JPH08160603A - 製版装置 - Google Patents
製版装置Info
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- JPH08160603A JPH08160603A JP33053894A JP33053894A JPH08160603A JP H08160603 A JPH08160603 A JP H08160603A JP 33053894 A JP33053894 A JP 33053894A JP 33053894 A JP33053894 A JP 33053894A JP H08160603 A JPH08160603 A JP H08160603A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- drum
- photosensitive
- color material
- image
- Prior art date
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- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】新規な画像形成方法を採用し且つコンパクトな
構成の製版装置を提供する。 【構成】回転ドラム(A)及び(B)、シート移送ドラ
ム(E)、加圧ローラ(C)、加熱加圧ローラ、感光性
シート送給機構(10)、カバーシート剥離機構(2
0)、色材シート送給機構(30)、受像シート送給機
構(40)、色材シート剥離機構および制御部から主と
して構成される。感光性シート(a)の感光性粘着制御
層の露光部および未露光部間の粘着性を変化させ、感光
性シート(a)の感光性粘着制御層と色材シート(b)
の色材層とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した
後、感光性シート(a)を剥離することにより、色材シ
ート(b)の色材層側に色材画像を形成し、圧熱処理に
よって受像シート(c)に転写する。
構成の製版装置を提供する。 【構成】回転ドラム(A)及び(B)、シート移送ドラ
ム(E)、加圧ローラ(C)、加熱加圧ローラ、感光性
シート送給機構(10)、カバーシート剥離機構(2
0)、色材シート送給機構(30)、受像シート送給機
構(40)、色材シート剥離機構および制御部から主と
して構成される。感光性シート(a)の感光性粘着制御
層の露光部および未露光部間の粘着性を変化させ、感光
性シート(a)の感光性粘着制御層と色材シート(b)
の色材層とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した
後、感光性シート(a)を剥離することにより、色材シ
ート(b)の色材層側に色材画像を形成し、圧熱処理に
よって受像シート(c)に転写する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版装置に関するもの
であり、詳しくは、光重合性粘着層を利用した画像形成
方法であって光重合性粘着層中に含有される増感色素に
より画像が影響されることのない新規な画像形成方法を
採用し、特定構造のシート移送ドラムを採用しているた
めにコンパクトな構成であり、しかも、ダイレクト製版
や通常の密着露光製版を容易に行なうことが出来る製版
装置に関するものである。
であり、詳しくは、光重合性粘着層を利用した画像形成
方法であって光重合性粘着層中に含有される増感色素に
より画像が影響されることのない新規な画像形成方法を
採用し、特定構造のシート移送ドラムを採用しているた
めにコンパクトな構成であり、しかも、ダイレクト製版
や通常の密着露光製版を容易に行なうことが出来る製版
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては、印
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。
【0003】近年、レーザー装置とコンピューター画像
形成技術の発展に伴ない、銀塩フィルムを用いず、画像
のデジタルデーターをコンピューターで作製し、色分解
されたデジタル画像信号にて制御された光による直接露
光により、画像(プリプレスプルーフ)を得る画像形成
方法が開発されつつある。斯かる画像形成方法は、現像
工程が不要であるため、工程の短縮化、省力化、低コス
ト化を図ったダイレクト製版を可能とする。
形成技術の発展に伴ない、銀塩フィルムを用いず、画像
のデジタルデーターをコンピューターで作製し、色分解
されたデジタル画像信号にて制御された光による直接露
光により、画像(プリプレスプルーフ)を得る画像形成
方法が開発されつつある。斯かる画像形成方法は、現像
工程が不要であるため、工程の短縮化、省力化、低コス
ト化を図ったダイレクト製版を可能とする。
【0004】上記の画像形成方法として、例えば、特開
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
【0005】しかしながら、上記の画像形成方法は、受
像シート上に積層された光重合性粘着層の上に画像形成
する方法であるために次の欠点がある。すなわち、光重
合性粘着層中の光重合開始系に含まれる増感色素によ
り、非画像部分と共に得られた画像が着色し、印刷物に
酷似した色調を再現するのが困難であり、特に、可視光
に感応する光重合開始系を用いた場合は一層困難であ
る。一方、着色を低下させるために増感色素の濃度を低
下させた場合は感度低下を惹起する。
像シート上に積層された光重合性粘着層の上に画像形成
する方法であるために次の欠点がある。すなわち、光重
合性粘着層中の光重合開始系に含まれる増感色素によ
り、非画像部分と共に得られた画像が着色し、印刷物に
酷似した色調を再現するのが困難であり、特に、可視光
に感応する光重合開始系を用いた場合は一層困難であ
る。一方、着色を低下させるために増感色素の濃度を低
下させた場合は感度低下を惹起する。
【0006】本発明者は、先に、光重合性粘着層を利用
した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有され
る増感色素により画像が影響されることのない新規な画
像形成方法を提供した(特願平4−250130号、同
4−290436号、同5−1159号)。斯かる画像
形成方法は、増感色素による画像の着色がなくて色再現
性に優れ、しかも、高感度で着色画像を与えるため、実
用的なダイレクト製版を可能にする方法として期待され
る。
した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有され
る増感色素により画像が影響されることのない新規な画
像形成方法を提供した(特願平4−250130号、同
4−290436号、同5−1159号)。斯かる画像
形成方法は、増感色素による画像の着色がなくて色再現
性に優れ、しかも、高感度で着色画像を与えるため、実
用的なダイレクト製版を可能にする方法として期待され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光重
合性粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘
着層中に含有される増感色素により画像が影響されるこ
とのない画像形成方法を採用し且つコンパクトな構成の
製版装置を提供することにある。
合性粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘
着層中に含有される増感色素により画像が影響されるこ
とのない画像形成方法を採用し且つコンパクトな構成の
製版装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a
2 )とカバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感
光性シート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b
2 )を積層して成る色材シート(b)と、受像シート
(c)とを用い、画像露光により、感光性シート(a)
の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間
の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着
制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )と
を重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性
シート(a)と色材シート(b)とを剥離することによ
り、色材シート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を
形成し、次いで、圧熱処理により、受像シート(c)に
色材画像を転写する製版装置であって、 I:近接配置されて同一方向に回転する2つの回転ドラ
ム(A)及び(B)、回転ドラム(A)及び(B)に跨
がって近接配置され且つこれらと逆方向に回転するドラ
ムから構成され、そのドラム周面が減圧状態領域と加圧
または常圧状態領域とに切替えられ、しかも、減圧状態
領域が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回
転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間に位置
し、加圧または常圧状態領域が回転ドラム(B)に対す
る最近接位置近傍に至った以降に位置する構造を備えた
シート移送ドラム(E)、回転ドラム(A)に対して周
面同志を接近離間自在に配置された加圧ローラ(C)、
回転ドラム(B)に対して周面同志を接近離間自在に配
置された加熱加圧ローラ(D)、感光性シート送給機構
(10)、カバーシート剥離機構(20)、色材シート
送給機構(30)、受像シート送給機構(40)、色材
シート剥離機構(50)及び制御部から主として構成さ
れ、 II(A) :感光性シート送給機構(10)とカバーシート
剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の回転に従い、
回転ドラム(A)の周面上にカバーシート(a3 )を表
面にして露光済の感光性シート(a)を送給して密着巻
回させ、感光性シート(a)からカバーシート(a3 )
を剥離する機能を有し、 II(B) :色材シート送給機構(30)は、回転ドラム
(A)の回転に従い、回転ドラム(A)に巻回された感
光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に
色材層(b2 )が下面になる様に色材シート(b)を送
給して感光性シート(a)と色材シート(b)とを重ね
合わせる機能を有し、 II(C) :回転ドラム(A)と加圧ローラ(C)とは、両
者の近接状態において、両者の回転に従い、回転ドラム
(A)に巻回された感光性シート(a)及び色材シート
(b)に加圧または圧熱処理を行なう機能を有し、 II(D) :シート移送ドラム(E)は、そのドラム周面の
減圧状態領域により、回転ドラム(A)上の色材シート
(b)を吸着し、そのドラム表面の加圧または常圧状態
領域により、後述の受像シート送給機構(40)によっ
て回転ドラム(B)の周面上に密着巻回された受像シー
ト(c)の表面に色材シート(b)を載置する移送機能
を有し、 II(E) :受像シート送給機構(40)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、回転ドラム(B)の周面上に受像
シート(c)を送給して密着巻回させる機能を有し、 II(F) :回転ドラム(B)と加熱加圧ローラ(D)と
は、両者の近接状態において、両者の回転に従い、回転
ドラム(B)に巻回された受像シート(c)及び色材シ
ート(b)に加熱加圧処理を行なう機能を有し、 II(G) :色材シート剥離機構(50)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、色材シート(b)を受像シート
(c)の表面から剥離する機能を有し、 II(I) :制御部は、前記の各機能が順次に行なわる様に
操作することを特徴とする製版装置に存する。
の要旨は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a
2 )とカバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感
光性シート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b
2 )を積層して成る色材シート(b)と、受像シート
(c)とを用い、画像露光により、感光性シート(a)
の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間
の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着
制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )と
を重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性
シート(a)と色材シート(b)とを剥離することによ
り、色材シート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を
形成し、次いで、圧熱処理により、受像シート(c)に
色材画像を転写する製版装置であって、 I:近接配置されて同一方向に回転する2つの回転ドラ
ム(A)及び(B)、回転ドラム(A)及び(B)に跨
がって近接配置され且つこれらと逆方向に回転するドラ
ムから構成され、そのドラム周面が減圧状態領域と加圧
または常圧状態領域とに切替えられ、しかも、減圧状態
領域が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回
転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間に位置
し、加圧または常圧状態領域が回転ドラム(B)に対す
る最近接位置近傍に至った以降に位置する構造を備えた
シート移送ドラム(E)、回転ドラム(A)に対して周
面同志を接近離間自在に配置された加圧ローラ(C)、
回転ドラム(B)に対して周面同志を接近離間自在に配
置された加熱加圧ローラ(D)、感光性シート送給機構
(10)、カバーシート剥離機構(20)、色材シート
送給機構(30)、受像シート送給機構(40)、色材
シート剥離機構(50)及び制御部から主として構成さ
れ、 II(A) :感光性シート送給機構(10)とカバーシート
剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の回転に従い、
回転ドラム(A)の周面上にカバーシート(a3 )を表
面にして露光済の感光性シート(a)を送給して密着巻
回させ、感光性シート(a)からカバーシート(a3 )
を剥離する機能を有し、 II(B) :色材シート送給機構(30)は、回転ドラム
(A)の回転に従い、回転ドラム(A)に巻回された感
光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に
色材層(b2 )が下面になる様に色材シート(b)を送
給して感光性シート(a)と色材シート(b)とを重ね
合わせる機能を有し、 II(C) :回転ドラム(A)と加圧ローラ(C)とは、両
者の近接状態において、両者の回転に従い、回転ドラム
(A)に巻回された感光性シート(a)及び色材シート
(b)に加圧または圧熱処理を行なう機能を有し、 II(D) :シート移送ドラム(E)は、そのドラム周面の
減圧状態領域により、回転ドラム(A)上の色材シート
(b)を吸着し、そのドラム表面の加圧または常圧状態
領域により、後述の受像シート送給機構(40)によっ
て回転ドラム(B)の周面上に密着巻回された受像シー
ト(c)の表面に色材シート(b)を載置する移送機能
を有し、 II(E) :受像シート送給機構(40)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、回転ドラム(B)の周面上に受像
シート(c)を送給して密着巻回させる機能を有し、 II(F) :回転ドラム(B)と加熱加圧ローラ(D)と
は、両者の近接状態において、両者の回転に従い、回転
ドラム(B)に巻回された受像シート(c)及び色材シ
ート(b)に加熱加圧処理を行なう機能を有し、 II(G) :色材シート剥離機構(50)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、色材シート(b)を受像シート
(c)の表面から剥離する機能を有し、 II(I) :制御部は、前記の各機能が順次に行なわる様に
操作することを特徴とする製版装置に存する。
【0009】そして、本発明の第2の要旨は、本発明の
第1の要旨に係る製版装置において、更に、色分解され
たデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用いた露
光機構(120)を備え、II(A) に記載の機能に代え、
感光性シート送給機構(10)と露光機構(120)と
カバーシート剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の
回転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバーシート
(a3 )を表面にして未露光の感光性シート(a)を送
給して密着巻回させ、感光性シート(a)にレーザーを
照射して露光を行ない、感光性シート(a)からカバー
シート(a3 )を剥離する機能を有することを特徴とす
る製版装置に存する。
第1の要旨に係る製版装置において、更に、色分解され
たデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用いた露
光機構(120)を備え、II(A) に記載の機能に代え、
感光性シート送給機構(10)と露光機構(120)と
カバーシート剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の
回転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバーシート
(a3 )を表面にして未露光の感光性シート(a)を送
給して密着巻回させ、感光性シート(a)にレーザーを
照射して露光を行ない、感光性シート(a)からカバー
シート(a3 )を剥離する機能を有することを特徴とす
る製版装置に存する。
【0010】そして、本発明の第3の要旨は、本発明の
第2の要旨に係る製版装置において、更に、感光性シー
ト剥離機構(70)を備え、感光性シート剥離機構(7
0)は、色材シート(b)の剥離された感光性シート
(a)を回転ドラム(A)から剥離する機能を有し、制
御部は、II(I) に記載の機能と共に当該機能が各色毎に
繰り返し行なわれる様に操作して回転ドラム(B)上の
受像シート(c)に多色画像を転写する機能を有するこ
とを特徴とする製版装置に存する。
第2の要旨に係る製版装置において、更に、感光性シー
ト剥離機構(70)を備え、感光性シート剥離機構(7
0)は、色材シート(b)の剥離された感光性シート
(a)を回転ドラム(A)から剥離する機能を有し、制
御部は、II(I) に記載の機能と共に当該機能が各色毎に
繰り返し行なわれる様に操作して回転ドラム(B)上の
受像シート(c)に多色画像を転写する機能を有するこ
とを特徴とする製版装置に存する。
【0011】そして、本発明の第4の要旨は、本発明の
第1の要旨に係る製版装置において、更に、画像形成済
製版用銀塩フイルム送給機構(60)と一定強度の光を
用いた露光機構(130)とを備え、II(A) に記載の機
能に代え、感光性シート送給機構(10)、画像形成済
製版用銀塩フイルム送給機構(60)、露光機構(13
0)及びカバーシート剥離機構(20)は、回転ドラム
(A)の回転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバ
ーシート(a3 )を表面にして未露光の感光性シート
(a)を送給して密着巻回させた後その上に画像形成済
製版用銀塩フイルム(d)を送給して巻回させ、次い
で、画像形成済製版用銀塩フイルム(d)に一定強度の
光を照射して露光を行ない、次いで、画像形成済製版用
銀塩フイルム(d)及び感光性シート(a)のカバーシ
ート(a3 )を剥離する機能を有することを特徴とする
製版装置に存する。
第1の要旨に係る製版装置において、更に、画像形成済
製版用銀塩フイルム送給機構(60)と一定強度の光を
用いた露光機構(130)とを備え、II(A) に記載の機
能に代え、感光性シート送給機構(10)、画像形成済
製版用銀塩フイルム送給機構(60)、露光機構(13
0)及びカバーシート剥離機構(20)は、回転ドラム
(A)の回転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバ
ーシート(a3 )を表面にして未露光の感光性シート
(a)を送給して密着巻回させた後その上に画像形成済
製版用銀塩フイルム(d)を送給して巻回させ、次い
で、画像形成済製版用銀塩フイルム(d)に一定強度の
光を照射して露光を行ない、次いで、画像形成済製版用
銀塩フイルム(d)及び感光性シート(a)のカバーシ
ート(a3 )を剥離する機能を有することを特徴とする
製版装置に存する。
【0012】
【実施例】先ず、本発明の製版装置における画像形成方
法の概要について説明する。図11〜14は、本発明の
製版装置における画像形成方法の説明図であり、図11
及び12はネガ型態様、図13及び14はポジ型態様を
示す。図中、(a)は感光性シート、(a1 )は支持
体、(a2 )は感光性粘着制御層、(a3 )はカバーシ
ート、(b)は色材シート、(b1 )は支持体、
(b2 )は色材層、(b3 )は熱軟化層、(c)は受像
シートを示す。
法の概要について説明する。図11〜14は、本発明の
製版装置における画像形成方法の説明図であり、図11
及び12はネガ型態様、図13及び14はポジ型態様を
示す。図中、(a)は感光性シート、(a1 )は支持
体、(a2 )は感光性粘着制御層、(a3 )はカバーシ
ート、(b)は色材シート、(b1 )は支持体、
(b2 )は色材層、(b3 )は熱軟化層、(c)は受像
シートを示す。
【0013】本発明の製版装置における画像形成方法
は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a2 )と
カバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感光性シ
ート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b2 )を
積層して成る色材シート(b)と、受像シート(c)と
を用い、画像露光により、感光性シート(a)の感光性
粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間の粘着性
を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着制御層
(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを重ね
合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性シート
(a)と色材シート(b)とを剥離することにより、色
材シート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を形成
し、次いで、圧熱処理により、受像シート(c)に色材
画像を転写することより成る。
は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a2 )と
カバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感光性シ
ート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b2 )を
積層して成る色材シート(b)と、受像シート(c)と
を用い、画像露光により、感光性シート(a)の感光性
粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間の粘着性
を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着制御層
(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを重ね
合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性シート
(a)と色材シート(b)とを剥離することにより、色
材シート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を形成
し、次いで、圧熱処理により、受像シート(c)に色材
画像を転写することより成る。
【0014】図11及び12に示すネガ型態様において
は、感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合
性粘着層(a21)が用いられる。そして、次の〜の
工程に従ってネガ画像が形成される。
は、感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合
性粘着層(a21)が用いられる。そして、次の〜の
工程に従ってネガ画像が形成される。
【0015】画像露光により、感光性シート(a)の
感光性粘着制御層(a2 )(光重合性粘着層(a21))
の露光部の粘着性を低下させる(図11(1))。 カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート(a)
の感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)の色材
層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施す
(図11(2))。
感光性粘着制御層(a2 )(光重合性粘着層(a21))
の露光部の粘着性を低下させる(図11(1))。 カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート(a)
の感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)の色材
層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施す
(図11(2))。
【0016】感光性シート(a)を剥離することによ
り、感光性粘着制御層(a2 )の未露光部に色材層(b
2 )を転写し、露光部に相当する画像を色材シート
(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層(b2 )
側にネガ型の色材画像を形成する(図11(3))。
り、感光性粘着制御層(a2 )の未露光部に色材層(b
2 )を転写し、露光部に相当する画像を色材シート
(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層(b2 )
側にネガ型の色材画像を形成する(図11(3))。
【0017】受像シート(c)と色材シート(b)の
色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧することによ
り、色材シート(b)上の露光部に相当する画像を受像
シート(c)に転写する(図12(4))。 受像シート(c)から色材シート(b)を剥離する
((図12(5))。
色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧することによ
り、色材シート(b)上の露光部に相当する画像を受像
シート(c)に転写する(図12(4))。 受像シート(c)から色材シート(b)を剥離する
((図12(5))。
【0018】図13及び14に示すポジ型態様において
は、感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合
層(a21)とその下に積層された粘着層(a22)との二
重層が用いられる。そして、次の〜の工程に従って
ポジ画像が形成される。
は、感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合
層(a21)とその下に積層された粘着層(a22)との二
重層が用いられる。そして、次の〜の工程に従って
ポジ画像が形成される。
【0019】画像露光により、粘着層(a22)及び光
重合層(a21)は、粘着層(a22)/光重合層(a21)
/カバーシート(a3 )から成る層構成において、各層
間の接着性が変化し、露光後は、粘着層(a22)と光重
合層(a21)との間の接着性が光重合層(a21)とカバ
ーシート(a3 )との間の接着性よりも小さくなる。
重合層(a21)は、粘着層(a22)/光重合層(a21)
/カバーシート(a3 )から成る層構成において、各層
間の接着性が変化し、露光後は、粘着層(a22)と光重
合層(a21)との間の接着性が光重合層(a21)とカバ
ーシート(a3 )との間の接着性よりも小さくなる。
【0020】露光後カバーシート(a3 )を剥離す
る。その結果、露光部における粘着層(a22)と光重合
層(a21)との間の接着性が小さくなっているため、露
光部の光重合層(a21)は、カバーシート(a3 )と一
体となって粘着層(a22)から剥離され、粘着層
(a22)が露出する(図13(2))。
る。その結果、露光部における粘着層(a22)と光重合
層(a21)との間の接着性が小さくなっているため、露
光部の光重合層(a21)は、カバーシート(a3 )と一
体となって粘着層(a22)から剥離され、粘着層
(a22)が露出する(図13(2))。
【0021】感光性シート(a)の粘着層(a22)が
露出した感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)
の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理
を施す(図13(3))。その結果、感光性粘着制御層
(a2 )の粘着層露出部(露光部相当部)に色材層(b
2 )が接着する。
露出した感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)
の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理
を施す(図13(3))。その結果、感光性粘着制御層
(a2 )の粘着層露出部(露光部相当部)に色材層(b
2 )が接着する。
【0022】感光性シート(a)を剥離することによ
り、感光性粘着制御層(a2 )の粘着層露出部に色材層
(b2 )を転写し、未露光部に相当する画像を色材シー
ト(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層
(b2 )側にポジ型の色材画像を形成する(図14
(4))。
り、感光性粘着制御層(a2 )の粘着層露出部に色材層
(b2 )を転写し、未露光部に相当する画像を色材シー
ト(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層
(b2 )側にポジ型の色材画像を形成する(図14
(4))。
【0023】受像シート(c)と色材シート(b)の
色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧することによ
り、色材シート(b)上の未露光部に相当する画像を受
像シート(c)に転写する(図14(5))。 受像シート(c)から色材シート(b)を剥離する
(図14(6))。
色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧することによ
り、色材シート(b)上の未露光部に相当する画像を受
像シート(c)に転写する(図14(5))。 受像シート(c)から色材シート(b)を剥離する
(図14(6))。
【0024】次に、感光性シート(a)について説明す
る。支持体(a1 )としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
等のポリマーシート等が挙げられる。ポリマーシートは
発泡ポリマーシートであってもよい。支持体(a1 )の
厚さは、通常1μm〜10mm、好ましくは5μm〜1
mmの範囲である。
る。支持体(a1 )としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
等のポリマーシート等が挙げられる。ポリマーシートは
発泡ポリマーシートであってもよい。支持体(a1 )の
厚さは、通常1μm〜10mm、好ましくは5μm〜1
mmの範囲である。
【0025】ネガ型態様における光重合性粘着層
(a21)を形成する光重合性組成物は、増感色素および
活性剤より成る光重合開始系とエチレン性不飽和二重結
合を少なくとも1個含有する付加重合可能な化合物(以
下、エチレン性化合物と略す)とを含有する。光重合性
組成物中のエチレン性化合物は、紫外または可視のレー
ザー光などの光に感応して硬化することにより、光重合
性粘着層(a21)の露光部分の粘着性を適度に低下させ
ることが出来る。また、光重合性組成物中に更に有機高
分子物質を添加して粘着性の調整を行ってもよい。
(a21)を形成する光重合性組成物は、増感色素および
活性剤より成る光重合開始系とエチレン性不飽和二重結
合を少なくとも1個含有する付加重合可能な化合物(以
下、エチレン性化合物と略す)とを含有する。光重合性
組成物中のエチレン性化合物は、紫外または可視のレー
ザー光などの光に感応して硬化することにより、光重合
性粘着層(a21)の露光部分の粘着性を適度に低下させ
ることが出来る。また、光重合性組成物中に更に有機高
分子物質を添加して粘着性の調整を行ってもよい。
【0026】上記の光重合開始系は、光源の光波長に合
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフエニル)−4,4′,
5,5′−テトラフエニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフエニル)−4,4′,
5,5′−テトラフエニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
【0027】上記のエチレン性化合物および有機高分子
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。特に、低粘度(例えば常温にて
500cp以下)のエチレン性化合物、ガラス転移点が
150℃以下、好ましくは100℃以下の有機高分子物
質が好適に用いられる。代表的なエチレン性化合物とし
ては、トリメチロールプロパントリアクリレートが挙げ
られ、代表的な有機高分子物質としては、(メタ)アク
リル酸共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体
などが挙げられる。
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。特に、低粘度(例えば常温にて
500cp以下)のエチレン性化合物、ガラス転移点が
150℃以下、好ましくは100℃以下の有機高分子物
質が好適に用いられる。代表的なエチレン性化合物とし
ては、トリメチロールプロパントリアクリレートが挙げ
られ、代表的な有機高分子物質としては、(メタ)アク
リル酸共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体
などが挙げられる。
【0028】光重合開始系の使用量は、エチレン性化合
物100重量部に対して0.1〜200重量部、好まし
くは0.2〜100部の範囲である。有機高分子物質の
使用量は、エチレン性化合物100重量部に対して1〜
500重量部、好ましくは10〜300重量部の範囲で
ある。光重合性粘着層(a21)の厚さは、通常0.1〜
50μm、好ましくは0.2〜20μm、更に好ましく
は0.3〜10μmの範囲である。
物100重量部に対して0.1〜200重量部、好まし
くは0.2〜100部の範囲である。有機高分子物質の
使用量は、エチレン性化合物100重量部に対して1〜
500重量部、好ましくは10〜300重量部の範囲で
ある。光重合性粘着層(a21)の厚さは、通常0.1〜
50μm、好ましくは0.2〜20μm、更に好ましく
は0.3〜10μmの範囲である。
【0029】ポジ型態様における粘着層(a22)を形成
する粘着剤としては、室温で粘着性を有する粘着剤が好
適である。斯かる粘着剤は、例えば、特開昭51−15
0322号、特開昭55−26596号、特開昭55−
26597号の各公報に記載された調色性材料に用いら
れている高分子物質の中から適宜選択することが出来
る。高分子物質としては、軟化点が通常80℃以下、好
ましくは60℃以下の高分子物質が好適であり、代表的
に高分子物質としては、シス−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが挙げられる。
する粘着剤としては、室温で粘着性を有する粘着剤が好
適である。斯かる粘着剤は、例えば、特開昭51−15
0322号、特開昭55−26596号、特開昭55−
26597号の各公報に記載された調色性材料に用いら
れている高分子物質の中から適宜選択することが出来
る。高分子物質としては、軟化点が通常80℃以下、好
ましくは60℃以下の高分子物質が好適であり、代表的
に高分子物質としては、シス−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが挙げられる。
【0030】粘着層(a22)には、粘着性を制御するた
め、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、ト
リエチレングリコールジカプリレート等の可塑剤を含有
させることが出来る。一方、光重合層(a21)は、前記
のネガ型態様におけると同様の光重合性組成物によって
構成される。
め、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、ト
リエチレングリコールジカプリレート等の可塑剤を含有
させることが出来る。一方、光重合層(a21)は、前記
のネガ型態様におけると同様の光重合性組成物によって
構成される。
【0031】粘着層(a22)及び光重合層(a21)は、
粘着層(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a
3 )から成る層構成において、光重合層(a21)の露光
により各層間の接着性が変化する様に設計される。すな
わち、露光後は、前記のネガ型態様におけると同様の作
用に基づいて、粘着層(a22)と光重合層(a21)との
間の接着性が光重合層(a21)とカバーシート(a3 )
との間の接着性よりも小さくなる様に設計される。粘着
層(a22)の厚さは、通常0.1μm〜1mm、好まし
くは0.5〜200μmの範囲であり、光重合層
(a21)の厚さは、前記のネガ型態様におけると同様の
範囲から選択される。
粘着層(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a
3 )から成る層構成において、光重合層(a21)の露光
により各層間の接着性が変化する様に設計される。すな
わち、露光後は、前記のネガ型態様におけると同様の作
用に基づいて、粘着層(a22)と光重合層(a21)との
間の接着性が光重合層(a21)とカバーシート(a3 )
との間の接着性よりも小さくなる様に設計される。粘着
層(a22)の厚さは、通常0.1μm〜1mm、好まし
くは0.5〜200μmの範囲であり、光重合層
(a21)の厚さは、前記のネガ型態様におけると同様の
範囲から選択される。
【0032】カバーシート(a3 )は、酸素による感光
性粘着制御層(a2 )の感度低下を防止して保存安定性
を向上させるために用いられる。そして、その種類は、
感光性粘着制御層(a2 )から容易に剥離可能である限
り特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエーテル、ポリアセタール、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、セルロースエステル、ポリビニルアルコ
ール等の透明プラスチックシート等が挙げられる。カバ
ーシート(a3 )の厚さは、通常0.1〜500μm、
好ましくは0.5〜300μmの範囲である。
性粘着制御層(a2 )の感度低下を防止して保存安定性
を向上させるために用いられる。そして、その種類は、
感光性粘着制御層(a2 )から容易に剥離可能である限
り特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエーテル、ポリアセタール、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、セルロースエステル、ポリビニルアルコ
ール等の透明プラスチックシート等が挙げられる。カバ
ーシート(a3 )の厚さは、通常0.1〜500μm、
好ましくは0.5〜300μmの範囲である。
【0033】カバーシート(a3 )には、感光性粘着制
御層(a2 )との離型性を高めるため、離型層を設けて
もよい。感光性シート上の離型層は、画像露光後、カバ
ーシート(a3 )と共に感光性シート(a)から剥離さ
れる。離型層の材料としては、例えば、シリコーン樹
脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、スチレン−無水マレイ
ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル及びそれらの共重合体、更には、三酢酸
セルロース、二酢酸セルロース等を挙げることが出来
る。離型層の厚さは、通常0.1〜100μm、好まし
くは0.2〜50μmの範囲である。
御層(a2 )との離型性を高めるため、離型層を設けて
もよい。感光性シート上の離型層は、画像露光後、カバ
ーシート(a3 )と共に感光性シート(a)から剥離さ
れる。離型層の材料としては、例えば、シリコーン樹
脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、スチレン−無水マレイ
ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル及びそれらの共重合体、更には、三酢酸
セルロース、二酢酸セルロース等を挙げることが出来
る。離型層の厚さは、通常0.1〜100μm、好まし
くは0.2〜50μmの範囲である。
【0034】次に、色材シート(b)について説明す
る。色材シート(b)は、支持体(b1 )の上に色材層
(b2 )を積層して構成される。支持体(b1 )は、感
光性シート(a)の支持体(a1 )と同様の材質を用い
ることが出来、また、その厚さも同様の範囲から選択さ
れる。
る。色材シート(b)は、支持体(b1 )の上に色材層
(b2 )を積層して構成される。支持体(b1 )は、感
光性シート(a)の支持体(a1 )と同様の材質を用い
ることが出来、また、その厚さも同様の範囲から選択さ
れる。
【0035】支持体(b1 )には、熱軟化層(b3 )を
設けるのが好ましい。熱軟化層(b3 )は、その上に形
成される色材画像を受像シート(c)上に圧熱転写する
際、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用を有
し、色材色画像と受像シート(c)との密着性を高めて
転写性を向上させる効果を発揮する。また、熱軟化層
(b3 )を有する色材シート(b)を用いた場合、受像
シート上に転写された色材画像表面は、受像シート
(c)表面の凹凸と同様の形状を有するため、受像シー
ト(c)と同等の光沢(質感)を有し、過度の光沢が抑
えられて一層印刷物に近い転写画像が得られる。
設けるのが好ましい。熱軟化層(b3 )は、その上に形
成される色材画像を受像シート(c)上に圧熱転写する
際、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用を有
し、色材色画像と受像シート(c)との密着性を高めて
転写性を向上させる効果を発揮する。また、熱軟化層
(b3 )を有する色材シート(b)を用いた場合、受像
シート上に転写された色材画像表面は、受像シート
(c)表面の凹凸と同様の形状を有するため、受像シー
ト(c)と同等の光沢(質感)を有し、過度の光沢が抑
えられて一層印刷物に近い転写画像が得られる。
【0036】熱軟化層(b3 )は、圧熱転写の際、色材
色画像と共に受像シート(c)側へ移行しない材料から
構成され、その材料としては、軟化点が約80℃以下の
有機高分子物質を用いるのが好ましい。斯かる有機高分
子物質としては、J.BRANDRUP,E.H.IM
MERGUT「Polymer Handbook」s
econd edition(John Wiley
& Sons 出版)に記載の有機高分子物質などが挙
げられる。
色画像と共に受像シート(c)側へ移行しない材料から
構成され、その材料としては、軟化点が約80℃以下の
有機高分子物質を用いるのが好ましい。斯かる有機高分
子物質としては、J.BRANDRUP,E.H.IM
MERGUT「Polymer Handbook」s
econd edition(John Wiley
& Sons 出版)に記載の有機高分子物質などが挙
げられる。
【0037】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、アク
リル酸エステルと酢酸ビニルとの共重合体などのアクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られ、これらの中では、ポリプロピレン樹脂、エチルア
クリレート含有量5〜50重量%のエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。熱軟化層(b3 )の厚さは、通常1〜
100μm、好ましくは5〜50μmの範囲である。
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、アク
リル酸エステルと酢酸ビニルとの共重合体などのアクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られ、これらの中では、ポリプロピレン樹脂、エチルア
クリレート含有量5〜50重量%のエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。熱軟化層(b3 )の厚さは、通常1〜
100μm、好ましくは5〜50μmの範囲である。
【0038】支持体(b1 )に熱軟化層(b3 )を設け
る方法としては、例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解
して支持体(b1 )上に塗布したのち乾燥する方法、押
出機により支持体(b1 )上に有機高分子物質をフィル
ム状に押し出してラミネートする方法(押し出しラミネ
ート法)等を採用することが出来る。
る方法としては、例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解
して支持体(b1 )上に塗布したのち乾燥する方法、押
出機により支持体(b1 )上に有機高分子物質をフィル
ム状に押し出してラミネートする方法(押し出しラミネ
ート法)等を採用することが出来る。
【0039】熱軟化層(b3 )には、色材画像の受像シ
ート(c)への転写性を向上させるため、離型層を設け
てもよい。後述する色材層(b2 )中に有機高分子物質
が含有されていない場合は、離型層を設けることによ
り、色材層の受像シートへの転写が可能となる。熱軟化
層(b3 )に設けられた離型層は、色材画像と共に受像
シート(c)へ転写される。斯かる離型層としては、感
光性シート(a)の離型層と同様の材質を用いることが
出来、また、その厚さも同様の範囲から選択される。ま
た、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用は、支
持体(b1 )の材料として、発泡ポリエチレンテレフタ
レートシート、発泡ポリプロピレンシート等の発泡プラ
スチックシートを用いることによっても発揮させること
が出来る。
ート(c)への転写性を向上させるため、離型層を設け
てもよい。後述する色材層(b2 )中に有機高分子物質
が含有されていない場合は、離型層を設けることによ
り、色材層の受像シートへの転写が可能となる。熱軟化
層(b3 )に設けられた離型層は、色材画像と共に受像
シート(c)へ転写される。斯かる離型層としては、感
光性シート(a)の離型層と同様の材質を用いることが
出来、また、その厚さも同様の範囲から選択される。ま
た、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用は、支
持体(b1 )の材料として、発泡ポリエチレンテレフタ
レートシート、発泡ポリプロピレンシート等の発泡プラ
スチックシートを用いることによっても発揮させること
が出来る。
【0040】色材層(b2 )は、着色材料を含有してい
る。着色材料としては、染顔料が用いられる。色校正の
用途の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致した色調の染顔料が必要となるが、この他、金属
粉、白色顔料、螢光顔料なども用いることが出来る。
る。着色材料としては、染顔料が用いられる。色校正の
用途の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致した色調の染顔料が必要となるが、この他、金属
粉、白色顔料、螢光顔料なども用いることが出来る。
【0041】染顔料の具体例としては、リオノールイエ
ローGRO(21090)、リオノールレッド7B44
01(15850)、リオノールブルーSM(2615
0)、三菱化学社製「三菱カーボンブラックMA−10
0」、同社製「三菱カーボンブラック#40」の他、セ
イカファーストイエローH(07555)、セイカファ
ーストカーミン(1483)、シアニンブルー(492
0)が挙げられる(上記の( )内の数字は、カラーイ
ンデックス(C.I)を意味する)。
ローGRO(21090)、リオノールレッド7B44
01(15850)、リオノールブルーSM(2615
0)、三菱化学社製「三菱カーボンブラックMA−10
0」、同社製「三菱カーボンブラック#40」の他、セ
イカファーストイエローH(07555)、セイカファ
ーストカーミン(1483)、シアニンブルー(492
0)が挙げられる(上記の( )内の数字は、カラーイ
ンデックス(C.I)を意味する)。
【0042】色材層(b2 )は、通常、着色材料と共に
有機高分子物質を含有している。有機高分子物質は、着
色材料の塗膜性を高め、圧熱転写の際に必要な粘着性を
生じさせる作用を有する。有機高分子物質の種類として
は、例えば、特開昭48−31323号、特開昭51−
150322号、特開昭55−26596号、特開昭5
5−26597号、特開昭63−41847号、特開平
2−69号の各公報、米国特許第2,760,863号
明細書、同2,791,504号明細書に記載された有
機高分子物質を適宜用いることが出来る。色材層
(b2 )中の着色材料の含有量は、通常1〜50重量
%、好ましくは2〜30重量%の範囲、有機高分子物質
の含有量は、通常1〜98重量%、好ましくは5〜90
重量%の範囲である。
有機高分子物質を含有している。有機高分子物質は、着
色材料の塗膜性を高め、圧熱転写の際に必要な粘着性を
生じさせる作用を有する。有機高分子物質の種類として
は、例えば、特開昭48−31323号、特開昭51−
150322号、特開昭55−26596号、特開昭5
5−26597号、特開昭63−41847号、特開平
2−69号の各公報、米国特許第2,760,863号
明細書、同2,791,504号明細書に記載された有
機高分子物質を適宜用いることが出来る。色材層
(b2 )中の着色材料の含有量は、通常1〜50重量
%、好ましくは2〜30重量%の範囲、有機高分子物質
の含有量は、通常1〜98重量%、好ましくは5〜90
重量%の範囲である。
【0043】次に、受像シート(c)について説明す
る。受像シート(c)としては、最終受像シートであっ
てもよいし、受像シート(c)上に形成した色材画像を
最終受像シートへ圧熱処理により再度転写する際の中間
受像シートであってもよい。最終受像シートの種類は、
例えば、アート紙、コート紙などの各種印刷紙、ポリエ
ステルフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウ
ム等の金属シート等から目的に応じて適宜選択すること
が出来る。
る。受像シート(c)としては、最終受像シートであっ
てもよいし、受像シート(c)上に形成した色材画像を
最終受像シートへ圧熱処理により再度転写する際の中間
受像シートであってもよい。最終受像シートの種類は、
例えば、アート紙、コート紙などの各種印刷紙、ポリエ
ステルフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウ
ム等の金属シート等から目的に応じて適宜選択すること
が出来る。
【0044】中間受像シートも上記と同様に広範囲な種
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート(b)上の色材画像を受け得る性質と共に、転写さ
れた色材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を
併せ持つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性
状は、上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、
例えば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シー
ト(b)上の色材層(b2 )に対する接着性が色材層
(b2 )の支持体(b1 )に対する接着性より強いが、
色材層(b2 )の最終受像シート表面に対する接着性よ
り弱くする必要がある。
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート(b)上の色材画像を受け得る性質と共に、転写さ
れた色材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を
併せ持つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性
状は、上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、
例えば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シー
ト(b)上の色材層(b2 )に対する接着性が色材層
(b2 )の支持体(b1 )に対する接着性より強いが、
色材層(b2 )の最終受像シート表面に対する接着性よ
り弱くする必要がある。
【0045】例えば、色材シート(b)の支持体
(b1 )、中間受像シート、最終受像シートが何れも高
分子物質で構成されている場合は、それらのガラス転移
点が最終受像シート、中間受像シート、支持体(b1 )
の順に大きくなる様に選択すればよい。そして、一定条
件下では、前記の接着性順序が保持されていなくとも、
各転写条件を加味して接着性順序が保持されていればよ
く、更には、中間受像シートと最終受像シートとに接着
される色材層(b2 )は、その表裏の関係であって異な
るため、色材層(b2 )の表面と裏面との構成に差異を
設けて前記の接着性順序を保持してもよい。
(b1 )、中間受像シート、最終受像シートが何れも高
分子物質で構成されている場合は、それらのガラス転移
点が最終受像シート、中間受像シート、支持体(b1 )
の順に大きくなる様に選択すればよい。そして、一定条
件下では、前記の接着性順序が保持されていなくとも、
各転写条件を加味して接着性順序が保持されていればよ
く、更には、中間受像シートと最終受像シートとに接着
される色材層(b2 )は、その表裏の関係であって異な
るため、色材層(b2 )の表面と裏面との構成に差異を
設けて前記の接着性順序を保持してもよい。
【0046】上記の様な中間受像シートの表面性状は、
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
【0047】また、離型層は、中間受像シートの表面性
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順次保持は、色材層(b2 )と離型層表面との
接着性(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とそ
の下層との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の
場合、前記の接着性順序において、中間受像シートの接
着性は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの
離型層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色
材シート(b)の支持体(b1 )との比較ではこれらの
層間の接着性と表面の接着性との両者を基準として考慮
される。
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順次保持は、色材層(b2 )と離型層表面との
接着性(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とそ
の下層との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の
場合、前記の接着性順序において、中間受像シートの接
着性は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの
離型層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色
材シート(b)の支持体(b1 )との比較ではこれらの
層間の接着性と表面の接着性との両者を基準として考慮
される。
【0048】そして、緩衝層を設けた中間受像シートを
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。また、各色材シ
ート上に離型層を設けて色材画像を形成する際、4層の
離型層が永久受像シート上に転写されるが、この場合、
離型層を設けた中間受像シートを用いれば、1層の離型
層のみしか永久受像シート上に転写されないため、過度
の光沢が抑えられて一層印刷物に近い画像を形成するこ
とが可能となる。
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。また、各色材シ
ート上に離型層を設けて色材画像を形成する際、4層の
離型層が永久受像シート上に転写されるが、この場合、
離型層を設けた中間受像シートを用いれば、1層の離型
層のみしか永久受像シート上に転写されないため、過度
の光沢が抑えられて一層印刷物に近い画像を形成するこ
とが可能となる。
【0049】次に、本発明の製版装置に用いられる代表
的な感光性シート(a)と色材シート(b)の作成例に
ついて説明する。
的な感光性シート(a)と色材シート(b)の作成例に
ついて説明する。
【0050】ネガ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、75μmのポリエチレンテレフタレートシート(以
下、PETシートと略す)の上に、表1に示す組成の光
重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmとなる様に塗
布して乾燥し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレ
ンフイルムを設け、室温下、5Kg/cm2 、50cm
/分の加圧ローラー処理を行なうことにより作成するこ
とが出来る。
ば、75μmのポリエチレンテレフタレートシート(以
下、PETシートと略す)の上に、表1に示す組成の光
重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmとなる様に塗
布して乾燥し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレ
ンフイルムを設け、室温下、5Kg/cm2 、50cm
/分の加圧ローラー処理を行なうことにより作成するこ
とが出来る。
【0051】
【表1】 塗布溶剤 :乳酸メチル/メチルエチルケトン/テトラハイドロフラン (2:2:1重量比) 80g エチレン性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 5g 高分子有機物質 :メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 5g (90/10重量比、Mw:50,000) 活性剤(1) :2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5, 5′−テトラフェニルビイミダゾール 2g 活性剤(2) :2−メルカプトベンズチアゾール 0.5g 増感色素 :以下の化学式に記載の化合物 0.1g
【0052】
【化1】
【0053】ポジ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、上記と同様のPETシートの上に、上記の表1に示
す組成の光重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmと
なる様に塗布して乾燥し、一方、上記と同様のPETシ
ートの上に、ポリブタジエン3.6重量部、スチレン−
ブタジエン共重合体2.4重量部、メチレンクロリド5
4重量部から成る粘着層用塗布液を乾燥膜厚が6μmと
なる様に塗布して乾燥し、両PETシートをその塗膜面
同志が重なる様に合わせ、上記と同様の加圧ローラー処
理を行なうことにより作成することが出来る。
ば、上記と同様のPETシートの上に、上記の表1に示
す組成の光重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmと
なる様に塗布して乾燥し、一方、上記と同様のPETシ
ートの上に、ポリブタジエン3.6重量部、スチレン−
ブタジエン共重合体2.4重量部、メチレンクロリド5
4重量部から成る粘着層用塗布液を乾燥膜厚が6μmと
なる様に塗布して乾燥し、両PETシートをその塗膜面
同志が重なる様に合わせ、上記と同様の加圧ローラー処
理を行なうことにより作成することが出来る。
【0054】色材シート(b)は、上記と同様のPET
シートの上に、20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂)を押し出しラミネート法により設けた
後、その上に、各色材毎に分散処理して調液した表2に
示す色材層用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に塗布
して乾燥することにより作成することが出来る。
シートの上に、20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂)を押し出しラミネート法により設けた
後、その上に、各色材毎に分散処理して調液した表2に
示す色材層用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に塗布
して乾燥することにより作成することが出来る。
【0055】
【表2】高分子物質(A):大日本インキ化学社製「S
FC−300」40重量%水溶液50重量部 高分子物質(B):昭和高分子社製「AT−1000」
50重量%水溶液242重量部 高分子物質(C):ポリエチレンオキサイド(Mw2×
106 )1重量%水溶液330重量部 界面活性剤(A):花王社製「エマルゲン709」6重
量部 界面活性剤(B):ラウリル硫酸ナトリウム4重量部 <顔料> イエローシート :セイカーフアーストイエローH07
55(大日精化社製)40重量部 シアンシート :シアニンブルー4920(大日精化
社製)42重量部 マジエンタシート:セイカーフアーストカーミン148
3(大日精化社製)35重量部 ブラツクシート :「三菱カーボンブラツクMA−10
0」(三菱化学社製)45重量部
FC−300」40重量%水溶液50重量部 高分子物質(B):昭和高分子社製「AT−1000」
50重量%水溶液242重量部 高分子物質(C):ポリエチレンオキサイド(Mw2×
106 )1重量%水溶液330重量部 界面活性剤(A):花王社製「エマルゲン709」6重
量部 界面活性剤(B):ラウリル硫酸ナトリウム4重量部 <顔料> イエローシート :セイカーフアーストイエローH07
55(大日精化社製)40重量部 シアンシート :シアニンブルー4920(大日精化
社製)42重量部 マジエンタシート:セイカーフアーストカーミン148
3(大日精化社製)35重量部 ブラツクシート :「三菱カーボンブラツクMA−10
0」(三菱化学社製)45重量部
【0056】次に、本発明の製版装置の実施例について
説明する。本発明は、本発明の製版装置以外の露光装
置で露光した感光性シートを使用する製版装置、露光
機構として色分解されたデジタル画像信号にて制御され
るレーザーを用いたダイレクト製版装置、多色画像の
転写機能を備えたダイレクト製版装置、露光機構とし
て一定強度の光を用いた通常の密着露光製版装置の4つ
のタイプの製版装置を包含する。これらの各製版装置
は、何れも、後述のシート移送ドラムを利用することに
より、コンパクトな構成が可能となる。そして、上記
の製版装置は、最も基本的な機能を備え、上記〜の
各製版装置は、上記の製版装置に所要の機能を付加す
ることによって構成される。従って、以下の実施例は、
上記の製版装置を中心にして説明する。
説明する。本発明は、本発明の製版装置以外の露光装
置で露光した感光性シートを使用する製版装置、露光
機構として色分解されたデジタル画像信号にて制御され
るレーザーを用いたダイレクト製版装置、多色画像の
転写機能を備えたダイレクト製版装置、露光機構とし
て一定強度の光を用いた通常の密着露光製版装置の4つ
のタイプの製版装置を包含する。これらの各製版装置
は、何れも、後述のシート移送ドラムを利用することに
より、コンパクトな構成が可能となる。そして、上記
の製版装置は、最も基本的な機能を備え、上記〜の
各製版装置は、上記の製版装置に所要の機能を付加す
ることによって構成される。従って、以下の実施例は、
上記の製版装置を中心にして説明する。
【0057】図1及び2は、本発明の製版装置の部分説
明図であり、いずれも主要な構成要素のみを表示してあ
る。図3(a)及び(b)は、本発明の好ましい態様に
おいて用いられる持ち上げ機構の動作説明図、図4は、
図3に示す持ち上げ機構の断面説明図、図5(a)及び
(b)は、本発明の好ましい態様において用いられる噛
み込み機構の動作説明図、図6は、図5に示す噛み込み
機構の断面説明図、図7は、本発明の製版装置における
シート移送ドラムの一例の説明図、図8は、本発明の製
版装置におけるシート移送ドラムの他の一例の説明図、
図9は、図8に示すシート移送ドラムのI−II線におけ
る断面説明図、図10は、本発明の製版装置における露
光機構の説明図である。
明図であり、いずれも主要な構成要素のみを表示してあ
る。図3(a)及び(b)は、本発明の好ましい態様に
おいて用いられる持ち上げ機構の動作説明図、図4は、
図3に示す持ち上げ機構の断面説明図、図5(a)及び
(b)は、本発明の好ましい態様において用いられる噛
み込み機構の動作説明図、図6は、図5に示す噛み込み
機構の断面説明図、図7は、本発明の製版装置における
シート移送ドラムの一例の説明図、図8は、本発明の製
版装置におけるシート移送ドラムの他の一例の説明図、
図9は、図8に示すシート移送ドラムのI−II線におけ
る断面説明図、図10は、本発明の製版装置における露
光機構の説明図である。
【0058】本発明の製版装置は、図1及び図2に示す
様に、近接配置されて同一方向に回転する2つの回転ド
ラム(A)及び(B)、回転ドラム(A)及び(B)に
跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回転するド
ラムから構成され、そのドラム周面が減圧状態領域と加
圧または常圧状態領域とに切替えられ、しかも、減圧状
態領域が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から
回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間に位
置し、加圧または常圧状態領域が回転ドラム(B)に対
する最近接位置近傍に至った以降に位置する構造を備え
たシート移送ドラム(E)、回転ドラム(A)に対して
周面同志を接近離間自在に配置された加圧ローラ
(C)、回転ドラム(B)に対して周面同志を接近離間
自在に配置された加熱加圧ローラ(D)、感光性シート
送給機構(10)、カバーシート剥離機構(20)、色
材シート送給機構(30)、受像シート送給機構(4
0)、色材シート剥離機構(50)及び制御部から主と
して構成される。
様に、近接配置されて同一方向に回転する2つの回転ド
ラム(A)及び(B)、回転ドラム(A)及び(B)に
跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回転するド
ラムから構成され、そのドラム周面が減圧状態領域と加
圧または常圧状態領域とに切替えられ、しかも、減圧状
態領域が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から
回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間に位
置し、加圧または常圧状態領域が回転ドラム(B)に対
する最近接位置近傍に至った以降に位置する構造を備え
たシート移送ドラム(E)、回転ドラム(A)に対して
周面同志を接近離間自在に配置された加圧ローラ
(C)、回転ドラム(B)に対して周面同志を接近離間
自在に配置された加熱加圧ローラ(D)、感光性シート
送給機構(10)、カバーシート剥離機構(20)、色
材シート送給機構(30)、受像シート送給機構(4
0)、色材シート剥離機構(50)及び制御部から主と
して構成される。
【0059】本発明の製版装置において、回転ドラム
(A)及び(B)は、何れも、周面に設けられた多数の
微小孔を通してドラムの表面に真空作用を及ぼしてシー
トを密着巻回する真空機構(図示せず)を備えている。
(A)及び(B)は、何れも、周面に設けられた多数の
微小孔を通してドラムの表面に真空作用を及ぼしてシー
トを密着巻回する真空機構(図示せず)を備えている。
【0060】また、後述のシート移送ドラム(E)の機
能を補助するため、回転ドラム(A)の内部には、回転
ドラム(A)上に巻回されたシートの回転方向側端部の
持ち上げ機構(1)を配置し、回転ドラム(B)の内部
には、シート端部の噛み込み機構(2)を配置すること
も出来る。
能を補助するため、回転ドラム(A)の内部には、回転
ドラム(A)上に巻回されたシートの回転方向側端部の
持ち上げ機構(1)を配置し、回転ドラム(B)の内部
には、シート端部の噛み込み機構(2)を配置すること
も出来る。
【0061】図3及び図4に示した持ち上げ機構(1)
は、回転ドラム(A)の軸線方向に沿った周面の一部に
突出可能な可動片(101)と、シート移送時にドラム
周面から可動片(101)を突出させる駆動機構(10
4)とから構成されている。可動片(101)として
は、例えば、長手方向に沿った一端側が凹凸に成された
板状体(以下、櫛型板状体と表現する)を使用すること
が出来、駆動機構(104)としては、例えば、エアー
シリンダーを使用することが出来る。そして、斯かる両
者は、例えば、L字型断面を有する板状支持体(10
2)を利用して回転ドラム(A)の内部に配置すること
が出来る。
は、回転ドラム(A)の軸線方向に沿った周面の一部に
突出可能な可動片(101)と、シート移送時にドラム
周面から可動片(101)を突出させる駆動機構(10
4)とから構成されている。可動片(101)として
は、例えば、長手方向に沿った一端側が凹凸に成された
板状体(以下、櫛型板状体と表現する)を使用すること
が出来、駆動機構(104)としては、例えば、エアー
シリンダーを使用することが出来る。そして、斯かる両
者は、例えば、L字型断面を有する板状支持体(10
2)を利用して回転ドラム(A)の内部に配置すること
が出来る。
【0062】すなわち、支持体(102)の水平部上側
に可動片(101)としての櫛型板状体をその凹凸端側
を上方に向けて配置し、支持体(102)の水平部下側
に駆動機構(104)としてのエアーシリンダーを配置
し、エアーシリンダーのロッド(105)を櫛型板状体
に連結する。そして、回転ドラム(A)の軸線方向に沿
った周面に所定幅のスリットを設けて凹部(A1 )を形
成し、凹部(A1 )内に支持体(102)を配置する。
この場合、凹部(A1 )の垂直壁面に支持体(102)
の垂直部を位置させる。そして、支持体(102)の垂
直部の頂部がドラム周面と同一高さとなり、しかも、エ
アーシリンダーの駆動時に櫛型板状体の凹凸部のみがド
ラム周面から突出する様に調整する。
に可動片(101)としての櫛型板状体をその凹凸端側
を上方に向けて配置し、支持体(102)の水平部下側
に駆動機構(104)としてのエアーシリンダーを配置
し、エアーシリンダーのロッド(105)を櫛型板状体
に連結する。そして、回転ドラム(A)の軸線方向に沿
った周面に所定幅のスリットを設けて凹部(A1 )を形
成し、凹部(A1 )内に支持体(102)を配置する。
この場合、凹部(A1 )の垂直壁面に支持体(102)
の垂直部を位置させる。そして、支持体(102)の垂
直部の頂部がドラム周面と同一高さとなり、しかも、エ
アーシリンダーの駆動時に櫛型板状体の凹凸部のみがド
ラム周面から突出する様に調整する。
【0063】図5及び図6示した噛み込み機構(2)
は、回転ドラム(B)の周面に形成された凹部(B1 )
内に配置され且つ前記可動片(101)に対して非接触
の位置に突出可能な可動片(201)と、シート移送時
に凹部(B1 )の回転方向側縁部に可動片(201)を
移動させる駆動機構(204)とから構成されている。
可動片(201)としては、持ち上げ機構(1)の場合
と同様に、例えば、長手方向に沿った一端側が凹凸に成
された板状体(以下、櫛型板状体と表現する)を使用す
ることが出来る。また、駆動機構(204)は、持ち上
げ機構(1)の場合と同様に、例えば、エアーシリンダ
ーを使用することが出来る。斯かる可動片(201)と
駆動機構(204)とは、例えば、板状支持体(20
2)を利用して回転ドラム(B)の周面に形成された凹
部(B1 )内に配置することが出来る。
は、回転ドラム(B)の周面に形成された凹部(B1 )
内に配置され且つ前記可動片(101)に対して非接触
の位置に突出可能な可動片(201)と、シート移送時
に凹部(B1 )の回転方向側縁部に可動片(201)を
移動させる駆動機構(204)とから構成されている。
可動片(201)としては、持ち上げ機構(1)の場合
と同様に、例えば、長手方向に沿った一端側が凹凸に成
された板状体(以下、櫛型板状体と表現する)を使用す
ることが出来る。また、駆動機構(204)は、持ち上
げ機構(1)の場合と同様に、例えば、エアーシリンダ
ーを使用することが出来る。斯かる可動片(201)と
駆動機構(204)とは、例えば、板状支持体(20
2)を利用して回転ドラム(B)の周面に形成された凹
部(B1 )内に配置することが出来る。
【0064】すなわち、支持体(202)の幅方向の略
中間部上側に立設された連結片(207)と可動片(2
01)としての櫛型板状体の幅方向の略中間部とを軸
(203)によって連結し、支持体(202)の幅方向
の後端部下側に駆動機構(204)としてのエアーシリ
ンダーを配置し、エアーシリンダーのロッド(205)
に接続された作動片(206)を櫛型板状体の幅方向の
後端部に連結する。そして、回転ドラム(B)の軸線方
向に沿った周面に所定幅のスリットを設けて凹部
(B1 )を形成し、凹部(B1 )内に支持体(202)
を配置する。この場合、凹部(B1 )の回転方向側縁部
に支持体(202)の幅方向の先端部下側を位置させ
る。そして、支持体(202)の幅方向の先端部の頂部
がドラム周面と同一高さとなり、しかも、エアーシリン
ダーの非駆動時に櫛型板状体の凹凸部のみがドラム周面
から突出し、エアーシリンダーの駆動時に軸(203)
を中心にして櫛型板状体の凹凸部側が回動する結果とし
て凹部(B1 )の回転方向側縁部に櫛型板状体が移動し
て凹部(B1 )内に埋没する様に調整する。
中間部上側に立設された連結片(207)と可動片(2
01)としての櫛型板状体の幅方向の略中間部とを軸
(203)によって連結し、支持体(202)の幅方向
の後端部下側に駆動機構(204)としてのエアーシリ
ンダーを配置し、エアーシリンダーのロッド(205)
に接続された作動片(206)を櫛型板状体の幅方向の
後端部に連結する。そして、回転ドラム(B)の軸線方
向に沿った周面に所定幅のスリットを設けて凹部
(B1 )を形成し、凹部(B1 )内に支持体(202)
を配置する。この場合、凹部(B1 )の回転方向側縁部
に支持体(202)の幅方向の先端部下側を位置させ
る。そして、支持体(202)の幅方向の先端部の頂部
がドラム周面と同一高さとなり、しかも、エアーシリン
ダーの非駆動時に櫛型板状体の凹凸部のみがドラム周面
から突出し、エアーシリンダーの駆動時に軸(203)
を中心にして櫛型板状体の凹凸部側が回動する結果とし
て凹部(B1 )の回転方向側縁部に櫛型板状体が移動し
て凹部(B1 )内に埋没する様に調整する。
【0065】また、上記の噛み込み機構(2)におい
て、凹部(B1 )の回転方向側縁部に位置させられる支
持体(202)の幅方向の先端部上側は、櫛型板状体の
凹凸部側が軸(203)を中心にして回動して接触した
際に面接触となる様に、適当な角度の傾斜面にするのが
好ましい。更に、櫛型板状体の凹凸部側は、軸(20
3)を中心にして回動して支持体(202)の幅方向の
先端部上側に接触した際に回転ドラム(B)の周面の一
部を形成する様に、適当な角度の傾斜面にするのが好ま
しい。
て、凹部(B1 )の回転方向側縁部に位置させられる支
持体(202)の幅方向の先端部上側は、櫛型板状体の
凹凸部側が軸(203)を中心にして回動して接触した
際に面接触となる様に、適当な角度の傾斜面にするのが
好ましい。更に、櫛型板状体の凹凸部側は、軸(20
3)を中心にして回動して支持体(202)の幅方向の
先端部上側に接触した際に回転ドラム(B)の周面の一
部を形成する様に、適当な角度の傾斜面にするのが好ま
しい。
【0066】駆動機構(104)としてのエアーシリン
ダーの駆動用エアーは、エアーシリンダーに接続された
エアー供給管(15)を通して次の様に供給される。す
なわち、軸受け(11)と回転軸(12)の間にはOリ
ングの様なシ−ル部材を前後に配置し、軸受け(11)
の適宜の箇所には上記シール部材間の空間部に導通する
エアー供給孔(11c)を設け、回転軸(12)には上
記シール部材間の空間部とエアー供給管(15)に導通
するエアー導通孔(12c)を設ける。エアー装置(図
示せず)から供給されるエアーは、エアー供給孔(11
c)、エアー導通孔(12c)及びエアー供給管(1
5)に至りエアーシリンダーを駆動させる。駆動機構
(204)としてのエアーシリンダーの駆動用エアーに
ついても上記と同様にエアーシリンダーに接続されたエ
アー供給管(25)を通して供給され、エアー装置(図
示せず)から供給されるエアーは、エアー供給孔(21
c)、エアー導通孔(22c)及びエアー供給管(2
5)に至りエアーシリンダーを駆動させる。
ダーの駆動用エアーは、エアーシリンダーに接続された
エアー供給管(15)を通して次の様に供給される。す
なわち、軸受け(11)と回転軸(12)の間にはOリ
ングの様なシ−ル部材を前後に配置し、軸受け(11)
の適宜の箇所には上記シール部材間の空間部に導通する
エアー供給孔(11c)を設け、回転軸(12)には上
記シール部材間の空間部とエアー供給管(15)に導通
するエアー導通孔(12c)を設ける。エアー装置(図
示せず)から供給されるエアーは、エアー供給孔(11
c)、エアー導通孔(12c)及びエアー供給管(1
5)に至りエアーシリンダーを駆動させる。駆動機構
(204)としてのエアーシリンダーの駆動用エアーに
ついても上記と同様にエアーシリンダーに接続されたエ
アー供給管(25)を通して供給され、エアー装置(図
示せず)から供給されるエアーは、エアー供給孔(21
c)、エアー導通孔(22c)及びエアー供給管(2
5)に至りエアーシリンダーを駆動させる。
【0067】また、回転ドラム(A)及び(B)の内部
の中心部には、図4及び図6に示す様に、各ドラムの軸
線方向に沿ってヒーター(16)及び(26)を配置
し、各ドラムの表面を均一温度に加熱することが出来
る。図示したヒーター(16)及び(26)は、支持棒
の周面に形成された構造を有し、支持棒の一端を回転軸
(12)及び(22)の中心部に貫通させ、他端を回転
ドラム(A)及び(B)の側面に貫通させた構造である
が、その他の構造の加熱機構を採用することも出来る。
の中心部には、図4及び図6に示す様に、各ドラムの軸
線方向に沿ってヒーター(16)及び(26)を配置
し、各ドラムの表面を均一温度に加熱することが出来
る。図示したヒーター(16)及び(26)は、支持棒
の周面に形成された構造を有し、支持棒の一端を回転軸
(12)及び(22)の中心部に貫通させ、他端を回転
ドラム(A)及び(B)の側面に貫通させた構造である
が、その他の構造の加熱機構を採用することも出来る。
【0068】また、前述の可動片(101)としては、
前述の櫛型板状体の他、例えば、長手方向に沿った一端
側の両端部に凸部を形成した板状体や回転ドラム(A)
の軸線方向に沿った周面の両端部または中央部に突出可
能な可動片(棒状体)を採用することも出来る。また、
前述の可動片(201)としては、上記と同様に、前述
の櫛型板状体の他、長手方向に沿った一端側の中央部に
凹部を形成した板状体を採用することが出来る。更に
は、回転ドラム(B)の軸線方向に沿った周面の両端部
または中央部であって可動片(101)に対して非接触
の位置に突出可能な可動片(棒状体)を採用することも
出来る。
前述の櫛型板状体の他、例えば、長手方向に沿った一端
側の両端部に凸部を形成した板状体や回転ドラム(A)
の軸線方向に沿った周面の両端部または中央部に突出可
能な可動片(棒状体)を採用することも出来る。また、
前述の可動片(201)としては、上記と同様に、前述
の櫛型板状体の他、長手方向に沿った一端側の中央部に
凹部を形成した板状体を採用することが出来る。更に
は、回転ドラム(B)の軸線方向に沿った周面の両端部
または中央部であって可動片(101)に対して非接触
の位置に突出可能な可動片(棒状体)を採用することも
出来る。
【0069】前述の駆動機構(104)及び(204)
としては、エアーシリンダーの代わりに、カム機構を採
用することも出来る。また、持ち上げ機構(1)は、回
転ドラム(A)の軸線方向に沿った周面に所定幅のスリ
ットを設けて形成された凹部(A1 )の内部に配置され
ているが、凹部(A1 )は、必ずしも、スリットによっ
て形成する必要はなく、回転ドラム(A)の軸線方向に
沿った周面に所定幅で形成された単なる窪みであっても
よい。噛み込み機構(2)の凹部(B1 )についても同
様である。
としては、エアーシリンダーの代わりに、カム機構を採
用することも出来る。また、持ち上げ機構(1)は、回
転ドラム(A)の軸線方向に沿った周面に所定幅のスリ
ットを設けて形成された凹部(A1 )の内部に配置され
ているが、凹部(A1 )は、必ずしも、スリットによっ
て形成する必要はなく、回転ドラム(A)の軸線方向に
沿った周面に所定幅で形成された単なる窪みであっても
よい。噛み込み機構(2)の凹部(B1 )についても同
様である。
【0070】上記の様な窪みは、例えば、回転ドラム
(A)の内部と凹部(A1 )とを独立空間にすることが
出来るため、回転ドラム(A)の周面に多数の微小孔を
設け且つ回転ドラム(A)の内部に真空を作用させるこ
とにより、回転ドラム(A)の表面にシートを密着巻回
する場合に有利である。この場合、真空作用のための回
転ドラム(A)の内部の減圧は、エアーシリンダーの駆
動用エアーの供給ラインの場合と同様に、例えば、軸受
け(11)と回転軸(12)の間にはOリングの様なシ
−ル部材を前後に配置し、軸受け(11)の適宜の箇所
には上記シール部材間の空間部に導通する減圧孔を設
け、回転軸(12)には上記シール部材間の空間部と回
転ドラム(A)の内部に導通する減圧導通孔を設けるこ
とによって行なうことが出来る。
(A)の内部と凹部(A1 )とを独立空間にすることが
出来るため、回転ドラム(A)の周面に多数の微小孔を
設け且つ回転ドラム(A)の内部に真空を作用させるこ
とにより、回転ドラム(A)の表面にシートを密着巻回
する場合に有利である。この場合、真空作用のための回
転ドラム(A)の内部の減圧は、エアーシリンダーの駆
動用エアーの供給ラインの場合と同様に、例えば、軸受
け(11)と回転軸(12)の間にはOリングの様なシ
−ル部材を前後に配置し、軸受け(11)の適宜の箇所
には上記シール部材間の空間部に導通する減圧孔を設
け、回転軸(12)には上記シール部材間の空間部と回
転ドラム(A)の内部に導通する減圧導通孔を設けるこ
とによって行なうことが出来る。
【0071】回転ドラム(A)及び(B)は、その周面
同志を対向して平行に配置され、その一端側に駆動機構
を備え、そして、その他端側は、その使用態様により、
適宜の手段によって回転可能に支持されている。上記の
駆動機構は、特に限定されず、図4及び図6に示した例
の様に、回転軸(12)、(22)と歯車(13)、
(23)とチエン(14)の組合せ機構を採用すること
が出来る。
同志を対向して平行に配置され、その一端側に駆動機構
を備え、そして、その他端側は、その使用態様により、
適宜の手段によって回転可能に支持されている。上記の
駆動機構は、特に限定されず、図4及び図6に示した例
の様に、回転軸(12)、(22)と歯車(13)、
(23)とチエン(14)の組合せ機構を採用すること
が出来る。
【0072】なお、持ち上げ機構(1)及び噛み込み機
構(2)を内部に配置する場合は、回転ドラム(A)及
び(B)の内部に各々配置された適宜の隔壁(図示せ
ず)で持ち上げ機構(1)及び噛み込み機構(2)を包
囲して回転ドラム(A)及び(B)の内部に密閉空間を
形成し、当該密閉空間に真空機構が接続される。
構(2)を内部に配置する場合は、回転ドラム(A)及
び(B)の内部に各々配置された適宜の隔壁(図示せ
ず)で持ち上げ機構(1)及び噛み込み機構(2)を包
囲して回転ドラム(A)及び(B)の内部に密閉空間を
形成し、当該密閉空間に真空機構が接続される。
【0073】感光性シート送給機構(10)は、図1に
示す様に、感光性シート供給トレー(111)、その上
部に配置された繰り出しローラー(112)、感光性シ
ート供給トレー(111)から回転ドラム(A)に至る
感光性シートの送給路に沿って配置された送給ローラー
(113)〜(115)及び適切なガイド(116)か
ら構成される。
示す様に、感光性シート供給トレー(111)、その上
部に配置された繰り出しローラー(112)、感光性シ
ート供給トレー(111)から回転ドラム(A)に至る
感光性シートの送給路に沿って配置された送給ローラー
(113)〜(115)及び適切なガイド(116)か
ら構成される。
【0074】カバーシート剥離機構(20)は、図1に
示す様に、回転ドラム(A)に近接配置された吸着ロー
ラー(201)、ピンチローラー(202)、案内ロー
ラー(203)、適切なガイド(204)から構成され
る。吸着ローラー(201)の吸着作用は、回転ドラム
(A)の場合と同様の真空機構(図示せず)によって行
なわせることが出来る。
示す様に、回転ドラム(A)に近接配置された吸着ロー
ラー(201)、ピンチローラー(202)、案内ロー
ラー(203)、適切なガイド(204)から構成され
る。吸着ローラー(201)の吸着作用は、回転ドラム
(A)の場合と同様の真空機構(図示せず)によって行
なわせることが出来る。
【0075】上記の感光性シート送給機構(10)とカ
バーシート剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の回
転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバーシート
(a3)を表面にして露光済の感光性シート(a)を送
給して密着巻回させ、感光性シート(a)からカバーシ
ート(a3 )を剥離する機能を有する(以下、当該機能
をII(A) 機能と表現する)。
バーシート剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の回
転に従い、回転ドラム(A)の周面上にカバーシート
(a3)を表面にして露光済の感光性シート(a)を送
給して密着巻回させ、感光性シート(a)からカバーシ
ート(a3 )を剥離する機能を有する(以下、当該機能
をII(A) 機能と表現する)。
【0076】すなわち、繰り出しローラー(112)に
より、感光性シート供給トレー(111)から引き出さ
れた露光済みの感光性シート(a)は、送給ローラー
(113)〜(115)を通し、回転ドラム(A)に送
給されて密着巻回される。そして、カバーシート
(a3 )は、吸着ローラー(201)の吸着作用によっ
て剥離され、ピンチローラー(202)によって引き上
げられ、案内ローラー(203)等を通してシート排出
トレー(205)に送給される。
より、感光性シート供給トレー(111)から引き出さ
れた露光済みの感光性シート(a)は、送給ローラー
(113)〜(115)を通し、回転ドラム(A)に送
給されて密着巻回される。そして、カバーシート
(a3 )は、吸着ローラー(201)の吸着作用によっ
て剥離され、ピンチローラー(202)によって引き上
げられ、案内ローラー(203)等を通してシート排出
トレー(205)に送給される。
【0077】色材シート送給機構(30)は、図1に示
す様に、色材シート供給トレー(301)、その上部に
配置された繰り出しローラー(302)、色材シート供
給トレー(301)から回転ドラム(A)に至る色材シ
ートの送給路に沿って配置された送給ローラー(30
3)、(304)及び適切なガイド(305)から構成
される。なお、図示した色材シートの送給路は、感光性
シートの送給路(送給ローラー(114)、(11
5))に合流している。そして、送給ローラー(30
3)、(304)は、色材シート(c)の色材層
(b2 )が感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
2 )と接する位置関係となる様に配置されている。
す様に、色材シート供給トレー(301)、その上部に
配置された繰り出しローラー(302)、色材シート供
給トレー(301)から回転ドラム(A)に至る色材シ
ートの送給路に沿って配置された送給ローラー(30
3)、(304)及び適切なガイド(305)から構成
される。なお、図示した色材シートの送給路は、感光性
シートの送給路(送給ローラー(114)、(11
5))に合流している。そして、送給ローラー(30
3)、(304)は、色材シート(c)の色材層
(b2 )が感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
2 )と接する位置関係となる様に配置されている。
【0078】図示した色材シート供給トレー(301)
は、多色画像の転写機能を備えた後述のダイレクト製版
装置の説明に対応させるため、上下に4段配置され、そ
れぞれには、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの色材毎の色材シート(c)が色材層(b2 )を
下面にして収容される。
は、多色画像の転写機能を備えた後述のダイレクト製版
装置の説明に対応させるため、上下に4段配置され、そ
れぞれには、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの色材毎の色材シート(c)が色材層(b2 )を
下面にして収容される。
【0079】上記の色材シート送給機構(30)は、回
転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)に密着
巻回された感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
2 )の表面に色材層(b2 )が下面になる様に色材シー
ト(b)を送給して感光性シート(a)と色材シート
(b)とを重ね合わせる機能を有する( 以下、当該機能
をII(B) 機能と表現する)。
転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)に密着
巻回された感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
2 )の表面に色材層(b2 )が下面になる様に色材シー
ト(b)を送給して感光性シート(a)と色材シート
(b)とを重ね合わせる機能を有する( 以下、当該機能
をII(B) 機能と表現する)。
【0080】すなわち、繰り出しローラー(302)に
より、色材シート供給トレー(301)から引き出され
た色材シート(b)は、送給ローラー(303)及び
(304)を通し、送給ローラー(114)及び(11
5)に送給され、回転ドラム(A)の回転に従い、感光
性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に色
材層(b2 )が下面になる様に重ね合わせられる。しか
も、通常、この重ね合わせは、例えば、感光性シート
(a)よりも長い色材シート(b)を使用する等の手段
により、色材シート(b)の回転方向の端部が感光性シ
ート(a)からはみ出す状態で行なわれる。
より、色材シート供給トレー(301)から引き出され
た色材シート(b)は、送給ローラー(303)及び
(304)を通し、送給ローラー(114)及び(11
5)に送給され、回転ドラム(A)の回転に従い、感光
性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に色
材層(b2 )が下面になる様に重ね合わせられる。しか
も、通常、この重ね合わせは、例えば、感光性シート
(a)よりも長い色材シート(b)を使用する等の手段
により、色材シート(b)の回転方向の端部が感光性シ
ート(a)からはみ出す状態で行なわれる。
【0081】図1に示す回転ドラム(A)と加圧ローラ
(C)とは、両者の近接状態において、両者の回転に従
い、回転ドラム(A)に巻回された感光性シート(a)
及び色材シート(b)に加圧または圧熱処理を行なう機
能を有する(以下、当該機能をII(C) 機能と表現する)
。すなわち、回転ドラム(A)の上方に配置された加
圧ローラ(C)は、エアーシリンダー等の前進後退機構
の駆動よってその周面を回転ドラム(A)の周面に接近
させられ、回転ドラム(A)に巻回された感光性シート
(a)及び色材シート(b)に加圧または圧熱処理を行
なう。
(C)とは、両者の近接状態において、両者の回転に従
い、回転ドラム(A)に巻回された感光性シート(a)
及び色材シート(b)に加圧または圧熱処理を行なう機
能を有する(以下、当該機能をII(C) 機能と表現する)
。すなわち、回転ドラム(A)の上方に配置された加
圧ローラ(C)は、エアーシリンダー等の前進後退機構
の駆動よってその周面を回転ドラム(A)の周面に接近
させられ、回転ドラム(A)に巻回された感光性シート
(a)及び色材シート(b)に加圧または圧熱処理を行
なう。
【0082】図1に示すシート移送ドラム(E)は、回
転ドラム(A)及び(B)に跨がって近接配置され且つ
これらと逆方向に回転するドラムから構成され、そのド
ラム周面が減圧状態領域と加圧または常圧状態領域とに
切替えられ、しかも、減圧状態領域が回転ドラム(A)
に対する最近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する
最近接位置近傍に至る間に位置し、加圧または常圧状態
領域が回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至っ
た以降に位置する構造を備えている。
転ドラム(A)及び(B)に跨がって近接配置され且つ
これらと逆方向に回転するドラムから構成され、そのド
ラム周面が減圧状態領域と加圧または常圧状態領域とに
切替えられ、しかも、減圧状態領域が回転ドラム(A)
に対する最近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する
最近接位置近傍に至る間に位置し、加圧または常圧状態
領域が回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至っ
た以降に位置する構造を備えている。
【0083】図7に例示したシート移送ドラム(E)
は、周面の長手方向に一条の切欠部(902)を設けた
回転ドラム(901)と、当該回転ドラムの内部にそれ
ぞれ導通する真空機構および加圧機構または真空機構お
よび常圧機構と、切欠部(902)が回転ドラム(A)
に対する最近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する
最近接位置近傍に至る間は回転ドラム(901)の内部
を真空機構に導通させ、切欠部(902)が回転ドラム
(B)に対する最近接位置近傍に至った後は回転ドラム
(901)の内部を加圧機構または常圧機構に導通させ
る切替え弁(908)とから構成されている。
は、周面の長手方向に一条の切欠部(902)を設けた
回転ドラム(901)と、当該回転ドラムの内部にそれ
ぞれ導通する真空機構および加圧機構または真空機構お
よび常圧機構と、切欠部(902)が回転ドラム(A)
に対する最近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する
最近接位置近傍に至る間は回転ドラム(901)の内部
を真空機構に導通させ、切欠部(902)が回転ドラム
(B)に対する最近接位置近傍に至った後は回転ドラム
(901)の内部を加圧機構または常圧機構に導通させ
る切替え弁(908)とから構成されている。
【0084】上記のシート移送ドラム(E)、すなわ
ち、回転ドラム(901)は、回転ドラム(A)及び
(B)に跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回
転する。回転ドラム(901)は、その両端側に配置さ
れた軸受け(904)、(904)に、回転ドラム(9
01)の両端に固設された支軸(903)、(903)
を支承されて配置されている。そして、一方の支軸(9
03)に固設された歯車(905)によって回転可能に
なされている。また、支軸(903)、(903)に
は、回転ドラム(901)の内部に導通するチューブ
(907)、(907)がブッシュ(906)を介して
それぞれ配置されている。
ち、回転ドラム(901)は、回転ドラム(A)及び
(B)に跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回
転する。回転ドラム(901)は、その両端側に配置さ
れた軸受け(904)、(904)に、回転ドラム(9
01)の両端に固設された支軸(903)、(903)
を支承されて配置されている。そして、一方の支軸(9
03)に固設された歯車(905)によって回転可能に
なされている。また、支軸(903)、(903)に
は、回転ドラム(901)の内部に導通するチューブ
(907)、(907)がブッシュ(906)を介して
それぞれ配置されている。
【0085】チューブ(907)、(907)の各先端
は、切替え弁(908)に接続されており、当該切替え
弁は、真空機構(図示せず)に連結された真空ライン
(909)と加圧機構(または常圧機構)(何れも図示
せず)に連結された加圧(または常圧)ライン(91
0)とに接続されている。そして、切替え弁(908)
により、回転ドラム(901)の内部は、切欠部(90
2)が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回
転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間は真空
ライン(909)に導通させられ、切欠部(902)が
回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至った後は
加圧(または常圧)ライン(910)に導通させられ
る。
は、切替え弁(908)に接続されており、当該切替え
弁は、真空機構(図示せず)に連結された真空ライン
(909)と加圧機構(または常圧機構)(何れも図示
せず)に連結された加圧(または常圧)ライン(91
0)とに接続されている。そして、切替え弁(908)
により、回転ドラム(901)の内部は、切欠部(90
2)が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回
転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間は真空
ライン(909)に導通させられ、切欠部(902)が
回転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至った後は
加圧(または常圧)ライン(910)に導通させられ
る。
【0086】上記のシート移送ドラム(E)において、
回転ドラム(901)の周面の長手方向に設けられた一
条の切欠部(902)は、複数の微小孔列によって形成
されているが、スリットであってもよい。切替え弁(9
08)としては、例えば、電磁弁などを好適に使用する
ことが出来る。そして、回転ドラム(901)の駆動
は、例えば、回転ドラム(A)の駆動モータを利用して
行っても独立モータによって行ってもよい。なお、一般
的には、図7に示すシート移送ドラム(E)のドラム周
面は、減圧状態領域と加圧状態領域とに切替えられる構
造にするのが好ましい。また、移送ドラム(E)の内部
容量(真空または加圧になる部分の体積)は少ないほど
好ましい。
回転ドラム(901)の周面の長手方向に設けられた一
条の切欠部(902)は、複数の微小孔列によって形成
されているが、スリットであってもよい。切替え弁(9
08)としては、例えば、電磁弁などを好適に使用する
ことが出来る。そして、回転ドラム(901)の駆動
は、例えば、回転ドラム(A)の駆動モータを利用して
行っても独立モータによって行ってもよい。なお、一般
的には、図7に示すシート移送ドラム(E)のドラム周
面は、減圧状態領域と加圧状態領域とに切替えられる構
造にするのが好ましい。また、移送ドラム(E)の内部
容量(真空または加圧になる部分の体積)は少ないほど
好ましい。
【0087】図8及び図9に例示したシート移送ドラム
(E)は、回転ドラム(911)と当該回転ドラムの内
部に同軸に近接配置された固定ドラム(912)とから
構成され、回転ドラム(911)の全周面には、多数の
微小孔(913)が設けられ、固定ドラム(912)の
長手方向の周面であって、回転ドラム(A)に対する最
近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する最近接位置
近傍に至る間には切欠部(914)が設けられ、固定ド
ラム(912)の内部には切欠部(914)を包囲する
隔壁(915)が配置され且つ切欠部(914)を含む
空間(916)は真空機構(図示せず)に接続されてい
る。
(E)は、回転ドラム(911)と当該回転ドラムの内
部に同軸に近接配置された固定ドラム(912)とから
構成され、回転ドラム(911)の全周面には、多数の
微小孔(913)が設けられ、固定ドラム(912)の
長手方向の周面であって、回転ドラム(A)に対する最
近接位置近傍から回転ドラム(B)に対する最近接位置
近傍に至る間には切欠部(914)が設けられ、固定ド
ラム(912)の内部には切欠部(914)を包囲する
隔壁(915)が配置され且つ切欠部(914)を含む
空間(916)は真空機構(図示せず)に接続されてい
る。
【0088】上記のシート移送ドラム(E)、すなわ
ち、回転ドラム(911)は、回転ドラム(A)及び
(B)に跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回
転する。回転ドラム(911)は、その両端に固設され
たブッシュ(917)、(917)を介し、固定ドラム
(912)の両端に固設された支軸(918)、(91
8)に支承されて配置されている。そして、支軸(91
8)、(918)には、上記の真空機構に導通した管路
が形成されている。なお、回転ドラム(911)は、一
方のブッシュ(917)に固設された歯車(919)に
よって回転可能になされている。
ち、回転ドラム(911)は、回転ドラム(A)及び
(B)に跨がって近接配置され且つこれらと逆方向に回
転する。回転ドラム(911)は、その両端に固設され
たブッシュ(917)、(917)を介し、固定ドラム
(912)の両端に固設された支軸(918)、(91
8)に支承されて配置されている。そして、支軸(91
8)、(918)には、上記の真空機構に導通した管路
が形成されている。なお、回転ドラム(911)は、一
方のブッシュ(917)に固設された歯車(919)に
よって回転可能になされている。
【0089】なお、図8及び図9に例示したシート移送
ドラム(E)において、切欠部(914)を含むまない
空間(917)は、常圧状態となされているが、加圧状
態とすることも出来る。そして、空間(917)を常圧
または加圧の何れにする場合も、切欠部(914)に沿
った回転ドラム(911)と固定ドラム(912)の間
には、適当なシール部材(図示せず)を配置するのが好
ましい。
ドラム(E)において、切欠部(914)を含むまない
空間(917)は、常圧状態となされているが、加圧状
態とすることも出来る。そして、空間(917)を常圧
または加圧の何れにする場合も、切欠部(914)に沿
った回転ドラム(911)と固定ドラム(912)の間
には、適当なシール部材(図示せず)を配置するのが好
ましい。
【0090】上記の各シート移送ドラム(E)は、その
ドラム表面の減圧状態に基づく作用により、回転ドラム
(A)上の色材シート(b)を吸着し、そのドラム表面
の加圧または常圧状態に基づく作用により、後述の受像
シート送給機構(40)によって回転ドラム(B)の周
面上に密着巻回された受像シート(c)の表面に色材シ
ート(b)を載置する移送機能を有する(以下、当該機
能をII(D) 機能と表現する)。
ドラム表面の減圧状態に基づく作用により、回転ドラム
(A)上の色材シート(b)を吸着し、そのドラム表面
の加圧または常圧状態に基づく作用により、後述の受像
シート送給機構(40)によって回転ドラム(B)の周
面上に密着巻回された受像シート(c)の表面に色材シ
ート(b)を載置する移送機能を有する(以下、当該機
能をII(D) 機能と表現する)。
【0091】上記の機能により、回転ドラム(A)の周
面上の感光性シート(a)と色材シート(b)との剥離
が同時に行われる。すなわち、感光性シート(a)は、
回転ドラム(A)の表面に及ぼされる真空作用により回
転ドラム(A)の周面上に密着巻回されているため、回
転ドラム(A)から色材シート(b)のみが剥離され
る。そして、感光性シート(a)と色材シート(b)の
剥離により、色材シート(b)の色材層(b2 )側表面
に色材画像が形成される。しかも、シート移送ドラム
(E)は、回転ドラム(A)及び(B)と逆方向に回転
し、これらドラムにおけるシートの移送方向は同一であ
るため、色材画像形成面(色材層(b2 )側表面)が下
面側となり、回転ドラム(B)の周面上に密着巻回され
た受像シート(c)と接触する。
面上の感光性シート(a)と色材シート(b)との剥離
が同時に行われる。すなわち、感光性シート(a)は、
回転ドラム(A)の表面に及ぼされる真空作用により回
転ドラム(A)の周面上に密着巻回されているため、回
転ドラム(A)から色材シート(b)のみが剥離され
る。そして、感光性シート(a)と色材シート(b)の
剥離により、色材シート(b)の色材層(b2 )側表面
に色材画像が形成される。しかも、シート移送ドラム
(E)は、回転ドラム(A)及び(B)と逆方向に回転
し、これらドラムにおけるシートの移送方向は同一であ
るため、色材画像形成面(色材層(b2 )側表面)が下
面側となり、回転ドラム(B)の周面上に密着巻回され
た受像シート(c)と接触する。
【0092】そして、上記のII(D) 機能は、図3及び図
4に示した持ち上げ機構(1)と図5及び図6に示した
噛み込み機構(2)によって補助される。すなわち、回
転ドラム(A)の内部に持ち上げ機構(1)を配置して
いる場合、持ち上げ機構(1)は、図3(a)及び
(b)に示す様に、駆動機構(104)により、回転ド
ラム(A)の周面から可動片(101)を突出させて色
材シート(b)の端部を持ち上げ、シート移送ドラム
(E)の吸着機能を補助する。また、回転ドラム(B)
の内部に噛み込み機構(2)を配置している場合、噛み
込み機構(2)は、図5(a)及び(b)に示す様に、
駆動機構(204)により、凹部(B1 )の回転方向側
縁部に可動片(201)を移動させて色材シート(b)
の端部を噛み込み、回転ドラム(B)の周面上に密着巻
回された受像シート(c)の表面に色材シート(b)を
載置する機能を補助する。
4に示した持ち上げ機構(1)と図5及び図6に示した
噛み込み機構(2)によって補助される。すなわち、回
転ドラム(A)の内部に持ち上げ機構(1)を配置して
いる場合、持ち上げ機構(1)は、図3(a)及び
(b)に示す様に、駆動機構(104)により、回転ド
ラム(A)の周面から可動片(101)を突出させて色
材シート(b)の端部を持ち上げ、シート移送ドラム
(E)の吸着機能を補助する。また、回転ドラム(B)
の内部に噛み込み機構(2)を配置している場合、噛み
込み機構(2)は、図5(a)及び(b)に示す様に、
駆動機構(204)により、凹部(B1 )の回転方向側
縁部に可動片(201)を移動させて色材シート(b)
の端部を噛み込み、回転ドラム(B)の周面上に密着巻
回された受像シート(c)の表面に色材シート(b)を
載置する機能を補助する。
【0093】もっとも、例えば、回転ドラム(A)の表
面の及ぼされる真空作用よりもシート移送ドラム(E)
の吸着作用(減圧力)を大きくし、シート移送ドラム
(E)の吸着作用(減圧力)よりも回転ドラム(B)の
表面の及ぼされる真空作用を大きくした場合は、持ち上
げ機構(1)及び噛み込み機構(2)による補助は必ず
しも必要ではない。更に、図4及び図6に示す様に、回
転ドラム(A)及び(B)の内部にヒーター(16)及
び(26)を配置している場合は、これらのヒータの温
度制御により、回転ドラム(A)及び(B)における色
材シート(b)の色材層(b2 )の粘性を制御すること
が出来る。従って、持ち上げ機構(1)及び噛み込み機
構(2)やシート移送ドラム(E)の吸着作用(減圧
力)の変更の必要性は、シート移送ドラム(E)の周面
における加圧または常圧領域の選択、加圧領域の場合の
加圧、色材シート(b)を構成する支持体(b1 )の腰
の強さ等を総合して適宜決定される。
面の及ぼされる真空作用よりもシート移送ドラム(E)
の吸着作用(減圧力)を大きくし、シート移送ドラム
(E)の吸着作用(減圧力)よりも回転ドラム(B)の
表面の及ぼされる真空作用を大きくした場合は、持ち上
げ機構(1)及び噛み込み機構(2)による補助は必ず
しも必要ではない。更に、図4及び図6に示す様に、回
転ドラム(A)及び(B)の内部にヒーター(16)及
び(26)を配置している場合は、これらのヒータの温
度制御により、回転ドラム(A)及び(B)における色
材シート(b)の色材層(b2 )の粘性を制御すること
が出来る。従って、持ち上げ機構(1)及び噛み込み機
構(2)やシート移送ドラム(E)の吸着作用(減圧
力)の変更の必要性は、シート移送ドラム(E)の周面
における加圧または常圧領域の選択、加圧領域の場合の
加圧、色材シート(b)を構成する支持体(b1 )の腰
の強さ等を総合して適宜決定される。
【0094】なお、図7に例示したシート移送ドラム
(E)の場合には、感光性シート(a)からはみ出した
色材シート(b)端部が回転ドラム(A)に対する切欠
部(902)の最近接位置近傍に位置する様に上記の両
ドラムの回転速度などを調整することが必要である。
(E)の場合には、感光性シート(a)からはみ出した
色材シート(b)端部が回転ドラム(A)に対する切欠
部(902)の最近接位置近傍に位置する様に上記の両
ドラムの回転速度などを調整することが必要である。
【0095】受像シート送給機構(40)は、図1に示
す様に、受像シート供給トレー(401)、その上部に
配置された繰り出しローラー(402)、受像シート供
給トレー(401)から回転ドラム(B)に至る受像シ
ートの送給路に沿って配置された送給ローラー(40
3)〜(405)及び適切なガイド(406)から構成
され、回転ドラム(B)の回転に従い、回転ドラム
(B)の周面上に受像シート(c)を送給して密着巻回
させる機能を有する(以下、当該機能をII(E) 機能と表
現する)。すなわち、繰り出しローラー(402)によ
り、受像シート供給トレー(401)からから引き出さ
れた受像シート(c)は、送給ローラー(403)〜
(405)を通し、回転ドラム(B)の周面上に送給さ
れて密着巻回させられる。
す様に、受像シート供給トレー(401)、その上部に
配置された繰り出しローラー(402)、受像シート供
給トレー(401)から回転ドラム(B)に至る受像シ
ートの送給路に沿って配置された送給ローラー(40
3)〜(405)及び適切なガイド(406)から構成
され、回転ドラム(B)の回転に従い、回転ドラム
(B)の周面上に受像シート(c)を送給して密着巻回
させる機能を有する(以下、当該機能をII(E) 機能と表
現する)。すなわち、繰り出しローラー(402)によ
り、受像シート供給トレー(401)からから引き出さ
れた受像シート(c)は、送給ローラー(403)〜
(405)を通し、回転ドラム(B)の周面上に送給さ
れて密着巻回させられる。
【0096】図2に示す回転ドラム(B)と加熱加圧ロ
ーラ(D)とは、両者の近接状態において、両者の回転
に従い、回転ドラム(B)に巻回された受像シート
(c)及び色材シート(b)に加熱加圧処理を行なう機
能を有する(以下、当該機能をII(F) 機能と表現す
る)。すなわち、回転ドラム(B)の上方に配置された
加熱加圧ローラ(D)は、エアーシリンダー等の前進後
退機構の駆動によってその周面を回転ドラム(B)の周
面に接近させられ、回転ドラム(B)に密着巻回された
受像シート(c)及び色材シート(b)に加熱加圧処理
を行なう。その結果、受像シート(c)に色材画像が転
写される。なお、加熱加圧ローラー(D)としては、内
部に加熱機構を備えた加圧ローラーが用いられる。
ーラ(D)とは、両者の近接状態において、両者の回転
に従い、回転ドラム(B)に巻回された受像シート
(c)及び色材シート(b)に加熱加圧処理を行なう機
能を有する(以下、当該機能をII(F) 機能と表現す
る)。すなわち、回転ドラム(B)の上方に配置された
加熱加圧ローラ(D)は、エアーシリンダー等の前進後
退機構の駆動によってその周面を回転ドラム(B)の周
面に接近させられ、回転ドラム(B)に密着巻回された
受像シート(c)及び色材シート(b)に加熱加圧処理
を行なう。その結果、受像シート(c)に色材画像が転
写される。なお、加熱加圧ローラー(D)としては、内
部に加熱機構を備えた加圧ローラーが用いられる。
【0097】色材シート剥離機構(50)は、図2に示
す様に、回転ドラム(B)に近接配置された吸着ローラ
ー(501)、ピンチローラー(502)、案内ローラ
ー(503)、(504)及び適切なガイド(505)
から構成される。吸着ローラー(501)の吸着作用
は、前記の回転ドラム(A)の場合と同様の真空機構
(図示せず)によって行なわせることが出来る。そし
て、色材シート剥離機構(50)は、回転ドラム(B)
の回転に従い、シート移送機構の噛み込み機構(2)か
ら解除された色材シート(b)を受像シート(c)の表
面から剥離する機能を有する(以下、当該機能を機能II
(G) 機能と表現する) 。この際、受像シート(c)は、
回転ドラム(B)の表面に及ぼされる真空作用により回
転ドラム(B)の周面上に密着巻回されているため、回
転ドラム(B)から転写終了後の色材シート(b)のみ
が剥離される。剥離された色材シート(b)は、色材シ
ート排出トレー(506)に送給される。
す様に、回転ドラム(B)に近接配置された吸着ローラ
ー(501)、ピンチローラー(502)、案内ローラ
ー(503)、(504)及び適切なガイド(505)
から構成される。吸着ローラー(501)の吸着作用
は、前記の回転ドラム(A)の場合と同様の真空機構
(図示せず)によって行なわせることが出来る。そし
て、色材シート剥離機構(50)は、回転ドラム(B)
の回転に従い、シート移送機構の噛み込み機構(2)か
ら解除された色材シート(b)を受像シート(c)の表
面から剥離する機能を有する(以下、当該機能を機能II
(G) 機能と表現する) 。この際、受像シート(c)は、
回転ドラム(B)の表面に及ぼされる真空作用により回
転ドラム(B)の周面上に密着巻回されているため、回
転ドラム(B)から転写終了後の色材シート(b)のみ
が剥離される。剥離された色材シート(b)は、色材シ
ート排出トレー(506)に送給される。
【0098】なお、図示した色材シート剥離機構(5
0)においては、後述する様に、受像シート剥離機構
(80)を兼用し得る様にするため、ガイド(505)
を回動可能に構成し、下方に回動されたガイド(50
5)の先端側に案内ローラー(503)を配置し、ガイ
ド(505)の水平方向の先端側にシート排出トレー
(507)を配置してある。
0)においては、後述する様に、受像シート剥離機構
(80)を兼用し得る様にするため、ガイド(505)
を回動可能に構成し、下方に回動されたガイド(50
5)の先端側に案内ローラー(503)を配置し、ガイ
ド(505)の水平方向の先端側にシート排出トレー
(507)を配置してある。
【0099】制御部(図示せず)は、コンピューターシ
ステムから構成され、そして、前記の各機能が順次に且
つ必要に応じて共同的に行なわれる様に操作する機能を
有する(以下、当該機能を機能II(H) 機能と表現する)
。色材画像が転写された受像シート(c)は、受像シ
ート剥離機構(80)により回転ドラム(B)から剥離
される。勿論、手動的に剥離することも出来る。図示し
た例においては、受像シート剥離機構(80)は、色材
シート剥離機構(50)と兼用されている。受像シート
剥離機構(80)は、制御部によって操作され、剥離さ
れた受像シート(c)は、シート排出トレー(507)
に送給される。なお、色材シート(b)の剥離された感
光性シート(a)は、次の操作の前に回転ドラム(A)
から剥離されるが、カバーシート剥離機構(20)に感
光性シート(a)の剥離機構(70)を兼用させて自動
的に行なうことも出来る。そして、斯かる兼用機能も、
制御部によって操作される。
ステムから構成され、そして、前記の各機能が順次に且
つ必要に応じて共同的に行なわれる様に操作する機能を
有する(以下、当該機能を機能II(H) 機能と表現する)
。色材画像が転写された受像シート(c)は、受像シ
ート剥離機構(80)により回転ドラム(B)から剥離
される。勿論、手動的に剥離することも出来る。図示し
た例においては、受像シート剥離機構(80)は、色材
シート剥離機構(50)と兼用されている。受像シート
剥離機構(80)は、制御部によって操作され、剥離さ
れた受像シート(c)は、シート排出トレー(507)
に送給される。なお、色材シート(b)の剥離された感
光性シート(a)は、次の操作の前に回転ドラム(A)
から剥離されるが、カバーシート剥離機構(20)に感
光性シート(a)の剥離機構(70)を兼用させて自動
的に行なうことも出来る。そして、斯かる兼用機能も、
制御部によって操作される。
【0100】ダイレクト製版装置の場合は、更に、色分
解されたデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用
いた露光機構(120)を備えている。この場合、上記
のII(A) 機能に代え、感光性シート送給機構(10)と
露光機構(120)とカバーシート剥離機構(20)
は、回転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)
の周面上にカバーシート(a3 )を表面にして未露光の
感光性シート(a)を送給して密着巻回させ、感光性シ
ート(a)にレーザーを照射して露光を行ない、感光性
シート(a)からカバーシート(a3 )を剥離する機能
を有する。
解されたデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用
いた露光機構(120)を備えている。この場合、上記
のII(A) 機能に代え、感光性シート送給機構(10)と
露光機構(120)とカバーシート剥離機構(20)
は、回転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)
の周面上にカバーシート(a3 )を表面にして未露光の
感光性シート(a)を送給して密着巻回させ、感光性シ
ート(a)にレーザーを照射して露光を行ない、感光性
シート(a)からカバーシート(a3 )を剥離する機能
を有する。
【0101】すなわち、繰り出しローラー(112)に
より、感光性シート供給トレー(111)から引き出さ
れた未露光の感光性シート(a)は、送給ローラー(1
13)〜(115)を通し、回転ドラム(A)に送給さ
れて密着巻回される。回転ドラム(A)の回転に従い、
その表面に巻回された感光性シート(a)は、色分解さ
れたデジタル画像信号にて制御されるレーザー発振器
(121)からのレーザーにて走査画像露光される。そ
して、カバーシート(a3 )は、上記と同様に剥離され
てシート排出トレー(205)に送給される。
より、感光性シート供給トレー(111)から引き出さ
れた未露光の感光性シート(a)は、送給ローラー(1
13)〜(115)を通し、回転ドラム(A)に送給さ
れて密着巻回される。回転ドラム(A)の回転に従い、
その表面に巻回された感光性シート(a)は、色分解さ
れたデジタル画像信号にて制御されるレーザー発振器
(121)からのレーザーにて走査画像露光される。そ
して、カバーシート(a3 )は、上記と同様に剥離され
てシート排出トレー(205)に送給される。
【0102】露光機構(120)は、図10に示す様
に、レーザー発振器(121)、ビームコンプレッサー
(122)、超音波光変調器(123)、ビームエキス
パンダ(124)、シリンダレンズ(125)、ポリゴ
ンミラー(126)、トロイダルレンズ(127)、f
−θレンズ(128)から構成される。レーザー光源と
しては、紫外から可視光波長に発光スペクトルを有する
光源が好適であり、例えば、半導体レーザー、アルゴン
イオンレーザー、He−Neレーザー、He−Cdレー
ザー等を挙げることが出来る。特に、安定性、寿命、価
格の点から、アルゴンイオンレーザーや半導体レーザー
が優れている。
に、レーザー発振器(121)、ビームコンプレッサー
(122)、超音波光変調器(123)、ビームエキス
パンダ(124)、シリンダレンズ(125)、ポリゴ
ンミラー(126)、トロイダルレンズ(127)、f
−θレンズ(128)から構成される。レーザー光源と
しては、紫外から可視光波長に発光スペクトルを有する
光源が好適であり、例えば、半導体レーザー、アルゴン
イオンレーザー、He−Neレーザー、He−Cdレー
ザー等を挙げることが出来る。特に、安定性、寿命、価
格の点から、アルゴンイオンレーザーや半導体レーザー
が優れている。
【0103】上記の露光条件としては、例えば、回転ド
ラム(A)の回転数765rpm、レーザーのビーム径
7μm、走査ピッチ5μmの条件を採用することが出来
る。カバーシート(a3 )が剥離された感光性シート
(a)は、回転ドラム(A)に密着巻回されたまま保持
される。
ラム(A)の回転数765rpm、レーザーのビーム径
7μm、走査ピッチ5μmの条件を採用することが出来
る。カバーシート(a3 )が剥離された感光性シート
(a)は、回転ドラム(A)に密着巻回されたまま保持
される。
【0104】上記のダイレクト製版装置は、単色画像の
転写機能を備えたものであるが、多色画像の転写機能を
備えたダイレクト製版装置の場合は、更に、図1に示す
様に、感光性シート剥離機構(70)を備え、感光性シ
ート剥離機構(70)は、色材シート(b)の剥離され
た感光性シート(a)を回転ドラム(A)から剥離する
機能を有し、制御部は、上記のII(I) と共に当該機能が
各色毎に繰り返し行なわれる様に操作して回転ドラム
(B)上の受像シート(c)に多色画像を転写する機能
を有する。
転写機能を備えたものであるが、多色画像の転写機能を
備えたダイレクト製版装置の場合は、更に、図1に示す
様に、感光性シート剥離機構(70)を備え、感光性シ
ート剥離機構(70)は、色材シート(b)の剥離され
た感光性シート(a)を回転ドラム(A)から剥離する
機能を有し、制御部は、上記のII(I) と共に当該機能が
各色毎に繰り返し行なわれる様に操作して回転ドラム
(B)上の受像シート(c)に多色画像を転写する機能
を有する。
【0105】すなわち、露光機構(120)の色分解さ
れたデジタル画像信号に従い、当該色に対応した色材シ
ート(c)がその都度に用いられ、そして、回転ドラム
(B)上に密着巻回された受像シート(c)に各色毎に
前記の各機能が繰り返し行なわれて多色画像が転写され
る。例えば、イエローの色材画像が転写された受像シー
ト(c)は、そのまま、回転ドラム(B)の上に保持し
て待機させられ、シート移送機構によって移送され且つ
表面にマゼンタの色材画像を形成した色材シート(b)
の色材画像形成面と接触されてマゼンタの色材画像が転
写される。なお、感光性シート剥離機構(70)は、図
示した例においては、カバーシート剥離機構(20)に
よって兼用されている。
れたデジタル画像信号に従い、当該色に対応した色材シ
ート(c)がその都度に用いられ、そして、回転ドラム
(B)上に密着巻回された受像シート(c)に各色毎に
前記の各機能が繰り返し行なわれて多色画像が転写され
る。例えば、イエローの色材画像が転写された受像シー
ト(c)は、そのまま、回転ドラム(B)の上に保持し
て待機させられ、シート移送機構によって移送され且つ
表面にマゼンタの色材画像を形成した色材シート(b)
の色材画像形成面と接触されてマゼンタの色材画像が転
写される。なお、感光性シート剥離機構(70)は、図
示した例においては、カバーシート剥離機構(20)に
よって兼用されている。
【0106】ダイレクト製版装置に対し、通常の密着露
光製版装置の場合は、更に、図1に示す様に、画像形成
済製版用銀塩フイルム送給機構(60)と一定強度の光
を用いた露光機構(130)とを備えている。図示した
銀塩フイルム送給機構(60)は、感光性シート送給機
構(10)と兼用されている。一定強度の光の光源とし
ては、レーザーの他、高圧水銀灯、ナトリウムランプ、
キセノンランプ、タングステンランプ等を用いることが
出来る。
光製版装置の場合は、更に、図1に示す様に、画像形成
済製版用銀塩フイルム送給機構(60)と一定強度の光
を用いた露光機構(130)とを備えている。図示した
銀塩フイルム送給機構(60)は、感光性シート送給機
構(10)と兼用されている。一定強度の光の光源とし
ては、レーザーの他、高圧水銀灯、ナトリウムランプ、
キセノンランプ、タングステンランプ等を用いることが
出来る。
【0107】そして、密着露光製版装置の場合、上記の
II(A) 機能に代え、感光性シート送給機構(10)、画
像形成済製版用銀塩フイルム送給機構(60)、露光機
構(130)及びカバーシート剥離機構(20)は、回
転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)の周面
上にカバーシート(a3 )を表面にして未露光の感光性
シート(a)を送給して密着巻回させた後その上に画像
形成済製版用銀塩フイルム(d)を送給して巻回させ、
次いで、画像形成済製版用銀塩フイルム(d)に一定強
度の光を照射して露光を行ない、次いで、画像形成済製
版用銀塩フイルム(d)及び感光性シート(a)のカバ
ーシート(a3 )を剥離する機能を有する。
II(A) 機能に代え、感光性シート送給機構(10)、画
像形成済製版用銀塩フイルム送給機構(60)、露光機
構(130)及びカバーシート剥離機構(20)は、回
転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム(A)の周面
上にカバーシート(a3 )を表面にして未露光の感光性
シート(a)を送給して密着巻回させた後その上に画像
形成済製版用銀塩フイルム(d)を送給して巻回させ、
次いで、画像形成済製版用銀塩フイルム(d)に一定強
度の光を照射して露光を行ない、次いで、画像形成済製
版用銀塩フイルム(d)及び感光性シート(a)のカバ
ーシート(a3 )を剥離する機能を有する。
【0108】本発明の製版装置において、受像シート
(c)に色材画像を転写する第1の転写機能と受像シー
ト(c)に多色画像を転写する第2の転写機能とは、制
御部からの指令により選択的に行なわさせることも出来
る。また、レーザーを用いた露光(第1の露光機能)と
一定強度の光を用いた露光(第2の露光機能)とは、露
光機構切替器(図示せず)により、制御部からの指令に
より選択的に行なわさせることも出来る。
(c)に色材画像を転写する第1の転写機能と受像シー
ト(c)に多色画像を転写する第2の転写機能とは、制
御部からの指令により選択的に行なわさせることも出来
る。また、レーザーを用いた露光(第1の露光機能)と
一定強度の光を用いた露光(第2の露光機能)とは、露
光機構切替器(図示せず)により、制御部からの指令に
より選択的に行なわさせることも出来る。
【0109】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光重合性
粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘着層
中に含有される増感色素により画像が影響されることの
ない画像形成方法を採用し且つコンパクトな構成の製版
装置が提供される。
粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘着層
中に含有される増感色素により画像が影響されることの
ない画像形成方法を採用し且つコンパクトな構成の製版
装置が提供される。
【図1】本発明の製版装置の部分説明図である。
【図2】本発明の製版装置の部分説明図である。
【図3】本発明の好ましい態様において用いられる持ち
上げ機構の動作説明図である。
上げ機構の動作説明図である。
【図4】図3に示す持ち上げ機構の断面説明図である。
【図5】本発明の好ましい態様において用いられる噛み
込み機構の動作説明図である。
込み機構の動作説明図である。
【図6】図5に示す噛み込み機構の断面説明図である。
【図7】本発明の製版装置におけるシート移送ドラムの
一例の説明図である。
一例の説明図である。
【図8】本発明の製版装置におけるシート移送ドラムの
他の一例の説明図である。
他の一例の説明図である。
【図9】図8に示すシート移送ドラムのI−II線におけ
る断面説明図である。
る断面説明図である。
【図10】本発明の製版装置における露光機構の説明図
である。
である。
【図11】本発明の製版装置における画像形成方法の説
明図である。
明図である。
【図12】本発明の製版装置における画像形成方法の説
明図である。
明図である。
【図13】本発明の製版装置における画像形成方法の説
明図である。
明図である。
【図14】本発明の製版装置における画像形成方法の説
明図である。
明図である。
A:回転ドラム B:回転ドラム C:加圧ローラー D:加熱加圧ローラー E:シート移送ドラム 1:持ち上げ機構 2:噛み込み機構 10:感光性シート送給機構 20:カバーシート剥離機構 30:色材シート送給機構 40:受像シート送給機構 50:色材シート剥離機構 60:画像形成済製版用銀塩フイルム送給機構 70:感光性シート剥離機構 80:受像シート剥離機構 120:露光機構 130:露光機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水上 潤二 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 島田 正義 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化成 エンジニアリング株式会社湘南技術センタ ー内 (72)発明者 鈴木 恵介 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化成 エンジニアリング株式会社湘南技術センタ ー内
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層
(a2 )とカバーシート(a3 )とを順次に積層して成
る感光性シート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層
(b2 )を積層して成る色材シート(b)と、受像シー
ト(c)とを用い、画像露光により、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および未露
光部間の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の感光
性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層(b
2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した後、
感光性シート(a)と色材シート(b)とを剥離するこ
とにより、色材シート(b)の色材層(b2 )側に色材
画像を形成し、次いで、圧熱処理により、受像シート
(c)に色材画像を転写する製版装置であって、 I:近接配置されて同一方向に回転する2つの回転ドラ
ム(A)及び(B)、回転ドラム(A)及び(B)に跨
がって近接配置され且つこれらと逆方向に回転するドラ
ムから構成され、そのドラム周面が減圧状態領域と加圧
または常圧状態領域とに切替えられ、しかも、減圧状態
領域が回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回
転ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間に位置
し、加圧または常圧状態領域が回転ドラム(B)に対す
る最近接位置近傍に至った以降に位置する構造を備えた
シート移送ドラム(E)、回転ドラム(A)に対して周
面同志を接近離間自在に配置された加圧ローラ(C)、
回転ドラム(B)に対して周面同志を接近離間自在に配
置された加熱加圧ローラ(D)、感光性シート送給機構
(10)、カバーシート剥離機構(20)、色材シート
送給機構(30)、受像シート送給機構(40)、色材
シート剥離機構(50)及び制御部から主として構成さ
れ、 II(A) :感光性シート送給機構(10)とカバーシート
剥離機構(20)は、回転ドラム(A)の回転に従い、
回転ドラム(A)の周面上にカバーシート(a3 )を表
面にして露光済の感光性シート(a)を送給して密着巻
回させ、感光性シート(a)からカバーシート(a3 )
を剥離する機能を有し、 II(B) :色材シート送給機構(30)は、回転ドラム
(A)の回転に従い、回転ドラム(A)に巻回された感
光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に
色材層(b2 )が下面になる様に色材シート(b)を送
給して感光性シート(a)と色材シート(b)とを重ね
合わせる機能を有し、 II(C) :回転ドラム(A)と加圧ローラ(C)とは、両
者の近接状態において、両者の回転に従い、回転ドラム
(A)に巻回された感光性シート(a)及び色材シート
(b)に加圧または圧熱処理を行なう機能を有し、 II(D) :シート移送ドラム(E)は、そのドラム周面の
減圧状態領域により、回転ドラム(A)上の色材シート
(b)を吸着し、そのドラム表面の加圧または常圧状態
領域により、後述の受像シート送給機構(40)によっ
て回転ドラム(B)の周面上に密着巻回された受像シー
ト(c)の表面に色材シート(b)を載置する移送機能
を有し、 II(E) :受像シート送給機構(40)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、回転ドラム(B)の周面上に受像
シート(c)を送給して密着巻回させる機能を有し、 II(F) :回転ドラム(B)と加熱加圧ローラ(D)と
は、両者の近接状態において、両者の回転に従い、回転
ドラム(B)に巻回された受像シート(c)及び色材シ
ート(b)に加熱加圧処理を行なう機能を有し、 II(G) :色材シート剥離機構(50)は、回転ドラム
(B)の回転に従い、色材シート(b)を受像シート
(c)の表面から剥離する機能を有し、 II(I) :制御部は、前記の各機能が順次に行なわる様に
操作することを特徴とする製版装置。 - 【請求項2】 シート移送ドラム(E)は、周面の長手
方向に一条の切欠部(902)を設けた回転ドラム(9
01)と、当該回転ドラムの内部にそれぞれ導通する真
空機構および加圧機構または真空機構および常圧機構
と、切欠部(902)が回転ドラム(A)に対する最近
接位置近傍から回転ドラム(B)に対する最近接位置近
傍に至る間は回転ドラム(901)の内部を真空機構に
導通させ、切欠部(902)が回転ドラム(B)に対す
る最近接位置近傍に至った後は回転ドラム(901)の
内部を加圧機構または常圧機構に導通させる切替え弁
(908)とから構成されている請求項1に記載の製版
装置。 - 【請求項3】 シート移送ドラム(E)は、回転ドラム
(911)と当該回転ドラムの内部に同軸に近接配置さ
れた固定ドラム(912)とから構成され、回転ドラム
(911)の全周面には、多数の微小孔(913)が設
けられ、固定ドラム(912)の長手方向の周面であっ
て、回転ドラム(A)に対する最近接位置近傍から回転
ドラム(B)に対する最近接位置近傍に至る間には切欠
部(914)が設けられ、固定ドラム(912)の内部
には切欠部(914)を包囲する隔壁(915)が配置
され且つ切欠部(914)を含む空間(916)は真空
機構に接続されている請求項1に記載の製版装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか記載の製版装置に
おいて、更に、色分解されたデジタル画像信号にて制御
されるレーザーを用いた露光機構(120)を備え、II
(A) に記載の機能に代え、感光性シート送給機構(1
0)と露光機構(120)とカバーシート剥離機構(2
0)は、回転ドラム(A)の回転に従い、回転ドラム
(A)の周面上にカバーシート(a3 )を表面にして未
露光の感光性シート(a)を送給して密着巻回させ、感
光性シート(a)にレーザーを照射して露光を行ない、
感光性シート(a)からカバーシート(a3 )を剥離す
る機能を有することを特徴とする製版装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の製版装置において、更
に、感光性シート剥離機構(70)を備え、感光性シー
ト剥離機構(70)は、色材シート(b)の剥離された
感光性シート(a)を回転ドラム(A)から剥離する機
能を有し、制御部は、II(I) に記載の機能と共に当該機
能が各色毎に繰り返し行なわれる様に操作して回転ドラ
ム(B)上の受像シート(c)に多色画像を転写する機
能を有することを特徴とする製版装置。 - 【請求項6】 請求項1〜3の何れか記載の製版装置に
おいて、更に、画像形成済製版用銀塩フイルム送給機構
(60)と一定強度の光を用いた露光機構(130)と
を備え、II(A) に記載の機能に代え、感光性シート送給
機構(10)、画像形成済製版用銀塩フイルム送給機構
(60)、露光機構(130)及びカバーシート剥離機
構(20)は、回転ドラム(A)の回転に従い、回転ド
ラム(A)の周面上にカバーシート(a3 )を表面にし
て未露光の感光性シート(a)を送給して密着巻回させ
た後その上に画像形成済製版用銀塩フイルム(d)を送
給して巻回させ、次いで、画像形成済製版用銀塩フイル
ム(d)に一定強度の光を照射して露光を行ない、次い
で、画像形成済製版用銀塩フイルム(d)及び感光性シ
ート(a)のカバーシート(a3 )を剥離する機能を有
することを特徴とする製版装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33053894A JPH08160603A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 製版装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33053894A JPH08160603A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 製版装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08160603A true JPH08160603A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18233763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33053894A Withdrawn JPH08160603A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 製版装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08160603A (ja) |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP33053894A patent/JPH08160603A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |