JP3860058B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば連続的に穀稈を刈取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、脱穀部、刈取部、走行クローラを駆動するミッションケースにエンジン駆動力を伝えて収穫作業を行う技術があるが、圃場枕地での旋回(方向転換)などにおいて、刈取部の穀稈を脱穀部に搬出させる流し込み動作を行い、車速に同調させて駆動する刈取部での稈詰り等を防止するとき、流し込み動作を行わせる刈取部の駆動入力の回転数が流し込み動作の開始直前の回転数と大きく異なることがあり、流し込み動作を開始するときに刈取部の駆動負荷が大きく変動する不具合がある。また、一般に、流し込み動作によって刈取部の駆動速度が早くなるが、流し込み動作よりも早い高速回転で刈取部を駆動しているとき、流し込み動作によって刈取部の駆動速度が遅くなるから、流し込み動作の速度を低速側に容易に設定し得ず、流し込み動作の速度が必要以上に高速側に設定し、作業者の違和感をなくす必要がある等の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、刈取部の穀稈を脱穀部に搬出させる流し込み動作を行う流し込み操作部材を設け、車速と同調して作動させる刈取部を同調回転数と異なる回転数で駆動させるコンバインにおいて、刈取部の駆動入力の回転数を検出させる刈取入力センサを設け、流し込み操作部材を操作したときの刈取部の駆動入力の回転数に基づき、刈取部の車速同調の入力回転数が流し込みギヤによる流し込み回転数以下のときは、流し込み回転動力を駆動させる一方、刈取部の回転数が流し込みギヤによる流し込み回転数以上のときは、高速回転動力を駆動させるように、刈取部を流し込み動作させる駆動入力の回転数を選択させるものである。
【0004】
これらより、流し込みギヤによる流し込み回転動力を低速側に設定することにより、流し込み動作を従来よりも小さい速度差でスムーズに開始させ得、かつ高速刈取り状態下であっても、流し込み動作によって刈取り速度が減速される違和感を容易になくし得るものである。
【0005】
また、車速同調用の駆動系路と、流し込み用の駆動系路と、高速回転用の駆動系路のいずれかを選択して刈取部を駆動するもので、刈取部を定速回転させて刈取作業を行う高速回転用の駆動系路を兼用して流し込み動作を行わせ得、刈取り駆動構造の簡略化並びに刈取り駆動性能の向上などを図り得るものである。
【0006】
また、刈取部を駆動する車速同調用の駆動系路に刈取変速機構を設け、刈取変速機構の動力伝達を中止させて刈取部を流し込み動作させるもので、刈取変速機構を刈取クラッチとして兼用して車速同調の駆動力を入切し得、流し込み動作を行うときの走行クローラの駆動力損失を低減し得、刈取り駆動構造の簡略化並びに走行クローラの駆動効率の向上などを図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体の斜視図、図2は同右側面図であり、図中1は左右一対の走行クローラ2を装設する左右一対のトラックフレーム、3は前記の左右トラックフレーム1に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴を内蔵している脱穀機である脱穀部、7は引起機構8及び刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部7を昇降させる油圧昇降シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨ませる排藁処理部、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒を介して搬入する穀物タンク、16・17は前記タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は運転操作ハンドル19及び運転席20を備える運転キャビン、21は運転キャビン18下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0008】
さらに、図4に示す如く、前記走行クローラ2を駆動するミッションケース22は、1対の油圧走行ポンプ23及び油圧走行モータ24を設けて走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する走行変速部材25と、1対の油圧旋回ポンプ26及び油圧旋回モータ27を設けて旋回用の油圧式無段変速機構を形成する旋回部材28とを備え、前記エンジン21の出力軸29にミッションケース22の入力軸30を介して連結させて前記各ポンプ23・26を駆動するように構成している。
【0009】
また、前記走行モータ24の出力軸31に、副変速機構32及び差動機構33を介して左右走行クローラ2の各駆動輪34を連動連結させるもので、前記差動機構33は左右対称の1対の遊星ギヤ機構35・35を有し、各遊星ギヤ機構35は1つのサンギヤ36と、該サンギヤ36の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ37と、これらプラネタリギヤ37に噛合うリングギヤ38などで形成している。
【0010】
前記プラネタリギヤ37は、サンギヤ36の遊転軸39と同軸線上の車軸40のキャリヤ41にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギヤ36・36を挾んで左右のキャリヤ41を対向配置させると共に、前記リングギヤ38は各プラネタリギヤ37に噛み合う内歯を有して車軸40に回転自在に軸支させ、車軸40を延設して駆動輪34を軸支させている。
【0011】
また、走行変速部材25は、走行ポンプ23の斜板角度の変更により走行モータ24の正逆回転と回転数の制御を行うもので、走行モータ24の回転を、出力軸31と副変速機構32の低速及び高速ギヤ42・43とブレーキ軸44と分岐軸45を介して、左右のリングギヤ38に伝達して左右のキャリヤ41を回転させるように構成している。また前記ブレーキ軸44に駐車ブレーキ46を設けると共に、刈取部7に回転力を伝達する刈取駆動プーリ47を前記出力軸31に設け、刈取部7を車速同調速度で駆動させる。
【0012】
上記のように、前記分岐軸45を介しリングギヤ38に伝達された走行モータ24の駆動力を、左右の遊星ギヤ機構35を介して左右キャリヤ41に伝達させると共に、左右キャリヤ41に伝達された回転を左右の駆動輪34にそれぞれ伝え、左右走行クローラ2を同一方向に同一速度で駆動するように構成している。
【0013】
さらに、旋回用の油圧式無段変速機構で形成する旋回部材28は、旋回ポンプ26の斜板角度の変更により旋回モータ27の正逆回転と回転数の制御を行うもので、操向出力ブレーキ48を有するモータ軸49と、操向出力クラッチ50を有するクラッチ軸51と、前記の左右サンギヤ36に常時噛合させる左右入力ギヤ52・53を設け、旋回モータ27の出力用の前記モータ軸49及び操向出力クラッチ50を介してクラッチ軸51を連結させ、クラッチ軸51に正転ギヤ54及び逆転ギヤ55を介して左右の入力ギヤ52・53を連結させる。そして、右側のサンギヤ36に正転ギヤ54を介してモータ27回転力を伝え、また左側のサンギヤ36に逆転ギヤ55を介してモータ27回転を伝え、旋回モータ27を正転(逆転)時、左右同一回転数で、左サンギヤ36を逆転(正転)させ、かつ右サンギヤ36を正転(逆転)させ、左右走行クローラ2を逆方向に同一速度で駆動するように構成している。
【0014】
而して、旋回モータ27を停止させて左右サンギヤ36を静止固定させた状態で、走行モータ24を駆動すると、走行モータ24の回転は左右のリングギヤ38に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構35のキャリヤ41を介して左右の走行クローラ2が左右同一回転方向で同一回転数によって駆動され、機体の前後方向直進走行が行われる。一方、走行モータ24を停止させて左右のリングギヤ38を静止固定させた状態で、旋回モータ27を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ機構35が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機構35が逆或いは正回転し、左右走行クローラ2を逆方向に駆動し、機体を左或いは右に旋回させる。また、走行モータ24を駆動させながら、旋回モータ27を駆動することにより、機体が左右に旋回して進路が修正されるもので、機体の旋回半径は旋回モータ27の出力回転数によって決定される。
【0015】
また、前記入力軸30にファン軸56を連結させ、ファン軸56によってキャビン18空冷用のコンプレッサ57を駆動させると共に、前記の走行及び旋回ポンプ23・26の各ポンプ軸58・59に前記ファン軸56を連結させ、各ポンプ23・26に入力軸30を連結させると共に、走行ポンプ23のポンプ軸58と、走行モータ24のモータ軸31の間に、バイパスクラッチ60を設けるバイパス軸61を設け、バイパスクラッチ60を入にしたとき、バイパス軸61を介してポンプ軸58とモータ軸31をギヤ連結させ、走行変速部材25を介することなく、入力軸30の回転を副変速機構32に伝え、エンジン21の定速回転によって左右の走行クローラ2を駆動する。
【0016】
さらに、図5乃至図8に示す如く、前記操向ハンドル19をチルトハンドル構造のハンドル軸62上端側を連結させ、ハンドル軸62をステアリングケース63上部に回転自在に軸支させると共に、ステアリングケース63上部に操向入力軸64上端部を回転自在に軸支させ、ハンドル軸62のギヤ65と操向入力軸64のセクタギヤ66を噛合させて各軸62・64を連結させ、ステアリングケース63内部の略中央で上下方向に操向入力軸64を延設させる。
【0017】
さらに、前記ステアリングケース63の左側面で上下幅略中間に軸受部材67を着脱自在に固定させ、変速入力軸68の一端部を軸受部材67にベアリングを介して回転自在に片持ち支持させ、変速入力軸68を左右方向に略水平に軸支させると共に、操向入力軸64下端に自在継手を介して入力支点軸69上端側を連結させ、入力支点軸69に操向入力部材70を固定させ、変速入力軸68に操向入力部材70を回転自在に取付けると共に、操向入力部材70に入力連結体71を着脱自在に固定させ、連係ボルト72によって前記操向入力部材70と入力連結体71を連結させ、また変速入力軸68にベアリングを介して操向入力部材70を回転自在に軸支させ、操向入力部材70を操向入力軸64回りに回転自在に支持させる。また、前記操向入力軸64の正逆転によって操向入力部材70を略垂直な入力軸64芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸68の正逆転によって略水平な左右方向の入力軸68芯線回りに入力支点軸69及び操向入力部材70を前後方向傾動状態に回転させるもので、垂直方向の操向入力軸64芯線と左右水平方向の変速入力軸68芯線とが直角交叉する交点に各軸64・69の自在継手の連結部を取付け、操向ハンドル19の操向入力軸64正逆転操作により操向入力軸64芯線回りに操向入力部材70と入力連結体71を正逆転させる。
【0018】
さらに、前記ステアリングケース63の下部前側に主変速軸73を回転自在に軸支させ、左右方向に略水平に横架させる主変速軸73の左側端をステアリングケース63の左側外方に突設させ、主変速軸73に主変速リンク74を介して主変速レバー75を連結させ、主変速レバー75を前後方向に揺動させる変速操作によって主変速軸73を正逆転させると共に、ロッド形主変速部材76及び下リンク77を介して変速入力軸68に主変速軸73を連結させ、主変速レバー75の主変速軸73正逆転操作により前記操向入力部材70を変速入力軸68芯線回りに前後方向傾動状態に回転させる。
【0019】
さらに、筒軸形の操向出力軸78を前記主変速軸73に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材79を操向出力軸78に固定させると共に、ロッド形操向結合部材80の上端部を前記入力連結体71に自在継手形操向入力連結部81を介して連結させ、球関継手形操向出力連結部82を介して操向結合部材80の下端部を操向出力部材79に連結させ、走行進路を変更させる操向機構83を構成している。
【0020】
さらに、前記操向出力軸78の上方で該軸78と略平行に変速出力軸84をステアリングケース63内部に回転自在に軸支させ、リンク形変速出力部材85を変速出力軸84に固定させると共に、ロッド形変速結合部材86の上端部を前記入力連結体71に自在継手形変速入力連結部87を介して連結させ、球関継手形変速出力連結部88を介して変速結合部材86の下端部を変速出力部材85に連結させ、走行速度の変更並びに前後進の切換を行う変速機構89を構成している。
【0021】
さらに、互に回転自在な二重軸構造の内側の操向操作軸90並びに外側の変速操作軸91をステアリングケース63の下部後側で左右幅中央の軸受部に回転自在に取付けるもので、長さ調節自在な球関継手軸92及び変速リンクを介して前記変速出力軸84に変速操作軸91上端部を連結させると共に、長さ調節自在な球関継手軸93及び操向リンクを介して前記操向出力軸78に操向操作軸90上端部を連結させる。
【0022】
また、ステアリングケース63底面下方に各操作軸90・91下端部を突設させ、図4に示す前記走行ポンプ23の主変速アーム94に長さ調節自在な主変速ロッド95及び主変速リンク96を介して前記変速操作軸91下端部を連結させ、主変速アーム94の正逆転操作により走行ポンプ23の斜板角調節を行って走行モータ(24)の回転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(主変速)の無段階変更並びに前後進の切換を行う。また、図4に示す前記旋回ポンプ27の旋回アーム97に長さ調節自在な旋回ロッド98及び旋回リンク99を介して操向操作軸90下端部を連結させ、旋回アーム97の正逆転操作により旋回ポンプ26の斜板角調節を行って旋回モータ27の回転数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右旋回方向の切替を行う。
【0023】
上記のように、変速機構89動作量に比例させて操向機構83操向量を変化させるもので、高速側走行変速によって旋回半径を自動的に小さくし、かつ低速側走行変速によって旋回半径を自動的に大きくし、操向ハンドル19の一定操作によって走行速度に関係なく左右走行クローラ2の旋回半径を略一定に維持させ、作業走行速度の変更並びに未刈り穀稈列などに機体を沿わせる進路修正などを行わせると共に、逆円錐形の変速機構89並びに操向機構83を形成し、操向操作によって操向入力軸64を回転させて操向入力部材70を作動させ、例えば旋回させ乍ら走行速度を減速させる動作によりスピンターンなどの方向転換を行わせ、変速操作によって変速入力軸68を回転させて操向入力部材70を作動させ、走行変速による旋回半径の拡大縮少並びに走行変速中立による旋回出力の中止などの操作を行わせる。
【0024】
また、図8の如く、副変速機構32の低速及び中立及び高速の切換を副変速レバー99によって行うと共に、前記走行モータ24の副変速アーム100に油圧副変速シリンダ101を連結させ、副変速シリンダ101によって副変速アーム100を低速または高速に切換える操作を行い、走行モータ24の斜板角を低速または高速出力に変更させ、走行モータ24の回転数制御によって副変速の二段切換を行い、前記副変速機構32と走行モータ24とにより副変速の四段切換(4速切換)を行う。
【0025】
さらに、図9乃至図13に示す如く、前記エンジン21をエンジンルームカバー102に内設させ、エンジン21の前後及び左右の各側面並びに上面をエンジンルームカバー102によって覆うと共に、エンジン21の前方で前記カバー102の外側に、ミッションケース22及びラジエータ103を設け、エンジン21とミッションケース22間に自在継手軸104を設けてエンジン21前側の出力軸29の駆動力をミッションケース22後側の入力軸30に伝え、ミッションケース22両側に車軸ケースを介して左右走行クローラ2の駆動輪34を軸支させると共に、前記ミッションケース22の右側面にラジエータ103の冷却ファン105を設け、ラジエータ103及びオイルクーラ106を冷却ファン105によって冷却する。
【0026】
また、前記エンジン21の出力軸29をエンジンルームカバー102の前側及び後側に突設させ、出力軸29の前側に前記自在継手軸104を連結させ、出力軸29の後側に作業出力プーリ107を設けると共に、エンジン21の左側で脱穀部4前側の機台3上面にカウンタケース108を設け、入力プーリ109、車速同調プーリ110、脱穀プーリ111、刈取プーリ112、選別プーリ113をカウンタケース108に軸支させ、ケース108後側の入力プーリ109を作業出力プーリ107にベルト114連結させ、エンジン21の駆動力をカウンタケース108に伝える。また、ミッションケース22の刈取駆動プーリ47に前記カウンタケース108右側の車速同調プーリ110をベルト115連結させると共に、機台3の前側上面に左右の支持台116・117を立設させ、支持台116・117に刈取入力ケース118を回転自在に軸支させ、前記ケース118に刈取フレーム12を連結させてケース118回りに刈取部7を回転させて昇降させるもので、前記ケース118左側に刈取入力軸119を介して刈取入力プーリ120を軸支させ、前記カウンタケース108左側の刈取プーリ112を刈取入力プーリ120にベルト121連結させ、刈取部7の各部に駆動力を伝える。
【0027】
また、前記扱胴6及び処理胴122の各駆動入力プーリ123・124にカウンタケース108前側の脱穀プーリ111をベルト125連結させ、扱胴6下側の選別唐箕126及び揺動選別機構に選別プーリ113から駆動力を伝え、脱穀部6の各部を駆動すると共に、前記カウンタケース108の左側面にフィードチェン入力軸127を設け、外側に移動可能な前記フィードチェン5の駆動スプロケット128に入力軸127から動力を伝える。また、前記穀物タンク15の前側に排出駆動プーリ129を設け、該プーリ129を前記作業出力プーリ107に排出クラッチを介してベルト連結させ、排出オーガ17にエンジン21出力を伝えてタンク15の穀粒を排出させる。
【0028】
さらに、前記エンジン21を内設させる密閉構造のエンジンルームカバー102の前側に換気ダクト130を連結させると共に、エンジンルームカバー102と前方のラジエータ103の右側の機外側面に風洞型除塵ケース131を設け、後側の支点軸回りに除塵ケース131を回転自在に取付け、除塵ケース131の右側(機外側)の後部上方に外気取入口を開設させ、除塵ケース131の左側(機内側)の前部下方にラジエータ側フィルタと換気側フィルタを接合させる。そして、前記冷却ファン105によって除塵ケース131からフィルタを介してオイルクーラ106及びラジエータ103に外気を取込んで冷却すると共に、エンジン21前部の発電機プーリ及びファンプーリに前記出力軸29をベルト連結させ、ファンプーリの前側(同軸上)に換気ファン132を設け、前記エンジンルームカバー102内部のエンジンルームと前記換気ダクト130の連結部に換気ファン132を設け、外気取入口から除塵ケース131に取込んだ外気を換気ファン132によって換気ダクト130を介して密閉エンクローズ形のエンジンルームカバー102内に供給し、エンジンルームを換気する。
【0029】
さらに、前記カウンタケース108に扱胴入力軸133を軸支させ、該軸133を前後方向に延設させ、カウンタケース108前面外側の前記軸133前側に脱穀プーリ111を設け、カウンタケース108の後面外側の前記軸133後側に入力プーリ109を設け、脱穀クラッチ134を扱胴入力軸133上に設けてエンジン21の一定回転動力を入力させる。また、前記カウンタケース108の右側に同調入力軸135を軸支させ、カウンタケース108の右側外側の前記軸135右側に車速同調プーリ110を設け、テンションローラ形刈取クラッチを介してプーリ110・47間にベルト115を緊張させ、ミッションケース22からカウンタケース108に車速同調動力を入力させる。
【0030】
さらに、前記扱胴入力軸133に右側をベベルギヤ136連結させるカウンタ軸または選別入力軸である一定回転軸137と、該軸137の前側に略平行に設ける車速同調軸138とを、カウンタケース108に軸支させると共に、刈取変速機構139を形成する低速ギヤ140及び高速ギヤ141を前記各軸137・138の間に設け、低速及び中立及び高速の各刈取変速を行う刈取変速スライダ142によって前記各ギヤ140・141を車速同調軸138に択一的に係合させ、刈取変速を行う。また、前記各ギヤ140・141に同調入力軸135の車速同調回転力を伝える一方向クラッチ143と、前記各ギヤ140・141を同調入力軸135に係脱自在に係合させるボールクラッチ形直接駆動クラッチ144を、同調入力軸135上に設け、車速同調プーリ110からの動力を一方向クラッチ143によって車速同調軸138に伝える一方、前記ギヤ140・141を介して同調入力軸135と車速同調軸138を直接駆動クラッチ144によって連動して回転させるように構成する。
【0031】
さらに、一定回転機構145を形成する流し込みギヤ146と高速カットギヤ147を前記各軸137・138の間に設け、刈取部7を流し込み駆動または高速カット駆動させる切換スライダ148によって前記各軸137・138に前記各ギヤ146・147を択一的に係合させ、刈取部7を流し込み駆動して走行状態に関係なく刈取部7の穀稈をフィードチェン5側に搬送させる一方、刈取部7を高速カット駆動して車速同調の最高速よりも早い一定回転速度で刈取部7を駆動して倒伏穀稈を刈取る。
【0032】
また、前記カウンタケース108の左側で下部後側に一定回転軸137の左側端を突出させ、該軸137左側端部に選別プーリ113を軸支させる。さらに、カウンタケース108の左側で下部前側に刈取入力軸149を軸支させ、該軸149右側を車速同調軸138にギヤ150連結させ、カウンタケース108左側に突出させる前記軸149の左側端部に刈取プーリ112を軸支させると共に、前記刈取入力軸119に刈取駆動軸151をギヤ152連結させ、刈取駆動軸151に刈取入力プーリ120を軸支させるもので、前記の左の支持台116に支点軸153を介してギヤケース154を縦軸回りに回転自在に設け、刈取入力軸ケース118の左側をギヤケース154に着脱可能に固定させ、各ケース118・154に前記ギヤ152を内設させ、刈取入力軸119の左端側から刈取り動力を入力させ、前記ケース118右端側の刈取フレーム12に内挿させる刈取伝動軸155を介して刈取部7の駆動を行わせる一方、支点軸153回りに機体左側に略水平に刈取部7を回転移動させ、機体内側の各ケース22・108付近のメンテナンス等を行う。
【0033】
さらに、前記カウンタケース108の左側上部に前記フィードチェン入力軸127を軸支させ、フィードチェンクラッチ156を設けるフィードチェン駆動軸157に前記入力軸127をチェン158連結させると共に、一定回転軸137の回転を車速同調軸138の回転数変化によって変速して伝えるフィードチェン変速機構159を設け、サンギヤ160とプラネタリギヤ161とリングギヤ162を備える遊星ギヤ機構163によって無段変速可能に前記機構159を形成するもので、一定回転軸137にサンギヤ160を係合軸支させ、一定回転軸137に遊転支持させるリングギヤ162を車速同調軸138にギヤ164連結させると共に、プラネタリギヤ161を遊転支持させる軸受体165を一定回転軸137に遊転支持させ、前記フィードチェンクラッチ156を介して前記フィードチェン駆動軸157に軸受体165をギヤ166連結させ、穀稈の搬送に必要な最低回転を確保し乍ら、低い一定回転から高回転にフィードチェン5速度を車速と同調させて変更可能に構成している。
【0034】
また、刈取変速スライダ142を作動させる油圧刈取変速シリンダ167と、直接駆動クラッチ144を入にする油圧直接駆動シリンダ168と、切換スライダ148を作動させる油圧一定回転シリンダ169と、フィードチェンクラッチ156を切にする油圧フィードチェンシリンダ170を、前記カウンタケース108の上面及び前面に固定させる。
【0035】
さらに、図14に示す如く、作業レバー171の脱穀操作を検出する脱穀スイッチ172と、作業レバー171の刈取操作を検出する刈取スイッチ173と、刈取変速スライダ142の低速・高速の切換を行う刈取変速スイッチ174と、主変速レバー75の高速前進及び後進の切換を検出する高速運転スイッチ175及び後進スイッチ176と、作業者の流し込みペダル177の足踏み操作を検出する手動流し込みスイッチ178と、低速・高速の副変速切換を行う副変速スイッチ179と、刈取部7を自動的に昇降させるオートリフトスイッチ180と、排出オーガ17を自動的に旋回させるオートセットスイッチ181とを、マイクロコンピュータで構成する作業コントローラ182に接続させる。
【0036】
また、エンジン21の一定回転出力によって刈取部7を駆動する動作に手動で切換える直接駆動スイッチ183と、該スイッチ183の手動入力を入切する自動スイッチ184と、左右の走行クローラ2の速度(車速)を検出する左及び右車速センサ185・186と、刈取部7の搬送穀稈の有無を検出する穀稈センサ187と、刈取部7に車速同調の駆動力を入力する同調入力軸135の入力回転数を低速ギヤ140を介して検出する刈取入力センサ188と、刈取変速シリンダ167を低速または高速に切換える刈取低速及び刈取高速ソレノイド189・190と、フィードチェンクラッチ156を切にするようにフィードチェンクラッチシリンダ170を作動させるフィードチェンソレノイド191と、一定回転シリンダ169により切換スライダ148を流し込みギヤ146に係合動作させる流し込みソレノイド192と、一定回転シリンダ169により切換スライダ148を高速カットギヤ147係合動作させる高速カットソレノイド193と、直接駆動シリンダ168を直接駆動クラッチ144入に動作させる直接駆動ソレノイド194とを、作業コントローラ182に接続させ、図15のフローチャートのように、刈取部7を、流し込み速度、または高速カット速度、または車速同調速度で作動させると共に、カウンタケース108から油圧走行変速部材25の走行モータ24のモータ軸31に一定回転力を伝え、前記モータ24出力よりも高回転で走行クローラ2を直接駆動させる。
【0037】
また、前記の自動スイッチ184がオンの状態下で高速運転スイッチ175がオンになったときにバイパスクラッチ60を入にする高速運転ソレノイド195と、前記の副変速スイッチ179の切換によって副変速シリンダ101を作動させて走行モータ24を低速または高速出力にする副変速ソレノイド196と、前記脱穀スイッチ172のオンによって脱穀クラッチ134を入にする脱穀クラッチソレノイド197と、前記オートリフトスイッチ180のオンによって昇降シリンダ11を上昇または下降動作させる刈取昇降シリンダ198と、前記オートセットスイッチ181のオンによって排出オーガ17を穀粒排出位置または本機収納位置に移動させる排出モータ199とを、作業コントローラ182に接続させる。
【0038】
上記から明らかなように、刈取部7の穀稈を脱穀部4に搬出させる流し込み動作を行う流し込み操作部材である流し込みペダル177を設け、車速と同調して作動させる刈取部7を同調回転数と異なる流し込み動作の回転数で駆動させるコンバインにおいて、流し込みペダル177を操作したときの刈取部7の車速同調の駆動入力の回転数に基づき、刈取部7を流し込み動作させる流し込みギヤ146及び高速カットギヤ147を選択し、刈取部7の駆動入力の回転数を選択させる。そして、流し込みギヤ146を用いて流し込み動作を開始するときの刈取部7の駆動速度が大きく変化する不具合をなくし、かつ作業者に違和感を感じさせることなく高速カットギヤ147を用いて流し込み動作を行わせるもので、刈取部7の車速同調の駆動入力の回転数を検出させる刈取入力センサ188を設け、流し込みペダル177を操作したとき、刈取部7の車速同調の入力回転数が流し込みギヤ146による流し込み回転数以下のときは、流し込みソレノイド192をオンにして流し込みギヤ146を介して流し込み回転動力を継続させる一方、刈取部7の回転数が流し込みギヤ146による流し込み回転数以上のときは、高速カットソレノイド193をオンにして高速カットギヤ147を介して高速回転動力を継続させ、流し込みギヤ146による流し込み回転動力を低速側に設定することにより、流し込みギヤ146による流し込み動作を従来よりも小さい速度差でスムーズに開始させ、かつ高速刈取り状態下であっても、高速カットギヤ147による流し込み動作によって刈取部7を最高速回転で動作させ、刈取り速度が減速される従来の違和感をなくす。
【0039】
また、車速同調用の駆動系路である同調入力軸135と、流し込み用の駆動系路である流し込みギヤ146と、高速回転用の駆動系路である高速カットギヤ147のいずれかを選択して刈取部7を駆動させ、刈取部7を定速回転させて刈取作業を行う高速カットギヤ147を兼用して最高速回転で流し込み動作を行わせ、刈取り駆動構造の簡略化並びに刈取り駆動性能の向上などを図ると共に、刈取部7を駆動する同調入力軸135の入力系路に刈取変速機構139を設け、刈取変速機構139を中立に保って動力伝達を中止させ、刈取部7を前記各ギヤ146・147のいずれか一方を介して流し込み動作させ、刈取変速機構139を刈取クラッチとして兼用して車速同調の駆動力を入切させ、流し込み動作を行うとき、走行モータ24の出力軸31による走行クローラ2の駆動力損失を低減させ、刈取り駆動構造の簡略化並びに走行クローラ2の駆動効率の向上などを図る。
【0040】
さらに、図15のフローチャートに示す如く、作業レバー171の操作により脱穀スイッチ172がオンになると、フィードチェンソレノイド191をオフにしてフィードチェンクラッチ156を入にし、フィードチェン5の駆動を開始し、かつ脱穀クラッチソレノイド197を作動させて脱穀クラッチ134を入にし、脱穀部4とフィードチェン5を駆動する。
【0041】
また、作業レバー171の操作により刈取スイッチ173がオンになると、車速同調プーリ110を介して主変速駆動力が刈取部7に伝達される。このとき、流し込みペダル177の足踏み操作が行われて流し込みスイッチ178がオンになると、刈取入力センサ188が検出する刈取部7の車速同調の入力回転数が流し込みギヤ146による回転設定以下のとき、刈取変速スライダ142を中立位置に移動させて刈取変速機構139の刈取変速出力を中立にして車速同調入力軸135の伝動をオフにし、かつ流し込みソレノイド192を作動させて流し込みギヤ146を介して刈取部7を高速カットギヤ147よりも低速で定速駆動する。一方、流し込みスイッチ178がオンになったとき、刈取部7の車速同調の入力回転数が流し込みギヤ146による回転設定以上の場合、刈取変速機構139の刈取変速出力を中立にして同調入力軸135の伝動をオフにし、かつ高速カットソレノイド193の動作によって高速カットギヤ147を介して刈取部7を流し込みギヤ146よりも高速の最高回転で定速駆動する。
【0042】
さらに、流し込みスイッチ178がオフのとき、オートリフトスイッチ180がオン操作されると、刈取変速機構139の刈取変速出力を中立にし、刈取部7の対地高さが設定以下のとき、昇降シリンダ11を作動させ、刈取部7を設定高さに自動的に上昇させ、かつフィードチェンクラッチ156を切にする一方、刈取部7の対地高さが設定以上のとき、昇降シリンダ11制御により、刈取部7を刈取り作業高さに自動的に下降させ、かつフィードチェンクラッチ156を入にする。
【0043】
また、オートリフト180がオフのとき、後進スイッチ176がオンになると、刈取変速機構139の刈取変速出力を中立にし、前記の各ソレノイド192・193をオフにし、切換スライダ148を中立にする。
【0044】
また、後進スイッチ176がオフのときで、車速センサ185・186によって検出する車軸40が停止しているとき、刈取変速機構139を中立にして刈取部7の車速同調駆動を中止する。一方、車軸40が駆動されていると、変速モータ24の副変速出力が低速のときで、刈取入力センサ188が検出する刈取部7の車速同調の入力回転が高速カットギヤ147による回転設定以上のとき、高速カットソレノイド193を作動させ、刈取変速機構139を中立にし、高速カットギヤ147を介して刈取部7を最高速で定速駆動する高速カット動作を行わせる。
【0045】
また、変速モータ24の副変速出力が低速のときで、刈取部7の入力回転が設定以下のときで、自動スイッチ184がオンのとき、高速運転スイッチ175がオン操作されると、刈取部7の入力回転が設定以上の状態で、前記と同様に、高速カットギヤ147を介して刈取部7を最高速で定速回転させて高速カット動作させ、かつ高速運転ソレノイド195を作動させてバイパスクラッチ60を入にし、走行変速部材25を介することなく、エンジン21の駆動力をバイパスクラッチ60から副変速機構32に直接伝達させ、高速運転動作させる。
【0046】
また、高速運転スイッチ175がオフのとき、刈取変速スイッチ174の操作により、刈取変速機構139の刈取変速出力を低速または高速に切換え、各ギヤ140・141の一方を介して車速同調入力により刈取部7を低速または高速駆動し、起立している穀稈を低速で、または倒伏している穀稈を高速で刈取る。
【0047】
さらに、図16に示す如く、脱穀部4の扱胴6前側の扱口を照らすライト200と、刈取部7の前側を照らすライト201を、刈取部7側のキャビン18側面の最も高い屋根左側面に設置させ、扱胴6入口に設ける従来のライトに比べ、手扱ぎ作業時、ライトに穀稈が引掛るなどの不具合をなくし、手扱ぎ作業をスムーズに行えると共に、排出オーガ17の投出口に設ける従来のライトに比べ、排出オーガ17の投出口を機外に移動させても、刈取部7前側が良く見えるもので、手扱作業及び刈取作業性の向上並びに夜間作業の視野の確保を行う。
【0048】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、刈取部7の穀稈を脱穀部4に搬出させる流し込み動作を行う流し込み操作部材177を設け、車速と同調して作動させる刈取部7を同調回転数と異なる回転数で駆動させるコンバインにおいて、刈取部7の駆動入力の回転数を検出させる刈取入力センサ188を設け、流し込み操作部材177を操作したときの刈取部7の駆動入力の回転数に基づき、刈取部7の車速同調の入力回転数が流し込みギヤ146による流し込み回転数以下のときは、流し込み回転動力を駆動させる一方、刈取部7の回転数が流し込みギヤ146による流し込み回転数以上のときは、高速回転動力を駆動させるように、刈取部7を流し込み動作させる駆動入力の回転数を選択させるものである。
【0049】
これらより、流し込み回転動力を低速側に設定することにより、流し込み動作を従来よりも小さい速度差でスムーズに開始させることができ、かつ高速刈取り状態下であっても、流し込み動作によって刈取り速度が減速される違和感を容易になくすことができるものである。
【0050】
また、車速同調用の駆動系路135と、流し込み用の駆動系路146と、高速回転用の駆動系路147のいずれかを選択して刈取部7を駆動するもので、刈取部7を定速回転させて刈取作業を行う高速回転用の駆動系路147を兼用して流し込み動作を行わせることができ、刈取り駆動構造の簡略化並びに刈取り駆動性能の向上などを図ることができるものである。
【0051】
また、刈取部7を駆動する車速同調用の駆動系路135に刈取変速機構139を設け、刈取変速機構139の動力伝達を中止させて刈取部7を流し込み動作させるもので、刈取変速機構139を刈取クラッチとして兼用して車速同調の駆動力を入切することができ、流し込み動作を行うときの走行クローラ2の駆動力損失を低減させることができ、刈取り駆動構造の簡略化並びに走行クローラ2の駆動効率の向上などを図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図。
【図2】同右側面図。
【図3】概略平面図。
【図4】ミッションケース駆動説明図。
【図5】走行変速及び操向操作説明図。
【図6】ステアリングケースの断面側面図。
【図7】同断面正面図。
【図8】走行変速及び操向駆動説明図。
【図9】エンジン及びカウンタケース部の左側面図。
【図10】同平面図。
【図11】同正面図。
【図12】同伝動説明図。
【図13】カウンタケースの伝動説明図。
【図14】収穫作業の制御回路図。
【図15】同制御フローチャート。
【図16】キャビン部の斜視図。
【符号の説明】
4 脱穀部
7 刈取部
135 同調入力軸(車速同調用の駆動系路)
139 刈取変速機構
146 流し込みギヤ(流し込み用の駆動系路)
147 高速カットギヤ(高速回転用の駆動系路)
177 流し込みペダル(流し込み操作部材)
188 刈取入力センサ
Claims (3)
- 刈取部の穀稈を脱穀部に搬出させる流し込み動作を行う流し込み操作部材を設け、車速と同調して作動させる刈取部の同調入力軸を車速同調回転数と異なる回転数で駆動させるコンバインにおいて、刈取部の駆動系路であって、エンジンの動力が入力される車速同調用の駆動系路である同調入力軸を設け、前記同調入力軸と連動回転する車速同調軸と、一定回転軸との間に流し込み用の駆動系路である流し込みギヤと、高速回転用の駆動系路である高速カットギヤとを備え、刈取部の前記同調入力軸の回転数を検出させる刈取入力センサを設け、流し込み操作部材を操作したときの刈取部の同調入力軸の回転数に基づき、前記同調入力軸の回転数が、一定回転軸の流し込みギヤによる流し込み回転数以下のときは、前記同調入力軸の動力を切換スライダにより流し込みギヤを介して一定回転軸を流し込み駆動させる一方、前記同調入力軸の回転数が一定回転軸の流し込みギヤによる流し込み回転数以上のときは、前記同調入力軸の動力を切換スライダにより高速カットギヤを介して一定回転軸を高速回転駆動させるように、刈取部を流し込み動作させる駆動入力の回転数を切換スライダにより選択させることを特徴とするコンバイン。
- 車速同調用の駆動系路と、流し込み用の駆動系路と、高速回転用の駆動系路のいずれかを、作業コントローラが切換スライダにより選択して刈取部を駆動することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
- 刈取部を駆動する車速同調用の駆動系路に刈取変速機構を形成する低速ギヤ及び高速ギヤを設け、刈取変速スライダによって刈取変速機構を中立に保って、刈取変速機構の動力伝達を中止させて刈取部を流し込み動作させることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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