JPH08162941A - 出力回路装置 - Google Patents

出力回路装置

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JPH08162941A
JPH08162941A JP6297177A JP29717794A JPH08162941A JP H08162941 A JPH08162941 A JP H08162941A JP 6297177 A JP6297177 A JP 6297177A JP 29717794 A JP29717794 A JP 29717794A JP H08162941 A JPH08162941 A JP H08162941A
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中 康 規 田
Ikushige Ishibashi
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/16Modifications for eliminating interference voltages or currents
    • H03K17/161Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches
    • H03K17/165Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches by feedback from the output circuit to the control circuit
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    • H03K17/167Soft switching using parallel switching arrangements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス出力回路装置において、出力応答速度
を高く保持したままで、小さな回路面積で、パルス出力
に伴うオーバーシュートやアンダーシュートを効果的に
抑制する。 【構成】 パルス出力を行う出力バッファを構成するト
ランジスタ2、4と、出力バッファの出力線と高電位電
源の間に接続されるトランジスタ7と、出力バッファの
出力線と低電位電源の間に接続されるトランジスタ8
と、トランジスタ7にゲート信号を与える制御回路39
と、トランジスタ8にゲート信号を与える制御回路40
を備え、出力バッファからの信号がレベル遷移する場
合、制御回路39、40により遷移初期においてはトラ
ンジスタ7またはトランジスタ8をオンして急峻な遷移
を行わせると共に、遷移後期においては出力レベルと動
作点の関係からオンするトランジスタ7またはトランジ
スタ8により寄生容量の充放電電流を吸収することによ
り、オーバーシュートまたはアンダーシュートを防止し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力回路装置に関し、
特に半導体出力回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図9は、従来例1のパルス出力回路装置の回
路図である。
【0003】図において示すように、高電位電源VDD
には、PチャンネルMOSトランジスタ1、2のソース
が接続され、低電位電源GNDにはNチャンネルMOS
トランジスタ3、4のソースが接続される。なお、トラ
ンジスタ1、3の各ドレインは互いに接続され、トラン
ジスタ1、3でコンプリメンタリ構造となっている。ま
た、トランジスタ2、4の各ドレインは互いに接続さ
れ、トランジスタ2、4でコンプリメンタリ構造となっ
ている。
【0004】トランジスタ1、3のゲートには入力端子
49が接続され、入力信号INが与えられている。一
方、トランジスタ2、4のゲートにはトランジスタ1、
3のドレインが接続される。そして、トランジスタ2、
4のドレインは出力端子50に接続され、出力信号OU
Tが送出されている。
【0005】なお、トランジスタ1、2のソースと高電
位電源VDDの間には寄生インダクタンス20が存在
し、トランジスタ3、4のソースと低電位電源GNDの
間には、寄生インダクタンス21が存在する。また、ト
ランジスタ2、4のドレインと出力端子50の間には、
寄生インダクタンス22が存在する。そして、出力端子
50と低電位電源GNDの間には、寄生容量27が存在
する。
【0006】寄生インダクタンス20、21、22は、
半導体回路のパッケージのリードやボンディングワイヤ
等に起因するものであり、寄生容量27は出力端子50
に接続されるピンの負荷容量に起因するものである。
【0007】トランジスタ1、3は入力端子49からの
入力信号INに対して入力バッファとして働き、トラン
ジスタ2、4は出力端子50から出力信号OUTを送出
するための出力バッファとして作用する。
【0008】以上述べたような構成において、次にその
動作を、図10の波形図に基づいて説明する。
【0009】今、入力信号INが図10に示すように、
パルスとして、入力端子49に入力されるものとする。
その結果、このパルスはトランジスタ1、3からなるコ
ンプリメンタリ回路で反転され、更に、トランジスタ
2、4からなるコンプリメンタリ回路で反転され、出力
端子50から出力信号OUTとして送出される。
【0010】以上のような動作において、寄生容量27
は、トランジスタ2、4のスイッチング動作により充放
電される。このため、その過渡電流により、高電位電源
VDD側、低電位電源GND側、出力端子50側に存在
する寄生インダクタンス20、21、22により逆起電
力を生じ、さらに寄生容量27の存在により、共振作用
を行う。それにより、結局、出力端子50から出力され
るパルスの波形は、図10に示すように、パルスの立ち
上がり時にはオーバーシュートとリンギングを伴い、パ
ルスの立ち下がり時にはアンダーシュートとリンギング
を伴うものとなる。
【0011】これらの、オーバーシュート、アンダーシ
ュート、リンギングは、パルスのハイレベルおよびロウ
レベルを変動させ、誤ったレベルを伝達する可能性があ
り、データ出力においては、データ誤りの原因になって
しまう。
【0012】また、出力端子50に接続される他の回路
チップにおいては、通常の動作範囲より高い電圧や低い
電圧の入力信号が与えられることになってしまうので、
ラッチアップの原因となる。
【0013】なお、これらのオーバーシュート、アンダ
ーシュート、リンギング現象の出方は、電源電圧、出力
回路の寄生容量、配線の誘導性負荷、駆動素子のオン抵
抗等によって決まる。したがって、近年の半導体回路の
高集積化、高速化に伴う出力バッファの駆動力の増大、
配線の誘導性負荷の増大などによって、これらの現象は
ますます増える傾向にある。 従来例2.図11は、従来例2のパルス出力回路装置の
回路図であり、特に、オーバーシュートやアンダーシュ
ートを防止するものとして構成された例である。
【0014】図において示すように、トランジスタ2の
ソースはPチャンネルMOSトランジスタ5を介して高
電位電源VDDに接続され、トランジスタ4のソースは
NチャンネルMOSトランジスタ6を介して低電位電源
GNDに接続される。一方、トランジスタ1、3のドレ
イン、つまりトランジスタ2、4のゲートにはインバー
タ28が接続され、インバータ28の出力はトランジス
タ2、4のドレインに接続される。
【0015】なお、この回路の高電位電源VDD側には
寄生インダクタンス20が、低電位電源GND側には寄
生インダクタンス21が、出力端子50側には寄生イン
ダクタンス22がそれぞれ存在し、出力端子50には寄
生容量27が存在する。トランジスタ5はトランジスタ
2のソース側において抵抗の役割を果たし、トランジス
タ6はトランジスタ4のソース側において抵抗の役割を
果たすものである。インバータ28は、出力端子50の
最終出力電圧を低電位電源GNDレベルまたは高電位電
源VDDレベルにするための補償回路の役割を果たすも
のである。
【0016】以上述べたような構成において、次にその
動作を、図12の波形図に基づいて説明する。
【0017】今、入力信号INが図12に示すように、
パルスとして、入力端子49に入力されるものとする。
その結果、このパルスはトランジスタ1、3からなるコ
ンプリメンタリ回路で反転され、更に、トランジスタ
2、4からなるコンプリメンタリ回路で反転され、出力
端子50から出力信号OUTとして送出される。
【0018】以上のような動作において、寄生容量27
はトランジスタ2、4のスイッチング動作により充放電
される。トランジスタ5、6により電流制限がかかるの
で、発生するオーバーシュートはトランジスタ5のしき
い値電圧の分だけ抑制され、アンダーシュートもトラン
ジスタ6のしきい値電圧の分だけ抑制される。いわゆ
る、トランジスタ5、6はクランプ回路の作用をする。
ここで、トランジスタ5、6のしきい値電圧をVthと
すると、正、負の電源電圧は、高電位電源VDDよりし
きい値Vth分下がった電圧と等価となり且つ低電位電
源GNDよりしきい値Vth分上った電圧と等価とな
る。その結果、出力端子50からの出力信号OUTの出
力特性は、オーバーシュートの電圧をしきい値Vth分
下げると共に、アンダーシュートの電圧をしきい値Vt
h分上げたものとなる。
【0019】以上のように、オーバーシュート、アンダ
ーシュートの出方を抑制することにより、従来問題とな
っていた回路の誤動作やラッチアップを防止することが
できる。
【0020】なお、このような過渡的なオーバーシュー
ト、アンダーシュートやリンギングが抑制された後は、
インバータ28の作用により、出力端子50からの出力
信号OUTは最終的に、高電位電源VDDレベルあるい
は低電位電源GNDレベルに確定される。
【0021】ところが、このような回路構成では、出力
端子50に接続される負荷の駆動能力がトランジスタ
5、6の電流制限により抑制されてしまう。つまり、ハ
イレベル側はトランジスタ2、5の直列接続により電流
供給され、ロウレベル側はトランジスタ4、6の直列接
続による電流引き込みとなるので、図9の構成と同じ駆
動能力を確保しようとすると、約4倍のディメンジョン
(回路面積)を必要とする。
【0022】これは、半導体回路においては、集積度の
向上において大きな障害となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のパルス出力回路装置は、オーバーシュートやアンダ
ーシュートによる回路誤動作やラッチアップの危険性が
あり、これを防止するために、出力段のバッファに電流
制限用のトランジスタを直列接続していた。しかし、こ
のようにすると、電流供給能力が阻害される。そこで、
今度は、電流供給能力を増加しようとすると、出力段の
バッファに使用されるトランジスタの面積を大幅に増大
させる必要がでてくる。
【0024】本発明の目的は、上記のような従来技術の
問題点を解消し、小さな回路面積で、パルス出力に伴う
オーバーシュートやアンダーシュートを効果的に抑制す
ることを可能とした出力回路装置を提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の出力回路装置は、パルス出力を行う出力バ
ッファと、ドレインが高電位電源に、ソースが前記出力
バッファの出力線にそれぞれ接続されるNチャンネルM
OSトランジスタと、ドレインが低電位電源に、ソース
が前記出力バッファの出力線にそれぞれ接続されるPチ
ャンネルMOSトランジスタと、前記出力バッファの状
態が変化してから一定の時間、前記NチャンネルMOS
トランジスタのゲートにハイレベルの信号を与えると共
に前記PチャンネルMOSトランジスタのゲートにロウ
レベルの信号を与える制御手段と、を備えるものとして
構成される。
【0026】
【作用】出力バッファからの信号がロウレベルからハイ
レベルに立ち上がる場合、立ち上がり初期においてはN
チャンネルMOSトランジスタにより急峻な立ち上げパ
ルスとし、立ち上がり後期においてはPチャンネルMO
Sトランジスタにより寄生容量の充電電流を吸収するこ
とにより、オーバーシュートを防止する。また、出力バ
ッファからの信号がハイレベルからロウレベルに立ち下
がる場合、立ち下がり初期においてはPチャンネルMO
Sトランジスタにより急峻な立ち下がりパルスとし、立
ち下がり後期においてはNチャンネルMOSトランジス
タにより寄生容量の放電電流を吸収することにより、ア
ンダーシュートを防止している。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。 実施例1.図1は、本発明の実施例1のパルス出力回路
装置の回路図である。
【0028】図において示すように、トランジスタ2、
4のコンプリメンタリ接続による出力バッファからは、
出力ラインOUTP及び出力端子50を通じて出力信号
OUTが送出される。出力ラインOUTPには補助トラ
ンジスタとして、NチャンネルMOSトランジスタ7と
PチャンネルMOSトランジスタ8が接続される。トラ
ンジスタ7のドレインには高電位電源VDDが接続さ
れ、トランジスタ8のドレインには低電位電源GNDが
接続される。これらのトランジスタ7、8は高電位電源
VDDあるいは低電位電源GNDへのバイパスを構成す
る。また、トランジスタ7のゲートには制御回路39か
らの出力信号が送出され、トランジスタ8のゲートには
制御回路40からの出力信号が送出される。これらの制
御回路39、40はトランジスタ7、8の動作および動
作点を決定するゲート電位を制御する。制御回路39、
40には入力端子49と出力ラインOUTPが接続さ
れ、入力信号INおよびトランジスタ2、4からの出力
信号が与えられる。そして、制御回路39、40は入力
信号INまたは出力ラインOUTPの信号のいずれか、
または両方によって、トランジスタ7、8のゲート電位
を制御する。制御回路39、40は入力信号INが変化
してから一定の時間、トランジスタ7のゲートにハイレ
ベルの信号を与えると共にトランジスタ8のゲートにロ
ウレベルの信号を与え、一定時間経過後には、それぞれ
をオフするようなゲート信号、つまりトランジスタ7の
ゲートにはロウレベル、トランジスタ8のゲートにはハ
イレベルの信号を与える機能を有する。
【0029】以上述べたような構成において、次にその
動作を、図2の波形図にしたがって説明する。
【0030】今、入力信号INがロウレベルの場合、ト
ランジスタ3がオフ、トランジスタ1がオンであり、入
力バッファはハイレベル出力となっている。その結果、
トランジスタ2がオフ、トランジスタ4がオンであり、
出力ラインOUTP、出力端子50もロウレベルであ
る。その結果、出力信号OUTはロウレベルである。こ
の時、制御回路39からはトランジスタ7をオフするよ
うな信号が出力されており、制御回路40からはトラン
ジスタ8をオフするような信号が出力されている。
【0031】次に、入力信号INが低電位電源GNDレ
ベルから高電位電源VDDレベルに立ち上がる場合を考
える。
【0032】入力信号INがハイレベルになると、トラ
ンジスタ2がオンとなり、トランジスタ4がオフとなる
ので、寄生容量27に対する充電電流が流れ始める。そ
の結果、出力ラインOUTPの電位は徐々に上昇してゆ
く。入力信号INがハイレベルになると、同時に制御回
路39からはトランジスタ7に対して、ハイレベルのゲ
ート信号が送出され、制御回路40からはトランジスタ
8に対して、ロウレベルのゲート信号が与えられる。そ
の結果、トランジスタ7はオンしてドレイン、ソース間
に電流が流れる状態になるが、トランジスタ8は出力ラ
インOUTPの電圧がある値(動作点電圧)になるまで
は、ドレイン、ソース間には電流は流れない。つまり、
トランジスタ8は出力ラインOUTPの電位が真性素子
しきい値電圧を超えるまでは、ドレイン、ソース間に電
流が流れるような状態にはならない。その結果、寄生容
量27はトランジスタ2と7の両方により充電されるの
で、この充電は急速に行われ、出力信号OUTは急峻に
立ち上がる。
【0033】次に、出力ラインOUTPの電圧が上昇
し、トランジスタ7、8の動作点付近にくると、トラン
ジスタ8のドレイン、ソース間に電流が流れ始め、トラ
ンジスタ7の電流はバックゲートバイアス効果により急
速に抑制され始める。一方、トランジスタ2による寄生
容量27への充電は引き続き行われるが、この充電電流
はトランジスタ8により吸収される。そして、出力ライ
ンOUTPの最終的な電圧は、トランジスタ2とトラン
ジスタ8のオン抵抗の比率により決まる値、つまり高電
位電源VDDよりも数10mV低い値に落ち着こうとす
る。その結果、オーバーシュートは抑制される。
【0034】しかし、この時点でトランジスタ2とトラ
ンジスタ8には貫通電流が流れていることになるので、
消費電力抑制の観点からも、出力信号OUTのレベルを
高電位電源VDDに確定させるという観点からも好まし
くない。したがって、入力信号INがロウレベルからハ
イレベルに立ち上がってから、一定の時間経過後、制御
回路39、40はトランジスタ7、8の両方をオフする
ようなゲート出力を行う。その結果、トランジスタ2か
らトランジスタ8への貫通電流は抑制され、出力信号O
UTのレベルはトランジスタ2のオンによってのみ決定
されることになり、高電位電源VDDレベルに落ち着
く。
【0035】次に、入力信号INが高電位電源VDDレ
ベルから低電位電源GNDレベルに立ち下がる場合を考
える。
【0036】入力信号INがロウレベルになると、トラ
ンジスタ4がオンとなり、トランジスタ2がオフとなる
ので、寄生容量27からの放電電流が流れ始める。その
結果、出力ラインOUTPの電位は徐々に下降してゆ
く。
【0037】なお、入力信号INはロウレベルになる
と、同時に制御回路39からはトランジスタ7に対し
て、ハイレベルのゲート信号が送出され、制御回路40
からはトランジスタ8に対して、ロウレベルのゲート信
号が与えられる。その結果、トランジスタ8はオンして
ドレイン、ソース間に電流が流れる状態になるが、トラ
ンジスタ7は出力ラインOUTPの電圧がある値(動作
点電圧)になるまでは、ドレイン、ソース間には電流は
流れない。つまり、トランジスタ7は出力ラインOUT
Pの電位が真性素子しきい値電圧より下がるまでは、ド
レイン、ソース間に電流が流れるような状態にはならな
い。その結果、寄生容量27はトランジスタ4と8の両
方により放電されるので、この放電は急速に行われ、出
力信号OUTは急峻に立ち下がる。
【0038】次に、出力ラインOUTPの電圧が下降
し、トランジスタ7、8の動作点付近にくると、トラン
ジスタ7のドレイン、ソース間に電流が流れ始め、トラ
ンジスタ8の電流はバックゲートバイアス効果により急
速に抑制され始める。一方、トランジスタ4による寄生
容量27の放電は引き続き行われるが、この放電電流は
トランジスタ7により吸収される。そして、出力ライン
OUTPの最終的な電圧は、トランジスタ4とトランジ
スタ7のオン抵抗の比率により決まる値、つまり低電位
電源GNDよりも数10mV高い値に落ち着こうとす
る。その結果、アンダーシュートは抑制される。しか
し、この時点でトランジスタ7とトランジスタ4には貫
通電流が流れていることになるので、消費電力抑制の観
点からも、出力信号OUTのレベルを低電位電源GND
に確定させるという観点からも好ましくない。したがっ
て、入力信号INがハイレベルからロウレベルに立ち下
がってから、一定の時間経過後、制御回路39、40は
トランジスタ7、8の両方をオフするようなゲート出力
を行う。その結果、トランジスタ7からトランジスタ4
への貫通電流は抑制され、出力信号OUTのレベルはト
ランジスタ4のオンによってのみ決定されることにな
り、低電位電源GNDレベルに落ち着く。
【0039】図3は、図1の構成における、制御回路3
9、40の構成の第1の例を示す回路図である。
【0040】図において示すように、制御回路39はエ
クスクルシブオア回路35と遅延回路41から構成さ
れ、入力信号INはエクスクルシブオア回路35に直接
入力され、出力ラインOUTPは遅延回路41に接続さ
れる。そして、遅延回路41の出力はエクスクルシブオ
ア回路35に送出される。
【0041】一方、制御回路40はエクスクルシブノア
回路31と遅延回路42から構成され、入力信号INは
エクスクルシブノア回路31に直接入力され、出力ライ
ンOUTPは遅延回路42に接続される。そして、遅延
回路42の出力はエクスクルシブノア回路31に送出さ
れる。
【0042】そして、エクスクルシブオア回路35の出
力が、制御回路39の出力としてトランジスタ7のゲー
トに送出され、エクスクルシブノア回路31の出力が、
制御回路40の出力としてトランジスタ8のゲートに送
出される。
【0043】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0044】今、入力信号INがロウレベルからハイレ
ベルに立ち上がった場合、エクスクルシブオア回路35
は入力信号INのレベル、つまりハイレベルをそのまま
制御回路39の出力としてトランジスタ7のゲートに与
える。
【0045】一方、エクスクルシブノア回路31は入力
信号INのレベルを反転して、ロウレベルの信号を制御
回路40の出力としてトランジスタ8のゲートに与え
る。
【0046】その結果、トランジスタ7、8共に、オフ
のモードからオンのモードになる。
【0047】そして、出力ラインOUTPに接続される
寄生容量27はトランジスタ2、7により急速に充電さ
れることになる。
【0048】一方、寄生容量27の充電に伴い、出力ラ
インOUTPのレベルがトランジスタ7、8の動作点を
超えると、トランジスタ7がオフ状態になり、トランジ
スタ8はオン状態になって行くので、寄生容量27の充
電電流はトランジスタ2だけからとなり、更に、トラン
ジスタ8により吸収される。その結果、オーバーシュー
トが抑制される。
【0049】一方、出力ラインOUTPのレベルが一定
のレベルを超えると、一定の遅延時間の経過後に遅延回
路41、42からエクスクルシブオア回路35、エクス
クルシブノア回路31にハイレベル信号が与えられる。
その結果、エクスクルシブオア回路35の出力はロウレ
ベルとなり、エクスクルシブノア回路31の出力はハイ
レベルとなる。その結果、トランジスタ7、8はオフと
なり、出力ラインOUTPのレベルを、トランジスタ2
のオンのみによる高電位電源VDDに確定させる。
【0050】次に、入力信号INがハイレベルからロウ
レベルに立ち下がった場合、エクスクルシブオア回路3
5は入力信号INのレベルを反転して、ハイレベルの信
号を制御回路39の出力としてトランジスタ7のゲート
に与える。
【0051】一方、エクスクルシブノア回路31は入力
信号INのレベル、つまりロウレベルの信号を制御回路
40の出力としてトランジスタ8のゲートに与える。
【0052】その結果、トランジスタ7、8共に、オフ
のモードからオンのモードになる。
【0053】そして、出力ラインOUTPに接続される
寄生容量27はトランジスタ4、8により急速に放電さ
れることになる。
【0054】一方、寄生容量27の放電に伴い、出力ラ
インOUTPのレベルがトランジスタ7、8の動作点以
下になると、トランジスタ8がオフ状態になり、トラン
ジスタ7はオン状態になって行くので、寄生容量27の
放電電流はトランジスタ4だけに流入することとなり、
更に、トランジスタ7により吸収される。その結果、ア
ンダーシュートが抑制される。
【0055】一方、出力ラインOUTPのレベルが一定
のレベル以下になると、遅延回路41、42が動作し
て、一定の遅延時間経過後にエクスクルシブオア回路3
5、エクスクルシブノア回路31にロウレベル信号が与
えられる。その結果、エクスクルシブオア回路35の出
力はロウレベルとなり、エクスクルシブノア回路31の
出力はハイレベルとなる。その結果、トランジスタ7、
8はオフとなり、出力ラインOUTPのレベルを、トラ
ンジスタ4のオンのみによる低電位電源GNDに確定さ
せる。
【0056】図4は、図1の構成における、制御回路3
9、40の構成の第2の例を示す回路図である。
【0057】図において示すように、制御回路39を構
成するエクスクルシブオア回路35の出力線はNチャン
ネルMOSトランジスタ9により低電位電源GNDに接
続され、ハイレベルの出力レベルを抑制されている。
【0058】一方、制御回路40を構成するエクスクル
シブノア回路31の出力線はPチャンネルMOSトラン
ジスタ10により高電位電源VDDに接続され、ロウレ
ベルの出力レベルを抑制されている。
【0059】したがって、制御回路39の出力をゲート
入力されるトランジスタ7は、動作点が低めに制御さ
れ、制御回路40の出力をゲート入力されるトランジス
タ8は動作点が高めに制御されることになる。
【0060】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0061】今、入力信号INがロウレベルからハイレ
ベルに立ち上がった場合、エクスクルシブオア回路35
は入力信号INのレベル、つまりハイレベルになるが、
この電位はトランジスタ9の作用により、高電位電源V
DDよりも低い値になる。この場合の電圧は、エクスク
ルシブオア回路35のオン抵抗とトランジスタ9のオン
抵抗の比によって決定される。
【0062】ちなみに、エクスクルシブオア回路35を
構成するトランジスタのディメンジョンは小さく設定さ
れるものとする。
【0063】以上のような構成により得られた電圧は、
制御回路39の出力として、トランジスタ7のゲートに
与えられる。
【0064】一方、エクスクルシブノア回路31は入力
信号INのレベルを反転して、ロウレベルの信号を出力
するが、この電位はトランジスタ10の作用により、低
電位電源GNDよりも高い値になる。この場合の電圧
は、エクスクルシブノア回路31のオン抵抗とトランジ
スタ10のオン抵抗の比によって決定される。
【0065】ちなみに、エクスクルシブノア回路31を
構成するトランジスタのディメンジョンは小さく設定さ
れるものとする。
【0066】以上のような構成により得られた電圧は、
制御回路40の出力として、トランジスタ8のゲートに
与えられる。
【0067】その結果、トランジスタ7、8共に、オフ
のモードからオンのモードになるが、トランジスタ7の
動作点は低い電圧であり、トランジスタ8の動作点は高
い電圧となる。
【0068】さて、オン動作したトランジスタ2、7に
より急速に充電される寄生容量27も、出力ラインOU
TPのレベルが、トランジスタ9により低めに設定され
るトランジスタ7の動作点を超えると、トランジスタ7
がオフ状態になり、寄生容量27はトランジスタ2のみ
によって充電されることになる。
【0069】そして、寄生容量27の充電に伴い、出力
ラインOUTPのレベルが更に上昇して、トランジスタ
10により高めに設定されるトランジスタ8の動作点を
超えると、トランジスタ8はオン状態になって行くの
で、寄生容量27の充電電流はトランジスタ8により吸
収され、ハイレベルの目標点もトランジスタ2、8の分
圧比によって決まる高電位電源VDDより低めのポイン
トとなる。その結果、ロウレベルからハイレベルに向か
ってのオーバーシュートが抑制される。
【0070】一方、出力ラインOUTPのレベルが一定
のレベルを超えると、一定の遅延時間の経過後に遅延回
路41、42からエクスクルシブオア回路35、エクス
クルシブノア回路31にハイレベル信号が与えられる。
その結果、エクスクルシブオア回路35の出力はロウレ
ベルとなり、エクスクルシブノア回路31の出力はハイ
レベルとなる。そして、トランジスタ7、8はオフとな
り、出力ラインOUTPのレベルを、トランジスタ2の
オンのみによる高電位電源VDDに確定させることにな
る。
【0071】一方、入力信号INがハイレベルからロウ
レベルに立ち下がった場合、エクスクルシブオア回路3
5は入力信号INの反対のレベル、つまりハイレベルに
なるが、この電位はトランジスタ9の作用により、高電
位電源VDDよりも低い値になる。
【0072】以上のような構成により得られた電圧は、
制御回路39の出力として、トランジスタ7のゲートに
与えられる。
【0073】一方、エクスクルシブノア回路31は入力
信号INのレベルをそのままロウレベルの信号として出
力するが、この電位はトランジスタ10の作用により、
低電位電源GNDよりも高い値になる。
【0074】以上のような構成により得られた電圧は、
制御回路40の出力として、トランジスタ8のゲートに
与えられる。
【0075】その結果、トランジスタ7、8共に、オフ
のモードからオンのモードになるが、この場合も、トラ
ンジスタ7の動作点は低い電圧であり、トランジスタ8
の動作点は高い電圧である。
【0076】さて、オン動作したトランジスタ4、8に
より急速に放電される寄生容量27も、出力ラインOU
TPのレベルが、トランジスタ10により低めに設定さ
れるトランジスタ8の動作点を超えると、トランジスタ
8がオフ状態になり、寄生容量27はトランジスタ4の
みによって放電されることになる。
【0077】そして、寄生容量27の放電に伴い、出力
ラインOUTPのレベルが更に下降して、トランジスタ
9により低めに設定されるトランジスタ7の動作点以下
になると、トランジスタ7はオン状態になって行くの
で、寄生容量27の放電電流はトランジスタ7により吸
収され、ロウレベルの目標点もトランジスタ4、7の分
圧比によって決まる低電位電源GNDより高めのポイン
トとなる。その結果、ハイレベルからロウレベルに向か
ってのアンダーシュートが抑制される。
【0078】一方、出力ラインOUTPのレベルが一定
のレベルを下回ると、一定の遅延時間の経過後に遅延回
路41、42からエクスクルシブオア回路35、エクス
クルシブノア回路31にロウレベル信号が与えられる。
その結果、エクスクルシブオア回路35の出力はロウレ
ベルとなり、エクスクルシブノア回路31の出力はハイ
レベルとなる。そして、トランジスタ7、8はオフとな
り、出力ラインOUTPのレベルを、トランジスタ4の
オンのみによる低電位電源GNDに確定させることにな
る。
【0079】図5は、図1の構成における、制御回路3
9、40の構成の第3の例を示す回路図である。
【0080】図5の構成の、図4の構成と異なる点は、
トランジスタ9に対して、NチャンネルMOSトランジ
スタ11を直列に接続し、トランジスタ10に対してP
チャンネルMOSトランジスタ12を直列に接続したこ
とである。
【0081】図5のような構成によれば、エクスクルシ
ブオア回路35の出力側に接続されるトランジスタ9、
11の直列回路により、エクスクルシブオア回路35の
ハイレベル出力の電圧が高めになるので、トランジスタ
7の動作点が、図4の構成と比較して高めとなり、エク
スクルシブノア回路31の出力側に接続されるトランジ
スタ10、12の直列回路により、エクスクルシブノア
回路31のロウレベル出力の電圧が低めになるので、ト
ランジスタ8の動作点が、図4の構成と比較して低めと
なる。
【0082】その結果、入力信号INがロウレベルから
ハイレベルに変化する場合、トランジスタ7は、図4の
構成の場合よりも高いレベルでオンからオフに変化し、
トランジスタ8は、図4の構成の場合よりも低いレベル
でオフからオンに変化する。
【0083】一方、入力信号INがハイレベルからロウ
レベルに変化する場合も、トランジスタ8は、図4の構
成の場合よりも低いレベルでオンからオフに変化し、ト
ランジスタ7は、図4の構成の場合よりも高いレベルで
オフからオンに変化する。
【0084】図6は、図1の構成における、制御回路3
9、40の構成の第4の例を示す回路図である。
【0085】図6の構成の、図3の構成と異なる点は、
エクスクルシブオア回路35の出力を抵抗23、24か
らなる分圧回路を介して、制御回路39の出力としてト
ランジスタ7のゲートに与えると共に、エクスクルシブ
ノア回路31の出力を抵抗25、26からなる分圧回路
を介して、制御回路40の出力としてトランジスタ8の
ゲートに与えるようにしたことである。
【0086】図6の構成によれば、抵抗23、24の分
圧比および抵抗25、26の分圧比を変えることによっ
て、トランジスタ7およびトランジスタ8の動作点を任
意に設定できる。
【0087】その他の動作については、図4、図5の構
成の場合と略同じである。
【0088】図7は、図3、図4、図5、図6で示した
遅延回路41、42の構成の一例を示すものである。こ
こでは、単純なインバータ29、30の直列回路を用い
た構成を例示したが、例えばもう少し長い遅延時間を得
たい場合などにも、遅延回路41、42の伝達時間は、
各々のインバータを構成するP−チャネルMOSトラン
ジスタ、N−チャネルMOSトランジスタのディメンシ
ョンを変えることや、インバータ個数を変えることによ
り、又、制御回路39、40と、共通の動作のもとに別
の回路構成をとることなどにより容易に調整することが
可能である。以上の様に本発明の実施例1によれば、パ
ルスの伝達特性を損なうことなく、かつ、回路面積の著
しい増加を伴うことなく、オーバーシュート、アンダー
シュート、リンギングを抑制出来る。また、メインバッ
ファの充放電回路とオーバーシュート・アンダーシュー
ト抑制回路は基本的に別個のものである為、その能力な
どは容易に設定の調整が可能となる。 実施例2.図8は、本発明の実施例2のパルス出力回路
装置の回路図である。
【0089】図において示すように、トランジスタ2、
4から構成される出力バッファは、出力ラインOUTP
に信号を出力する。この出力信号は、PチャンネルMO
Sトランジスタ13とNチャンネルMOSトランジスタ
14のコンプリメンタリ接続で構成されるインバータ
と、PチャンネルMOSトランジスタ15とNチャンネ
ルMOSトランジスタ16のコンプリメンタリ接続で構
成されるインバータとの直列回路を介して、トランジス
タ7のゲートに与えられる。つまり制御回路はOUTP
のみを入力としており、出力OUTPの状態は直接接続
されるインバータの遅延時間を経て、トランジスタ7の
ゲートに与えられる。
【0090】一方、出力ラインOUTPの信号は、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ17とNチャンネルMOS
トランジスタ18のコンプリメンタリ接続で構成される
インバータと、PチャンネルMOSトランジスタ19と
NチャンネルMOSトランジスタ51のコンプリメンタ
リ接続で構成されるインバータとの直列回路を介して、
トランジスタ8のゲートに与えられる。つまり、出力ラ
インOUTPの状態は、直列接続されるインバータの遅
延時間を経て、トランジスタ8のゲートに伝達される。
【0091】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0092】今、入力信号INがロウレベルからハイレ
ベルに遷移すると、トランジスタ2はオンし、トランジ
スタ4はオフして、出力ラインOUTPはロウレベルか
らハイレベルに向かって変化する。この状態変化はトラ
ンジスタ2による寄生容量27の充電を伴うので、レベ
ルは充電の状態に応じて変化する。
【0093】この時、トランジスタ7のゲートはロウレ
ベルであり、トランジスタ8のゲートもロウレベルであ
るので、トランジスタ7はオフであり、トランジスタ8
がオン傾向にある。ただし、この時、出力ラインOUT
Pの電圧がトランジスタ8の動作点以下の場合、トラン
ジスタ8はオフである。
【0094】そして、出力ラインOUTPの電圧がトラ
ンジスタ8の動作点を超えると、トランジスタ8がオン
して、トランジスタ2から寄生容量27への充電電流
は、トランジスタ8により吸収される。そして、出力ラ
インOUTPの電圧は、トランジスタ2のオン抵抗とト
ランジスタ8のオン抵抗の比によって決まる、高電位電
源VDDよりも低い電圧に向かって変化する。その結
果、出力ラインOUTPのオーバーシュートが抑制され
る。
【0095】なお、出力ラインOUTPの状態がハイレ
ベルに変化してから一定の時間が経過すると、トランジ
スタ7、8のゲートがハイレベルに変化する。
【0096】その結果、トランジスタ8はオフとなり、
トランジスタ7はオン傾向となる。しかし、トランジス
タ7については、出力ラインOUTPの電圧がトランジ
スタ7の動作点電圧を超えているので、オフ状態であ
る。
【0097】その結果、出力ラインOUTPの電圧は高
電位電源VDDのレベルに確定することになる。
【0098】一方、入力信号INがハイレベルからロウ
レベルに遷移すると、トランジスタ4はオンし、トラン
ジスタ2はオフして、出力ラインOUTPはハイレベル
からロウレベルに向かって変化する。この状態変化はト
ランジスタ4による寄生容量27の放電を伴うので、レ
ベルは放電の状態に応じて変化する。
【0099】この時、トランジスタ7のゲートはハイレ
ベルであり、トランジスタ8のゲートもハイレベルであ
るので、トランジスタ8はオフであり、トランジスタ7
がオン傾向にある。ただし、この時、出力ラインOUT
Pの電圧がトランジスタ7の動作点以上の場合、トラン
ジスタ7はオフである。
【0100】そして、出力ラインOUTPの電圧がトラ
ンジスタ7の動作点以下になると、トランジスタ7がオ
ンして、トランジスタ4に対する寄生容量27の放電電
流は、トランジスタ7により吸収される。そして、出力
ラインOUTPの電圧は、トランジスタ4のオン抵抗と
トランジスタ7のオン抵抗の比によって決まる、低電位
電源GNDよりも高い電圧に向かって変化する。その結
果、出力ラインOUTPのアンダーシュートが抑制され
る。
【0101】なお、出力ラインOUTPの状態がロウレ
ベルに変化してから一定の時間が経過すると、トランジ
スタ7、8のゲートがロウレベルに変化する。
【0102】その結果、トランジスタ7はオフとなり、
トランジスタ8はオン傾向となる。しかし、トランジス
タ8については、出力ラインOUTPの電圧がトランジ
スタ8の動作点電圧以下であるので、オフ状態である。
【0103】その結果、出力ラインOUTPの電圧は低
電位電源GNDのレベルに確定することになる。以上の
様に本発明の実施例2によれば、パルスの伝達特性を損
なうことなく、かつ、回路面積の著しい増加などを伴う
ことなく、オーバーシュート、アンダーシュートを抑制
出来る。また、メインバッファの充放電回路とオーバー
シュート・アンダーシュートを抑制する回路は基本的に
別個のものである為、その能力などは容易に設定の調整
が可能となる。
【0104】
【発明の効果】出力バッファに接続される補助トランジ
スタを制御することにより、パルスの立ち上がりおよび
立ち下がりを急峻にすることを可能にすると共に、オー
バーシュートやアンダーシュートを高電位電源や低電位
電源を超えないように制御できるので、出力バッファの
ディメンジョンを大きくすることなく、また回路全体の
応答速度を遅くすることなく、オーバーシュートやアン
ダーシュートを抑制でき、回路の誤動作やラッチアップ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のパルス出力回路装置の回路
図である。
【図2】図1の構成の動作を説明するための波形図であ
る。
【図3】図1の構成の制御回路の第1の例の回路図であ
る。
【図4】図1の構成の制御回路の第2の例の回路図であ
る。
【図5】図1の構成の制御回路の第3の例の回路図であ
る。
【図6】図1の構成の制御回路の第4の例の回路図であ
る。
【図7】図3、図4、図5、図6の構成の遅延回路の構
成例の回路図である。
【図8】本発明の実施例2のパルス出力回路装置の回路
図である。
【図9】従来例1のパルス出力回路装置の回路図であ
る。
【図10】図9の構成の動作を説明するための波形図で
ある。
【図11】従来例2のパルス出力回路装置の回路図であ
る。
【図12】図11の構成の動作を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
1〜19、51 トランジスタ 20、21、22 寄生インダクタンス 23、24、25、26 抵抗 28、29、30 インバータ 31 エクスクルシブノア回路 35 エクスクルシブオア回路 39、40 制御回路 41、42 遅延回路 49 入力端子 50 出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス出力を行う出力バッファと、 ドレインが高電位電源に、ソースが前記出力バッファの
    出力線にそれぞれ接続されるNチャンネルMOSトラン
    ジスタと、 ドレインが低電位電源に、ソースが前記出力バッファの
    出力線にそれぞれ接続されるPチャンネルMOSトラン
    ジスタと、 前記出力バッファの状態が変化してから一定の時間、前
    記NチャンネルMOSトランジスタのゲートにハイレベ
    ルの信号を与えると共に前記PチャンネルMOSトラン
    ジスタのゲートにロウレベルの信号を与える制御手段
    と、 を備えることを特徴とする出力回路装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、NチャンネルMOSトラ
    ンジスタに与えるハイレベルの信号のレベルを制御する
    第1制御回路と、 PチャンネルMOSトランジスタに与えるロウレベルの
    信号のレベルを制御する第2制御回路を含む、請求項1
    の出力回路装置。
  3. 【請求項3】パルス出力を行う出力バッファと、 ドレインが高電位電源に、ソースが前記出力バッファの
    出力線にそれぞれ接続されるNチャンネルMOSトラン
    ジスタと、 ドレインが低電位電源に、ソースが前記出力バッファの
    出力線にそれぞれ接続されるPチャンネルMOSトラン
    ジスタと、 前記出力バッファの出力信号を一定の遅延時間をもって
    NチャンネルMOSトランジスタのゲートおよびPチャ
    ンネルMOSトランジスタのゲートに与える遅延回路手
    段と、 を備えることを特徴とするパルス出力回路装置。
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