JP2581885B2 - Hst式走行変速装置 - Google Patents

Hst式走行変速装置

Info

Publication number
JP2581885B2
JP2581885B2 JP5011806A JP1180693A JP2581885B2 JP 2581885 B2 JP2581885 B2 JP 2581885B2 JP 5011806 A JP5011806 A JP 5011806A JP 1180693 A JP1180693 A JP 1180693A JP 2581885 B2 JP2581885 B2 JP 2581885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission case
transmission
hydraulic
hst
gear device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5011806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05262149A (ja
Inventor
秀介 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK filed Critical KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP5011806A priority Critical patent/JP2581885B2/ja
Publication of JPH05262149A publication Critical patent/JPH05262149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581885B2 publication Critical patent/JP2581885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラクターの駆動車軸を
駆動するHST式走行変速装置の、作動油供給タンクの
構成に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、HST変速装置を内装したHS
T式走行変速装置に関する技術は、公知とされているの
である。例えば、特開昭61−27366号公報や、実
公昭58−37731号公報や、実開昭61−1398
21号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、該特開昭6
1−27366号公報に記載の従来の技術においては、
ミッションケースに付設したHST変速装置の作動油
を、ギアーミッション収納空間内の潤滑油をそのまま吸
引して使用しているのである。故に、小型のミッション
ケースの場合には内部に溜められた潤滑油の量も少ない
ので、歯車の回転に伴い発生する歯車摩耗粉や、潤滑油
内の気泡を、そのままHST変速装置が吸引してしま
い、油圧ポンプの圧力が発生しなくなったり、油圧モー
ターが回転しなくなるという不具合が発生していたので
ある。
【0004】本発明は上記従来の不具合を解消するもの
であり、従来は歯車減速装置とデフギア装置に使用する
潤滑油と、HST変速装置に使用する作動油を同じタン
クに構成していたのを改めたものである。即ち、油圧ポ
ンプ及び油圧モータ用の作動油と、減速歯車装置及びデ
フギア装置用の潤滑油をミッションケース内で完全に分
離すると共に、油圧ポンプや油圧モータを収容する室
を、常時作動油で満たされたタンク状態とすることによ
り、作動油中に、歯車摩耗粉や空気が混入するのを防止
し、HST変速装置により構成された油圧系の、歯車摩
耗粉混入事故や、気泡混入により発生するキャビテーシ
ョン事故を防止することができるHST車軸駆動装置を
提供するものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の目的は以上の如
くであり、次に該目的を達成する為の構成を説明する。
ミッションケース1内に、少なくとも油圧モーターM
と、減速歯車装置と、デフギア装置を収容してなるHS
T式走行変速装置において、該ミッションケース1を左
右に2分割して、第1半割ミッションケース1aと第2
半割ミッションケース1bに構成し、該第1半割ミッシ
ョンケース1aと第2半割ミッションケース1bの接合
部に分離壁体31を挟持配置し、第1半割ミッションケ
ース1a内には油圧モーターMを配置し、第2半割ミッ
ションケース1b内には、減速歯車装置とデフギア装置
とを配置し、第1半割ミッションケース1aと分離壁体
31により構成した室内の作動油と、第2半割ミッショ
ンケース1bと分離壁体31により構成した室内の潤滑
油を分離したのである。
【0006】
【実施例】本発明の目的・構成は以上の如くであり、次
に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図1は
本発明のHST式走行変速装置を装着したモアトラクタ
ーの側面図、図2は本発明のHST式走行変速装置の斜
視図、図3は同じく平面断面図、図4はHST変速装置
の油圧ポンプ部分の側面断面図、図5は分離壁体31の
平面断面図、図6は半割ミッションケース1a,1bの
油圧モーター装着側の斜視図である。
【0007】図1,図2においてモアトラクターの構成
について説明する。前部のボンネット内にエンジンEを
配置し、該エンジンEのクランクシャフトにプーリー2
4を付設している。またHST変速装置の油圧ポンプP
のポンプ軸に付設してプーリー22を設け、該プーリー
24とプーリー22の間にVベルト23を介装してい
る。該油圧ポンプPのポンプ軸14を下方へ延長してP
TOプーリー25を固設している。該PTOプーリー2
5よりVベルト26を介してモア装置Rの入力プーリー
27を駆動している。ミッションケース1より駆動車軸
2が左右に突出されて、先端に後輪が固設されているの
である。
【0008】次に図3,図4,図5について説明する。
ミッションケース1は左右の半割ミッションケースに構
成されており、第1半割ミッションケース1aと第2半
割ミッションケース1bにより構成されている。そして
第1半割ミッションケース1aと第2半割ミッションケ
ース1bの合わせ面において分離壁体31を挟持固定し
ているのである。故に該分離壁体31の部分を貫通する
油圧モーター軸3の外周には、オイルシールSが介装さ
れ、両半割ミッションケース1a,1b内での油の往来
が出来ないように構成しているのである。
【0009】図3の第1半割ミッションケース1a内に
収容される、油圧モーターMのケース側面に油圧ポンプ
Pが付設されており、該油圧ポンプPが、第1半割ミッ
ションケース1aと分離壁体31により構成されるHS
T変速装置の為の作動油タンク内の作動油を吸引するも
のである。油圧ポンプPの構成は図4において示されて
いる。Vベルト23により駆動されるプーリー22にポ
ンプ軸14が固設されており、該ポンプ軸14の回転に
よりピストン保持体12が回転するものである。ピスト
ン保持体12のシリンダー孔内に複数のピストン8が嵌
装されている。斜板9の回動により、ピストン8のスト
ロークが変化して吐出量が変わるように構成されている
のである。21はスラストベアリングである。該ピスト
ン8により吐出された圧油はポンプケース30の油路よ
り、図6に示す第1半割ミッションケース1aの油圧ポ
ンプPの取付面に開口して、油圧モーターMの油路35
a,35bに受継がれて、ピストン7とピストン保持体
11のシリンダー間に流入するのである。尚、第1半割
ミッションケース1a内の作動油は図6の油路35cを
介して油圧ポンプPへ吸引されるのである。
【0010】該シリンダー内に流入される圧油の量によ
り、傾斜スラストベアリング10に沿って、ピストン保
持体11に回転力が発生し、油圧モーター軸3が回転す
るものである。該油圧モーター軸3がオイルシールSを
介して、分離壁体31を通過し、第2半割ミッションケ
ース1bの内部に軸受支持されている。該油圧モーター
軸3上の歯車4により中間軸6上の歯車5を駆動する。
油圧モーター軸3が更に延長されて、第2半割ミッショ
ンケース1bから突出した部分にブレーキドラム13を
固定し、ブレーキ装置Bを構成している。
【0011】中間軸6は、分離壁体31と第2半割ミッ
ションケース1bとの間に軸受支持される。該中間軸6
の上の刻設歯車6aがデフギア装置のリングギア15と
噛合し、デフギア装置を回転する。該デフギア装置はリ
ングギア15がデフギアケースを兼用しており、該リン
グギア15の内部の開口内に、デフピニオン軸16を固
定している。そして該デフピニオン軸16にデフピニオ
ン17,17を遊嵌し、該デフピニオン17,17が駆
動車軸2の上にスプライン係合したサイドギア19,1
9と噛合しているのである。該サイドギア19,19は
左右の駆動車軸2の上に固設されており、左右への抜け
止めは駆動車軸2のベアリング2a,2aにより行って
いる。
【0012】第2半割ミッションケース1bと分離壁体
31との間で、前記減速歯車装置とデフ装置用の潤滑油
を収容する潤滑油タンクが構成されている。そして本発
明の要部である分離壁体31は、図5の如く構成されて
いるのである。該分離壁体31の左面には油圧モーター
軸3の軸受と中間軸6の軸受を嵌入する軸受孔31c,
31dが開口されており、また傾斜スラストベアリング
10を嵌装する傾斜孔31aが設けられているのであ
る。31bは駆動車軸2の支持筒部が嵌入する開口であ
り、該支持筒部の外周も作動油タンクに形成され、該部
分にはオイルシールが介装されて、完全な油密構造とな
っている。
【0013】次に図4において、ポンプ軸14の延長部
にPTOプーリー25を固設する部分について説明す
る。該PTOプーリー25は常時必要というわけではな
いので、PTO軸28の部分をポンプ軸14に挿入固着
可能としているものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、作動油と潤滑
油を分離壁体31により分離したことにより、減速歯車
装置やデフギア装置の歯車の回転により発生した歯車摩
耗粉が、HST変速装置の作動油中へ混入するのを阻止
し、HST変速装置にこの歯車摩耗粉が噛み込まれるこ
とにより発生する油圧系トラブルを防止することが出来
るのである。第2に、減速歯車装置とデフギア装置の為
の潤滑油タンクと、HST変速装置の為の作動油タンク
を別室に構成することにより、減速歯車装置やデフギア
装置の歯車の回転により作られた気泡が、HST変速装
置を構成する油圧ポンプPや油圧モーターM内に吸引さ
れることがなくなり、気泡により発生していたピストン
の非作動という不具合を解消することが出来たものであ
る。
【0015】第3に、潤滑油タンクと作動油タンクの分
割を、第1半割ミッションケース1aと第2半割ミッシ
ョンケース1bの間に挟持した分離壁体31により行う
ことが出来たので、分離壁体31の追加のみにより目的
を達成することができて、コストを上昇させずに不具合
を解消することが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のHST式走行変速装置を装着したモア
トラクターの側面図。
【図2】本発明のHST式走行変速装置の斜視図。
【図3】同じく平面断面図。
【図4】HST変速装置の油圧ポンプ部分の側面断面
図。
【図5】分離壁体31の平面断面図。
【図6】半割ミッションケース1a,1bの油圧モータ
ー装着側の斜視図。
【符号の説明】
1 ミッションケース 1a 第1半割ミッションケース 1b 第2半割ミッションケース 2 駆動車軸 31 分離壁体 M 油圧モーター P 油圧ポンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース1内に、少なくとも油
    圧モーターMと、減速歯車装置と、デフギア装置を収容
    してなるHST式走行変速装置において、該ミッション
    ケース1を左右に2分割して、第1半割ミッションケー
    ス1aと第2半割ミッションケース1bに構成し、該第
    1半割ミッションケース1aと第2半割ミッションケー
    ス1bの接合部に分離壁体31を挟持配置し、第1半割
    ミッションケース1a内には油圧モーターMを配置し、
    第2半割ミッションケース1b内には、減速歯車装置と
    デフギア装置とを配置し、第1半割ミッションケース1
    aと分離壁体31により構成した室内の作動油と、第2
    半割ミッションケース1bと分離壁体31により構成し
    た室内の潤滑油を分離したことを特徴とするHST式走
    行変速装置。
JP5011806A 1993-01-27 1993-01-27 Hst式走行変速装置 Expired - Lifetime JP2581885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5011806A JP2581885B2 (ja) 1993-01-27 1993-01-27 Hst式走行変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5011806A JP2581885B2 (ja) 1993-01-27 1993-01-27 Hst式走行変速装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5013415A Division JP2760929B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 Hst式走行変速装置
JP5013416A Division JP2581886B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 Hst式走行変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05262149A JPH05262149A (ja) 1993-10-12
JP2581885B2 true JP2581885B2 (ja) 1997-02-12

Family

ID=11788087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5011806A Expired - Lifetime JP2581885B2 (ja) 1993-01-27 1993-01-27 Hst式走行変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581885B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5837731U (ja) * 1981-09-02 1983-03-11 富士通株式会社 二条一体形ガスダム付スタブケ−ブル
JPS6127366A (ja) * 1984-07-17 1986-02-06 Kubota Ltd 農用トラクタ−の伝動装置
JPS61139821U (ja) * 1985-02-20 1986-08-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05262149A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4905472A (en) Axle driving apparatus
US4870820A (en) HST (hydro-static-transmission) system driving speed changing apparatus
USRE36807E (en) Axle driving apparatus
US7237642B2 (en) Frame structure of a vehicle
US6192682B1 (en) Charge pump and auxiliary pump for hydrostatic transmissions and integrated hydrostatic transaxles
US6324842B1 (en) Axle driving apparatus
JPS6332451Y2 (ja)
JPH0694805B2 (ja) エンジンの潤滑装置
JP2581885B2 (ja) Hst式走行変速装置
JP3691779B2 (ja) 四輪駆動車両の動力伝達機構
JP2760929B2 (ja) Hst式走行変速装置
JP3833806B2 (ja) 車軸駆動装置
JP2581886B2 (ja) Hst式走行変速装置
JP3621211B2 (ja) トランスミッション
JP2000289478A (ja) 作業車両のミッションケース
JP2667123B2 (ja) 車軸駆動装置
JPH0721955Y2 (ja) トランスファの潤滑装置
JPH0542649Y2 (ja)
JP3542238B2 (ja) タンデム式デフの潤滑装置
JP4090099B2 (ja) 車軸駆動装置
JP2667125B2 (ja) 車軸駆動装置
JP2507682B2 (ja) 車軸駆動装置
JP2667124B2 (ja) 車軸駆動装置
JPH0642131Y2 (ja) 農用トラクタにおける潤滑装置
JP2974894B2 (ja) トラクタの動力伝達装置