42の可動枠45が後退水
平移動されることで、係止ピン53はスリット59から
突出した状態で水平移動し、係止ピン53に係止された
ファイルホルダFは収納部6から引き出されてスリット
59の上部にまで移動する。この際、係止ピン53は係
止孔15の半円状孔15bを係止するのであるが、図1
0に示すように、係止ピン53の周部には溝53aが形
成されており、この溝53aが半円状孔15bに係合す
ることで、係止ピン53が係止孔15から外れることな
くファイルホルダFを正しく引き出してゆく。また、フ
ァイルホルダFにおける背表紙fcの幅はスリット59
の幅より大きいので、前端を係止されて引き出されたフ
ァイルホルダFは上カバー57と前カバー58の上面に
受け止め支持された状態で引き出されて行く。また、こ
の時、ホルダ保持機構43における各保持アーム72,
73はカム78,79によって共に開放されるととも
に、そのうちの一方のホルダ保持空間(図5の場合は、
後側のホルダ保持空間)Pがスリット59の直上方に位
置されており、引き出されたファイルホルダFの上半部
が、このスリット上方のホルダ保持空間Pに挿入されて
ゆく。 【0038】ファイルホルダFが、ピッキング・ヘッド
47の左右移動範囲の中間までくると、ベースフレーム
41における左右方向中央部の下方に取り付けたバーコ
ード・リーダー84が、背表紙fcの内面のポケット1
8にバーコードが外向きになるよう差し込んでおいたバ
ーコードラベル17のバーコード情報がスリット59を
通して読み取られて、所望のファイルホルダかどうかが
確認される。 【0039】ファイルホルダFがピッキング・ヘッド4
7の左右移動範囲の中間まで搬送されると、保持アーム
73の強制開放状態が解除され、保持アーム73がバネ
75によって付勢揺動され、その保持片73bがホルダ
保持板71の開口71aを通ってホルダ保持空間Pに弾
性的に突入され、ホルダ保持板71と左右の保持片73
bとの間にファイルホルダFを挟持し、その後、ピッキ
ング・ヘッド47を引出し方向と逆方向に少し後退させ
た後、下降させると係止ピン53が係止孔15から離脱
される。 【0040】ファイルホルダFを1個だけ出庫する場合
には、上述したようにして引き出したファイルホルダF
をホルダ保持機構43で保持した状態で、搬送ユニット
4を入出庫位置にまで搬送し、仮り置き台1aの下方に
置かれたワゴン85に移載するか、収納ラック1の端部
に備えた仮り置き台1aに移し替えた後、次の指令を待
つ。ワゴン85のファイルホルダFは必要先に搬送さ
れ、また仮り置き棚1aのファイルホルダFは人手によ
って手押し移動式のワゴン85に移し替えられ、必要先
に搬送されてゆく。 【0041】また、複数のホルダ出庫の指令が出ている
場合には、上記のようにファイルホルダFを一方のホル
ダ保持空間Pに挟持し、ピッキング・ヘッド47を下降
させた後に、空いている他方のホルダ保持空間Pがスリ
ット59の上方に位置するように可動枠65を前後動さ
せて、次のホルダ引出し作動を行うのである。 【0042】ファイルホルダFの入庫作動は次のように
行われる。つまり、ワゴン85によって戻されてきたフ
ァイルホルダFは、搬送ユニット4が前述の要領でワゴ
ン85より直接的にファイルホルダFを引き出してホル
ダ保持機構43で保持する。この際、ファイルホルダF
が引き出される途中で、その上下箇所において固定案内
ローラ60,81と可動案内ローラ61,82との間に
挿入され、この時、可動案内ローラ61はファイルホル
ダFの厚さに応じて後退変位し、この変位量が揺動アー
ム62の変位量としてフォトセンサ86(図7参照)に
よって検出される。このフォトセンサ86は、揺動アー
ム62の変位を3段階に検出するものであり、この検出
結果と、バーコードの読み取り情報に基づいて、このフ
ァイルホルダFを収納するに適した収納部6が決定さ
れ、搬送ユニット4はその決定された収納部6に向かっ
て移動される。なお、入庫するファイルホルダFが多数
ある場合には、2個のファイルホルダFを保持して搬送
することになる。 【0043】ここで、もし、ファイルホルダFの検出厚
さが、そのファイルホルダFの書類綴じ込み厚さの限界
を越えているようであればエラーを出し、より厚いファ
イルホルダへの綴じ替え指令が出される。 【0044】そして、ファイルホルダFが所定の収納部
6に到達すると、ピッキング・ヘッド47がファイルホ
ルダFの押し込み収納方向と反対側の下部にまで移動し
た後、上昇され、押し込み収納方向側の係止ピン53が
係止孔15に挿入される。次いで、このファイルホルダ
Fを挟持していた保持アーム72または73が強制開放
され、ピッキング・ヘッド47が収納部側に前進するこ
とで、ファイルホルダFは上カバー57および前カバー
58の上面を滑りながら所定の収納部6に押し込まれて
ゆく。なお、係止ピン53を係止孔15に挿入すること
なく、ファイルホルダFの収納方向の反対側にあたる下
部側面に係止ピン53を押し当ててファイルホルダFを
押し込むように収納してもよい。 【0045】この場合、収納部6の直前箇所の上下に位
置する固定案内ローラ60,81と可動案内ローラ6
1,82が通過するファイルホルダFを前後から挟持す
るので、ファイルホルダFの厚さが押し狭ばめられるこ
とになり、狭い収納部6への差し込みが円滑に行われる
ことになる。 【0046】また、対向する収納ラック1の間で、ファ
イルホルダFを移し替える場合には、一方の収納ラック
1の収納部6から引き出したファイルホルダFを一旦搬
送ユニット4内に取り入れた後、係止ピン53を差し替
えて他方の収納ラック1の収納部6に向けて移動させる
ことになる。 【0047】なお。本発明は以下のような形態で実施す
ることもできる。 【0048】(1)バーコードを背表紙fcの内側に取
り付ける簡易な手段としては、バーコードラベル17を
単に背表紙fcの内面に貼付ければよい。 【0049】(2)また、バーコードラベル17の収納
部(ポケット)18を、背表紙fcの外面に設けること
も可能である。 【0050】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明のファイルホルダの自動入出庫装置によれば、次のよ
うな効果が期待できる。 【0051】(削除) 【0052】(削除) 【0053】(削除) 【0054】請求項1に係る発明のファイルホルダの自
動入出庫装置によると、搬送ユニットにどのような方向
からファイルホルダが収納されても、その収納位置にお
いて確実迅速にバーコードを読み取ることができ、入出
庫処理を効率よく行う上で有効となる。
種の書類などの用紙を綴じ込み収納するファイルホルダ
を収納保管して自動的に入出庫する装置に係り、特に、
バーコードによりファイルホルダの種別を判別する技術
に関する。 【0002】 【従来の技術】書類などを挟み込んで搬送するために用
いるファイルホルダは、その書類の内容や種別などを識
別するためにバーコードが取り付けられることがある。
その場合の、バーコードの取り付け位置はファイルホル
ダの表紙や裏表紙であることが多い。 【0003】また、このようなファイルホルダを自動的
に搬送するファイルホルダの自動入出庫装置では、収納
容積を有効に活用するために、ファイルホルダはその背
表紙を下向きにして立てた姿勢で収納されるとともに、
搬送ユニットに収納される際も同じ姿勢で搬送するよう
にしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ファイルホル
ダを立て向き姿勢で搬送する関係上、ファイルホルダの
置き方によっては、自動入出庫装置に配備されているバ
ーコード・リーダーが表紙あるいは裏表紙のいずれか一
方側にのみ取り付けられたバーコードしか読み取ること
ができず、その種類を読み取ることができなくなる恐れ
があった。また、このような不具合を解消するために
は、入庫時におけるファイルホルダの向きを正しく規制
する必要があり、そのための処理が煩雑になるものであ
った。 【0005】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたものであって、ファイルホルダの置き方にかかわら
ず、バーコードを確実に読み取ることができて搬送効率
の向上にも有効となるファイルホルダを用いた自動入出
庫装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために次のような構成をとる。 【0007】(削除) 【0008】(削除) 【0009】(削除) 【0010】請求項1に係る発明のファイルホルダの自
動入出庫装置は、挟み込んだ書類などの種類を判別する
バーコードが取り付けられたファイルホルダを収納する
収納ラックと、収納ラックの間でファイルホルダを搬送
する搬送ユニットと、搬送ユニットに収納されたファイ
ルホルダのバーコードを読み取るバーコード・リーダー
とを備えたファイルホルダの自動入出庫装置において、
前記搬送ユニットには、前記バーコードをファイルホル
ダの背表紙部分の長手方向のほぼ中央部位に取 り付けた
ファイルホルダの収納位置における中央部位の下方に、
前記バーコード・リーダーを備えてあることを特徴とす
るものである。 【0011】 【作用】本発明の作用は次のとおりである。 【0012】(削除) 【0013】(削除) 【0014】(削除) 【0015】請求項1に係る発明の構成によると、背表
紙を下向きにした立て姿勢で搬送ユニットに収納して搬
送する場合に、ファイルホルダがどのような方向から収
納部に収納されてきても、このファイルホルダのバーコ
ードは収納部のほぼ中央部に位置するので、これを正し
く読み取ることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を説明する。 【0017】図1の全体側面図、および、図2の全体平
面図に示すように、本発明のファイルホルダの自動入出
庫装置は、基本的には、一定間隔をもって対向配備され
た一対の収納ラック1と、両収納ラック1の間に形成さ
れた通路2を前後水平に移動する搬送台車3と、この搬
送台車3に上下動可能に装備された搬送ユニット4とで
構成されている。なお、以後の説明において、搬送台車
3の移動方向を前後方向、収納ラック1の対向する方向
を左右方向と呼称する。 【0018】収納ラック1は、上下多段の棚状に区切ら
れるとともに、各段ごとに図8,9に示す形状の仕切り
板5が所定間隔おきに装備されて、ファイルホルダFを
通路2側から抜き差し可能に収納する収納部6(図8)
が上下多段に、かつ、前後に多数並して形成された構造
となっている。 【0019】図8に示すように、各棚段には通路側と奥
側にそれぞれフレーム7が前後水平に架設されるととも
に、両フレーム7の上面に亘って棚板8が載置固定され
る。前記フレーム7と棚板8には、その長手方向(図で
は紙面表裏方向)に適当ピッチでスリット9,10が形
成されている。他方、仕切り板5の上辺には上部係止突
片5aが形成されるとともに、仕切り板5の下辺には、
切り込みsを備えた下部係止突片5bが形成されてお
り、上部係止突片5aをフレーム7のスリット9に差し
込み係合するとともに、下部係止突片5bをスリット1
0に挿入するとともに切り込みs(図9参照)を介して
棚板8に係止することで、各仕切り板5を上下のフレー
ム7に亘って支持させるよう構成されている。なお、フ
レーム7と仕切り板5との係合箇所にはゴム材11が貼
付けられて、仕切り板5のガタつきが阻止されるように
なっている。また、隣接する仕切り板5の間に形成され
る収納部6の幅は、収納するファイルホルダFの種類に
合わせて複数種類準備される。 【0020】図12に示すように、前記ファイルホルダ
Fは、表紙fa、裏表紙fb、および、背表紙fcを、
透明あるいは略透明の樹脂材で一体成型したのものであ
り、裏表紙fbの内面の奥部には書類12を綴じ込み保
持するクランプ13が開閉自在に付設されるととに、表
紙faと裏表紙fbにおける先端側隅部の内面に設けた
樹脂製のホック14a,14bによって、図13に示す
ように、表紙faと裏表紙fbとを閉じ状態に保持でき
るようになっている。また、このファイルホルダFの背
表紙fcの両端部近くには、後述するように、前記搬送
ユニット4によって出し入れする際に利用される係止孔
15が形成されている。さらに、図11に示すように、
背表紙fcの長手方向中央部位における内面には薄板材
16の両端が接着されて、ホルダの種類、厚さ、書類の
内容、患者のID(カルテの場合)、収納部の番号、な
どの情報を記したバーコードラベル17を側方から差し
込み収容するポケット(収納部)18が形成されてい
る。このような構成のファイルホルダFは、隣接する仕
切り板5の間に形成された前記収納部6に、背表紙fc
を下向きにした縦姿勢で収納されて、棚板8上に載置さ
れる。 【0021】図3に示すように、前記搬送台車3は、下
部走行部21と、前記搬送ユニット4を上下動可能に案
内するよう下部走行部21から立設された案内フレーム
22と、この案内フレー22の上端に備えられた上部走
行部23とから構成されている。そして、下部走行部2
1には、前記通路2の下部に沿って敷設された下部レー
ル24の上面を転動する前後一対の走行ローラ25と、
下部レール24に左右から作用する前後2組のガイドロ
ーラ26が備えられるとともに、上部走行部23には、
前記通路2の上部に沿って架設された上部レール27に
左右から作用する前後2組のガイドローラ28が備えら
れ、搬送台車3が下部レール24および上部レール27
に沿って前後水平に移動するよう構成されている。 【0022】また、搬送台車3には、歯付きベルト29
を介してモータ30に連動連結された歯付きプーリ31
が備えられるとともに、下部レール24に沿って配備さ
れて両端が固定された歯付きベルト32が前記歯付きプ
ーリ31に前後のガイドプーリ33を介して巻き掛けら
れており、歯付きプーリ31が正逆に回転駆動されるこ
とで搬送台車3が前後に往復駆動走行されるようになっ
ている。 【0023】また、図3,4に示すように、前記案内フ
レーム22の上下には、2本の歯付きベルト34が縦回
し状態に巻回張設されるとともに、この歯付きベルト3
4を巻回した歯付きプーリ35が、歯付きベルト36を
介してモータ37に連動連結されている。そして、前記
搬送ユニット4が、案内フレーム22に沿って上下動可
能に案内支持されるとともに前記歯付きベルト34の前
面側部分に連結されており、歯付きプーリ35が正逆に
回転駆動されることで搬送ユニット4が駆動昇降される
ようになっている。なお、歯付きベルト34の後面側部
分にはバランス・ウエイト38が取り付けられて、モー
タ駆動負荷の軽減が図られている。 【0024】次に、前記搬送ユニット4の詳細な構造に
ついて説明する。 【0025】図5,6に示すように、この搬送ユニット
4の背部には、前記歯付きベルト50に連結されるベー
スフレーム41が備えられており、このベースフレーム
41の前面下部に、ファイルホルダ出し入れ用の係止機
構42が備えられるとともに、ベースフレーム41の前
面上部にホルダ保持機構43が備えられている。 【0026】前記係止機構42は、ベースフレーム41
の前面の左右水平に配備されたレール44に沿って水平
横移動可能に支持された可動枠45と、この可動枠45
に対して左右一対のガイド軸46を介してピッキング・
ヘッド47が上下にスライド移動可能に支持されてい
る。また、ベースフレーム41の前面には、モータ48
によって駆動される歯付きプーリ49が備えられるとと
もに、この歯付きプーリ49に巻回された歯付きベルト
50が左右水平に巻き掛けられ、この歯付きベルト50
の水平移動部分に前記可動枠45が連結されており、歯
付きプーリ49の正逆転駆動によって可動枠45が水平
に左右移動されるようになっている。また、ピッキング
・ヘッド47はバネ51によって常に下方にスライド付
勢されるとともに、電磁ソレノイド52によって駆動上
昇されるようになっており、その上面には、左右一対の
係止ピン53が突設されている。なお、可動枠45の左
右ストロークエンドへの到達がフォトセンサ54によっ
て規制されるとともに、ピッキング・ヘッド47の昇降
作動がフォトセンサ55で検知されるようになってい
る。 【0027】また、ベースフレーム41の前面には、前
記係止機構42を上方から覆う上カバー57と、係止機
構42を前方から覆う前カバー58とが備えられ、上カ
バー57の前端と前カバー58の上端との間に、前記ピ
ッキング・ヘッド47の係止ピン53が出退および左右
移動するスリット59がカバー横幅全体に亘って形成さ
れている。 【0028】また、前記スリット59の左右両端近くに
は、このスリット59を挟んで対向するように、縦軸心
周りで遊転自在な固定案内ローラ60と可動案内ローラ
61が前後一対づつ配備されている。ここで、前固定案
内ローラ60は、前記前カバー58の上面の左右両端近
くに立設されるとともに、可動案内ローラ61は、上カ
バー57の上面に支点a周りに水平揺動自在に配備した
揺動アーム62の一端に立設され、かつ、この揺動アー
ム62は、可動案内ローラ61が固定案内ローラ60に
接近する方向にバネ63によって揺動付勢されている。 【0029】図5,6,7に示すように、前記ホルダ保
持機構43は、前記ベースフレーム41の上部前面に固
着された中抜き状の周枠64と、この周枠64の内部で
前後移動可能に支持された可動枠65とから構成されて
いる。この可動枠65も中抜き状に構成されており、ベ
ースフレーム41と周枠64の前部とに亘って前後水平
に架設されされた左右一対のガイド軸66に沿って前後
水平移動可能に支持されている。また、ベースフレーム
41から前方に向けて片持ち状に延出した固定支軸67
に作用するリニアモータ68が可動枠65の後部に備え
られており、リニアモータ68の正逆作動によって可動
枠65全体が前後に水平移動されるようになっている。 【0030】前記可動枠65には、ホルダ保持空間Pを
もって対向配備された前後一対のホルダ保持板71が前
後2組設けられるとともに、可動枠65の左右外側には
それぞれ左右一対の保持アーム72,73が前後2組備
えられている。各保持アーム72,73は上部支点bを
中心に前後揺動可能に配備されるとともに、その支軸7
2a,73aを介して左右の保持アーム72,73が夫
々一体揺動するよう構成されている。そして、各保持ア
ーム72,73の下端部には、前記ホルダ保持板71に
形成した開口71aを通してホルダ保持空間Pに出退す
る保持片72b,73bが備えられるとともに、この保
持片72b,73bがホルダ保持空間Pに突入する方向
に各保持アーム72,73がバネ74,75によって揺
動付勢されている。 【0031】また、左側の保持アーム72からは操作ア
ーム部72cが後方に向けて延出されるとともに、右側
の保持アーム73からは操作アーム部73cが前方に向
けて延出され、各操作アーム部72c,73cの先端部
に備えたカムフォロア・ローラ72d,73dに対向す
るように、モータ76,77によって駆動されるカム7
8,79が配備されている。上記構成によると、カム7
8,79が回転してその大径部がカムフォロア・ローラ
72d,73dに作用することで各操作アーム部72
c,73cが押し下げられ、保持アーム72,73がバ
ネ74,75に抗して強制揺動されて、保持片72b,
73bがホルダ保持空間Pから離脱されるのである。 【0032】また、この可動枠65の上部左右にも、前
記固定案内ローラ61および可動案内ローラ62と同様
に構成された固定案内ローラ81および可動案内ローラ
82がステー83を介して装備されている。 【0033】本発明に係るファイルホルダの自動入出庫
装置は以上のように構成されており、以下のその作動に
ついて説明する。 【0034】所定のファイルホルダの出庫指令が入力さ
れると、搬送台車3の前後移動および搬送ユニット4の
昇降制御によって、搬送ユニット4が所望のファイルホ
ルダFが収納された収納部6の前まで移動される。 【0035】次に、ピッキング・ヘッド47が付勢下降
された状態で、所定の収納部6に向けて進出され、そこ
に収納されたファイルホルダFの通路側端部の下方に入
り込むまで移動する。 【0036】次に、電磁ソレノイド52が通電されてピ
ッキング・ヘッド47が上昇され、先端の係止ピン53
をファイルホルダFの背表紙fcに形成されている通路
側の係止孔15に下方より突入させる。この場合、前記
係止孔15は、図10に示すようにピン径より大きい角
孔部15aとこれに続く半円状孔15bとで形成されて
おり、前記係止ピン53は先ず角孔部15aに突入され
ることになり、ファイルホルダFの収納位置に多少の誤
差があっても、係止ピン53は正しく係止孔15に突入
されることになる。 【0037】次に、係止機構42の可動枠45が後退水
平移動されることで、係止ピン53はスリット59から
突出した状態で水平移動し、係止ピン53に係止された
ファイルホルダFは収納部6から引き出されてスリット
59の上部にまで移動する。この際、係止ピン53は係
止孔15の半円状孔15bを係止するのであるが、図1
0に示すように、係止ピン53の周部には溝53aが形
成されており、この溝53aが半円状孔15bに係合す
ることで、係止ピン53が係止孔15から外れることな
くファイルホルダFを正しく引き出してゆく。また、フ
ァイルホルダFにおける背表紙fcの幅はスリット59
の幅より大きいので、前端を係止されて引き出されたフ
ァイルホルダFは上カバー57と前カバー58の上面に
受け止め支持された状態で引き出されて行く。また、こ
の時、ホルダ保持機構43における各保持アーム72,
73はカム78,79によって共に開放されるととも
に、そのうちの一方のホルダ保持空間(図5の場合は、
後側のホルダ保持空間)Pがスリット59の直上方に位
置されており、引き出されたファイルホルダFの上半部
が、このスリット上方のホルダ保持空間Pに挿入されて
ゆく。 【0038】ファイルホルダFが、ピッキング・ヘッド
47の左右移動範囲の中間までくると、ベースフレーム
41における左右方向中央部の下方に取り付けたバーコ
ード・リーダー84が、背表紙fcの内面のポケット1
8にバーコードが外向きになるよう差し込んでおいたバ
ーコードラベル17のバーコード情報がスリット59を
通して読み取られて、所望のファイルホルダかどうかが
確認される。 【0039】ファイルホルダFがピッキング・ヘッド4
7の左右移動範囲の中間まで搬送されると、保持アーム
73の強制開放状態が解除され、保持アーム73がバネ
75によって付勢揺動され、その保持片73bがホルダ
保持板71の開口71aを通ってホルダ保持空間Pに弾
性的に突入され、ホルダ保持板71と左右の保持片73
bとの間にファイルホルダFを挟持し、その後、ピッキ
ング・ヘッド47を引出し方向と逆方向に少し後退させ
た後、下降させると係止ピン53が係止孔15から離脱
される。 【0040】ファイルホルダFを1個だけ出庫する場合
には、上述したようにして引き出したファイルホルダF
をホルダ保持機構43で保持した状態で、搬送ユニット
4を入出庫位置にまで搬送し、仮り置き台1aの下方に
置かれたワゴン85に移載するか、収納ラック1の端部
に備えた仮り置き台1aに移し替えた後、次の指令を待
つ。ワゴン85のファイルホルダFは必要先に搬送さ
れ、また仮り置き棚1aのファイルホルダFは人手によ
って手押し移動式のワゴン85に移し替えられ、必要先
に搬送されてゆく。 【0041】また、複数のホルダ出庫の指令が出ている
場合には、上記のようにファイルホルダFを一方のホル
ダ保持空間Pに挟持し、ピッキング・ヘッド47を下降
させた後に、空いている他方のホルダ保持空間Pがスリ
ット59の上方に位置するように可動枠65を前後動さ
せて、次のホルダ引出し作動を行うのである。 【0042】ファイルホルダFの入庫作動は次のように
行われる。つまり、ワゴン85によって戻されてきたフ
ァイルホルダFは、搬送ユニット4が前述の要領でワゴ
ン85より直接的にファイルホルダFを引き出してホル
ダ保持機構43で保持する。この際、ファイルホルダF
が引き出される途中で、その上下箇所において固定案内
ローラ60,81と可動案内ローラ61,82との間に
挿入され、この時、可動案内ローラ61はファイルホル
ダFの厚さに応じて後退変位し、この変位量が揺動アー
ム62の変位量としてフォトセンサ86(図7参照)に
よって検出される。このフォトセンサ86は、揺動アー
ム62の変位を3段階に検出するものであり、この検出
結果と、バーコードの読み取り情報に基づいて、このフ
ァイルホルダFを収納するに適した収納部6が決定さ
れ、搬送ユニット4はその決定された収納部6に向かっ
て移動される。なお、入庫するファイルホルダFが多数
ある場合には、2個のファイルホルダFを保持して搬送
することになる。 【0043】ここで、もし、ファイルホルダFの検出厚
さが、そのファイルホルダFの書類綴じ込み厚さの限界
を越えているようであればエラーを出し、より厚いファ
イルホルダへの綴じ替え指令が出される。 【0044】そして、ファイルホルダFが所定の収納部
6に到達すると、ピッキング・ヘッド47がファイルホ
ルダFの押し込み収納方向と反対側の下部にまで移動し
た後、上昇され、押し込み収納方向側の係止ピン53が
係止孔15に挿入される。次いで、このファイルホルダ
Fを挟持していた保持アーム72または73が強制開放
され、ピッキング・ヘッド47が収納部側に前進するこ
とで、ファイルホルダFは上カバー57および前カバー
58の上面を滑りながら所定の収納部6に押し込まれて
ゆく。なお、係止ピン53を係止孔15に挿入すること
なく、ファイルホルダFの収納方向の反対側にあたる下
部側面に係止ピン53を押し当ててファイルホルダFを
押し込むように収納してもよい。 【0045】この場合、収納部6の直前箇所の上下に位
置する固定案内ローラ60,81と可動案内ローラ6
1,82が通過するファイルホルダFを前後から挟持す
るので、ファイルホルダFの厚さが押し狭ばめられるこ
とになり、狭い収納部6への差し込みが円滑に行われる
ことになる。 【0046】また、対向する収納ラック1の間で、ファ
イルホルダFを移し替える場合には、一方の収納ラック
1の収納部6から引き出したファイルホルダFを一旦搬
送ユニット4内に取り入れた後、係止ピン53を差し替
えて他方の収納ラック1の収納部6に向けて移動させる
ことになる。 【0047】なお。本発明は以下のような形態で実施す
ることもできる。 【0048】(1)バーコードを背表紙fcの内側に取
り付ける簡易な手段としては、バーコードラベル17を
単に背表紙fcの内面に貼付ければよい。 【0049】(2)また、バーコードラベル17の収納
部(ポケット)18を、背表紙fcの外面に設けること
も可能である。 【0050】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明のファイルホルダの自動入出庫装置によれば、次のよ
うな効果が期待できる。 【0051】(削除) 【0052】(削除) 【0053】(削除) 【0054】請求項1に係る発明のファイルホルダの自
動入出庫装置によると、搬送ユニットにどのような方向
からファイルホルダが収納されても、その収納位置にお
いて確実迅速にバーコードを読み取ることができ、入出
庫処理を効率よく行う上で有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファイルホルダ自動入出庫装置の全体側面図で
ある。 【図2】ファイルホルダ自動入出庫装置の全体平面図で
ある。 【図3】搬送台車の側面図である。 【図4】搬送台車における駆動系を示す正面図である。 【図5】搬送ユニットの側面図である。 【図6】搬送ユニットの正面図である。 【図7】搬送ユニットの平面図である。 【図8】収納ラックの一部を示す縦断正面図である。 【図9】仕切り板の側面図である。 【図10】ファイルホルダの一部を切り欠いた斜視図で
ある。 【図11】ファイルホルダの一部を縦断した側面図であ
る。 【図12】開放したファイルホルダ全体の斜視図であ
る。 【図13】閉込んだファイルホルダ全体の斜視図であ
る。 【符号の説明】 1 収納ラック 4 搬送ユニット 17 バーコードラベル 18 バーコードラベルの収納部 F ファイルホルダ fc 背表紙
ある。 【図2】ファイルホルダ自動入出庫装置の全体平面図で
ある。 【図3】搬送台車の側面図である。 【図4】搬送台車における駆動系を示す正面図である。 【図5】搬送ユニットの側面図である。 【図6】搬送ユニットの正面図である。 【図7】搬送ユニットの平面図である。 【図8】収納ラックの一部を示す縦断正面図である。 【図9】仕切り板の側面図である。 【図10】ファイルホルダの一部を切り欠いた斜視図で
ある。 【図11】ファイルホルダの一部を縦断した側面図であ
る。 【図12】開放したファイルホルダ全体の斜視図であ
る。 【図13】閉込んだファイルホルダ全体の斜視図であ
る。 【符号の説明】 1 収納ラック 4 搬送ユニット 17 バーコードラベル 18 バーコードラベルの収納部 F ファイルホルダ fc 背表紙
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−208017(JP,A)
特開 平7−97015(JP,A)
特開 平9−175606(JP,A)
実開 昭59−87976(JP,U)
実開 平5−31988(JP,U)
登録実用新案3003403(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B42F 9/00
B42F 17/34
B65G 1/04 541
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 挟み込んだ書類などの種類を判別するバ
ーコードが取り付けられたファイルホルダを収納する収
納ラックと、収納ラックの間でファイルホルダを搬送す
る搬送ユニットと、搬送ユニットに収納されたファイル
ホルダのバーコードを読み取るバーコードリーダとを備
えたファイルホルダの自動入出庫装置において、前記搬送ユニットには、前記バーコードをファイルホル
ダの背表紙部分の長手方向のほぼ中央部位に取り付けた
ファイルホルダの収納位置における中央部位の下方に、
前記バーコードリーダを備えてあることを特徴とするフ
ァイルホルダの自動入出庫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12226198A JP3443525B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | ファイルホルダの自動入出庫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12226198A JP3443525B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | ファイルホルダの自動入出庫装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11314483A JPH11314483A (ja) | 1999-11-16 |
JP3443525B2 true JP3443525B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=14831584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12226198A Expired - Fee Related JP3443525B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | ファイルホルダの自動入出庫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443525B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200314585Y1 (ko) * | 2003-02-04 | 2003-05-27 | 이천수 | 포대형 화일 |
-
1998
- 1998-05-01 JP JP12226198A patent/JP3443525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11314483A (ja) | 1999-11-16 |
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---|---|---|---|
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