JPH08172871A - コンバインの旋回制御装置 - Google Patents

コンバインの旋回制御装置

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JPH08172871A
JPH08172871A JP32592394A JP32592394A JPH08172871A JP H08172871 A JPH08172871 A JP H08172871A JP 32592394 A JP32592394 A JP 32592394A JP 32592394 A JP32592394 A JP 32592394A JP H08172871 A JPH08172871 A JP H08172871A
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JP
Japan
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turning
steering
brake
hst
mode
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JP32592394A
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English (en)
Inventor
Masami Matsui
正実 松井
Kiyohito Yamashita
麿仁 山下
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】左右のHSTモータにより左右のクローラを各
別に駆動させることにより、各旋回モード(スピン・緩
・ブレーキ)における操向旋回を、パワステレバーの傾
斜角の大小変化によって各種の旋回状態を容易に具現で
きるようにする。 【構成】左右のクローラ1を各別に無段変速する左右一
対のHSTモータ2と、操向旋回の旋回モードを切り替
えるモード切替スイッチ3と、左右操向側への傾斜によ
り左右の操向クラッチ4及び操向ブレーキ5並びにHS
Tモータ2を制御するパワステレバー6とを有するコン
バインにおいて、このパワステレバー6操作による傾斜
角の小から大への変化によって、スピン旋回モードでは
傾斜角大の位置で傾斜側のHSTモータ2を逆回転させ
るようにし、緩旋回モードでは傾斜側と反対側との各H
STモータ2の回転比を大きく変化させるようにし、ブ
レーキ旋回モードでは傾斜側のブレーキ制動を行わせる
ことを特徴とする旋回制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの旋回制
御装置に関し、左右のクローラを各別に無段変速する左
右一対のHSTモータを設けたもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、コンバインの走行装置としては、一対の油圧ポンプ
と油圧モータを組み合わせた無段変速装置としてのHS
Tモータを、ギヤ連動機構を内装したミッションケース
の入力側に連動連結しているものが一般的である。この
ような走行装置によって枕地等で操向旋回を行うとき
に、この操向旋回の旋回モードを、旋回側のクローラを
逆転駆動させるスピン旋回と、旋回側のクローラを低速
駆動させる緩旋回と、旋回側のクローラを制動させるブ
レーキ旋回とに切り替えて旋回を行うようにするが、こ
れらの旋回モードを単一のHSTモータで作動させるも
のにおいては、ミッションケースのギヤ連動機構の構成
が非常に複雑にならざるを得ないため、このギヤ連動機
構における作動上の不具合の発生とか、重量及びコスト
増大等の難点があると共に、左右のクローラの速度がギ
ヤの回転比で固定されているため自由に変更できない不
便さがある。
【0003】この発明は、上記課題の改善のため左右の
クローラを左右一対のHSTモータにより各別に無段変
速するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、左右のクロ
ーラ1を各別に無段変速する左右一対のHSTモータ2
と、操向旋回の旋回モードを旋回側のクローラ1を逆転
駆動させるスピン旋回と旋回側のクローラ1を低速駆動
させる緩旋回と旋回側のクローラ1を制動させるブレー
キ旋回とに切り替えるモード切替スイッチ3と、左右操
向側へ傾斜させて操向クラッチ4及び操向ブレーキ5を
作動させると共に左右何れかの側のHSTモータ2の制
御を行うパワステレバー6とを有するコンバインにおい
て、このパワステレバー6操作による傾斜角の小から大
への変化によつて、該モード切替スイッチ3の設定に応
じて、スピン旋回モードでは傾斜角大の位置でこの傾斜
側のHSTモータ2を逆回転させるようにし、緩旋回モ
ードでは傾斜側のHSTモータ2の回転と反対側のHS
Tモータ2の回転比を大きく変化させるようにし、ブレ
ーキ旋回モードでは傾斜側のブレーキ制動を行わせるこ
とを特徴とする旋回制御装置の構成とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】上記の構成によれば、油圧ポ
ンプからの圧油を受けて駆動する左右一対のHSTモー
タ2から、例えば、各々操向クラッチ4と操向ブレーキ
5とを有する左右分離形態のギヤ連動機構への動力伝達
により左右のクローラ1を各別に駆動させて、圃場端部
の枕地等において、モード切替スイッチ3によって旋回
モードを切り替え、旋回制御装置による演算制御により
操向旋回を行わせる。
【0006】旋回モードがスピン旋回モードでは、パワ
ステレバー6の旋回側への傾斜操作により、例えば図5
の線図に示す如く、この傾斜角が小の領域では、旋回側
のHSTモータ2を停止させると共に操向クラッチ4を
切るだけの緩やかな状態の旋回とし、傾斜角が中の領域
では、操向ブレーキ5により制動させる通常状態の旋回
とし、傾斜角が大の領域では、旋回側のHSTモータ2
を逆回転させるスピン状態の旋回とする。次に、旋回モ
ードが緩旋回モードでは、パワステレバー6の旋回側へ
の傾斜操作により、例えば図6の線図に示す如く、この
傾斜角が小から大の領域に亘って、旋回側のHSTモー
タ2を反対側のHSTモータ2に対し減速側へ向けてそ
の回転比が大きくなるように変化させる緩状態の旋回と
する。更に、旋回モードがブレーキ旋回モードでは、パ
ワステレバー6の旋回側への傾斜操作により、例えば図
7の線図に示す如く、この傾斜角が小の領域では、旋回
側の操向クラッチ4を切るだけの緩やかな状態の旋回と
し、傾斜角が中から大の領域では、操向クラッチ4の切
りに付加して操向ブレーキ5を制動させる通常のブレー
キ状態の旋回とする。
【0007】このように、左右のクローラ1を各別に無
段変速する左右一対のHSTモータ2と、左右の操向ク
ラッチ4及び操向ブレーキ5とを有する左右一対のギヤ
連動機構において、モード切替スイッチ3によって切り
替えた各旋回モードにおける操向旋回時に、旋回制御装
置による演算制御によって、パワステレバー6の旋回側
への傾斜角が小から大へと変化したときに、旋回側のH
STモータ2と操向クラッチ4及び操向ブレーキ5の各
作用により、コンバイン作業時における作物や土壌等の
状態がどのように変化しても、この変化に対応して上記
の如き各種の旋回状態を自由に選択切り替えすることが
できるので、そのときの作業条件に適合した最適の旋回
状態を具現する操向旋回を行いうるものである。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台7の下部側に、土壌面を走
行する左右一対のクローラ1を有する走行装置8を配設
し、該車台7上にフィードチェン9に挟持して供給され
る穀稈を脱穀し、この脱穀により選別回収された穀粒を
一時貯留するグレンタンク10を備えた脱穀装置11を
載置する。この脱穀装置11の前方側に、立毛穀稈を分
草し引き起こして刈り取ると共に、この刈り取った穀稈
を後方側へ搬送して該フィードチェン9ヘ受渡しする刈
取装置12を、土壌面に対して上下昇降自在となるよう
該車台7の前端部へ懸架する。該刈取装置12の一側に
コンバインの操作制御を行う操作装置13と、この操作
のための操作席14を設け、この操作席14の下方にエ
ンジン15を配設して、これらの各装置8、11、1
2、13等によってコンバインの車体16を構成する。
【0009】前記車台7の前端部に走行用ミッションケ
ース17を装架すると共に、図2に示す如く、このミッ
ションケース17の上部左右側壁に装着した左右一対の
油圧駆動により無段変速するHSTモータ2の出力軸
を、左右分離形態のギヤ連動機構を内装した該ミッショ
ンケース17の第一軸として左右に分離した各入力軸1
8へ連動連結して構成する。
【0010】該左右の入力軸18に各々軸止した左右の
入力ギヤ19へ左右摺動により各々その大径側のギヤが
噛合する左右の二連変速ギヤ20を、第2軸として左右
に分離した変速軸21に軸承し、この左右の二連変速ギ
ヤ20を左右のシフタ22により同時に左右摺動させ
て、第3軸として左右に分離した変速伝動軸23に各々
軸止した左右の走行速ギヤ24及び作業速ギヤ25とに
切り替え噛合させて、走行速と作業速とに変速可能な副
変速を構成する。
【0011】該左右の変速伝動軸23に各々軸止した左
右の変速伝動ギヤ26と噛合する左右の操向駆動ギヤ2
7を、第4軸として左右に分離した操向軸28に各々軸
止し、この左右の操向軸28に各々配置した左右の操向
クラッチ4の入りによって軸回転させる左右の操向ギヤ
29と、左右の操向クラッチ4の切りによって制動力を
作用させる左右の操向ブレーキ5とを左右の操向軸28
に各々連接して構成する。
【0012】該左右の操向ギヤ29と、第5軸として左
右に分離した車軸30に各々軸止した左右の車軸ギヤ3
1とを噛合させると共に、この左右の車軸30を該ミッ
ションケース17から外側へ向けて突出させ、その左右
両端部に左右のクローラ1を駆動する左右の走行スプロ
ケット32を各々軸止して構成する。該左右の操向クラ
ッチ4及び操向ブレーキ5の入り切り操作と左右のHS
Tモータ2の駆動とによって、スピン旋回モード・緩旋
回モード・ブレーキ旋回モードの各旋回モードに切り替
えるモード切替スイッチ3を前記操作装置13の一側に
配設し、このモード切替スイッチ3の近傍に、走行速と
作業速とを切り替える副変速切替スイッチ33を係合配
置した副変速レバー34と、左右のHSTモータ2の駆
動状態を各々調節する左右のトラニオンレバー(図示な
し)を、左右のトラニオン制御モータ35により制御し
て車体16の前・後進とその変速制御を行う主変速レバ
ー36と、車体16の直進操向と操向旋回とを制御する
パワステレバー6とを各々配置して構成する。
【0013】該パワステレバー6の左右傾斜角を検出す
るポテンショメータ等によるパワステポジションセンサ
37を該レバー6に係合配置すると共に、該左右の操向
軸28の一端部にその回転数を検出する左右の軸回転セ
ンサ38を各々係合装着して構成する。図3に示す如
く、前記エンジン15によって駆動される油圧ポンプ3
9からの送油量を制御する左右の流量制御弁40を該油
圧ポンプ39に並列接続すると共に、この左右の流量制
御弁40と左右のHSTモータ2とを各々接続して油圧
回路を構成する。
【0014】図4に示す如く、CPUを主体として各旋
回モードの演算制御を行う旋回制御装置としてのコント
ローラ41を該操作装置13の近傍に内装し、このコン
トローラ41の入力側へ、該パワステポジションセンサ
37と、左右の軸回転センサ38と、モード切替スイッ
チ3と、副変速切替スイッチ33とを各々接続すると共
に、出力側へ、該左右のトラニオン制御モータ35と、
左右の流量制御弁40と、左右の操向クラッチ4を切り
替え作用させる左右の操向クラッチ切替弁42と、左右
の操向ブレーキ5を制動させる左右の操向ブレーキ制御
弁43とを各々接続して構成する。
【0015】主変速レバー36の操作によって前・後進
の切り替えや車速を無段変速して作業時の走行を行う
が、この走行による走行用ミッションケース17の伝動
は、左右のHSTモータ2から左右の入力軸18へ各別
に連動し、この入力軸18に軸回転する左右の入力ギヤ
19から左右の変速軸21に遊転する左右の二連変速ギ
ヤ20の大径側ギヤに連動し、副変速切替スイッチ33
により左右のシフタ22を同時に左右摺動させ、左右の
二連変速ギヤ20を各々外側位置では走行速ギヤ24へ
連動して走行速に、また内側位置では作業速ギヤ25へ
連動して作業速となるよう副変速の切り替えを行い、こ
の切り替えによって各々走行速と作業速とに駆動される
左右の変速伝動軸23に軸回転する左右の変速伝動ギヤ
26から、左右の操向軸28に軸回転する左右の操向駆
動ギヤ27へ連動する。
【0016】これらの走行伝動による直進時に、左右の
軸回転センサ38により左右の操向軸28の回転数を検
出し、この検出値により、左右の流量制御弁40による
左右のHSTモータ2間の圧油流量の調整制御と、トラ
ニオン制御モータ35による左右のHSTモータ2の出
力回転数の調整制御とを行うことによって、直進走行時
における曲がりの少ない直進走行を確保することができ
る。
【0017】モード切替スイッチ3をスピン旋回モード
に切り替え、図5の線図に示す如く左旋回を行うとき
は、パワステレバー6の左への小領域での傾斜操作によ
り、左の操向軸28に軸回転している左の操向ギヤ29
を左の操向クラッチ4の切りのみにより遊転させる緩や
かな状態の旋回を行い、次に、左への中領域での傾斜操
作により、左の操向ブレーキ5の制動力を作用させてブ
レーキングする通常状態の旋回を行い、更に、左への大
領域での傾斜操作により、左の操向ブレーキ5を解除す
ると同時に左のHSTモータ2をトラニオン制御モータ
35の作用により停止状態から逆回転駆動させて、左の
操向ギヤ29から左の車軸ギヤ31を介して左の車軸3
0に軸回転する左の走行スプロケット32を、通常駆動
状態の右の走行スプロケット32に対して逆回転させる
スピン状態の旋回を行う。
【0018】モード切替スイッチ3を緩旋回モードに切
り替え、図6の線図に示す如く左旋回を行うときは、パ
ワステレバー6の左への小から大領域へ変化させる傾斜
操作により、左のHSTモータ2を右のHSTモータ2
に対してトラニオン制御モータ35の作用により減速側
に向けて変速しその回転比が大きくなるように変化さ
せ、左の走行スプロケット32を、通常駆動状態の右の
走行スプロケット32に対して減速させる緩状態の旋回
を行う。
【0019】モード切替スイッチ3をブレーキ旋回モー
ドに切り替え、図7の線図に示す如く左旋回を行う時
は、パワステレバー6の左への小領域での傾斜操作によ
り、前記スピン旋回モードに準じた左の操向クラッチ4
の切りのみによる緩やかな状態の旋回を行い、次に、左
への中から大領域での傾斜操作により、前記スピン旋回
モードに準じた左の操向ブレーキ5によりブレーキング
する通常のブレーキ状態の旋回を行う。
【0020】なお、各旋回モードにおいて右旋回を行う
ときは、前記左旋回に準じた作用により旋回を行う。ま
た、前記エンジン15は、図8に示す如く、その上部側
に取り付けた冷却ファン44と冷却水ポンプ45を一体
的に連動する従動プーリ46を、下部側の駆動プーリ4
7によって駆動するよう構成している。この駆動プーリ
47がシリンダブロック48から突出する位置によって
従動プーリ46の位置が規制されるため、従動プーリ4
6の内側に位置する冷却水ポンプ45は、シリンダブロ
ック48との間にスペーサ49を付加して取り付けるよ
うにしており、従って冷却水はこのスペーサ49内を通
りシリンダブロック48内を冷却循環することになる。
【0021】従来では、図9Aに示す如く、エンジンオ
イルのオイルフィルタ50に連接して設けたオイルクー
ラ51へ、サーモスタットハウジング52からラジエー
タ53へ復水する冷却後の温度の高い冷却水を循環させ
るようにしているため、冷却効率が悪かった。このた
め、図9Bに示す如く、冷却水ポンプ45のスペーサ4
9内の冷却水通路49aにオイルチューブ54を、例え
ばジグザグに配管してオイルクーラ51の作用を兼ねさ
せることにより、ラジエータ53から送水される冷却前
の温度の低い冷却水によってオイルを冷却することがで
きるので、冷却効率が良くなると共に、更に、オイルを
循環させるためのオイルチューブ54の配管を流れる間
においても冷却が付加され冷却効率を増大させることが
できる。
【0022】また、図10A、B、Cは、別実施例とし
てエンジンルーム55に格納された該エンジン15の吸
気及び冷却関係の構成を示すもので、上記実施例と同一
作用のものは同一符号によって表示する。グレンタンク
10の後方に隣接位置したエンジンルーム55の上部側
にラジエータ53を配置せるものにおいて、このラジエ
ータ53とグレンタンク10の外側面に亘って横長の吸
気ダクト56を設け、この吸気ダクト56のグレンタン
ク10側の外側面に吸気ネット57を装着して構成す
る。
【0023】該ラジエータ53の内側に吸気用のラジエ
ータファン58を設けると共に、シリンダブロック48
の外側面に吐風用のエンジンファン59を突設し、この
エンジンファン59の前面にあたる該吸気ダクト56の
下部側位置に、エンジンファン59の吐出風を受ける送
風ガイド60を配置する。この送風ガイド60の上部か
らフレキシブルの導風管61を延長配置し、この導風管
61を、該吸気ネット57の内面に密接して横方向に往
復摺動可能に設けた帯状縦長の吐風樋62の一側に接続
すると共に、この吐風樋62を作動させる摺動モータ6
3を連結配置して構成する。
【0024】吸気ネット57から吸入された空気は、吸
気ダクト56を通ってラジエータファン58により吸気
されてラジエータ53を冷却すると共に、エンジンルー
ム55を冷却しながらエンジンファン59によって外方
へ吐出される。この外方へ吐出された冷却風は送風ガイ
ド60によって案内され、この送風ガイド60から導風
管61を経て往復摺動する吐風樋62に送られ、この吐
風樋62から吸気ネット57の網目を通して外部へ吐出
される。
【0025】従来、ラジエータファン58の冷却風のみ
によりエンジンルーム55内を冷却していたため、エン
ジンルーム55内の冷却風の流れが阻害されエンジン1
5の冷却が悪くなり、エンジンオイルの温度が高くなっ
てオイルクーラ等の装置を必要としていたが、本案の如
く、吐風用のエンジンファン59を設けることによっ
て、ラジエータ53を冷却した空気によって、更にエン
ジン15を冷却すると共に、この冷却風のスムーズな流
れによってエンジンルーム55内の温度を低下させるこ
とができるので、オイルクーラ等を必要とせずにエンジ
ンオイルの温度を低下させうるものである。また、吸気
ネット57面に付着した塵埃によって吸気が阻害されラ
ジエータ53の冷却効果が低下するときは、吐風樋62
による吸気ネット57の網目を通して吹き出す吐出風に
よって塵埃を吹き飛ばすことにより網目の目詰まりを防
止することができる。
【0026】なお、吐出樋62を駆動させる摺動モータ
63をエンジン冷却水温センサ(図示なし)と接続し
て、このセンサにより冷却水温の一定値以上の上昇を検
出したときに摺動モータ63を作用させるように構成す
ることにより、オーバーヒート状態を未然に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】ミッションケースのギヤ連動機構を示す概略
図。
【図3】HSTモータの油圧回路を示すブロック図。
【図4】自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図5】スピン旋回モードにおける操向旋回時の作動状
態を示す線図。
【図6】緩旋回モードにおける操向旋回時の作動状態を
示す線図。
【図7】ブレーキ旋回モードにおける操向旋回時の作動
状態を示す線図。
【図8】エンジン単体の全体を示す側面図。
【図9】(A)従来のエンジンオイルの冷却状態を示す
概略作用図。 (B)本発明のエンジンオイルの冷却状態を示す概略作
用図。
【図10】(A)エンジンルームの冷却風の流れを示す
概略側面図。 (B)エンジンルームの冷却風の流れを示す概略背断面
図。 (C)エンジンルームの冷却風の流れを示す概略平断面
図。
【符号の説明】
1. クローラ 2. HSTモータ 3. モード切替スイッチ 4. 操向クラッチ 5. 操向ブレーキ 6. パワステレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右のクローラ1を各別に無段変速する左
    右一対のHSTモータ2と、操向旋回の旋回モードを旋
    回側のクローラ1を逆転駆動させるスピン旋回と旋回側
    のクローラ1を低速駆動させる緩旋回と旋回側のクロー
    ラ1を制動させるブレーキ旋回とに切り替えるモード切
    替スイッチ3と、左右操向側へ傾斜させて操向クラッチ
    4及び操向ブレーキ5を作動させると共に左右何れかの
    側のHSTモータ2の制御を行うパワステレバー6とを
    有するコンバインにおいて、このパワステレバー6操作
    による傾斜角の小から大への変化によって、該モード切
    替スイッチ3の設定に応じて、スピン旋回モードでは傾
    斜角大の位置でこの傾斜側のHSTモータ2を逆回転さ
    せるようにし、緩旋回モードでは傾斜側のHSTモータ
    2の回転と反対側のHSTモータ2の回転比を大きく変
    化させるようにし、ブレーキ旋回モードでは傾斜側のブ
    レーキ制動を行わせることを特徴とする旋回制御装置。
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