JP4415695B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
請求項1記載の発明は、走行フレーム(2)の下部側に左右一対の走行装置(3、3)を有する走行装置(4)を設け、前記走行フレーム(2)の前側に穀稈を刈り取る刈取装置(9)を設け、前記走行フレーム(2)の上方に刈取装置(9)から刈り取り搬送されてくる穀稈を脱穀する脱穀装置(10)及び該脱穀装置(10)により脱穀された穀粒を一時貯溜するグレンタンク(13)を設け、エンジンからの駆動力を走行装置(3、3)に変速して伝達する走行ミッション装置(14)を備えた走行ミッションケース(12)をオイルタンクとするコンバインにおいて、前記走行ミッションケース(12)内に、エンジンからの駆動力を変速する副変速装置(24)と、該副変速装置(24)により変速された動力を左右両側の走行装置(3、3)に伝達する左右のクラッチギア(43L、43R)を備えたサイドクラッチ装置と、リングギア(53)と左右の走行装置(3、3)を駆動するための左右のホイールシャフトギア(48L,48R)にそれぞれ噛み合う左右のサイドギア(55L,55R)とを備えた差動歯車装置(6)と、旋回時に該差動歯車装置(6)のリングギア(53)を減速させて左右のサイドギア(55L,55R)のうちの一方のサイドギアの回転数を減少させる旋回用クラッチ(82)および直進時に前記差動歯車装置(6)の左右のサイドギア(55L,55R)を等速回転させる直進用クラッチ(81)を有するクラッチ軸(70)と、前記旋回用クラッチ(82)及び直進用クラッチ(81)に副変速装置(24)からの駆動力を伝達するためのカウンタ軸(60)とを設けたギア変速装置(19)を設け、前記カウンタ軸(60)には直進用クラッチ(81)に動力伝達するための出力ギアを(61)を固着してカウンタ軸(60)における出力ギア(61)の並列位置に旋回用クラッチ(82)に動力伝達するための出力ギア(62)を設け、 前記走行ミッションケース(12)内のオイルを冷却するためのオイルクーラ(63)を鋼鉄パイプと該鋼鉄パイプに設けた複数のフィン(63a)で構成して前記鋼鉄パイプからなるオイル流路を二つの並列配置構造とし、前記オイルクーラ(63)を走行ミッション装置(14)の後方であって、走行フレーム(2)の下側、且つ左右の走行装置(3、3)間に水平に配置し、前記オイルクーラ(63)の走行ミッションケース(12)への接続側とは反対側を取付ステー(64)によりエンジンマウント用の前後に設けた走行フレーム(2)の間に配置してこの走行フレーム(2)に支持させ、前記オイルクーラ(63)への前記走行ミッションケース(12)からのオイル排出口(63b)を前記走行ミッションケース(12)内で回転するギアの接線方向であって走行ミッションケース(12)内のオイル液面(S)よりも下方に設け、前記オイルクーラ(63)から前記走行ミッションケース(12)へのオイル戻り口(63c)を前記オイル排出口(63b)の上方で、且つ前記オイル液面(S)よりも下方に設け、前記オイル排出口(63b)及びオイル戻り口(63c)をオイルクーラ(63)へのオイル供給口及びオイル排出口としたコンバインである。
図1は本発明のコンバインの左側面図である。
図1に示すように、コンバインの走行フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3を有する走行装置本体4を配設し、走行フレーム2の前端側に分草杆8を備えた刈取装置9が設けられている。刈取装置9は走行フレーム2の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム7で支持されているので、コンバイン1に搭乗したオペレータが操縦席20の操向操作レバー21を前後に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレーム7と共に上下に昇降する構成である。
図示しないエンジンからの回転駆動力が走行用HST18に伝動され、正・逆転の切換えや変速回転動力が出力軸17(a軸)から出力される構成としている。そして、主変速レバー23により走行用HST18の増減速の変速と前後進(正・逆転の切換え)の切換えができる構成としている。
そして、操向操作レバー21を操作して、後述のサイドクラッチ44L、44Rの「入」・「切」と増減速の変速操作により差動歯車装置6を駆動させて旋回走行ができる構成としている。
また、ホイールシャフトギア48L、48Rは後述する差動歯車装置6のサイドギア55L、55Rと常時噛合している。
走行トランスミッション差動(補助)伝動系は、前記副変速装置24の後段側に設けられるクラッチ軸70(B軸)上に設けられる直進用クラッチ81と旋回用クラッチ82とカウンタ軸60(A軸)を備えたギア変速装置19と支持軸50(C軸)を備えた差動歯車装置6を備えている。
(a)ホイールシャフトギア48L、48Rが共に回転しているので、ホイールシャフトギア48L、48Rがそれぞれ噛合しているサイドギア55L、55Rは同じ方向に共に等速回転する。従って、サイドギア55L、55Rとそれぞれ一体回転するサイドギア51L、51Rを介してデフケース54と該デフケース54と一体のリングギア53も同じ方向に回転する。
操向操作レバー21を左側に傾斜させることで、シフタ47Lを作動させ、サイドクラッチ44Lを図2に示すように「切」にすると、図示しない機構により油口77から圧油が導入され、ピストン73と円筒体76が図3の矢印A方向に移動する。この矢印A方向への移動により直進用クラッチ81を「切」として、旋回用クラッチ82を「入」とする。カウンタ軸60の出力ギア62を旋回用クラッチ82の円筒状回転体74の外周に設けられた対応するギア74a等を経由させてリングギア53を駆動させる。
また、右旋回選択時はサイドクラッチ44Rを「切」にすることで、前記左旋回と全く逆の作動が走行ミッション装置14で行われる。
走行ミッションケース12内のオイルを冷却するオイルクーラ63を、走行ミッション14の後方、走行フレーム2の下側、左右クローラ3、3の間に設ける。
なお、本明細書では前後方向とはコンバインの前後進方向のことをいい、左右方向とはコンバインの前進方向に向かって左右方向をいうこととする。
前記専用油圧シリンダ67a、67bは図7〜図9に示すようにクローラ3の中央部の隣接する2つの転輪68a、68bを下方に向けて移動させるものであり、2つの転輪68a、68bの揺動中心軸69cをそれぞれの揺動プレート69a、69bで共有させ、転輪68a、68bの回転軸68a1、68b1を各揺動プレート69a、69bの先端部で移動可能にしている。該揺動プレート69a、69bの一端は一対の油圧シリンダ67a、67bのピストンロッド67a1、67b1の先端に連結しているので2つの油圧シリンダ67a、67bのピストンロッド67a1、67b1が伸張すると転輪68a、68は下方に回動し、クローラ3、3の中央下部を下向きに突出させる。こうしてブレーキターン時にクローラ3、3は地面からの抵抗が比較的少なくても旋回ができる。
そこで、本実施例では、このような事態に対応できるように、操向操作レバー21が最大傾倒位置にある時は、内側のクローラ3の回転数が0rpmとなるようにフィードバック制御する。即ち、内側のクローラ3が滑っているときは、スピンに相当する圧力を出力して内側のクローラ3の0rpmを確保しようとするものである。こうして、圃場や路面状況が変化してもブレーキターンが確実に得られる。ブレーキターンの調整が容易となり、組立性と操作性が向上する。
これは刈取作業中の不意の誤操作を防止するためである。
4 走行装置本体 6 差動歯車装置
7 刈取装置支持フレーム 8 分草杆
9 刈取装置 10 脱穀装置
11L、11R ホイ−ルシャフト(e軸)
12 走行トランスミッションケース
13 グレンタンク 14 走行ミッション装置
15 オーガ 17 出力軸(a軸)
18 走行用HST 19 ギア変速装置
20 操縦席 21 操向操作レバー
22 主変速レバー 23 副変速レバー
24 副変速装置 26 広幅伝動ギア
27 第一副変速軸(b軸) 28 大ギア
29 中ギア 30 小ギア
31 刈取伝動プ−リ 33 第二副変速軸(c軸)
34 変速大ギア 35 変速中ギア
36 変速小ギア 37 伝動ギア
40 センタ−ギア 41 サイドクラッチ軸(d軸)
42L、42R スリーブ 43L、43R クラッチギア
44L、44R サイドクラッチ
47L、47R シフター
48L、48R ホイールシャフトギア
49L、49R スプリング 50 支持軸(C軸)
51L、51R 側部ベベル歯車
52 中間ベベル歯車
53 リングギア 54 デフケース
55L、55R サイドギア 60 カウンタ軸(A軸)
61、62 出力ギア 63 オイルクーラ
63a 放熱フィン 63b オイル排出口
63c オイル戻り口 64 取付ステー
65 支持フレーム 66 パワステポジションセンサ
67a、67b 油圧シリンダ
67a1、67b1 ピストンロッド
68a、68b 転輪 68a1、68b1 回転軸
69a、69b 揺動プレート
69c 揺動中心軸
70 クラッチ軸(B軸) 71、74 円筒状回転体
72 円筒状回転体 72a 円筒状回転体ギア
73 ピストン 74 円筒状回転体
74a ギア 75 圧縮バネ
76 円筒体 76a、76b 円盤状プレート
77 油口 78 伝動ギア
81 直進用クラッチ 82 旋回用クラッチ
83 急旋回スイッチ 84 刈高さポジションセンサ
87 刈取自動停止スイッチ 100 制御装置
Claims (1)
- 走行フレーム(2)の下部側に左右一対の走行装置(3、3)を有する走行装置(4)を設け、前記走行フレーム(2)の前側に穀稈を刈り取る刈取装置(9)を設け、前記走行フレーム(2)の上方に刈取装置(9)から刈り取り搬送されてくる穀稈を脱穀する脱穀装置(10)及び該脱穀装置(10)により脱穀された穀粒を一時貯溜するグレンタンク(13)を設け、エンジンからの駆動力を走行装置(3、3)に変速して伝達する走行ミッション装置(14)を備えた走行ミッションケース(12)をオイルタンクとするコンバインにおいて、
前記走行ミッションケース(12)内に、エンジンからの駆動力を変速する副変速装置(24)と、該副変速装置(24)により変速された動力を左右両側の走行装置(3、3)に伝達する左右のクラッチギア(43L、43R)を備えたサイドクラッチ装置と、リングギア(53)と左右の走行装置(3、3)を駆動するための左右のホイールシャフトギア(48L,48R)にそれぞれ噛み合う左右のサイドギア(55L,55R)とを備えた差動歯車装置(6)と、旋回時に該差動歯車装置(6)のリングギア(53)を減速させて左右のサイドギア(55L,55R)のうちの一方のサイドギアの回転数を減少させる旋回用クラッチ(82)および直進時に前記差動歯車装置(6)の左右のサイドギア(55L,55R)を等速回転させる直進用クラッチ(81)を有するクラッチ軸(70)と、前記旋回用クラッチ(82)及び直進用クラッチ(81)に副変速装置(24)からの駆動力を伝達するためのカウンタ軸(60)とを設けたギア変速装置(19)を設け、
前記カウンタ軸(60)には直進用クラッチ(81)に動力伝達するための出力ギアを(61)を固着してカウンタ軸(60)における出力ギア(61)の並列位置に旋回用クラッチ(82)に動力伝達するための出力ギア(62)を設け、 前記走行ミッションケース(12)内のオイルを冷却するためのオイルクーラ(63)を鋼鉄パイプと該鋼鉄パイプに設けた複数のフィン(63a)で構成して前記鋼鉄パイプからなるオイル流路を二つの並列配置構造とし、
前記オイルクーラ(63)を走行ミッション装置(14)の後方であって、走行フレーム(2)の下側、且つ左右の走行装置(3、3)間に水平に配置し、
前記オイルクーラ(63)の走行ミッションケース(12)への接続側とは反対側を取付ステー(64)によりエンジンマウント用の前後に設けた走行フレーム(2)の間に配置してこの走行フレーム(2)に支持させ、
前記オイルクーラ(63)への前記走行ミッションケース(12)からのオイル排出口(63b)を前記走行ミッションケース(12)内で回転するギアの接線方向であって走行ミッションケース(12)内のオイル液面(S)よりも下方に設け、前記オイルクーラ(63)から前記走行ミッションケース(12)へのオイル戻り口(63c)を前記オイル排出口(63b)の上方で、且つ前記オイル液面(S)よりも下方に設け、
前記オイル排出口(63b)及びオイル戻り口(63c)をオイルクーラ(63)へのオイル供給口及びオイル排出口としたことを特徴とするコンバイン。
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