JP2605993Y2 - 作業車の走行用ミッションケース - Google Patents
作業車の走行用ミッションケースInfo
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- JP2605993Y2 JP2605993Y2 JP1991080091U JP8009191U JP2605993Y2 JP 2605993 Y2 JP2605993 Y2 JP 2605993Y2 JP 1991080091 U JP1991080091 U JP 1991080091U JP 8009191 U JP8009191 U JP 8009191U JP 2605993 Y2 JP2605993 Y2 JP 2605993Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- case
- axle
- transmission
- bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバインやトラクタ
ー等の作業車の走行用ミッションケースに関し、詳しく
は、ミッションケースに連設の車軸ケースに軸受けを介
して車軸を支持し、その車軸に対する外端側軸受けの外
側に、ミッションオイル洩れ出し防止用のオイルシール
を設けてある走行用ミッションケースに関する。
ー等の作業車の走行用ミッションケースに関し、詳しく
は、ミッションケースに連設の車軸ケースに軸受けを介
して車軸を支持し、その車軸に対する外端側軸受けの外
側に、ミッションオイル洩れ出し防止用のオイルシール
を設けてある走行用ミッションケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車軸ケース外端側の軸受けに対し
て潤滑するに当たっては、特開昭61ー99770号公
報に示される如く、ミッションケースに連設する車軸ケ
ースを介してミッションオイルを潤滑油として供給する
ようにしてある。
て潤滑するに当たっては、特開昭61ー99770号公
報に示される如く、ミッションケースに連設する車軸ケ
ースを介してミッションオイルを潤滑油として供給する
ようにしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ミッションオイルを車
軸ケース外端側の軸受けに対して潤滑する上記従来構造
のものによれば、ミッションオイルを車軸ケースの中を
通すことによって、車軸ケースをミッションオイルの放
熱面に利用してミッションオイルの冷却をはかれる利点
を有するが、車軸ケース外端側のオイルシールが劣化し
た場合、又は、土砂の侵入により磨耗した場合、ミッシ
ョンオイルの漏れ出し量が多いという不都合があった。
そこで、例えば実開昭62−184256号公報に開示
されているように、車軸ケース外端側の軸受けに対して
グリスを潤滑することが考えられるが、斯かる場合に
は、グリスガンで頻繁にグリスを注入しなければならな
い煩わしさがあり、又、ミッションオイルの冷却がはか
れなくなる不都合がある。本考案の第1の目的は、ミッ
ションオイルを潤滑油として用いながらオイルシール損
傷時の漏れ出し量を少なくする点にある。又、本考案の
第2の目的は、ミッションオイル漏れ出し量の抑制と、
ミッションオイル冷却効率の向上をはかる点にある。
軸ケース外端側の軸受けに対して潤滑する上記従来構造
のものによれば、ミッションオイルを車軸ケースの中を
通すことによって、車軸ケースをミッションオイルの放
熱面に利用してミッションオイルの冷却をはかれる利点
を有するが、車軸ケース外端側のオイルシールが劣化し
た場合、又は、土砂の侵入により磨耗した場合、ミッシ
ョンオイルの漏れ出し量が多いという不都合があった。
そこで、例えば実開昭62−184256号公報に開示
されているように、車軸ケース外端側の軸受けに対して
グリスを潤滑することが考えられるが、斯かる場合に
は、グリスガンで頻繁にグリスを注入しなければならな
い煩わしさがあり、又、ミッションオイルの冷却がはか
れなくなる不都合がある。本考案の第1の目的は、ミッ
ションオイルを潤滑油として用いながらオイルシール損
傷時の漏れ出し量を少なくする点にある。又、本考案の
第2の目的は、ミッションオイル漏れ出し量の抑制と、
ミッションオイル冷却効率の向上をはかる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1 にかか
る作業車の走行用ミッションケースは、ミッションケー
スに連設の車軸ケースに軸受けを介して車軸を支持し、
その車軸に対する外端側軸受けの外側に、オイル溜り室
である車軸ケース内の空間と外部とを区画するミッショ
ンオイル洩れ出し防止用のオイルシールを設けてある走
行用ミッションケースにおいて、前記車軸ケースの中間
部に、前記外端側軸受けに対するオイル溜まり室と、前
記ミッションケースに連通して前記ミッションケースか
らオイルが流動するオイル溜り室とを区画するオイルシ
ールを設け、さらに、前記ミッションケース(M)に連
通するオイル溜り室と前記ミションケースとを循環油路
形成用の外部パイプ(11)を介して連通接続してある
ことを特徴構成とする。本考案の請求項2 にかかる作業
車の走行用ミッションケースは、ミッションケースに連
設の車軸ケースに軸受けを介して車軸を支持し、その車
軸に対する外端側軸受けの外側に、ミッションオイル洩
れ出し防止用のオイルシールを設けてある作業車の走行
用ミッションケースにおいて、前記車軸ケースの外端部
を径方向に膨出してオイル溜まり室を形成するととも
に、そのオイル溜まり室を、前記外端側軸受けに対する
オイル溜まり室とミッションケースに連通するオイル溜
まり室とを区画するオイルシールを設け、さらに、前記
ミッションケースに連通するオイル溜まり室と前記ミッ
ションケースとを循環油路形成用の外部パイプを介して
連通接続するとともに、その外部パイプの、オイル溜ま
り室側の入口端部を、前記オイル溜まり室の底面より若
干上方に位置させてあることを特徴構成とする。本考案
の請求項3 にかかる作業車の走行用ミッションケース
は、請求項1 又は2記載の構成のものにおいて、前記外
端側軸受けに対するオイル溜まり室内の車軸部分に、オ
イル溜まり室内のオイルを外端側軸受けに飛翔させる書
き上げファーンを設けてあることを特徴構成とする。
る作業車の走行用ミッションケースは、ミッションケー
スに連設の車軸ケースに軸受けを介して車軸を支持し、
その車軸に対する外端側軸受けの外側に、オイル溜り室
である車軸ケース内の空間と外部とを区画するミッショ
ンオイル洩れ出し防止用のオイルシールを設けてある走
行用ミッションケースにおいて、前記車軸ケースの中間
部に、前記外端側軸受けに対するオイル溜まり室と、前
記ミッションケースに連通して前記ミッションケースか
らオイルが流動するオイル溜り室とを区画するオイルシ
ールを設け、さらに、前記ミッションケース(M)に連
通するオイル溜り室と前記ミションケースとを循環油路
形成用の外部パイプ(11)を介して連通接続してある
ことを特徴構成とする。本考案の請求項2 にかかる作業
車の走行用ミッションケースは、ミッションケースに連
設の車軸ケースに軸受けを介して車軸を支持し、その車
軸に対する外端側軸受けの外側に、ミッションオイル洩
れ出し防止用のオイルシールを設けてある作業車の走行
用ミッションケースにおいて、前記車軸ケースの外端部
を径方向に膨出してオイル溜まり室を形成するととも
に、そのオイル溜まり室を、前記外端側軸受けに対する
オイル溜まり室とミッションケースに連通するオイル溜
まり室とを区画するオイルシールを設け、さらに、前記
ミッションケースに連通するオイル溜まり室と前記ミッ
ションケースとを循環油路形成用の外部パイプを介して
連通接続するとともに、その外部パイプの、オイル溜ま
り室側の入口端部を、前記オイル溜まり室の底面より若
干上方に位置させてあることを特徴構成とする。本考案
の請求項3 にかかる作業車の走行用ミッションケース
は、請求項1 又は2記載の構成のものにおいて、前記外
端側軸受けに対するオイル溜まり室内の車軸部分に、オ
イル溜まり室内のオイルを外端側軸受けに飛翔させる書
き上げファーンを設けてあることを特徴構成とする。
【0005】
【作用】請求項1にかかる構成によれば、車軸ケースの
中間部に設けるオイルシールによって、車軸ケース外端
側の軸受けに対してミッションケースとは隔絶したオイ
ル溜まり室と、ミッションケースに連通してミッション
ケースからのオイルが流動するオイル溜まり室とを形成
したから、外端側の軸受けが損傷してオイルが漏れ出る
虞れがあるにしても、ミッションケースとは連通してい
ない軸受けに対するオイル溜まり室内のオイルのみ漏れ
出るに止まるから、オイルの漏れ出し量が少なくて済
む。さらに、その区画されたオイル溜まり室のうち、車
軸ケースを介してミッションケースとオイルの流動があ
る状態で連通するオイル溜まり室とミッションケースと
を連通接続する外部パイプによる循環経路により、ミッ
ションケース内の変速用油圧クラッチ等によるミッショ
ンオイルの給排でそのミッションオイルが循環経路を通
って循環されることにより、ミッションオイルの冷却効
率が高められる。請求項2にかかる構成によれば、外側
の軸受けを設ける車軸ケース外端側の膨出形成されたオ
イル溜まり室がオイルシールで区画されるので、請求項
1にかかる考案の作用に加えて、外部パイプをミッショ
ンケースとは隔絶したオイル溜まり室の底面より若干上
方に位置させているため、不純物溜りを構成することが
できる。また、請求項3にかかる構成によれば、請求項
1及び請求項2にかかる考案の作用に加えて、車軸の回
動により掻き上げファーンが外側軸受けに対するオイル
溜まり室内のオイルを、外側軸受けに飛翔させることに
なって、常時その外側軸受けに潤滑オイルが供給され、
その軸受けが潤滑不足にならないようになっている。
中間部に設けるオイルシールによって、車軸ケース外端
側の軸受けに対してミッションケースとは隔絶したオイ
ル溜まり室と、ミッションケースに連通してミッション
ケースからのオイルが流動するオイル溜まり室とを形成
したから、外端側の軸受けが損傷してオイルが漏れ出る
虞れがあるにしても、ミッションケースとは連通してい
ない軸受けに対するオイル溜まり室内のオイルのみ漏れ
出るに止まるから、オイルの漏れ出し量が少なくて済
む。さらに、その区画されたオイル溜まり室のうち、車
軸ケースを介してミッションケースとオイルの流動があ
る状態で連通するオイル溜まり室とミッションケースと
を連通接続する外部パイプによる循環経路により、ミッ
ションケース内の変速用油圧クラッチ等によるミッショ
ンオイルの給排でそのミッションオイルが循環経路を通
って循環されることにより、ミッションオイルの冷却効
率が高められる。請求項2にかかる構成によれば、外側
の軸受けを設ける車軸ケース外端側の膨出形成されたオ
イル溜まり室がオイルシールで区画されるので、請求項
1にかかる考案の作用に加えて、外部パイプをミッショ
ンケースとは隔絶したオイル溜まり室の底面より若干上
方に位置させているため、不純物溜りを構成することが
できる。また、請求項3にかかる構成によれば、請求項
1及び請求項2にかかる考案の作用に加えて、車軸の回
動により掻き上げファーンが外側軸受けに対するオイル
溜まり室内のオイルを、外側軸受けに飛翔させることに
なって、常時その外側軸受けに潤滑オイルが供給され、
その軸受けが潤滑不足にならないようになっている。
【0006】
【考案の効果】請求項1にかかる考案は、上記の作用に
より次の効果が得られる。つまり、外部パイプによる循
環経路により、ミッションオイルが車軸ケースの外端側
軸受けに対するオイル溜まり室とミッションケースとに
わたって循環することになるから、外部パイプを循環す
ることでミッションオイルを放熱させるとともに、循環
効率を高めることができるために、ミッションオイルの
冷却が更に向上し、専用のオイルクーラ等を用いること
なくてもミッションオイルの冷却がはかれる。さらに、
オイルシール損傷時のオイル漏れ出し量を極端に少なく
でき、漏れ出したオイルによる汚損を抑制することがで
きる。請求項2にかかる考案は、上記の作用により次の
効果が得られる。前記第1考案の効果に加えて、外部パ
イプのオイル溜り室側の入口端部を底面より若干上方に
位置させているため、不純物溜りを形成することができ
るとともに、不純物を吸引させ難い構成となる。請求項
3にかかる考案は、上記の作用により次の効果が得られ
る。 前記考案1及び2の効果に加えて、車軸の回動に伴
い常時潤滑オイルが外側軸受部に供給されるから、軸受
けが潤滑油不足なく耐久性を高められることになる。
より次の効果が得られる。つまり、外部パイプによる循
環経路により、ミッションオイルが車軸ケースの外端側
軸受けに対するオイル溜まり室とミッションケースとに
わたって循環することになるから、外部パイプを循環す
ることでミッションオイルを放熱させるとともに、循環
効率を高めることができるために、ミッションオイルの
冷却が更に向上し、専用のオイルクーラ等を用いること
なくてもミッションオイルの冷却がはかれる。さらに、
オイルシール損傷時のオイル漏れ出し量を極端に少なく
でき、漏れ出したオイルによる汚損を抑制することがで
きる。請求項2にかかる考案は、上記の作用により次の
効果が得られる。前記第1考案の効果に加えて、外部パ
イプのオイル溜り室側の入口端部を底面より若干上方に
位置させているため、不純物溜りを形成することができ
るとともに、不純物を吸引させ難い構成となる。請求項
3にかかる考案は、上記の作用により次の効果が得られ
る。 前記考案1及び2の効果に加えて、車軸の回動に伴
い常時潤滑オイルが外側軸受部に供給されるから、軸受
けが潤滑油不足なく耐久性を高められることになる。
【0007】
【実施例】図2は、コンバインの走行用ミッションケー
ス内の伝動構造を示し、エンジン(図示せず)からベル
トテンションクラッチ(図示せず)を介して駆動される
入力軸1の駆動力の一部は、高低2段のギア変速装置2
を介して脱穀装置等を駆動するPTO軸3に伝達され、
他方、高中低3段のギア変速装置4、及び、前進3段、
後進1段の油圧式変速装置5、並びに、左右操向クラッ
チ6を介して左右クローラ車軸7に伝達されるようにな
っている。図1に示す如く、前記クローラ車軸7は、ミ
ッションケースMに連設の車軸ケース8に、軸受け9を
介して支持され、その車軸7に対する外端側軸受け9の
外側にオイルシールOを設けて、ミッションオイルの洩
れ出しを防止してあり、そして、前記外端側軸受け9の
外側には、メタルカバー10が設けられている。そし
て、前記車軸ケース8の外端部を径方向に膨出して前記
外端側軸受けに対するオイル溜まり室T1 を形成し、そ
して、車軸ケース8の中間部に、前記オイル溜まり室T
1 と前記ミッションケースMに連通するオイル溜まり室
T2 とを区画するオイルシールO1 を設けて、オイルシ
ールO1 損傷時のオイル漏れ出し量の抑制をはかってあ
る。前記油圧式変速装置5の油圧クラッチ5a,5b,
5c,5dは、ミッションケースM内のミッションオイ
ルを作動油として利用するものであって、入力軸1の端
部に設けた油圧ポンプP、並びに、ロータリバルブ(図
示せず)を介して伝動軸の軸端から軸内の油路(図示せ
ず)を介して変速用油圧クラッチ5a,5b,5c,5
dに択一的に供給されるようになっている。また、ミッ
ションオイルは、車軸ケース8におけるオイル溜まり室
T2 から、外部パイプ11、並びに、ミッションケース
Mの外壁に取り付けた配管プレート12を介して油圧ポ
ンプPに吸い込まれ、油圧ポンプP、ロータリバルブ、
油圧クラッチ5a,又は、5b,又は、5c,又は、5
dを経たミッションオイルは、伝動軸内の油路を介して
軸端から排出されるようになっている。このように、前
記ミッションオイルを車軸ケース8を通して吸引するこ
とで、車軸ケース8をミッションオイルの放熱面に利用
して、スリップによって生じる油圧クラッチ等の発熱に
伴うミッションオイルの温度上昇を抑制してある。次
に、第2考案の実施例について説明する。図3に示すよ
うに、車軸ケース8の外端部を径方向に膨出してオイル
溜まり室Tを形成するとともに、そのオイル溜まり室T
の車軸部分7aに環状部材13を固着して、その環状部
材の外周にオイルシールO1 を設けて、前記オイル溜ま
り室Tを、外端側軸受け9に対するオイル溜まり室T1
とミッションケースに連通するオイル溜まり室T2 とに
区画し、さらに、前記ミッションケースMに連通するオ
イル溜まり室T2 とミッションケースMの外壁に取り付
けた配管プレート12とを外部パイプ11を介して連通
接続し、そして、その外部パイプ11の、オイル溜まり
室T2 側の入口端部11aを、前記オイル溜まり室T2
の底面より若干上方に位置させて不純物を吸引しないよ
うに構成し、さらに、外端側軸受け9に対するオイル溜
まり室T1 内の車軸部分7aに、オイル溜まり室T1 内
のオイルを外端側軸受け9に飛翔させる掻き上げファー
ンFを設けてある。
ス内の伝動構造を示し、エンジン(図示せず)からベル
トテンションクラッチ(図示せず)を介して駆動される
入力軸1の駆動力の一部は、高低2段のギア変速装置2
を介して脱穀装置等を駆動するPTO軸3に伝達され、
他方、高中低3段のギア変速装置4、及び、前進3段、
後進1段の油圧式変速装置5、並びに、左右操向クラッ
チ6を介して左右クローラ車軸7に伝達されるようにな
っている。図1に示す如く、前記クローラ車軸7は、ミ
ッションケースMに連設の車軸ケース8に、軸受け9を
介して支持され、その車軸7に対する外端側軸受け9の
外側にオイルシールOを設けて、ミッションオイルの洩
れ出しを防止してあり、そして、前記外端側軸受け9の
外側には、メタルカバー10が設けられている。そし
て、前記車軸ケース8の外端部を径方向に膨出して前記
外端側軸受けに対するオイル溜まり室T1 を形成し、そ
して、車軸ケース8の中間部に、前記オイル溜まり室T
1 と前記ミッションケースMに連通するオイル溜まり室
T2 とを区画するオイルシールO1 を設けて、オイルシ
ールO1 損傷時のオイル漏れ出し量の抑制をはかってあ
る。前記油圧式変速装置5の油圧クラッチ5a,5b,
5c,5dは、ミッションケースM内のミッションオイ
ルを作動油として利用するものであって、入力軸1の端
部に設けた油圧ポンプP、並びに、ロータリバルブ(図
示せず)を介して伝動軸の軸端から軸内の油路(図示せ
ず)を介して変速用油圧クラッチ5a,5b,5c,5
dに択一的に供給されるようになっている。また、ミッ
ションオイルは、車軸ケース8におけるオイル溜まり室
T2 から、外部パイプ11、並びに、ミッションケース
Mの外壁に取り付けた配管プレート12を介して油圧ポ
ンプPに吸い込まれ、油圧ポンプP、ロータリバルブ、
油圧クラッチ5a,又は、5b,又は、5c,又は、5
dを経たミッションオイルは、伝動軸内の油路を介して
軸端から排出されるようになっている。このように、前
記ミッションオイルを車軸ケース8を通して吸引するこ
とで、車軸ケース8をミッションオイルの放熱面に利用
して、スリップによって生じる油圧クラッチ等の発熱に
伴うミッションオイルの温度上昇を抑制してある。次
に、第2考案の実施例について説明する。図3に示すよ
うに、車軸ケース8の外端部を径方向に膨出してオイル
溜まり室Tを形成するとともに、そのオイル溜まり室T
の車軸部分7aに環状部材13を固着して、その環状部
材の外周にオイルシールO1 を設けて、前記オイル溜ま
り室Tを、外端側軸受け9に対するオイル溜まり室T1
とミッションケースに連通するオイル溜まり室T2 とに
区画し、さらに、前記ミッションケースMに連通するオ
イル溜まり室T2 とミッションケースMの外壁に取り付
けた配管プレート12とを外部パイプ11を介して連通
接続し、そして、その外部パイプ11の、オイル溜まり
室T2 側の入口端部11aを、前記オイル溜まり室T2
の底面より若干上方に位置させて不純物を吸引しないよ
うに構成し、さらに、外端側軸受け9に対するオイル溜
まり室T1 内の車軸部分7aに、オイル溜まり室T1 内
のオイルを外端側軸受け9に飛翔させる掻き上げファー
ンFを設けてある。
【0008】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】要部の拡大縦断面図
【図2】ミッションケース内の伝動構造の概略図
【図3】第2考案の要部の拡大縦断面図
7 車軸 8 車軸ケース 9 外端側軸受け 11 外部パイプ 11a 入口端部 F 掻き上げファーン M ミッションケース O 外端側オイルシール O1 区画用オイルシール T1 軸受け側オイル溜まり室 T2 ミッションケース側オイル溜まり室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 35/18 F16H 57/00 - 57/04
Claims (3)
- 【請求項1】ミッションケース(M)に連設の車軸ケー
ス(8)に軸受け(9)を介して車軸(7)を支持し、
その車軸(7)に対する外端側軸受け(9)の外側に、
オイル溜り室(T1),(T2)である車軸ケース内の
空間と外部とを区画するミッションオイル漏れ出し防止
用のオイルシール(O)を設けてある作業車の走行用ミ
ッションケースにおいて、前記車軸ケース(8)の中間
部に、前記外端側軸受け(9)に対するオイル溜り室
(T1)と、前記ミッションケース(M)に連通して前
記ミッションケース(M)からオイルが流動するオイル
溜り室(T2)とを区画するオイルシール(O1)を設
け、さらに、前記ミッションケース(M)に連通するオ
イル溜り室(T2)と前記ミッションケース(M)とを
循環油路形成用の外部パイプ(11)を介して連通接続
してある作業車の走行用ミッションケース。 - 【請求項2】 ミッションケース(M)に連設の車軸ケ
ース(8)に軸受け(9)を介して車軸(7)を支持
し、その車軸(7)に対する外端側軸受け(9)の外側
に、ミッションオイル洩れ出し防止用のオイルシール
(O)を設けてある作業車の走行用ミッションケースに
おいて、前記車軸ケース(8)の外端部を径方向に膨出
してオイル溜まり室(T)を形成するとともに、そのオ
イル溜まり室(T)を、前記外端側軸受けに対するオイ
ル溜まり室(T1 )とミッションケースに連通するオイ
ル溜まり室(T2 )とを区画するオイルシール(O 1 )
を設け、さらに、前記ミッションケース(M)に連通す
るオイル溜まり室(T2 )と前記ミッションケース
(M)とを循環油路形成用の外部パイプ(11)を介し
て連通接続するとともに、その外部パイプ(11)の、
オイル溜まり室側の入口端部(11a)を、前記オイル
溜まり室(T2 )の底面より若干上方に位置させてある
作業車の走行用ミッションケース。 - 【請求項3】 前記外端側軸受け(9)に対するオイル
溜まり室(T1 )内の車軸部分に、オイル溜まり室(T
1 )内のオイルを外端側軸受け(9)に飛翔させる掻き
上げファーン(F)を設けてある請求項1又は請求項2
に記載の作業車の走行用ミッションケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991080091U JP2605993Y2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 作業車の走行用ミッションケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991080091U JP2605993Y2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 作業車の走行用ミッションケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530601U JPH0530601U (ja) | 1993-04-23 |
JP2605993Y2 true JP2605993Y2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=13708533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991080091U Expired - Fee Related JP2605993Y2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 作業車の走行用ミッションケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605993Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4415695B2 (ja) * | 2004-02-18 | 2010-02-17 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP4643322B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2011-03-02 | ヤンマー株式会社 | アクスルケース |
CN105208850B (zh) * | 2013-04-08 | 2019-01-04 | 株式会社久保田 | 收获机及作业机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62184256U (ja) * | 1986-05-15 | 1987-11-24 | ||
JPH0754142B2 (ja) * | 1989-02-22 | 1995-06-07 | 株式会社クボタ | 走行車両の油圧操作式変速装置 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP1991080091U patent/JP2605993Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0530601U (ja) | 1993-04-23 |
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