JP3193230B2 - 通帳証書類発行装置 - Google Patents

通帳証書類発行装置

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JP3193230B2
JP3193230B2 JP8505694A JP8505694A JP3193230B2 JP 3193230 B2 JP3193230 B2 JP 3193230B2 JP 8505694 A JP8505694 A JP 8505694A JP 8505694 A JP8505694 A JP 8505694A JP 3193230 B2 JP3193230 B2 JP 3193230B2
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加 茂 草
田 学 山
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グローリー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等において各
種通帳や証書類を発行するための通帳証書類発行装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような通帳や証書を発行するため
の発行装置として、従来特開昭62−65844号公報
に記載のものがある。この公報に記載の通帳証書発行機
は、本体の内部一側に複数個の通帳収納カセットが、同
他側に複数個の証書収納カセットがそれぞれ上下に配設
され、通帳収納カセットおよび証書収納カセットの相対
向する側に通帳繰出し機構および証書繰出し機構がそれ
ぞれ設けられ、これら各カセットから繰出された通帳お
よび証書は各カセットの対向面間に配設された共通の搬
送系を通じて上方へ搬出するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の装
置では、通帳および証書の繰出し機構がカセットの個々
にそれぞれ設けられているので構造的に著しく複雑にな
り、コストが嵩むものとなる。また繰出された通帳や証
書を上方へ搬送する搬送系に個々のカセットから繰出す
ための搬送路が各カセット毎に合流して上方へ搬送する
ようになっているため、合流部が多く存在し、その結果
ジャミングの発生率が高いという問題点がある。
【0004】また厚みが大きく異なる通帳と証書とを共
通の搬送系を用いて挟持搬送することになるので、搬送
路の構造もこれら厚みの異なる両者を確実に搬送させ得
る構成としなければならず、自ずとその構造が複雑化す
ることは避けられない。
【0005】さらに操作者は、単一の搬送系から送出さ
れる通帳や証書を受取ることになるため、1冊あるいは
1枚ずつしか処理することができず、多数処理する場合
には長い時間を要し、仮に取出し口に集積部を設けて貯
留するようにしても、搬出された通帳と証書とが混在し
た状態となるので、後の仕分け等の処理が必要となり、
その仕分け作業が面倒であるなどの問題があった。
【0006】本発明はこれに鑑み、小数の繰出し機構に
より多種類の通帳や証書類を繰出すことができ、かつジ
ャミングを生じることなく安定した搬出を可能とする通
帳証書類発行装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決するための手段として本発明は、通帳と証
書との双方を予め収納し、指示された通帳および/また
は証書を発行する通帳証書類発行装置において、通帳を
集積状態に収納し得る複数の通帳収納部が水平方向に列
設された通帳収納ユニットと、証書を収納する複数の証
書収納部が水平方向に列設された証書収納ユニットと、
前記通帳収納ユニットと証書収納ユニットとの間に水平
移動可能に設けられ、通帳収納ユニットから通帳を繰出
す通帳繰出し機構、繰出された通帳を保留する通帳保留
部、証書収納ユニットから通帳を繰出す証書繰出し機
構、繰出された証書を保留する証書保留部を有する繰出
し・保留ユニットと、この繰出し・保留ユニットを水平
方向に移動させる水平移動機構と、前記繰出し・保留ユ
ニットの少くとも通帳保留部および証書保留部を上方の
取出し口へ移動させる垂直移動機構とを具備することを
特徴とする。
【0008】
【作用】通帳収納ユニットには通帳を、証書収納ユニッ
トには証書をそれぞれ収納しておく。
【0009】通帳の発行指示があると、水平移動機構に
より、繰出し・保留ユニットが指示された通帳が収納さ
れている通帳収納部に対応する位置に移動し、通帳繰出
し機構によって通帳を繰出す。繰出された通帳は通帳保
留部に保留され、ついで垂直移動機構により保留ユニッ
トが取出し口へ移動して通帳発行処理が終了する。
【0010】証書の発行指示があると、水平移動機構に
より、繰出し・保留ユニットが指示された証書が収納さ
れている証書収納部に対応する位置に移動し、証書繰出
し機構によって証書を繰出す。繰出された証書は証書保
留部に保留され、ついで垂直移動機構により繰出し・保
留ユニットが取出し口へ移動して証書の発行処理が終了
する。複数の通帳や証書を発行する場合は、繰出し動作
を連続的に行なって順次保留部に保留し、これをまとめ
て取出し口へ移動させるようにする。
【0011】請求項2の場合は、繰出し・保留ユニット
の水平移動等には通帳繰出し機構と証書繰出し機構とは
このユニットから突出していず、移動時の障害とはなら
ない。発行を指示された通帳類が収納されている収納部
に対応する位置に到達すると、繰出し機構が突出して指
示された数分だけ繰出し、保留部へ送り込む。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。図1は本発明による通帳証書類発行装置の一
実施例の外観を示しており、装置本体1の上面前部寄り
の位置にはシャッタ2により開閉される通帳類取出し口
3、操作者確認のためのIDカードを読取るIDカード
リーダ4、発行しようとする通帳類の種類や冊数(枚
数)を入力する操作キー5等が配設され、また上面後部
側には、指定された期間内(例えば1日)の発行状況を
示す管理表を印刷する管理表プリンタ6が設置されてい
る。上記装置本体1の前面は開閉自在に取付けられた前
扉7により開閉可能とされている。
【0013】図2は、上記通帳証書類発行装置の内部構
造の配置状態を略示する側面図で、装置本体1の内部上
方位置には、通帳(符号Aで示す)を集積状態として収
納する通帳収納部としての通帳収納カセット8,8…が
装置本体1の前後方向に6個として3列の計18個備え
る通帳収納ユニット9か配置され、その下方位置には、
証書(符号Bで示す)が傾斜状態に収納される証書収納
部10,10…が装置本体1の前後方向に9個として2
列の計18個備える証書収納ユニット11が配置され
る。
【0014】上記通帳収納ユニット9と証書収納ユニッ
ト11との間には、これらユニット9,11から通帳お
よび証書を繰出すとともに繰出された通帳類を保留する
繰出し・保留ユニット12が装置本体1の前後方向に移
動可能に配置される。また装置本体1の内部最前部に
は、前記繰出し・保留ユニット12の保留部を装置本体
1の上面に開口する前記取出し口3へ移動させる垂直移
動機構13が配置されている。14は装置の移動用キャ
スタを示す。
【0015】次に上記各部の具体的構成例について説明
する。図3は前記繰出し・保留ユニット12の部分を示
す断面図で、一側上部に前記通帳収納ユニット9の一つ
の通帳収納カセット8から通帳を繰出す通帳繰出し機構
15が設けられ、同下部には前記証書収納ユニット11
の一つの収納部10から証書を繰出す証書繰出し機構1
6が設けられ、他側の上部には繰出された通帳、証書を
一時的に保留する通帳類保留部17が設けられている。
【0016】上記通帳繰出し機構15は、繰出し・保留
ユニット12の機枠18の上方位置に図において矢印方
向に回転駆動される第1駆動軸19に固着された駆動プ
ーリー20と、上記第1駆動軸19の軸中心を中心とし
て揺動可能なブラケット21の先端部に軸着された揺動
プーリー22とに巻装された繰出しベルト23を有し、
上記ブラケット21の基端部はリンク機構を構成するリ
ンク部材24,25を介してソレノイド26のプランジ
ャ26aに連結され、このソレノイド26の励磁,非励
磁により繰出しベルト23が図3の実線図示と鎖線図示
位置をとるようになっており、ソレノイド26の非励磁
時には前記ブラケット21が図示しないバネ等の付勢手
段により水平姿勢におかれ、繰出しベルト23の上面は
繰出し・保留ユニット12内に納まるように構成されて
いる。なお上記通帳繰出し機構15は、通帳収納カセッ
ト8の列(3列)に対応するよう前記第1駆動軸19に
そって3基配設されている。
【0017】証書繰出し機構16は、繰出し・保留ユニ
ット12の機枠18の下方位置に図において矢印方向に
回転駆動される第2駆動軸27に固着された駆動プーリ
ー28と、上記第2駆動軸27の軸中心を中心として揺
動可能なブラケット29の先端部に軸着された揺動プー
リー30とに巻装された繰出しベルト31を有し、上記
ブラケット29の先端側はリンク機構を構成するリンク
部材32,33,34を介してソレノイド35のプラン
ジャ35aに連結され、このプランジャ35の励磁,非
励磁により繰出しベルト31が図3の実線図示と鎖線図
示位置をとるようになっており、ソレノイド31の非励
磁時には前記ブラケット29が図示しないバネ等の付勢
手段により水平姿勢におかれ、繰出しベルト31の下面
は繰出し・保留ユニット12内に納まるように構成され
ている。
【0018】前記繰出しベルト31の駆動プーリー28
に対向し該繰出しベルト31に接触して逆転ローラ36
が配設され、この逆転ローラ36は前記第2駆動軸27
と同方向(矢印方向)に駆動される第3駆動軸37(図
4)にトルクリミッタを介して取付けられている。
【0019】前記第2駆動軸27には、周面にゴム、プ
ラスチック等の弾性体からなる羽根が放射方向に突設さ
れた証書寄せローラ38が取付けられている。なお上記
の証書繰出し機構16は、証書収納部10の列に対応す
るよう前記第2駆動軸27にそって2基配設されてい
る。
【0020】図4は上記第1,第2,および第3駆動軸
19,27,37に回転を与える駆動系を示すもので、
繰出し・保留ユニット12に1個の駆動用モータM
設けられ、このモータMのプーリー39からベルト4
0を介して回転するプーリー41、第1駆動軸19端の
プーリー42、第2駆動軸27端のプーリー43、第3
駆動軸37端のプーリー44、中間プーリー45にベル
ト46が巻回されてすべての軸19,27,37が同方
向に回転されるようになっている。
【0021】通帳類保留部17は、前記通帳繰出し機構
15により通帳収納カセット8から繰出された通帳を受
入れて保留する通帳保留部47と、前記証書繰出し機構
16により証書収納部10から繰出された証書を受入れ
て保留する証書保留部48とからなっている。なお図3
は通帳類保留部17が上昇した状態を鎖線で示してい
る。
【0022】通帳保留部47は、上部が開放されかつ通
帳繰出し機構15側の側壁47aがやや低く形成された
箱形状のものであり、証書保留部48は下端がコ字形に
屈曲されて下縁支持部49aとされかつ上方に延びる板
材49により構成され、この板材49に間隔をおいて他
の板材50が対向し、この板材50の下端は前記証書繰
出し機構16の証書寄せローラ38をカバーする位置に
おかれ、この板材50の窓孔から前記逆転ローラ36の
周面の一部が突出されるようになっている。
【0023】前記通帳保留部47および証書保留部48
は、共に繰出し・保留ユニット12の上方へ図3に鎖線
で示すように抜取りが可能とされており、セット時には
通帳保留部47の下面が繰出し・保留ユニット12の載
置台51上に載置されるようになっている。この載置時
に、前記載置台51の上面に立設された位置決めピン5
2,52が通帳保留部47の下方の台座53に穿孔され
た位置決め穴63,63に嵌入して位置が定められる。
【0024】図5は、繰出し・保留ユニット12を装置
本体1の前後方向へ移動させる水平移動機構54の一実
施例を示すもので、繰出し・保留ユニット12の側面に
取付けられた摺動部材55が装置本体1の内部に設置さ
れたガイドレール56に係合されて該ユニット12が前
後方向にスライド自在とされている。
【0025】また上記装置本体1の内側面には前後一対
のプーリー57,58が軸着され、繰出し・保留ユニッ
ト12の側面には3個の中継プーリー59,60,61
が軸着されており、これら各プーリー57,58,5
9,60,61に水平移動用の無端ベルト62が巻回さ
れ、後部のプーリー57は正逆回転可能な水平駆動用モ
ータMに接続されているとともに他のプーリーは回転
自由とされ、前記モータMが図5において時計方向に
駆動するとき、繰出し・保留ユニット12は装置本体1
の後方へ、同反時計方向に駆動するとき前方へ移動する
ようになっている。この移動範囲は装置本体1の内部の
略全域にわたって移動可能とされている。
【0026】図6は、繰出し・保留ユニット12の通帳
類保留部17を装置本体1の上方の取出し口3へ移動さ
せる垂直移動機構13の一実施例の分解図を示すもの
で、この垂直移動機構13は装置本体1の前扉7の内面
に配設された基板64に設けられており、前扉7を閉鎖
したとき、繰出し・保留ユニット12の移動空間および
通帳収納ユニット9の前方に位置されるようになってい
る。
【0027】上記基板64には垂直方向に左右2本のカ
イドレール65,65と、その間に上下一対のプーリー
66,67が取付けられており、これらプーリー66,
67間にはワイヤ68が巻回されているとともに一方の
プーリー67に回転を与える垂直移動用モータMが設
けられていてモータMからベルト69を通じプーリー
67に回転が伝達されるようになっている。
【0028】上記ガイドレール65,65にはエレベー
タ部材70が昇降自在に支持されている。このエレベー
タ部材70は、前記ガイドレール65,65に係合する
左右一対の摺動部材71,71を有する取付け部72
と、この取付け部72の下部から装置本体1の後方へ水
平方向に延びる左右一対の挿入部73,73とからなっ
ており、前記取付け部72が前記ワイヤ68の一箇所に
固定されている。
【0029】上記挿入部73,73の上面には前後2個
の位置決めピン74,74がそれぞれ突設されており、
エレベータ部材70が最下降位置にある状態で繰出し・
保留ユニット12が最前位に移動したとき前記挿入部7
3,73が通帳類保留部17の通帳保留部47の下面の
下方位置に挿入されるようになっていて、垂直移動用モ
ータMの駆動によりエレベータ部材70が上昇してそ
の挿入部73,73が通帳類保留部17を持ち上げる
が、そのとき前記位置決めピン74,74が通帳保留部
47の底面に形成された位置決め穴75,75に嵌合す
るようになっている。上記エレベータ部材70の移動範
囲は、繰出し・保留ユニット12の移動範囲の前方位置
から取出し口3の直下位置までとされている。
【0030】図7は、通帳収納ユニット9の一構成例の
断面を示すもので、通帳収納ユニット9は前後方向に長
い収納枠76と、この収納枠76に装填される複数(実
施例では前後方向に6個ずつ3列の計18個)の通帳カ
セット8,8…からなっている。
【0031】上記収納枠76は、装置本体1の前扉7を
開けることにより前方へ引出すことができるもので、こ
れを引出したとき前記通帳収納カセット8,8…が着脱
可能とされている。
【0032】前記通帳収納カセット8は、底面77が一
方に傾斜した箱構造のもので、上記底面77の中央位置
には前記繰出し・保留ユニット12の通帳繰出し機構1
5が進入し得る開口部78が形成され、また底面77の
下り傾斜した下端位置には通帳繰出し口79が形成され
ている。
【0033】前記収納枠76には、通帳収納カセット
8,8…の前後位置を規制するための位置決め部80,
80…と、セットされた通帳収納カセット8,8,…の
下端を支えて位置決めする下支え部81,81…がそれ
ぞれ各通帳収納カセット8,8…ごとに設けられていお
り、下支え部81の下方位置には通帳の2枚同時繰出し
を規制する2枚繰出し防止用ローラ82,82…がそれ
ぞれ設けられ、このローラ82は回転自由であるととも
にバネ83により下方へ向けて付勢されている。
【0034】図8は、証書収納ユニット11の一構成例
の断面を示すもので、この証書収納ユニット11は仕切
り板84,84…で仕切られた複数(実施例では前後方
向に9個ずつ2列の計18個)の証書収納部10,10
…が形成されているとともに、前記通帳収納ユニット9
と同様に装置本体1から引出し可能とされている。
【0035】上記証書収納部11は、証書をやや後方に
傾斜して集積収納し得るよう後傾しており、この収納部
10に収納される証書の上方部を装置本体1の前方へ押
圧する押圧機構85を各別に備えている。この押圧機構
85は図9にその詳細例を示すように、証書収納部10
の内部上方を貫通するように設けられた回動軸86の中
央位置に接続部材87が回転可能に取付けられ、かつ捩
りバネ88により常時図9において時計方向へ付勢され
ている。この接続部材87の先端部には押圧部材89が
ピン90により首振り自在に取付けられており、この押
圧部材89を介して証書の上方位置を前側の仕切り板8
4に押しつけようとする習性が与えられている。前記回
転軸86には押えピン91が突設されており、この押え
ピン91が接続部材87の上面に当るようになってい
る。
【0036】前記回転軸86の一端(装置本体1の正面
よりみて右側)は証書収納ユニット11の側板92を貫
通し、その端部にはアーム93の一端が固定され、アー
ム93の先端近くには係合ピン93aが突設されてい
る。また証書収納ユニット11の側板93にはスライド
用突起94とバネ掛け用突起95が突設されている。
【0037】証書収納ユニット11の側方の装置本体1
内にはスライド部材96が配設されている。このスライ
ド部材96は、前記係合ピン93aが嵌入する複数の長
孔状の係合穴97および前記スライド用突起94が嵌合
するスライド穴98が形成されており、前記バネ掛け用
突起95とスライド部材96の一端との間に引張りバネ
99が張装され、スライド部材96を証書収納ユニット
11に対し後方へ引寄せるよう付勢されている。
【0038】したがって証書収納ユニット11を装置本
体1から引き出した状態において、スライド部材96は
前記バネ99によって後方へ引き寄せられ、図13に示
されるようにスライド用突起94がスライド穴98の前
端に達した位置で停止している。スライド部材96の後
退によってアーム93の係合ピン93aも後方に引き寄
せられ回転軸86に反時計方向の回転が与えられる。こ
の回転軸86の回転力により前記押えピン91が接続部
材87を押え、証書の押え動作が解除される。
【0039】証書収納ユニット11を装置本体1に押し
込むと、装置本体1内面に設けられた係合部材100に
スライド部材96の前端面が当接し、スライド部材96
が(証書収納ユニットに対して)前方に移動させられ
る。このスライド部材96の移動により、回動軸86に
加えられていた回転力が解除されて同軸はフリーな状態
になる。証書収納部10内の接続部材87が捩りバネ8
8によって図9における時計方向に付勢されているの
で、図10に示されるように押圧部材89が証書の上方
位置を前側の仕切板84に押し付ける。これらの証書の
押え動作およびその解除動作は、証書収納ユニットのセ
ットおよび引き出しに伴い、全ての証書収納部10,1
0…において一括して行われるようになっている。
【0040】また証書収納ユニット11が引出し状態か
ら押込まれてセットされると、スライド部材96の前端
面が係止部材100に衝突するが、引張りバネ99の弾
性変形によって押込み時の衝撃が緩和される意味も有し
ている。
【0041】前記仕切り板84,84…の上面84aに
は、証書収納部10,10…に収納されている証書の種
類を示す証書表示用シール101,101…が貼付され
る。このシールは粘着性接着剤が塗着されたものが用い
られ、繰返し使用可能とされる。
【0042】次に上記実施例の作用を項目別に説明す
る。 通帳類の装填 通帳収納ユニット9の通帳収納カセット8,8…と、証
書収納ユニット11の証書収納部10,10…には、稼
働前に予め通帳および証書が装填される。この装填に
は、装置本体1の前扉7を開け、通帳収納ユニット9を
引出したのち通帳収納カセット8,8…を抜きとり、こ
れら通帳収納カセット8,8…内に通帳を重積状に装填
する。ついで通帳装填済みの通帳収納カセット8,8…
を収納枠76内にセットして通帳収納ユニット9を装置
本体1内に押込む。
【0043】一方、証書収納ユニット11を引出すと、
装置本体1の係止部材100によるスライド部材96の
係止が解かれて証書収納ユニット11に対し後退するの
で、収納10,10…の押圧が解かれる。この状態で各
証書収納部10,10…に証書を立てて収納し、証書収
納ユニット11を装置本体1内に押込む。
【0044】証書収納ユニット11が押込まれると、ス
ライド部材96が前方へ移動して各証書収納部10,1
0…の押圧機構85が付勢状態となる。ついで前扉7を
閉じることにより通帳および証書の装填が完了する。な
お待機時における繰出し・保留ユニット12は最も奥ま
った位置におかれており、また垂直移動機構13のエレ
ベータ部材70は最下降位置におかれている。 通帳の繰出し動作 操作者がIDカートをIDカーオリーダ4に通して操作
資格が確認されたのち、操作キーを操作して取出したい
通帳類の種類および冊数を入力する。
【0045】ついで水平移動機構54の水平移動用モー
タMが駆動し、ベルト62が回動すると、繰出し・保
留ユニット12がガイドレール56にそって前進移動
し、入力された取出すべき通帳が収納されている通帳収
納カセット8,8…に対応する位置で停止する。その後
繰出し用モータMが駆動するとともに対応する位置の
ソレノイド26が励磁されると繰出しベルト23が回転
しながら通帳収納カセット8の底面77の開口部78か
ら通帳収納カセット8内に一部進入し、最下位の通帳に
接触してこれを1冊だけ繰出す。繰出された通帳は通帳
繰出し口79から繰出され、通帳保留部47内に集積さ
れる。このとき次位の通帳が一緒に連れ出されようとし
ても、2冊目の通帳はローラ82によって繰出しが阻止
され、1冊のみが繰出される。すなわち、上記ローラ8
2は繰出しベルト23に押しつけられるよう付勢された
回転自由ローラであり、通帳が入り込むまでは繰出しベ
ルト23に接して従動回転し、1冊の通帳が入り込むと
この通帳は繰出しベルト23との摩擦力によって推進力
を受けて送り出され、その上に重なっておかれる2冊目
の通帳は下側の通帳との間の小さい摩擦力でしか推進力
が得られず、2冊目の通帳の先端がローラ82に接触し
てその進行が停められ、繰出されることがない。
【0046】指定された冊数の通帳が繰出されると、次
に取出すべき通帳が収納されている通帳収納カセット8
の位置へ繰出し・保留ユニット12が移動して前記と同
様に指定冊数の通帳を繰出し、すべての指定通帳が繰出
し終ると装置本体1の最前位置に移動して停止し、垂直
移動に備える。 証書の繰出し動作 水平移動用モータMが駆動してベルト62が回動する
と、繰出し・保留ユニット12がガイドレール56にそ
って装置本体1の前方へ移動し、入力された取出すべき
証書が収納されている証書収納部10に対応する位置で
停止する。
【0047】ついで繰出し用モータMが駆動するとと
もに対応する位置のソレノイド35が励磁され、繰出し
ベルト31が回動しながら仕切り板84の繰出し用切欠
(図示省略)を通じて証書収納部10内に一部が進入
し、最前位の証書に接触して1枚ずつ繰出す。このとき
次位の証書が連れ出されようとしても、逆転ローラ36
によって証書収納部10内に戻され、1枚のみが繰出さ
れる。
【0048】繰出された証書は、繰出し・保留ユニット
12の証書保留部48内に取込まれ、その後端が繰出し
ベルト31と逆転ローラ36との間を通過すると、繰出
しベルト31と証書寄せローラ38との作用によって証
書保留部48の垂直部に寄せられた状態に集積される。
【0049】指定された枚数の証書が繰出されると、次
に取出すべき証書が収納されている証書収納部10に対
応する位置に繰出し・保留ユニット12が移動して上記
と同様に繰出し動作が行なわれ、指定されたすべての証
書が繰出し終ると繰出し・保留ユニット12が最前進位
置に移動して垂直移動に備える。
【0050】なお、通帳と証書との双方の投出指令が入
力された場合には、繰出し・保留ユニット12は投出指
令を受けている通帳および証書が収納されている複数の
通帳収納カセット8および証書収納部10の後方に位置
するものから順に一時停止して繰出しを行ないながら前
進する。こうすることにより繰出し・保留ユニット12
の無駄な動きをなくし、通帳と証書とを効率なく投出さ
せることができ、処理時間の短縮を図ることができる。 通帳類の搬送動作 垂直移動機構13のエレベータ部材70は待機時には最
下降位置におかれており、この状態下で繰出し・保留ユ
ニット12が前進してくるのでエレベータ部材70の挿
入部73,73が通帳保留部47の底部下面にそって挿
入される。ついで垂直移動用モータMが駆動すると、
ワイヤ68を介してエレベータ部材70が上昇し、通帳
類保留部17を持ち上げる。このとき挿入部73,73
の上面に突出する位置決めピン74,74が通帳保留部
47の下面に開口された位置決め穴75,75に嵌合し
て位置決めされる。
【0051】通帳は通帳保留部47に集積状態で載置さ
れた状態で、証書はその下縁が証書保留部48の下縁支
持部49aにより支持されて搬送され、エレベータ部材
70が最上昇位置へ到達すると、通帳保留部47が取出
し口3の直下に位置し、取出し口3のシャッタ2を開け
て操作者が通帳や証書を取出すことにより1回の取出し
操作が終了する。
【0052】その後シャッタ2が閉じられ、エレベータ
部材70が下降し、エレベータ部材70が最下降位置に
到達すると通帳類保留部17が繰出し・保留ユニット1
2の載置台51上に受渡される。このとき載置台51に
設けられている位置決めピン52,52が通帳類保留部
17の下面に開口された位置決め穴75,75に嵌合し
て位置決めされる。ついで水平移動用モータM2が逆転
駆動して繰出し・保留ユニット12が装置本体1の後方
へ移動し、最後部へ到達して待機状態に復する。 管理表の印刷 一日の業務が終了したとき、管理者がIDカードをID
カードリーダ4に通して操作資格を確認したうえで所定
の操作を行なえば、装置本体1の上部におかれる管理表
プリンタ6により管理表がプリントされる。この管理表
には、通帳類の種類別投出冊数等の情報が表示される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
つの繰出し・保留ユニットの通帳繰出し機構および証書
繰出し機構により多種類の通帳や証書類の繰出し投出が
できるので、装置をコンパクトに製作することができる
とともにジャミングを起こすことなく安定した投出を行
なわせることができる。また1回の処理で通帳と証書と
を投出しても、両者が混在することがなく、かつ近接し
た位置で別々に取出すことができ、繰出し後の操作も容
易とすることができる。
【0054】一方、通帳繰出し機構と証書繰出し機構と
を揺動可能とする請求項2によれば、繰出し・保留ユニ
ットの水平移動時に要する空間を大きく必要とせず、一
層装置のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通帳証書類発行装置の一実施例を
示す外観斜視図。
【図2】図1の内部構造の配置関係を示す略示断面図。
【図3】図2における繰出し・保留ユニットの詳細を示
す断面図。
【図4】図3の繰出し機構の駆動系を示す斜視図。
【図5】繰出し・保留ユニットの水平移動機構を示す斜
視図。
【図6】同、垂直移動機構を示す分解斜視図。
【図7】図2における通帳収納ユニットの詳細を示す断
面図。
【図8】図2における証書収納ユニットの詳細を示す断
面図。
【図9】同、その一部の上方部の拡大斜視図。
【図10】同、セット時の状態を示す断面図。
【図11】同、側面図。
【図12】同、引出し時の状態を示す断面図。
【図13】同、側面図。
【符号の説明】
1 装置本体 3 通帳類取出し口 7 前扉 8 通帳収納カセット 9 通帳収納ユニット 10 証書収納部 11 証書収納ユニット 12 繰出し・保留ユニット 13 垂直移動機構 15 通帳繰出し機構 16 証書繰出し機構 17 通帳類保留部 19 第1駆動軸 23 繰出しベルト 27 第2駆動軸 31 繰出しベルト 36 逆転ローラ 37 第3駆動軸 38 証書寄せローラ 47 通帳保留部 48 証書保留部 51 載置台 54 水平移動機構 70 エレベータ部材 73 挿入部 84 仕切り板 85 押圧機構 89 押圧部材 96 スライド部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−178338(JP,A) 特開 昭61−282987(JP,A) 特開 昭62−50996(JP,A) 特開 平1−220654(JP,A) 特開 平7−160932(JP,A) 特開 平7−244767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 13/00 - 13/32 G07D 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通帳と証書との双方を予め収納し、指示さ
    れた通帳および/または証書を発行する通帳証書類発行
    装置において、通帳を集積状態に収納し得る複数の通帳
    収納部が水平方向に列設された通帳収納ユニットと、証
    書を収納する複数の証書収納部が水平方向に列設された
    証書収納ユニットと、前記通帳収納ユニットと証書収納
    ユニットとの間に水平移動可能に設けられ、通帳収納ユ
    ニットから通帳を繰出す通帳繰出し機構、繰出された通
    帳を保留する通帳保留部、証書収納ユニットから通帳を
    繰出す証書繰出し機構、繰出された証書を保留する証書
    保留部を有する繰出し・保留ユニットと、この繰出し・
    保留ユニットを水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記繰出し・保留ユニットの少くとも通帳保留部および
    証書保留部を上方の取出し口へ移動させる垂直移動機構
    とを具備することを特徴とする通帳証書類発行装置。
  2. 【請求項2】通帳と証書との双方を予め収納し、指示さ
    れた通帳および/または証書を発行する通帳証書類発行
    装置において、通帳を集積状態に収納し得る複数の通帳
    収納部が水平方向に列設された通帳収納ユニットと、証
    書を収納する複数の証書収納部が水平方向に列設された
    証書収納ユニットと、前記通帳収納ユニットと証書収納
    ユニットとの間に水平移動可能に設けられ、通帳収納ユ
    ニット側に突出可能に取付けられて通帳を繰出す通帳繰
    出し機構、繰出された通帳を保留する通帳保留部、証書
    収納ユニット側に突出可能に取付けられて証書を繰出す
    証書繰出し機構、繰出された証書を保留する証書保留部
    を有する繰出し・保留ユニットと、この繰出し・保留ユ
    ニットを水平方向に移動させる水平移動機構と、前記繰
    出し・保留ユニットの少くとも通帳保留部および証書保
    留部を上方の取出し口へ移動させる垂直移動機構とを具
    備することを特徴とする通帳証書類発行装置。
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