JP2009289100A - 現金自動取引装置のカセット着脱構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を停止させることなくカセットの取引準備金の補充やメンテナンスが可能となる現金自動取引装置のカセット着脱構造を提供する。
【解決手段】硬貨を収納したカセット9と、カセット9から排出される硬貨を装置前面の出金口まで搬送する搬送路を有した硬貨出金機11と、を装置本体2に内蔵した現金自動取引装置において、硬貨出金機11は装置本体2の後面から引き出し可能に構成され、カセット9は引き出された状態の硬貨出金機11に対して横方向に移動して着脱自在に載置される。
【選択図】図5
【解決手段】硬貨を収納したカセット9と、カセット9から排出される硬貨を装置前面の出金口まで搬送する搬送路を有した硬貨出金機11と、を装置本体2に内蔵した現金自動取引装置において、硬貨出金機11は装置本体2の後面から引き出し可能に構成され、カセット9は引き出された状態の硬貨出金機11に対して横方向に移動して着脱自在に載置される。
【選択図】図5
Description
本発明は、コンビニエンスストアなどの24時間稼動店舗をはじめとした様々な場所に設置される現金自動取引装置のカセット着脱構造に関する。
近年、現金自動取引装置をコンビニエンスストアなどの狭い空間に設置するケースが増えていることから、現金自動取引装置には低コスト化に加えて従来の機能や性能を保持したうえでの小型化の要求が高まっており、装置内部に組み込まれる硬貨出金機などの貨幣処理機にも省スペース化が求められている。現金自動取引装置の一従来例としては、例えば特許文献1に記載のものが挙げられる。
特開平7−129819号公報
従来の現金自動取引装置では、現金を収納したカセットの着脱は装置前面のメンテナンス扉を開けて行っているため、取引用準備金の補充やメンテナンスなどでカセットを交換する際には保守員が必ず現金自動取引装置の前面に居ることになる。したがって、例えば硬貨用のカセットと紙幣用のカセットの内で硬貨用のカセットのみ交換するような場合であっても、保守員が装置前面のスペースに居ることにより紙幣のみの運用継続も不可能となって全取引サービスの中断となるうえ、顧客に悪印象を与えるおそれもある。
本発明は、以上のような問題を解決するために創作されたものであり、小型化を図ったうえで、装置を全停止させることなくカセットの取引準備金の補充やメンテナンスが可能となる現金自動取引装置のカセット着脱構造を提供することを目的としている。
本発明の手段は、前記課題を解決するため、貨幣を収納したカセットと、前記カセットから排出される貨幣を装置前面の出金口まで搬送する搬送路を有した貨幣出金機と、を装置本体に内蔵した現金自動取引装置において、前記貨幣出金機は前記装置本体の後面から引き出し可能に構成され、前記カセットは引き出された状態の貨幣出金機に対して着脱自在に載置されることを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造とした。
このカセット着脱構造によれば、取引用準備金の補充やメンテナンスなどは現金自動取引装置の後方で行われることとなるので、現金自動取引装置の前面スペースは通常の全取引サービス提供時と何ら変わらず、したがって、その他の取引サービス、例えば残高照会取引などについては継続して顧客に提供できる。
また、前記搬送路は、前記カセットの底部に形成された貨幣排出用の開口部の下方から後方に延び、前記カセットの後方で上方に立ち上がったうえで前方に延びて前記出金口に至る経路として形成され、前記カセットは、前記貨幣出金機に実装された際にその上面、後面および下面が前記搬送路に対向するように位置することを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造とした。
貨幣の搬送路をカセットの下方、後方および上方を経由する搬送路とし、カセットを、その上面、後面および下面が搬送路と対向するように実装することで、貨幣出金機の小型化が図れる。
また、前記貨幣出金機はこの貨幣出金機の横方向に引き出し可能なカセットトレイを備え、前記カセットは引き出された前記カセットトレイに着脱自在に載置されることを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造とした。
このカセット着脱構造によれば、カセットトレイを貨幣出金機に対して横方向に引き出し可能に構成したことにより、貨幣出金機自体を後方へ引き出した後にカセットを横移動させ、貨幣出金機と干渉することなく上方に持ち上げて取り出すことができる。
また、前記貨幣出金機は上下方向に移動可能でかつ貨幣出金機の横方向に傾動可能なカセットトレイを備え、前記カセットは、実装時においては上昇して水平状態の前記カセットトレイに載置され、着脱時においては下降後に傾動させた前記カセットトレイに着脱されるように、斜めに挿脱される構成としたことを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造とした。
このカセット着脱構造によれば、カセットトレイを貨幣出金機に対して横方向に傾動可能に構成したことにより、貨幣出金機自体を後方へ引き出した後にカセットを貨幣出金機と干渉することなく斜め上方に持ち上げて取り出すことができる。カセットトレイを引き出すことなくカセットを取り出せることから、カセットの着脱に要するスペースが小さくて済む。
また、前記貨幣出金機は、前記装置本体の後面から引き出された状態で鉛直軸回りに回転可能に構成され、かつこの貨幣出金機の前方向に引き出し可能なカセットトレイを備え、前記カセットは、前記装置本体に対して所定角度回転した状態の前記貨幣出金機から引き出された前記カセットトレイに着脱自在に載置されることを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造とした。
このカセット着脱構造によれば、貨幣出金機を装置本体から引き出した後に鉛直軸回りに回転させる構造とし、かつカセットトレイを貨幣出金機に対して前方向に引き出すようにしたので、貨幣出金機からカセットトレイを前方向に引き出して装置本体の前面でカセットを交換する従来既存の現金自動取引装置に対して容易に本発明を適用できる。
本発明によれば、取引用準備金の補充やメンテナンスなどが現金自動取引装置の後方で行われるので、他の取引サービスについてはそのまま継続して顧客に提供できる。
図1は現金自動取引装置1の一例を示す外観斜視図である。図に示した現金自動取引装置1は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、駅構内、金融機関の無人店舗などに設置されるものであって、出金専用として用いられるものである。
現金自動取引装置1は、筐体としての装置本体2の前面側に操作表示画面3、カード情報読取部4、印字部5、入力操作用のテンキー6、それぞれスライドシャッタ付きの硬貨出金口7および紙幣出金口8などが設けられており、装置本体2の内部には取引用準備金を収納したボックス形状のカセット9、10が装着される。
カード情報読取部4は、顧客情報などが記録された取引カードを受け入れまたは排出するスリット状の挿入部を有し、挿入された取引カードのデータの読み取りなどを行う。印字部5では取引後の明細票などが印字され、排出される。硬貨出金口7と紙幣出金口8は装置本体2の前面において左右方向に並設されており、硬貨を収納したカセット9と紙幣を収納したカセット10もそれぞれ硬貨出金口7、紙幣出金口8の下方に位置するようにして左右方向に並設される。
図2は、現金自動取引装置1に内蔵され、硬貨をカセット9から硬貨出金口7まで搬送する機能を担う硬貨出金機11の側面説明図である。硬貨出金機11は特許請求の範囲に記載の「貨幣出金機」に相当する。カセット9の内部は、ホッパ9Aに装填された硬貨を底部の開口部9Bから落下させる構造となっており、ホッパ9Aは例えば硬貨の種類ごとに複数形成されている。
硬貨出金機11は、カセット9の開口部9Bから落下した硬貨を、カセット9の後方および上部を経由させて硬貨出金口7まで搬送する搬送路12を有する。具体的に説明すると、硬貨の搬送路12は一対のエンドレスのゴムベルト13、14から構成されている。一方のゴムベルト13は、複数のガイドローラ15に掛け回されることにより、カセット9の開口部9Bの下方から後方に略水平状に延び、カセット9の後方で上方に立ち上がったうえで前方に延びて硬貨出金口7の後部に至る。硬貨出金口7の後部に位置するローラ、つまり搬送路12の終点に位置するローラは駆動ローラ15Aとして構成される。他方のゴムベルト14は、後寄りの経路が複数のガイドローラ16に掛け回されることで形成され、前寄りの経路はゴムベルト13に密着するようにして前記ガイドローラ15の一部に掛け回される(図2では判りやすくするためにゴムベルト13とゴムベルト14との密着面に隙間を設けて図示してある)。
硬貨出金機11において、硬貨出金口7の下部には駆動モータ17が配設されており、その出力軸には駆動ギア18が軸着されている。駆動ギア18には従動ギア19が噛合し、従動ギア19の回転軸に軸着されたプーリ20と、駆動ローラ15Aに対して同軸に取り付けられたプーリ21との間に駆動ベルト22が掛け回される。
以上により、駆動モータ17の駆動力が駆動ベルト22を介して駆動ローラ15Aに伝達されることでゴムベルト13とこれに密着するゴムベルト14が周回し、カセット9の開口部9Bから落下した硬貨はゴムベルト13とゴムベルト14との密着面に挟み込まれながら硬貨出金口7まで搬送される。
このように、硬貨出金機11はカセット9の下方、後方および上方を経由する搬送路12を有して、概ねその外郭形状が前方を開口させたコの字形状を呈しており、その内側空間にカセット9が実装される構造となっている。つまり、カセット9の上面、後面および下面が搬送路12と対向するように実装される。搬送路12をカセット9の後方に経由させる理由は、カセット9の左右側に経由させた場合には紙幣用の出金機(図示せず)などが存在するため現金自動取引装置1の幅寸法が大きくなるという問題があり、カセット9の前方に経由させた場合には、搬送路12の立ち上がり部が現金自動取引装置1の前面に形成される硬貨出金口7の直下に形成されることとなるので、搬送してきた硬貨を硬貨出金口7内に落とし込み可能となるように搬送路12の終点を引き回すことがレイアウト的に困難なことによる。つまり、カセット9の下方、後方および上方を経由する搬送路12とすることで硬貨出金機11の小型化が図れることとなる。
以上の構成からなる現金自動取引装置1では、カセット9の前方には搬送路12が存在しないことから、カセット9のみを容易に前方に引き出すことができる。しかしながら、カセット9を前方に引き出す構造とすると、取引用準備金の補充やメンテナンスなどでカセット9を交換する際に保守員が現金自動取引装置1の前面に居ることになり、全取引サービスを中断せざるを得ないことについては既述した通りである。
この問題に対し本発明は、硬貨出金機11を装置本体2の後面から引き出し可能に構成し、カセット9を、引き出された状態の硬貨出金機11に対して着脱自在に載置する構成としたことを主な特徴とする。その具体的構造について以下に3つの実施例を示して説明する。
「第1実施例」
図3ないし図5は第1実施例に係る図面であり、図3は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図4は硬貨出金機11からカセットトレイ31を引き出した状態を示す背面図である。また、図5において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態からカセットトレイ31を引き出した状態を示す斜視図である。
図3ないし図5は第1実施例に係る図面であり、図3は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図4は硬貨出金機11からカセットトレイ31を引き出した状態を示す背面図である。また、図5において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態からカセットトレイ31を引き出した状態を示す斜視図である。
硬貨出金機11は例えば出金機載置トレイ23に載置される。装置本体2内には出金機載置トレイ23の前後方向の移動をガイドするガイドレール24が形成されており、装置本体2の後面の扉25を開いたうえで、出金機載置トレイ23に載置された状態の硬貨出金機11が後方に引き出される。
硬貨出金機11はこの硬貨出金機11の横方向に引き出し可能なカセットトレイ31を備えており、カセット9は引き出された状態のカセットトレイ31に着脱自在に載置される。勿論、カセットトレイ31には、カセット9から搬送路12へ硬貨を落下させるための貫通孔(図示せず)が形成されている。カセットトレイ31は、硬貨出金機11の左右の横方向の内でどちらの側に引き出してもよいが、装置本体2の幅内に収まるように装置本体2の幅方向中央に向けて引き出す態様が好ましい。場合によっては、カセットトレイ31を硬貨出金機11の左右のどちらにも引き出し可能な構造にしてもよい。
硬貨出金機11には、カセットトレイ31の横方向の移動をガイドするガイドレール32が設けられる。また、カセットトレイ31には、カセット9が硬貨出金機11に実装された際にカセットトレイ31を硬貨出金機11に固定するためのロック機構33が設けられる。ロック機構33としては、例えば図4に示すように操作用レバー34により回動する係合部35を硬貨出金機11側の被係合部(図示せず)に係合させるなどの構造が用いられる。
以下にカセット9を着脱する際の作用を説明する。先ず現金自動取引装置1に実装されているカセット9内の取引用準備金が規定の硬貨枚数以下になると、現金自動取引装置1は、硬貨の出金運用が不可で、その他の運用、例えば紙幣の出金運用や残高照会運用などは継続可能な「硬貨縮退運用」に移行し、硬貨の出金取引ができなくなった旨が操作表示画面3(図1)に表示される。
その後、例えば現金自動取引装置1を据え付けた壁面W(図3)の裏側において、装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出し、操作用レバー34を回してカセットトレイ31のロックを解除し、カセットトレイ31を横方向に引き出す。この引き出されたカセットトレイ31からカセット9を上方に持ち上げて取り出し、この取り出したカセット9の内部に取引用準備金を補充して、或いは別の補充済みのカセット9をカセットトレイ31に載置し、カセットトレイ31を押し込んで元に戻す。ロック機構33によりカセットトレイ31は硬貨出金機11に固定される。その後、硬貨出金機11を装置本体2内に戻すと、現金自動取引装置1は通常運用に復帰する。
以上のように第1実施例によれば、カセットトレイ31を硬貨出金機11に対して横方向に引き出し可能に構成したことにより、硬貨出金機11自体を後方へ引き出した後にカセット9を横移動させ、硬貨出金機11と干渉することなく上方に持ち上げて取り出すことができる。
取引用準備金の補充やメンテナンスなどは現金自動取引装置1の後方で行われることとなるので、現金自動取引装置1の前面スペースは通常の全取引サービス提供時と何ら変わらず、したがって、その他の取引サービス、例えば紙幣の出金取引や残高照会取引などについては継続して顧客に提供できる。
「第2実施例」
図6ないし図8は第2実施例に係る図面であり、図6は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図7において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態からカセットトレイ41を下げて傾動させた状態を示す斜視図である。また、図8(a)〜(c)はカセットトレイ41の動作説明図であり、各左図は側面図、各右図は背面図である。第1実施例と同一構成の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図6ないし図8は第2実施例に係る図面であり、図6は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図7において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態からカセットトレイ41を下げて傾動させた状態を示す斜視図である。また、図8(a)〜(c)はカセットトレイ41の動作説明図であり、各左図は側面図、各右図は背面図である。第1実施例と同一構成の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
第1実施例と同様に、硬貨出金機11は例えば出金機載置トレイ23に載置される。装置本体2内には出金機載置トレイ23の前後方向の移動をガイドするガイドレール24が形成されており、装置本体2の後面の扉25を開いたうえで、出金機載置トレイ23に載置された状態の硬貨出金機11が後方に引き出される。
この第2実施例では、硬貨出金機11は上下方向に移動可能でかつ硬貨出金機11の横方向に傾動可能なカセットトレイ41を備える。カセットトレイ41は、カセット9の実装時においては上昇して水平状態となり、カセット9の着脱時においては下降して傾動状態となる。
カセットトレイ41の可動構造の一例を説明すると、硬貨出金機11には前後方向に沿う一対の支軸42が形成され、この支軸42回りに回転可能にばね収容トレイ43が取り付けられている。一対の支軸42の先端はばね収容トレイ43の内部に突出しており、この支軸42の先端に上下方向に長手の長孔44を介してカセットトレイ41がばね収容トレイ43に内嵌するかたちで取り付けられる。カセットトレイ41とばね収容トレイ43の底部との間には、カセットトレイ41を常時上方に付勢する板ばね45などの付勢部材が設けられる。なお、カセットトレイ41、ばね収容トレイ43および板ばね45には、カセット9から搬送路12へ硬貨を落下させるための貫通孔(図示せず)が適宜に形成されている。
カセットトレイ41は、硬貨出金機11の左右の横方向の内でどちらの側に傾動させてもよいが、カセット9の着脱行為がなるべく装置本体2の幅内に収まるように装置本体2の幅方向中央に向けて傾動する態様が好ましい。場合によっては、カセットトレイ41を硬貨出金機11の左右のどちらにも傾動可能な構造にしてもよい。
カセット9を着脱する際の作用を説明する。先ず現金自動取引装置1を据え付けた壁面W(図6)の裏側において、装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出す。この段階では、図8(a)に示すように、板ばね45の付勢力によりカセットトレイ41が上方に付勢され、カセット9の上面が硬貨出金機11に接して位置決めされている。
次いで、図8(b)に示すようにカセット9の側面に鍵46を差し込み、この鍵46を介してカセット9およびカセットトレイ41を板ばね45の付勢力に抗して押し下げる。なお、支軸42は長孔44の下端から上端に位置している。カセット9が下がることによりカセット9の上面と硬貨出金機11との間に隙間ができるので、カセット9の支軸42回りの傾動が可能となり、図8(c)に示すように鍵46を介してカセット9、カセットトレイ41、ばね収容トレイ43を支軸42回りに傾動させる。そして、この傾動したカセットトレイ41からカセット9を硬貨出金機11と干渉しないように斜めに持ち上げて取り出す。
その後、この取り出したカセット9の内部に取引用準備金を補充して、或いは別の補充済みのカセット9をカセットトレイ41に載置し、カセットトレイ41を水平にかつ上昇させることで図8(a)の状態に戻す。なお、カセット9の水平位置と傾動位置の各位置決めを行うように、ばね収容トレイ43と硬貨出金機11との間にはボールラッチなどを用いた位置決め機構が適宜に設けられる。
以上のように第2実施例によれば、カセットトレイ41を硬貨出金機11に対して横方向に傾動可能に構成したことにより、硬貨出金機11自体を後方へ引き出した後にカセット9を硬貨出金機11と干渉することなく斜め上方に持ち上げて取り出すことができる。第1実施例のようにカセットトレイを横方向に引き出すことなくカセット9を取り出せることから、カセット9の着脱に要するスペースが小さくなり、幅寸法の小さい現金自動取引装置1に有効な着脱構造となる。
「第3実施例」
図9ないし図11は第3実施例に係る図面であり、図9は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図10は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出して回転させた状態を示す平面図、図11において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態から硬貨出金機11を回転させ、カセットトレイ51を引き出した状態を示す斜視図である。第1実施例と同一構成の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図9ないし図11は第3実施例に係る図面であり、図9は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す側面図、図10は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出して回転させた状態を示す平面図、図11において(a)は装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出した状態を示す斜視図、(b)は(a)の状態から硬貨出金機11を回転させ、カセットトレイ51を引き出した状態を示す斜視図である。第1実施例と同一構成の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
第1実施例と同様に、硬貨出金機11は例えば出金機載置トレイ23に載置される。装置本体2の内部には出金機載置トレイ23の前後方向の移動をガイドするガイドレール24が形成されており、装置本体2の後面の扉25を開いたうえで、出金機載置トレイ23に載置された状態の硬貨出金機11が後方に引き出される。
この第3実施例では、硬貨出金機11は、装置本体2の後面から引き出された状態で鉛直軸26回りに回転可能に構成され、かつこの硬貨出金機11の前方向に引き出し可能なカセットトレイ51を備える。そして、カセット9は、装置本体2に対して所定角度回転した状態の硬貨出金機11から引き出されたカセットトレイ51に対して着脱自在に載置される。この第3実施例は、装置本体2の後方スペースに余裕がある場合に有効である。
出金機載置トレイ23には鉛直軸26が形成されており、この鉛直軸26に回転トレイ27が回転可能に取り付けられる。回転トレイ27には硬貨出金機11が載置される。鉛直軸26は概ね硬貨出金機11の後方下部に位置する。硬貨出金機11には、カセットトレイ51の硬貨出金機11からの前方向の移動をガイドするガイドレール52が設けられる。
カセット9を着脱する際の作用を説明する。先ず、図11(a)に示すように装置本体2の後面から硬貨出金機11を引き出す。次いで、図11(b)に示すように硬貨出金機11を載置した回転トレイ27を鉛直軸26回りに90度回転させて、硬貨出金機11の向きを装置本体2の幅方向に沿わせた後、カセットトレイ51を硬貨出金機11の前方向に、つまり装置本体2の幅方向に引き出す。この引き出されたカセットトレイ51からカセット9を上方に持ち上げて取り出し、取り出したカセット9の内部に取引用準備金を補充して、或いは別の補充済みのカセット9をカセットトレイ51に載置し、カセットトレイ51を押し込んで元に戻す。次いで、回転トレイ27を元の位置まで回転させてから硬貨出金機11を装置本体2内に戻す。
以上のように第3実施例によれば、硬貨出金機11を装置本体2から引き出した後に鉛直軸26回りに回転させる構造とし、かつカセットトレイ51を硬貨出金機11に対して前方向に引き出すようにしたので、硬貨出金機11からカセットトレイを前方向に引き出して装置本体2の前面でカセット9を交換する従来既存の現金自動取引装置に対して容易に本発明を適用できる。すなわち、硬貨出金機11の後方へのスライド機構と回転機構を新たに付加するだけで済み、カセットトレイ51のスライド機構については従来構造のものをそのまま利用できるので、経済的な現金自動取引装置1を実現できる。
なお、硬貨出金機11の回転角度は90度に限られず、90度未満の場合や例えば180度回転させてカセットトレイ51を装置本体2と直交するように後方に引き出す態様にしてもよい。
以上、本発明について最良の実施形態を説明した。本発明のカセット着脱構造は、貨幣の搬送路が、カセットの底部に形成された貨幣排出用の開口部の下方から後方に延び、カセットの後方で上方に立ち上がったうえで前方に延びて出金口に至る経路を有した構造の貨幣出金機に対して特に有効であり、カセットを着脱するにあたり該構造の貨幣出金機との干渉を簡易な機構で回避できるものである。
また、実施形態では硬貨出金機について説明したが、紙幣出金機についても本発明は適用可能である。
1 現金自動取引装置
2 装置本体
7 硬貨出金口
8 紙幣出金口
9 カセット(硬貨用)
10 カセット(紙幣用)
11 硬貨出金機(貨幣出金機)
12 搬送路
23 出金機載置トレイ
24 ガイドレール
31、41、51 カセットトレイ
32 ガイドレール
43 ばね収容トレイ
45 板ばね
2 装置本体
7 硬貨出金口
8 紙幣出金口
9 カセット(硬貨用)
10 カセット(紙幣用)
11 硬貨出金機(貨幣出金機)
12 搬送路
23 出金機載置トレイ
24 ガイドレール
31、41、51 カセットトレイ
32 ガイドレール
43 ばね収容トレイ
45 板ばね
Claims (5)
- 貨幣を収納したカセットと、
前記カセットから排出される貨幣を装置前面の出金口まで搬送する搬送路を有した貨幣出金機と、
を装置本体に内蔵した現金自動取引装置において、
前記貨幣出金機は前記装置本体の後面から引き出し可能に構成され、
前記カセットは引き出された状態の貨幣出金機に対して着脱自在に載置されることを特徴とする現金自動取引装置のカセット着脱構造。 - 前記搬送路は、前記カセットの底部に形成された貨幣排出用の開口部の下方から後方に延び、前記カセットの後方で上方に立ち上がったうえで前方に延びて前記出金口に至る経路として形成され、
前記カセットは、前記貨幣出金機に実装された際にその上面、後面および下面が前記搬送路に対向するように位置することを特徴とする請求項1に記載の現金自動取引装置のカセット着脱構造。 - 前記貨幣出金機はこの貨幣出金機の横方向に引き出し可能なカセットトレイを備え、
前記カセットは引き出された前記カセットトレイに着脱自在に載置されることを特徴とする請求項2に記載の現金自動取引装置のカセット着脱構造。 - 前記貨幣出金機は上下方向に移動可能でかつ貨幣出金機の横方向に傾動可能なカセットトレイを備え、
前記カセットは、実装時においては上昇して水平状態の前記カセットトレイに載置され、着脱時においては下降後に傾動させた前記カセットトレイに着脱されるように、斜めに挿脱される構成としたことを特徴とする請求項2に記載の現金自動取引装置のカセット着脱構造。 - 前記貨幣出金機は、前記装置本体の後面から引き出された状態で鉛直軸回りに回転可能に構成され、かつこの貨幣出金機の前方向に引き出し可能なカセットトレイを備え、
前記カセットは、前記装置本体に対して所定角度回転した状態の前記貨幣出金機から引き出された前記カセットトレイに着脱自在に載置されることを特徴とする請求項2に記載の現金自動取引装置のカセット着脱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008141956A JP2009289100A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 現金自動取引装置のカセット着脱構造 |
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