JPH08163151A - シリアル通信装置 - Google Patents
シリアル通信装置Info
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- JPH08163151A JPH08163151A JP6307958A JP30795894A JPH08163151A JP H08163151 A JPH08163151 A JP H08163151A JP 6307958 A JP6307958 A JP 6307958A JP 30795894 A JP30795894 A JP 30795894A JP H08163151 A JPH08163151 A JP H08163151A
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- communication
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L1/00—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
- H04L1/24—Testing correct operation
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R16/00—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
- B60R16/02—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
- B60R16/03—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for
- B60R16/0315—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for using multiplexing techniques
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L7/00—Arrangements for synchronising receiver with transmitter
- H04L7/02—Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
- H04L7/033—Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
- H04L7/0331—Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop with a digital phase-locked loop [PLL] processing binary samples, e.g. add/subtract logic for correction of receiver clock
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- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Communication Control (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝送速度の異なるデータが混在して授受され
る非同期シリアル通信環境にあって、異常発生時の時間
的ロスを好適に解消する。 【構成】 診断ツール5と電子制御装置1或いは2との
間では、通信線3を介して、故障診断のための非同期シ
リアルデータ通信がおこなわれる。該データ通信に際し
ては、これら装置間で、まず低い伝送速度でのデータ授
受が行われ、その後、高い伝送速度に切り替えられて各
種データが授受される。途中、通信異常が発生した場合
には、低い伝送速度でのデータ授受からやり直される。
ここでは通信回路17にエッジ検出端子を設けて低速度
サンプリングされるデータのエッジを検出し、その検出
される最初のエッジ検出時刻と次のエッジ検出時刻との
差分が低伝送速度データの1ビット時間よりも短いとき
通信異常と判断し、更に次のエッジ検出タイミングに基
づいて該低速度サンプリングによるデータ受信をやり直
す。
る非同期シリアル通信環境にあって、異常発生時の時間
的ロスを好適に解消する。 【構成】 診断ツール5と電子制御装置1或いは2との
間では、通信線3を介して、故障診断のための非同期シ
リアルデータ通信がおこなわれる。該データ通信に際し
ては、これら装置間で、まず低い伝送速度でのデータ授
受が行われ、その後、高い伝送速度に切り替えられて各
種データが授受される。途中、通信異常が発生した場合
には、低い伝送速度でのデータ授受からやり直される。
ここでは通信回路17にエッジ検出端子を設けて低速度
サンプリングされるデータのエッジを検出し、その検出
される最初のエッジ検出時刻と次のエッジ検出時刻との
差分が低伝送速度データの1ビット時間よりも短いとき
通信異常と判断し、更に次のエッジ検出タイミングに基
づいて該低速度サンプリングによるデータ受信をやり直
す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシリアル通信装置に関
し、例えば、エンジンの電子制御装置やトランスミッシ
ョンの電子制御装置等、車両に搭載される各種電子制御
装置とこれに外部接続される診断ツール(診断装置)と
の間で診断のためのデータ通信を行う通信システムにあ
って、それら電子制御装置でのデータ受信能率を高める
ための通信装置構成の改良に関する。
し、例えば、エンジンの電子制御装置やトランスミッシ
ョンの電子制御装置等、車両に搭載される各種電子制御
装置とこれに外部接続される診断ツール(診断装置)と
の間で診断のためのデータ通信を行う通信システムにあ
って、それら電子制御装置でのデータ受信能率を高める
ための通信装置構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車両のエレクトロニクス化は目ざ
ましく、エンジンやトランスミッションをはじめとする
車両各部の車載機器が、マイクロコンピュータによって
高度に電子制御化されている。このため、それら車載機
器の制御性は飛躍的に高められるに至っているが、反
面、それら車載機器の故障診断は益々複雑なものになっ
てきている。
ましく、エンジンやトランスミッションをはじめとする
車両各部の車載機器が、マイクロコンピュータによって
高度に電子制御化されている。このため、それら車載機
器の制御性は飛躍的に高められるに至っているが、反
面、それら車載機器の故障診断は益々複雑なものになっ
てきている。
【0003】このため、多くの車載電子制御装置は、自
己診断機能が付加されて、その対象とする車載機器の制
御に併せ同車載機器や制御装置自らの故障診断をも行う
ように改良されたり、或いはまた、診断ツールと称され
る外部診断装置に接続され、該診断ツールによる支援の
もとに、より高度な故障診断や診断データの解析を行う
ことのできるシステムとして改良されるなど、それら益
々複雑になりつつある車両システムの診断に対処するた
めの様々な工夫が講じられている。特に、上記外部診断
ツールによる支援のもとに車載用の各種電子制御装置を
介して車両システムの診断を行う方法は、所望とされる
任意の診断データを外部から柔軟に指定することがで
き、しかもそれら取り込んだ診断データに基づき信頼性
の高い解析を行うことのできる方法として近年注目を集
めている。
己診断機能が付加されて、その対象とする車載機器の制
御に併せ同車載機器や制御装置自らの故障診断をも行う
ように改良されたり、或いはまた、診断ツールと称され
る外部診断装置に接続され、該診断ツールによる支援の
もとに、より高度な故障診断や診断データの解析を行う
ことのできるシステムとして改良されるなど、それら益
々複雑になりつつある車両システムの診断に対処するた
めの様々な工夫が講じられている。特に、上記外部診断
ツールによる支援のもとに車載用の各種電子制御装置を
介して車両システムの診断を行う方法は、所望とされる
任意の診断データを外部から柔軟に指定することがで
き、しかもそれら取り込んだ診断データに基づき信頼性
の高い解析を行うことのできる方法として近年注目を集
めている。
【0004】ところで、こうして外部診断ツールを用い
て車両システムの診断を行う場合、通常は、国際規格I
SO−9141に定められた図6に示されるようなシス
テム構成に基づいて、それら診断ツールと上記電子制御
装置との間でのデータ通信が行われる。
て車両システムの診断を行う場合、通常は、国際規格I
SO−9141に定められた図6に示されるようなシス
テム構成に基づいて、それら診断ツールと上記電子制御
装置との間でのデータ通信が行われる。
【0005】すなわち同規格にあっては、Kラインと称
される双方向通信線1本のみを使用して、或いは、Lラ
インと称される単方向通信線をこのKラインに加えた2
本の通信線を使用して、診断のためのシリアルデータ通
信が実行される。
される双方向通信線1本のみを使用して、或いは、Lラ
インと称される単方向通信線をこのKラインに加えた2
本の通信線を使用して、診断のためのシリアルデータ通
信が実行される。
【0006】ここで、Kラインは通常、診断ツールと電
子制御装置との間のデータリンクを確立するとき、すな
わち診断ツールから診断対象となる電子制御装置へその
アドレス情報を伝えて初期化するときに、上記Lライン
と共に使用されるほか、この初期化の終了後には、診断
ツールと当該電子制御装置との間での各種メッセージを
授受するための通信路として単独に使用される。
子制御装置との間のデータリンクを確立するとき、すな
わち診断ツールから診断対象となる電子制御装置へその
アドレス情報を伝えて初期化するときに、上記Lライン
と共に使用されるほか、この初期化の終了後には、診断
ツールと当該電子制御装置との間での各種メッセージを
授受するための通信路として単独に使用される。
【0007】他方、診断ツール側からの単方向通信線で
あるLラインは、同診断ツールから診断対象となる電子
制御装置へそのアドレス情報を伝えて初期化するときに
のみ、それら電子制御装置に通信の開始を指示する通信
路として使用され、それ以外のときには、アイドル状態
(論理H(ハイ)レベル)に維持される。
あるLラインは、同診断ツールから診断対象となる電子
制御装置へそのアドレス情報を伝えて初期化するときに
のみ、それら電子制御装置に通信の開始を指示する通信
路として使用され、それ以外のときには、アイドル状態
(論理H(ハイ)レベル)に維持される。
【0008】したがって、上記電子制御装置としても、
これらKライン及びLラインにそれぞれ対応した各2つ
の通信端子TM1及びTM2を有していることが上記通
信の開始の有無を正確に把握する上で望ましいが、実情
としては同図6にも示されるように、全ての電子制御装
置にそれら2つの通信端子が設けられているとは限らな
い。
これらKライン及びLラインにそれぞれ対応した各2つ
の通信端子TM1及びTM2を有していることが上記通
信の開始の有無を正確に把握する上で望ましいが、実情
としては同図6にも示されるように、全ての電子制御装
置にそれら2つの通信端子が設けられているとは限らな
い。
【0009】そこで、同規格では上述したように、Kラ
イン1本のみを使用しても当該通信システムを構成する
ことができるようにしているとともに、たとえその場合
であっても正常にデータの授受が行われるように、その
通信仕様、並びに通信手順を取り決めている。図7に、
該規格ISO−9141の取り決めのもとに上記Kライ
ンを通じて実行される通信手順の一例を示す。
イン1本のみを使用しても当該通信システムを構成する
ことができるようにしているとともに、たとえその場合
であっても正常にデータの授受が行われるように、その
通信仕様、並びに通信手順を取り決めている。図7に、
該規格ISO−9141の取り決めのもとに上記Kライ
ンを通じて実行される通信手順の一例を示す。
【0010】この図7に示されるように、同規格にあっ
ては、 (1)診断ツールから診断対象となる電子制御装置に対
し、データD1として、その該当する電子制御装置の
「アドレス」情報が送られる。なお、この「アドレス」
情報の送信は、それら装置間でのデータリンクが確実に
形成されるように、5bps(ビット/秒)といった低
い伝送速度にて行われる。 (2)上記アドレス情報を受信し、これが自らのアドレ
スを示すものである旨判断した電子制御装置は、診断ツ
ールに対し、データD2、D3、及びD4としてそれぞ
れ、「同期信号」、「キーワード1」、及び「キーワー
ド2」を順次送信する。なお、これらデータD2〜D4
の送信を含む以降のデータ通信は、10.4Kbpsと
いった高い伝送速度に切り替えられて実行される。 (3)上記データD2〜D4を受信した診断ツールは、
確認のため、データD5として上記「キーワード2」の
論理反転データ「/キーワード2」を形成して、これを
当該電子制御装置に送信する。 (4)該「キーワード2」の論理反転データ「/キーワ
ード2」を受信した電子制御装置は、更なる確認のた
め、データD6として、自らの「アドレス」の論理反転
データ「/アドレス」を形成してこれを診断ツールに送
信する。 (5)以上、(1)〜(4)のデータ授受を通じて診断
対象となる電子制御装置を確認した診断ツールは初期化
を完了し、次にデータD7として、所定の診断を開始す
るための「第1の要求メッセージ」を同電子制御装置に
対し送信する。 (6)該「第1の要求メッセージ」を受信した電子制御
装置は、同要求に応えるべく「応答メッセージ」をデー
タD8として形成してこれを診断ツールに送信する。 (8)該「応答メッセージ」を受信した診断ツールはそ
の後、必要に応じて第2、第3…の「要求メッセージ」
を当該電子制御装置に対し送信し、最後の「要求メッセ
ージ」に対する最後の「応答メッセージ」を同電子制御
装置から受信することで、当該診断にかかる通信を終了
する。 (9)また診断ツールは、診断の再実行や通信異常によ
るやり直し等、必要に応じて上記5bpsといった低速
度での「アドレス」情報の送信を繰り返す(データD1
0)。 といった手順のもとに、上記診断のためのデータ通信が
実行される。
ては、 (1)診断ツールから診断対象となる電子制御装置に対
し、データD1として、その該当する電子制御装置の
「アドレス」情報が送られる。なお、この「アドレス」
情報の送信は、それら装置間でのデータリンクが確実に
形成されるように、5bps(ビット/秒)といった低
い伝送速度にて行われる。 (2)上記アドレス情報を受信し、これが自らのアドレ
スを示すものである旨判断した電子制御装置は、診断ツ
ールに対し、データD2、D3、及びD4としてそれぞ
れ、「同期信号」、「キーワード1」、及び「キーワー
ド2」を順次送信する。なお、これらデータD2〜D4
の送信を含む以降のデータ通信は、10.4Kbpsと
いった高い伝送速度に切り替えられて実行される。 (3)上記データD2〜D4を受信した診断ツールは、
確認のため、データD5として上記「キーワード2」の
論理反転データ「/キーワード2」を形成して、これを
当該電子制御装置に送信する。 (4)該「キーワード2」の論理反転データ「/キーワ
ード2」を受信した電子制御装置は、更なる確認のた
め、データD6として、自らの「アドレス」の論理反転
データ「/アドレス」を形成してこれを診断ツールに送
信する。 (5)以上、(1)〜(4)のデータ授受を通じて診断
対象となる電子制御装置を確認した診断ツールは初期化
を完了し、次にデータD7として、所定の診断を開始す
るための「第1の要求メッセージ」を同電子制御装置に
対し送信する。 (6)該「第1の要求メッセージ」を受信した電子制御
装置は、同要求に応えるべく「応答メッセージ」をデー
タD8として形成してこれを診断ツールに送信する。 (8)該「応答メッセージ」を受信した診断ツールはそ
の後、必要に応じて第2、第3…の「要求メッセージ」
を当該電子制御装置に対し送信し、最後の「要求メッセ
ージ」に対する最後の「応答メッセージ」を同電子制御
装置から受信することで、当該診断にかかる通信を終了
する。 (9)また診断ツールは、診断の再実行や通信異常によ
るやり直し等、必要に応じて上記5bpsといった低速
度での「アドレス」情報の送信を繰り返す(データD1
0)。 といった手順のもとに、上記診断のためのデータ通信が
実行される。
【0011】なお、上記データやメッセージを構成する
各データバイトのビットフォーマットには、例えば図8
に示されるような8ビットからなるNRZ(ノン・リタ
ーン・ゼロ)方式が採用されている。そして、その先頭
に論理L(ロー)レベルのスタートビットが、またその
末尾に論理H(ハイ)レベルのストップビットがそれぞ
れ付加されて、それらデータバイトの存在が認識される
ようになっている。
各データバイトのビットフォーマットには、例えば図8
に示されるような8ビットからなるNRZ(ノン・リタ
ーン・ゼロ)方式が採用されている。そして、その先頭
に論理L(ロー)レベルのスタートビットが、またその
末尾に論理H(ハイ)レベルのストップビットがそれぞ
れ付加されて、それらデータバイトの存在が認識される
ようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、専用の同
期線を必要としない非同期通信にあっては、信号線上に
送出されるデータの上記スタートビットエッジを検出
し、その後、1ビット時間毎に規定のビット長分だけサ
ンプリングを行って、それらデータを取り込むこととな
る。
期線を必要としない非同期通信にあっては、信号線上に
送出されるデータの上記スタートビットエッジを検出
し、その後、1ビット時間毎に規定のビット長分だけサ
ンプリングを行って、それらデータを取り込むこととな
る。
【0013】このことは換言すれば、上記スタートビッ
トエッジの検出後、規定ビット長のサンプリングが終了
しない限り、たとえ通信異常が発生していたとしても、
その異常を検出することができないことにもなる。な
お、通信異常が検出された場合には、上述した「アドレ
ス」情報の授受をはじめとする初期化から通信がやり直
しされ、受信側でも、同「アドレス」情報を受信するた
めの上記5bpsといった低速度でのサンプリングから
やり直しされる。
トエッジの検出後、規定ビット長のサンプリングが終了
しない限り、たとえ通信異常が発生していたとしても、
その異常を検出することができないことにもなる。な
お、通信異常が検出された場合には、上述した「アドレ
ス」情報の授受をはじめとする初期化から通信がやり直
しされ、受信側でも、同「アドレス」情報を受信するた
めの上記5bpsといった低速度でのサンプリングから
やり直しされる。
【0014】一方、車両診断用通信システムの国際規格
である上記ISO−9141の通信手順のように、一連
の通信を行う毎に、低い伝送速度でのデータ通信と高い
伝送速度でのデータ通信とが混在するプロトコルにおい
ては、・ノイズ等によって通信同期にずれが生じ、高い
伝送速度で送信されたデータを誤って低速サンプリング
によって受信してしまう。といった事態も往々にして発
生する。
である上記ISO−9141の通信手順のように、一連
の通信を行う毎に、低い伝送速度でのデータ通信と高い
伝送速度でのデータ通信とが混在するプロトコルにおい
ては、・ノイズ等によって通信同期にずれが生じ、高い
伝送速度で送信されたデータを誤って低速サンプリング
によって受信してしまう。といった事態も往々にして発
生する。
【0015】そして、このような事態が発生した場合に
は、非同期通信としての上記性質とも相まって、 (イ)上記低速サンプリングをその規定ビット長分だけ
行った後、はじめてその通信異常を検出することができ
るようになる。すなわち、異常検出までに時間がかか
る。 (ロ)またこのため、通信同期の復帰が遅れ、車両の診
断時間そのものが長引いてしまう。といったような不都
合が生ずることともなる。このことを、図9を併せ参照
して更に詳述する。
は、非同期通信としての上記性質とも相まって、 (イ)上記低速サンプリングをその規定ビット長分だけ
行った後、はじめてその通信異常を検出することができ
るようになる。すなわち、異常検出までに時間がかか
る。 (ロ)またこのため、通信同期の復帰が遅れ、車両の診
断時間そのものが長引いてしまう。といったような不都
合が生ずることともなる。このことを、図9を併せ参照
して更に詳述する。
【0016】すなわちいま、図9(a)に示される態様
で送信されたとする診断ツールからの送信データに対
し、電子制御装置側では同図9(b)に示されるよう
に、データD11の受信処理P1において何らかのエラ
ーEが発生したとする。この場合同電子制御装置側で
は、上述した低速度でのサンプリングからやり直そうと
するため、高速にて送信されているデータD12のスタ
ートビットエッジの検出に伴い、低速サンプリングによ
る受信処理P2を開始してしまう。そして、一旦こうし
て低速サンプリングによる受信処理P2が開始されてし
まうと、その規定ビット長(上記例の場合には、200
ms×10ビット=2s長)のサンプリングが終了する
まではその異常を検出することができなくなる。このた
め、同電子制御装置側では、この受信処理P2の終了
後、再度、低速データD13に対する低速サンプリング
による受信処理P3を同図9(b)に示される態様で実
行することとなる。因みに上記規格ISO−9141に
よれば、診断ツールが通信の異常を判断し、上記5bp
sといった低速でのデータ(「アドレス」情報)の再送
信を開始する最大時間が300msに定められているた
め、最悪の場合には、こうした同期ずれを起こしたま
ま、上記低速データの授受が永久に繰り返されることも
ある。
で送信されたとする診断ツールからの送信データに対
し、電子制御装置側では同図9(b)に示されるよう
に、データD11の受信処理P1において何らかのエラ
ーEが発生したとする。この場合同電子制御装置側で
は、上述した低速度でのサンプリングからやり直そうと
するため、高速にて送信されているデータD12のスタ
ートビットエッジの検出に伴い、低速サンプリングによ
る受信処理P2を開始してしまう。そして、一旦こうし
て低速サンプリングによる受信処理P2が開始されてし
まうと、その規定ビット長(上記例の場合には、200
ms×10ビット=2s長)のサンプリングが終了する
まではその異常を検出することができなくなる。このた
め、同電子制御装置側では、この受信処理P2の終了
後、再度、低速データD13に対する低速サンプリング
による受信処理P3を同図9(b)に示される態様で実
行することとなる。因みに上記規格ISO−9141に
よれば、診断ツールが通信の異常を判断し、上記5bp
sといった低速でのデータ(「アドレス」情報)の再送
信を開始する最大時間が300msに定められているた
め、最悪の場合には、こうした同期ずれを起こしたま
ま、上記低速データの授受が永久に繰り返されることも
ある。
【0017】なお従来、電子制御装置側における上記受
信データのサンプリング速度の切り替えは、それら専用
のサンプリング速度が設定された受信レジスタを置き換
えることによって実現されている。
信データのサンプリング速度の切り替えは、それら専用
のサンプリング速度が設定された受信レジスタを置き換
えることによって実現されている。
【0018】また、以上では便宜上、国際規格ISO−
9141に準拠した、診断ツールと各種車載電子制御装
置との間でのデータ通信についてのみ言及したが、非同
期のシリアル通信において、伝送速度の異なるデータが
混在して授受される環境にあっては、上記実情も概ね共
通したものとなっている。
9141に準拠した、診断ツールと各種車載電子制御装
置との間でのデータ通信についてのみ言及したが、非同
期のシリアル通信において、伝送速度の異なるデータが
混在して授受される環境にあっては、上記実情も概ね共
通したものとなっている。
【0019】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、上記伝送速度の異なるデータが混在して
授受される非同期シリアル通信環境にあっても、異常発
生時の時間的ロスを好適に解消することのできるシリア
ル通信装置を提供することを目的とする。
たものであり、上記伝送速度の異なるデータが混在して
授受される非同期シリアル通信環境にあっても、異常発
生時の時間的ロスを好適に解消することのできるシリア
ル通信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、伝送速度の異なるシリ
アルデータを非同期にて受信するシリアル通信装置にお
いて、前記シリアルデータの立下り及び立上りエッジを
検出するエッジ検出手段と、低速度サンプリングによる
データ受信時、前記エッジ検出手段による最初のエッジ
検出時刻と次のエッジ検出時刻との差分時間が低伝送速
度データの1ビット時間よりも短いとき通信異常と判断
し、前記エッジ検出手段による更に次のエッジ検出タイ
ミングに基づいて該低速度サンプリングによるデータ受
信をやり直す異常処理手段とを具えるようにする。
ため、請求項1記載の発明では、伝送速度の異なるシリ
アルデータを非同期にて受信するシリアル通信装置にお
いて、前記シリアルデータの立下り及び立上りエッジを
検出するエッジ検出手段と、低速度サンプリングによる
データ受信時、前記エッジ検出手段による最初のエッジ
検出時刻と次のエッジ検出時刻との差分時間が低伝送速
度データの1ビット時間よりも短いとき通信異常と判断
し、前記エッジ検出手段による更に次のエッジ検出タイ
ミングに基づいて該低速度サンプリングによるデータ受
信をやり直す異常処理手段とを具えるようにする。
【0021】また、請求項2記載の発明では、前記エッ
ジ検出手段を、前記シリアルデータを授受する通信端子
とは別途に設けられて同シリアルデータの論理レベル推
移を閾値判定する専用のエッジ検出端子を具えるものと
して構成する。
ジ検出手段を、前記シリアルデータを授受する通信端子
とは別途に設けられて同シリアルデータの論理レベル推
移を閾値判定する専用のエッジ検出端子を具えるものと
して構成する。
【0022】また、請求項3記載の発明では、前記エッ
ジ検出手段を、前記シリアルデータを受信する通信端子
から入力されるデータを決められた所定の時間間隔でサ
ンプリングし、それらサンプリングしたデータ各々の信
号レベルがその前後で所定のレベル差を呈するとき、前
記エッジである旨をソフトウェア的に検出するものとし
て構成する。
ジ検出手段を、前記シリアルデータを受信する通信端子
から入力されるデータを決められた所定の時間間隔でサ
ンプリングし、それらサンプリングしたデータ各々の信
号レベルがその前後で所定のレベル差を呈するとき、前
記エッジである旨をソフトウェア的に検出するものとし
て構成する。
【0023】また、請求項4記載の発明では、前記非同
期によるシリアルデータ通信は、スレーブ装置として車
両に搭載された複数の電子制御装置とマスタ装置である
外部装置若しくは車両に搭載された電子制御装置の1つ
とが通信路を介して接続された通信システム内で実行さ
れるものとし、前記低伝送速度データは、前記マスタ装
置と前記スレーブ装置との間でデータリンクを確立する
際、マスタ装置からスレーブ装置に対して最初に送信さ
れる同スレーブ装置のアドレスデータであるとし、前記
シリアル通信装置は、該スレーブ装置において前記アド
レスデータを低速度サンプリングにより受信するもので
あるとする。
期によるシリアルデータ通信は、スレーブ装置として車
両に搭載された複数の電子制御装置とマスタ装置である
外部装置若しくは車両に搭載された電子制御装置の1つ
とが通信路を介して接続された通信システム内で実行さ
れるものとし、前記低伝送速度データは、前記マスタ装
置と前記スレーブ装置との間でデータリンクを確立する
際、マスタ装置からスレーブ装置に対して最初に送信さ
れる同スレーブ装置のアドレスデータであるとし、前記
シリアル通信装置は、該スレーブ装置において前記アド
レスデータを低速度サンプリングにより受信するもので
あるとする。
【0024】
【作用】伝送速度の異なるデータが混在して授受される
非同期シリアル通信環境にあって、ノイズ等により通信
同期にずれが生じ、高い伝送速度で送信されたデータを
誤って低速サンプリングによって受信したような場合、
低速サンプリングをその規定ビット長分だけ行った後、
はじめてその通信異常が検出されるようになることは前
述した通りである。
非同期シリアル通信環境にあって、ノイズ等により通信
同期にずれが生じ、高い伝送速度で送信されたデータを
誤って低速サンプリングによって受信したような場合、
低速サンプリングをその規定ビット長分だけ行った後、
はじめてその通信異常が検出されるようになることは前
述した通りである。
【0025】そしてこのため、異常検出までに時間がか
かり、最悪の場合には、同期ずれを起こしたまま、低伝
送速度データの授受が永久に繰り返されることがあるこ
とも前述した。
かり、最悪の場合には、同期ずれを起こしたまま、低伝
送速度データの授受が永久に繰り返されることがあるこ
とも前述した。
【0026】そこで、請求項1記載の発明によるよう
に、上記エッジ検出手段及び異常処理手段を具え、 ・低速度サンプリングによるデータ受信時、エッジ検出
手段による最初のエッジ検出時刻と次のエッジ検出時刻
との差分時間が低伝送速度データの1ビット時間よりも
短いとき通信異常と判断し、エッジ検出手段による更に
次のエッジ検出タイミングに基づいて該低速度サンプリ
ングによるデータ受信をやり直す。といった異常処理を
行うようにすれば、この低速度サンプリングによるデー
タ受信の途中であっても、上記「エッジ検出手段による
更に次のエッジ検出タイミング」には通信異常である旨
が確実に検出されるようになる。そして、同タイミング
から該低速度サンプリングによるデータ受信をやり直す
ことで、最も短い場合には、当該タイミングをもってそ
の通信同期が復帰されるようになる。少なくともこのよ
うな異常処理によれば、前述した異常発生時の時間的ロ
スは好適に解消され、より短い時間で、しかも確実に通
信同期が復帰されるようになる。
に、上記エッジ検出手段及び異常処理手段を具え、 ・低速度サンプリングによるデータ受信時、エッジ検出
手段による最初のエッジ検出時刻と次のエッジ検出時刻
との差分時間が低伝送速度データの1ビット時間よりも
短いとき通信異常と判断し、エッジ検出手段による更に
次のエッジ検出タイミングに基づいて該低速度サンプリ
ングによるデータ受信をやり直す。といった異常処理を
行うようにすれば、この低速度サンプリングによるデー
タ受信の途中であっても、上記「エッジ検出手段による
更に次のエッジ検出タイミング」には通信異常である旨
が確実に検出されるようになる。そして、同タイミング
から該低速度サンプリングによるデータ受信をやり直す
ことで、最も短い場合には、当該タイミングをもってそ
の通信同期が復帰されるようになる。少なくともこのよ
うな異常処理によれば、前述した異常発生時の時間的ロ
スは好適に解消され、より短い時間で、しかも確実に通
信同期が復帰されるようになる。
【0027】また、請求項2記載の発明によるように、
上記エッジ検出手段を、 ・前記シリアルデータを授受する通信端子とは別途に設
けられて同シリアルデータの論理レベル推移を閾値判定
する専用のエッジ検出端子を具えるもの。として構成す
れば、すなわち、上記エッジの検出をハードウェア的に
行う構成とすれば、上記シリアルデータの伝送速度や、
受信サンプリング速度を問わず、同シリアルデータの確
実なエッジ検出が可能となる。
上記エッジ検出手段を、 ・前記シリアルデータを授受する通信端子とは別途に設
けられて同シリアルデータの論理レベル推移を閾値判定
する専用のエッジ検出端子を具えるもの。として構成す
れば、すなわち、上記エッジの検出をハードウェア的に
行う構成とすれば、上記シリアルデータの伝送速度や、
受信サンプリング速度を問わず、同シリアルデータの確
実なエッジ検出が可能となる。
【0028】また、請求項3記載の発明によるように、
前記エッジ検出手段は、 ・前記シリアルデータを受信する通信端子から入力され
るデータを決められた所定の時間間隔でサンプリング
し、それらサンプリングしたデータ各々の信号レベルが
その前後で所定のレベル差を呈するとき、前記エッジで
ある旨をソフトウェア的に検出するもの。として構成す
ることもできる。すなわち、このエッジ検出に基づく上
記異常処理は、低速度サンプリングによるデータ受信時
に実行されるものであるため、このようにソフトウェア
的にシリアルデータのエッジ検出を行う構成であって
も、速度的には十分に対応することができる。しかもこ
の場合には、上記請求項2記載の発明によるような専用
のハードウェアが不要であり、同エッジ検出手段をより
簡便に実現することができるようにもなる。
前記エッジ検出手段は、 ・前記シリアルデータを受信する通信端子から入力され
るデータを決められた所定の時間間隔でサンプリング
し、それらサンプリングしたデータ各々の信号レベルが
その前後で所定のレベル差を呈するとき、前記エッジで
ある旨をソフトウェア的に検出するもの。として構成す
ることもできる。すなわち、このエッジ検出に基づく上
記異常処理は、低速度サンプリングによるデータ受信時
に実行されるものであるため、このようにソフトウェア
的にシリアルデータのエッジ検出を行う構成であって
も、速度的には十分に対応することができる。しかもこ
の場合には、上記請求項2記載の発明によるような専用
のハードウェアが不要であり、同エッジ検出手段をより
簡便に実現することができるようにもなる。
【0029】また、請求項4記載の発明によるように、
前記非同期によるシリアルデータ通信が、 ・スレーブ装置として車両に搭載された複数の電子制御
装置とマスタ装置である外部装置若しくは車両に搭載さ
れた電子制御装置の1つとが通信路を介して接続された
通信システム内で実行されるもの。とし、また前記低伝
送速度データが、 ・前記マスタ装置と前記スレーブ装置との間でデータリ
ンクを確立する際、マスタ装置からスレーブ装置に対し
て最初に送信される同スレーブ装置のアドレスデータで
ある。とし、そして前記シリアル通信装置が、 ・該スレーブ装置において前記アドレスデータを低速度
サンプリングにより受信するもの。として構成すれば、
例えば国際規格ISO−9141に準拠した前述の診断
ツールと各種車載電子制御装置との間でのデータ通信に
あっても、車両の故障診断にかかる時間が通信の異常に
起因して不要に長引くようなことはなくなり、総合的に
みれば、同診断時間の好適な短縮が図られるようにもな
る。
前記非同期によるシリアルデータ通信が、 ・スレーブ装置として車両に搭載された複数の電子制御
装置とマスタ装置である外部装置若しくは車両に搭載さ
れた電子制御装置の1つとが通信路を介して接続された
通信システム内で実行されるもの。とし、また前記低伝
送速度データが、 ・前記マスタ装置と前記スレーブ装置との間でデータリ
ンクを確立する際、マスタ装置からスレーブ装置に対し
て最初に送信される同スレーブ装置のアドレスデータで
ある。とし、そして前記シリアル通信装置が、 ・該スレーブ装置において前記アドレスデータを低速度
サンプリングにより受信するもの。として構成すれば、
例えば国際規格ISO−9141に準拠した前述の診断
ツールと各種車載電子制御装置との間でのデータ通信に
あっても、車両の故障診断にかかる時間が通信の異常に
起因して不要に長引くようなことはなくなり、総合的に
みれば、同診断時間の好適な短縮が図られるようにもな
る。
【0030】
【実施例】図1に、この発明にかかるシリアル通信装置
の一実施例を示す。この実施例の装置は、車載される各
種の電子制御装置とこれに外部接続される診断ツールと
の間で診断のためのデータ通信を行う非同期シリアル通
信システムにあって、それら車載電子制御装置のデータ
受信能率を高く維持する装置として構成されている。
の一実施例を示す。この実施例の装置は、車載される各
種の電子制御装置とこれに外部接続される診断ツールと
の間で診断のためのデータ通信を行う非同期シリアル通
信システムにあって、それら車載電子制御装置のデータ
受信能率を高く維持する装置として構成されている。
【0031】はじめに、上記通信システム並びに同実施
例の通信装置の構成について説明する。まず上記通信シ
ステムは、車載電子制御装置として例えばエンジン制御
装置1やトランスミッション制御装置2からなる複数の
電子制御装置が通信線3(前述したKラインに相当)を
介して接続されるとともに、これら車載電子制御装置に
対して更に、通信線3およびダイアグコネクタ4を介し
て外部診断装置である診断ツール5が接続されて構成さ
れる。なお、これら接続される外部診断ツール5と車載
電子制御装置、例えばエンジン制御装置1やトランスミ
ッション制御装置2との間では、その通信方式として、
SCI(Serial Communication Interface)と呼ばれる
多重通信方式が用いられる。また、該多重通信に際して
の通信プロトコルとしては、欧州の国際標準機関である
ISOの前述した9141基準に準拠したプロトコルが
用いられるものとする。以下に、これらの各要素の詳細
について説明する。
例の通信装置の構成について説明する。まず上記通信シ
ステムは、車載電子制御装置として例えばエンジン制御
装置1やトランスミッション制御装置2からなる複数の
電子制御装置が通信線3(前述したKラインに相当)を
介して接続されるとともに、これら車載電子制御装置に
対して更に、通信線3およびダイアグコネクタ4を介し
て外部診断装置である診断ツール5が接続されて構成さ
れる。なお、これら接続される外部診断ツール5と車載
電子制御装置、例えばエンジン制御装置1やトランスミ
ッション制御装置2との間では、その通信方式として、
SCI(Serial Communication Interface)と呼ばれる
多重通信方式が用いられる。また、該多重通信に際して
の通信プロトコルとしては、欧州の国際標準機関である
ISOの前述した9141基準に準拠したプロトコルが
用いられるものとする。以下に、これらの各要素の詳細
について説明する。
【0032】ここでは、車載電子制御装置の一例とし
て、エンジン制御装置1を代表としてその構成並びに機
能を説明する。エンジン制御装置1は、同図1に示され
るように、CPU11、ROM12、RAM13、入力
回路14、出力回路15、AD変換(ADC)回路1
6、及び通信回路17等をそれぞれ有して構成されてい
る。
て、エンジン制御装置1を代表としてその構成並びに機
能を説明する。エンジン制御装置1は、同図1に示され
るように、CPU11、ROM12、RAM13、入力
回路14、出力回路15、AD変換(ADC)回路1
6、及び通信回路17等をそれぞれ有して構成されてい
る。
【0033】ここで、通信回路17は、主に診断ツール
5から送られる診断要求メッジージのISO−9141
信号フォーマット、すなわちSCIの10ビットフォー
マット(図8参照)をCPU11が読み取ることができ
るディジタル信号に変換したり、CPU11からISO
−9141メッセージフォーマットにて出力される応答
メッセージを上記SCIの10ビットフォーマットに逆
変換する機能等を有する回路である。なお、これらビッ
トフォーマット変換機能は、UART(非同期通信回
路)と呼ばれるハードウェアにて実現され、SCIの1
0ビットフォーマットに基づき構成されるメッセージの
内容は、ソフトウェアにて処理される。
5から送られる診断要求メッジージのISO−9141
信号フォーマット、すなわちSCIの10ビットフォー
マット(図8参照)をCPU11が読み取ることができ
るディジタル信号に変換したり、CPU11からISO
−9141メッセージフォーマットにて出力される応答
メッセージを上記SCIの10ビットフォーマットに逆
変換する機能等を有する回路である。なお、これらビッ
トフォーマット変換機能は、UART(非同期通信回
路)と呼ばれるハードウェアにて実現され、SCIの1
0ビットフォーマットに基づき構成されるメッセージの
内容は、ソフトウェアにて処理される。
【0034】また、このエンジン制御装置1を構成する
入力回路14には、エンジン回転数を検出するクランク
角センサ21や車速センサ22等のセンサから出力され
る主にパルス信号からなるセンサ信号が入力され、AD
変換回路16には、スロットルセンサ23、エアフロー
メータ24、水温センサ25、及びO2 センサ26な
ど、これも車両各部に設けられたセンサから出力される
アナログ信号からなるセンサ信号が入力される。これら
センサ信号はいずれも、それら検出値に対応したセンサ
データとしてRAM13のデータ領域に格納され、CP
U11による燃料噴出量や点火時期の演算のための演算
値として利用される。
入力回路14には、エンジン回転数を検出するクランク
角センサ21や車速センサ22等のセンサから出力され
る主にパルス信号からなるセンサ信号が入力され、AD
変換回路16には、スロットルセンサ23、エアフロー
メータ24、水温センサ25、及びO2 センサ26な
ど、これも車両各部に設けられたセンサから出力される
アナログ信号からなるセンサ信号が入力される。これら
センサ信号はいずれも、それら検出値に対応したセンサ
データとしてRAM13のデータ領域に格納され、CP
U11による燃料噴出量や点火時期の演算のための演算
値として利用される。
【0035】CPU11は、ROM12に予め格納され
ている制御プログラムに従い、上記RAM13に取り込
まれたセンサデータに基づく所定の演算を実行してその
都度の燃料噴射量や点火時期を求めるとともに、診断ツ
ール5との間で後述する通信メッセージの授受、並びに
そのメッセージを通じて指定された診断処理を実行する
部分である。
ている制御プログラムに従い、上記RAM13に取り込
まれたセンサデータに基づく所定の演算を実行してその
都度の燃料噴射量や点火時期を求めるとともに、診断ツ
ール5との間で後述する通信メッセージの授受、並びに
そのメッセージを通じて指定された診断処理を実行する
部分である。
【0036】なお、このCPU11を通じて求められた
燃料噴射量は出力回路15に与えられ、この出力回路1
5を通じて、同求められた燃料噴射量に対応する信号が
エンジン制御手段27に出力される。エンジン制御手段
27としては例えば燃料噴射弁がある。
燃料噴射量は出力回路15に与えられ、この出力回路1
5を通じて、同求められた燃料噴射量に対応する信号が
エンジン制御手段27に出力される。エンジン制御手段
27としては例えば燃料噴射弁がある。
【0037】また、診断処理に際しては、診断ツール5
からの例えばRAM値読み出し指令に応じて、上記RA
M13に取り込まれたセンサデータがこのCPU11に
よって順次読み出され、該読み出されたデータが診断デ
ータとして、通信回路17を介して上記通信線3に出力
される。
からの例えばRAM値読み出し指令に応じて、上記RA
M13に取り込まれたセンサデータがこのCPU11に
よって順次読み出され、該読み出されたデータが診断デ
ータとして、通信回路17を介して上記通信線3に出力
される。
【0038】一方、診断ツール5は、こうした車載電子
制御装置或いはそれを通じた車両システムの診断が必要
とされるときに、上述のようにダイアグコネクタ4を介
して車載電子制御装置(ここでの例ではエンジン制御装
置1及びトランスミッション制御装置2等々)に電気的
に接続されて、上記診断データとして読み出されたデー
タを読み込み、それらデータの診断を支援する装置であ
る。
制御装置或いはそれを通じた車両システムの診断が必要
とされるときに、上述のようにダイアグコネクタ4を介
して車載電子制御装置(ここでの例ではエンジン制御装
置1及びトランスミッション制御装置2等々)に電気的
に接続されて、上記診断データとして読み出されたデー
タを読み込み、それらデータの診断を支援する装置であ
る。
【0039】なお、同診断ツール5では通常、これら読
み込んだ診断データを表示器に一覧表示したり、グラフ
表示したりすることによって、それらデータの異常の有
無を診断者に知らしめる。
み込んだ診断データを表示器に一覧表示したり、グラフ
表示したりすることによって、それらデータの異常の有
無を診断者に知らしめる。
【0040】また、ダイアグコネクタ4には、イグニシ
ョンスイッチ18を経て、バッテリ19より電源が供給
されており、診断ツール5がこうして車載電子制御装置
と電気的に接続されるとき、該ダイアグコネクタ4を介
して診断ツール5にも電源が供給されるようになってい
る。
ョンスイッチ18を経て、バッテリ19より電源が供給
されており、診断ツール5がこうして車載電子制御装置
と電気的に接続されるとき、該ダイアグコネクタ4を介
して診断ツール5にも電源が供給されるようになってい
る。
【0041】次に、図2を併せ参照して、同実施例の通
信装置を構成する上記通信回路17の端子構成について
説明する。同図2に示されるように、通信回路17は、
データの送信端子(TxD)171及び受信端子(Rx
D)172の他に、同データの低速受信(サンプリン
グ)時における論理レベル推移を閾値判定する専用のエ
ッジ検出端子(Port)173を具えて構成される。
信装置を構成する上記通信回路17の端子構成について
説明する。同図2に示されるように、通信回路17は、
データの送信端子(TxD)171及び受信端子(Rx
D)172の他に、同データの低速受信(サンプリン
グ)時における論理レベル推移を閾値判定する専用のエ
ッジ検出端子(Port)173を具えて構成される。
【0042】ここで、上記送受信端子(TxD及びRx
D)171及び172は、先の図6でいうKライン対応
通信端子TM1に相当するもので、同通信回路17とし
ての上述したビットフォーマット変換機能を実現するU
ART(非同期通信回路)の一部として構成される。
D)171及び172は、先の図6でいうKライン対応
通信端子TM1に相当するもので、同通信回路17とし
ての上述したビットフォーマット変換機能を実現するU
ART(非同期通信回路)の一部として構成される。
【0043】また、上記エッジ検出端子(Port)1
73は、CPUに通常設けられるいわゆるポート入力に
相当する端子であり、同実施例の通信装置では、このエ
ッジ検出端子173を通じて、上記受信されるシリアル
データのエッジ部分(タイミング)をモニタするように
している。
73は、CPUに通常設けられるいわゆるポート入力に
相当する端子であり、同実施例の通信装置では、このエ
ッジ検出端子173を通じて、上記受信されるシリアル
データのエッジ部分(タイミング)をモニタするように
している。
【0044】なお、同実施例の通信装置では、このエッ
ジ検出端子173によるデータサンプリング速度を5b
psに、また上記送信端子171によるデータ伝送速度
並びに受信端子172によるデータサンプリング速度を
10.4Kbpsにそれぞれ固定している。
ジ検出端子173によるデータサンプリング速度を5b
psに、また上記送信端子171によるデータ伝送速度
並びに受信端子172によるデータサンプリング速度を
10.4Kbpsにそれぞれ固定している。
【0045】さて、国際規格ISO−9141に準拠し
て行われる上記診断ツール5とこの実施例の通信装置
(制御装置1或いは2)との間でのデータ通信が図7に
示される手順にて実行されることは前述した。
て行われる上記診断ツール5とこの実施例の通信装置
(制御装置1或いは2)との間でのデータ通信が図7に
示される手順にて実行されることは前述した。
【0046】図3及び図4は、こうした非同期シリアル
データ通信に際し、同実施例の通信装置の主にCPU1
1並びに通信回路17を通じて実行される通信処理につ
いてその処理手順を示したものであり、次に、これら図
3及び図4を併せ参照して、同実施例の通信装置の動作
を更に詳述する。
データ通信に際し、同実施例の通信装置の主にCPU1
1並びに通信回路17を通じて実行される通信処理につ
いてその処理手順を示したものであり、次に、これら図
3及び図4を併せ参照して、同実施例の通信装置の動作
を更に詳述する。
【0047】はじめに、図3を参照して、同実施例の通
信装置を通じて実行される通信処理の全体の処理手順に
ついて説明する。同通信処理において、図7にデータD
1として示される態様で、診断ツール5からの「アドレ
ス」情報の送信があったとすると、CPU11はまず、
ステップ110で、上記エッジ検出端子173を通じた
5bpsといった低速サンプリングでの受信処理を実行
する。この5bpsでの受信処理の詳細については、後
に図4を参照して詳述する。
信装置を通じて実行される通信処理の全体の処理手順に
ついて説明する。同通信処理において、図7にデータD
1として示される態様で、診断ツール5からの「アドレ
ス」情報の送信があったとすると、CPU11はまず、
ステップ110で、上記エッジ検出端子173を通じた
5bpsといった低速サンプリングでの受信処理を実行
する。この5bpsでの受信処理の詳細については、後
に図4を参照して詳述する。
【0048】こうして5bpsでの受信処理を終えたC
PU11は次に、ステップ120にて、通信回路17の
伝送速度並びにサンプリング速度を低速の5bpsから
高速の10.4Kbpsに切り替える。すなわち、同通
信回路17の通信端子を上記エッジ検出端子(Por
t)173から送受信端子(TxD及びRxD)171
及び172に切り替える。
PU11は次に、ステップ120にて、通信回路17の
伝送速度並びにサンプリング速度を低速の5bpsから
高速の10.4Kbpsに切り替える。すなわち、同通
信回路17の通信端子を上記エッジ検出端子(Por
t)173から送受信端子(TxD及びRxD)171
及び172に切り替える。
【0049】その後、CPU11は、ステップ130、
ステップ140、ステップ170及びステップ180の
処理の繰り返しによって、図7にデータD2〜D8とし
て示される各種のデータ授受を診断ツール5との間で実
行する。
ステップ140、ステップ170及びステップ180の
処理の繰り返しによって、図7にデータD2〜D8とし
て示される各種のデータ授受を診断ツール5との間で実
行する。
【0050】そして、診断ツール5からの要求がなくな
れば、ステップ150の「タイムオーバー」の条件が満
たされる。こうして「タイムオーバー」の条件が満たさ
れると、CPU11は最後に、ステップ160にて、通
信回路17の伝送速度並びにサンプリング速度を高速の
10.4Kbpsから低速の5bpsに切り替えて、す
なわち同通信回路17の通信端子を送受信端子(TxD
及びRxD)171及び172から上記エッジ検出端子
(Port)173に切り替えて、当該通信処理を終了
する。
れば、ステップ150の「タイムオーバー」の条件が満
たされる。こうして「タイムオーバー」の条件が満たさ
れると、CPU11は最後に、ステップ160にて、通
信回路17の伝送速度並びにサンプリング速度を高速の
10.4Kbpsから低速の5bpsに切り替えて、す
なわち同通信回路17の通信端子を送受信端子(TxD
及びRxD)171及び172から上記エッジ検出端子
(Port)173に切り替えて、当該通信処理を終了
する。
【0051】なお、上記診断ツール5とのデータ授受に
際し、ステップ180にて、 ・例えばストップビットエラー等、図8に示されるSC
Iフォーマットにエラーが検出された場合、或いは ・受信されたメッセージのチェック符号(例えばチェッ
クサム)異常等、メッセージフォーマットのエラーが検
出された場合、 等々には、上記ステップ160に強制移行され、上述し
た伝送速度の切り替えが行われた後、当該通信処理が強
制終了される。すなわちこの場合、診断ツール5からそ
の後何らかのデータが送信されたとしても、同通信装置
ではこれを、上記ステップ110の「5bpsでの受信
処理」からやり直す。
際し、ステップ180にて、 ・例えばストップビットエラー等、図8に示されるSC
Iフォーマットにエラーが検出された場合、或いは ・受信されたメッセージのチェック符号(例えばチェッ
クサム)異常等、メッセージフォーマットのエラーが検
出された場合、 等々には、上記ステップ160に強制移行され、上述し
た伝送速度の切り替えが行われた後、当該通信処理が強
制終了される。すなわちこの場合、診断ツール5からそ
の後何らかのデータが送信されたとしても、同通信装置
ではこれを、上記ステップ110の「5bpsでの受信
処理」からやり直す。
【0052】次に、図4を併せ参照して、このステップ
110にかかる「5bpsでの受信処理」について詳述
する。この受信処理において、CPU11はまず、ステ
ップ111にて初期化を実行する。この初期化では例え
ば、図1に示されるRAM13の受信用レジスタの初期
化や、エッジ検出回数の初期化等が行われる。
110にかかる「5bpsでの受信処理」について詳述
する。この受信処理において、CPU11はまず、ステ
ップ111にて初期化を実行する。この初期化では例え
ば、図1に示されるRAM13の受信用レジスタの初期
化や、エッジ検出回数の初期化等が行われる。
【0053】こうして初期化を終えたCPU11は次
に、ステップ112にて、上記5bpsの伝送速度で送
信されるデータ(「アドレス」情報)の受信完了の有無
を判断する。該判断において、同データが受信完了され
ていれば(10ビット受信されていれば)、当該処理を
終えて、図3に示される上記通信処理に戻る(リターン
する)。なお、初期化後、同データが通信回路17の上
記エッジ検出端子173を通じて低速サンプリングされ
るようになることは上述した通りである。
に、ステップ112にて、上記5bpsの伝送速度で送
信されるデータ(「アドレス」情報)の受信完了の有無
を判断する。該判断において、同データが受信完了され
ていれば(10ビット受信されていれば)、当該処理を
終えて、図3に示される上記通信処理に戻る(リターン
する)。なお、初期化後、同データが通信回路17の上
記エッジ検出端子173を通じて低速サンプリングされ
るようになることは上述した通りである。
【0054】他方、ステップ112において、上記5b
psデータの最初の取り込みも含め、当該データの受信
が未だ完了していない旨判断される場合には、CPU1
1は更にステップ113にて、上記エッジ検出端子17
3によるエッジ検出の有無を判断する。同受信処理にお
いては、これらステップ112及び113の判断が、上
記データの受信が完了されるまで、或いは同データのエ
ッジが検出されるまで、繰り返し実行される。
psデータの最初の取り込みも含め、当該データの受信
が未だ完了していない旨判断される場合には、CPU1
1は更にステップ113にて、上記エッジ検出端子17
3によるエッジ検出の有無を判断する。同受信処理にお
いては、これらステップ112及び113の判断が、上
記データの受信が完了されるまで、或いは同データのエ
ッジが検出されるまで、繰り返し実行される。
【0055】そしていま、上記5bpsデータのスター
トビットも含め、当該データのエッジが検出されたとす
ると、次のステップ114において、その検出時刻がR
AM13の所定領域に記憶される。これが、エッジ検出
回数=「1」となる同データの最初のエッジ、すなわち
スタートビットの立下りエッジであれば、次にエッジが
検出されるまで、上記ステップ112、ステップ11
3、及びステップ114の処理が繰り返される。
トビットも含め、当該データのエッジが検出されたとす
ると、次のステップ114において、その検出時刻がR
AM13の所定領域に記憶される。これが、エッジ検出
回数=「1」となる同データの最初のエッジ、すなわち
スタートビットの立下りエッジであれば、次にエッジが
検出されるまで、上記ステップ112、ステップ11
3、及びステップ114の処理が繰り返される。
【0056】そしてその後、2番目のエッジが検出され
ると、ステップ116にて、今回のエッジ検出時刻と前
回の(最初の)エッジ検出時刻との差分時間が計算さ
れ、更にこの計算された差分時間は、次のステップ11
7で、時間「150ms(ミリ秒)」と比較される。
ると、ステップ116にて、今回のエッジ検出時刻と前
回の(最初の)エッジ検出時刻との差分時間が計算さ
れ、更にこの計算された差分時間は、次のステップ11
7で、時間「150ms(ミリ秒)」と比較される。
【0057】ここで、この時間「150ms」とは、上
記5bpsデータの1ビット時間である「200ms」
に「50ms」のマージンを含ませた値である。同実施
例の通信装置では、上記ステップ117での比較におい
て、上記差分時間がこの時間「150ms」以上である
場合には、正常なデータ受信が維持されているものと判
断して、これらステップ112〜ステップ117の処理
を繰り返す。
記5bpsデータの1ビット時間である「200ms」
に「50ms」のマージンを含ませた値である。同実施
例の通信装置では、上記ステップ117での比較におい
て、上記差分時間がこの時間「150ms」以上である
場合には、正常なデータ受信が維持されているものと判
断して、これらステップ112〜ステップ117の処理
を繰り返す。
【0058】他方、同ステップ117での比較におい
て、上記差分時間がこの時間「150ms」未満であっ
た場合、該実施例の通信装置は、通信異常が発生した旨
判断して、当該受信処理を中断する。そして、ステップ
111の初期化から、同受信処理をやり直す。
て、上記差分時間がこの時間「150ms」未満であっ
た場合、該実施例の通信装置は、通信異常が発生した旨
判断して、当該受信処理を中断する。そして、ステップ
111の初期化から、同受信処理をやり直す。
【0059】すなわち、10.4Kbpsといった高伝
送速度データの最大エッジ間隔時間は、そのスタートビ
ットの最初の立下りエッジからストップビットの最初の
立上りエッジまでの9ビット時間、すなわち約「1m
s」である。一方、上記5bpsデータの最小エッジ間
隔時間は、その1ビット時間である上記「200ms」
であり、「1ms」に比べて十分に大きい。したがっ
て、上記時間「150ms(200ms−50ms(マ
ージン))」より時間間隔の短いエッジとは、10.4
Kbpsデータのエッジ、若しくはノイズによるもので
あり、同実施例の通信装置では、このような短い時間間
隔のエッジが存在した場合に、通信異常と判断するよう
にしている。
送速度データの最大エッジ間隔時間は、そのスタートビ
ットの最初の立下りエッジからストップビットの最初の
立上りエッジまでの9ビット時間、すなわち約「1m
s」である。一方、上記5bpsデータの最小エッジ間
隔時間は、その1ビット時間である上記「200ms」
であり、「1ms」に比べて十分に大きい。したがっ
て、上記時間「150ms(200ms−50ms(マ
ージン))」より時間間隔の短いエッジとは、10.4
Kbpsデータのエッジ、若しくはノイズによるもので
あり、同実施例の通信装置では、このような短い時間間
隔のエッジが存在した場合に、通信異常と判断するよう
にしている。
【0060】図5は、こうした実施例の通信装置による
受信処理態様を従来の装置と対比して示したものであ
り、次に、この図5を参照して、同実施例の通信装置に
よる上記受信処理動作を更に詳述する。
受信処理態様を従来の装置と対比して示したものであ
り、次に、この図5を参照して、同実施例の通信装置に
よる上記受信処理動作を更に詳述する。
【0061】すなわちいま、図5(a)に示される態様
で送信されたとする診断ツールからの送信データに対
し、従来は、先の図9(b)に示される受信処理P1〜
P3に対応して同図5(b)にP11〜P13として示
されるように、 (1)データD11の受信処理P11において何らかの
エラーEが発生した場合、電子制御装置側では、低速度
でのサンプリングからやり直そうとするため、高速にて
送信されているデータD12のスタートビットエッジの
検出に伴い、低速サンプリングによる受信処理P12を
開始してしまう。 (2)そして、一旦こうして低速サンプリングによる受
信処理P12が開始されてしまうと、その規定ビット長
(200ms×10ビット=2s長)のサンプリングが
終了するまではその異常を検出することができなくな
る。 (3)このため、同電子制御装置側では、この受信処理
P12の終了後、再度、低速データD13に対する低速
サンプリングによる受信処理P13を同図5(b)に示
される態様で実行することとなる。 (4)そして、前記規格ISO−9141によれば、診
断ツールが通信の異常を判断し、上記5bpsといった
低速でのデータ(「アドレス」情報)の再送信を開始す
る最大時間が300msに定められているため、最悪の
場合には、こうした同期ずれを起こしたまま、上記低速
データの授受が永久に繰り返されることもある。といっ
た態様での受信処理が行われていた。
で送信されたとする診断ツールからの送信データに対
し、従来は、先の図9(b)に示される受信処理P1〜
P3に対応して同図5(b)にP11〜P13として示
されるように、 (1)データD11の受信処理P11において何らかの
エラーEが発生した場合、電子制御装置側では、低速度
でのサンプリングからやり直そうとするため、高速にて
送信されているデータD12のスタートビットエッジの
検出に伴い、低速サンプリングによる受信処理P12を
開始してしまう。 (2)そして、一旦こうして低速サンプリングによる受
信処理P12が開始されてしまうと、その規定ビット長
(200ms×10ビット=2s長)のサンプリングが
終了するまではその異常を検出することができなくな
る。 (3)このため、同電子制御装置側では、この受信処理
P12の終了後、再度、低速データD13に対する低速
サンプリングによる受信処理P13を同図5(b)に示
される態様で実行することとなる。 (4)そして、前記規格ISO−9141によれば、診
断ツールが通信の異常を判断し、上記5bpsといった
低速でのデータ(「アドレス」情報)の再送信を開始す
る最大時間が300msに定められているため、最悪の
場合には、こうした同期ずれを起こしたまま、上記低速
データの授受が永久に繰り返されることもある。といっ
た態様での受信処理が行われていた。
【0062】こうした従来の装置の受信処理に対し、同
実施例の通信装置では、図5(c)に示されるように、 (1)時刻t1におけるデータD11の受信処理P21
において何らかのエラーEが発生した場合、電子制御装
置側では、時刻t2におけるデータD12の到来に伴
い、低速度でのサンプリングからやり直す。したがって
この場合、上記従来の装置と同様、高速にて送信されて
いるデータD12のスタートビットエッジの検出に伴
い、低速サンプリングによる受信処理P22を開始して
しまう。 (2)ただし、同実施例の通信装置においては、図4に
示される上述した5bps受信処理を通じて、時刻t3
には、 (時刻t3−時刻t2) < 150ms である旨の判断に基づき、当該受信処理P22の異常が
検出されるとともに、同受信処理P22が中断される。 (3)そして、時刻t4に、診断ツール5から低速デー
タD13が到来すると、同時刻t4には、受信処理P2
3として、上記低速度でのサンプリングがやり直しさ
れ、時刻t5には、該低速サンプリングによる受信処理
P23が正常に終了される。といった態様で、同受信処
理が行われるようになる。
実施例の通信装置では、図5(c)に示されるように、 (1)時刻t1におけるデータD11の受信処理P21
において何らかのエラーEが発生した場合、電子制御装
置側では、時刻t2におけるデータD12の到来に伴
い、低速度でのサンプリングからやり直す。したがって
この場合、上記従来の装置と同様、高速にて送信されて
いるデータD12のスタートビットエッジの検出に伴
い、低速サンプリングによる受信処理P22を開始して
しまう。 (2)ただし、同実施例の通信装置においては、図4に
示される上述した5bps受信処理を通じて、時刻t3
には、 (時刻t3−時刻t2) < 150ms である旨の判断に基づき、当該受信処理P22の異常が
検出されるとともに、同受信処理P22が中断される。 (3)そして、時刻t4に、診断ツール5から低速デー
タD13が到来すると、同時刻t4には、受信処理P2
3として、上記低速度でのサンプリングがやり直しさ
れ、時刻t5には、該低速サンプリングによる受信処理
P23が正常に終了される。といった態様で、同受信処
理が行われるようになる。
【0063】このように、この実施例のシリアル通信装
置によれば、上記低速度サンプリングによるデータ受信
の途中であっても、通信異常があった場合には、その旨
が即座に、しかも確実に検出されるようになる。
置によれば、上記低速度サンプリングによるデータ受信
の途中であっても、通信異常があった場合には、その旨
が即座に、しかも確実に検出されるようになる。
【0064】そして、その異常検出タイミングから同低
速度サンプリングによるデータ受信がやり直しされる
(正確には、診断ツール5から新たなデータが送信され
るまで待機する)ことで、最も短い場合には、当該タイ
ミングをもってその通信同期が復帰されるようになる。
少なくともこのような異常処理によれば、異常発生時の
時間的ロスは好適に解消され、より短い時間で、しかも
確実に通信同期が復帰されるようになる。
速度サンプリングによるデータ受信がやり直しされる
(正確には、診断ツール5から新たなデータが送信され
るまで待機する)ことで、最も短い場合には、当該タイ
ミングをもってその通信同期が復帰されるようになる。
少なくともこのような異常処理によれば、異常発生時の
時間的ロスは好適に解消され、より短い時間で、しかも
確実に通信同期が復帰されるようになる。
【0065】また、同実施例の通信装置では、低速サン
プリング(5bps受信処理)時のエッジ検出を行う手
段として、図2に示されるような専用のエッジ検出端子
173を用いているため、上記データの伝送速度や、受
信サンプリング速度を問わずに、同データの確実なエッ
ジ検出が可能となっている。
プリング(5bps受信処理)時のエッジ検出を行う手
段として、図2に示されるような専用のエッジ検出端子
173を用いているため、上記データの伝送速度や、受
信サンプリング速度を問わずに、同データの確実なエッ
ジ検出が可能となっている。
【0066】ただし、このエッジ検出に基づく上記異常
処理が、低速度サンプリングによるデータ受信時に実行
されるものであることに鑑みると、他に例えば、・前記
受信端子(RxD)172から入力されるデータを決め
られた所定の時間間隔でサンプリングし、それらサンプ
リングしたデータ各々の信号レベルがその前後で所定の
レベル差を呈するとき、上記エッジである旨をソフトウ
ェア的に検出するもの。として同エッジ検出手段を構成
することもできる。
処理が、低速度サンプリングによるデータ受信時に実行
されるものであることに鑑みると、他に例えば、・前記
受信端子(RxD)172から入力されるデータを決め
られた所定の時間間隔でサンプリングし、それらサンプ
リングしたデータ各々の信号レベルがその前後で所定の
レベル差を呈するとき、上記エッジである旨をソフトウ
ェア的に検出するもの。として同エッジ検出手段を構成
することもできる。
【0067】このようにソフトウェア的にシリアルデー
タのエッジ検出を行う構成であっても、速度的には十分
に対応することができるようになる。しかもこの場合に
は、上記専用のエッジ検出端子173が不要であり、エ
ッジ検出手段をより簡便に実現することができるように
もなる。
タのエッジ検出を行う構成であっても、速度的には十分
に対応することができるようになる。しかもこの場合に
は、上記専用のエッジ検出端子173が不要であり、エ
ッジ検出手段をより簡便に実現することができるように
もなる。
【0068】ところで、上記実施例では、診断ツール5
と車載電子制御装置1或いは2との間で国際規格ISO
−9141に準拠して行われるデータ通信システムにこ
の発明にかかるシリアル通信装置を適用する場合につい
て述べたが、他に例えば、 ・複数の車載電子制御装置間で、1つをマスタ、他をス
レーブとする通信路を形成するデータ通信システム。等
についても、この発明を同様に適用することはできる。
と車載電子制御装置1或いは2との間で国際規格ISO
−9141に準拠して行われるデータ通信システムにこ
の発明にかかるシリアル通信装置を適用する場合につい
て述べたが、他に例えば、 ・複数の車載電子制御装置間で、1つをマスタ、他をス
レーブとする通信路を形成するデータ通信システム。等
についても、この発明を同様に適用することはできる。
【0069】また、それら装置間でのデータ通信プロト
コルも、上記国際規格ISO−9141に限られること
なく任意である。要は、伝送速度の異なるシリアルデー
タを非同期にて通信するシリアル通信システムでさえあ
れば、この発明にかかる通信装置の採用によって、上記
実施例に準じた効果が奏されるようになる。
コルも、上記国際規格ISO−9141に限られること
なく任意である。要は、伝送速度の異なるシリアルデー
タを非同期にて通信するシリアル通信システムでさえあ
れば、この発明にかかる通信装置の採用によって、上記
実施例に準じた効果が奏されるようになる。
【0070】しかもこの場合、上記データの伝送速度
も、低速及び高速の2通りには限られない。それ以上の
場合、例えば低速、中速、高速の3通りのデータ伝送速
度が混在する場合であっても、それら低速或いは中速デ
ータに対して、基本的には上記に準じた受信処理を行う
ことは可能である。そして、同受信処理の採用により、
それら受信時に通信異常が発生したとしても、その際の
時間的ロスは好適に解消されるようになる。
も、低速及び高速の2通りには限られない。それ以上の
場合、例えば低速、中速、高速の3通りのデータ伝送速
度が混在する場合であっても、それら低速或いは中速デ
ータに対して、基本的には上記に準じた受信処理を行う
ことは可能である。そして、同受信処理の採用により、
それら受信時に通信異常が発生したとしても、その際の
時間的ロスは好適に解消されるようになる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、伝送速度の異なるデータが混在して授受される非同
期シリアル通信環境にあっても、通信異常発生時の時間
的ロスは好適に解消されるようになる。
ば、伝送速度の異なるデータが混在して授受される非同
期シリアル通信環境にあっても、通信異常発生時の時間
的ロスは好適に解消されるようになる。
【0072】そしてこのため、それらシリアルデータに
ついての高い受信能率が維持されるようにもなる。
ついての高い受信能率が維持されるようにもなる。
【図1】この発明のシリアル通信装置の一実施例を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図2】図1に示される通信回路の端子構成を示すブロ
ック図。
ック図。
【図3】各電子制御装置での通信処理手順を示すフロー
チャート。
チャート。
【図4】同通信処理の特に5bps受信処理の詳細を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図5】実施例の装置の異常時の受信処理態様を主に示
すタイムチャート。
すタイムチャート。
【図6】診断ツールと車載電子制御装置との通信システ
ム構成例を示すブロック図。
ム構成例を示すブロック図。
【図7】同システムの国際規格ISO−9141に基づ
く通信手順を示すタイムチャート。
く通信手順を示すタイムチャート。
【図8】データバイトのビットフォーマットを示すタイ
ムチャート。
ムチャート。
【図9】従来の通信装置の異常時の受信処理態様を示す
タイムチャート。
タイムチャート。
1…エンジン制御装置、2…トランスミッション制御装
置、3…通信線、4…ダイアグコネクタ、5…診断ツー
ル、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14
…入力回路、15…出力回路、16…AD変換(AD
C)回路、17…通信回路、18…イグニションスイッ
チ、19…バッテリ、21…クランク角センサ、22…
車速センサ、23…スロットルセンサ、24…エアフロ
ーメータ、25…水温センサ、26…O2 センサ、27
…エンジン制御手段、171…送信端子(TxD)、1
72…受信端子(RxD)、173…エッジ検出端子。
置、3…通信線、4…ダイアグコネクタ、5…診断ツー
ル、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14
…入力回路、15…出力回路、16…AD変換(AD
C)回路、17…通信回路、18…イグニションスイッ
チ、19…バッテリ、21…クランク角センサ、22…
車速センサ、23…スロットルセンサ、24…エアフロ
ーメータ、25…水温センサ、26…O2 センサ、27
…エンジン制御手段、171…送信端子(TxD)、1
72…受信端子(RxD)、173…エッジ検出端子。
Claims (4)
- 【請求項1】伝送速度の異なるシリアルデータを非同期
にて受信するシリアル通信装置において、 前記シリアルデータの立下り及び立上りエッジを検出す
るエッジ検出手段と、 低速度サンプリングによるデータ受信時、前記エッジ検
出手段による最初のエッジ検出時刻と次のエッジ検出時
刻との差分時間が低伝送速度データの1ビット時間より
も短いとき通信異常と判断し、前記エッジ検出手段によ
る更に次のエッジ検出タイミングに基づいて該低速度サ
ンプリングによるデータ受信をやり直す異常処理手段
と、 を具えることを特徴とするシリアル通信装置。 - 【請求項2】前記エッジ検出手段は、前記シリアルデー
タを授受する通信端子とは別途に設けられて同シリアル
データの論理レベル推移を閾値判定する専用のエッジ検
出端子を具えるものである請求項1記載のシリアル通信
装置。 - 【請求項3】前記エッジ検出手段は、前記シリアルデー
タを受信する通信端子から入力されるデータを決められ
た所定の時間間隔でサンプリングし、それらサンプリン
グしたデータ各々の信号レベルがその前後で所定のレベ
ル差を呈するとき、前記エッジである旨をソフトウェア
的に検出するものである請求項1記載のシリアル通信装
置。 - 【請求項4】前記非同期によるシリアルデータ通信は、
スレーブ装置として車両に搭載された複数の電子制御装
置とマスタ装置である外部装置若しくは車両に搭載され
た電子制御装置の1つとが通信路を介して接続された通
信システム内で実行されるものであり、 前記低伝送速度データは、前記マスタ装置と前記スレー
ブ装置との間でデータリンクを確立する際、マスタ装置
からスレーブ装置に対して最初に送信される同スレーブ
装置のアドレスデータであり、 前記シリアル通信装置は、該スレーブ装置において前記
アドレスデータを低速度サンプリングにより受信するも
のである請求項1乃至3の何れかに記載のシリアル通信
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30795894A JP3486990B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | シリアル通信装置 |
EP95307585A EP0717525B1 (en) | 1994-12-12 | 1995-10-25 | Method and device for serial communication |
DE69526314T DE69526314T2 (de) | 1994-12-12 | 1995-10-25 | Verfahren und Vorrichtung für serielle Übertragung |
US08/552,531 US5726638A (en) | 1994-12-12 | 1995-11-06 | Method and device for serial communication |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30795894A JP3486990B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | シリアル通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08163151A true JPH08163151A (ja) | 1996-06-21 |
JP3486990B2 JP3486990B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=17975224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30795894A Expired - Fee Related JP3486990B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | シリアル通信装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5726638A (ja) |
EP (1) | EP0717525B1 (ja) |
JP (1) | JP3486990B2 (ja) |
DE (1) | DE69526314T2 (ja) |
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- 1994-12-12 JP JP30795894A patent/JP3486990B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-10-25 EP EP95307585A patent/EP0717525B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-10-25 DE DE69526314T patent/DE69526314T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-06 US US08/552,531 patent/US5726638A/en not_active Expired - Lifetime
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