JPH08168Y2 - 自動車の外気導入構造 - Google Patents

自動車の外気導入構造

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JPH08168Y2
JPH08168Y2 JP5041490U JP5041490U JPH08168Y2 JP H08168 Y2 JPH08168 Y2 JP H08168Y2 JP 5041490 U JP5041490 U JP 5041490U JP 5041490 U JP5041490 U JP 5041490U JP H08168 Y2 JPH08168 Y2 JP H08168Y2
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wall
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JP5041490U
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哲哉 梅木
博 中塚
哲哉 亀島
俊史 鈴木
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば空気調和装置(以下、空調装置と称
する)へ外気を取り込むための自動車の外気導入構造に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来の車両では、車室の前方に設けられたカウルボッ
クスの上壁に外気取込み口が形成され、この外気取込み
口からカウルボックス内へ外気が取り込まれ、この外気
が、カウルボックスの底壁に設けられた外気導入口から
フィルタを介してクーリングユニット等の空調装置へ供
給されるようになっている。この種の外気導入構造で
は、例えば実開平1−82916号公報に開示されているよ
うに、上記のフィルタがブロアユニットとクーリングユ
ニットとの間に設けられ、カウルボックスの外気導入口
から導入された外気が、ブロアユニットによりフィルタ
を介してクーリングユニットへ供給されるようになって
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕 ところが、上記従来の構造では、ブロアユニットは必
然的にカウルボックスの下方に設けられ、従って、フィ
ルタは車体の下方位置に設けられるので、このような位
置のブロアユニットとクーリングユニットとの間に設け
られるフィルタの交換作業は、非常に面倒であるという
問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の自動車の外気導入構造は、上記の課題を解決
するために、カウルボックスの下壁に外気導入口が形成
され、この外気導入口の回りに車体上方へ突出する突出
壁が形成され、この突出壁内の空間の上方から外気を導
入する自動車の外気導入構造において、以下の手段を講
じている。
即ち、上記の突出壁の両側部の前縁部は前方へ延設さ
れてカウルフロントパネルと接続され、カウルフロント
パネルには、突出壁の両側部との連結部間に開口部が形
成され、この開口部から上記の突出壁内には、フィルタ
が着脱自在に装着されている。
〔作用〕
上記の構成によれば、フィルタの着脱は、前方へ延び
てカウルフロントパネルと接続されている突出壁の両側
部をガイドとし、カウルフロントパネルに形成された開
口部から、突出壁内へフィルタを挿入する動作、および
突出壁内よりフィルタを抜脱する動作にて行われる。突
出壁は装着されたフィルタを保持する壁ともなる。従っ
て、フィルタの着脱は、カウルボックス下方の例えばブ
ロアユニットとクーリングユニットとの間という作業を
行い難い位置での作業とはならず、ボンネットを開放し
た状態で容易に行うことができる。
また、上記の突出壁は、通常、カウルボックス下壁の
空気導入口から塵および雨水等が浸入しないように設け
られているものである。本考案の構成では、このような
突出壁を利用し、突出壁内にフィルタを収納する構成と
しているので、カウルボックスの高さを高くすることな
く、フィルタの配設が可能となる。
〔実施例1〕 本考案の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて以
下に説明する。
車両は、第1図に示すように、エンジンルーム1と車
室2との間の上部に、閉断面を有して車幅方向へ延びる
カウルボックス3を備えている。このカウルボックス3
の上には、前部側にボンネット4が設けられ、後部側に
フロントウインドウ5が設けられている。
上記のカウルボックス3は、カウルフロントパネル7
とダッシュアッパーパネル8が前下端部と後上端部とで
連結されることにより形成されている。カウルフロント
パネル7の上壁部には、第2図に示すように、一端部側
と中央部付近とに外気取込み口7a・7aが形成され、カウ
ルフロントパネル7の上には、2個のワイパ19・19が設
けられている。
ダッシュアッパーパネル8には、上記の一端部側の外
気取込み口7aとは反対側の端部側における底壁部に、第
3図および第4図にも示すように、外気導入口8aが形成
されている。この外気導入口8aの回りにおけるダッシュ
アッパーパネル8の上にはフィルタ受け部材9が設けら
れている。このフィルタ受け部材9は、外気導入口8aの
後方と両側方とを囲み上方から見てほぼコ字形の突出壁
である縦壁部9aを有している。この縦壁部9aの両前縁部
はカウルフロントパネル7と連結されている。フィルタ
受け部材9の底壁部9bは、上記の外気導入口8aを塞がな
いように開口部9cを有し、ダッシュアッパーパネル8と
連結されている。また、フィルタ受け部材9とダッシュ
アッパーパネル8の後壁との間は、第1図および第2図
に示すように、雨水通路18となっている。
フィルタ受け部材9と連結されている部位におけるカ
ウルフロントパネル7には、フィルタ受け部材9におけ
る縦壁部9aの対向する側壁間にフィルタ装着口7bが形成
されている。このフィルタ装着口7bの両側方には、カウ
ルフロントパネル7とフィルタ受け部材9とを貫通する
ねじ孔7c…が形成され、これらねじ孔7c…の後端部に
は、第4図に示すように、ナット10が設けられている。
上記のフィルタ受け部材9にはフィルタ14が着脱自在
に設けられている。このフィルタ14はカウルフロントパ
ネル7のフィルタ装着口7bから挿入されてフィルタ受け
部材9に装着されるようになっている。フィルタ14は、
フィルタ受け部材9の内周形状に対応した枠板15とこの
枠板15内に設けられたフィルタ部材16とを有している。
枠板15の前面板15aには、カウルフロントパネル7のね
じ孔7c…と対応するねじ孔15b…が形成され、これらね
じ孔15b…に挿入されるねじ17…によって、フィルタ14
がカウルフロントパネル7に取り付けられるようになっ
ている。また、枠板15の前面板15aとカウルフロントパ
ネル7との間は図示しないシール部材によってシールさ
れている。
カウルボックス3の下には、第1図に示すように、車
幅方向およびカウルボックス3から下方に延びるダッシ
ュロアパネル6が設けられている。このダッシュロアパ
ネル6は上縁部がダッシュアッパーパネル8の前下端部
と接続されている。
また、ダッシュロアパネル6の後方におけるカウルボ
ックス3の下には、例えば図示しないクーリングユニッ
トへ空気を供給するブロアユニット11が設けられてい
る。ブロアユニット11の上縁部は、外気導入口8aを囲む
ようにダッシュアッパーパネル8と接続されている。ブ
ロアユニット11の周壁部には、車室内の空気を取り込む
ための内気導入口11aが形成されている。この内気導入
口11aとダッシュアッパーパネル8の外気導入口8aとの
回りにおけるブロアユニット11の内面側には、シール部
材12が設けられている。上記の内気導入口11aおよび外
気導入口8aは、ブロアユニット11内に回動可能に設けら
れた内外気切換え板13によって選択的に開閉され、これ
によって外気あるは内気がブロアユニット11内へ導入さ
れるようになっている。
上記の構成において、外気がブロアユニット11に導入
される際には、ブロアユニット11内の内外気切換え板13
によって内気導入口11aが塞がれ、外気導入口8aが開放
される。そして、カウルフロントパネル7の外気取込み
口7a・7aからカウルボックス3内へ取り込まれた空気
は、フィルタ14の上方からフィルタ部材16内へ流入し、
ダッシュアッパーパネル8の外気導入口8aを通じてブロ
アユニット11内へ導入される。その後、この空気はブロ
アユニット11からこのブロアユニット11と接続されたク
ーリングユニット等へ供給される。
一方、内気がブロアユニット11に導入される際には、
内外気切換え板13によって外気導入口8aが塞がれ、内気
導入口11aが開放される。これによって、車内の空気が
ブロアユニット11内へ導入される。
また、カウルボックス3内へ浸入した雨水は、雨水通
路18を通って、車体側部から排出される。
ここで、フィルタ14を交換する際には、先ず、ボンネ
ット4を開放し、フィルタ14を取り付けているねじ17…
を取り外す。次に、カウルフロントパネル7のフィルタ
装着口7bを通じてフィルタ受け部材9からフィルタ14を
抜脱する。次に、新たなフィルタ14をフィルタ装着口7b
からフィルタ受け部材9内へ挿入し、ねじ17…によって
フィルタ14をカウルフロントパネル7に固定する。
この作業は、ボンネット4を開放した状態で、フロン
トウインドウ5の下端部付近の高さにあるカウルボック
ス3に向い、取り付け位置がよく見える状態で行うもの
であるから、容易なもとなっている。また、フィルタ14
の取り付け位置は、カウルボックス3の車幅方向におけ
る端部付近であるから、これによっても上記の作業が容
易になっている。
また、フィルタ14はカウルボックス3内の外気導入口
8a内への雨水等の浸入を防止するための縦壁部9a内に設
けられたものとなっているので、カウルボックス3の高
さを高くすることなく、フィルタ14の配設が可能となっ
ている。従って、カウルボックス3の偏平化にも対応可
能である。
尚、本実施例においては、フィルタ受け部材9の縦壁
部9aによって突出壁が構成されたものとなっているの
が、これに限定されることなく、突出壁はダッシュアッ
パーパネル8上に独立して設けられた縦壁によって構成
されるものであってもよい。
また、フィタ受け部材9の突出壁としての縦壁部9aが
フィルタ受け機能を有するものとなっているが、これは
縦壁部9a、即ち突出壁の必須要件ではなく、突出壁内に
フィルタ14を配設可能な構成であればよい。
〔実施例2〕 本考案の他の実施例を第5図ないし第8図に基づいて
以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
本実施例に係る自動車の外気導入構造は、第5図に示
すように、カウルフロントパネル21とダッシュアッパー
パネル22とからなるカウルボックス23を有している。カ
ウルフロントパネル21は、前壁部にフィルタ装着口21b
とねじ孔21c…とを有し、上壁部に、第6図に示すよう
に、外気取込み口21a・21aを有している。ダッシュアッ
パーパネル22における外気導入口22aの回りは上方へ突
出した凸部22bとなっており、この凸部22bとダッシュア
ッパーパネル22の後壁部との間に雨水通路24が形成さ
れ、凸部22bとカウルフロントパネル21の前壁部との間
に雨水通路25が形成されている。
上記の凸部22bの上には、両前縁部がカウルフロント
パネル21と連結され、上方から見てほぼコ字形をなす突
出壁としての縦壁部26aと、開口部26cが形成された底壁
部26bとを有するフィルタ受け部材26が設けられてい
る。
上記のフィルタ受け部材26には、カウルフロントパネ
ル21のフィルタ装着口21bから、第7図にも示すよう
に、枠板28とこの枠板28内に設けられたフィルタ部材29
とからなるフィルタ27が着脱自在に装着されるようにな
っている。フィルタ27の枠板28における前面板28aに
は、両側部にねじ穴28b…が形成され、カウルフロント
パネル21と当接する部位にシール部材30が設けられてい
る。
上記の構成では、実施例1の構成と同様に、フィルタ
受け部材26の交換を容易に行うことができる。また、フ
ィルタ受け部材26がカウルボックス23内のフィルタ受け
部材26における縦壁部26a内に設けられていることによ
り、同様に、カウルボックス23の位置を高くすることな
く、フィルタ受け部材26を設けることができる。
さらに、フィルタ受け部材26、即ちフィルタ27がダッ
シュアッパーパネル22の凸部22bの上に設けられ、第8
図に示すように、凸部22bの前後に雨水通路24・25が形
成されていることにより、雨水の排出を阻害することな
く、フィルタ27を設け得るようになっている。
〔考案の効果〕
本考案の自動車の外気導入構造は、以上のように、突
出壁の両側部の前縁部が前方へ延設されてカウルフロン
トパネルと接続され、カウルフロントパネルには、突出
壁の両側部との連結部間に開口部が形成され、この開口
部から上記の突出壁内には、フィルタが着脱自在に装着
されている構成である。
これにより、フィルタの交換を簡単に行うことができ
る。また、カウルボックスの高さを高くすることなく、
フィルタを配設することができるので、カウルボックス
の偏平化に対応し得る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示すものであ
る。 第1図は第2図におけるA−A矢視断面図である。 第2図はカウルボックス付近の構造を示す平面図であ
る。 第3図はフィルタ受け部材付近の構造とフィルタとを示
す分解斜視図である。 第4図はフィルタ受け部材付近におけるカウルボックス
内部の構造を示す平面図である。 第5図ないし第8図は本考案の他の実施例を示すもので
ある。 第5図は第6図におけるB−B矢視断面図である。 第6図はカウルボックス付近の構造を示す平面図であ
る。 第7図はフィルタ受け部材付近の構造とフィルタとを示
す分解斜視図である。 第8図はフィルタ受け部材付近におけるカウルボックス
内部の構造を示す平面図である。 3・23はカウルボックス、7・21はカウルフロントパネ
ル、7a・21aは外気取込み口、7b・21bはフィルタ装着
口、8・22はダッシュアッパーパネル、8a・22aは外気
導入口、9・26はフィルタ受け部材、9a・26aは縦壁部
(突出壁)、14・27はフィルタ、16・29はフィルタ部
材、18・24・25は雨水通路、22bは凸部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カウルボックスの下壁に外気導入口が形成
    され、この外気導入口の回りに車体上方へ突出する突出
    壁が形成され、この突出壁内の空間の上方から外気を導
    入する自動車の外気導入構造において、 上記の突出壁の両側部の前縁部は前方へ延設されてカウ
    ルフロントパネルと接続され、カウルフロントパネルに
    は、突出壁の両側部との連結部間に開口部が形成され、
    この開口部から上記の突出壁内には、フィルタが着脱自
    在に装着されていることを特徴とする自動車の外気導入
    構造。
JP5041490U 1990-05-15 1990-05-15 自動車の外気導入構造 Expired - Lifetime JPH08168Y2 (ja)

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JPH049317U JPH049317U (ja) 1992-01-28
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