JPH1179322A - 自動格納設備の移載装置 - Google Patents
自動格納設備の移載装置Info
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- JPH1179322A JPH1179322A JP24657697A JP24657697A JPH1179322A JP H1179322 A JPH1179322 A JP H1179322A JP 24657697 A JP24657697 A JP 24657697A JP 24657697 A JP24657697 A JP 24657697A JP H1179322 A JPH1179322 A JP H1179322A
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- Japan
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- storage shelf
- storage
- file
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Abstract
(57)【要約】
【課題】書類が収納されたファイルホルダを多数格納す
る自動格納設備において、ファイルホルダの入出庫に要
する時間を短縮できるようにする。 【手段】スタッカクレーン式移載装置5のピッキング手
段12に、ファイルホルダFを取り込み・繰り出すための
移動式クランプ体26と、固定式のガイド用ケース21とを
それぞれ複数個並設する。移載装置5と台車3又は格納
棚4との間に、2冊のファイルホルダFを同時に移し換
えできるため、ファイルホルダFの入出庫に要する時間
を短縮できる。
る自動格納設備において、ファイルホルダの入出庫に要
する時間を短縮できるようにする。 【手段】スタッカクレーン式移載装置5のピッキング手
段12に、ファイルホルダFを取り込み・繰り出すための
移動式クランプ体26と、固定式のガイド用ケース21とを
それぞれ複数個並設する。移載装置5と台車3又は格納
棚4との間に、2冊のファイルホルダFを同時に移し換
えできるため、ファイルホルダFの入出庫に要する時間
を短縮できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類を収納するフ
ァイルホルダのような物品を自動的に多数格納する自動
格納設備において、物品を出し入れするための移載装置
の改良に関するものである。
ァイルホルダのような物品を自動的に多数格納する自動
格納設備において、物品を出し入れするための移載装置
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の自動格納設備(或いは自動
倉庫)が提案され、且つ、実用化されている。その一例
として本願出願人は、病院用カルテのような書類を出し
入れ自在な状態で大量に保管する手段として、書類をフ
ァイルホルダに収納して格納する自動格納設備を提案し
た。
倉庫)が提案され、且つ、実用化されている。その一例
として本願出願人は、病院用カルテのような書類を出し
入れ自在な状態で大量に保管する手段として、書類をフ
ァイルホルダに収納して格納する自動格納設備を提案し
た。
【0003】すなわちこの自動格納設備は、例えば特開
平7-179207号公報に記載されているように、多数のファ
イルホルダを並列状に吊懸けできるハンガー群が多段に
配置された格納棚と、この格納棚の前面に沿って走行す
るスタッカクレーン式の移載装置と、ファイルホルダを
搬送するための台車とを備えており、台車に、ファイル
ホルダを多数吊懸けできるように格納棚と同じ構造のハ
ンガー群を設け、格納棚に近接して設けた入出庫部に台
車をセットし、その状態で移載装置を駆動することによ
って台車と格納棚との間にファイルホルダを移し換える
ようにしたものである。
平7-179207号公報に記載されているように、多数のファ
イルホルダを並列状に吊懸けできるハンガー群が多段に
配置された格納棚と、この格納棚の前面に沿って走行す
るスタッカクレーン式の移載装置と、ファイルホルダを
搬送するための台車とを備えており、台車に、ファイル
ホルダを多数吊懸けできるように格納棚と同じ構造のハ
ンガー群を設け、格納棚に近接して設けた入出庫部に台
車をセットし、その状態で移載装置を駆動することによ
って台車と格納棚との間にファイルホルダを移し換える
ようにしたものである。
【0004】更に述べると、移載装置には、ファイルホ
ルダの縁部材を摺動自在に吊懸けできるガイドレール
と、ファイルホルダの縁部材をクランプして前後移動す
る移動式のクランプ体とを備えたピッキング手段が設け
られており、ガイドレールが台車又は格納棚におけるフ
ァイルホルダの吊懸け箇所と一直線状に延びるように移
載装置を位置決めしてからクランプ体を前後動させるこ
とにより、ファイルホルダを移載装置と台車又は格納棚
との間に移し換えるようにしている。
ルダの縁部材を摺動自在に吊懸けできるガイドレール
と、ファイルホルダの縁部材をクランプして前後移動す
る移動式のクランプ体とを備えたピッキング手段が設け
られており、ガイドレールが台車又は格納棚におけるフ
ァイルホルダの吊懸け箇所と一直線状に延びるように移
載装置を位置決めしてからクランプ体を前後動させるこ
とにより、ファイルホルダを移載装置と台車又は格納棚
との間に移し換えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このファイルホルダ用
自動格納設備は実際に使用されており、特に病院のカル
テ管理システム用として好評を博しているが、ファイル
ホルダの入出庫に要する時間短縮に限界がある点で課題
があった。すなわちこの従来のファイルホルダ用自動格
納設備は、移載装置と台車及び格納棚との間でのファイ
ルホルダの移し換えを1冊ずつ行うものであるため、入
出庫のための時間を短縮するためには移載装置の走行速
度やクランプ体の移動速度を速くしなければならない
が、位置決め等の点から速度アップには限界があるた
め、ファイルホルダの入出庫に要する時間短縮に限界が
あったのである。
自動格納設備は実際に使用されており、特に病院のカル
テ管理システム用として好評を博しているが、ファイル
ホルダの入出庫に要する時間短縮に限界がある点で課題
があった。すなわちこの従来のファイルホルダ用自動格
納設備は、移載装置と台車及び格納棚との間でのファイ
ルホルダの移し換えを1冊ずつ行うものであるため、入
出庫のための時間を短縮するためには移載装置の走行速
度やクランプ体の移動速度を速くしなければならない
が、位置決め等の点から速度アップには限界があるた
め、ファイルホルダの入出庫に要する時間短縮に限界が
あったのである。
【0006】また、他の物品用の自動格納設備において
も物品を1個ずつ移し換えるようにしているため、ファ
イルホルダ用自動格納設備と同様の課題があった。本発
明はかかる実情に鑑み成されたもので、ファイルホルダ
等の物品を能率良く入出庫できるようにすることを目的
とするものである。
も物品を1個ずつ移し換えるようにしているため、ファ
イルホルダ用自動格納設備と同様の課題があった。本発
明はかかる実情に鑑み成されたもので、ファイルホルダ
等の物品を能率良く入出庫できるようにすることを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため請求項1の発明
では、「多数の物品を格納できる格納棚と、この格納棚
から取り出された物品を搬送するための台車等の搬入出
手段と、これら搬入出手段と格納棚との間に物品を移し
換えるための移載装置とを備え、この移載装置に、搬入
出手段及び格納棚に対して複数の物品を同時に移し換え
できる状態と個別に移し換えできる状態とに選択自在な
ピッキング手段を設ける」の構成にした。
では、「多数の物品を格納できる格納棚と、この格納棚
から取り出された物品を搬送するための台車等の搬入出
手段と、これら搬入出手段と格納棚との間に物品を移し
換えるための移載装置とを備え、この移載装置に、搬入
出手段及び格納棚に対して複数の物品を同時に移し換え
できる状態と個別に移し換えできる状態とに選択自在な
ピッキング手段を設ける」の構成にした。
【0008】また、請求項2の発明はファイルホルダ用
自動格納設備に適用したもので、「多数のファイルホル
ダを整列して多数吊懸けできる格納棚と、ファイルホル
ダを搬送するための台車と、格納棚の近傍にセットした
台車と格納棚との間にファイルホルダを移し換えるため
の移載装置とを備えた自動格納設備において、前記移載
装置に、台車及び格納棚に対して複数のファイルホルダ
を同時に移し換えできる状態と個別に移し換えできる状
態とに選択自在なピッキング手段を設ける」の構成にし
た。
自動格納設備に適用したもので、「多数のファイルホル
ダを整列して多数吊懸けできる格納棚と、ファイルホル
ダを搬送するための台車と、格納棚の近傍にセットした
台車と格納棚との間にファイルホルダを移し換えるため
の移載装置とを備えた自動格納設備において、前記移載
装置に、台車及び格納棚に対して複数のファイルホルダ
を同時に移し換えできる状態と個別に移し換えできる状
態とに選択自在なピッキング手段を設ける」の構成にし
た。
【0009】
【発明の奏する効果】ファイルホルダ等の物品を入庫す
るに際しては、台車等の搬入出手段で物品を格納棚の近
傍に運び、物品をピッキング手段によって搬入出手段か
ら移載装置に取り込み、次いで、移載装置を格納棚の目
的箇所に移動させてから、移載装置のピッキング手段に
よって物品を格納棚の収納部に繰り出すことになる。出
庫は逆の動作によって行われる。
るに際しては、台車等の搬入出手段で物品を格納棚の近
傍に運び、物品をピッキング手段によって搬入出手段か
ら移載装置に取り込み、次いで、移載装置を格納棚の目
的箇所に移動させてから、移載装置のピッキング手段に
よって物品を格納棚の収納部に繰り出すことになる。出
庫は逆の動作によって行われる。
【0010】この入出庫に際して、本願の上記構成にす
ると、ファイルホルダ等の物品を搬入手段又は格納棚か
ら移載装置に同時に複数個取り込むことができると共
に、物品を搬入出手段又は格納棚に対して同時に複数個
繰り出すことができる。このため、移載装置への物品の
取り込み又は移載装置からの繰り出しの時間を短縮し
て、入出庫の能率を向上できる。
ると、ファイルホルダ等の物品を搬入手段又は格納棚か
ら移載装置に同時に複数個取り込むことができると共
に、物品を搬入出手段又は格納棚に対して同時に複数個
繰り出すことができる。このため、移載装置への物品の
取り込み又は移載装置からの繰り出しの時間を短縮し
て、入出庫の能率を向上できる。
【0011】ところで、例えば台車からファイルホルダ
等の物品を同時に複数個取り出しても、取り出した物品
の格納位置が近接しているとは限らない。また、出庫に
際しては、格納棚から取り出す複数の物品が同時に取り
出しできる位置にあるとは限らない。従って、単に複数
個の物品を移載装置に取り込み・繰り出しできるだけで
は、多数の物品を格納棚にランダムに出し入れするよう
にした自動格納設備には適用できない。
等の物品を同時に複数個取り出しても、取り出した物品
の格納位置が近接しているとは限らない。また、出庫に
際しては、格納棚から取り出す複数の物品が同時に取り
出しできる位置にあるとは限らない。従って、単に複数
個の物品を移載装置に取り込み・繰り出しできるだけで
は、多数の物品を格納棚にランダムに出し入れするよう
にした自動格納設備には適用できない。
【0012】これに対して本発明は、複数の物品を別々
に取り込み・繰り出すこともできるから、例えば、入庫
に際しては、台車等から移載装置に同時に複数個の物品
を取り込んで、格納棚には1個ずつ格納する一方、出庫
に際しては、格納棚から移載装置に1個ずつ取り込んで
台車等には同時に繰り出すと言うように、搬入出手段及
び格納棚での物品の位置に応じて、複数個の同時取り出
し・同時繰り出しと1個ずつの取り込み・繰り出しとを
選択することができ、このため、任意の物品を格納棚の
任意の収納部に出し入れすると言う自動出し入れ機能を
損なうことはない。
に取り込み・繰り出すこともできるから、例えば、入庫
に際しては、台車等から移載装置に同時に複数個の物品
を取り込んで、格納棚には1個ずつ格納する一方、出庫
に際しては、格納棚から移載装置に1個ずつ取り込んで
台車等には同時に繰り出すと言うように、搬入出手段及
び格納棚での物品の位置に応じて、複数個の同時取り出
し・同時繰り出しと1個ずつの取り込み・繰り出しとを
選択することができ、このため、任意の物品を格納棚の
任意の収納部に出し入れすると言う自動出し入れ機能を
損なうことはない。
【0013】従って本発明によると、自動格納設備の自
動出し入れ機能を些かも損なうことなく、入出庫工程の
能率を向上することができる。
動出し入れ機能を些かも損なうことなく、入出庫工程の
能率を向上することができる。
【0014】
【発明の実施形態】次に、本発明をファイルホルダ用自
動格納設備に適用した実施形態を図面に基づいて説明す
る。図1〜図10で第1実施形態を示しており、このち図
1(A)は自動格納設備1の斜視図、図1(B)は自動格納設備
1に使用するファイルホルダFの斜視図、図2(A)は自動
格納設備1の部分斜視図、図2(B)は自動格納設備1の部
分平断面図であり、先ず、これらの図に基づいてファイ
ルホルダFと自動格納設備1との概略を説明する。
動格納設備に適用した実施形態を図面に基づいて説明す
る。図1〜図10で第1実施形態を示しており、このち図
1(A)は自動格納設備1の斜視図、図1(B)は自動格納設備
1に使用するファイルホルダFの斜視図、図2(A)は自動
格納設備1の部分斜視図、図2(B)は自動格納設備1の部
分平断面図であり、先ず、これらの図に基づいてファイ
ルホルダFと自動格納設備1との概略を説明する。
【0015】図1(B)に示すように、ファイルホルダF
は、一対の表紙F1とこれらが屈曲自在に連接したまち部
(背表紙部或いは底部)F2とを備えており、両表紙F1の
自由端に帯板状の縁部材F3を固着し、これら両表紙F1の
縁部材F3を、当該縁部材F3に設けた突起と穴(いずれも
図示せず)とをスナップ係合させることによって止着す
るようにしている。
は、一対の表紙F1とこれらが屈曲自在に連接したまち部
(背表紙部或いは底部)F2とを備えており、両表紙F1の
自由端に帯板状の縁部材F3を固着し、これら両表紙F1の
縁部材F3を、当該縁部材F3に設けた突起と穴(いずれも
図示せず)とをスナップ係合させることによって止着す
るようにしている。
【0016】縁部材F3の両端部(一端部でも良い)には
角形の係合穴F4を穿設している。カルテ等の書類は、表
紙F1の内面に設けたポケット部(図示せず)又は/及び
まち部F2の内面に設けたバインダー(図示せず)に綴じ
られる。一方の表紙F1の内面には、書類を特定するバー
コードカードCを挿入するための袋部F6が形成されてい
ると共に、スキャナでバーコードを読取るための穴F7が
開口している。
角形の係合穴F4を穿設している。カルテ等の書類は、表
紙F1の内面に設けたポケット部(図示せず)又は/及び
まち部F2の内面に設けたバインダー(図示せず)に綴じ
られる。一方の表紙F1の内面には、書類を特定するバー
コードカードCを挿入するための袋部F6が形成されてい
ると共に、スキャナでバーコードを読取るための穴F7が
開口している。
【0017】自動格納設備1は格納庫2と台車3とを備
えており、格納庫2内には、多数のファイルホルダFを
吊りかけた状態で格納する二つの格納棚4が相対向して
配置されていると共に、両格納棚4の間の通路にはスタ
ッカクレーン式の移載装置5が配置されている。また、
格納庫2のうち各格納棚4の前端に位置した部位には、
台車3をセットするための入出庫部6がそれぞれ形成さ
れている。
えており、格納庫2内には、多数のファイルホルダFを
吊りかけた状態で格納する二つの格納棚4が相対向して
配置されていると共に、両格納棚4の間の通路にはスタ
ッカクレーン式の移載装置5が配置されている。また、
格納庫2のうち各格納棚4の前端に位置した部位には、
台車3をセットするための入出庫部6がそれぞれ形成さ
れている。
【0018】格納庫2のうち一方の格納棚4の前面の箇
所には、ファイルホルダFを1個ずつ取り出すための緊
急出庫口7が開口しており、また、格納庫2の前面の適
当な箇所に操作パネル8を設けている。移載装置5は、
図1(A)及び図2(B)に示すように、地レール9及び天レー
ル(図示せず)に沿って走行するコラム10と、このコラ
ム10に昇降自在に装着したリフト11とを備えており、リ
フト11に、詳しくは後述するピッキング手段12を水平旋
回自在に吊り下げ装着している。そして、図2に示すよ
うに、台車3を入出庫部6にセットした状態で移載装置
5を駆動することにより、ファイルホルダFが台車3と
格納棚4との間に移し換えられ、これによってファイル
ホルダFを入出庫できる。
所には、ファイルホルダFを1個ずつ取り出すための緊
急出庫口7が開口しており、また、格納庫2の前面の適
当な箇所に操作パネル8を設けている。移載装置5は、
図1(A)及び図2(B)に示すように、地レール9及び天レー
ル(図示せず)に沿って走行するコラム10と、このコラ
ム10に昇降自在に装着したリフト11とを備えており、リ
フト11に、詳しくは後述するピッキング手段12を水平旋
回自在に吊り下げ装着している。そして、図2に示すよ
うに、台車3を入出庫部6にセットした状態で移載装置
5を駆動することにより、ファイルホルダFが台車3と
格納棚4との間に移し換えられ、これによってファイル
ホルダFを入出庫できる。
【0019】格納棚4には多数のファイルホルダFを並
列状に吊懸けできるハンガー群14が多段に設けられてお
り、また、台車3にも、格納棚4と同じ構造のハンガー
群14が2段(1段又は3段以上でも良い)設けられてい
る。このハンガー群14の構造を、図3及び図4に基づい
て説明する。図4はハンガー群14の斜視図、図4のうち
(A)はハンガー群14の側断面図、 (B)は (A)の B-B視平
断面図、 (C)は (A)のC-C視正面図である。
列状に吊懸けできるハンガー群14が多段に設けられてお
り、また、台車3にも、格納棚4と同じ構造のハンガー
群14が2段(1段又は3段以上でも良い)設けられてい
る。このハンガー群14の構造を、図3及び図4に基づい
て説明する。図4はハンガー群14の斜視図、図4のうち
(A)はハンガー群14の側断面図、 (B)は (A)の B-B視平
断面図、 (C)は (A)のC-C視正面図である。
【0020】ハンガー群14は、下端に支持部15aを設け
た多数のハンガー15を並列状に重ね合わせることによっ
て構成されており、隣合った2つのハンガー15の支持部
にファイルホルダFの縁部材F3を吊懸けるようにしてい
る。換言すると、隣合った二つのハンガー15の間に一つ
の単位収納部16が形成される。各ハンガー15の上部先端
にはスリット17を形成している。
た多数のハンガー15を並列状に重ね合わせることによっ
て構成されており、隣合った2つのハンガー15の支持部
にファイルホルダFの縁部材F3を吊懸けるようにしてい
る。換言すると、隣合った二つのハンガー15の間に一つ
の単位収納部16が形成される。各ハンガー15の上部先端
にはスリット17を形成している。
【0021】なお、格納棚4及び台車3におけるファイ
ルホルダの吊懸け構造は実施例のようなハンガー15を使
用したものには限らず、要は、ファイルホルダFを吊懸
けできる構造であれば良い。また、台車3にハンガー群
14を一体に固着することに代えて、ハンガー群14を備え
た箱体を台車3に着脱自在にセットするようにしても良
い。
ルホルダの吊懸け構造は実施例のようなハンガー15を使
用したものには限らず、要は、ファイルホルダFを吊懸
けできる構造であれば良い。また、台車3にハンガー群
14を一体に固着することに代えて、ハンガー群14を備え
た箱体を台車3に着脱自在にセットするようにしても良
い。
【0022】次に、移載装置5のピッキング手段12につ
いて、図5〜図8を参照して説明する。図5はピッキン
グ手段12の破断平面図で図7(A)の V-V視平断面図、は構
成部材であるクランプ体の部分平面図、図7のうち (A)
は図5の VII-VII視断面図、(B)はファイルホルダFの
支持状態を示す部分斜視図、図8は図5のVIII−VIII視
断面図である。
いて、図5〜図8を参照して説明する。図5はピッキン
グ手段12の破断平面図で図7(A)の V-V視平断面図、は構
成部材であるクランプ体の部分平面図、図7のうち (A)
は図5の VII-VII視断面図、(B)はファイルホルダFの
支持状態を示す部分斜視図、図8は図5のVIII−VIII視
断面図である。
【0023】図5,7,8 に示すように、ピッキング手段12
は、リフト11に水平旋回自在に吊懸け装着した箱状フレ
ーム18を備えている。箱状フレーム18の一端は開口して
おり(図5及び図8において開口部を符号19で示す)、
リフト11に設けた第1モータ20を駆動することにより、
箱状フレーム18は、開口部19が一方の格納棚4を向いた
状態と他方の格納棚4を向いた状態とに姿勢変更される
(以下、箱状フレーム18は、開口している面を前面、そ
れと反対側の部位を後面と表現する)。
は、リフト11に水平旋回自在に吊懸け装着した箱状フレ
ーム18を備えている。箱状フレーム18の一端は開口して
おり(図5及び図8において開口部を符号19で示す)、
リフト11に設けた第1モータ20を駆動することにより、
箱状フレーム18は、開口部19が一方の格納棚4を向いた
状態と他方の格納棚4を向いた状態とに姿勢変更される
(以下、箱状フレーム18は、開口している面を前面、そ
れと反対側の部位を後面と表現する)。
【0024】箱状フレーム18の内部には、ファイルホル
ダFを吊支するための二つのケース(ガイド枠)21が固
着されている。両ケース21は、格納棚4の奥行き方向に
延びる姿勢に配置されており、両ケース21の上端には、
ファイルホルダFの縁部材F3を摺動自在に支持するガイ
ドレール22が固着されている。前記両ケース21は箱状フ
レーム18の中央部に配置されており、ガイドレール22
は、図5及び図8に示すように箱状フレーム18の前面ま
で延びている。箱状フレーム18の内部のうちケース21の
前方には、格納棚4へのファイルホルダFの進入をガイ
ドするための一対ずつの格納ガイド体23がそれぞれ配置
されている。
ダFを吊支するための二つのケース(ガイド枠)21が固
着されている。両ケース21は、格納棚4の奥行き方向に
延びる姿勢に配置されており、両ケース21の上端には、
ファイルホルダFの縁部材F3を摺動自在に支持するガイ
ドレール22が固着されている。前記両ケース21は箱状フ
レーム18の中央部に配置されており、ガイドレール22
は、図5及び図8に示すように箱状フレーム18の前面ま
で延びている。箱状フレーム18の内部のうちケース21の
前方には、格納棚4へのファイルホルダFの進入をガイ
ドするための一対ずつの格納ガイド体23がそれぞれ配置
されている。
【0025】格納ガイド体23は、前記特許公開公報に詳
述されているのと同様の構成であり、少なくとも先端間
の間隔が広狭自在となるように水平回動自在又はスライ
ド自在に構成されており、図示しないばねにより、互い
の間隔が狭まる方向に付勢されている。また、格納ガイ
ド体23は前後動自在であり、図8に一点鎖線で示すよう
に、ファイルホルダFの前進動に先立って格納棚4にあ
る程度の距離だけ進入、次いで、ファイルホルダFの先
端部が格納棚4に入り込むと、格納ガイド体23は元の位
置に後退する。
述されているのと同様の構成であり、少なくとも先端間
の間隔が広狭自在となるように水平回動自在又はスライ
ド自在に構成されており、図示しないばねにより、互い
の間隔が狭まる方向に付勢されている。また、格納ガイ
ド体23は前後動自在であり、図8に一点鎖線で示すよう
に、ファイルホルダFの前進動に先立って格納棚4にあ
る程度の距離だけ進入、次いで、ファイルホルダFの先
端部が格納棚4に入り込むと、格納ガイド体23は元の位
置に後退する。
【0026】図5及び図7に示すように、箱状フレーム
18の上部のうち両ケース21を挟んだ両側の部位には、箱
状フレーム18の前後両端間にわたって水平状に延びる上
下複数本ずつのガイド軸24が固着されており、このガイ
ド軸24に、ファイルホルダFを移動させるためのクラン
プ体26を摺動自在に装着している。クランプ体26は、ケ
ース21の後方の待機位置まで後退し、箱状フレーム18の
前面が僅かに突出した状態まで前進し得る。
18の上部のうち両ケース21を挟んだ両側の部位には、箱
状フレーム18の前後両端間にわたって水平状に延びる上
下複数本ずつのガイド軸24が固着されており、このガイ
ド軸24に、ファイルホルダFを移動させるためのクラン
プ体26を摺動自在に装着している。クランプ体26は、ケ
ース21の後方の待機位置まで後退し、箱状フレーム18の
前面が僅かに突出した状態まで前進し得る。
【0027】箱状フレーム18のうちガイド軸24の外側の
部位に、ガイド軸24の両端近傍に位置した一対のメイン
スプロケット27をそれぞれ回転自在に設け、これらメイ
ンスプロケット27にチェーン28を巻き掛けし、メインス
プロケット27にクランプ体26の一側部を固着している
(固着箇所を図5及び図7において符号29で示してい
る)。箱状フレーム18の前後両側面には、回転軸を上向
き突設した第2モータ30がブラケット31を介してそれぞ
れ固着されており、この第2モータ30の回転軸に設けた
スプロケット32と、ブラケット31に設けたアイドルスプ
ロケット33とに前記チェーン28を噛合させている。従っ
て、第2モータ30を正逆回転させことにより、クランプ
体26を前後移動させることができる。
部位に、ガイド軸24の両端近傍に位置した一対のメイン
スプロケット27をそれぞれ回転自在に設け、これらメイ
ンスプロケット27にチェーン28を巻き掛けし、メインス
プロケット27にクランプ体26の一側部を固着している
(固着箇所を図5及び図7において符号29で示してい
る)。箱状フレーム18の前後両側面には、回転軸を上向
き突設した第2モータ30がブラケット31を介してそれぞ
れ固着されており、この第2モータ30の回転軸に設けた
スプロケット32と、ブラケット31に設けたアイドルスプ
ロケット33とに前記チェーン28を噛合させている。従っ
て、第2モータ30を正逆回転させことにより、クランプ
体26を前後移動させることができる。
【0028】図6に拡大して示すように、クランプ体26
には、ファイルホルダFにおける縁部材F3の端部に嵌ま
る挟持部34が形成されており、この挟持部34に、開閉自
在な(正確には密着・離反自在な)一対の爪35を設けて
いる。爪35は図示しない電磁ソレノイド等の駆動手段に
開閉動される。また、ファイルホルダFの縁部材F3を挟
持部34にきっちり嵌め入れた状態で、爪35が係合穴F4に
嵌まるように設定されている。
には、ファイルホルダFにおける縁部材F3の端部に嵌ま
る挟持部34が形成されており、この挟持部34に、開閉自
在な(正確には密着・離反自在な)一対の爪35を設けて
いる。爪35は図示しない電磁ソレノイド等の駆動手段に
開閉動される。また、ファイルホルダFの縁部材F3を挟
持部34にきっちり嵌め入れた状態で、爪35が係合穴F4に
嵌まるように設定されている。
【0029】従って、ガイドレール22が格納棚4又は台
車3のハンガー15と一直線状に並ぶように移載装置5を
位置決めした状態で、図6(A)のように爪35を開いた状態
でクランプ体26を前進させて、図6(B)のように挟持部34
にファイルホルダFの縁部材F3を嵌め入れると共に爪35
を係合穴F4に引っ掛けることにより、ケース21に吊り下
げられたファイルホルダFを格納棚4又は台車3に吊り
換えることができる。逆に、爪35を開いた状態でクラン
プ体26を格納棚4又は台車3に向けて前進させて、ファ
イルホルダFの縁部材F3を挟持部34に嵌め入れてから爪
35を閉じ、次いで、クランプ体26を後退させることによ
り、ファイルホルダFを台車3又は格納棚4から移載装
置5に吊り換えることができる。
車3のハンガー15と一直線状に並ぶように移載装置5を
位置決めした状態で、図6(A)のように爪35を開いた状態
でクランプ体26を前進させて、図6(B)のように挟持部34
にファイルホルダFの縁部材F3を嵌め入れると共に爪35
を係合穴F4に引っ掛けることにより、ケース21に吊り下
げられたファイルホルダFを格納棚4又は台車3に吊り
換えることができる。逆に、爪35を開いた状態でクラン
プ体26を格納棚4又は台車3に向けて前進させて、ファ
イルホルダFの縁部材F3を挟持部34に嵌め入れてから爪
35を閉じ、次いで、クランプ体26を後退させることによ
り、ファイルホルダFを台車3又は格納棚4から移載装
置5に吊り換えることができる。
【0030】クランプ体26の具体的な構造は前記特許公
開公報に詳述されているのと同様である(他の構造でも
良い)。なお、クランプ体26の爪35がばねで閉じ方向に
付勢して、クランプ体26の前進動によって爪35をファイ
ルホルダFの係合穴F4に自動的に引っ掛けることによ
り、クランプ体26によるクランプを自動的に行う一方、
クランプ解除は電磁ソレノイド等の駆動手段で行うよう
にしても良い。また、挟持部34自体を開閉動することに
よって縁部材F3をクランプしたりクランプ解除したりす
るように構成しても良い。
開公報に詳述されているのと同様である(他の構造でも
良い)。なお、クランプ体26の爪35がばねで閉じ方向に
付勢して、クランプ体26の前進動によって爪35をファイ
ルホルダFの係合穴F4に自動的に引っ掛けることによ
り、クランプ体26によるクランプを自動的に行う一方、
クランプ解除は電磁ソレノイド等の駆動手段で行うよう
にしても良い。また、挟持部34自体を開閉動することに
よって縁部材F3をクランプしたりクランプ解除したりす
るように構成しても良い。
【0031】二つのクランプ体26は別々の第2モータ30
で駆動されるため、両方を同時に前後動させることもで
きるし、一方のクランプ体26だけを前後動させることも
できるし、両方のクランプ体26を時間差をもって前後動
させることもできる。図5及び図7(A)に示すように、箱
状フレーム18の一側面には、ファイルホルダFに設けた
バーコードカードCのバーコードを読取るためのスキャ
ナ36を取付けている。このスキャナは1台だけ設けてお
り、このため、図8に示すように、両ケース21に、スキ
ャナ36の照射光を透過させるための透光穴37を空けてい
る。
で駆動されるため、両方を同時に前後動させることもで
きるし、一方のクランプ体26だけを前後動させることも
できるし、両方のクランプ体26を時間差をもって前後動
させることもできる。図5及び図7(A)に示すように、箱
状フレーム18の一側面には、ファイルホルダFに設けた
バーコードカードCのバーコードを読取るためのスキャ
ナ36を取付けている。このスキャナは1台だけ設けてお
り、このため、図8に示すように、両ケース21に、スキ
ャナ36の照射光を透過させるための透光穴37を空けてい
る。
【0032】スキャナ36が1台だけの場合は、両方のク
ランプ体26を同時に後退させると一方のファイルホルダ
Fのバーコードしか読取れないため、スキャナ36から遠
くに位置したファイルホルダFが速く後退するように、
二つのクランプ体26の後退タイミングをずらすことによ
り、1台のスキャナ36で2冊のファイルホルダFのバー
コードを読取ることができる。このように後退又は/及
び前進のタイミングを多少ずらせることも、広い意味で
2冊のファイルホルダFを同時に出し入れすると言う動
作の範疇に属する。
ランプ体26を同時に後退させると一方のファイルホルダ
Fのバーコードしか読取れないため、スキャナ36から遠
くに位置したファイルホルダFが速く後退するように、
二つのクランプ体26の後退タイミングをずらすことによ
り、1台のスキャナ36で2冊のファイルホルダFのバー
コードを読取ることができる。このように後退又は/及
び前進のタイミングを多少ずらせることも、広い意味で
2冊のファイルホルダFを同時に出し入れすると言う動
作の範疇に属する。
【0033】なお、箱状フレーム18の一側面にスキャナ
36を設けることに加えて、図5に点線で示すように、箱
状フレーム18の内部のうち両ケース21の間の部位にもス
キャナ36を設け、各ケース21のファイルホルダFのバー
コードを別々のスキャナで読取るようにしても良く、こ
のようにすると、2冊のファイルホルダFを時間差なし
で完全に同時に出し入れできる。
36を設けることに加えて、図5に点線で示すように、箱
状フレーム18の内部のうち両ケース21の間の部位にもス
キャナ36を設け、各ケース21のファイルホルダFのバー
コードを別々のスキャナで読取るようにしても良く、こ
のようにすると、2冊のファイルホルダFを時間差なし
で完全に同時に出し入れできる。
【0034】図示していないが、箱状フレーム18には、
ケース21にファイルホルダFが収納されているか否かを
確認するためのセンサーや、クランプ体26の後退動を検
出するためのセンサー(マイクロスイッチ)、ハンガー
15のスリット17を検出して移載装置5を正確に位置決め
するためのセンサー、台車3及び格納棚4の各単位収納
部16にファイルホルダFか吊懸けられているか否かを検
出するためのセンサーなど、各種のセンサー類を設けて
いる。
ケース21にファイルホルダFが収納されているか否かを
確認するためのセンサーや、クランプ体26の後退動を検
出するためのセンサー(マイクロスイッチ)、ハンガー
15のスリット17を検出して移載装置5を正確に位置決め
するためのセンサー、台車3及び格納棚4の各単位収納
部16にファイルホルダFか吊懸けられているか否かを検
出するためのセンサーなど、各種のセンサー類を設けて
いる。
【0035】また、図示していないが、箱状フレーム18
のうちケース21とガイド体23との間には、前記特許公開
公報に記載されているような厚みセンサーを設けて、台
車3からの引き込み時にファイルホルダFの厚さ寸法
(最大厚)を検出するようにしている。更に、前記格納
ガイド体23は、クランプ体26の前進動に連動して前進
し、格納棚4へのファイルホルダFの進入をガイドする
位置まで前進してから自動的に後退する。
のうちケース21とガイド体23との間には、前記特許公開
公報に記載されているような厚みセンサーを設けて、台
車3からの引き込み時にファイルホルダFの厚さ寸法
(最大厚)を検出するようにしている。更に、前記格納
ガイド体23は、クランプ体26の前進動に連動して前進
し、格納棚4へのファイルホルダFの進入をガイドする
位置まで前進してから自動的に後退する。
【0036】ところで、自動格納設備1では基準厚さ
(まち部F2の厚さ)が異なるものを複数種類使用するの
が通例であり、最も薄いファイルホルダFの実寸は、例
えばカルテ用ファイルホルダの場合には8mm前後であ
って小さい。他方、ピッキング手段12にはガイド体23等
を設けなければならないため、二つのケース21の間の間
隔寸法Lはある程度の寸法が必要である。
(まち部F2の厚さ)が異なるものを複数種類使用するの
が通例であり、最も薄いファイルホルダFの実寸は、例
えばカルテ用ファイルホルダの場合には8mm前後であ
って小さい。他方、ピッキング手段12にはガイド体23等
を設けなければならないため、二つのケース21の間の間
隔寸法Lはある程度の寸法が必要である。
【0037】そこで、図5に明示するように、二つのク
ランプ体26を個別に駆動できるスペースを確保できるよ
うに、二つのケース21間の間隔寸法Lをハンガー15の設
置間隔Pの整数倍(実施形態では3倍)に設定してい
る。従って、台車3及び格納棚4に対して、二つ飛びの
単位収納部16に対してファイルホルダFを同時に出し入
れすることが可能である。
ランプ体26を個別に駆動できるスペースを確保できるよ
うに、二つのケース21間の間隔寸法Lをハンガー15の設
置間隔Pの整数倍(実施形態では3倍)に設定してい
る。従って、台車3及び格納棚4に対して、二つ飛びの
単位収納部16に対してファイルホルダFを同時に出し入
れすることが可能である。
【0038】次に、上述した移載装置5の駆動形態を図
9及び図10を参照して説明する。 .ファイルホルダFを台車3から格納棚4に移し換え
て入庫するに際して、図9のように各単位収納部16にフ
ァイルホルダFが間断なく吊懸けられている場合は、端
から1番目と4番目のファイルホルダFを同時に取り出
してから、移載装置5を移動させて両ファイルホルダF
を格納棚4の空き箇所に格納し、次いで、台車3の2番
目と5番目とを取り出して格納棚4に移し換えると言う
ように、丸付き数字の順序で台車3からファイルホルダ
Fを2冊ずつ同時に取り出して格納棚4に移し換える。
9及び図10を参照して説明する。 .ファイルホルダFを台車3から格納棚4に移し換え
て入庫するに際して、図9のように各単位収納部16にフ
ァイルホルダFが間断なく吊懸けられている場合は、端
から1番目と4番目のファイルホルダFを同時に取り出
してから、移載装置5を移動させて両ファイルホルダF
を格納棚4の空き箇所に格納し、次いで、台車3の2番
目と5番目とを取り出して格納棚4に移し換えると言う
ように、丸付き数字の順序で台車3からファイルホルダ
Fを2冊ずつ同時に取り出して格納棚4に移し換える。
【0039】この場合、格納棚4の空き状態によって
は、2冊のファイルホルダFを格納棚4の二つの単位収
納部16に同時に移し換えることもできる。目的とする格
納場所が二つ飛び以外の状態で離れている場合には、移
載装置5をそれぞれの格納位置に移動させて、個別に格
納する。 .出庫に際してファイルホルダFを図9のように台車
3の単位収納部16に間断なく吊懸ける場合は、格納棚4
から取り出した2冊のファイルホルダFを数字のような
順序で台車3に同時に移し換える。この場合、取り出す
べき二つのファイルホルダFが格納棚4に二つ飛びで吊
懸けられている場合は、それらを同時に移載装置5に取
り出せることは言うまでもない。
は、2冊のファイルホルダFを格納棚4の二つの単位収
納部16に同時に移し換えることもできる。目的とする格
納場所が二つ飛び以外の状態で離れている場合には、移
載装置5をそれぞれの格納位置に移動させて、個別に格
納する。 .出庫に際してファイルホルダFを図9のように台車
3の単位収納部16に間断なく吊懸ける場合は、格納棚4
から取り出した2冊のファイルホルダFを数字のような
順序で台車3に同時に移し換える。この場合、取り出す
べき二つのファイルホルダFが格納棚4に二つ飛びで吊
懸けられている場合は、それらを同時に移載装置5に取
り出せることは言うまでもない。
【0040】.自動格納設備用のファイルホルダF
は、基準厚さ(まち部F2の厚さ寸法)が異なる複数種類
を使用することが多い。また、各基準厚さのファイルホ
ルダFとも、収納した書類の枚数が増えて基準厚さ以上
に膨れることがある。そこで、格納棚4及び台車におけ
る単位収納部16のピッチPを、基準厚さが最も薄いファ
イルホルダFがある程度膨れても間断なく吊懸けできる
寸法に設定して、他の基準厚さのファイルホルダFは、
その厚さに応じて、格納棚4に一つ飛びや二つ飛びの状
態で吊懸けるようにしている。
は、基準厚さ(まち部F2の厚さ寸法)が異なる複数種類
を使用することが多い。また、各基準厚さのファイルホ
ルダFとも、収納した書類の枚数が増えて基準厚さ以上
に膨れることがある。そこで、格納棚4及び台車におけ
る単位収納部16のピッチPを、基準厚さが最も薄いファ
イルホルダFがある程度膨れても間断なく吊懸けできる
寸法に設定して、他の基準厚さのファイルホルダFは、
その厚さに応じて、格納棚4に一つ飛びや二つ飛びの状
態で吊懸けるようにしている。
【0041】そして、入庫に先立って、使用済のファイ
ルホルダFを作業者(病院の場合は主として看護婦)が
台車3に戻す場合、厚さを一々目視で確認しながら台車
3に一つ飛びや二つ飛びの状態で吊懸けるのは面倒であ
ることから、図10に示すように、単位収納部16を二つず
つ飛び飛びの状態にプラグ38で塞いでおく(或いは専用
のハンガーを装着する)ことにより、使用可能な単位収
納部16の間隔を最も厚いファイルホルダFに合わせて設
定しておき、これにより、ファイルホルダFを厚さに関
係なく容易に台車3に戻すことができるようにしている
ことがある。
ルホルダFを作業者(病院の場合は主として看護婦)が
台車3に戻す場合、厚さを一々目視で確認しながら台車
3に一つ飛びや二つ飛びの状態で吊懸けるのは面倒であ
ることから、図10に示すように、単位収納部16を二つず
つ飛び飛びの状態にプラグ38で塞いでおく(或いは専用
のハンガーを装着する)ことにより、使用可能な単位収
納部16の間隔を最も厚いファイルホルダFに合わせて設
定しておき、これにより、ファイルホルダFを厚さに関
係なく容易に台車3に戻すことができるようにしている
ことがある。
【0042】この場合には、台車3で使用できる単位収
納部16の間隔寸法を移載装置5におけるケース21間の間
隔寸法Lと同じに設定しておくことにより、台車3から
は、図10に丸付き数字の順序で示すように、端から順に
2冊ずつ同時に移載装置5に取り込むことができる。 .前記したように、格納棚4においても、厚さに応じ
て格納区域を区分し、厚さの厚いファイルホルダF用と
して二つ飛びの状態で吊懸けるようにしている場合があ
り、この場合は、移載装置5から格納棚4へのファイル
ホルダFの出し入れを2冊同時に行うことが可能とな
る。
納部16の間隔寸法を移載装置5におけるケース21間の間
隔寸法Lと同じに設定しておくことにより、台車3から
は、図10に丸付き数字の順序で示すように、端から順に
2冊ずつ同時に移載装置5に取り込むことができる。 .前記したように、格納棚4においても、厚さに応じ
て格納区域を区分し、厚さの厚いファイルホルダF用と
して二つ飛びの状態で吊懸けるようにしている場合があ
り、この場合は、移載装置5から格納棚4へのファイル
ホルダFの出し入れを2冊同時に行うことが可能とな
る。
【0043】上述の〜のような移載装置5の駆動形
態において、入出庫に要する時間のうち、台車3及び格
納棚4へのファイルホルダFの取り込み・繰り出しに要
する時間が相当のウエイトを占めており、このため従来
のように1冊ずつ取り込み・繰り出す方法では入出庫時
間の短縮に限度があったが、本発明では、移載装置5へ
のファイルホルダFの取り込み・繰り出しを2冊同時に
行えるため、入出庫に要する時間を大幅に短縮できるの
である。
態において、入出庫に要する時間のうち、台車3及び格
納棚4へのファイルホルダFの取り込み・繰り出しに要
する時間が相当のウエイトを占めており、このため従来
のように1冊ずつ取り込み・繰り出す方法では入出庫時
間の短縮に限度があったが、本発明では、移載装置5へ
のファイルホルダFの取り込み・繰り出しを2冊同時に
行えるため、入出庫に要する時間を大幅に短縮できるの
である。
【0044】なお、ケース21間の間隔Lは単位収納部16
のピッチの2倍又は4倍以上でも良いし、可能なら、ケ
ース21間の間隔Lと単位収納部16のピッチPとを同じ寸
法に設定しても良い。また、ピッキング手段12に3個以
上のクランプ体26を設けて、3冊以上のファイルホルダ
Fを同時に取り込み・繰り出しできるようにしても良い
ことは言うまでもない。
のピッチの2倍又は4倍以上でも良いし、可能なら、ケ
ース21間の間隔Lと単位収納部16のピッチPとを同じ寸
法に設定しても良い。また、ピッキング手段12に3個以
上のクランプ体26を設けて、3冊以上のファイルホルダ
Fを同時に取り込み・繰り出しできるようにしても良い
ことは言うまでもない。
【0045】次に、図11〜図13に基づいて他の実施形態
を説明する。図11は第2実施形態の概念図であり、この
実施形態では、2個のクランプ体26を、ファイルホルダ
Fの繰り出し方向に延びる第1ガイド体39にそれぞれ移
動自在に取付けると共に、第1ガイド体23を、当該第1
ガイド体39と直交した方向に延びる第2ガイド体23に移
動自在に取付けて、第1ガイド体39を、図示しない駆動
手段(例えばタイミングベルトなど)によって第2ガイ
ド体40に沿ってそれぞれ個別に移動させることにより、
両クランプ体26の間隔を変更できるようにしている。
を説明する。図11は第2実施形態の概念図であり、この
実施形態では、2個のクランプ体26を、ファイルホルダ
Fの繰り出し方向に延びる第1ガイド体39にそれぞれ移
動自在に取付けると共に、第1ガイド体23を、当該第1
ガイド体39と直交した方向に延びる第2ガイド体23に移
動自在に取付けて、第1ガイド体39を、図示しない駆動
手段(例えばタイミングベルトなど)によって第2ガイ
ド体40に沿ってそれぞれ個別に移動させることにより、
両クランプ体26の間隔を変更できるようにしている。
【0046】この実施形態では、台車3及び格納棚4へ
のファイルホルダFの吊懸け状態(或いは格納棚4の空
き状態)に応じてクランプ体26の間隔を調節できるた
め、複数のファイルホルダFを同時に取り込み・繰り出
しできる頻度を拡大できる利点がある。なお、一方の第
1ガイド39だけを移動させても良い。図12(A) は第3実
施形態を概念的に示すもので、 (A)は平面図、 (B)は
(A)のB-B視側面図である。この実施形態は、二つのクラ
ンプ体26の間に、水平状の回転軸回りに回転するスプロ
ケット41により、チェーンやタイミングベルト等の無端
帯42を張設し、この無端帯42にブロック43を固着する一
方、二つのクランプ体26に、前記ブロック43に対して係
脱するクラッチ機構44を設けている。
のファイルホルダFの吊懸け状態(或いは格納棚4の空
き状態)に応じてクランプ体26の間隔を調節できるた
め、複数のファイルホルダFを同時に取り込み・繰り出
しできる頻度を拡大できる利点がある。なお、一方の第
1ガイド39だけを移動させても良い。図12(A) は第3実
施形態を概念的に示すもので、 (A)は平面図、 (B)は
(A)のB-B視側面図である。この実施形態は、二つのクラ
ンプ体26の間に、水平状の回転軸回りに回転するスプロ
ケット41により、チェーンやタイミングベルト等の無端
帯42を張設し、この無端帯42にブロック43を固着する一
方、二つのクランプ体26に、前記ブロック43に対して係
脱するクラッチ機構44を設けている。
【0047】この第3実施形態では、電磁ソレノイド等
の適当な駆動手段でクラッチ機構44をブロック43に係脱
させることにより、二つのクランプ体26を1本の無端帯
44で(従って1台のモータで)で同時に又は個別に前後
動させることができるため、ピッキング手段をコンパク
ト化できる。図13は第4実施形態の平面図である。この
実施形態では、2つ(3つ以上でも良い)のクランプ体
26を設けた場合において、各クランプ体26の前方に、複
数のケース21から成るケース群を、クランプ体26の移動
方向と直交した方向に移動自在に配置し、前記特許公開
公報に記載されているような手段で、ケース群45をクラ
ンプ体26の前方に選択的に移動できるようにしている。
の適当な駆動手段でクラッチ機構44をブロック43に係脱
させることにより、二つのクランプ体26を1本の無端帯
44で(従って1台のモータで)で同時に又は個別に前後
動させることができるため、ピッキング手段をコンパク
ト化できる。図13は第4実施形態の平面図である。この
実施形態では、2つ(3つ以上でも良い)のクランプ体
26を設けた場合において、各クランプ体26の前方に、複
数のケース21から成るケース群を、クランプ体26の移動
方向と直交した方向に移動自在に配置し、前記特許公開
公報に記載されているような手段で、ケース群45をクラ
ンプ体26の前方に選択的に移動できるようにしている。
【0048】この実施形態では、複数のファイルホルダ
Fを同時に取り込み、繰り出しできるだけでなく、ケー
ス群45を移動させてクランプ体26を駆動することによ
り、ピッキング手段12にクランプ体26の整数倍のファイ
ルホルダFを保管できるため、移載装置5を台車3と格
納棚4との間に往復動させる回数を減少させて、入出庫
の能率をより向上できる。
Fを同時に取り込み、繰り出しできるだけでなく、ケー
ス群45を移動させてクランプ体26を駆動することによ
り、ピッキング手段12にクランプ体26の整数倍のファイ
ルホルダFを保管できるため、移載装置5を台車3と格
納棚4との間に往復動させる回数を減少させて、入出庫
の能率をより向上できる。
【0049】なお、ケース21はファイルホルダFが過度
に触れ動かないようにガイドするためのものであるか
ら、実施形態のような箱状に形成することには限らず、
他の形態でも良い。以上、本発明の実施形態を説明した
が、本発明は更に他の種々の形態に具体化できる。例え
ばファイルホルダ等の物品の取り込み・繰り出し手段は
実施形態のようなクランプ体を使用することには限ら
ず、真空吸着式や引っ掛け爪式など、扱う物品の形態に
応じて適宜設定すれば良い。また、移載装置はスタッカ
クレーン式に限らず、格納棚の各段ごとに台車が走行す
るようなタイプのものなどでも良い。
に触れ動かないようにガイドするためのものであるか
ら、実施形態のような箱状に形成することには限らず、
他の形態でも良い。以上、本発明の実施形態を説明した
が、本発明は更に他の種々の形態に具体化できる。例え
ばファイルホルダ等の物品の取り込み・繰り出し手段は
実施形態のようなクランプ体を使用することには限ら
ず、真空吸着式や引っ掛け爪式など、扱う物品の形態に
応じて適宜設定すれば良い。また、移載装置はスタッカ
クレーン式に限らず、格納棚の各段ごとに台車が走行す
るようなタイプのものなどでも良い。
【図1】(A)は自動格納設備の斜視図、(B) はファイル
ホルダの斜視図である。
ホルダの斜視図である。
【図2】(A)は自動格納設備の部分斜視図、 (B)は自動
格納設備の部分平断面図である。
格納設備の部分平断面図である。
【図3】格納棚及び台車におけるンガー群の斜視図であ
る。
る。
【図4】(A)はハンガー群の斜視図、 (B)は (A)の B-B
視平断面図、 (C)は (A)の C-C視正面図である。
視平断面図、 (C)は (A)の C-C視正面図である。
【図5】ピッキング手段12の破断平面図で図7(A)の V-V
視平断面図である。
視平断面図である。
【図6】クランプ体の平面図である。
【図7】(A)は図5の VII-VII視断面図、 (B)はファイ
ルホルダの支持状態を示す部分斜視図である。
ルホルダの支持状態を示す部分斜視図である。
【図8】図8は図5のVIII−VIII視断面図である。
【図9】作用を説明するための図である。
【図10】作用を説明するための図である。
【図11】第2実施形態を示す平面図である。
【図12】第3実施形態を示す平面図である。
【図13】第4実施形態を示す図で、 (A)は平面図、
(B)は (A)の B-B視図である。
(B)は (A)の B-B視図である。
F ファイルホルダ 1 自動格納設備 3 台車 4 格納棚 5 移載装置 11 リフト 12 ピッキング手段 14 ハンガー群 18 箱状フレーム 21 ケース 22 ガイドレール 26 クランプ体 28 チェーン 30 クランプ体駆動用の第2モータ 34 挟持部 35 爪
Claims (2)
- 【請求項1】多数の物品を格納できる格納棚と、この格
納棚から取り出された物品を搬送するための台車等の搬
入出手段と、これら搬入出手段と格納棚との間に物品を
移し換えるための移載装置とを備え、この移載装置に、
搬入出手段及び格納棚に対して複数の物品を同時に移し
換えできる状態と個別に移し換えできる状態とに選択自
在なピッキング手段を設けたことを特徴とする自動格納
設備の移載装置。 - 【請求項2】多数のファイルホルダを整列して多数吊懸
けできる格納棚と、ファイルホルダを搬送するための台
車と、格納棚の近傍にセットした台車と格納棚との間に
ファイルホルダを移し換えるための移載装置とを備えた
自動格納設備において、 前記移載装置に、台車及び格納棚に対して複数のファイ
ルホルダを同時に移し換えできる状態と個別に移し換え
できる状態とに選択自在なピッキング手段を設けている
ことを特徴とするファイルホルダ用自動格納設備の移載
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24657697A JPH1179322A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 自動格納設備の移載装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24657697A JPH1179322A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 自動格納設備の移載装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179322A true JPH1179322A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17150483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24657697A Withdrawn JPH1179322A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 自動格納設備の移載装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179322A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180051A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Daifuku Co Ltd | 物品収納設備 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP24657697A patent/JPH1179322A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180051A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Daifuku Co Ltd | 物品収納設備 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |